2022年01月23日

Alex Malheiros『Tempos Futuros』

Azymuthメンバー、12年ぶりのソロ作☆Alex Malheiros『Tempos Futuros』

発表年:2021年
ez的ジャンル:ブラジリアン・フュージョン
気分は...:楽しみなNFLディビジョナルラウンド!

NFLポストシーズンはいよいとディビジョナルラウンド。

「タイタンズ対ベンガルズ」「パッカーズ対49ers」「バッカニアーズ対ラムズ」「チーフス対ビルズ」という好カードが続く、このステージがポストシーズンのなかでも一番楽しいかもしれませんね。

個人的にはNFCは「バッカニアーズ対ラムズ」、AFCは「チーフス対ビルズ」の勝者がスーパーボウルまでコマを進めるのではないかと予想しています。

今夜は早く寝て生中継に備えなければ!

新作アルバムから、人気ブラジリアン・フュージョン・バンドAzymuthのメンバーAlex Malheirosの12年ぶりのソロ・アルバム『Tempos Futuros』です。

UKの人気レーベルFar Out Recordingsからのリリースです。

これまで当ブログの場合、AzymuthAlex Malheirosよりも、Alexの娘Sabrina Malheirosのニュー・ボッサ作品をプッシュしてきた感じでした。

正直、本作を購入したのも、Sabrina Malheirosや彼女の作品のプロデュースを手掛けるDaniel Maunickという二人の参加が大きかったかもしれません。

プロデュースはIncognitoのリーダーJean-Paul "Bluey" Maunickの息子であり、Alexの娘Sabrina Malheirosの公私のパートナーであるDaniel MaunickAlex自身も共同プロデューサーとしてクレジットされています。

アルバムには娘Sabrina MalheirosAzymuthでの盟友である故Jose Roberto Bertrami、当ブログでもアルバムを紹介したロンドン出身のサックス奏者Sean Khanがフィーチャリングされています。

レコーディングには、Alex Malheiros(b、g、key、per、vo)以下、Daniel Maunick(syn、effects、key、ds、per)、Sidinho(per)、Ian Moreira(per)、Victor Bertrami(ds)(Jose Roberto Bertramiの息子)、Renato Massa(ds)、Dudu Viana(key)といったミュージシャンも参加しています。

正直、目新しさはありませんが、ブラジル音楽、フュージョン、ジャズ・ファンク、ディスコを程良くブレンドさせた円熟の音世界で楽しませてくれます。

また、娘Sabrina Malheirosが参加した2曲では、Sabrina Malheiros/Daniel Maunickらしいクラブ経由のブラジリアン・フュージョンで魅せてくれます。

個人的にはヴォコーダー入りの演奏が多い点も気に入っています。

現在73歳のAlex Malheiros。まだまだ現役です!

全曲紹介しときやす。

「The Razor's Edge」
ミステリアスなサマー・フュージョンでアルバムは幕を開けます。
https://www.youtube.com/watch?v=RPpxK8a6Gf0

「Telegramas Para Arp」
少しフューチャリスティックなスペイシー・サマー・フュージョン。Azymuthファンは楽しめるトラックだと思います・
https://www.youtube.com/watch?v=SnCJ0Ad2KQI

「Retrato」
ロンドン出身のサックス奏者Sean Khanをフィーチャー。Daniel Maunickのセンスがよく出た、クラブジャズ感覚のブラジリアン・フュージョンに仕上がっています。パーカッション強めなのも僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=wBlBXj08cWg

「Prece」
Sabrina Malheirosをフィーチャー。Sabrina Malheiros好きならば気に入るであろう、クラブ仕様のサンバ・フュージョンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=nc3j-p7LqwQ

「Nikiti」
ヴォコーダーを駆使したフュージョン・ファンク。80年代初めのHerbie Hancockの雰囲気にも通じるものがありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=HWI4_bq0mAc

「Kuarup」
幻想的なメロウ・フュージョン。大自然のサウンド・スケープ的な雰囲気もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=V1ds4OpDf4E

「O Temporal」
Alexらしいベースを楽しめる、ブラジリアン・モードのジャズ・ファンク。1曲のなかで演奏の表情がいろいろ変わっていくのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=MHeRkAbsbxM

