2007年10月27日

Simply Red『Men And Women』

本作発表直後の来日公演を思い出します☆Simply Red『Men And Women』
Men and Women
発表年:1987年
ez的ジャンル:スタイリッシュ系UKブルー・アイド・ソウル
気分は... :やっぱりお米ですな♪

昨晩は魚沼産コシヒカリの新米を土鍋で炊き、日本人であることの喜びをしみじみ感じていました(笑)

さて、Simply Redの3回目の登場です。

『Stars』(1991年)、『Life』(1995年)に続き紹介するのは2ndアルバム『Men And Women』(1987年)です。

デビューアルバム『Picture Book』(1985年)から全米ポップ・チャートNo.1となった大ヒット・シングル「Holding Back The Years」が生まれた勢いで、『Picture Book』の翌年に発表されたのが本作『Men And Women』(1987年)です。

本作『Men And Women』発表直後の来日公演へ行きました(確か場所は新宿厚生年金ホールだったかな?)。その頃はまだ大物グループのオーラは全然ありませんでしたが、Paul Smithのファッションに身を包み(彼らのアルバムにはClothesとしてわざわざPaul Smithの名がクレジットされています)、洗練されたブルー・アイド・ソウルを聴かせてくれました。

音楽の嗜好がロックからR&B/Soul/Funkへ移行し、音楽と同時にファッションへの興味にも尽きなかった(当時はDCブランド・ブーム)当時大学生の僕にとって、Simply Redの登場は、相当ピタッとハマった印象を受けましたね。

そう言えば、Simply Redのライブと前後してブレイク前の久保田利伸のライブの行き、Simply Redのライブと併せて、“これからはロックじゃなくてソウル/ファンクだよね”って妙に納得していた記憶があります。

本作『Men And Women』ですが、『Picture Book』よりもさらに垢抜けてきたというが感想ですね。音楽的にもファンク、レゲエなどよりバラエティに富んだ内容になってきたのではと思います。

Simply Redの場合、単に黒人音楽への憧れのみではなく、当時におけるスタイリッシュなサウンドとうまく融合していたというあたりが肝だったのではと思います。その意味では本作におけるプロデューサーAlex SadkinGrace Jones作品等でお馴染み)の起用も成功しているのでは?

あとは何曲かでソングライティングにLamont DozierがリーダーMick Hucknallとの共作というかたちで参加しています。かつてのモータウン無敵のソングライティング・トリオH-D-Hに因んで、クレジットにHucknall/Dozier/Hucknallと表記されているあたりがなかなか心憎いですよね。

アルバムは全英チャートで第2位となり、イギリスにおける彼らの地位を確固たるものにしました。

全曲紹介しときヤス。

「The Right Thing」
アルバムからの1stシングル(全英ポップチャート第11位)。Simply Redらしいコンテンポラリーなサウンドで聴かせてくれるソウルフルなミッド・チューン。

「Infidelity」
Hucknall/Dozier/Hucknall作品。アルバムからの2ndシングルにもなったミッド・チューン。Paul Smithのファッションと実にマッチしそうな洗練された音に仕上がっています。Mick Hucknallのボーカルがエラくセクシーですね。

「Suffer」
Hucknall/Dozier/Hucknall作品。個人的にはかなりお気に入りの80年代のUKらしい哀愁メロウ・チューン。

「I Won't Feel Bad」
80年代ならではのゴージャス・ムードのアップ・チューン。80年代らしい硬質なリズム感が案外好きだったりします。

「Ev'ry Time We Say Goodbye」
Cole Porterの名曲のカヴァー。シングルにもなりました。実にロマンティックで美しいスロウに仕上がっています。僕の場合、Simply Redのカヴァーでこの曲の存在を知り、その後John Coltraneのカヴァー(『My Favorite Things』収録)で、ますますこの曲のことが好きになったというパターンですね。

「Let Me Have It All」
Sly & The Family Stoneのカヴァー(『Fresh』収録)。本ブログでSlyのオリジナルも紹介しましたが、オリジナルに近いテイストに仕上げています。

「Love Fire」
オリジナルWailersのメンバーBunny Wailer作品のカヴァー。レゲエを取り上げてもソツなくこなしてしまうあたりはUKのグループらしいですね。

「Move on Out」
Mick Hucknallお得意の哀愁ミッド・グルーヴ。とっても好きなんだけど、途中の気合い入りすぎの掛け声だけが僕には余計かも(笑)

「Shine」
アルバムで一番のお気に入り曲。スタイリッシュなグルーヴ感がサイコーのこの曲を当時からよく聴いていました。僕の中でこの曲の持つカッチョ良さと、初期の久保田利伸のカッチョ良さがかなりリンクしていましたね。

「Maybe Someday...」
淡々とした展開の中にもジワジワと感動が押し寄せてくるエンディング曲。途中のトランペット・ソロもなかなか感動的です。

Simply Redはまだまだ現役ですよ!
今年出た新作『Stay』は久々に昔ながらのファンを喜ばせてくれる出来栄えだったのでは?
posted by ez at 15:20| Comment(2) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ezさん、こんにちは。
Simply Redいいっスね。
Picture BookからLove and the Russian Winterまではフォローしていたけれど、最近は何となく聴かなくなってたなぁ。
2、3年毎にしっかりアルバムリリースはしてるんですよね。
彼ら(と言うよりMick?)って数年毎に会って酒飲む学生時代の友人のように何か安心できる存在なんだよなあ。
ヤバイヤバイ、新作CD買いに行かなくては!。
Posted by Kaz at 2007年10月28日 15:26
Kazさん

ありがとうございます。

僕もSimply Redの新作と聞いて即買いしていたのは『Love and the Russian Winter』までだったかもしれません。

とにかくMick HucknallのUKらしいスタイリッシュな音楽センスに相当ハマりましたね。最近はUKでしかチャート・アクションがない状態ですが、個人的には変にUSマーケットなど意識せずに、今のスタンスで継続して欲しい気がします。
Posted by ez at 2007年10月29日 01:28
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