発表年:2007年
ez的ジャンル:メロウ&ジャジー系N.Y.アングラHip-Hop
気分は... :朝からいろいろありました...
今日は朝一番で国民の義務(確定申告)を済ませてきました。
収支明細を眺めながら、仕事に対する新たなモチベーションを高めていました。今年はもっと稼ぐぞ〜!
その帰り道、最寄り駅に到着すると、改札前に袴姿の女子大生だらけ...
近くの女子大の卒業式だと思うのですが、もうそんな時期なんですね。早いなぁ。
そんな思いを巡らせながら家に戻ると、なんと部屋の中に猫が偉そうに座っている...
多分、近所で飼っている猫だと思うのですが、何処から侵入してきたのだろう?まぁ、特別何か被害に遭ったわけではないからいいや。
なんか朝からドタバタしてしまい、やっと記事を書ける状態になりました。
さて、今回はアングラHip-Hopファンから絶大な支持を得ているニューヨーク出身のHip-HopユニットThe Good Peopleの2ndアルバム『Long Time Coming』(2007年)の紹介です。
本当は昨年のうちに紹介したかったのですが、タイミングを逸したままズルズルときてしまいました。
The Good Peopleは、共にN.Y.出身のMCのEmskeeとトラックメイカーThe Saintという二人組。グループ名は、Hip Hop業界の"善人"の欠如からつけたのだとか。
それぞれ長いキャリアを誇る二人が2006年にリリースしたデビュー・アルバム『The Good People』は、90年代Hip-Hop黄金期を彷彿させる仕上がりで、多くのアングラHip-Hopファンを熱狂させました。
また、The Saintは『Grown Folk Music』(2004年)、『About Time』(2008年)という2枚のソロ・アルバムもリリースしています。
本ブログの『ezが選ぶ2006年の10枚』でもセレクトしたデビューアルバム『The Good People』は、僕がいつも欲しているメロウ&ジャジーなHip-Hopを見事に具現化してくれた傑作アルバムでした。特に、僕のように90年代前半がHip-Hop黄金期だったと思っている人にとっては、ど真ん中のアルバムだったのでは?
この2ndアルバムは、完成や発売までに長い時間がかかったことから『Long Time Coming』のタイトルになったのだとか、えらく単純ですな(笑)
デビュー・アルバム『The Good People』と比べると、メロウ&ジャジーなテイストを前面に押し出すというよりも、そうしたテイストを残しつつ、より音楽的な幅の拡がりと力強さが強調された印象を受けます。
個人的には前作のメロウ&ジャジー度多めの方が好きですが、これはこれで進化し続ける彼らのステップとして素晴らしい作品だと思います。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Bump That」
アナログ盤で12"カットされている人気曲。1stには無かったラテン・テイストの陽気なトラックがいいですね。ボーナス・トラックとして収録されたVolta Masters Remixも話題ですね。ワールドワイドに活躍する日本人トラックメイカーVolta Mastersによるメロウネスたっぷりのトラックが気持ち良すぎです。
「Just Rise」
「Lovin Today」
この曲は1st同様のメロウ&ジャジー路線の2曲。「Just Rise」は女性コーラスがキュートでいいですね。「Lovin Today」はThe Good Peopleらしいメロウ・モードの浮遊感を堪能できます。
「Where You Wanna Be」
怪しげなエスニック・ムードが漂う1曲。神秘的な浮遊感が漂う音空間が面白いですね。聴くたびに面白さが増してきます。
「Non Believers」
アナログ盤で人気の1曲ですね。90年代Hip-Hopフレイヴァーたっぷりのオリジナルもさることながら、Volta MastersによるRemixも人気なのでは?
「Love Loss」
この曲は「Bump That」と一緒に12"カットされました。微妙に早回ししたトラックがいいですね。
「Bar Backs」
この曲もアナログ盤で人気ですね。アナログ盤の目玉はオリジナルよりも、Buddha Brand「人間発電所」、加藤ミリヤ「夜空」、Charlie「Come On」と同ネタ(King James Version「I'll Still Love You」使い)のVolta Masters Remixですが。オリジナルは哀愁テイストの仕上がりです。
「Rhymes Plenty」
90年代Hip-Hopと一緒に聴きたく1曲ですね。聴いているとワクワクする感じがたまりません。
「Gotta Thing For You」
ジャジーながらも力強いトラックの1曲。途中にBobby Caldwell「What You Won't Do for Love」の一節が出てくるのも嬉しいですね。
「Any Rapper」
個人的にはアルバムで一番のお気に入り曲。Saint自身もアルバムの中で一番出来に満足しているトラックのようですね。とにかくカッチョ良いの一言ですね!
「Step Up To Get Down」
スパニッシュ・ギターが響き渡るトラックが印象的です。曲全体がパワフルな仕上がりです。
The Saintの最新ソロ『About Time』もセットでどうぞ!
アバウト・タイム