発表年:2003年
ez的ジャンル:ハワイアン・フォーキー
気分は... :気にするな!楽しくいこうぜ!
今日は何かも忘れて、ゆっくり、のんびり、のん気に過ごしたい気分
そんな僕のモードにピッタリなのがJack Johnson『On and On』(2003年)
Jack Johnsonは1975年ハワイ・オアフ島生まれ。幼少の頃からサーフィンに慣れ親しみ、高校生になる頃には注目サーファーと評価され、プロ契約も結んだほどの才能でした。
しかし、サーフィン中の大怪我によって頭部を100針以上縫う重傷を負い、サーフィンの道を断念します。その後は音楽や映画制作にのめり込みます。
1999年制作したサーフ・ムービー『Thicker Than Water』が大評判となります。同時にその映画で流れたJackのシンプルでアコースティックな音楽も話題になります。
そんなJack Johnsonの音楽が注目されるきっかけとなったのが、本ブログでも紹介したG. Love & Special Sauce『Philadelphonic』(1999年)からの1stシングル「Rodeo Clowns」です。G. Loveの大ファンだったJack Johnsonが、ある日彼らのセッションにやって来て、自分の曲を聴かせたのが、この曲だったのだとか。
その後2001年に1stアルバム『Brushfire Fairytales』を発表。サーファーを中心に口コミでその評判が広まり、2002年にはメジャーの流通ルートで扱われるようになり、遂にはミリオンセラーを記録します。
その後も『On and On』(2003年)、『In Between Dreams』(2005年)、『Sing-A-Longs and Lullabies for the Film Curious George』(2006年)といった作品を発表し、高い人気を得ています。
Jack Johnsonの音楽は、大きくゆったりとしたウネリのグルーヴで僕の心をリセットしてくれマス♪
「気にするな!楽しくいこうぜ!」というのがJack Johnsonの基本メッセージ。
基本的にはアコギにベース、ドラムのみという実にシンプルな構成のフォーキーなアコースティック・サウンドは、メロウなんだけど決して甘すぎず、ほのかな塩味もしてちょうどいい塩梅なんですよね。
何よりも自然体なカンジがイイ!きっと彼自身が日々サーフィンに明け暮れる大きなグルーヴのなかで生きているからこそ、こんなにステキでリラックスできるグルーヴを生み出せるんでしょうね。
この人を聴いた後に、70年代の男性シンガーソングライターの作品を聴くとエラく古びた印象を受けてしまう。何が違うのかうまく説明できないけど、何かが明らかに違う21世紀的なシンガーソングライターがJack Johnsonだと思います。世代の違いプラス、ハワイという生活環境も彼の音楽のクリエイトに影響しているとは思いますが。
そんなJack Johnsonの作品の中で僕が最も好きなのは2nd『On and On』(2003年)ですね。全米アルバムチャート初登場3位を記録したヒット作ということもありますが、彼の魅力であるハワイならではのフォーキー・サウンドも最も堪能できるのが本作のような気がします。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Times Like These」
僕が一番好きなJack Johnsonのナンバーがコレ。
この曲を聴くと、「人生そんなに難しく考えないで、もっとシンプルに生きようぜ!」と思えてきマス。
in times like these
in times like those
what will be will be
and so it goes
and it always goes on and on...
and on and on it goes
メッセージ同様に音も実にシンプル。でも、ハワイの波のような大きなうねりを感じますね。
http://www.youtube.com/watch?v=7TTztEeL7Yg
「The Horizon Has Been Defeated」
シングルカットもされたレゲエ調のナンバー。ハワイとレゲエがフォーキーに融合すると案外悪くないね。
「Traffic In The Sky」
メロディアスな曲の良さが光る1曲。2005年に1stシングル「Bad Day」が大ヒットしたカナダ人SSWのDaniel Powterがハワイアン・フォーキーするとこんな感じなのでは?ちなみに僕はDaniel Powterの何処が良いのかさっぱり理解できませんが(笑)
「Taylor」
この曲もシングルカットされましたね。この自然体の小気味良さがいいですね。
「Gone」
Black Eyed PeasがJack Johnson本人をフィーチャーした「Gone Going」(アルバム『Monkey Business』収録)の元ネタですね。ハワイならではのタイム感覚を音にしたような心地良さがいいですね。
「Cupid」
ハワイの浜辺でウクレレ片手にポロロ〜ンというカンジの1曲ですね。
「Wasting Time」
シングルカット曲です。ほんのりレゲエ・テイストのユルさのなかにピリっと引き締まったスパイスが効いています。
「Dreams Be Dreams」
この曲もかなり好きな1曲。都会の喧騒を忘れられそうなユルさとメロウネスに満ち溢れた1曲。先のことなど考えず、今を楽しみたくなりますな。
「Cookie Jar」
パーカッション強めのフォーキー・グルーヴに仕上がっています。フリーソウル好きの人あたりは、この位のグルーヴ感がある方がいいのかもしれませんね。
「Rodeo Clowns」
前述のG. Love & Special Sauce『Philadelphonic』収録曲です。G. Loveバージョンと比較すると、こちらの方がシンプル&ナチュラルな雰囲気ですね。
「Cocoon」
シンプルだけど実に味わい深い曲。一聴すると、70年代のSSwにもありがちなパターンのようにも聴こえるんだけど、やっぱりコレはJack Johnsonならではの世界ですね。
「Symbol In My Driveway」
波の音をバックにまさにJack Johnsonらしいシチュエーションのナンバーですね。
Jack Johnsonの音楽を聴くと等身大の自分に戻れる気がしますね。
そんなに無理して頑張ることはない...
高尚な理想なんて掲げる必要もない...
まぁ、気楽にいこうや!なんとかなるさ!