発表年:1978年
ez的ジャンル:アメリカの国民的歌手
気分は... :Love, ageless and evergreen
日本ではBarbra Streisandの偉大さが、あまり認知されていないと思う。
彼女は数年前に実施された“アメリカで20世紀で最も愛された歌手は誰か?”という国民的な投票で女性歌手No1に選ばれたスーパースターである(男性歌手No1はFrank Sinatra )。また、60年代、70年代、80年代、90年代の各年代で全米No1アルバムを持つ唯一のアーティストである。
また、彼女の活動は音楽に止まらず、女優、映画監督などとしても大活躍している。映画ではアカデミー賞で主演女優(1968年「ファニーガール」)と主題歌賞(1976年「スター誕生」)の両方を受賞した唯一のアーティストである。さらに、アカデミー賞(映画)、グラミー賞(音楽)、トニー賞(舞台)、エミー賞(TV)、ゴールデングローブ賞全てを受賞している唯一のアーティストでもある。まさに才女と呼ぶのがふさわしい人だよね。
子供の頃、何故だかネスカフェのCMが大好きだった。様々なシチュエーションで外人さんがコーヒーを飲みながら語らい合うCMだったが、子供心に外国への憧れを感じていたのであろう。そのCMをさらに感動的にしていたのがバックで流れるCMソングであった。ある時僕はそのCMが現在も続く長寿番組である「日曜洋画劇場」で必ず流れることに気付いた。このため、CM狙いで眠たい目をこすりながら「日曜洋画劇場」を観ていた記憶がある。ヘンな子供だったね。
それから数年後に洋楽を聴き始めるようになり、あのCMソングのオリジナルがBarbraの「The Way We Were」であることを知り、購入したアルバムが『Greatest Hits Volume2』である。このベスト盤は70年代のBarbraのヒット曲を集めたもの。Barbraクラスのスーパースターになると様々なベスト盤があるけど、選曲はこのアルバムがまさにベストだと思いマス。
Barbraの魅力と言えば、やはり歌の上手さに尽きる。歌の上手い歌手と言うと、ソウル/ゴスペル系の唱法をイメージする人が多いかもしれないが、彼女の場合はミュージカル仕込みの歌の上手さだ。普段R&B/ソウル系の音楽しか聴かない人は、彼女の歌を聴けば必ず新鮮な驚きを感じると思うなぁ。誰か他に似たタイプの歌手の名を挙げることができないのも、彼女のスゴさだと思いマス。
オススメ曲を紹介しときやす。
「The Way We Were」
先に書いたネスカフェCM曲のオリジナル。元々はBarbraとRobert Redford主演の映画「追憶」(1973年)のテーマ曲であり、全米チャートNo1、アカデミー主題歌賞、グラミー最優秀歌曲賞のまさにスタンダード・ナンバー。イントロのピアノとBarbraのハミングを聴いただけで、涙ウルウルo(T T)oの感動バラードです。
大学の同級生ケイティーとハベルの再会と別れを描いた映画も涙涙デスm(T T)m特にラストシーンのお互いの道を歩み始めた二人が偶然再会するシーンは切なくなりマス。
昔スキな女の子にこの曲のオルゴールをプレゼントしたことがある。今考えると、別れる二人の思い出をテーマにした歌なのにねぇ...もちろん恋は成就せず(ノ_・、)
「Evergreen (Love Theme From "A Star Is Born")」
BarbraとKris Kristofferson主演の映画「スター誕生」(1978年)のテーマ曲であり、「The Way We Were」同様に全米チャートNo1、アカデミー主題歌賞受賞。この曲は作曲もBarbra自身が手掛けていマス。あれだけ「The Way We Were」好きだった僕をさらに虜にしたのがこの不滅のラブソングだ。♪Love, soft as an easy chair〜♪Love, fresh as the morning air〜♪と優しく盲目的な愛を語りかけるBarbraの歌声を聴いているだけでヘブン状態デス。
ホント、「The Way We Were」と「Evergreen」はこれからも僕を何度も泣かし続ける2曲になるであろう(≧◇≦)感激!
「You Don't Bring Me Flowers」
このアルバムの唯一の新曲で、Barbraの高校の先輩でもあるNeil Diamondとのデュエット曲である。シングルカットされ、これまた全米No1となった大人のラブソング。
♪君はもう花を持ってきてくれない♪僕に愛の歌も歌ってくれない♪というという歌詞は「愛のたそがれ」という邦題がピッタリp(´⌒`)q悲しいね〜
「Superman」
「Songbird」
「The Way We Were」、「Evergreen」の強力コンビには及ばないものの、十分に感動できるバラード2曲。「Superman」は絶好調の恋をのろけるラブソング、「Songbird」はロマンスを心待ちにするラブソングといったカンジかなぁ。どちらもチャーミングなBarbraに出会えマス。2曲ともNick DeCaro 、Larry CarltonというAOR/フュージョン好きには気になるメンバーがアレンジ、リズムアレンジで関わってヤス。
「Stoney End」
1970年の全米No6となったヒット曲。バラードが多いのこのアルバム中唯一ビートの効いたアップナンバー。僕が大好きだったシンガーソングライター☆今は亡きLaura Nyroの作品デス。
1980年代の大ヒットアルバム『Guilty』(1980年)と『Broadway Album』(1985年)もよく聴きました。前者は「Woman In Love」、「Guilty」という大ヒット2曲を含むBee GeesのBarry GibbプロデュースによるAORアルバムの傑作、後者はタイトルの通りミュージカルの名曲の数々をBarbraが見事に歌い上げた全米No1獲得アルバムです。
ありがとうございます。
ご指摘の通り、ベスト盤なのに流れが秀逸なアルバムですね。
貫禄の中にもソフトな印象を与えるジャケも実際の音とマッチしていますね。
Joni Mitchell『Hejira』、P.P. Arnold『Kafunta』は共に当ブログで投稿済みです。
Joni Mitchellのジャケならば、個人的には『Blue』が一番好きですね。
P.P. Arnold『Kafunta』は(後追いですが)60年代スウィンギン・ロンドンの流れで聴いてきたので、サイケな雰囲気のジャケはこの時代らしいなのかなと思っていました。