発表年:2005年
ez的ジャンル:シカゴ系スタイリッシュR&B
気分は... :今年はシカゴ・イヤーでしょ!
たまには新譜のことも書かないとね。
ここ数ヶ月はLeela James『A Change Is Gonna Come』、Jaguar Wright『Divorcing Neo 2 Marry Soul』、Keyshia Cole『The Way It Is』、Rihanna『Music of the Sun』といった女性R&Bの新譜を好んで聴いていたんだけど、そんな中で今年のベスト女性R&Bアルバム候補としてイチ押しなのがSyleena Johnson『Chapter 3: The Flesh』デス。
Syleena Johnsonは、ブルースとサザン・ソウルを融合したスタイルで活躍したシカゴ・ソウルの重鎮Syl Johnsonを父に持ち、2001年にChapterシリーズの第1弾アルバム『Chapter 1: Love Pain & Forgiveness』を発表。その後2002年の2nd『Chapter 2: The Voice』を経て発表されたChapterシリーズの第3弾が本作『Chapter 3: The Flesh』デス。
僕は『Chapter 1』『Chapter 2』は未購入だが、Kanye West『College Dropout』、Cam'ron『Purple Haze』、Cuban Link『Chain Reaction』 なんかを通じて、彼女の歌は聴いていた。で、CDショップの新譜試聴コーナーで、その妖艶で美しいプロポーションが印象的なジャケットに吸い込まれ、気付くとヘッドフォンを手にしていた。最初の2、3を聴いて瞬く間に昇天☆即ゲットってカンジだったね。
R&B/Hip-Hopファンならば、R Kelly、Kanye West、Common、Twistaといったシカゴ人脈に加え、Jermaine Duupri、Anthony Hamiltonといった制作・ゲスト陣の豪華さだけでも生ツバもんだけど、父親譲りの本格派ボーカルがそれらに負けていないのがイイよねっ!
オススメ曲を紹介しときやす。
「Hypnotic」
R. KellyとFabolousをフィーチャーした1stシングル。R. Kellyらしいチキチキ・サウンドとレイザーラモンHGに負けない“フォ〜♪”が印象的なフロア向けナンバー。
「He Makes Me Say」
Natalie Cole「Annie Mae」ネタのミディアム・グルーヴ。CD購入の決め手となったのは実はこの曲。彼女のボーカルの魅力全開だし、サウンドもメチャカッチョいい文句ナシの1曲。また、Syleena同様に偉大な父(Nat "King" Cole)を持つNatalie Coleの曲をネタに使うあたりは偶然なのかな?
「Special Occasion」
R. Kellyプロデュースのナンバー。SyleenaとR. Kellyの絡みがグッドな落ち着いた大人のラブソングってカンジ。
「More」
実力派シンガーAnthony Hamiltonをフィーチャーした曲。本格派二人の歌の見事さもさることながら、基本的に曲がとってもイイ。70年代ソウルから感じるのと同様のスィートネス満載ってカンジ。
「Bulls Eye(Suddenly)」
僕の今年の上半期No1アルバムはCommon『Be』だった。そのCommonをフィーチャーしたスムーズ・ナンバー。悪いハズないでしょ。
「Classic Love Song」
Jermaine Dupriフィーチャー曲。タイトル通り、クラシカルな胸キュンものラブソング。The Manhattans「There's No Me Without You」ネタ。
「Phone Sex」
Twistaフィーチャー曲。Twistaの早口ラップに続いて、Syleenaの妖艶なボーカルが堪能できる。
「Still Open」
ジャズギタリストRodney Jones「I'll Always Be With You」ネタ使いのスロー。ギターの音色が実にロマンティックなムーディーな曲。かなりスキです。
紹介しきれないけど他もホント捨て曲ナシです。聴けば聴くほど惚れまくりのアルバム。それにしても、R Kelly、Kanye West、Common、Syleena Johnsonと今年はシカゴ・イヤーだね。MLBでもワールド・シリーズでホワイトソックスが優勝したしね。