「Alto Verao (High Summer)」
再びSabrina Malheirosをフィーチャー。僕の一番のお気に入りはコレ。ディスコ×ブラジリアン・フュージョンを爽快にクロスオーヴァーさせているのがいいですね。ディスコ好きも、ブラジリアン・フュージョン好きも楽しめるはず!
https://www.youtube.com/watch?v=Z5VfrXa7a-I

「Sereno」
Alexの生々しい演奏を楽しめるメロウなフュージョン・ファンク。音を埋めすぎず、各楽器の一音一音の輪郭がはっきりしているのがいいですね。さり気ないヴォコーダー使いもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=OTsA3IzUEas

「Marcinha」
Alexがベースのみならず、エレクトリック・ギターも披露してくれるメロウ・ファンク。ヴォコーダー・ファンクとメロウ・フュージョンがいい塩梅で融合しています。
https://www.youtube.com/watch?v=5PUebgRztsg

「Tempos Futuros」
タイトル曲は、2012年に亡くなったAzymuthでの盟友、故Jose Roberto Bertramiをフィーチャー。Bertramiのフェンダー・ローズは、元々は1995年のデモ音源らしいです。Azymuthファンは喜ぶであろうメロウなブラジリアン・フュージョンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=09Ig2MeSmSQ

「Requiem For A Storm」
ラストは鳥の囀りが聞こえる楽園フュージョンな小曲で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=lp43wcLMhlA

Alex Malheiros & Banda Utopia『The Wave』(2009年)
posted by ez at 00:04| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月16日

Ill Considered『Liminal Space』

UKアフロ・ジャズ・ユニットの最新作☆Ill Considered『Liminal Space』

発表年:2021年
ez的ジャンル:UKアフロ・ジャズ・ユニット
気分は... :圧倒的な熱量・・・

今回は新作からUKアフロ・ジャズ・ユニットIll Consideredの最新作『Liminal Space』です。

Ill Consideredは、2017年にロンドンで結成されたアフロ・ジャズ・ユニット。

これまでに5枚のスタジオ・アルバムと7枚のライヴ・アルバムをデジタル配信を中心にリリースしています。

『Liminal Space』は、スタジオ・アルバムとしては6枚目となります。CDは昨年後半にリリースされました。

現在のメンバーはIdris Rahman(ts、b clarinet)、Liran Donin(b)、Emre Ramazanoglu(ds)の3名。

それ以外に、元メンバーのLeon Brichard(b)、Shabaka Hutchings率いるSons Of KemetのメンバーTheon Cross(tuba)、Collocutor等の活動で知られるTamar Osborn(bs、fl)、Soothsayers等で活動する(tp)、
Kaidi Akinnibi(ts)、Ahnanse(ta)、Ralph Wylde(ver)、Ollie Savill(per)、Sarathy Korwar(per)といったミュージシャンが参加しています。

新世代UKジャズらしいアフロ・ジャズを聴かせてくれる点で、Shabaka Hutchingsあたりがお好きな人は気に入ると思います。

とにかく骨太でエキサイティングな演奏にヤラれます。
僕の好きなUKジャズ/アフロ・ジャズにジャスト・フィットな1枚です。

全曲紹介しときやす。

「First Light」
Theon Cross、Kaidi Akinnibi、Robin Hopcraft、Ralph Wyldをフィーチャーしたオープニング。疾走する哀愁アフロ・ジャズですが、新世代UKジャズらしい格好良さグッときます。
ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=O0eAXCnzenc

「Sandstorm」
Oli Savillをフィーチャー。パーカッシヴな哀愁アフロ・ジャズ・グルーヴ。アフロ・ブラジリアン的な雰囲気もあるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=m_qhKOBTaaA

「Loosed」
生命の躍動に溢れたUKアフロ・ジャズ・グルーヴ。Liran DoninとEmre Ramazanogluのリズム隊がサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=Gki9TtKvLsI

「Dust」
Theon Cross、Kaidi Akinnibi、Ralph Wyld、Sarathy Korwarをフィーチャー。妖しげなムードがいい感じの哀愁アフロ・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=QtQE35hKeyw

「Dervish」
少しダーク・トーンながらもエキサイティングなUKジャズ・グルーヴ。彼ららしいアフロ・ジャズに電化ジャズのエッセンスを上手く織り交ぜているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=LebBxOSjvXs

