2007年11月08日

Stereolab『Dots And Loops』

いつ聴いても、新しくて、懐かしくて、オシャレな気がする1枚☆Stereolab『Dots And Loops』
Dots and Loops
発表年:1997年
ez的ジャンル:ラウンジ&ボッサ系ポストロック
気分は... :アロマでまったり...

久々のStereolabです。

前回『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』(1999年)のエントリーを書いたのが2005年の年末だったので、かなり間隔が空いてしまいましたね。

僕の場合、StereolabHigh Llamasシカゴ音響派系などの音は秋から冬にかけて聴きたくなるみたいです。

Stereolabのアルバムは現在7、8枚持っていると思いますが、実際に聴くのは『Emperor Tomato Ketchup』(1996年)、『Dots And Loops』(1997年)、『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』(1999年)、『First Of The Microbe Hunters』(2000年 ※ミニ・アルバム)の4枚が殆どですね。

そんな中から今回紹介するのは『Dots And Loops』(1997年)です。

前作『Emperor Tomato Ketchup』(1996年)からポップ路線を全面に押し出し、新たなファン層を獲得したグループがさらにそのポップ路線に拍車をかけた作品が本作『Dots And Loops』だと思います。

『Emperor Tomato Ketchup』と比較すると、良くも悪くもスタイリッシュになったという感じですね。その分アヴァンギャルドな部分が薄まったのも事実で、従来のファンにとってはビミョーな変化だったのかもしれません。

『Emperor Tomato Ketchup』からStereolabを聴くようになった僕の場合、基本的にはStereolab=オシャレというイメージが強かったので、本作の方向は大歓迎でした。特にボッサな要素が打ち出されたのが嬉しかったですね。

前回『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』で“近未来のカフェ・ミュージック”という表現を用いましたが、まさにそんなスタイルを確立させた作品が『Dots And Loops』であったと思います。

本作も前作『Emperor Tomato Ketchup』に続き、TortoiseのJohn Mcentireが全10曲中7曲でプロデュースをしています。残りの3曲のプロデュースはMouse On MarsAndi Tomaが担当しています。

Stereolab作品ではお馴染みHigh LlamasSean O'Haganも参加しています。他にはTortoiseのDouglas McCombs、Mouse On MarsのJan St.Wernerなどが参加しています。

『Dots And Loops』が発表されてから、もう10年が経つんですね。早いなぁ。でも、10年経った今もその魅力は色褪せていない気がします。いつ聴いても新しくて、懐かしくて、オシャレという気がしますね。

昨日、部屋でアロマキャンドルを焚きながら、『Dots And Loops』からHigh Llamas『Cold And Bouncy』(1998年)へと流れる、僕の昔の黄金パターンでまったり過ごしてみました。なんか体から毒素が出ていくようで、知らぬ間にウトウト...

なんかとってもスッキリしたなぁ!

オススメ曲を紹介しときやす。

「Brakhage」
出だしのノイジーな感じはアヴァンギャルドな予感もするのですが、その後に聴こえてくるのはJohn Mcentireによるヴァイヴの音色が何とも気持ち良いラウンジ・ミュージック。

「Miss Modular」
本作のハイライトと呼べる人気曲ですね。近未来のカフェめしが出てきそうなスタイリッシュ感と、昔懐かしいノスタルジック感が同居しているところが大好きですね。♪パララ〜♪パララ〜♪というコーラスが脳内でリフレインしています。

「The Flower Called Nowhere」
Stereolabお得意のフレンチ・チューン。カラフルなんだけど原色ではなくセピアという感じのワルツ調サウンドもいいですね。

「Prisoner of Mars」
気だるいムードが魅力の曲ですね。ラウンジ版Sadeみたいなスカスカな音空間がいいですねぇ。

「Rainbo Conversation」
アルバムで一番お気に入りの近未来ボッサ・チューン。この独特の憂いが何ともたまりませんなぁ。聴いているだけで、体中の毒素がスーッと出ていきそうな気がします。

「Refractions in the Plastic Pulse」
17分を超える大作です。90年代版ソフト・ロックといった趣ですよね。マッタリと優雅な前半、ポップにはじけた中盤、エレクトロニカな後半となかなか盛りだくさんの内容です。

「Parsec」
この曲はStereolab版ドラムンベースですね。本作が発表された1997年は本ブログで紹介したRoni Size & Reprazent『New Forms』などドラムンベースが盛り上がっていた年ですね。Stereolabらしい近未来ボッサ・テイストとドラムンベースのリズムが違和感なく融合していると思います。かなりカッチョ良い!

「Ticker-Tape of the Unconscious」
Stereolab独特の新しくて懐かしいノスタルジック感を堪能できます。この曲に限らず、Stereolabってホーン・アレンジが良い感じがします。

High Llamas『Cold And Bouncy』もそのうち紹介しますね。
posted by ez at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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