発表年:1985年
ez的ジャンル:青春系エヴァーグリーン・ポップ
気分は... :青春やねぇ〜
久々にPrefab Sproutの登場です。
Prefab Sproutは、これまで『Jordan:The Comeback』(1990年)、『From Langley Park to Memphis』(1988年)の2枚を紹介してきました。
3回目に紹介するのは2ndアルバム『Steve McQueen』(1985年)です。
Prefab Sproutの代表作というよりも、80年代ロックのマスト・アイテムと呼んだ方がいい1枚ですよね。
ファンの方はご存知の通り、アメリカでは『Steve McQueen』というタイトル使用に関して、今は亡き名優Steve McQueenの親族からOKが出ず、『Two Wheels Good』のタイトルでリリースされています。
本作は、某RC誌が昨年掲載した『80年代ロック・アルバム・ベスト100』の第6位になっていましたね。個人的にはあの企画自体が嫌いでしたが、このアルバムやPop Group『For How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder? 』がベスト10に入っているあたりは評価しておきましょう(笑)
正直、大してヒットしたアルバムではありませんが、そのインパクトはかなり大きかったですよね。そう言えば、僕も某RC誌の親雑誌であるMM誌で大絶賛されているのを読んで、本作を聴いたような記憶があります。
グループのリーダーPaddy McAloonのセンスとプロデューサーThomas Dolbyのセンスが、ミラクルなケミストリーを示し、この青春系エヴァーグリーン・ポップの名盤が生まれました。80年代のアルバムでこれ程“エヴァーグリーン”という説明が相応しいアルバムはないのでは?
とにかくメロディが良いですよね。それに澄みきったヴォーカル&コーラスが加わったドリーミーな青春ポップは、一度聴いたら虜になりますよねぇ!
リーダーPaddy McAloonのワンマン・グループですが、個人的には紅一点Wendy Smithのコーラスもグループの大きな魅力になっていると思います。なので、僕にとってのPrefab SproutはWendyが在籍していた『Andromeda Heights』(1997年)までなのですが...
このアルバムを聴いていると、学生時代の新勧シーズンを思い出してしまいます。馬鹿ばかりやっていたあの頃とPrefab Sproutの青春系エヴァーグリーン・ポップがピタッとリンクします。
全曲紹介しときヤス。
「Faron」
シングルにもなったカントリー・ロック(シングル・ヴァージョンはイントロが少し長尺)。(カントリー苦手の僕としては)この曲をシングルにしなくても、オープニングにしなくともと思うのですが?
「Bonny」
さぁ、ここからが青春ポップの始まりです(笑)この「Bonny」から「Goodbye Lucille #1」までの4曲はパーフェクトって感じですね。「Bonny」は、Prefab Sproutの魅力に満ち溢れた美メロ・ギター・ポップです。エヴァーグリーン度かなり高いと思いますよ。
「Appetite」
ファンにはお馴染みの名曲ですね。僕もこの曲が一番のお気に入りです。Paddyの書くメロディが素晴らしいのは当然のことですが、加えてWendyのヒンヤリ感たっぷりのコーラスがたまりませんね。基本的にWendyのコーラス・パートの多さと、僕のお気に入り度は比例していますので(笑)
「When Love Breaks Down」
この曲も名曲ですね。シングルにもなりました。この曲もかなりエヴァーグリーン度高いですな!僕が持っている盤(US盤)にはシングル・ヴァージョンが収録されています。シングル盤のプロデュースはThomas DolbyではなくPhil Thornalley (元The Cure)が手掛けています。 個人的にはThomas Dolbyのオリジナルよりシングル・ヴァージョンの方がオススメです。
「Goodbye Lucille #1」
シングルでは「Johnny Johnny」のタイトルでリリースされています。甘酸っぱい青春ポップに仕上がっています。一度聴くと、脳内で♪Ooh Johnny♪Johnny♪Johnny〜♪ のフレーズがリフレインしまくりです(笑)
「Hallelujah」
哀愁モード・ポップ。PaddyのヴォーカルとWendyのコーラスの絡み具合いが実にグッド!
「Moving the River」
この曲もファンには人気の高い曲なのでは?個人的には「Appetite」、「Bonny」、「When Love Breaks Down」と並ぶ超イチオシ曲です(超イチオシだらけですが)。かなり胸にキュンとくるギター・ポップです。
「Horsin' Around」
ボッサ&ドリーミーな仕上がりとWendyのコーラスがマッチしていますね。なかなか凝った作りの1曲です。
「Desire As」
シンプルながらも崇高なムードが漂う1曲。聴いていると自ずとピュアな気持ちになります。このあたりの音響処理の見事さはThomas Dolbyの手腕なのでしょうね。
「Blueberry Pies」
アルバムの中では一番地味な小粒な曲かもしれませんが...
「When the Angels」
エンディングは、かなり弾けているキャッチーなポップ・ロック。音の玉手箱のような楽しさがありますね。パイプ・オルガン風のイントロも印象的です。
さらに本作を堪能したい方は、昨年発売された2枚組のLegacy Editionをどうぞ!
Disc1にはThomas Dolbyによるリマスタリング・ヴァージョンが収録され、Disc2にはPaddy McAloonが新たに制作したアコースティック・ヴァージョン8曲が収録されています。
僕の5感に深く沁みこんでいる名作が!
もう何も言うことはありません。
何もかもすべてezさんのおっしゃる通りです!
〔ネタ〕
▼「Faron Young」
LPを買って来ていそいそと針を落としたときのショックは今でも憶えています(笑)。(今だにスキップ率高し)
▼「Desire」
Thomas Dolbyの1988年作「Aliens Ate My Buick」収録の「The Ability To Swing」のイントロがソックリで笑っちゃいます。
ありがとうございます。
コメントが遅くなり申し訳ありません。
いつ聴いても新鮮な気持ちになるアルバムですね!
>「Faron Young」(今だにスキップ率高し)
やはりみんなそうなんですね。安心しました(笑)
> 「Desire」
Thomas Dolby『Aliens Ate My Buick』かぁ、懐かしいですね。
サウンドよりも昔のSF映画のポスターのようなジャケの印象が強いですね。
機会があれば、チェックしてみます!
次の「Budapest By Blimp」でした。
適当に聴いてたのがバレてしまいました!スイマセ〜ン。
わざわざありがとうございます。
この手の勘違いはよくあることだと思います。
本ブログでも後日とんでもない勘違いに気付き、訂正することがよくあります(笑)