2005年10月05日

Todd Rundgren『Something/Anything』

今でも多くのカルト的ファンを持つミュージシャンTodd Rundgrenによるポップで、キッチュで、ちょっとアバンギャルドなアルバム『Something/Anything』
ハロー・イッツ・ミー(サムシング/エニシング?)
発表年:1972年
ez的ジャンル:宅録系ひねくれポップ
気分は... :オレを泣かしたアンタは凄い\(#><)/

“なんで売れないの?でも売れたらイヤだーっ!”っていうお気に入りミュージシャンは誰にでもいるでしょ?僕にとってはTodd Rundgren、Al Kooper、Van Morrisonがそのトップ3だったなぁ。

とりわけTodd Rundgrenは、高校時代から今までずっと変わりなく僕を胸キュンにさせてくれる。一方で、その素敵なメロディーをなんとなくダサく聞かせるのがイイ! 新橋あたりの小汚いけどうまくて安い焼鳥屋で飲んでいるときの幸福感に近いものを感じるね。自身の作品は全然ヒットしないけど、プロデューサーとしては多くの話題作を世に送り出すあたりもToddらしくてイイよねっ。

1988年の来日コンサート(Midiを駆使したワンマン公演)に行ったが、あの時の感動は今でも忘れない。恥ずかしながら、僕がコンサートで感動のあまり涙したのはJackson BrowneとToddの二人なのだ(;−;)

そんなToddの最高傑作との呼び声が高いのが『Something/Anything』デス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「I Saw The Light」
シングルヒットしたポップ・チューン。
この曲をToddのフェイバリットに挙げる人も多いのでは?
30年以上経った今でも鮮度が維持されているミラクルな曲。

「It Wouldn't Have Made Any Difference」
個人的にはToddの全作品中一番スキな曲。ただただ美しく悲しいスロー・ナンバー。
この曲を聴いていると、いろんな思い出が走馬灯のように浮かび、自然と涙目になってウルウルしてくる。

「Cold Morning Light」
ポップ職人Toddの本領発揮のナンバー。万華鏡のようなさまざまな表情を見せると同時に、包み込むような優しさを持つ曲デス。完成度で言えばアルバム中一番高いと思うな。

「Wolfman Jack」
アルバム中一番盛り上がるゴキゲンな曲。高校時に聴いていた頃はRockの曲ってイメージがあったけど、今聴くとホーンセクションやコーラスなんかも含めてFunkというかモロにSly & The Family Stoneだね。

「Hello It's Me」
彼が60年代後半に率いていたグループNazzの代表曲の再演であり、「I Saw The Light」と並びヒットした。デモテープみないな出だしがToddらしい。聴き込むほどに味わい深くなる曲だと思いマス。

本作以外では『Runt: The Ballad of Todd Rundgren』(1971年)、『Hermit Of Mink Hollow』(1977年)あたりが個人的なオススメです。プロデュース作品の中ではXTC『Skylarking』(1986年)、Cheap Trick『Next Position Please』(1983年)なんかが僕の愛聴盤デス。
posted by ez at 01:01| Comment(6) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昔、FMラジオでサムシングエニシングから瞳の中の愛(入門曲)、ディフェレンス(ナイス)、ブラックマリア(一人でやってこのカッコヨサ…参った)、トーチソング(美しい)、ハローイッツミー(名曲)を放送してたのを録音して繰り返し聴いて虜になった。LPC面までは一人でやってるというのがまず大きな魅力でしたね。後でアルバムを購入し良い曲が他にも沢山入ってましたね。ウイザードアトゥルースターの組曲も大絶賛。大好きです。バラードオブ…やミンクホロウも大好きですね。日本編集のシングルズも良い企画(ドントユーエバーラーン大好きです。ライブテイクの方も良い)。Utopiaの方も佳曲多く楽しいアルバムが多い(セカンドネイチャー大好きデス)。
Posted by マルチP at 2006年05月04日 14:42
☆マルチPさん

ありがとうございます。

Toddは一度ハマると抜け出せなくなるますね。
一時期、CDショップでいい作品が見当たらない時には、
とりあえずToddをゲッチュってなんて時期がありましたね。
そのせいで続々登場したお宝音源作品にも手を出すはめになりました(笑)

今でも渋谷でのワンマン・ライブが忘れられないですね。
Posted by ez at 2006年05月05日 01:38
数年前に来日公演が実現した、ビートルズトリビュートバンドの一員として、我らのトッドラングレンも参加してました。チケットを買って新宿厚生年金大ホールへ体験しに行きました。ベースはなんと!生前のジョンエントウィッスルで!それはそれは貴重な体験をさせて頂きました。トッドもエントウィッスル氏もこの時が生演奏初体験。感激でした(^_;)。他の参加はアランパーソンズ、元アンブロージアのデビッドパック、ハートのボーカルの髪が黒い方、ドラマーは若手のセッションマンみたいでした。参加者それぞれの代表曲もPLAYされ大サービス(トッドはハローイッツミーでした)。トッドは終始ギターとボーカルだけをやってましたね(妙な踊りも…)。
Posted by マルチP at 2006年05月26日 14:02
☆マルチPさん

ありがとうございます。

ToddとAlan Parsonsの組み合わせは、何となくイメージできますが、John Entwistleって意外なカンジですね。何より、生前のJohnの演奏が聴けたのは貴重ですよね!「My Wife」とか歌ったんですかね!Toddはヘンなダンスしそうなタイプですよね(笑)
Posted by ez at 2006年05月27日 05:39
ジョンエントウィッスルは「ボリスザスパイダー」をベースを弾きながら凄い声で歌ってくれました。アンブロージアも結構好きなバンドだったので代表曲として名曲ビゲストパートオブミーを堪能させてくれました。アランパーソンズはアランパーソンズプロジェクトのシリウス〜アイインザスカイのメドレー(ボーカルはデビッドパック)。ハートは確かバラクーダかなんかだったと思います。ブートレグCD(2枚組)でこの来日メンバーのライブ録音を持ってます(音質はまあまあ)。
トッドがギターとボーカルでフーのマイジェネレーションとかやってみてほしかったですね。でもそれだとフーのトリビュートになっちゃうか…
Posted by マルチP at 2006年05月27日 17:47
☆マルチPさん

同感です!Toddの「My Generation」はぜひ聴きたいですね!
Posted by ez at 2006年05月28日 10:33
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