2008年01月27日

The Specials『Specials』

ロンドンに一大スカ・ブームを巻き起こした、センセーショナルなデビュー作☆The Specials『Specials』
Specials
発表年:1979年
ez的ジャンル:2トーン流スカ/パンク
気分は... :徹夜明けにはスカ/パンク?

今日は徹夜明けで現在フラフラです〜っ。

そんな状態で聴きたくなったのが何故かSpecials
数年に1度位しか聴かないグループなのに...それが今日なのかも???

The Specialsと言えば、2Toneレーベルを立ち上げ、パンク直後のイギリスに一大スカ・ブームを巻き起こしたグループですよね。

オリジナル・メンバーは、Jerry Dammers(org)、Terry Hall(vo)、Neville Staple(vo)、Lynval Golding(g)、Roddy Radiation(g)、Sir Horace Gentleman(b)、John Bradbury(ds)の7人。

1979年にシングル「Gangstars」でデビューすると、2ndシングル「A Message To You Rudy」 が早くもUKチャートTop10入りします。そして、今日紹介するデビュー・アルバム『Specials』をリリース。2Toneと契約したThe SelecterMadnessThe Beat(The English Beat)らと共に一大スカ・ブームを巻き起こします。

1980年には2nd『More Specials』をリリースするものの、方向性の違いなどからメンバー間の関係に亀裂が生じ、1981年にUKチャートNo.1となったラスト・シングル「Ghost Town」を置き土産にグループは解散してしまいます。

メンバーのうち、Terry Hall、Neville Staple、Lynval Goldingの3人はFun Boy Threeを結成し、Terry Hallの個性を生かした独特のポップ・ワールドを展開していきました。

一方のJerry Dammersは、本ブログでも紹介したように、“Specialsよもう一度”の思いで、新メンバーを集めてSpecial AKAの名称でアルバム『In The Studio』(1984年)をリリースしました。

僕の場合、上記のスカ・ブームはタッチの差で体験することができず、リアルタイムでSpecialsに出会えたのは、ラスト・シングル「Ghost Town」でした。

なので、Specialsよりも、その後のFun Boy Three『Waiting』Special AKA『In The Studio』といったアルバムの印象が強いですね。我が家のCD棚には『Specials』、『More Specials』、『Waiting』、『In The Studio』の4枚が続けて並べられていますが、手に取るのは圧倒的に後の2枚が多いです。

でも冒頭に述べた理由で、今はスカ/パンクな気分になり、久々に『Specials』を聴いたら、なかなかグッドでした。

スカのリズム+パンクのテイスト+モッズなファッション

冷静に考えれば、この組み合わせは格好良いですよね。

2Toneの名の通り、白人黒人混成グループのエネルギッシュなパワーを感じます。

オススメ曲を紹介しときやす。

「A Message To You Rudy」
アルバムからのリード・シングルとしてUKチャートの第10位となった曲。カヴァー曲でオリジナルはDandy Livingston。ソングライティングのクレジットにはLee "Scratch" Perryの名もあります。

何かユル〜いカンジがグッドっす!ジャマイカの伝説のトロンボーン奏者Rico Rodriguezがいい味出しています。

「Do The Dog」
パンク+スカ+モッズってカンジのカッチョ良さが好きですね。今聴いても結構洗練されている気がします。

「Nite Klub」
僕がイメージする典型的なスカって、こんなカンジかもしれませんね。このズンチャ♪ズンチャ♪感がそう思わせるのかも?

「Concrete Jungle」
パンクとスカが密着しているカンジがサイコーですね!このタイトルを聴くと、やっぱりBob Marlyを思い出してしまいますが...

「Monkey Man」
人気曲ですよね。スカはやっぱりこのハジけた感じがないといけませんな。スカ〜ロックステディ〜レゲエとジャマイカ音楽の歴史そのものであったグループToots & the Maytalsのカヴァーです。

「(Dawning Of A) New Era」
歯切れの良いスピード感が魅力ですね。

「Stupid Marriage」
昔はこのヘタウマ感が何とも好きですね。後半の一気にヒート・アップするところがサイコーです。

「Too Much Too Young」
見事UKチャートNo.1に輝いた大ヒット・シングル。抜群にポップでキャッチーな曲とも思えないこの曲が大ヒットしたところに、当時の2Tone旋風の勢いを感じますね。

「Little Bitch」
アルバムでコレが一番好きという方は結構多いのでは?僕もそんな一人です。♪ワン・ツー♪の掛け声と共に、本当にスペシャルなSpecialに出会えると思います。

「You're Wondering Now」
Andy & Joeyのカヴァー。ほのぼのしたムードがご機嫌ですね!

MadnessThe Beatあたりも機会があれば紹介しますね。
その前にFun Boy Three『Waiting』あたりが先になるかも?
posted by ez at 13:30| Comment(4) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なつかし〜♪と思って聞きなおしているうちに
結局最初に聞いたGangstersが一番好きだったのを思い出しました。
安っぽいオルガンの音って大好きなんですよー!
白黒ファッションも流行りましたっけねえ。。。
ジャケットとか今見てもカッコいいな。。
Posted by けん at 2008年01月27日 22:34
☆けんさん

ありがとうございます。

けんさんはリアルタイムで体験できたのですね。
僕は体験し損ねたので、白黒ファッションが流行ったあたりはピンと来ません。
でも、格好良いですよね!

確かに安っぽいオルガンの音が魅力ですよね。
安っぽくても、突き抜けた勢いみたいなものがありますよね。

詳しく調べていないのですが、
「Gangsters」が収録されている盤もあるのですか?
Posted by ez at 2008年01月28日 12:36
そうなんですよね 
なぜ「Gangsters」が入ってないんでしょうかね?
確か当時もクビをひねったような記憶があるんですが。。。
Posted by けん at 2008年01月28日 22:58
☆けんさん

ありがとうございます。

「Gangsters」はパンクを通過して生まれてきたスカって感じが格好良いですね。

初期の頃のTerry Hallってファッションも含めて、
少しRoger Dultreyっぽい気がしませんか?
Posted by ez at 2008年01月29日 10:17
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