2021年05月09日

Raquel Rodriguez『Sweet Side』

L.A.出身の女性R&Bシンガーの日本独自アルバム☆Raquel Rodriguez『Sweet Side』

発表年:2021年
ez的ジャンル:L.A.女性R&B
気分は... :スウィート&エレガント!

新作アルバムから女性R&B作品、Raquel Rodriguez『Sweet Side』です。

Raquel RodriguezはL.A.出身のメキシコ系アメリカ人R&Bシンガー。

Gwen StefaniAnderson .Paakらのバック・シンガーを務め、PJ MortonSnoop DoggLizzoらのオープニング・アクトも務めた経歴を持っています。

自身のアルバムとしては、これまで『Miss Me』(2014年)、『310』(2019年)という2枚のアルバムをリリースしています。

本作『Sweet Side』は昨年リリースしたEP『Sweet Side A』、今年4月リリースしたEP『Sweet Side B』を合体させた日本独自アルバムです。ただし、元々『Sweet Side』というタイトルでのアルバム・リリースを予定していたらしいので、それが日本で実現したといったところでしょうか。

「Crybaby」では女性Hip-HopアーティストIll Camilleがフィーチャリングされ、オーストラリア出身のプロデューサーMXWLLがプロデュースを手掛けています。また、「Leave Me Behind」はL.A.のシンセ・ファンク系ミュージシャンDUXとの共同名義でリリースしたシングル曲です。

それ以外に、長年の音楽パートナーSam BrawnerMoonchildAmber NavranAndris MattsonJamiroquaiMatt JohnsonNate WilliamsLettuceAdam DeitchButcher BrownMorgan Burnett等のミュージシャンが参加しています。

Moonchildメンバーが関与したメロウ・チューン「Sweet Side」やstrong>「I Know, I Know」、80年代ブラコン・テイストの「Nobody Else」「Read the Room」、軽快なディスコ・ファンクの「Leave Me Behind」「Undone」「Last Night」、しっとりとしたアーバンなメロウ「Don't You Know」あたりがおススメです。

バラード系、アップ系共に充実した、かなり僕好みの女性R&B作品です。

全曲紹介しときやす。

「Intro」

「Sweet Side」
タイトル曲はMoonchildのAndris Mattsonらがソングライティングを手掛けています。まさにスウィートなムードに包まれたメロウR&Bに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=6Zv_6bcwYL8

「Nobody Else」
JamiroquaiのNate Williamsとのコラボ曲。80年代ブラコン、90年代R&Bのエッセンスを取り入れたメロウ・ミディアム。僕好みの1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=WpzuchPBpAs

「Crybaby」
Ill Camilleをフィーチャーし、MXXWLLがプロデュースを手掛けた曲。本作の中では話題曲かもしれませんが、正直、このトラックに限っては僕好みではありません。
https://www.youtube.com/watch?v=dAkFmbijn-4

「I Know, I Know」
MoonchildのAmber NavranとRaquelの共作。Moonchildモード全開の陽だまりの次世代ネオソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=67pDWsEYwU0

「Daydream(Interlude)」
次曲のインタールード。

「Daydream」
L.A.のベーシストNick Campbellとの共作。ベースの効いたミディアム・ファンク。程良くメロウネスも効かせているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Q1LEi40qCx0

「Leave Me Behind」
DUXとの共同名義で2019年にシングル・リリースした楽曲。鮮やかなシンセの音色が印象的なブギー・ファンク。L.A.ディスコ/ファンク/ブギーがお好きな人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=ysSmQvcv4B4

「Undone」
シングル向きのキャッチーなダンサブル・チューン。突き抜けた分かりやすさが魅力のディスコ・ファンクです。アルバムで一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=RwUsHbNjx-U

「You」
丁寧に歌い上げるメロウ・ミディアム。僕のお気に入りのAdriana Evansの雰囲気に通じるところがあるトラックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ZDv6oHIl0tQ

「Lisa (Intro)」
次曲のイントロ。

「Read the Room」
80年代ブラコンのテイストを感じるアーバンなメロウ・ミディアム。このあたりのサウンド・センスも本作の魅力ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=m32f5MzPH14

