録音年:1965年
ez的ジャンル:キザ男系天才肌Jazz
気分は... :バルサの試合が観たい!
相変わらず、WOWWOWのリーガ・エスパニョーラはバルセロナの試合が観れないようですね。早くバルサの試合が観たぁ〜い!
まぁ、これを機会に普段きちんと観戦することが少ない中位チームをチェックするのも面白いかもしれませんが。今朝は「サラゴサ対ラシン・サンタンデール」を観戦中。
よくよく考えると、サラゴサって、アイマール、ダレッサンドロ、ディエゴ・ミリートとアルゼンチン代表クラスのタレントが揃っており、これにブラジル人FWのリカルド・オリヴェイラが絡む攻撃陣は、かなり魅力的ですね。
あとは先日死去したセビージャのプエルタ選手への哀悼の意を込めて、両チームの選手全員がプエルタの名が入ったシャツを着て入場したのは感動的でした。
日本ではあまり大きく報道されていませんが、スペインを初めとするヨーロッパでは、今回の事件の衝撃はかなり大きなものだったと思います。
久々に天才ジャズ・トランペッターLee Morgan(1938-1972年)をセレクト。
『Lee Morgan Vol.3』(1957年)、『Candy』(1958年)に続く3枚目は『The Rumproller』(1965年)です。
僕が本作が好きな大きな理由は、Reid Milesデザインによるジジャケのカッチョ良さですね。
“ジャケ買いかよ〜!”と怒られそうですが、Lee Morganの場合は作品によってジャケの出来・不出来の差が激しいので...まぁ、Morgan自身が作品によって演奏の好不調の波が激しい人という評価のようですが(笑)
ちなみに、本作と『Here's Lee Morgan』(1960年)、『Expoobident』(1960年)の3枚が僕が選ぶLee MorganのジャケBest3です。ちなみワースト・ジャケは『Charisma』(1966年)。あのジャケをMorganのキザでカッチョ良いイメージを著しく損なう気がしますね。
さて、中身は『The Sidewinder』(1963年)の成功を受けたジャズ・ロック路線のタイトル曲に加え、モーダルな曲有り、ラテン/ボッサな曲有り、リリカルなミュートによるバラッドあり、とやや小粒ですが飽きの来ない構成だと思います。
メンバーは、Lee Morgan(tp)、Joe Henderson(tp)、Ronnie Mathews(p)、Victor Sproles(b)、Billy Higgins(ds)の5人。個人的には先日も『In 'N Out』を紹介したばかりのJoe Hendersonの参加が嬉しいですね。MorganとHendersonの相性の良さは『The Sidewinder』で証明済みですからね。MorganとHenderson共に大好きな僕としてはサイコーですな。
全曲紹介しときヤス。
「The Rumproller」
オープニングは「The Sidewinder」路線のファンキーなジャズ・ロック(Andrew Hill作品)。「The Sidewinder」が好きな人は絶対に気に入ると思いマス。Morganのキザなくらいカッチョ良すぎるソロを堪能できます。MorganとHendersonの2管のバックで小粋なピアノを聴かせるMathewsもなかなかグッド!
「Desert Moonlight」
なんと日本人にはお馴染みの童謡「月の沙漠」がベースになっています。蛇足ですが「砂漠」ではなく「沙漠」という表記がなんですね。初めて知りました。どっから、どう聴いても「月の沙漠」ですが、作者はMorganの名がクレジットされています。それでいいのでしょうか? 正直、アルバム中特にいいと思うわけではありませんが、やはり日本人としてはかなり気になってしまいます。
「Eclipso」
「Eclips(皆既日食)+calypso(カリプソ)」の造語か?ラテン/ボッサなMorganのオリジナルです。和テイストの月夜の次にラテンな皆既日食が来るとは何か興味深いですね。プレイヤーの魅力を引き出す演奏かどうかはビミョーですが、全体のテイストは好きですね。
「Edda」
アルバムで一番のお気に入り曲がコレ。Wayne Shorter作のアップテンポのワルツです。名コンポーザーShorterの作品だけあって曲もいいし、モーダルな演奏もエラくカッチョ良いですね。ジャケのイメージにピッタリな洗練されたムードの仕上がりです。特にHendersonのソロがいいですねぇ。
「The Lady」
Rudy Stevenson作のバラッド。Morganの情感たっぷりのミュートがいいですね。Morganのミュートって、Milesのミュートとは異なる魅力を持っていますよね。
「Venus Di Mildrew」
この曲はCDのボーナス・トラック。「Edda」に続きWayne Shorter作品を取り上げているというのが興味深いですね。全体的にリラックスした雰囲気がいいですねぇ。
欧州サッカーの開幕でウキウキの僕ですが、間もなくアメフトのNFLも開幕!欧州サッカー&NFLが始めると、僕の場合は家で引きこもり状態となってしまうのですが(笑)