発表年:1991年
ez的ジャンル:ラティーノ系異彩Hip-Hop
気分は... :知らざァ〜言ってぇ〜聞かせやしょう〜
昨日は新春浅草歌舞伎へ...
年始挨拶には中村獅童が登場!巧妙なトークで場を盛り上げた後に演目へ!
僕が観た午前の部は、「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」、「弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)」の2演目でした。
特に、中村七之助、中村獅童、中村勘太郎、市川亀治郎、片岡愛之助という白浪五人男が勢揃いする「弁天娘女男白浪」は、なかなか壮観でした。やっぱり、歌舞伎役者は舞台で観るとTVや映画の10倍以上輝いて見えますね。
あと、いつも歌舞伎を観て思うのことが“歌舞伎ってジャパニーズ・ラップだなぁ!”
ということで、今回は90年代前半のHip-Hop黄金期に輝いていたHip-Hopグループの中でも、一際異彩を放っていたグループCypress Hillの紹介です。
Cypress Hillは、B-Real(チカーノ系)、Sen Dog(キューバ出身)、DJ Muggs(イタリア系)という3人がロサンゼルスで結成したグループ。House Of Pain、FunkdoobiestらとSoul Assassinsというクルーを結成していました。
Hip-Hop=黒人音楽という固定観念があった僕にとって、全員ラティーノのHip-Hopユニットの登場というのはそれだけでかなりインパクトがありましたね。
僕が持っている彼らの作品は、デビュー・アルバム『Cypress Hill』(1991年)、2nd『Black Sunday』(1993年)、3rd『Cypress Hill III: Temples of Boom』(1995年)の3枚。
Cypress Hillらしいロック色の強さやサイコ&ダークな雰囲気という意味では大ブレイクした全米チャートNo.1アルバム『Black Sunday』あたりを紹介すべきなのかもしれませんが、今回はデビュー・アルバム『Cypress Hill』(1991年)をセレクト!
個人的には『Cypress Hill』を聴く頻度が圧倒的に高いですね。僕にとっては『Black Sunday』以上にインパクトがあったアルバムです。
『Black Sunday』以降のアルバムと比べると、よりファンキーでユルい感じが好きですね。
コアなCypress Hillファンではない一般的なHip-Hop好きの方は、「How I Could Just Kill a Man」、「Hand on the Pump」、「Phuncky Feel One」、「Latin Lingo」等の人気曲が収録されている本作が、一番聴きやすいのではと思います。
この独特のヤバさ&ユルさにハマると中毒になりますよ!
オススメ曲を紹介しときやす。
「Pigs」
タイトルの通り、警官をブタどもと攻撃しています。リリックのみならず、Chuck Cornish「Ali; Funky Thing」ネタのトラックもヤバそうですね。
「How I Could Just Kill a Man」
グループを代表する人気曲の1つですね。デンジャー・モードを誘導するかのような怪しいチャルメラ音が印象的ですよね。アドレナリン出まくりになること間違いなしの1曲です。
♪Time for Some Action♪のフレーズがRedman「Time 4 Sum Aksion」にサンプリングされており、2曲セットで楽しんでいるHip-Hopファンの方も多いのでは?Rage Against the Machineのカヴァーもありますね。
Lowell Fulsom「Tramp」、Manzel「Midnight Theme」、Music Machine「Come on In」等がサンプリングされています。
「Hand on the Pump」
シングルにもなった人気曲。リリックの中身は...ヤバくて書けません(笑)B-Realの甲高い声のユニークさがわかる1曲ですよね。みんなで♪ララララララッララァ〜♪と合唱しましょう!この曲もMethod Man & Redman「Da Rockwilder」とセットで聴くのが楽しいかもしれませんね。大胆にパクっています。
Gene Chandler「Duke of Earl」、Junior Walker & the All Stars「Shotgun」をサンプリング。
「Light Another」
ファンキーなハジけ具合がグッドな1曲。Kool & the Gang「Good Times」ネタ。
「The Phuncky Feel One」
この曲はHip-Hopクラシックですね。MuggsによるファンキートラックとB-Realの個性的なフロウが堪能できる傑作だと思います。Cypress Hill独特の雰囲気がいいですねぇ。The J.B.'s「More Peas」、「La Di Da La Di Day」、Village Callers「Hector」 、Meters「Look Ka Py Py」 、Kool & the Gang「Give it Up」等がサンプリングされています。
「Real Estate」
この曲も人気曲ですね。個人的にはアルバムで一番のお気に入りはコレです。All the People「Cramp Your Style」ネタのドラム・ブレイク、Bar-Kays「Humpin'」ネタのギターループ等サイコーにカッチョ良いですね。超イチオシです!
「Stoned Is the Way of the Walk」
B-Real節を堪能できる1曲。Grant Green「Down Here on the Ground」ネタ。
「Psycobetabuckdown」
P-Funkノリの1曲ですね。P-Funkの悪ノリ的な雰囲気とCypress Hillのユニークさって相通じるものがある気がします。Parliament「Aquaboogie」、Willie Hutch「Foxy Lady」ネタ。
「Latin Lingo」
Sen Dogがスパニッシュでキメてくれるこの曲も人気ですね。ヒスパニックHip-Hopの本領発揮!といったところでしょうか。Pazant Brothers and the Beaufort Express「A Gritty Nitty」 、Edwin Starr「Funky Music Sho Nuff Turns Me On」、Elephant's Memory「Mongoose」ネタ。
「Born to Get Busy」
ユルめな感じが好きですね。Booker T. & The MG's「Boot-Leg」ネタ。
歌舞伎の名台詞って、興味持ち始めるとハマりそうですね。
知らざァ〜言ってぇ〜聞かせやしょう〜
ネットいろいろ見てたらこちらに来まして。
拝見しております。
とりあえずサイプレスに反応しまたので!
私も聴いてたのはその辺です。
最初の出会いは高1かな?にテレビで流れた
Hand on the Pumpのクリップです。
それまで知ってる白人はバニライスくらいだったので(笑)
「ん?なんかそれと違うノリやな!」
という印象で。
調べるとマグスの音楽ヲタクに感動!
私は西のギャングものは嫌いなんですが
彼らは何か異なるセンスがありましたねぇ
Duke of Earlからサンプリングですもの!
これからこちらのブログを過去から読んでいきますね!
Smashing Pumpkinsもチラッと見えたので(笑)
また書きますので「よろしく」
ありがとうございます。
>最初の出会いは高1かな?
僕の場合、このあたりのHip-Hopに出会った時には既に社会人になっていたのですが、高校生あたりに出会っていたら、もっとハマっていたかもしれませんよね。僕らが高校生の頃は洋楽=ロックみたいな時代だったので。
>それまで知ってる白人はバニライスくらいだったので(笑)
同じくです(笑)
僕の場合、さすがに西のギャングものを聴くには歳をとりすぎていたのですが、確かにCypress Hillは別の何かを感じましたね。なので、すんなり聴けました。『Black Sunday』以降も個性的ですが、やっぱりこの1stが一番好きですね。
これからもお気軽にお立ち寄りください。
よろしくお願いします。