「Last Night」
ヴォコーダー入りの軽快なディスコ・ファンク。現行ディスコ/ブギー好きの人であれば気に入るであろう華やかなパーティー・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=RmHYLClZzHU

「Don't You Know」
しっとりとしたアーバンなメロウ・バラード。甘く切ない雰囲気がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=_jh8r-vk-ps

「I Want It All (Original Version)」
『310』収録曲のオリジナル・ヴァージョン。『310』ヴァージョンよりもライヴ感のある仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=InTH8GMbqlc

「Read the Room (Alternate Version)」
「Read the Room」の別ヴァージョン。デモ・ヴァージョン的な面白さがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=GkvXAdyT4OM

ご興味がある方はRaquel Rodriguezの他作品もチェックを!

『Miss Me』(2014年)


『310』(2019年)
posted by ez at 01:26| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月02日

STR4TA『Aspects』

BlueyとGilles Petersonによる新ユニット☆STR4TA『Aspects』

発表年:2021年
ez的ジャンル:UKジャズ・ファンク・ユニット
気分は... :レジェンド×レジェンド!

新作からIncognitoBlueyとUKを代表するDJ/プロデューサーGilles Petersonによる新ユニットSTR4TAのアルバム『Aspects』です。

二人は、80年代のUKソウル/ファンク・バンドCentral LineやUKジャズ・ファンク・バンドAtmosfearからインスパイアされて、STR4TAの音創りに取り組んだ模様です。

プロデュースはBlueyGilles Peterson
さらに曲によって、元OutsideMatt CooperRichard BullPaul Boothが関与しています。

Bluey(g、vo、Instruments)以下、Matt Cooper(key、ds)、昨日紹介したばかりのThe K-CreativeSki Oakenfull(key)、Richard Bull(Instruments)、Paul Booth(sax、fl)、Francis Hylton(b)、Francesco Mendolia(per)、Ben Epstein(b)、Pete Biggin(ds)、Randy Hope-Taylor(b)、Francesco Mendolia(ds)、Joao Caetano(per)、前述のAtmosfearの元メンバーPeter Hinds(key)、

基本は80年代ジャズ・ファンク/フュージョンをBluey/Gillesのセンスで2020年代仕様にアップデートしたようなサウンドがズラリと並びます。

また、AOR/シティ・ミュージック風やディスコ・ファンク調のトラックもあります。

音自体に特段目新しさはありませんが、洗練されたサウンドに仕上げるセンスはBluey/Gillesならではですね。

レジェンド×レジェンドのコラボを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Aspects」
タイトル曲はBlueyらしいジャズ・ファンク/フュージョンとGillesらしいダンシング・ジャズのエッセンスが融合した、懐かしくて新しい進化形ジャズ・ファンク/フュージョンで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=wxtnkyaF5ug

「Rhythm In Your Mind」
80年代ジャズ・ファンク/フュージョン・テイストを2020年代仕様にアップデートしたような1曲。ラテン・フレイヴァーをうまく取り入れて点は、昨日紹介したThe K-Creativeあたりとも共通しますね。
https://www.youtube.com/watch?v=LUKaRPAvFt4

「Dance Desire」
Gillesらしいセンスを感じる切れ味のあるハイブリッド・ブラジリアン・フュージョン。コズミックな雰囲気もあっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=VUOCNFyU8e4

「We Like It」
Incognitoモードの爽快サマー・ジャズ・ファンク。涼しげなギター・カッティングとコズミックなシンセの音色が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=xp6UWG5xXik

「Steppers Crusade」
この演奏も参加メンバーも含めて、ほぼIncognitoといった雰囲気のサマー・フュージョンに仕上がっています。後半からはブラジリアン・フュージョンへと展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=LRFV8HxYYJU

「After The Rain」
Bluey/Gilles流シティ・ミュージックといった雰囲気の仕上がり。目新しさはありませんが、洗練度合いが流石Bluey/Gillesって感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=6RgUq1XqWro

「Give In To What Is Real」
疾走感が心地好い爽快メロウなディスコ・フュージョン。ディスコ・ファンクとフュージョンのバランス感覚が絶妙ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Eulw4s2Y2G4

「Kinshasa FC」
80年代ディスコ・ファンクがベースで、それをフュージョン・テイストを加味してモダンにアップデートした感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=KVIz_YV1Jn0

「Vision 9」
Gillesらしいクラブジャズ/ボッサ感覚のブラジリアン・フュージョン。Paul Boothのフルートが涼しげです。
https://www.youtube.com/watch?v=kKfYd5WvqVc

「Aspects (Demus Dub)」
CDボーナス・トラック。「Aspects」のダビーなリミックス。個人的にはオリジナル以上に面白いです。
https://www.youtube.com/watch?v=Y0JE6U3YzZM

ご興味がある方は、Bluey/GillesがインスパイアされたCentral LineAtmosfearの作品をチェックするのも楽しいのでは?

