2007年09月05日

Skyy『Skyy the Best』

再評価が高まるファンク・グループのサルソウル時代のベスト☆Skyy『Skyy the Best』
スカイ・ザ・ベスト
発売年:2003年
ez的ジャンル:サルソウル系ファンク
気分は... :サルソウルはいいねぇ└(^^*)┐ ┌(*^^)┘

久々にサルソウル系のアーティストの紹介です。
Instant Funk以来になりますかね。

ということで近年再評価が高まるファンク・グループSkyyの登場です。

SkyyはN.Y.で結成されたファンク系のボーカル&インスト・グループ。

リーダーのSolomon Roberts Jr.(g、vo)を中心にAnibal Anthony "Butch" Sierra(g)、Larry Greenberg(key)、Gerald LeBon(b)、Tommy McConnell(ds)、Bonnie Dunning(vo)、Delores Dunning(vo)、Denise Dunning(vo)という8人組です(『Skyyjammer』(1982年)よりLarry Greenbergに代わりWayne Wilentzが加入)。

さらにグループのプロデューサーRandy Mullerの存在も欠かせません。
Randy Mullerは、こちらも再評価されているファンク・グループBrass Constructionのリーダーだった人であり、Brass ConstructionSkyyはある意味兄弟グループといった関係だったのではと思います。

Randy MullerSolomon Roberts Jr.の発案によって、1978年にSkyyが誕生しました。グループ結成後にRandy人脈でSalsoulとの契約が成立し、1979年にはデビュー・アルバム『Skyy』を発表します。シングル「First Time Around」がR&Bチャートの第20位となるなど、まずまずのスタートとなりました。

その後、『Skyway』(1980年)、『Skyyport』(1980年)、『Skyy Line』(1981年)、『Skyyjammer』(1982年)、『Skyylight』(1983年)、『Inner City』(1984年)といった作品をSalsoulで発表ます。その後、Salsoulを離れ何枚かの作品を発表しますが、1992年の『Nearer to You』がグループ最後の作品となりました。

オリジナル・アルバムで言えば、R&BチャートNo.1となった大ヒット・シングル「Call Me」を収録し、アルバム自体もR&Bアルバム・チャートNo.1となった『Skyy Line』(1981年)が最重要作といえますが、今回はSalsoul時代の主要作をまとめて聴けるベスト盤『Skyy the Best』をセレクトしました。

僕とSkyyとの出会いは、晩年の作品『Start of a Romance』(1989年)をリアルタイム購入したときでした。正直前述のようなSkyyの歴史などあまり知らず、「Start of a Romance」「Real Love」という2曲のR&BチャートNo.1ヒット収録に惹かれて購入したと記憶しています。

それでSkyyというグループへの興味が高まったのですが、当時は過去のSkyyの作品を入手することは困難だったので、ずっと聴く機会を得られませんでした。なので、ベスト盤でやっとSkyyというグループの全貌が見えてきました。

やっぱりSalsoul時代がサイコーですね。

オススメ曲を紹介しときやす。

「First Time Around」
前述の『Skyy』からのデビュー・ヒット(R&Bチャート第20位)。伝説のDJであるLarry Levanのプレイ・リストにも入っていたクラシックですね。サルソウルらしいディスコ・サウンドとヨーロピアンなテイストが融合したセクシーなダンス・チューンに仕上がっています。。

「Let's Turn It Out」
『Skyy』から「First Time Around」に続きシングル・カットされたナンバー(R&Bチャート第65位)。70年代らしいファンク・テイストのディスコ・チューンに仕上がっています。Dunning3姉妹のコーラスはディスコ・サウンドと実にマッチしますね。

「High」
「Skyyzoo」
『Skyway』からの1stシングル「High」(R&Bチャート第13位)と2ndシングル「Skyyzoo」(R&Bチャート第32位)。2曲共にLarry Levanのプレイ・リストにも入っていたクラシックですね。どちらもChicあたりが好きな人は間違いなく気に入るスタイリッシュなダンス・チューンに仕上がっています。「High」はToo $hort「Short But Funky」の元ネタにもなっていますね。

「Here's to You」
『Skyyport』からの1stシングル(R&Bチャート第23位)。この曲もLarry Levanがプレイしていたクラシックです。サルソウルらしいニューヨークのアーバン・ナイトの雰囲気ムンムンの仕上がりです。サルソウル好きの人はまず気に入るでしょう。Emelee「Head Over Heels」のサンプリング・ネタにもなっていますね。

「Superlove」
『Skyyport』からの1stシングル(R&Bチャート第31位)。ヨーロピアン・テイストの洒落たダンス・チューンに仕上がっています。

「Call Me」
『Skyy Line』からの1stシングルであり、R&BチャートNo.1となったグループ最大のヒット曲。ディスコ・ヒットしようなアーバンなダンス・チューンに仕上がっています。Teddy Riley好きの方はBlackstreet「Fix」ネタとしても知られていますね。

「Let's Celebrate(Francois Kevorkian Mix)」
『Skyy Line』からの2ndシングル(R&Bチャート第16位)。本盤ではFrancois Kevorkianのミックスが収録されています。僕の一番のお気に入りです。クールでスタイリッシュなグルーヴ感がカッチョ良いダンス・チューンですよ。

「When You Touch Me」
『Skyy Line』からの2ndシングル(R&Bチャート第43位)。本作収録曲の中では数少ないスロウです。胸キュン好きにはたまらないスウィートま仕上がりです。

「Let Love Shine」
『Skyyjammer』からの2ndシングル(R&Bチャート第39位)。結構地味な存在ですが、なかなか小粋なアーバンなダンス・チューンに仕上がっていますね。

「Show Me the Way」
『Skyylight』からの2ndシングル(R&Bチャート第35位)。この頃になると、かなりエレクトリック・ファンクしていますね。僕の好きなB級のチープ感が漂うのがいいですね。

サルソウル好き、Larry Levan好きは勿論のこと、Chicあたりが好きな人にもオススメです。
posted by ez at 05:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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