「Pearls」
Theon Cross、Kaidi Akinnibi、Ralph Wyld、Sarathy Korwar、Tamar Osbornをフィーチャー。10分近い長尺ですが、Ill Considered流スピリチュアル・ジャズといった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=cl6-ZKRggdQ

「Light Trailed」
Idris Rahmanサックス、Liran Doninのベース、Emre Ramazanogluのドラムがスパークするパワフルな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=iWaghgirABY

「Knuckles」
エキサイティングな演奏に圧倒されるUK新世代らしいアフロ・ジャズ。聴いているだけでもの凄い熱量を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=hjCLc9TkvSY

「The Lurch」
Theon Cross、Kaidi Akinnibi、Ralph Wyld、Sarathy Korwar、Tamar Osborn、Ahnanseをフィーチャー。フリーキーでカオス状態のUKアフロ・ジャズ・グルーヴ。得体の知れないパワーを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=6V0WAnJZ8LE

「Prayer」
まさに祈りのようなIdris Rahmanのサックスが印象的です。
前半は雄大な雰囲気で、後半はよりリズミックな演奏で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=DKPa5ORlfb0

『Ill Considered & III』(2018年) 
『Ill Considered』(2017年)と『Ill Considered III』(2018年)を1枚にまとめた日本独自編集盤
posted by ez at 00:19| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月09日

FKJ『Ylang Ylang』

国内盤CDが新装再発☆FKJ『Ylang Ylang』

発表年:2020年
ez的ジャンル:フレンチ・アンビエント/チルアウトR&B
気分は... :バカンス・モードのベッドルーム・ミュージック・・・

今回はフランスの才人プロデューサーFKJ(French Kiwi Juice)『Ylang Ylang』です。

元々本作は2019年にデジタル限定リリースされたものであり、2020年にタワーレコード限定でCD化されていました。それが昨年末に新装再発され、タワーレコード以外でも入手できるようになりました。

フランス出身のDJ/プロデューサーFKJ(French Kiwi Juice)(本名:Vincent Fenton)の紹介は、話題となった初フル・アルバム『French Kiwi Juice』(2017年)に続き2回目となります。

『French Kiwi Juice』(2017年)と比較して、よりアンビエント/チルアウトな色合いが強まった印象を受けます。

都会の喧噪から離れた、バカンス・モードのベッドルーム・ミュージックといった雰囲気がサイコーです。

本編6曲(+ボーナス・トラック1曲、シークレット・トラック1曲)という長さも、だれずに丁度いいかもしれません。

最初のリリースから数年が経ち、今更かもしれませんが、やはりいい作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Earthquake」
Guillaume Heritierの低音ヴォイスのポエトリー・リーディングに、メロウ・コーラスが重なり、ムーディーなサックスも流れるソウルフル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=0lrhatsoVX4

「Risk」
J. ColeのDreamville所属、N.Y.を拠点に活動するラッパーBasをフィーチャー。FKJらしいアンビエントなメロウ・サウンドとBasのラップが意外にマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=fUG2g0W9rFA

「Ylang Ylang」
『French Kiwi Juice』にも参加していた(((O)))ことJune Marieezyをフィーチャー。(((O)))のリリカルなピアノと共にゆったりと時間が流れていく感じがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=EfgAd6iHApE

「Brother」
アコギ×エレクトロなアンビエント・サウンドは"チルアウト・フォーキー"とでも呼びたくなります。ソウルフルな味わいもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=625dPre0eqk

「100 Roses」
セミ・アコな音色のメロウ・チューンの前半と、エレクトロニカな後半の二部構成。アンビエントR&B的な魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=lfxXg6nNdNk

「10 Years Ago」
本編ラストもアンビエント/チルアウトな雰囲気で締め括ってくれます。スウィング・ジャズなノスタルジック・ムードもいい感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=rqScfATfNnc

「Risk (Galimatias Version)」
CDボーナス・トラック。「Risk」の別ヴァージョン。よりポップな味付けが印象的です。

さらにシークレット・トラック1曲が追加収録されています。メロウ・ギターの音色が心地好いバカンス・モードの1曲に仕上がっています。

『French Kiwi Juice』(2017年)
French Kiwi Juice
posted by ez at 01:17| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月26日

Jennifer Souza『Pacífica Pedra Branca』

ブラジリアン女性ニュー・フォーク☆Jennifer Souza『Pacífica Pedra Branca』

発表年:2021年
ez的ジャンル:ミナス系ブラジリアン・ニュー・フォーク
気分は... :年内最後の新作紹介!

