発表年:1995年
ez的ジャンル:ウエット系女性R&B
気分は... :この切なさがいいねっ!
今日は切ないモードの90年代女性R&Bが聴きたい気分!
切ないウエット・ヴォーカルというば彼女しかいないでしょ!
ということで、Bad Boyの“ファースト・レディ”Faith Evansの2回目の登場です。
前回は2ndアルバム『Keep The Faith』に続き紹介するのは、デビュー・アルバム『Faith』(1995年)です。
『Keep The Faith』の記事でも書きましたが、僕は長らくFaith Evansというアーティストを聴かずじまいでした。Puffy(Diddy)やBiggieといった彼女に関連する人物たちのゴシップ・ネタのようなものに良いイメージを持っていなかったのが最大の理由なのですが。
なので、アーティストFaith Evansをきちんと聴くようになったのは、デビューからかなり年数が経ってからです。そんな不当な理由で聴かなかったことへの懺悔の念からか、ここ数年Faith Evansの作品を結構聴いている気がします。
どの作品も悪くはないと思いますが、個人的にはデビュー・アルバム『Faith』、2nd『Keep The Faith』という最初の2枚を聴く頻度が多いですね。
Faith Evansの魅力って、“雨のような”とも称された切ないモード全開のウエット・ヴォーカルにあると思うのですが、そんな彼女の魅力をうまく引き出した作品が前述の2枚だと思います。
僕の中では、2nd『Keep The Faith』がダントツだったのですが、最近このデビュー・アルバムも猛追しているってカンジですかね。
先に述べたようにSean "Puffy" Combs(現Diddy)に対してあまり良い印象がないせいで、彼が設立したBad Boy Recordsに対しても同様のイメージがある僕ですが、本作やa href="http://eastzono.seesaa.net/article/34378744.html">『Keep The Faith』を聴くと、Bad Boy Recordsも捨てたもんじゃないと見直してしまいます(笑)
サウンドについては、大半の曲をプロデュースによるChucky Thompsonのセンスに拠る所が大きいのでしょうね。あとは僕がアルバムで一番好きな「Fallin' In Love」のプロデュースを手掛けたTrackmasters(ここではJean-Claude "Poke" Olivier、Timothy "Tyme" Rileyの二人)の良い仕事ぶりも印象的ですね。
あとはカヴァー1曲を除き全曲を書いたFaith Evansのソングライティング能力も賞賛すべきですね。
オススメ曲を紹介しときやす。
「No Other Love」
プロローグ的な「Faith Interlude」に続き、このミッド・チューンでアルバムは幕を開けます。クールな仕上がりが印象的です。Isaac Hayes「Walk On By」ネタ。
「Fallin' In Love」
個人的にはアルバムで一番好きな曲。本アルバムを聴く時はまず最初にこの曲を聴きますね。Patrice Rushen「Remind Me」ネタのメロウ・グルーヴです。メロウなんですけど、Faithらしいウエットな感じが大好きです。前述のようにTrackmastersのプロデュースです。ソングライティングには、Mary J. BligeやGordon Chambersの名もクレジットされています。
「Ain't Nobody」
アルバムからの3rdシングル。哀愁メロウなHip-Hop Soulに仕上がっています。Hip-Hop好きの方はQueen Latifahをフィーチャーリミックスも見逃せませんね。
「Love Don't Live Here Anymore」
Mary J. Bligeとのデュエット。その女性R&Bを牽引するR&Bクイーンとファースト・レディの共演というだけで大満足という感じですね。この曲のオリジナルはRose Royceです。Madonnaもカヴァーしていますね。
「Come Over」
アルバムからの4thシングル。胸キュンのスロウ・チューン。Chucky Thompsonが作り出す切ないムード満点のサウンドがFaithのヴォーカルと実にマッチしていると思います。
「Soon As I Get Home」
2ndシングル。全米R&Bチャート第3位まで上昇しました。この曲も切なさモード全開の名スロウですね。メロメロ好きの僕にとってはど真ん中な曲ですね。Aaron Hallをフィーチャーしたリミックスをいいですよいね。
「All This Love」
憂いを持ったスロウ。「Come Over」〜「Soon As I Get Home」〜「All This Love」と続くスロウ3連発の流れが、かなり好きですね。
「You Used To Love Me」
記念すべきデビュー・シングル。全米R&Bチャート第4位のヒットとなりました。Chucky Thompsonによるサイコーにカッチョ良いトラックにのっかって♪I remember the way, you used to love me〜♪とFaithのヴォーカルが聴こえてきた途端にゾクゾクってしますね。こんな名曲をリアルタイムの時にスルーしてしまったことを重ね重ね後悔しますね。
「Give It To Me」
Tyrone Davis「In The Mood」ネタの哀愁モードHip-Hop Soul。90年代Hip-Hop Soulならではのグルーヴ感が実に心地良いですね。
「You Don't Understand」
「Don't Be Afraid」
後半に配されているせいか地味な存在の2曲ですが、なかなかグッドな仕上がりのスロウ2曲。特に「Don't Be Afraid」は、かなりお気に入りの美メロ・スロウです。
「Reasons」
水滴のようなリズムが印象的なボーナス・トラック。この美しいスロウ・チューンを聴きながら、アルバムの余韻を楽しみましょう。
このジャケのFaithの眼差しはたまりませんなぁ。
秒殺されてしまいそう(笑)
もちろん中身が重要なんだけどジャケはアルバムの顔(=色)だからなあ。
女性R&BだとAngie Stone・Kelly Price・Leela James系の「真っ黒々」な感じか、Alicia Keys・Chante Moore・Tamia系の「見つめていたい」感じのどちらかになりがちで、Faith Evansは僕の中では何となく中途半端な印象でしたね(実際あまり黒人ぽくないし)。
でも、この1stの表情だけは確かにいいですね!
曲も悪くないと思うのでもっとしっかり聴いてみますね〜!
ありがとうございます。
ジャケは重要ですよね。
ジャケの印象から中身を想像してしまうことって多いですからね。
僕もFaith Evansだと3rd『Faithfully』あたりは、ジャケが好きではないので敬遠しているかもしれません。MJBの『No More Drama』あたりもジャケ損している気がします。
Angie Stoneは、どの作品もジャケ写真が最高ですね!
エステのモデルになれそうなお肌スベスベ感がいいですね(笑)