発表年:1998年
ez的ジャンル:クール・グルーヴ系UKソウル
気分は... :リーガの放送中止がっかり!
昨日からスペインサッカー リーガ・エスパニョーラ07-08シーズンが開幕しましたが、いきなりの大一番「レアル・マドリード vs アトレティコ・マドリード」のマドリード・ダービーのWOWOWでの放送がなんと急遽中止!
スペイン現地権利元の都合らしいが、今日の「ラシン対バルセロナ」も同じ理由で中止になる可能性があるらしい。というより多分中止でしょうね。アンリのバルサ・デビュー戦を楽しみにしていたのにガッカリですね。
僕は以前からの加入者なのでまだ多少我慢できますが、リーガ目当てで新規加入した人は怒り心頭でしょうね。直接の非はWOWOWにはないけど、少しは気の効いた対応を期待したいですね。多分無理だろうけど。
さて、僕が大好きなUKソウルのディーヴァMica Parisの2回目の登場です。
『Contribution』(1990年)以来の久々に紹介するアルバムは1998年発表の4thアルバム『Black Angel』です。
USソウル中心に聴いている人には、USチャートとは無縁のMica Parisの存在っていまいちピンと来ないかもしれませんね。
前回のエントリーの時には彼女のプロフィールをあまり紹介しなかったので簡単に紹介しておきますね。
Mica Paris(本名Michelle Wallen)は1969年ロンドン生まれのR&Bシンガー。子供の頃から教会で歌唱力を鍛えていた彼女はセッション・シンガーとしての経験を経て、1988年にシングル「My One Temptation」でデビューします。「My One Temptation」はUKチャート第7位のヒットとなり、一躍UKソウルのディーヴァとして注目を集めるようになりました。
その後デビュー・アルバム『So Good』(1988年)、2nd『Contribution』(1990年)、3rd『Whisper a Prayer』(1993年)、4th『Black Angel』(1998年)といった作品を発表しています。まぁ、一作ごとに商業的成功からは遠のいてしまうのですが...
僕がダントツで好きなのは前回紹介した2nd『Contribution』なのですが、3rd『Whisper a Prayer』、4th『Black Angel』の2枚もかなりのお気に入り作です。
きっと僕がMica Parisの作品を愛聴する理由は、UKソウルらしいスタイリッシュかつクールなテイストが僕の好みとピッタリなのだと思いマス。
今回紹介する4th『Black Angel』(1998年)はレーベル移籍を経て発表された作品であり、移籍後すぐにシングル「One」(U2のカヴァー)を発表したものの、アルバムの完成までには3年の歳月を要しました。
正直、R&B/Soulのトレンドとは無縁の作品ですが、その分年月を経ても違和感なく聴ける作品に仕上がっていると思いま〜す。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Stay」
本ブログでも紹介したSly & The Family Stoneの名曲のカヴァー(原題「If You Want Me To Stay」)です。シングルカットもされました。オリジナルを尊重しつつも、独自のスタイルを取り入れているカンジがいいですね。同名異曲のEternalのヒット曲「Stay」と「If You Want Me To Stay」をミックスしているカンジに聴こえるのは僕だけでしょうか?
「Is It Good Enough」
実にスタイリッシュ&オーガニックな仕上がりの1曲。ベタつかないでサラッと涼しげに聴かせてくれるのが好きだなぁ。
「Carefree」
アルバムのお気に入り曲の1つ。Little Beaver「Let The Good Times Roll Everybody」ネタのトラックが実にキマっています!UKソウル好きにはたまらないスタイリッシュなグルーヴ感がいいですねぇ。
「Let Me Inside」
「Hate to Love」
当時期待の若手ソウル・シンガー&ライターと目されたStephen Simmondsの作品2曲。Micaの艶のあるボーカルと実にマッチしたセクシーな楽曲がグッドです。
「Black Angel」
タイトル曲はなんとCulture Clubで一世を風靡したBoy George。Culture Club解散後はDJとして活躍した彼だけに、モロにUKクラブ・ミュージック的なナンバーなのでは?なんて勝手に想像していたら、思い切り70年代ソウルしている味わい深いナンバーに仕上がっていマス。一言で実にオーガニックな仕上がりなのですが、USのオーガニック・ソウルとはビミョーに異なる肌触りなのが面白いですね。UKではシングル・カットもされました。
「Perfect」
UKソウルらしいクール・グルーヴのミッド・チューン。やっぱりこういったUKソウルらしい曲が好きですね。Bob Marley & The Wailers「Could You Be Loved」ネタ。
「I'll Give You More」
SadeをUKクラブ・テイストにしたようなヒンヤリとした肌触りのミッド・グルーヴ。UKソウル好きならば絶対気に入るパターンの曲だと思いマス。
「Love's Song」
James Ingarmが作曲&ピアノで参加しています。実にオーソドックスだけどツボをしっかり押さえたアーバン・ソウルに仕上がっています。
「Don't Say Goodnight (It's Time For Love)」
Isley Brothersによる全米R&BチャートNo.1ヒットのカヴァー。Isleys大好き&Mica大好きの僕にとってはヨダレものの1曲です。その期待を裏切らない、艶っぽい仕上がりのスロウに大満足ですね!
「Baby Angel」
タイトル曲「Black Angel」に続く天使(エンジェル)ものです(笑)しっとりとしたジャズ・テイストのブルージーな仕上がりです。
「Ain't No Way」
この曲は日本盤のみのボーナス・トラック。本ブログでも紹介したAretha Franklin『Lady Soul』収録の大名曲のカヴァーです。
「One」
この曲も日本盤のみのボーナス・トラック。前述の1995年にシングルとして発表したU2のカヴァーです。この曲は本ブログで紹介済のMary J. BligeがU2と共演したカヴァーも有名ですね(アルバム『The Breakthrough』収録)。ソウル・ディーヴァに人気のU2というのが実に面白いですね。
商業的には失敗作ですが、UKソウルらしいにアルバムに飢えている人にはオススメの1枚ですよ。
偶然立ち寄りました。
いやー、おそらく同世代の方だと思いますが、
音楽的な趣味がまったく同じでございます。驚きました。
レコメンドされている作品、ほぼ持っております。
しかも詳細な情報を調べていらっしゃって、大変楽しく、懐かしく拝読しました。
また時々寄らせていただきます!
ありがとうございます。
>Young Disciplesについて調べていて、 偶然立ち寄りました。
Young Disciplesいいですね。
特にCarleen Andersonのスピリチュアルなボーカルが好きでした。
当ブログでもYoung Disciplesの記事へのアクセス数は多く、
アシッド・ジャズ関連の作品のなかでダントツの一番人気のようです。
今振り返ると、90年代前半のアシッド・ジャズを含めた
UKクラブ・ミュージックってサイコーでしたね。
>音楽的な趣味がまったく同じでございます。驚きました。
年代、ジャンルと全く一貫性のないセレクトなので、
なかなか趣味が合う人がいません(笑)
なので、このようにコメント頂けると嬉しい限りです。
これからもお気軽にお立ち寄りください。