2008年03月24日

Cameo『Cameosis』

大所帯グループだった頃の代表作☆Cameo『Cameosis』
Cameosis
発表年:1980年
ez的ジャンル:大所帯系肉感ファンク
気分は... :大勢が楽しくていいね!

先程までTVで映画『Dreamgirls』(2006年)を観ていました。

どうしてもSupremesの物語として観てしまいますねぇ。
主演のBeyonceがだんだんDiana Rossに見えてくるから不思議です。
でも、Beyonce以上にJennifer Hudsonが目立って、物語とは反対の印象を受けるのが奇妙ですね。

Ray Charlesの伝記映画『Ray』(2004年)と並んで、R&B好きにはいろんな思いが込み上げてくる映画ですね。どちらもJamie Foxxが主演ですが、『Any Given Sunday』(1999年)、『Collateral』(2004年)等も含めて、彼の出演している映画とは相性がいいみたいです。

さて、Larry Blackmon率いるファンク・グループCameoの2回目の登場です。

今回は1980年リリースの『Cameosis』をセレクト。

一般的にCameoと言えば、前回紹介した大ヒット・アルバム『Word Up!』(1986年)の印象が最も強いと思います。

ポップ・チャートにも食い込み、「Word Up!」「Candy」「Back and Forth」という3曲のシングル・ヒットを生んだ本作でCameoは一気にメジャーな存在となりました。僕も大学生の頃、『Word Up!』を相当聴いた記憶があります。当時は少数精鋭のメンバーによる、打ち込み主体のソリッドなエレクトリック・ファンクにハマりましたねぇ。個人的には『Word Up!』以上に『Machismo』(1988年)が好きでしたね。

CD時代になり過去の作品をコレクションしましたが、当初はCameo=ソリッドな打ち込みファンクのイメージが強く、『Alligator Woman』(1982年)から『Real Men... Wear Black』(1990年)あたりまでの作品を好んで聴いていました。

しかし、最近は『Knights of the Sound Table』(1981年)以前の大所帯ファンク時代の作品を聴くことが多いですね。そんな中でも特に好きな作品が『Cameosis』(1980年)です。初めてR&Bアルバム・チャートの第1位となり、ファンク・グループとして自己のスタイルを確立したアルバムといえると思います。

本作におけるメンバーは、Larry Blackmon(ds、per、vo)、Greg Johnson(key)、Anthony Lockett(g、vo)、Nathan Leftenant(tp)、Arnett Leftenant(ts)、Wayne Cooper(vo)、Tomi Jenkins(vo)、Aaron Mills(b)、Thomas “T.C.” Campbell(key)、Jeryl Bright(tb)の10人。

ホーン隊、ヴォーカル隊の賑やかさを聴くと、やっぱり大所帯ファンクっていいなぁって気がしますね。

ジャケ写真の通り、中央手前のLarry Blackmonの髪型も健全ですよね。そんなリーダーの髪型同様、健康的な肉体派ファンクを聴かせてくれます。健康的と言っても、ドス黒くうねるグルーヴは相当腰にきますよ〜っ。

全曲紹介しときやす。

「Cameosis」
まずはこのご機嫌なファンク・チューンで盛り上がりましょう!意外とEW&Fノリなのが面白いですね。

「Shake Your Pants」
本作のハイライトと呼べるファンク・チューン。シングルとしてR&Bチャートの第8位となりました。まさにCameoスタイルを見せつけてくれる1曲なのでは?Beastie Boys「Hey Ladies」などのサンプリング・ネタにもなっています。

「Please You」
重さが腰にくるミディアム・グルーヴ。今聴くと、かなりドス黒くていいですね。相当キマっています!

「We're Goin' out Tonight」
シングルにもなったメロウ・グルーヴ。某DJのミックス・テープに収録されていた曲としても人気がありますね。こういったメロウ・チューンもCameoのもう1つの魅力ですよね。

「I Care for You」
感動的なスロウ。この曲を聴いていたら、Larry BlackmonがプロデュースしたCashflow「Reach Out」を思い出させる1曲ですね。『Word Up!』のエントリーでも書きましたが、「Reach Out」は、僕にとって一生忘れることがないであろう名曲です。

「On the One」
Cameoらしいウネリを持ったファンク・チューン。ゴリゴリ押し捲る感じが好きです。

「Why Have I Lost You」
『We All Know Who We Are』(1978年)に収録されていたロマンティックなスロウ・チューンのリメイク。Bone Thugs-N-Harmony「Blaze It」のサンプリング・ネタにもなっています。

この後、大所帯ファンク・グループ受難の時代に入り、Cameoもリストラを敢行するのでした。
posted by ez at 00:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
十数年前にライブを聞きに行った時も「Shake Your Pants」、やってました〜

『Dreamgirls』は劇場で見たのですが
ビヨンセがんばってましたよね〜。
冒頭の素朴な姿もかわいかったな♪
Posted by けん at 2008年03月25日 17:27
☆けんさん

ありがとうございます。

「Shake Your Pants」って、よく考えると、
エロエロなタイトルですね。でも、『Word Up!』、『Machismo』
の頃のCameoのイメージにぴったりですね。

> 『Dreamgirls』は劇場で見たのですが ビヨンセが
> 冒頭の素朴な姿もかわいかったな♪

最初、ビヨンセってわかりませんでした!
普段メガネをかけている女性が、メガネを外したら、
チョー美人だったって感じでしょうか???
実は僕はメガネ美人に弱いんですっ(笑)
Posted by ez at 2008年03月26日 03:37
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