録音年:1961年
ez的ジャンル:ワンホーン系男気ジャズ
気分は... :ファーヴの男気に惚れるね!
昨日は早朝からNFLディビジョナル・プレーオフ2試合を生放送でテレビ観戦!
僕の場合、サッカーとアメフトだけは生放送で観ないと気が済まない性分なもので(笑)
パッカーズ、ペイトリオッツが順当勝ちしましたが、序盤14点のリードを奪われ、劣勢に陥ったパッカーズのあっという間の逆転劇は見事でしたね。チームを牽引するベテランQBブレッド・ファーヴのリーダーシップぶりに、ただただ感心してしまいました。
本来ドルフィンズ・ファンの僕ですが、今年のプレーオフに残ったチームの中ではパッカーズ(というよりもファーヴ)を応援したいと思います。
次戦のNFCカンファレンス・チャンピオンシップは、今日行われる「カウボーイズ対ジャイアンツ」の勝者ということになります。ジャイアンツが勝ってパッカーズのホームであるランボー・フィールドで次試が行われるパターンが理想ですが、おそらくカウボーイズが順当勝ちし、ファーヴが苦手な敵地テキサス・スタジアムでの試合になることでしょう。
かなり不利な一戦になると思いますが、ファーヴの底力を見せて欲しいですね。
もう一方のAFCカンファレンス・チャンピオンシップは、今日コルツが順当勝ちして「ペイトリオッツ対コルツ」の試合になるでしょうね。まぁ、ある意味この組み合わせがNo.1決定戦ですからね。
ファーヴの勇姿を観ていたら、男気溢れる音楽を聴きたくなりました。
ということで、今回は男気溢れるテナー・サックス奏者Dexter Gordonにしました。
Dexter Gordon(Dex)の紹介は、『Our Man In Paris』(1963年)、『Gettin' Around』(1965年)、『Go』(1962年)に続き4回目となります。
今回セレクトしたのは、『Dexter Calling...』(1961年)♪
1952年から1960年まで麻薬中毒のため引退同然の状態だったDexは、1960年に入ると活動を再開し、1961年に5月6日には初のBlue Noteリーダー作『Doin' Allright』のレコーディングを行います。本作『Dexter Calling...』は、その『Doin' Allright』の僅か3日後の5月9日に録音された作品です。
『Doin' Allright』がFreddie Hubbard(tp)を伴った2管であったのに対して、本作はDexter Gordon(ts)、Kenny Drew(p)、Paul Chambers(b)、Philly Joe Jones(ds)というKenny DrewのトリオにDexが加わったかたちのワンホーン作品になっています。やはり、この人にはワンホーン作品が似合っている気がしますね。
この人のアルバムには常に大人の色気、男の色気が漂っていますね。
そこに僕は惹かれているのだと思います。
特に本作においては、Blue Noteで復調した絶好調ぶりが、大人の軽快さに溢れた演奏というかたちで表れている気がします。
ジャケのDexは誰に電話しているのでしょうね?
全曲紹介しときヤス。
「Soul Sister」
Dexter Gordon作のその名の通りソウルフルなブルース。Dexの余裕のサックスが何とも小粋ですね。それに続くDrewのピアノもブルージーです。聴いていると思わずニヤリとしてしまう1曲です。
「Modal Mood」
Kenny Drew作品。個人的には疾走感溢れるこの演奏が一番のお気に入りです。“モーダルなムード”のハード・バップに仕上がっています。DexのエモーショナルなサックスとPhilly Joe Jonesの豪快なドラミングは思い切りハード・バップですね。Drewの繊細なピアノとの対照的で面白い気がします。
「I Want More」
Dexter Gordon作品。Dexの絶好調なサックスにつられて、続くDrewもノリ具合もなかなかです。Dexは何ももっと求めていたのでしょうか?
「Soul Sister」〜「Modal Mood」〜「I Want More」と続く冒頭のこの3曲だけでも、かなり聴き応え十分というカンジです。ここまでで元が取れた気分になると思いますよ(笑)
「End of a Love Affair」
Edward Redding作のスタンダード。イントロのPhilly Joe Jonesのドラムソロが印象的ですね。このスピード感とわかりやすさは、僕のような永遠のジャズ初心者向けの曲かも?
