発表年:1991年
ez的ジャンル:スタイリッシュ・ブルー・アイド・UKソウル
気分は... :星に願いを...
Simply Redって聞くと、DCブランドをイメージしてしまう...
Simply Redは僕が大学生の時にデビューしたバンドだ。その頃はファッションで言えばDCブランド花盛りの時期で、Simply Redの衣装はあのPaul Smithが手掛けていた。彼らのアルバムにもわざわざClothesとしてPaul Smithの名前がクレジットされている。僕の記憶が正しければ、Paul Smith自身がSimply Redのファンだったはずだ。
大学生の時に、新宿で彼らのライブを見たが、メンバー全員がPaul Smithに身を包み、音楽もさることながら“エラく衣装がキマっているバンドだなぁ”との印象を受けた。当時の僕も柄にもなくDCブランドにハマっていたので...(/o\)
肝心の音楽性で言えば、Simply Redの魅力は、リーダーのMick Hucknallのソウルフルなボーカルに尽きる。グループと言いつつ、Simply Redの実態はMick Hucknallプロジェクトだったしね。当時の僕の感覚ではロックというよりも、Paul SmithのイメージそのままにスタイリッシュなUKソウルを聴いているとの感覚の方が強かったなぁ。
そんな彼らのアルバムの中で一番オススメなのが1991年発表の4th『Stars』である。それまでのアルバムも悪くはなかったけど、このアルバムから格段にサウンドが良くなった。その最大の功労者はこのアルバムからバンドのメンバーになった、日本が世界に誇るサウンド・クリエイターGOTAこと屋敷豪太である。
屋敷豪太といえば、Nelly Hooperと共に一時代を築いたクラブ・ミュージックであるグランド・ビート(Ground Beat)を仕掛けたグルーヴ・マスターである。90年代前半、僕はかなりのGOTAマニアだった。クレジットにGOTAの名があるだけで無条件でCDを購入していたもんね。ちなみにGOTA & The Heart of Gold『Something to Talk About』収録の「Someday」、「All Alone」の2曲は僕の90年代の超ヘビーローテーションだったなぁ。特に「Someday」は今でもiPodで日常的に聴いてマス。
稀有のブルー・アイド・ソウルマンMick Hucknallとグルーヴ・マスターGOTAの強力タッグが生み出したロマンティックかつグルーヴィーなアルバムが『Stars』デス。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Stars」
最近でも中村獅童が出ていたスバル「 IMPREZA」のCM曲としてもお馴染みのタイトル曲。文句無しメロウ&グルーヴ・サウンドと、Mickのスタイリッシュかつソウルフルなボーカルが絶妙にマッチングしている永遠の名曲。アルバムジャケット同様に星に願いを託したくなるよねっ。
「Something Got Me Started」
アルバムのオープニングを飾るSimply Redらしい疾走感と気持ち良さが同居するナンバー。ファンキーなピアノが印象的デス。
「Thrill Me」
硬質なんだけどパーカッシッブなグルーヴ感がイイ感じの曲。密かなお気に入り☆
「For Your Babies」
Mickのボーカリストとしての魅力を堪能できるロマンティックなナンバー。Mickにこの手のバラードを歌わせたらホント絶品だねっ。イントロと間奏のアコギが何ともステキ!
「How Could I Fall」
スタイリッシュな大人のバラード。キマりすぎなんだけど、それが嫌味にならなないのがSimply Redの魅力だと思いマス
「Freedom」
GOTAの実力が存分に発揮されたグルーヴ感満載のナンバー。聴けば聴くほどカッチョ良さを実感できマス。
今思うと、僕にDCブランドはミスマッチだったねぇ。それにしても当時よくそんな金があったなぁ。今より全然リッチじゃんo(><)o