発表年:1981年
ez的ジャンル:アーバン・シルキーソウル
気分は... :迷った時にはMazeに限る!
今日は何を紹介するか迷ってしまった...
本ブログの場合、年代、ジャンルを問わずに紹介するというコンセプトのため、なるべく年代、ジャンルの同じような作品が続かないことを心掛けています。
例えば、昨日のSandals『Rite To Silence』は、90年代、UKもの、クラブ・ミュージック、ダークなテイストの作品でした。そうすると、今日のセレクトは、80年代、USもの、R&B、メロウ・テイストあたりかなぁ...といった感じです。
記事リストを一見するとバラバラですが、実は結構意図的に作っているバラツキだったりします(笑)
いつもならば、年代、国、ジャンル、テイストあたりが決まると、具体的なアーティスト、作品名が頭に浮かぶのですが、今日はイマイチ浮かんできません。
しばらくCD棚の70年代、80年代R&Bコーナーを眺めながら、すーっと手が伸びたのがMazeでした。迷った時のMazeって、なかなか手堅い選択のような気がしませんか(笑)
ということで、今日はMaze Featuring Frankie Beverly『Live In New Orleans』(1981年)をセレクト。
Frankie Beverly率いるMazeを紹介するのは、『Silky Soul』(1989年)、『Joy and Pain』(1980年)に続き、3回目になります。
タイトルの通り、ニューオリンズでのライブを収録したライブ・アルバムということになるのですが、実態は全10曲中4曲はスタジオ録音になっています。
ライブは6曲中4曲が『Joy and Pain』からのセレクトになっています(他は『Maze Featuring Frankie Beverly』、『Inspiration』から各1曲)。スタジオ録音には名曲「Before I Let Go」をはじめ、なかなか強力な4曲が並びます。
その意味で、『Joy and Pain』のライブ・バージョンと強力なスタジオ録音の両方を堪能できる、1粒で2度美味しいアルバムになっていると思います。
どこを切ってもMaze印ってカンジの1枚だと思いますよ(笑)
全曲紹介しときやす。
「Changing Times」
『Joy and Pain』収録曲。スタジオ録音同様のシティ・ポップ的なノリが気持ちよいですね。
「Joy and Pain」
『Joy and Pain』収録曲。フリーソウルの人気曲ですね。スタジオ録音とは一味違うライブならではの楽しさがありますね。
「Southern Girl」
『Joy and Pain』収録曲。ニューオリンズでのライブにはピッタリの曲ですね。会場もヒートアップしていたのでは?
「Look at California」
『Maze Featuring Frankie Beverly』収録曲。テンポアップする後半の盛り上がりがサイコーですね。少しラテン・フレイヴァーなのがいいですね。
「Feel That You're Feelin'」
『Inspiration』収録曲。ライブで聴くと、さらにグルーヴ感アップでいい感じですね。思わず体が動き出してしまいます!
「Look in Your Eyes」
『Joy and Pain』収録曲。個人的には『Joy and Pain』でMarvin Gayeマナーのこの曲が一番好きだったのですが、このライブ・バージョンもMarvinモード全開でグッドですね。
「Running Away」
ここからスタジオ録音の4曲です。本曲はシングルとして全米R&Bチャート第7位となりました。ファンキーながらもスマートな感じがこのグループらしいのかも?
「Before I Let Go」
本作のハイライトは名曲の誉れ高いこのミッド・グルーヴでしょうね。シングルカットもされました(全米R&Bチャート第13位)。80年代らしいアーバン・ナイトな仕上がりにウットリです。
Kid CapriやBiz Markie等のお気に入りとしてもお馴染みであり、Gregory D & DJ Mannie Fresh「Clap To This」、Allure「Head Over Heels (DJ Crue Remix)」、Funky 4「Do You Want to Rock (Before I Let Go)」、Keith Murray「The Rhyme」、Eric B.「I Can't Let You」、Super 3「When You're Standing On The Top」、Lakim Shabazz「Getting Fierce」、Steady B「Use Me」、2 Live Crew「The Real One」等数多くの曲でサンプリングされていますね。Keith Washington、Terry Stantonによるカヴァーもあります。
「We Need Love to Live」
Mazeらしいメロウネスたっぷりのシルキー・ソウル。AORファンあたりにも受けそうなスロウ・チューンですね。この曲もシングル・カットされました。フリーソウルのコンピにも収録されていますね。
「Reason」
ラストもメロウ好きを満足させてくれるスロウです。このロマンティック・タイムがゆったりと流れる感じがMazeですよね。
オリジナルLP(2枚組)には「You」、「Happy Feelin's」(2曲共に『Maze Featuring Frankie Beverly』収録)のライヴ・ヴァージョンも収録されていましたが、CD化に際してカットされてしまったようです。残念ですね。
いつ、どのアルバムを聴いていも安心の二重丸!
Mazeってそんな感じですよね。
Golden Age Of Soul Music >
http://wiki.livedoor.jp/golden_age_of_soul/d/FrontPage
Maze >
http://wiki.livedoor.jp/golden_age_of_soul/d/Maze?wiki_id=39060
ありがとうございます。
参考にさせていただきます。