Atmosfear『En Trance』(1981年)


Central Line『Central Line』(1981年)
posted by ez at 00:07| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月25日

SOA『Canciones Guachas』

ウルグアイ発エレクトロ・カンドンべ・ポップ☆SOA『Canciones Guachas』

発表年:2020年
ez的ジャンル:ウルグアイ産エレクトロ・カンドンべ・ポップ
気分は... :コーネリアス!

新作からウルグアイ・ジャズを代表するギタリストSantiago Olariagaの新プロジェクトSOA『Canciones Guachas』です。

Santiago Olariagaは、Trio del FuturoMOMといった自身のプロジェクトで知られるウルグアイ人ギタリスト。

そんなSantiago Olariagaの新プロジェクトSOAです。

ウルグアイの伝統音楽カンドンべをベースに持つジャズ系ギタリストというイメージの強い人のようですが、本作では全曲ヴォーカル入りで、カンドンべとエレクトロニクスを融合したエレクトロ・カンドンべ・ポップ作品に仕上がっています。

プロデュース/アレンジ/ソングライティングはSantiago Olariaga自身。

レコーディングにはSantiago Olariaga(vo、g、syn、key、ds)以下、Camila Ibarra(vo、syn)、Manuel Llosa(b、vo)、Ruben Casco(key、vo)、Julian Semprini (ds)、Martin Ibarra(g、key、vo)、Martin Ibarburu(ds)、Julieta Rada(vo)といったミュージシャンが参加しています。

注目すべきはコーネリアス(Cornelius)「未来の人へ(Dear Future Person)」の日本語でカヴァーです。渋谷系ミュージシャンとして絶大な人気を誇った小山田 圭吾のソロ・プロジェクトコーネリアスの楽曲を、ウルグアイ人ジャズ・ギタリストが取り上げ、しかも日本語カヴァーしているという点が何とも興味深いですね。

そんなコーネリアスのカヴァーが象徴するように、ウルグアイ・ジャズ云々を意識せずとも楽しめるエレクトロ・ポップでアルバムが埋め尽くされています。

販売元がLouis ColeGenevieve ArtadiによるL.A.の超絶ポップ・ユニットKNOWERを引き合いに出していますが、僕も本作を聴いて、まず頭に浮かんだのがKNOWERでした。

とりあえず「Void」「New Memories」「Dear Future Person」「Modo Celeste (Remix)」あたりを聴けば、本作の魅力を実感できると思います。

ジャンルを超越したポップ・センスを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Void」
Camila Ibarraがリード・ヴォーカルをとるエレクトロ・ダンス・ポップがオープニング。このオープニングを聴くとKNOWERを引き合いに出したくなるのがわかります。
https://www.youtube.com/watch?v=jQOo91gceGU

「Manto Ambar」
確信犯的なチープなB級ダンス・ポップの佇まいがLouis Coleっぽいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=onGQNNtCpq0

「SomeHow」
エレクトロニカやロックのエッセンスをうまく取り入れたミステリアスな音世界が展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=GJfW_GeWmLI

「Rising Lines」
現行ジャズやL.A.ビートミュージックあたりとも共振しそうなミニマル・ジャズ・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=7UYTFWveva4

「New Memories」
Camila Ibarraがリード・ヴォーカルをとるエレクトロ・メロウ・ポップ。この曲もKNOWERタイプの仕上がりですが、Olariagaのギター・プレイも楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=UaWnjZK5jhs

「Your Song」
何処となく寂しげな哀愁エレクトロ・ポップ。インディー・ロック的なギター・プレイも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=jY9bIJzM2cc

