2008年04月02日

Nicolay & Kay『Time:Line』

イチオシのアングラHip-Hopです。メロウ好き集まれ!☆Nicolay & Kay『Time:Line』
Time:Line
発表年:2008年
ez的ジャンル:アーバン・メロウ系アングラHip-Hop
気分は... :サイコーっす!

今回はアングラHip-Hop好きの方に大推薦のアルバムNicolay & Kay『Time:Line』(2008年)です。

Nicolay & Kayは、オランダ出身のトラックメイカーNicolayとテキサス州ヒューストン出身のMC/プロデューサーKay(Kay Jackson)の二人によるユニット。

Hip-Hopファンの方にとってNicolayの名は、Little Brother(人気プロデューサー9th Wonderもかつて在籍したノースカロライナのHip-Hopユニット)のMCであるPhonteとのコラボ・ユニットThe Foreign Exchangeでお馴染みですね。The Foreign Exchangeのアルバム『Connected』はアングラHip-Hopファン大絶賛の1枚でしたね。

ソロ名義でもThe Foreign Exchange、Little Brother、Common等の曲をリミックスしたミックステープ・アルバム『The Dutch Masters, Vol. 1 Mix Tape』(2005年)、全編インストの『City Lights, Vol. 1.5』(2005年)、MCやヴォーカルが加わった『Here』(2006年)といったアルバムをリリースしています。

もう一人の主役であるKay(Kay Jackson)は、90年代後半にExampleを結成し、数枚のシングルをリリース。グループ解散後はThe Foundationというクルーのメンバーとして活動していました。

その後A Tribe Called QuestのAli Shaheed Muhammaのバックを得て、2007年にはソロ・アルバム『Talk Show』をリリースしています。プロデューサーにはThe Foundationのメンバーをはじめ、A Tribe Called QuestのAli Shaheed MuhammadとPhife Dawg、Sa-RaStrange Fruit Project、そしてNicolayといったメンツが名を連ね、Mint Condition、Sy Smith、Chip Fuらがゲスト参加するという、なかなかの布陣によるアルバムです。

さて、『Time:Line』ですが、前述のような予備知識が殆どないままCDショップで試聴し、一発で気に入って即買いました。

同時期に2008年のベスト・アルバムとの呼び声も高いJazz Liberatorz『Clin d'oeil』も購入したのですが、『Clin d'oeil』以上に気に入っています。ソウルフルでアーバン・メロウな仕上がりは、僕の好みにピッタリですね。

Myth & Symbolyc(Strange Fruit Project)、ゴスペルグループSoulfruit、Stokley Williams(Mint Condition)、Oh No(Madlibの実弟)、Chip Fu等がゲスト参加しています。

胸に響いてくるメロウネスには中毒性があります!

オススメ曲を紹介しときやす。

「Blizzard」
テキサスのゴスペルグループSoulfruitのメンバーToby Hillをフィーチャー。

「The Lights」
Kayと同郷のHip-HopグループStrange Fruit ProjectのMythとSymbolyc Oneをフィーチャー。Strange Fruit Projectは本ブログでもイチオシのグループとして何度か紹介しています。メロウ&ストレンジなジャジー感は、Strange Fruit Projectっぽいですよね。勿論僕好みの仕上がりです。

「Through the Wind」
アルバムで一番のお気に入り曲。Mint Conditionのリード・ヴォーカルStokley Williamsをフィーチャー。飛びっきりのメロウ・チューンに仕上がっています。Mint Conditionと言えば、新アルバム『E-life』をリリースすると同時に来日公演も決定し、こちらも絶好調といった感じですね。

「What We Live」
「The Lights」〜「Through the Wind」〜「Through the Wind」と続く流れはサイコーですね。胸ときめくトラックがいいですよね。なんか温かいぬくもり感があるんですよねぇ。

「I've Seen Rivers」
ソウルフルなトラックが感動的です。これだからアングラHip-Hopは病みつきになるんですよねぇ!

「Tight Eyes」
アルバムからの先行シングル。Madlibの実弟Oh No等をフィーチャー。女性ヴォーカルと少しスペイシーなトラックが印象的ですね。

「As the Wheel Turns」
メロディアスで浮遊感溢れるアングラHip-Hopらしいトラックが魅力です。

「The Gunshot」
Chip Fuをフィーチャーしたラガテイストの小気味良い仕上がりです。Chip FuはPete Rock待望の新作『Ny's Finest』でもフィーチャーされていますね。

「When You Die」
引きずるようなKayのフロウが印象的ですね。

「Dancing with the Stars」
SoulfruitのToby Hill、Tyren Corington、Vanessa Hillをフィーチャーしたソウルフルな仕上がり。

アングラHip-Hopは、そこそこで止めておかないと、探し始めたら限無い感じですよね(笑)
posted by ez at 14:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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