発表年:1975年
ez的ジャンル:カートム系メロウ・ソウル
気分は... :メロウがいいよね♪
NFL(アメリカン・フットボールのプロ・リーグ)で我がマイアミ・ドルフィンズが開幕14戦目(シーズン全16戦)にして、ようやく初勝利を収めることができました!ここまで来たら史上2チーム目のシーズン全敗も目だっていいかな!なんて言いながら、内心寂しい思いもあったので、この勝利は本当に喜ばしいものです。
何事もあきらめちゃいけませんな。
さて、今回は90年代に入り再評価の高まったソウル・ヴォーカル・グループNatural Fourの紹介です。
Natural Fourは1967年にサンフランシスコで結成されたヴォーカル・グループです。1970年にアルバム『Good Vibes!』をリリースするものの、グループは解散状態となってしまいます。そこで、オリジナル・メンバーのChris Jamesが、Steve Striplin、Darryl Cannady、Delmos Whitleyという3人の新メンバーを迎え、新生Natural Fourとして再スタートを切ります。
グループは1972年にCurtis Mayfieldの主宰レーベルCurtomと契約し、同レーベルで『Natural Four』(1974年)、『Heaven Right Here on Earth』(1975年)、『Nightchaser』(1976年)という3枚のアルバムをリリースしています。
今回はこの中から『Heaven Right Here on Earth』(1975年)をセレクト。
「Heaven Right Here On Earth」、「Count on Me」、「Baby Come On」といったフリー・ソウル人気曲が収録されている作品です。僕もフリーソウルの流れで、このアルバムに出会いました。
ファルセット・ヴォイスのメロウ・ソウルがCurtom流サウンドでまとめられているというカンジですね。僕のようなメロメロ好きには、ど真ん中といったアルバムですな。グループ名の通り、甘さがくどすぎずサラっとナチュラルな感じが好きです。
プロデュース、アレンジ、ソングライティングにおいてLeroy Hutsonが大きく関与しているのも見逃せないですよね。僕にとってのLeroy Hutsonは、Marvin Gaye、Stevie Wonder、Curtis Mayfield、Donny Hathawayというニューソウル四天王に続く存在であり、彼が関わっているというだけで食指が動いてしまいます。
Leroy Hutson以外にRich Tufo、Quinton Joseph、Joseph ScottといったCurtom常連メンバーがプロデュースを務めています。
リリース当時は、R&Bアルバム・チャート49位、ポップ・アルバム・チャート第182位と、決して商業的に成功したアルバムではありませんが、捨て曲ナシの充実のアルバムだと思います。
全曲紹介しときやす。
「Heaven Right Here On Earth」
フリーソウルでも人気だったタイトル曲はLeroy Hutsonのプロデュースです。かつては「天国讃歌」という邦題だったらしいですね(笑)コーラス・グループとしての魅力が十二分に伝わってくるラブリー・ソウルに仕上がっています。本当ににヘヴンな気分になる1曲です(ミノワマンか!)。
「Love's So Wonderful」
この曲もLeroy Hutsonプロデュースです。シングルにもなりました。個人的にはアルバムで一番のお気に入りです。Natural Fourの魅力とLeroy Hutsonの才能が見事に融合し、シナジーを生んでいるメロウ・ソウルに仕上がっていると思います。
「Count on Me」
Rich Tufo/Quinton Josephプロデュースのこの曲が本作のハイライトかもしれません。フリーソウルの人気曲だったし、かの山下達郎氏のお気に入り曲としても有名ですよね。メロウ好きには、ヴォーカル&コーラス、メロディ、アレンジどれをとっても文句ナシといった感じのミディアム・チューンに仕上がっています。自然に体を揺らしてしまう心地良さがありますな。
「Baby Come On」
Joseph Scottプロデュース。この曲もフリーソウル人気曲です。ヴォーカルがかなりCurtisしていますね(笑)アコースティックな味わいのアレンジが絶妙だと重います。このホロ苦い感じが大好き!
「What Do You Do?」
Rich Tufo/Quinton Josephプロデュース曲。ヤング・ソウル的な盛り上がりが良いですね。フリーソウル好きならば、心動かされる1曲だと思います。
「Give This Love a Try」
Leroy Hutsonプロデュース曲。Leroy Hutson自身が『The Man!』(1973年)で取り上げた楽曲のカヴァーです。荘厳なアレンジが印象的なしっとり系哀愁ソウルに仕上がっています。
「What's Happening Here?」
Rich Tufo/Quinton Josephプロデュース曲。カッチョ良いドラム・ブレイクから始まるメロウ・グルーヴ。この曲のセンスの良さを聴けば、90年代の再評価も納得です!
「While You're Away」
ラストもLeroy Hutsonプロデュース曲です。スウィート・ソウル好き向けのスロウ・チューンに仕上がっています。
本作を気に入った方は『Natural Four』(1974年)も合わせてどうぞ!
800回というと、かなりの数ですね。
ひとり立ちの歴史とオーバーラップ?ですね!
ezさんのおかげで、手に負えないむっちゃんの慰めになっています。老眼のむっちゃんにとっては、デザイン変更も喜びポイントでした!これからもよろしく!!
ちなみにNatural Fourは、むっちゃんよりも娘が好きかも!!
ありがとうございます。
>Natural Fourは、むっちゃんよりも娘が好きかも!!
意外に70年代ソウル派ですよね(笑)
>ezさんのおかげで、手に負えないむっちゃんの慰めになっています。
こちらこそこのような趣味ブログが書けるのは、むっちゃんの娘さんに日々助けていただいているおかげです。本当に感謝、感謝です。
これから母娘で温かく見守っていただけると嬉しいです。