2005年11月03日

Fleetwood Mac『Rumours』

全米アルバムチャートで31週間No1となった70年代を代表するモンスターアルバムFleetwood Mac『Rumours』
噂
発表年:1977年
ez的ジャンル:破局カップル×2系ポップロック
気分は... :噂によればezは不思議ちゃん好きらしい...

昨晩、飲んだくれの酔っ払い状態で帰宅後、あるCDを探してCD棚をゴソゴソしてたら、偶然Fleetwood Macの『Rumours』が見つかった。多分、4〜5年ぶりに発掘(?)されたので、懐かしくなって聴いてみた...今聴いても鮮度バツグンでニヤリ( ̄ー ̄*)

Fleetwood Mac『Rumours』は、全米アルバムチャートで31週間No1の座に居続けたモンスター・アルバムだ。残念ながら、僕はこのアルバムをリアルタイムで体験することはできず数年後に後追いで聴いたんだけど、今のようにネットもMTVもなくレコード屋で試聴もできない時代において、31週間No1という事実はかなりインパクトあったね。従って、購入前の事前期待がかなり高い“噂”のアルバムってカンジだったなぁ。

この時のFleetwood Macには、小悪魔ボイスのStevie Nicks、落ち着いたクールボイスのChristine McVieという2人の女性シンガーと、時に甘く時にワイルドな男性シンガーLindsey Buckinghamという3人の異なる個性的なシンガーががおり、アルバム1枚で3倍美味しいお得感があったね。当時は、今のように豪華ゲストが続々と参加するオリジナル・アルバムや様々なアーティストの最新ヒットシングルを集めたコンピアルバムがあまり無い時代であり、その意味でFleetwood Macのアルバムって、バラエティに富んだ飽きのこない1枚だったのかもしれないね。

また、このアルバムはバンド内の2組のカップル(John McVieとChristine McVie、Lindsey BuckinghamとStevie Nicks)の破局後という奇妙な状況下で録音された。まさに格好のゴシップネタ(Rumours)だよねぇ。それにしても、そんな状況下でよく割り切って制作したもんだなぁ〜。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Dreams」
全米No1となった大ヒットシングル。何か浮遊感のある不思議な魅力を持った曲。自分から離れていく恋人への思いを歌ったもので、小悪魔Stevieの魅力を堪能できマス。時期が時期だけに意味深だねぇ。Stevieって決して上手いシンガーではないけど、男を虜にする魔性のボイスを持ってるよね。

「Don't Stop」
Lindseyの力強いボーカルとChristineの中性的なボーカルがマッチした全米No3のミディアムナンバー。立ち止まらず、明日を考え、過去へ振り向かないというChristineの前向きな歌デス。女性は強し!

「Go Your Own Way」
全米Top10ヒットとなったLindseyらしい疾走感のあるロックナンバー。サビの部分ではLindsey、Stevie、Christineという恋に破れた3人衆が♪You can go your own way〜♪と熱唱する。やけっぱち状態か?

「You Make Loving Fun」
個人的にはアルバムで一番好きなクールで魅惑的なChristineの曲。全米Top10ヒット。Christineのボーカルってクールボイスなんだけど人を包み込んでくれる温かさがあるんだよねぇ。

最悪の人間関係の中で、こんな充実のアルバムが制作されるなんてミラクルとしか言いようがないよねぇ。それとも、人間開き直ると怖いものなしで奇跡を呼び起こしてしまうのか( ̄O ̄;
posted by ez at 00:34| Comment(9) | TrackBack(2) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いきなりお邪魔してすみません。姉がお世話になってます。姉の名は「あき」といいます。解かりますか?妹のちえです、はじめまして。宜しくお願いします!ダンスをやっているのでこのようなHPはとても参考になります!これからもちょくちょくお邪魔しますね★
Posted by tie at 2005年11月03日 01:13
>tieさん
ありがとうございます。お姉さんにはいつもお世話になっています。tieさんのダンスチームのサイトも拝見しましたよ!ホント、ダンスできる人尊敬しちゃいます。十数年前にZooのビデオを買ってみましたが、即自分の才能の無さに気付きました(T T)これからも気軽に立ち寄って下さいね!
Posted by ez at 2005年11月03日 02:47
TBありがとうございました。
スティービーの歌でフワフワし、リンジーの歌でテンションが上がったあとで、クリスティンの歌声に包み込まれ我に返る・・・ うまく出来てます、マック。 