「Dear Future Person」
前述のように、コーネリアス「未来の人へ」の日本語カヴァー(小山田 圭吾 作曲/坂本 慎太郎 作詞)。拙い日本語ですが、甘酸っぱいJ-POPワールドを見事に再現しています。
https://www.youtube.com/watch?v=iToIEanRGBM

「A-LAS」
アルバムで最も"エレクトロ・カンドンべ・ポップ"という形容が似合いそうな仕上がり。様々な音楽のエッセンスを織り交ぜた本作らしいクロスオーヴァーを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=cpGFhhrSLmw

「Modo Celeste (Remix)」
Julieta Radaをフィーチャー。スペイン語の語感の響きがいい感じの哀愁エレクトロ・ポップで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=t_pGoFpBBck

Santiago Olariagaとは全く関係ないですが、きっと本作にはKNOWERがフィットすると思います。

KNOWER『Let Go』(2013年)
Let Go +10

KNOWER『Covers』(2014年)
Covers

KNOWER『Life』(2016年)
Life
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2021年04月18日

Madlib『Sound Ancestors』

Four Tetとのコラボ☆Madlib『Sound Ancestors』

発表年:2021年
ez的ジャンル:ハイパーHip-Hop
気分は... :音の祖先から未来へ!

新作アルバムから人気Hip-HopアーティストMadlibの最新作『Sound Ancestors』です。

Madlib(本名:Otis Jackson Jr.)に関して、当ブログでは以下の9作品を紹介済みです。

 Yesterdays New Quintet『Angles Without Edges』(2001年)
 Madlib『Shades Of Blue』(2003年)
 Jaylib『Champion Sound』(2003年)
 Yesterdays New Quintet『Stevie』(2004年)
 Sound Directions『The Funky Side Of Life』(2005年)
 Talib Kweli & Madlib『Liberation』(2007年)
 Jackson Conti『Sunjinho』(2008年)
 Quasimoto『Yessir, Whatever』(2013年)
 The Jahari Massamba Unit『Pardon My French』(2020年)

今年に入ってKarriem Rigginsと組んだユニットThe Jahari Massamba Unitの初アルバム『Pardon My French』を紹介したばかりですが、早くも新作がリリースされました。

The Jahari Massamba Unit『Pardon My French』(2021年)

最新作『Sound Ancestors』Madlib単独名義のアルバムですが、実質的にはFour Tet (Kieren Hebden)とのコラボ作品です。Four Tetはエディット/アレンジ/マスタリング担当でクレジットされています。

Four Tet (Kieren Hebden)は、1978年ロンドン生まれのミュージシャン/プロデューサー/リミキサー。フォーク×エレクトロニカな音楽スタイルであるフォークトロニカのパイオニアとして有名ですね。

そんな二人が数年かけて制作したコラボ・アルバムはMadlib Invazionからのリリースです。

Hip-Hopの鬼才×UKエレクトロニカ〜フォークトロニカの鬼才のタッグによるジャンルを枠を飛び越えたハイパーHip-Hopを楽しめます。

1stシングルにもなったThe Ethics「Lost in a Lonely World」ネタの「Road Of The Lonely Ones」J Dillaに捧げられた「Two for 2 -For Dilla」、ブラジルのモダン・インストゥルメンタル・グループQuartabeをサンプリングした「One For Quartabe/Right Now」、Young Marble Giants「Searching for Mr. Right」ネタのダーク・トラック「Dirtknock」、スパニッシュ・ギターが印象的な「Latino Negro」、切れ味鋭いビートとソウル・フィーリングの「Chino」などファンを満足させる全16トラック。

タイトルは"Sound Ancestors(音の祖先)"ですが、鬼才二人が繰り広げる音の未来を楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「There Is No Time (Prelude)」
アルバムのプレリュード。コズミック・モードです。
https://www.youtube.com/watch?v=3tINiXByLNg

「The Call」
Terry Britten「Bargain Day」をサンプリングしたロック・モードのハイパーHip-Hopに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=UYnV8MXNYPA

「Theme De Crabtree」
MTK「Crabtree Music Library Vol. 2」をサンプリング。哀愁モードながらもトリップ感のあるHip-Hopサウンドで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6Jl0f145ez4

