発表年:1989年
ez的ジャンル:クワイエットストーム系男性R&Bグループ
気分は... :スウィート&ハッピーなラブソングに包まれたい!
今日は80年代後半のR&Bシーンの1つの大きな流れあったクワイエットストームを代表するグループSurfaceの登場です。
SurfaceはBernard Jackson、David Townsend、Dave Conleyの3人組。当初はソングライティング・チームとしてSister Sledge、New Editionなどにも曲を提供していまシタ。
1986年にデビュー・アルバム『Surface』を発表。R&Bチャート第2位まで上昇した「Happy」、同じく&Bチャート第8位の「Lately」という2曲のヒット・シングルを放ちまシタ。ちなみに「Happy」は今日Hip-Hopのサンプリング・ネタとしても有名ですね。
僕は1st『Surface』をLPでリアルタイム購入したのですが、日本では殆ど注目されなかった印象があります。一部のクワイエットストーム好きだけが盛り上がっていた印象ですね。
そんな彼らが一気に大ブレイクしたのが2ndアルバムとなる本作『2nd Wave』(1989年)です。
「Closer Than Friends」、「You Are My Everything」、「Shower Me With Your Love」という3曲のR&BチャートNo.1ヒットを生みました。特に「Shower Me With Your Love」はポップチャートでも大ヒットし、彼らの代表曲となりましたね。
Bernard Jacksonのハイトーン・ボーカルによるロマンティックなラブソングは、絶対日本人好みだと思うのですが。ハイトーン男性ボーカルのスウィート&メロウなR&Bということで言えば、DeBargeあたりが好きな人は絶対に気に入ると思いマス。
特に本作『2nd Wave』はジャケの通り、実に夏向けの1枚だと思います。
クワイエットストームを聴きながら、夏の夜を過ごすというのもなかなかロマンティックなのでは?
全曲紹介しときやす。
「Shower Me With Your Love」
全米R&Bチャート第1位、ポップチャート第5位となったグループ最大のヒット曲。♪君の愛を、僕に降り注いで欲しい〜♪と歌う極上スウィートのスロウ。結婚式の定番ソングとしても有名だったので、その方面でご存知の方もいるのでは?
胸キュン・スロウ大好きの僕にとっては文句なしのクラシックですね。聴いているだけで、思わずラブリー&ハッピーになるミラクルな曲です。
「Closer Than Friends」
この曲も全米R&Bチャート第1位になりまシタ。当時のクワイエットストームらしいアーバンなシンセ・サウンドで大人のラブソングを聴かせてくれマス。クール&メロウなミディアム・スロウに仕上がっていマス。久々に聴いていたら、By All Meansが一緒に聴きたくなってきまシタ。
「Can We Spend Some Time」
ロマンティック・ムード満点の極上スロウ。とろとろに溶けてしまいそうなスウィートなラブ・ソングですね。それにしてもBernard Jacksonっていい曲書きますな!
「You Are My Everything」
この曲も全米R&Bチャート第1位です。Regina Belleをゲストに迎えたメロウなミッドダンサーです。Regina Belle大好きな僕にとっては、彼女が参加しているというだけで既に名曲扱いですね!この頃のシンセ・サウンドって物によっては今聴くとキビシイものも少なくないのですが、本作のシンセ・サウンドは絶妙の塩梅で今聴いても全然OKですね。
「I Missed」
この曲もシングル・カットされ、全米R&Bチャート第3位のヒットとなりまシタ。当時流行のニュー・ジャック・スウィング(NJS)を取り入れてたダンス・チューンです。大人のNJSというカンジでスマートにハネハネしているのがSurfaceらしいかも?
「Black Shades」
大人のファンク・チューン。ラップなども取り入れて正直あまりSurfaceらしくありませんね。あまり好きではありませんが、この時代らしい曲かもしれませんね。
「Hold on to Love」
またまたRegina Belleがゲスト参加しています。「You Are My Everything」同様にアーバン・メロウなミッドダンサーに仕上がっていマス。
「Where's That Girl」
アップものの中ではこのエレクトリック・ファンクが一番好きですね。
3rdアルバム『Deep』(1990年)、新曲2曲を含むベスト盤『The Best of Surface: A Nice Time 4 Lovin'』(1991年)といった作品を発表しますが、個人的には1st『Surface』(1986年)と本作の2枚こそがSurfaceという気がしますね。
これはよく聴きましたし、大好きですね。
意外と日本での知名度は低いんですよね。こんな日本人向きのメロウな曲を作っているのに。
当然プライベートでもフル活用してました。
ありがとうございます。
1st『Surface』の頃は、ジャケ同様セピアトーンの夜の落ち着いたイメージがありましたが、この『2nd Wave』はカラフルな昼の昼下がりといったカンジになりましたね。その分、メロウネスが増し聴きやすくなった印象があります。
確かに、このハイトーン・ボーカルと美メロ・ラブソングは日本人の感性にぴったりだと思いますね!