発表年:2003年
ez的ジャンル:UK R&Bプロジェクト
気分は... :90年代前半へタイムスリップ!
UKのR&BプロジェクトFull Flavaの第2弾アルバム『Colour Of My Soul』(2003年)です。
Full FlavaはプロデューサーRob Derbyshireを中心としたUKのR&Bプロジェクト。
これまでUKの人気レーベルDome Recordsから『Chinese Whispers』(2000年)、『Colour Of My Soul』(2003年)、『Music Is Our Way of Life』(2007年)という3枚のアルバムをリリースしています。
2ndアルバムとなる本作『Colour Of My Soul』(2003年)ですが、1st『Chinese Whispers』(2000年)以上に華のあるアルバムに仕上がっています。
プロデュースは前作と同じくRob DerbyshireとPaul 'Solomon' Mullings。
アルバムにはCarleen Anderson (元Young Disciples)、Alison Limerick、Ce Ce Peniston、Hazel Fernandes(元The Affair)といった90年代のUKソウル/クラブミュージック、USハウスを代表する女性アーティストがフィーチャリングされています。これら4アーティストは当ブログでも紹介済みであり、僕も歓喜してしまうメンツです。
それ以外にもRomina Johnson、Donna Odain、Beverlei Brown、Donna Gardierがフィーチャリングされています。
上記ジャケはUKオリジナルおよび再発国内盤CDのジャケですが、オリジナル国内盤CDのジャケは8名のフィーチャリング・ヴォーカリストが描かれたものになっています。
『Colour Of My Soul』(2003年) ※オリジナル国内盤CD
2000年代の作品ですが、90年代前半のUKソウル好きの人がハマる1枚ではないかと思います。
個人的にはCarleen Anderson をフィーチャーした「Stories」や「You Are」、Alison Limerickをフィーチャーした「Perfect Love」、Ce Ce Penistonをフィーチャーした「For My Baby」や「I Think About Him」がお気に入り。この3アーティストのシンガーとしての魅力がよく分かると思います。
それ以外にBeverlei Brownをフィーチャーした「Love Holds No Limit」、Romina Johnsonをフィーチャーした「Round And Round」、Donna Odainをフィーチャー「Make It Right」もオススメです。
自分の90年代好き、UKソウル好きを再認識できる1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Stories」
Carleen Andersonをフィーチャー。90年代UKソウル好きの人ならば気に入るであろう、Carleen Andersonならではのソウルネスを感じるミディアム・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=l5nOEs_WU90
「Round And Round」
Romina Johnsonをフィーチャー。2Stepを代表するユニットArtful Dodgeの作品参加などで知られる女性シンガー。コンテンポラリー感のあるミディアムR&Bグルーヴ。時代左右されすぎないサウンドなので今聴いても違和感ありません。
https://www.youtube.com/watch?v=B9j95RJgQfU
「Make It Right」
Donna Odainをフィーチャー。90年代UKソウルらしさを感じるミディアム・グルーヴ。洗練されたダンサブル・サウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-ovkojphLZU
「Love Holds No Limit」
Beverlei Brownをフィーチャー。コレはモロに僕好みのグルーヴィーUKソウル。何の予備知識もなく聴いたら、90年代前半のUKソウルと勘違いしそうですね。
https://www.youtube.com/watch?v=9yE-AsyzNww
「Nature Boy」
当ブログでも紹介したUK R&B男女デュオThe Affairの元メンバーHazel Fernandesをフィーチャー。Nat "King" Coleの全米No.1ヒットで知られる名曲カヴァーです(Eden Ahbez作)。本ヴァージョンのお手本となっているのはアルバム『In Flight』(1977年)に収録されたGeorge Bensonヴァージョンだと思われます。Hazel Fernandesの妖艶なヴォーカルを堪能しましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=UWoNyZCyelY
George Bensonヴァージョンと聴き比べるのも楽しいのでは?
George Benson「Nature Boy」
https://www.youtube.com/watch?v=TB68gc7i4YE
「Perfect Love」
90年代に人気を博したUK女性シンガーAlison Limerickをフィーチャー。愛しい思いが伝わってくる、甘く切ないミディアム・グルーヴ。ダンサブルなイメージが強いAlison Limerickでsyが、こういうラブソングもいいですね。Alison Limerick大好きな僕としては大満足です。
https://www.youtube.com/watch?v=AXHKgudIzK8
「For My Baby」
90年代のUSハウス・ディーヴァCe Ce Penistonをフィーチャー。この人もアッパーなダンス・チューンを期待してしまいがちですが、少しテンポを落としたミディアム・グルーヴをソウルフルに聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=dlnsZ9IDWqM
「You Are」
Carleen Anderson をフィーチャー。いかにもCarleen Anderson らしい雰囲気の絶品ミディアム・グルーヴ。彼女ならではのコクのあるソウルフル・ヴォーカルを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=05mmd8l4Y58
「I'm Not Giving Up (This Feeling)」
Alison Limerickをフィーチャー。アコースティックな質感が印象的な哀愁ソウルを切々と歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=qQZ4dFnk_bI
「I Think About Him」
Ce Ce Penistonをフィーチャー。軽やかでダンサブルなのに、どこか寂しげな哀愁グルーヴ。切々としたリード・ヴォーカルとキュート&キャッチーなバック・コーラスの組み合わせが絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=fDfAy3Z6sX0
「Colour Of My Soul」
前作『Chinese Whispers』にも参加していたDonna Gardierをフィーチャー。本編ラストは味わい深いミディアム・バラードでしっとりと締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=5aSPoRukeqk
国内盤再発CDには「Stories (Ruff N Tumble Remix)」、「For My Baby (Ruff N Tumble Remix)」、「Make It Right (DLO Mix)」といったリミックス3トラックがボーナス・トラックとして追加収録されています。
「For My Baby (Ruff N Tumble Remix)」
https://www.youtube.com/watch?v=p80L8okvBRQ
ご興味のある方はFull Flavaの他作品もチェックを!
『Chinese Whispers』(2000年)
『Music Is Our Way of Life』(2007年)
『Refreshed (remixes)』(2021年)