
発表年:2007年
ez的ジャンル:北欧系クラブ・ジャズ
気分は... :ワクワク...
今日はいよいよ野球のアジア選手権「日本対韓国」ですね。
1点を争う重苦しい投手戦になるような予感がします。
四球、盗塁、バンド、エラー絡みの得点、失点が勝負の分かれ目になる気がしますね。
個人的には捕手で里崎を使って欲しい気がします。
別に僕はロッテ・ファンではありませんが、大舞台での勝負強さに期待したいですね。
阿部はDHでいいのでは?(井端がケガで出場難しいみたいですから)
あと先発はダルビッシュではなく、成瀬になるなんて新聞記事もありましたが、どうなんでしょうね?成瀬が投げるならば、余計にいつもバッテリーを組んでいる里崎を使って欲しい気がしますね。
さて、決戦の行方は...
今日はクラブ・ジャズを聴きたい気分です。
ここしばらくCDショップのクラブ・ジャズ関連のコーナーで強力にプッシュされている新譜が、LTC『A Different View』とNils Krogh『Disposition』の2枚ですね。
クラブ・ジャズ好きの方にとっては既にお手持ちの2枚かもしれませんが、これからクラブ・ジャズを聴こうと思われている方にとっても、比較的入りやすい2枚だと思います。
LTCは、イタリアのクラブ・ジャズ・シーンを牽引するNicola Conteのコンボとしても活躍するPietro Lussu(p)、Pietro Ciancaglini(b)、Lorenzo Tucci(ds)の3人によるピアノ・トリオです。オシャレな生音ジャズ聴きたい方には持って来いの1枚なのでは?
そして、今日紹介するのがもう1枚の主役Nils Kroghです。
Nils Kroghは、スウェーデンのイエテボリ出身の新人ジャズ・アーティスト(1984年生まれの現在23歳)。ピアノ/キーボード、ギター、フルート、トランペット、パーカッションと様々な楽器を演奏すると同時にプログラミングまでこなすマルチな才能の持ち主です。
ストックホルムのレーベルDealers of Nordic Music (DNM)のコンピ・アルバム『Jazzflora 2』や『Blueprints Vol.1』への参加を経て、今回デビュー・アルバム『Disposition』をDNMより発表しました。
先月初旬には来日し、Blue Note Tokyoでライブも行っているので、既に日本のクラブ・ジャズ・ファンからは相当支持されているんですね!
北欧のクラブ・ジャズと聞くと、日本でも人気のThe Five Corners Quintetを輩出したお隣のフィンランドのイメージが強いのですが、スウェーデンからもこうした若い才能が出てきているんですね。
前述のLTC『A Different View』がオーソドックスなジャズをスタイリッシュに聴かせてくれるアルバムだとすれば、本作『Disposition』はジャズというフォーマットを生かしたクラブ・ミュージックというカンジでしょうか。
僕にとってのクラブ・ジャズって、毎日聴いていると食傷気味になりやすいのですが、たまに聴くと実に新鮮でワクワクする音楽ですね。
全曲紹介しときやす。
「Disposition」
タイトル曲はNils Krogh名義のデビュー・シングルにもなりました。地を這うよう唸るベースと変拍子のドラムが印象的ですね。全体的に引き締まったカンジがいいですね。
「Things We Do」
前述のコンピに収録されていた人気のボッサ・ジャズ。女性ヴォーカリストAnni Elifをフィーチャーしています。 僕の場合、こうしたボッサ・ジャズ を欲する傾向が強いので、まさにドンピシャというカンジですね。国内盤にはジャジー・ハウスなJazzy Sport Crew Remixがボーナス・トラックとして収録されています。
「Lost Luggage」
ラッパーMercies Mayをフィーチャー。モーダルな演奏とMercies Mayによるポエトリー・リーディングのようなラップの組み合わせがマッチしていますね。ジャジーなアングラHip-Hop好きの好きな人は気に入る1曲だと思います。
「All I Want」
Anni Elifのヴォーカルをフィーチャーしたモーダル・ワルツ。北欧ならではのヒンヤリ感がいいですね。
「V(Revolution, Revelation)」
男性ヴォーカリストErnestoをフィーチャーした小粋なスウィング・ナンバー。Ernestoのシルキーなヴォーカルとvibeの響きが気持ちいいですね。
「Time Is On My Side」
まさにクラブ・ジャズな高速アフロ・キューバン・チューン。踊れるジャズを求めている人向けの1曲。トランペットとテナー・サックスのソロもなかなかエキサイティングです。Anni Elifのヴォーカルをフィーチャー。
「Beira Do Mar」
北欧クラブ・シーンで活躍するクリエイターSwell Sessionとのコラボ。ブラジリアン・フレイヴァーのドラムンベースに仕上がっています。アルバムの中では異質な1曲ですが、クラブ・ミュージック好きの人ならばおそらく気に入る曲だと思います。この曲は国内盤のみのボーナス・トラックみたいですね。
「The Mirage」
四つ打ちハウス・ビートにクールネスに溢れた生音ジャズが絡むジャズ・ハウス。カッチョ良さだけで言えば、アルバムで一番かも。もっと長尺で聴きたい気分ですね。
「Resignation」
モーダルなジャズ・ファンク。清々しさと洗練された落ち着きがいいですね。
LTC『A Different View』とセットで是非どうぞ!