年内最後の新作紹介です。
ミナス系ブラジリアン・ニュー・フォーク作品Jennifer Souza『Pacífica Pedra Branca』です。

ミナス・ジェライス州出身の女性シンガー・ソングライターJennifer Souzaの紹介は、初ソロ・アルバム『Impossivel Breve』(2013年)に続き2回目となります。

Leonardo MarquesThiago Correaらと組んだブラジリアン・ニュー・フォーク・グループTransmissorのメンバーとしても活動していたJennifer Souza。近年はアシッド・フォーク・グループMoonsのメンバーとしても活動しています。

ちなみにMoonsというグループ名は、当ブログでも紹介したNick Drake『Pink Moon』(1972年)に由来するものです。

最新作『Pacífica Pedra Branca』は、『Impossivel Breve』(2013年)以来8年ぶりのソロ・アルバムとなります。

プロデュースは盟友Leonardo Marques

Jennifer Souza(vo、g、shaker)以下、Marcus Abjaud(p、el-p)、Frederico Heliodoro(b)、Felipe Continentino(ds)、Fred Selva(syn、electronics)、Leonardo Marques(g)、Thiago Correa(back vo)、Rafael Martini(strings arr)等のミュージシャンがレコーディングに参加しています。

また、MoonsTigana Santanaがフィーチャリングされています。

全体的に抑えたトーンのブラジリアン・フォーキーに仕上がっています。

Moonsが参加した「Serena」、静寂のビューティフル・フォーキー「Crescente」、ラブ&ピースなタイトル曲「Pacifica Pedra Branca」Tigana Santanaが参加した「Oracao Ao Sol」あたりが僕のお気に入り。

聴き込むほど胸の奥に沁みてくる素敵なブラジリアン・フォーキー・ワールドをぜひ!

全曲紹介しときやす。

「Ultraleve」
Jennifer Souza/Luiz Gabriel Lopes作。いきなり意表を突かれるダンサブル・チューン。メタリックなバンド・サウンドとフリーキーなホーン・サウンドが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=z5k8-CoJblU

「Birds」
Jennifer Souza作。全編英語歌詞。US女性SSW、Jessica Prattに触発されて作った楽曲らしいです。美しくも儚い歌声が印象的なアシッド・フォーキー。
https://www.youtube.com/watch?v=4tfvWMIOLas

「Amanhecer」
Jennifer Souza作。邦題「夜明け」。夜明けの静寂の空気がそのまま伝わってくる、抑えたトーンのビューティフル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=NCSZfsBxLKo

「Serena」
Jennifer Souza作。Moonsをフィーチャー。邦題「穏やかな朝」。穏やかなメロウ・フォーキーは僕の一番のお気に入り。Moonsのメンバーがさり気ないバック・コーラスで好サポートします。
https://www.youtube.com/watch?v=ftFMgOIvmqg

「Crescente」
Jennifer Souza作。ゆっくりと時間が流れていく、静寂のビューティフル・フォーキー。ジワジワと胸の奥に沁みるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=vBMzO4wAk88

「Pacifica Pedra Branca」
Jennifer Souza作。Transmissor時代の同僚Thiago Correaがバック・コーラスで参加。2021年のラブ&ピースといった雰囲気が好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=sBXT20xLegM

「Ser No Espaco A Minha Luz」
Jennifer Souza/Fabio Goes作。邦題「自分自身の光でありたい」。前作『Impossivel Breve』にも参加していたFabio Goesとの共作・共演。抑えたトーンの語り口がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=6SdDQTa6mWI

「Na Ponta Dos Pes」
Jennifer Souza/Rafa Castro作。邦題「爪先立ちで」。ミステリアスながらも美しい音空間に魅了される1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=dzbmqIPHdiY

「Oracao Ao Sol」
Jennifer Souza作。邦題「太陽への祈り」。Tigana Santanaをフィーチャー。Rafael Martiniの美しいストリングス・アレンジをバックに、JenniferとTigana Santanaがミナス感に充ちた歌声で魅せてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=hqFp4hQsv1w

『Impossivel Breve』(2013年)
永遠でないもの

Moons『Thinking Out Loud』(2019年)
moons thinking out loud.jpg
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2021年12月19日

Youn『BXD In Jazz』

ブラジル産ネオソウル・デュオ☆Youn『BXD In Jazz』

発表年:2021年
ez的ジャンル:ブラジル産ネオソウル
気分は... :我逢人...

