2008年05月31日

Kings Of Tomorrow『Trouble』

ハウス界の重鎮がUKのDefectedよりリリースした快心作☆Kings Of Tomorrow『Trouble』
Trouble
発表年:2005年
ez的ジャンル:クオリティ・ディープ・ハウス
気分は... :アンリにそっくり?

僕のように年代、ジャンル不問のスタイルで作品をコレクションしていると、枚数持っている割には特定ジャンルに関しては意外とコレクションが浅く、マニアックなうん蓄を語ることができません(笑)

一方で特定ジャンルに縛られない分、ピュアな聴き方ができると思っています。基本的に年代・ジャンル間をダイナミックに飛び越える聴き方が好きなんでしょうね。

最近のエントリーで言えば、3日前が若い女性受けするR&BDestiny's Childで一昨日がオヤジ受けするVan Morrison、昨日がMahavishnu Orchestraの中途半端なフュージョン作品、そして今日はハウスのKings Of Tomorrow...こういった脈絡のない聴き方が楽しいし、自分の中ではかなり自然なスタイルなんですよね。

いくら鰻が好きだからって、毎日鰻じゃ飽きるでしょ!というのが僕の理屈なのですが(笑)

前述のように、今日はハウス界の重鎮Kings Of TomorrowことSandy Riveraが2005年にUKの人気ハウス・レーベルDefectedからリリースしたアルバム『Trouble』です。

Sandy RiveraはNY出身のハウスDJ/プロデューサー。長年ニュージャージーを拠点にしてきましたが、現在はロンドンを拠点にしているようです。

Kings Of Tomorrow(KOT)名義で90年代前半から数多くシングル・リリースをしているようですが、僕は勉強不足で全然知りません。本作『Trouble』以前のもので知っているのは2000年リリースの人気曲「Finally」ぐらいです。

ハウスのアルバムを購入するのは多くても年4〜5枚程度とかなりシーンの状況には疎いのですが、それでも最新のヴォーカル・ハウスもので何か良い作品はないかと、4半期に1回程度はCDショップで念入りにチェックするようにしています。

本作もそんな中で見つけた1枚でした。まずはジャケが気になり、それに釣られて試聴したら歌モノ中心かつメロウ&ディープ系のサウンドがグッド!ということで即買いした記憶があります。

それから数年経ちますが、未だに鮮度が保たれており、飽きのこない1枚ではないかと思います。僕のようにフロア以外でハウスを聴く人にも十分楽しめる内容になっていると思います。

週末の夜に聴きたくなる1枚です。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Make Believe」
UKハウスシーンで活躍する男性ヴォーカリストSteve Edwardsをフィーチャー。イントロのギター・ソロで少し驚きますが(笑)、安心して聴けるスムーズなヴォーカル・ハウスに仕上がっています。アコースティック・ギターの音色が爽快でいいですね。

「Changes」
マレーシア出身のヴォーカリストHazeをフィーチャー。90年代初めの頃に最も熱心にハウスを聴いていた僕の場合、このタイトルを見ると当時大好きだったヴォーカリストRobert Owensの同名異曲を思い出してしまうのですが、Hazeの浮遊感漂うヴォーカルはRobert Owensに似ている気がします。意味なく夜遊びしたくなるような、妖しい高揚感が湧いてくるサウンドも僕好みです。

「Sometimes」
この曲もHazeをフィーチャー。単調だけど怪しげなノリでグイグイ引っ張るあたりがいいいですね。「Changes」なんかもそうですが、隠し味程度にスペーシーな感じがいいですね。

「Changes」や「Sometimes」を聴いていたら、Robert OwensやFingers Inc.(Robert OwensとLarry Heardが組んだ伝説のユニット)が聴きたくなってきました。ちなみにKOTは本作と同じ2005年に、Sandy Rivera名義でRobert Owensと共演したシングル「Just Won't Do」をリリースしています。

「Another Day」
女性ヴォーカリストLeedia Urteagaをフィーチャーした僕の一番のお気に入り曲。クール&アフターなトラックにセクシー&キュートなLeedia Urteagaのヴォーカルが絡む、エレガントなんだけど少し寂しげな仕上がりが絶品です。Leedia Urteagaのヴォーカルがサイコーです。

「Rain」
男性シンガーLT Brownをフィーチャー。エレガントなストリングスを配した叙情的な仕上がりが印象的なエレクトロニカ風の1曲。LT BrownのソウルフルなヴォーカルとLeedia Urteagaのバック・コーラスの掛け合いがいい感じです。

「6PM」
女性ヴォーカリストNina Laresをフィーチャー。Alfonso Afanadorのギターリフが印象的なロッキンスタイルのハウス・チューン。結構渋めの仕上がりが心憎いですな。

「Thru」
Hazeをフィーチャー。フロア向けのダビーでディープな仕上がりです。個人的にはアルバム未収録のSimon Greyによるジャジー&キャッチーなリミックスがオススメです。

「Dreams」
アラビアンなフレーズでお馴染みのヒット・シングル。みんなで盛り上がるフロア向けの仕上がりですね。個人的にこの手は少し苦手です。

「So Alive」
トライバルな仕上がりが僕好みです。Leedia Urteaga、LT Brown、Nina Laresのコーラス隊も盛り上げてくれます。アルバムだと約3分半ですがもっと長尺で聴きたいですね。

「Changes (RNB Mix)/No Te Vaya/Messages」
「Changes」のアコースティックなリミックスの後に5分以上の空白があり、スパニッシュ・テイストの「No Te Vaya」、ダークな「Messages」が続きます。どうせならば3曲別々にして欲しかったですね。「No Te Vaya」がかなりグッドだと思いマス。

このジャケを眺めていると、サッカーのフランス代表FWアンリがカツラをかぶっているように見えるのは僕だけでしょうか?

サッカーと言えば、いよいよEuro2008開幕まで1週間ですね。
来週に僕の見所、予想を書きたいと思っています。予習しなくちゃ!
posted by ez at 07:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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