発表年:1975年
ez的ジャンル:メロウ・グルーヴ系ニューソウル
気分は... :あんなコート欲しいなぁ...
僕の音楽ライフの中で、やはりMarvin Gaye、Stevie Wonder、Curtis Mayfield、Donny Hathawayというニューソウル四天王の影響力は絶大である。この4人に出会ったのは中学生の頃であり、70年代に彼らが残した名作の数々は25年近く経った今でも聴くたびに感動を与え続ける。ちなみに4人の中で唯一存命なのがStevieだけど、僕の関心はオリジナルアルバムで言えば、『Hotter Than July』(1980年)までであり、『In Square Circle』(1985年) 以降の彼の作品には正直興味はない。
僕の自宅のCD棚の一角には、ミラクルな作品を連発し続けた彼ら4人の専門コーナーを設けてある。当初は彼ら4人の作品しか収納していなかったが、ある時期からそこにもう一人加わった。それがLeroy Hutsonである。Leroy Hutsonは、Donny Hathawayの大学でのルームメートであり、Curtis Mayfieldがソロ転向後、彼に代わりImpressionsの二代目リード・ボーカルを務めるなど四天王と関わりも深いアーティストだ。1973年よりソロに転向した。
僕は20代半ばまでLeroy Hutsonに対する認識は極めて低かった。僕に限らず(一般的な)R&B/Soulリスナーは彼のオリジナル作品を聴く機会は少なかったんじゃないかなぁ。多くの人が彼の作品を聴くようになったのは、レア・グルーヴやフリーソウルのムーブメントの中で彼への再評価が高まってきた90年代に入ってからなのでは?
でも、聴けば聴くほど、こんな素晴らしい作品が長い間埋もれていたのが信じられなく思うねぇ。90年代以降はメロウ&グルーヴィな音楽が最もお気に入りな僕にとっては、これほどハマった再発見はないかもしれない?
そんな彼の作品の中から今日は3rdアルバム『Hutson』デス。彼の作品中でもメロウネスとグルーヴ感のバランスが絶妙の1枚だと思いマ〜ス。
オススメ曲を紹介しときやす。
「All Because of You」
いきなり、メロウ&グルーヴのお手本のようなオープニング・ナンバー。カッチョ良すぎ☆聴いているうちにトロけてしまいそうッス!90年代Acid Jazzブームの人気グループGallianoの「Welcome To The Story」はこの曲を引用していマス。
「It's Different」
落ち着いた中にも心地良いグルーヴを感じるミディアム・ナンバー。この曲を聴けば、なぜ彼が90年代に入り再評価されるようになったの分かると思うなぁ。イントロや間奏のシンセの音色がとってもステキです!
「Lucky Fellow」
このアルバムのハイライト曲。ドラム、パーカッションのリズム、ピアノ、フェンダーローズ等のキーボード、ストリングス&ホーンといった上モノとLeroyのボーカルが見事に一体化して究極のメロウ&グルーヴを届けてくれマス。Acid Jazzブーム時のSnowboy & Noel McKoyのカヴァーや、Erykah Badu「No Love」のサンプリングネタとしても有名デス。
「I Bless the Day」
「Can't Stay Away」
ストリングス&ホーンをバックにじっくり聴かせるバラード2曲。70年代らしい込み上げ感がイイカンジです。
「So Much Love」
Leroyのボーカルに代わり女性コーラスがフューチャーされた曲。Leroyのアレンジャー、音楽クリエイターとしての才能を堪能できる曲。
アルバムジャケットもムードたっぷりで大スキです。この冬はあんなコート着てみたい...って似合うわけないし、そもそも買えねぇ〜(;一一)
リロイ・ハトソンに誘われて、こちらへ辿り着きました。
この人は四天王の影に隠すには、あまりにも惜しい人ですよね〜
僕もそこそこジャンルレスに音楽を聴くタイプなので、
また訪問させて頂きます〜。
ありがとうございます。
リロイ・ハトソンいいですよねぇ!
本作以外の70年代オリジナル・アルバムが入手しづらい状況ですが、
ぜひ再発して欲しいですよね。
これからもお気軽にお立ち寄り下さい。
よろしくお願い致します。