発表年:2004年
ez的ジャンル:セクシー系ネオ・ソウル
気分は... :へぎそば食べて、Rahsaanのライヴを観る...乙だねぇ!
昨晩はビルボードライブ東京でRahsaan Pattersonのライブを観てきました。
本ブログでも今年発表された最新アルバム『Wines & Spirits』を約1ヵ月半前に紹介しましたね。
近くのへぎそば屋にて、アルコール&のっぺ&へぎそばで軽く腹ごしらえした後に会場へ!
席がステージに向かって中央やや左寄り最前列だったので、約2メートル前でRahsaanが歌っているという、なかなかの臨場感を味わうことができました。
メンバーはRahsaan以外にキーボード、ギター、ベース、ドラム、女性コーラス二人という編成。キーボードのKenneth Crouch(『Wines & Spirits』にも参加した有名プロデューサーKeith Crouchの兄弟)がミュージック・ディレクターとしてバンドをまとめていました。女性コーラス二人の巨漢ぶりもかなりインパクトがありましたね(笑)
ポロシャツにジーンズ、スニーカーという、エラくフツーな服装で登場したRahsaanでしたが、ステージの方もリラックス・モードで入れ込みすぎない普段着のRahsaanに出会えたような気がしました。
全8曲、約80分強のステージ。ということは1曲平均10分、しかも全曲ミドル〜スロウ系ということで、やや起伏の乏しい構成でしたが、その分じっくりとRahsaanの歌を堪能できましたね。 Sade「Love Is Stronger Than Pride」をカヴァーしたり、ラストの「Stop Breaking My Heart」では途中でSly & The Family Stone「If You Want Me To Stay」を披露するあたりも楽しかったですね。
体、手足でリズムを取りながら、あの特徴的なファルセット・ヴォイスで歌うRahsaanの姿は、なかなか観察しがいがありましたね。すぐにモノマネができそうです(笑)
ということで今回はRahsaan Pattersonの3rdアルバム『After Hours』(2004年)の紹介です。
本作『After Hours』は所属レーベルであったMCAの解体という苦しい状況下で、本ブログでも紹介した前作『Love In Stereo』(1999年)以来5年ぶりに発表されたアルバムです。
ということで、ジャケにはマイナー感が漂っていますが、中身の方は逆に開き直ったのか自分のやりたい音楽を存分にやっているようで、新たなRahsaanの魅力に出会える作品になっています。
*ちなみにこのジャケは輸入盤、国内盤は別のジャケです。
プロデューサーには、Rahsaan自身と盟友Jamey Jaz、Van Hunt等が名を連ねています。ハウス・ファンにはお馴染みのSteve 'Silk' Hurleyという意外な人選もありますが。
先のライブでは本作より「The One for Me」、「The Best」の2曲が披露されました。
オススメ曲を紹介しときやす。
「The One for Me」
オープニングは今回のライブでも披露されたミディアム・スロウ。個人的にもアルバムで一番好きな曲です。どこかStevie Wonderを連想させる浮遊感が魅力ですね。ライブでも手でリズムをとる様が印象的でしたね。
「I Always Find Myself」
ファンキーなグルーヴ感の中に魅惑のファルセットが溶け込んだミッド・チューン。
「So Hot」
Rahsaanの新境地開拓と言えるのがJamey Jazプロデュースのこの曲。80年代テイストのファンキーなアッパー・チューンに仕上がっています。Rahsaan自身が本アルバムで80年代サウンドを意識しているという記事を読んだことがありますが、そんな雰囲気を最も感じさせるのがこの曲なのでは?ホントはライブでもこういったアップものを1曲くらいやって欲しかったのですが...
「Burnin'」
Van Huntプロデュースのミディアム・スロウ。Rahsaanらしいセクシーな仕上がりがグッド!
「The Best」
この曲もライブでやってくれました。じっくり聴かせてくれる感動的なスロウです。今回のライブでRahsaanって歌うこと自体が本当に好きな人なんだなぁと実感しましたが、この曲からもそんな歌う喜びが伝わってくる気がします。Van Huntプロデュース。
「You Make Life So Good」
リラックスした雰囲気がなんとも心地良いメロウ・チューン。控えめのバックと女性コーラスとの絡みが何ともいいカンジです。
「Yeah Yeah Yeah」
Steve "Silk" Harleyプロデュース。ハウスのイメージが強いこの人との組み合わせは意外な気もしますが、フツーにうねりのあるR&Bグルーヴに仕上がっています。まさにイェー!イェー!イェー!な1曲(意味不明)。
「April's Kiss」
ラストは僕好みのメロウ・グルーヴ。どちらかと言えば、寒い季節よりも暖かい季節に聴きたい曲ですが、ノリノリの雰囲気がいいですね。こういった曲もライブでやると盛り上がるように思うのですが。
一応、「April's Kiss」でアルバム終了なのですが、シークレット・トラックとして「Straighten It Out」という曲が収録されています。これがなかなか抜群のアーバン・ソウルに仕上がっており、フツーにアルバムに収録して欲しかった気がします。
僕の中でRahsaan Pattersonと言えば、D'Angeloのようなオーラ出まくりの近寄り難いイメージがあったのですが、実際に見たRahsaanはライブ終了後にファンに気さくにサインしたり、一緒の写真撮影に応じてくれるフレンドリーな歌好き兄ちゃんというカンジでした。服装があまりにカジュアルだったせいか、即席サイン会に応じているRahsaanに気付かなかった人もいたのでは(笑)
Rahsaanはステージも生活の一部?という位ラフでしたね!
写真とサインの時も「今目つむったかも。」と
私のカメラをチェックしてくるほど気さくなお兄ちゃんでした(笑)。
確かにもっとアップな曲も聴きたかったですね。
特にSo Hotはかなり好きな曲なので生で聴きたかったです!
また良さそうなライブがあったら行きましょう♪
こちらこそありがとうございました。
Rahsaan自体は想像よりも若々しかったけど、
ライブ自体は落ち着いた大人の雰囲気でしたね。
会場や我々の席位置(最前列)を考えると、
今回のような落ち着いたノリが合っていたのかもしれませんね。
また行きましょうね!
あわててライブスケジュール確認したら、東・阪・福でそれぞれ1回しかステージないじゃありませんか。残念無念〜!ezさん羨ましい!
やはり情報収集は大切ですな(猛省)。
ところでRahsaanは10年間に4枚しかアルバムリリースしてないけどすべてが最高ですね。
どれも甲乙つけ難く、ジャケのセンスも含め他の所謂Neo Soul系アーティストの中では頭ひとつリードって印象です。
ジャケと言えば、「Love In Stereo」がベストかな。で、「After Hours」は僕のもこのUK盤ですが買ったあとUS盤と日本盤のジャケ違いがあることを知り、さらに曲もそれぞれ若干異なっているようだ。
すべて揃えるかどうか悩みどころですな・・。
ありがとうございます。
僕も知人からの情報で知った次第です。
今回はステージ最前列かぶりつき状態だったので、
なかなか臨場感がありました。
本国では苦戦しているRahsaanですが、
いい雰囲気のライブで日本にはコアなファンが多いんだなぁと実感しました。
「After Hours」は最初に出たのがUK盤なので、
UK盤がオリジナルという感覚で良いのでは?
ありがとうございます。
「So Hot」いいですね。みんなで大盛り上がりできそうですよね!
本作あたりから、だんだんマイナーな存在になってしまいましたが、多くに人に聴いて欲しい男性R&Bシンガーですよね。
そろそろ新作も聴きたいですね!