>最悪の人間関係の中で、こんな充実のアルバムが制作されるなんてミラクルとしか言いようがない

自分は職場結婚なのですが、もし離婚したら仕事に行くのはかなりキツイなあ(お前のレベルで語ってどうする)
Posted by heavytopper at 2006年03月14日 20:28
☆heavytopperさん

ありがとうございます。
こうしたヤバイ状況では、女性の方が男性よりもポジティブに乗り切れてしまうのかもしれませんね。

このアルバムでも二人の女性(特にChristine)にもの凄いパワーを感じますね!
Posted by ez at 2006年03月15日 01:09
こちらにも失礼します。
こちらこそ、来訪、コメント、それに逆TBありがとうございました。やっと音楽の話題中心の本格的なブログからTBが付いてほっとしおります。
TUSKが出てきたときはよく覚えています。『ファンタスティックマック」「噂」と二枚続けて同じ路線で大成功し、その後3年以上のブランクを経て、いったい何を出してくるか、という周囲からのプレッシャーがものすごかったのでしょう。リンジーはアフリカのリズムを取り入れて、一気にマンネリ打破を図ったのですね。この頃はライヴでこの曲を演る時にはメンバー5人全員がパーカッションを打ち、リエゾン(ハモリなし)で歌うという度迫力のものでした。なんで「SARA」が最初のシングルじゃないんだ?という話も相当いわれましたが、やっぱりそれだと、なんだこれは?ということになりますね。TUSKが最初で正解だったのでしょう。失敗作といわれますが、僕は前の二枚と違った意味で好きです。
克也さんのサイトでスレ落ちしない限り更新できないブログですが(そちらも)よろしく。他の記事ともつないでよろしいでしょうか?

Posted by Prof.Harry at 2006年04月26日 16:35
☆Prof.Harryさん

ありがとうございます。

確かに「Tusk」はインパクトありましたよね。このアフリカ路線は、その後のワールド・ミュージック・ブームの先取りかもしれませんね。そう言えば、Mick Fleetwoodが『The Visitor』なんてアフリカンなソロを出していましたよね。

>失敗作といわれますが、僕は前の二枚と違った意味で好きです。

戸惑いながら聴くカンジが結構好きだったりします。
Beatlesで言うホワイトアルバムみたいな位置づけの作品かもしれないですね。

>他の記事ともつないでよろしいでしょうか?

大歓迎です。これからもよろしくお願い致しますm(_ _)m
Posted by ez at 2006年04月27日 01:10
先ほどProf. Harry さんのコメントに気づき、拝見いたしました。
このアルバム、あまりにヒットしていたので
ひねくれモノの僕としては「なんだい?ほんとにいいのかい?」
なんて半信半疑でした。でも次から次へと名曲がカットされヒットするので
すげーーーーーーーーーーーーー!!
と感服せずに入られなくなったのを思い出します。
今曲名を見ただけで脳内に曲が流れてきて、
ムネが一杯になりました。
そういえば一時スティービー・ニックス大好きだったなあ♪
ライブ映像を見て惚れちゃったんだった笑
かっこよかったデス〜
Posted by けん at 2006年04月27日 02:32
あ、すいません、あとタスクのお話が出ていますが
USCトロージャンズのマーチングバンドが参加していたでしょ?
アメリカンフットボールと洋楽、両方話せる友達とかあまりいなかったんですよ。
だから↑このこととか、誰とも話していないのですが
当時「かっこえェ〜!さすがエエこと考えなさる!」と思ったのを覚えています。
今、話せる環境になったことが幸せです笑。
Posted by けん at 2006年04月27日 02:37
☆けんさん

ありがとうございます。

そうですね。確かトロージャンズのマーチングバンド参加でドジャー・スタジアムでのライブ録音だったと思います。

この頃のトロージャンズって、RBに故リッキー・ベルが居た前後くらいですかね?
リッキー・ベルは、あの頃のカレッジ・フットボールで、アーチー・グリフィン(オハイオ州立大)、トニー・ドーセット(ピッツバーグ大)あたりと並んでとても印象に残ったRBでした。当時の僕はオハイオ州立大のファンだったのですが。
Posted by ez at 2006年04月27日 18:54
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