2008年03月07日

Sandals『Rite To Silence』

この重苦しいハイブリッド感がたまりません!☆Sandals『Rite To Silence』
Rites of Silence
発表年:1994年
ez的ジャンル:ハイブリッド系ポスト・アシッド・ジャズ
気分は... :イングランド勢強いですな。

サッカーのUEFAチャンピオンズ・リーグは決勝トーナメント1回戦が終わり、来週の「インテル対リヴァプール」以外はベスト8の7チームが出揃いましたね。

7チームの顔ぶれを見ると、マンU、アーセナル、チェルシーのイングランド勢の強さが際立っていますよね。これでリヴァプールも勝ち上がることになると、イングランド勢同士の決勝も十分ありえますよね。個人的にはアーセナルを王者にしてあげたいですね。

イングランド勢以外で王者になる可能性があるとすれば、マドリーを下したローマだと思います。バルセロナにも頑張って欲しいのですが、今年のバルサじゃ難しいでしょうね。

さて、今回はSandalsの唯一のアルバム『Rite To Silence』(1994年)です。
と言っても、90年代リアルタイム派の人以外はピンと来ないグループかもしれませんね。

Sandalsは、Ian Simmonds、Derek Delves、Will Blanchard、John Harrisの4人が1988年に結成したグループ。

1992年にシングル「A Profound Gas」でデビュー。1994年にデビュー・アルバム『Rite To Silence』をAcid Jazzレーベルからリリースするものの、同年グループはあっけなく解散してしまいます。

Sandalsについてはこの程度しか知らないのですが、それでも当時このアルバムはかなり聴きましたね。得体の知れないダークなゴッタ煮感覚が好きでしたね。

今振り返ると、レーベルはAcid Jazzだし、アシッド・ジャズの進化形のような文脈なのかもしれませんが、当時の僕はトリップ・ホップという感覚で聴いていました。トリップ・ホップと共通するダークなハイブリッドなUKクラブ・ミュージックって感じです。

なので、Massive Attack『Protection』Portishead『Dummy』あたりと一緒に聴いていたような記憶があります。

今では語られることが少ないグループですが、90年代前半のUKを代表する個性的なハイブリッド・ミュージックだと思います。

サポートで元JamiroquaiのNick Van Gelderが参加しているあたりは、アシッド・ジャズっぽいかもしれませんね。

全曲紹介しときやす。

「Feet」
通算4枚目のシングルになったグループの代表曲。僕もこの曲が一番好きですね。Sandalsらしい重く苦しいダークな雰囲気と、ブレイクビーツならではのカッチョ良さがうまく結合しています。サックスやフルートの音色が響いてくるあたりはアシッド・ジャズっぽさも残っていますしね。。

アルバム未収録ですが、まだThe Dust Brothersと名乗っていた頃のThe Chemical Brothersによるリミックスもあります。多分、US盤だとボーナス・トラックとして収録されています。

「Nothing」
通算2枚目のシングル。Leftfieldプロデュースです。進化したアシッド・ジャズといった雰囲気ですよね。

「No Movement」
スティール・ドラムが鳴り響くカリビアン・テイストなのですが、全く楽園気分になれません。アラビックなムードも加わり、摩訶不思議な音空間を堪能できます。この虚無感は何なんだろう?

「Change」
Sandalsらしからぬ、ストレートにブレイクビーツらしいカッチョ良さを押し出しています(笑)これこれで好きですが、もう少しヒネリがあった方が彼ららしい?

「Ardens Bud」
「Profound Dub」
共にデビュー・シングル「A Profound Gas」のリミックス。「A Profound Gas」には、アシッド・ジャズっぽいリミックスもありますが、このリミックスを聴いてもアシッド・ジャズって気はしないですね。Leftfieldプロデュース。

「We Wanna Live」
通算3枚目のシングル(シングルはアルバム・バージョンとは全く異なるリミックスですが)。ジャケ写真のような怪しい雰囲気が漂っています。

「We Don't Wanna Be The Ones To Take The Blame」
今回聴き直して、結構いいなぁと思ったのがこの曲です。孤独感に浸りたい時にぴったりかも?

「Lovewood」
トリップ・ホップあたりと一緒に聴きたくなる曲。

「Here Comes The Sign」
今聴いて単純に一番カッチョ良いと思うのはこの曲ですね。脳内が一気に活性化されて、ドーパミンが大量に分泌される気がします(笑)

詳しくは知りませんが、メンバーIan Simmondsはグループ解散後も活躍しているみたいですね。
posted by ez at 12:04| Comment(2) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメント失礼いたしますm(__)m

ま、まさか音楽ブログでSandalsに出会えるとは!
私もリアルタイムでこの作品聴いていました!
この重苦しいハイブリッド感がたまりませんよね!
Sandalsファンに出会えて感激しています。また訪問させていただきます。
ありがとうございました。
Posted by deaconred at 2008年03月18日 00:37
☆deaconredさん

ありがとうございます。

> まさか音楽ブログでSandalsに出会えるとは!
> この重苦しいハイブリッド感がたまりませんよね!

確かに、最近では語られることが少ないグループですよね。
あの当時のUKって、こうしたハイブリッドな作品が多くて魅力的だった気がします。

これからもお気軽にお立ち寄り下さい。
よろしくお願い致します。
Posted by ez at 2008年03月18日 05:24
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