「Road Of The Lonely Ones」
1stシングルにもなったトラック。The Ethics「Lost in a Lonely World」をサンプリングしたスウィート・ソウルなレトロ感を逆手にとった感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Y52M28WQu2s

「Loose Goose」
Renaldo and the Loaf「A Critical Dance」をサンプリング。人を食ったようなユーモラスな雰囲気ですが、なかなか楽しめるビートです。
https://www.youtube.com/watch?v=YcF3nWKNp8I

「Dirtknock」
Young Marble Giants「Searching for Mr. Right」のヴォーカル・ネタとJoe Farrell「Upon This Rock」のドラム・ネタの組み合わせたダークな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=BMBjoK1s3fA

「Hopprock」
Johnny Jungle「Killa Sound」をサンプリング。アンビエントな雰囲気で始まりますが、途中からビートを効かせた神秘的なHip-Hopサウンドが展開されています。
https://www.youtube.com/watch?v=iOmgkVF5Anw

「Riddim Chant」
Mighty Tom Cats「Love Potion-Cheeba-Cheeba」のドラム・ネタをサンプリング。J Dilla以降のHip-Hop好きの人であれば安心して聴けるトラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=qu0qSJGnlOE

「Sound Ancestors」
タイトル・トラックはトライバル・モード全開のパーカッシヴ・リズムな前半とスピリチュアル・ジャズな後半とのコントラストが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=tkoaYEUBvA0

「One For Quartabe/Right Now」
Quartabe「Lembre-Se」、Brand X「Malaga Virgin」をサンプリング。ブラジルのモダン・インストゥルメンタル・グループQuartabeを取り上げるあたりがMadlibですね。浮遊するキャッチーなジャズ/フュージョン・フィーリングをうまくHip-Hopに落とし込んでいます。
https://www.youtube.com/watch?v=MzgNcT6-mS4

「Hang Out (Phone Off)」
メロウな雰囲気とMadlibらしいビート感覚の組み合わせがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=9bmx6-Y180g

「Two for 2 -For Dilla」
タイトルの通り、J Dillaに捧げられたトラック。Sly, Slick and Wicked「Love Gonna Pack Up (And Walk Out)」、Mary Holmes「I'll Make It Up to You」をサンプリング。J Dillaを重ね合わせて、このコズミック・トラックを楽しみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=5foFDKlivbE

「Latino Negro」
スパニッシュ・ギター×今ジャズ・ビートの組み合わせが面白いトラック。ありそうでない雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=9ZnpFjEiBtY

「The New Normal」
まさにニューノーマルなHip-Hopといった感じのスケールの大きなコズミック・トラック。
https://www.youtube.com/watch?v=noXek1BwHhE

「Chino」
Phife Dawg「Ben Dova」のドラム・ネタとLyn Collins「Think (About It)」のヴォーカル・ネタの組み合わせ。切れ味鋭いビートとソウル・フィーリングがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=l8tYjz_TaSQ

「Duumbiyay」
Six Boys in Trouble「Zum, Zum」をサンプリング。ラストは子どもヴォーカル・ネタの民族音楽モードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=BS_A9tu8yek

Madlib関連の過去記事もチェックを!

Yesterdays New Quintet『Angles Without Edges』(2001年)
Angles Without Edges by Yesterdays New Quintet (2001-05-03)

Madlib『Shades Of Blue』(2003年)
Shades of Blue

Jaylib『Champion Sound』(2003年)
Champion Sound

Yesterdays New Quintet『Stevie』(2004年)
Stevie: Instrumental Tribute to Stevie Wonder

Sound Directions『The Funky Side Of Life』(2005年)
Funky Side of Life

Talib Kweli & Madlib『Liberation』(2007年)
Liberation

Jackson Conti『Sunjinho』(2008年)
Sujinho

Quasimoto『Yessir, Whatever』(2013年)
Yessir Whatever

The Jahari Massamba Unit『Pardon My French』(2021年)
posted by ez at 01:38| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月11日

Antonio Neves『A Pegada Agora E Essa』

刺激的な次世代ブラジリアン・ジャズ☆Antonio Neves『A Pegada Agora E Essa』

発表年:2021年
ez的ジャンル:次世代ブラジリアン・ジャズ
気分は... :カオス!