「Clear the Dex」
Kenny Drew作品。軽快なリズムと豪快なDexのテナーを堪能できます。気持ち良く一気に聴けてしまうカンジがいいですね。
「Ernie's Tune」
Dexter Gordon作の美しいバラード。映画『Round Midnight』(1986年)での俳優Dexter Gordonの印象が強い僕にとって、Dex=男の哀愁感みたいな図式が出来上がっているので、そんなイメージにピッタリです。ミステリアスな雰囲気もありますね。
「Smile」
Chaplinの名作映画『モダン・タイムズ』で使われた名曲(作曲もCharlie Chaplin本人です)。というより、明石家さんま、木村拓哉、深津絵里主演のフジTVドラマ『空から降る一億の星』のエンディングでElvis Costelloが歌っていたアノ曲と説明した方が通りがいいかもしれませんね(笑)
ここではスウィング感たっぷりの軽やかな演奏を披露してくれます。フットワーク軽い感じのDexがいいカンジです。
CDにはボーナス・トラックとして「Landslide」(Dexter Gordon作)が追加されています。
Dexに限らずサックスものはやっぱりワンホーンがいいですよね。
Coltraneの後期なんかは突き抜けちゃってて聴いてて疲れるときもあるけど、僕はHank MobleyやJackie Mcleanのワンホーンものが大好きです(もちろんそれ以外もお気に入りですよー)。
余談ですが、Reid MilesってJazzに関心なかったんですってね。どうもイメージできないなあ。
ありがとうございます。
>(Reid Miles)にしてはカラフル
僕もこの色使いに疑問を感じて、記事を書く時にネットで調べたら、本作のデザインはMicaela Bolandのようです。僕の中ではBud Powell『The Scene Changes』のジャケ・イメージしかない人なのですが。
>Reid MilesってJazzに関心なかったんですってね。
そうなんですか!知らなかったです。
だから、あれだけデザインを量産できたんですかね(笑)
>Hank MobleyやJackie Mcleanのワンホーンものが大好きです
僕もHank Mobleは好きですね。
ワン・ホーンも好きですが、MobleyとLee Morganが組んだアルバムにも興奮してしまいます。
そうだったんですか!
・・でもMicaela Bolandって誰でしょう!? まったく知りませんでした。
BlueNote(1500〜4200番台前半あたり)のアルバムカヴァー=Reid Milesだと思い込んでいたのでこれはちょっとした事件です!(笑)
Blue Note Coverフリーク(笑)としてはReid Miles以外の人のデザインがどれだけあるか調べてみたいと思います!
でも「The Scene Changes」はReid Milesデザインだと思いますよ〜。
ありがとうございます。
>でも「The Scene Changes」はReid Milesデザインだと思いますよ〜。
大変失礼しました。カヴァー・デザインはReid Milesですね。
自分の所有する『The Scene Changes』でも現物確認しました。
顔から火が出る位に赤面モードです!
出来ることならば、前回のコメントを消去したい気分っす(笑)
以前に本ブログで『The Scene Changes』を投稿した時に、
下記URLのHMVサイトでクレジットを確認したら、
Art DirectionおよびDesignでMicaela Bolandの名があったので、
“あれ!Reid Milesじゃないんだ”と思い込みをしたようです。
その後現物で確認することもせず、今日に至っていました。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1951806
でもよく見ると、その下にちゃんとCover DesignでReid Milesの名が
ありますね(笑)慌て者の勇み足ということでご勘弁願います。
『Dexter Calling...』を現物確認すると、
Cover PhotoでFrancis Wolffの名を確認できても、
Cover Designとして誰の名もクレジットされていません。
そこで先の『The Scene Changes』同様にHMVサイトで確認したら、
Art DirectionおよびDesignでMicaela Bolandの名を見たので、
前回のコメントのような認識に至ったわけです。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1836104
でも、『The Scene Changes』のように、
Cover Designとは別にArt DirectionおよびDesignのクレジットが
存在するということは、『Dexter Calling...』もReid Milesを含めて
別デザイナーがCover Designを担当している可能性が高いかもしれませんね。
他のBlue Note作品をいくつかHMVサイトで確認すると、
同様にCover Designとは別にMicaela Bolandの名を発見できます。
う〜ん、彼は何者でどんな役割なのか?頭の中が混乱してきました。
時間がある時にでも、きちんと調べてみます。
僕が調べるよりもKazさんのリサーチの方が信頼性高いと思いますが(笑)
おかげで大きな誤認を是正する機会となりました。
改めて感謝申し上げます。