あっという間に12月も後半、仕事は来週中に片付けなければ・・・
終わるのかなぁ・・・少し焦ってきます。

新作からブラジルのネオソウル・デュオYounのデビュー・アルバム『BXD In Jazz』です。

Younは、GPことGian Pedro(vo、violin)とShuna(vo、g)のデュオ。二人は共に、リオ・デ・ジャネイロ北西部にあるノヴァ・イグアス市の出身です。

2019年にシングル「Meu Grande Amor」でデビュー。

本作は今年4月にデジタル配信でリリースされたデビュー・アルバムですが、今回日本で初CD化が実現しました。

二人以外にJulio RaposoLux Ferreira等が共同プロデュース/演奏などでバックアップしています。

アルバムはUSネオソウルの影響を受けたブラジリアンR&Bに仕上がっています。また、惜しくも今年逝去したブラジリアン・ソウル・シンガー/ギタリストCassianoからの影響も受けているらしいです。

ブラジル音楽好きというよりもUS R&B/ネオソウル好き向けのアルバムだと思いますが、曲によってはブラジル音楽のエッセンスを強調されているトラックもあります。

ネオソウル/R&B、Hip-Hop、MPB、サンバ、ボサノヴァ、ジャズ、ディスコ/ブギー、クラブミュージックなどのエッセンスが融合させたYounワールドを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Intro」
アコギとヴァイオリンをバックに歌うイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=ycd1G35AF_U

「So Love」
2019年にシングル・リリースした楽曲。J Dillaの影響を感じる揺らぐビートをバックに、ネオソウルらしいメロウ・チューンが歌われます。ポルトガル語の語感がブラジル産ネオソウルらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=iF-8ehAFXbo

「Follow Me」
アルバム・リリースに合わせてシングル・リリースされた楽曲。僕の一番のお気に入り曲。トークボックスやドリーミー・シンセが印象的なメロウ・チューン。USネオソウル好きの人も気に入るトラックだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=JIOMdGA_Ags

「Meu Grande Amor」
前述のように、彼らのデビュー・シングル。Deniece Williams「Free」を参照した浮遊感のあるメロウ・チューン。ラップも取り入れたヴォーカルが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=GaTJCDx9n-I

「Dificil Explicar」
エレクトリック・ディスコ/ブギーのダンサブルなエッセンスとメロディアスなメロウ・バラードのコントラストが印象的なトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=ux0WIyBxY3A

「Jazz」
ブラジル音楽好きも気に入るであろうアコースティック・メロウ。ブラジリアンAOR好きの人も気に入る1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=KsHhEKy9ed8

「So」
アコギとヴァイオリンによるビューティフル・バラード。センチメンタルな雰囲気がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=rAzSITmHkUM

「Se Foi」
2000年代USネオソウルへのオマージュ的な仕上がり。さり気ないですが、いい雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=XP5DwWPp98s

「Nova York」
USへの憧れを歌ったメロウ・チューン。曲作りに際しては、Djavanを参考にしているらしいのですが、よくわかりません(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=_YGeS6-5qDg

「Inebrio」
クラブミュージックのビート、ロッキン・ギター、ブラジリアン・パーカッション、ファンキー・ソウルが融合したハイブリッド・サウンドが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=K87ixOH_LLI

「Welcome」
ミュート・トランペットの音色が印象的なジャジー・ソウル。アーバンな雰囲気もあっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=oCstZyU6oMk

「Cores e Peles」
哀愁ギターとサンバ・リズムを組み合わせた、ブラジルらしい雰囲気のネオソウルで締め括ってくれます。ブラジリアン・グルーヴ好きの人も気に入るはずです。
https://www.youtube.com/watch?v=QQ7Mds_bmp8

本作とは関係ありませんが、Younも影響を受けたブラジリアン・ソウル・シンガー/ギタリストCassianoの作品もチェックしたいですね。

Cassiano『Apresentamos Nosso Cassiano』(1973年)


Cassiano『Cedo Ou Tarde』(1991年)
posted by ez at 02:05| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする