2007年10月05日

Black Sheep『Non-Fiction』

ジャジーHip-Hop好きにぴったりのNative Tongues作品☆Black Sheep『Non-Fiction』
Non-Fiction
発表年:1994年
ez的ジャンル:Native Tongues系ジャジーHip-Hop
気分は... :羊が一匹、二匹...

今回は90年代Hip-Hop好きには外せないグループBlack Sheepの2ndアルバム『Non-Fiction』(1994年)の紹介です。

Black Sheepは、DresMista Lawngeの2人によるHip-Hopユニット。

De La SoulA Tribe Called QuestJungle Brothersでお馴染みのNative Tonguesに所属していまシタ。

1991年に1stアルバム『A Wolf in Sheep's Clothing』、1994年に2ndアルバム『Non-Fiction』を発表しています。

Native Tongues大好きの僕でしたが、当時僕の中ではBlack SheepはNative Tonguesのグループという印象は薄かったですね。というよりもNative Tonguesと言えば、De La SoulA Tribe Called QuestJungle Brothersの3グループで完結していたのかもしれません(笑)

一般的には「Flavor Of The Month」「Strobelite Honey」「The Choice Is Yours」といった名曲を含む1st『A Wolf in Sheep's Clothing』がHip-Hopクラシックとして評価が高いですが、個人的には今回紹介する2nd『Non-Fiction』の方が好きですね。

元気一杯でキャッチーな『A Wolf in Sheep's Clothing』よりも、落ち着きのある『Non-Fiction』の方が、現在の僕の嗜好に合っているというカンジでしょうか。

ここ数年、Hip-Hopの新譜についてはジャジーなアングラものを好んで聴く傾向があります。そんなジャジーなアングラHip-Hopと同じ肌触りを感じるのが、今日紹介する『Non-Fiction』です。

今日では『A Wolf in Sheep's Clothing』ほど大きく取り上げられることは少ないですが、地味ながらも完成度の高さが目立つ隠れ名盤という気がします。

そんな完成度の高さに大きく貢献しているのがAdditional ProductionとRemixでクレジットされるSalaam Remiの存在です。後にFugeesとの仕事などでさらに頭角を現すSalaam Remiですが、彼の名が注目されるきっかけとなったのが本作です。

ジャジーなアングラHip-Hopがお好きな方は、90年代Hip-Hopを再発掘するのも良いのでは?

オススメ曲を紹介しときやす。

「Autobiographical」
このとぼけたカンジと独特の浮遊感がNative Tongueらしいですよね。Eddie Harris & Les McCann「Kathleen's Theme」のピアノ・ネタもなかなかシブくてグッドですな。

「B.B.S.」
ジャジーなアングラHip-Hop好きの人は絶対気に入る1曲。自分が最近欲しているアングラHip-Hopってまさにこんなカンジ...時代が一巡したんですかねぇ。Emageの女性ボーカルが加わり、彩りも鮮やかです。Sonny Phillips「Free Like the Wind」ネタ。

「City Lights」
Bill Cosby「Get out of My Life, Woman」ネタのドラムブレイクがカッチョ良いジャジー・チューン。

「E.F.F.E.C.T.」
Showbiz & A.G.も参戦の1曲。少しダークなジャジー感がいいですね。

「Freak Y' All」
Native Tongueの最年少メンバーだったChi-Aliが参戦のスウィンギーな1曲。

「Gotta Get Up」
ダーク&ミステリアスな浮遊感がいいカンジですね。Cannonball Adderley「Hundred & One Year/M'Ria」ネタ。

「Let's Get Cozy」
Doug E Fresh & Slick Rick「La Di Da Di」ネタというのにがグッとくる人が多い1曲かもしれませんね。

「North South East West」
シングルカットもされた1曲。Native Tongueらしいとぼけたハジけ方がサイコーですね。Funk Inc.「Kool is Back」、Chase「Open up Wide」ネタ。

「Summa Tha Time」
この曲もかなり好き!Emage, Michelle Valentineがボーカルで参加しています。ダークだけど華やかです!

「Who's Next?」
個人的にはアルバムで一番のお気に入り。A Tribe Called Quest『Midnight Marauders』(1993年)あたりと共通するジャジー感がサイコーですね。女性ラッパーSweet T(Sweet Tee)も参戦していマス。Alphonse Mouzon「Poobli」ネタ。

「Without a Doubt」
アルバムからの先行シングルにもなった本作のハイライト。Salaam Remiの名を高めた1曲とも呼べるかもしれませんね。独特の浮遊感が何とも気持ちいいですね。僕などはIsley Brothers「The Highway of My Life」ネタというだけで嬉しくなっちゃいマス(笑)

「Non-Fiction Outro」
実はサウンド的にはIntroとこのOutroが一番カッチョ良かったりします。前菜やデザートにしておくのが勿体無い、十分メイン料理になる一品だと思いマス。

なんとBlack Sheepが今年4月に13年ぶりの新作『8wm/Novakane』を発表しました。Black Sheepと言っても、Dresだけみたいですね。
posted by ez at 00:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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