2008年01月21日

Smashing Pumpkins『Siamese Dream』

90年代を代表するオルタナ・ロック・バンドのブレイク作☆Smashing Pumpkins『Siamese Dream』
Siamese Dream
発表年:1993年
ez的ジャンル:ザ・オルタナ・ロック
気分は... :ショーパンも好きだけど、スマパンもいいね!

今日はハードなロック・サウンドが聴きたい気分!

僕の場合、70年代、80年代のハードロックの類は殆ど聴かないので、こういう時のセレクトは90年代のオルタナ/グランジ系になることが多くなります!

ということで、スマパンの愛称でお馴染みのロック・グループSmashing Pumpkinsです。

Smashing Pumpkinsは、リーダーのBilly Corgan(vo、g)を中心に1988年シカゴで結成されたグループ。その後、日系人のJames Iha(g)、紅一点のD'Arcy Wretzky(b)、Jimmy Chamberlin(ds) を加えた最強ラインナップが揃います。

1990年に2枚のシングルをリリースした後、Virginとのメジャー契約に成功し、1991年にデビュー・アルバム『Gish』を発表します。1993年の2ndアルバム『Siamese Dream』でブレイクし、1995年の3rdアルバム『Mellon Collie and the Infinite Sadness』の大ヒットでオルタナティブ・ロックを代表するバンドの地位を不動のものとします。

しかし、1996年のJimmy Chamberlin脱退(解雇)を境にバンドの歯車は狂いはじめ、2000年のフェアウェル・アルバム『Machina/The Machines of God 』を以ってグループは解散しました。

90年代の僕はロック離れが進みR&B/Hip-Hop、ハウス/クラブ系の新譜購入に夢中だったため、オルタナ/グランジ系の分野にのめり込んだことはありませんでした。

それでも、Nirvana『Nevermind』(1991年)のインパクトは大きく、『Nevermind』以前と以降でアメリカン・ロックの流れが大きく変わったという認識はありました。

『Nevermind』以降の90年代アメリカン・ロックの中で、ロック離れが進んだ僕が最もロック的なカッチョ良さを感じたのがSmashing Pumpkinsでした。

90年代らしい空気を漂わせたハードかつメロディアスなサウンドは、一過性の勢いではない音楽的な完成度の高さを感じましたね。Billy Corganのソングライティング能力の高さと、それを具現化するメンバーの演奏力の高さがうまく噛みあったグループという気がします。

Billy Corganのヴォーカルは好き嫌いがはっきり分かれますが、僕はこの個性的なヴォーカルがあるからこそ、メロディアスな魅力や音楽的な幅の広がりが生まれてくる気がします。

スマパンを代表するアルバムと言えば、2nd『Siamese Dream』か3rdアルバム『Mellon Collie and the Infinite Sadness』のどちらかですよね。僕が持っているのもこの2枚のみです(あとJames Ihaのソロ『Let It Come Down』も持っています)。

今回は2nd『Siamese Dream』をセレクト。
個人的には『Mellon Collie and the Infinite Sadness』以上に聴く頻度が高いアルバムです。

ロック離れの進んだ僕でさえ、いつ聴いても名盤だと感心してしまう90年代ロックのマスターピースだと思います。もし、ロック少年だった思春期に聴いていたら、相当影響を受けていたかもしれませんね。

Billy Corganが全曲ソングライティングを手掛けています(「Soma」と「Mayonaise」はJames Ihaとの共作)。

全曲紹介しときヤス。

「Cherub Rock」
スマパンのカッチョ良さが凝縮された1曲だと思います。Jimmy ChamberlinとD'Arcyによるダイナミックなリズム、James Ihaの轟音ギター、個性的なBilly Corganのハスキー・ヴォーカル...この1曲を聴いただけでKOされてしまいました。単にハードなだけではない、メロディアスなところが魅力だと思います。

「Quiet」
この曲もハードなドライヴ感がいいですね。本来の僕の嗜好だとこの手の曲は苦手なのですが、曲に引き込まれる何かがあって一気に聴けてしまいます。ギター・ソロがカッチョ良いですね。

「Today」
シングルにもなった名曲の誉れ高い人気曲。イントロからして名曲の雰囲気がありますよね。彼ららしいハードさとナイーヴさのコントラストがいいですよね。Billy Corganがアイスクリーム屋に扮し、移動販売車を走らせるPVも印象的でしたね。

「Hummer」
この曲も完成度高いですね。アルバムの中でもかなり好きな1曲です。後半の美しくも儚いムードがたまらなく好きですね。

「Rocket」
この曲もシングル曲です。うまく表現できないけどスマパン独特の雰囲気がありますよね。Billy Corganの曲作り&ヴォーカルとJames Ihaのギター・サウンドの組み合わせがこの雰囲気を醸し出していると思うのですが。メンバー全員がギンギラギンな衣装のPVと合わせてどうぞ!

「Disarm」
スマパンの音楽性の豊かさを実感できるシングル曲。アコースティック・サウンドとスリングスを全面に出した壮大な1曲に仕上がっています。ただただひたすら

「Soma」
ただただ静かで美しい1曲。壊れそうなくらい繊細なムードがいいですよね。

「Geek U.S.A.」
「奇人U.S.A.」の邦題がインパクトあります。単純にスピード感がカッチョ良いですな。この手の曲を聴くと70年代ハード・ロックとか聴けなくなっちゃいますね(笑)

「Mayonaise」
大作ですね。Radiohead『OK Computer』あたりから感じるものと同種の何か強烈に胸に響くものがありますね。もし、僕がロック少年として聴いていたならば、この曲に相当ハマった気がしますね。

「Spaceboy」
アコースティック・ギターとメロトロンによる叙情的ムードの1曲。

「Silverfuck」
ドラマチックな構成の8分40秒を超える長尺曲。途中のブレイクには一瞬焦ります(笑)

「Sweet Sweet」
1分半強の小品。エンディング「Luna」への繋ぎ役ってカンジですね。

「Luna」
Billy Corganのソングライティング能力の高さを証明する1曲ですね。メランコリック・ムードが漂うアルバム全体の余韻を味わえるエンディングです。

只今、NFLのAFCカンファレンス・チャンピオンシップ「ペイトリオッツ対チャージャース」を観戦中。正直、興奮気味です!
今日はこの後NFCカンファレンス・チャンピオンシップ「パッカーズ対ジャイアンツ」も控えており、昼間までは興奮しっぱなしになりそうです。

結果については明日の投稿ででも触れたいと思います。
ファーヴをスーパーボウルへ!
posted by ez at 07:20| Comment(2) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私もNevermindに驚いた一人です。
Smashing Pumpkinsは当時は本気で聴いてたわけではないのですが、アメリカ人の友人が昔かなり好きだと話してまして!
日本より本国のほうが認められてる印象があるバンドです。
しかし当時から未だに謎の『メランコリー』
という表現をよく耳にしたのも彼らです(笑)

なんとなく理解はできるんですが、
「で、メランコリーというのはどんな状態なんだい?」
と今も考えます。
それを音楽で表現してた彼らは素敵ですね!
Posted by ashibe at 2008年01月23日 19:29
☆ashibeさん

ありがとうございます。

Nirvanaと比べて、日本でもっと評価されるべきグループかもしれませんね。
James Iha(井葉吉伸)もいることですし。
Posted by ez at 2008年01月24日 09:28
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