新作アルバムから次世代ブラジリアン・ジャズAntonio Neves『A Pegada Agora E Essa』です。

Antonio Nevesはブラジル出身のトロンボーン奏者/ドラマー。

父はジュリアード音楽院やカリフォルニア・ジャズ音楽院で教授も務めるEduardo Neves

そんな恵まれた音楽環境の中でドラマー、トロンボーンを演奏し、特にトロンボーン奏者としてリオの音楽シーンで頭角を現すようになります。

そんなAntonio Nevesの初リーダー作が本作『A Pegada Agora E Essa』です。

レコーディングにはAntonio Neves(tb、ds、vo、g)以下、父Eduardo Neves(fl)、Leda(vo)、Ana Frango Eletrico(vo)、Gus Levy(g、back vo)、Marcelo Costa(per)、Marcos Esguleba(vo、per)、Alice Caymmi(vo)、Hamilton de Holanda(mandolin)、Leo Gandelman(as)、Joana Queiroz(bass clarinet)、Alberto Continentino(b)、Andre Vasconcellos(b)、Luiz Otavio(el-p)、Eduardo Farias(p)、Eduardo Santana(tp、back vo)、Filipe Castro(per)、Lucas Videla(per)、Marcos Alcides Filho(per)、Gabriel Balleste(back vo)、Jose Castro(back vo)、Rudah Guedes(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

Ana Frango Eletrico(vo)、Gus Levy(g、back vo)、Marcelo Costa(per)といった当ブログでもお馴染みの注目ミュージシャンの参加が目を引きます。

内容としては、現在進行形ジャズ、伝統的なブラジル音楽、リオのオルタナ・ポップ第三世代のエッセンスのカオス状態といった次世代ブラジリアン・ジャズです。

アヴァンギャルドなファンキ・カリオカ「Simba」、アフロ・ブラジリアン「A Pegada Agora E Essa」、呪術的ブラジリアン・ジャズ「Noite De Temporal」、Ana Frango Eletricoをフィーチャーした「Luz Negra」、エキサイティングな「Forte Apache」など刺激的な演奏が並びます。

ブラジル音楽好きもジャズ好きも刺激を受ける1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Simba」
Ledaのヴォーカルをフィーチャー。リオ発のゲットー・ミュージック=ファンキ・カリオカ(バイレ・ファンキ)のリズムなのだとか。アヴァンギャルドなブラジリアン・ジャズといった印象です。
https://www.youtube.com/watch?v=iCClDvf8--g

「A Pegada Agora E Essa」
Esgulebaのヴォーカルをフィーチャー。アフロ・ブラジリアン・リズムとジャズを巧みに融合した演奏です。原始的な衝動と知的ジャズが同居している感じが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=oLx0Yi2Rx4Y

「Noite De Temporal」
Alice Caymmiのヴォーカルをフィーチャー。カンドンブレの影響を感じる呪術的ブラジリアン・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=-JMmJSy1YzE

「Luz Negra」
Nelson Cavaquinho/Amancio Cardoso作。注目のアーティストAna Frango Eletricoのヴォーカルをフィーチャー。幻想的な美しさに引き込まれる演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=h4xUynHu7kc

「Forte Apache」
Hamilton de Holandaのマンドリンをフィーチャー。バス・クラリネットの穏やかな響き、ノイジーなギターの響きのコントラストを突き破るかのようにマンドリンの幻想的な音色が突き抜けていきます。いやぁ、なかなかエキサイティングな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=v4pjerpUzZU

「Lamento De Um Perplexo」
Leo Gandelmanのアルト・サックスをフィーチャー。本作のなかでは一番穏やかな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=p8q2MbJadCE

「Summertime」
George Gershwin/Ira Gershwinのスタンダードをカヴァー。お馴染みの名曲を現在進行形ジャズとして聴かせてくれます。これぞ21世紀ジャズらしい「Summertime」だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=7RWDe0gEgdo

「Jongo No Feudo」
Edu Nevesのフルートをフィーチャー。ラストはトロンボーンとフルートの親子共演で締め括ってくれます。現在進行形ジャズとして聴いてもフツーに格好良いと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=kK2S1Jz1kx0

国内仕様の輸入CDもあるようですが入手しづらいので、通常の輸入盤で購入しました。
posted by ez at 00:01| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする