2023年12月03日

Yakul『In Our World』

UK次世代ネオソウル・バンドの日本独自編集アルバム☆Yakul『In Our World』

発表年:2023年
ez的ジャンル:UK次世代ネオソウル・バンド
気分は... :『もののけ姫』のヤックル・・・

前回の投稿で今後のブログ継続に関するモヤモヤを吐露しました。

そこから数日経ちましたが、モヤモヤの原因であるアマゾンの画像リンク作成機能が11/30で廃止となったはずにも関わらず、12/2時点でまだ利用可能となっています。

アマゾンのお知らせ欄を確認しても、11月30日で機能廃止、12月31日で既存の画像リンクも表示不可という11/14付けの内容はその後更新されていませんが、どうなんでしょうね。

しばらくはアマゾン側の動向を注視したく思います。

とりあえず通常の記事投稿をします。

今回はUK期待のYakulの日本独自編集アルバム『In Our World』です。

YakulはUKブライトンで結成された次世代ネオソウル・バンド。ブライトンはサッカー日本代表、三苫選手のおかげでかなり有名になりましたね。

メンバーはJames Berkeley(vo、key)、Leo Utton(g)、Tom Caldwell-Nichols(b)、Sam Hughes(ds)という4名。

ソングライティング&プロデュースも手掛けるバンドの中心メンバーJames Berkeleyについては、当ブログでもお馴染みのサウス・ロンドンの新星トラックメイカーedblと共演したedbl『edbl & friends: James Berkeley』(2022年)でご存知の方も多いかもしれませんね。

Yakulというグループ名はスタジオジブリ、宮崎駿監督の大ヒット・アニメ映画『もののけ姫』(1997年)に登場する架空の動物ヤックルに因んだもの。

これまで「Getting Late」(2019年)、「Kaleidoscope」(2020年)、「Outlines」(2023年)という3枚のEPと、Jordan Rakeiとの仕事で知られるJim Macraeを共同プロデューサーに迎えたアルバム『Rise Indigo』(2021年)をリリースしています。

本作は上記のEP3枚、アルバム1枚からセレクトした日本独自編集CDとなります。1枚でこれまでのYakulの足跡をコンパクトに確認できる便利な1枚だと思います。

次世代ネオソウル・バンドという括りですが、AOR/シティ・ポップ好きの人も気に入りそうなトラックもあるのがYakulの魅力だと思います。

Nu DiscoバンドEscortの女性シンガーAdi Oasisをフィーチャーした「Time To Lose」、AOR好きの人も気に入りそうな哀愁メロウ「April」edblなどに通ずるトラックメイカー的な演奏の「Take Flight」「Cross My Line」、シティ・ポップ調の「Wrong Way」「Blossoming」、ブルーアイド・ソウル的な「Streetlight」、次世代ネオソウルらしいメロウ・ミディアム「Company」あたりが僕のオススメです。

日本人の感性にフィットする1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Time To Lose」
EP「Outlines」(2023年)収録曲。Adi Oasisをフィーチャー。Adi Oasisはパリ出身の女性シンガー。N.Y.を拠点とするNu DiscoバンドEscortのメンバーでもあり、今年は初ソロ・アルバム『Lotus Glow』もリリースしています。少し脱力したメロウネスがいい感じの次世代ネオソウルらしいミディアム。キュートなAdi Oasisのヴォーカルがいいアクセントになっています。James Berkeley作・プロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=4KEX8_JmN1s

「April」
アルバム『Rise Indigo』(2021年)収録曲。AOR好きの人も気に入りそうな哀愁メロウ。甘く切ないJames Berkeleyのヴォーカルにグッとくる前半と、バンドのクロスオーヴァー感覚の演奏が楽しめる後半という二段構えです。James Berkeley作・プロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=_YOcbDB_F5Y

「North & South」
EP「Kaleidoscope」(2020年)収録曲。抑えたトーンのメロウ・チューン。押し引きのバランス、特に音のない間の部分にJames Berkeleyのセンスを感じます。James Berkeley作・プロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=XG-4edbVIUY

「Take Flight」
EP「Outlines」(2023年)収録曲。バンド演奏ですが、トラックメイカー的な演奏です。まさにedblなどのローファイ・ヒップホップ好きの人にフィットするメロウ・チューンなのでは?James Berkeley作・プロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=RDOjXqH-2Aw

「Wrong Way」
アルバム『Rise Indigo』(2021年)収録曲。AOR/シティ・ポップ好きの人が気に入るであろうアーバン・メロウ・グルーヴ。80代へのオマージュ的な雰囲気もあります。Jim Macrae作。Jim Macrae/James Berkeleyプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=xBrIrHbkMSU

「Streetlight」
EP「Kaleidoscope」(2020年)収録曲。ブルーアイド・ソウル的な雰囲気があるメロウ・ミディアム。James Berkeleyの声質の良さを実感できます。Sam Barsh作。Sam Barsh/James Berkeleyプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=sBEOOqGly70

「Out Of Reach」
アルバム『Rise Indigo』(2021年)収録曲。美しい鍵盤の音色が映える哀愁ミディアム・バラード。何処となく寂しげなJames Berkeleyのヴォーカルが印象的です。
Jim Macrae作。Jim Macrae/James Berkeleyプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=ByyKK83y-f0

「Falling Sky」
EP「Outlines」(2023年)収録曲。落ち着いた前半から後半は徐々にヒートアップしていきます。後半のクロスオーヴァー感覚が次世代ネオソウル・バンドらしいですね。James Berkeley作・プロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=xxVh1EPUJRk

「Blossoming」
EP「Getting Late」(2019年)収録曲。シティ・ポップ的な雰囲気と次世代ネオソウル的な雰囲気がいい具合に融合した、ドリーミー&ミステリアスな音世界が展開されます。Jim Macrae作。Jim Macrae/James Berkeleyプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=saW8OoyIgI8

「Company」
EP「Kaleidoscope」(2020年)収録曲。James Berkeleyのハイトーン・ヴォーカルが映える次世代ネオソウルらしいメロウ・ミディアム。ほんのりシティ・ポップの香りもします。Sam Barsh作。Sam Barsh/James Berkeleyプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=kMcmfuh0BVo

「Cross My Line」
アルバム『Rise Indigo』(2021年)収録曲。サウス・ロンドンのHip-HopアーティストChe Lingoのラップをフィーチャー。ここではHip-Hopバンド的な演奏で楽しませてくれます。edblのメロウ・トラックとセットで聴くとフィットするのでは?Jim Macrae作。Jim Macrae/James Berkeleyプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=9V0s_HXkosk

「What Does It Feel Like?」
アルバム『Rise Indigo』(2021年)収録曲。Camilla Georgeのサックスをフィーチャー。前半のエクスペリメンタルな雰囲気、後半のドライブ感のある演奏に他のトラックは少し異なる雰囲気を感じます。Jim Macrae作。Jim Macrae/James Berkeleyプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=w1MYCqaAw64

「The Space」
EP「Outlines」(2023年)収録曲。ラストはコズミック&フューチャリスティックな雰囲気で締め括ってくれます。James Berkeley作・プロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=ovwtP6iZB-U

ご興味がある方は間もなくリリースされるライヴ・アルバム『At Pizzaexpress Live - In London 2023』(2023年)もチェックを!

『At Pizzaexpress Live - In London 2023』(2023年)


未聴の方はJames Berkeleyedblの共演作edbl『edbl & friends: James Berkeley』(2022年)もお試しあれ!

edbl『edbl & friends: James Berkeley』(2022年)
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2023年11月26日

Sampha『Lahai』

6年ぶりの2ndは超越性の追求☆Sampha『Lahai』

発表年:2023年
ez的ジャンル:オルタナティヴ系UK男性R&Bシンガー
気分は... :超越性の追求・・・

UK期待の男性R&BシンガーSamphaの最新アルバム『Lahai』です。

1988年南ロンドン生まれ、アフリカ西部のシエラレオネにルーツを持つ男性R&Bシンガー/プロデューサーSamphaSampha Sisay)の紹介は、デビュー・アルバム『Process』(2017年)に続き2回目となります。

デビュー・アルバム『Process』(2017年)がUK最高峰の音楽賞であるマーキュリー賞を受賞するなど高い評価を受けましたが、それから約6年ぶりの2ndアルバムとなるのが本作『Lahai』です。

『Process』は内省的な悲しみが滲み出た作品でしたが、本作『Lahai』は人生の喜びを求める美しい音世界の1枚に仕上がっています。Sampha本人は「超越性」を追求したアルバムと本作を評しているようです。

ちなみにタイトルの「Lahai」とは、Sampha自身のミドルネームであると同時に、彼の祖父の名前でもあります。そのタイトルには、自分がどこから来たのかを見つめると同時に、自分たちの将来のことを考えるという意味が込められているようです。

Samphaに加え、Hip-Hopユニット=CoN+KwAkE=Shabaka Hutchingsらとのトリオ1000 KingsSamphaもフィーチャリングされたデビュー・アルバム『Further Out Than the Edge』(2023年)をリリースしたばかりのジャズ・カルテットSpeakers Corner Quartetなどのメンバーとして知られるドラマーKwake Bass(Giles Kwakeulati King-Ashong)、バルセロナ出身でトロピカルなポップ・ダンスが得意なアーティストEl Guincho、ロンドンの売れっ子エンジニアRiccardo Damian、若きUSシンガー・ソングライター/プロデューサーTeo Halmロンドンの気鋭のプロデューサーKwes.がプロデューサーとして起用されています。

レコーディングにはSampha(vo、p、el-p、syn、ds prog)以下、Owen Pallett(strings arr)、Fame's Skopja Studio Orchestra(strings)、Kwake Bass(ds、spoken word)、El Guincho(b、prog、bongo)、Teo Halm(b、ds)、Ricky Damian(drum machines)、KokorokoSheila Maurice-Grey(tp、spoken word)、Yaeji(back vo)、Lea Sen(back vo)、フレンチ女性デュオIbeyi(back vo)、Ben Reed(b。g、vibe、back vo)、Fabiana Palladino(back vo)、Georgia Duncan(back vo)、Katie Duncan(back vo)、Laura Groves(back vo、el-p、vibe)、Mansur Brown(back vo、g)、David Wrench(prog)、Ben Walker(back vo)、Jonathan Geyevu(back vo)、Pauli the PSM(back vo)、Yussef Dayes(ds)といったミュージシャンが参加しています。

アルバムはUK R&Bアルバム・チャート第1位、同アルバム・チャート第21位となっています。

必ずしも聴きやすい作品ではありませんが、脆さと紙一重の美しさを感じるオルタナティヴR&Bに惹かれてしまいます。個人的にはUkならではのリズミックなビートを取り入れたトラックが増えたのが嬉しいですね。

Samphaによる超越性の追求をご自身の耳で確認してみてください。

全曲紹介しときやす。

「Stereo Colour Cloud (Shaman's Dream)」
Sampha/Kwake Bass/Riccardo Damianプロデュース。軽快な鍵盤の音色とドラムンベース調のリズムが印象的なダンサブル・サウンドで従来のSamphaのイメージを覆します。
https://www.youtube.com/watch?v=Lr4CnXFxxDo

「Spirit 2.0」
Sampha/El Guincho/Riccardo Damianプロデュース。アルバムからの1stシングルにもなりました。韓国系US女性シンガーYaejiがバック・コーラスで参加。オーケストレーションとエレクトロニカの組み合わせがグッドなトラック。フューチャリスティックな崇高さを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=ogYC-8hs870

「Dancing Circles」
Sampha/El Guincho/Riccardo Damianプロデュース。アタックの強いピアノをバックに、Samphaが言葉を紡いでいくトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=UhE5io7Nyk4

「Suspended」
Samphaプロデュース。ピアノをバックに美しいヴォーカルワークで魅せてくれるトラック。中盤以降リズムが強調されるので二段階で楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=3SlvAyvmEE8

「Satellite Business」
Samphaプロデュース。SamphaがロンドンとN.Y,で開催したイベントの名称を冠したインタールード的なトラック。美しいピアノと電子パルスの組み合わせが本作らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=9GGhNO7udcQ

「Jonathan L Seagull」
Sampha/El Guinchoプロデュース。Richard Bachのベストセラー小説『かもめのジョナサン』(Jonathan Livingston Seagull)に因んだタイトル。その小説と同じく聴く者を精神世界へと誘うビューティフル・トラックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=BaINE5KIQOo

「Inclination Compass (Tenderness)」
Sampha/El Guincho/Teo Halmプロデュース。ピアノをバックに真摯に歌い上げるバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=z-lHazkvDEg

「Only」
Sampha/El Guinchoプロデュース。アルバムからの2ndシングル。ローファイHip-Hop的なビートが印象的なトラック。Samphaの節回しがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=1YPtbploIyU

「Time Piece」
Samphaプロデュース。フレンチ女性デュオIbeyi参加の短いインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=6zEv88hIE2I

「Can't Go Back」
Sampha/Kwes./El Guinchoプロデュース。このトラックにもIbeyiが参加しています。美しいピアノ、繰り返される♪Can't Go Back♪のフレーズ、Samphaのヴォーカルの組み合わせが印象的です。本作らしく中盤からドラムンベース調のリズムが加わるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Gd0r5ZZIj8U

「Evidence」
Sampha/El Guinchoプロデュース。父親になったSamphaが娘に「君が証拠だ」と語りかける感動トラック。
https://www.youtube.com/watch?v=Q3PqRMW1NKU

「Wave Therapy」
Samphaプロデュース。美しいストリングスによるインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=NHI_rzRLo14

「What If You Hypnotise Me?」
Samphaプロデュース。美しいピアノのリフレインに途中から電子パルスのようなリズムが加わったサウンドをバックに、Samphaが自らに問いかけるセラピー的なトラック。最後にLea Senの天使のようなヴォーカルが優しく包み込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=WKum5xfFlbM

「Rose Tint」
Sampha/El Guincho/Riccardo Damianプロデュース。本編ラストはテレパシーによる交信で幸福感を確認し合っているようなチルアウト・トラックで締めくくってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=HoU3Tq6hgts

国内盤には以下の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

「Re-Entry」
Sampha/El Guinchoプロデュース。哲学者ウィリアム・バレットの声のコラージュで始まりますが、全体的にはSamphaならではのビューティフル・ポップに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=R1ADzwpCfQ4

「Sensory Nectar」
Sampha/El Guinchoプロデュース。エクスペリメンタルな幽玄ネオソウル。なかなか興味深いトラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=LLCHTfd2ZHI

未聴の方は、デビュー・アルバム『Process』(2017年)もチェックを!

『Process』(2017年)
Process [ライナーノーツ / 歌詞対訳 / ボーナストラック収録 / 国内盤] (YTCD158J)
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2023年11月19日

Loraine James『Gentle Confrontation』

幽玄なエレクトロニック・ワールド☆Loraine James『Gentle Confrontation』

発表年:2023年
ez的ジャンル:新世代UKエレクトロニック・ミュージック
気分は... :穏やかな対立!

UKエレクトロニック・ミュージックの新世代アーティストLoraine Jamesの最新作『Gentle Confrontation』です。

1995年生まれ、ロンドン育ちの女性アーティストLoraine Jamesの紹介は、『Reflection』(2021年)に続き2回目となります。

前回紹介した『Reflection』(2021年)は『ezが選ぶ2021年の10枚』にセレクトしたほどのお気に入りでした。

『Reflection』(2021年)に続いてリリースしたのは、Phantom Limbからリリースされた『Building Something Beautiful For Me』(2022年)。同アルバムはN.Y.出身の黒人コンポーザー/ピアニスト/ヴォーカリストで近年再評価されているアーティストJulius Eastman(1940-90年)へのオマージュ作品でした。その意味ではHyperdubからリリースされているアルバムとは分けて位置づけた方がいいかもしれませんね。。

最新作『Gentle Confrontation』は、『For You And I』(2019年)、『Reflection』(2021年)と同じく、Kode9(Steve Goodman)主宰のHyperdubからのリリースです。

よりハイブリッドに進化した新世代UKエレクトロニック・ミュージックが展開されます。独自の幽玄なポップ感覚が増したのも印象的です。

プロデュースはLoraine James自身。

アルバムにはUS女性SSWのKeiyaARiTchieCorey Mastrangelo、スペイン人女性SSWのMarina Herlop『Reflection』にも参加していた女性シンガーEden Samara、西ロンドンの女性シンガーGeorge RileyContour、日本のインストゥルメンタル・バンドMouse On The Keysといったアーティストがフィーチャリングされています。

また、Lusine「Ask You」Dntel「Anywhere Anyone」Telefon Tel Aviv「Fahrenheit Fair Enough」といった彼女が影響を受けたアーティストの音源をサンプリングしているのも本作の特徴かもしれません。

個人的にはRiTchieのラップをフィーチャーした「Deja Vu」『For You And I』(2019年)収録の「Glitch Bitch」のセルフ・オマージュ「Glitch The System (Glitch Bitch 2)」Black MidiのドラマーMorgan Simpsonが参加した「I DM U」Eden Samaraをフィーチャーし、幽玄な美学を感じる「Try For Me」
アンビエント感覚のUKドリル「Tired Of Me」George Rileyをフィーチャーしたジャジー・ソウル×エレクトロニックな「Speechless」、完成度の高いエレクトリック・ポップ「Disjointed (Feeling Like A Kid Again)」あたりがお気に入り。

進化するLoraine Jamesの幽玄美を楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「Gentle Confrontation」
幽玄なストリングスと共に始まるタイトル・トラックがオープニング。幽玄なストリングスとグリッチしたミニマル・ビートが交錯した退廃的な音世界が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=BNoQnQntdKs

「2003」
Lusine「Ask You」をサンプリング。7歳の時に父と生き別れとなり、傷ついた心を歌ったもの。滲み出てくるような幽玄エレクトリック・サウンドと淡々と歌い上げるLoraineの組み合わせが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=6gikGLeq6mc

「Let U Go」
US女性SSWのKeiyaAをフィーチャー。Loraine Jamesらしいビート、音色を楽しめるエレクトリック・ソウルに仕上がっています。KeiyaAが手掛けたヴォーカル・プロダクションもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=pOo75AA8Lz4

「Deja Vu」
RiTchieのラップをフィーチャー。アンビエントな雰囲気ながらもLoraine Jamesならではのハイブリッド感覚を存分に楽しめるトラック。かなりのお気に入り!
https://www.youtube.com/watch?v=1W4U_J2Heyc

「Prelude Of Tired Of Me」
タイトルにあるように「Tired Of Me」のプレリュード。後述する「Tired Of Me」とセットで聴くといいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=lEC2RFeupQc

「Glitch The System (Glitch Bitch 2)」
サブ・タイトルから想像できるように『For You And I』(2019年)収録「Glitch Bitch」のセルフ・オマージュ。「Glitch Bitch」からさらに磨きのかかったグリッチにLoraine Jamesの進化を感じましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=DuwE8C_di4E

「Glitch Bitch」と聴き比べるのも楽しいのでは?
「Glitch Bitch」(From 『For You And I』)
https://www.youtube.com/watch?v=fidiO-g2gok

「I DM U」
Black MidiのドラマーMorgan Simpsonが参加。新世代UKエレクトロニック・ミュージックに生ドラムが加わることでサウンド全体のダイナミズムが増しています。
https://www.youtube.com/watch?v=hoHx4G4FCHQ

「One Way Ticket To The Midwest (Emo)」
Corey Mastrangeloのギターをフィーチャー。何処となくフォーキーなエレクトロ・ワールドで和ませてくれる箸休めのようなトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=0NYA-8E1pxI

「Cards With The Grandparents」
認知症を患う祖父について歌ったもの。祖父とのかけがえのない時間の大切さが伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=vBITQW3kIwc

「While They Were Singing」
スペイン人女性SSWのMarina Herlopをフィーチャー。『Reflection』(2021年)収録の「Running Like That」をサンプリングしています。グリッチを駆使した彼女らしい新世代UKエレクトロニック・ミュージックを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=uMkYMCfyTBs

「Try For Me」
『Reflection』にも参加していた女性シンガーEden Samaraをフィーチャー。無機質なビートながらも幽玄な美学を感じる僕好みのトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=buozyAVy4fo

「Tired Of Me」
Loraine Jamesらしいアンビエント感覚のUKドリルといった雰囲気の仕上がりです。『Reflection』が好きだった人であれば気に入るトラックだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=kxJGBIV9LmM

「Speechless」
西ロンドンの女性シンガーGeorge Rileyをフィーチャー。ジャジー・ソウルを感じる仕上がりです。Sadeが新世代UKエレクトロニック・ミュージックにアプローチするとこんな感じになるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=CANbof4_MDs

「Disjointed (Feeling Like A Kid Again)」
このトラックも大好き!Loraine Jamesの美学が詰まった完成度の高いエレクトリック・ポップに仕上がっています。余韻に浸りたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=OPpTJZrarPU

「I'm Trying To Love Myself」
Dntel「Anywhere Anyone」をサンプリング。グリッチも駆使しつつ、本作らしい幽玄な雰囲気を持つ実験的トラック。こういうのも嫌いじゃありません。
https://www.youtube.com/watch?v=4KgQZJrCMng

「Saying Goodbye」
Contourをフィーチャー。Telefon Tel Aviv「Fahrenheit Fair Enough」をサンプリング。このトラックも幽玄モードの哀愁トラックに仕上がっています。引き算の美学ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=t2aKOdR-iR8

「Scepticism with Joy」
ラストは日本のインストゥルメンタル・バンドMouse On The Keysをフィーチャー。派手さはありませんが、エレクトロニック×生音ならではのトータルな質感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=jEjJxD4CbEU

Loraine Jamesの他作品もチェックを!

『For You And I』(2019年)


『Reflection』(2021年)


『Building Something Beautiful For Me』(2022年)
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2023年11月12日

Gregory Hutchinson『Da Bang』

53歳にして若々しい1stソロ☆Gregory Hutchinson『Da Bang』

発表年:2023年
ez的ジャンル:ベテラン・ジャズ・ドラマー系現代ジャズ
気分は... :forever young!

新作からベテラン・ジャズ・ドラマーGregory Hutchinsonの初ソロ・アルバム『Da Bang』です。

Gregory HutchinsonはN.Y.ブルックリン生まれのジャズ・ドラマー。

Roy Hargroveのグループをはじめ、1990年代から今日まで数多くのセッションに参加してきたベテラン・トラマー。

そんなGregory Hutchinsonが53歳にして初ソロ・アルバム『Da Bang』をリリースしました。

新世代ジャズ・ミュージシャンと錯覚しそうな、R&B/ネオソウル/Hip-Hop/ロック等のエッセンスを取り入れた今ジャズ的な演奏を楽しめる1枚です。

こうしたアルバムの特長は多彩なフィーチャリング・アーティストの顔ぶれからも窺えます。

アルバムには、Hip-Hopプロデューサー/トラックメイカーとジャズ・ドラマーという二刀流で活躍するアーティストKarriem Riggins、ドイツ人女性シンガーLeona Berlin、女性R&Bシンガー・ソングライターPJ(Paris Jones)、シンシナティ出身のUS男性シンガーソングライター/ギタリストKameron Corvet
Tim Smith(vo)、現代ジャズ・ギターの皇帝Kurt Rosenwinkel、ブラック・ロックの最高峰バンドLiving Colourの活動で知られるギタリストVernon Reid、現代ジャズを牽引するトランペッターの一人Christian ScottLiselotte Ostblom(vo)、クロスオーヴァーな女性ソウル・シンガー Sy Smith、ワシントンD.C.を拠点とするラッパーJavier Starks、UKジャズ・サックス奏者/ラッパーSoweto KinchSamora(vo)、The SoulquariansThe Rootsメンバーとしてお馴染みJames Poyser、ニューオーリンズ出身のベテラン・ジャズ・トランペッターNicholas Paytonという多彩なミュージシャンがフィーチャリングされています。

それ以外にBurniss Earl Travis II(b)、Dario Deidda(b)、The RootsRaymond Angry(key)、Shedrick Mitchell(key)、Matthew Stevens(g)、Keyon Harrold(tp)等のミュージックが参加しています。

Gregory Hutchinsonはドラム以外に、ヴォーカル、ベース、プログラミング、キーボードも手掛けています。

プロデュースはGregory Hutchinson自身。

Robert Glasper以降の新世代ジャズの流れを汲む、R&B/ネオソウル/Hip-Hop/ロック等のエッセンスを取り入れた今ジャズ的な演奏が貫徹されています。

その意味では、ジャズ好きよりもR&B/ネオソウル/Hip-Hop好きの人の方がフィットすると思います。

53歳にしてこの若々しい1stソロに感服致します。

全曲紹介しときやす。

「Straight from the Heart」
Leona Berlin/Karriem Rigginsをフィーチャー。HutchinsonとRigginsのツイン・ドラムによる生音Hip-Hopなサウンドで楽しませてくれます。Karriem Riggins好きの人は満足するはず!
https://www.youtube.com/watch?v=w4X3ilF7FXk

「What's Best for Us」
PJをフィーチャー。Keyon Harrold(tp)も参加しています。Robert Glasper以降のJ Dillaの影響を感じる新世代ジャズの流れを汲む演奏です。Erykah Baduを思わせるPJのヴォーカルも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=CH_9tZUxHhE

「So Confused」
Kameron Corvetの男性ヴォーカルをフィーチャー。トリオ編成の演奏によるメロウ・ソウル・グルーヴですが、Kameron Corvetのジェントル・ヴォーカルともマッチしていて心地好いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=z1Z3WL5-l28

「Angels Around」
Tim Smith/Kurt Rosenwinkelをフィーチャー。少しインディー・ロック調の演奏です。現代ジャズ・ギターの皇帝Kurt Rosenwinkelが存在感のあるギターで魅せてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=W9eWWF2j5lg

「Crazy Games」
Leona Berlinをフィーチャー。Leona Berlinの哀愁ヴォーカルと剥き出し感のあるHutchinsonのドラムの組み合わせが印象的な演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=RlFTc75DYXc

「N...........az (Skit)」
Hutchinsonがドラム、ヴォーカル、キーボードを一人で手掛けたスキット。
https://www.youtube.com/watch?v=32Z1BiQxBZA

「My Turn Now」
Kameron Corvet/Vernon Reidをフィーチャー。Vernon Reidのヴィヴィッド&ハードなギターが唸りを上げるブラック・ロック調の演奏です。ベースだけがロックっぽくないのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=nitE9Cvk7Ww

「Losing You」
Leona Berlinをフィーチャー。Robert Glasper好きの人は気に入るであろう、新世代ジャズ調のリズム隊が印象的な哀愁ヴォーカル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=VTKnuLhZqro

「Last Time We Gonna Polite」
Christian Scottをフィーチャー。Christian Scottのトランペット以外はHutchinsonがヴォーカルを含むすべての演奏を担当しています。演奏全体はHip-Hop調の仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=CzaZYDUtJq8

「New Dawn」
Liselotte Ostblomの女性ヴォーカルをフィーチャー。ネオソウル好きの人は気に入るであろうジャジー・ソウル・グルーヴ。Liselotte Ostblomのヴォーカルの語り口とサウンドがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=qwFY3NDMLJw

「Blow My Mind/Let's Take It Back」
Sy Smith/Javier Starksをフィーチャー。Hutchinsonの力強いドラムが演奏全体を牽引します。前半の「Blow My Mind」は哀愁R&B、後半の「Let's Take It Back」はレゲエ調というコントラストも面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=pxR_Mf4C0-o

「Sugar Bang Bang (Skit)」
Hutchinsonがドラム、ヴォーカル、キーボードを一人で手掛けたスキット。
https://www.youtube.com/watch?v=Xo_5z9OZzJE

「We Got Drums」
Javier Starks/Soweto Kinchをフィーチャー。タイトルにあるようにHutchinsonの叩き出すビートが強調された攻撃的なHip-Hopトラック。すべての演奏を手掛けたHutchinsonのHip-Hopセンスを存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=6p88-hfj-0c

「When They're Gone」
Samora/James Poyserをフィーチャー。儚さが魅力の哀愁ネオソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=zrWr4xMjf6o

「Fly Away」
Nicholas Paytonのトランペットをフィーチャー。ラストはジャズとソウルとロックが渾然一体となったクロスオーヴァーな演奏で締め括ってくれます。Hutchinsonのドラム・ソロも堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=VjsaOwkP1m4

Amazonのアソシエイトツールバーの画像リンク作成機能が11/10で削除されてしまいましたね。かなりショックです(泣)
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2023年11月05日

Ana Frango Eletrico『Me Chama De Gato Que Eu Sou Sua』

スケール・アップした3rdアルバム☆Ana Frango Eletrico『Me Chama De Gato Que Eu Sou Sua』

発表年:2023年
ez的ジャンル:リオ・オルタナ・ポップ第三世代
気分は... :2023年ベスト・ブラジリアン・アルバムの有力候補!

ブラジルもの新作からリオのオルタナ・ポップ第三世代を代表するアーティストAna Frango Eletricoの最新3rdアルバム『Me Chama De Gato Que Eu Sou Sua』です。

Ana Frango Eletricoは1997年ブラジル、リオデジャネイロ生まれの女性シンガー・ソングライター。

これまで『Mormaco Queima』(2018年)、『Little Electric Chicken Heart』(2019年)という2枚のアルバムをリリースしています。特に、『Little Electric Chicken Heart』(2019年)は大評判となり、Rubelらと並ぶリオ・オルタナ・ポップ第三世代を代表するアーティストとして注目されるようになりました。

『Little Electric Chicken Heart』(2019年)


当ブログで紹介した作品でいえば、Gus Levy『Magia Magia』(2020年)、Ricardo Richaid『Travesseiro Feliz』(2020年)、Antonio Neves『A Pegada Agora E Essa』(2021年)にも参加しています。

近年では昨年の『ezが選ぶ2022年の10枚』でもセレクトした、リオ・オルタナ・ポップ第三世代のスーパーグループBala Desejoの1stアルバム『Sim Sim Sim』(2022年)を共同プロデュースしています。

Bala Desejo『Sim Sim Sim』(2022年)


『Little Electric Chicken Heart』(2019年)以来、約4年ぶりの新作となる『Me Chama De Gato Que Eu Sou Sua』。ジャケを見たときから前作とは異なる印象を受けましたが、それは実際の音もそうでした。

『Me Chama De Gato Que Eu Sou Sua』は、リオ・オルタナ・ポップ第三世代らしいメロウ・ポップという印象でしたが、本作『Me Chama De Gato Que Eu Sou Sua』はリオ・オルタナ・ポップ第三世代という枠を飛び越えた、よりスケールの大きなモダン・ポップ作品に仕上がっています。

プロデュースはAna Frango Eletrico自身。

レコーディングにはAna Frango Eletrico(vo、el-p、syn、prog)以下、Alberto Continentino(b、syn、back vo)、Bala DesejoのメンバーDora Morelenbaum(back vo)、ブラジルのリズム・マスターMarcelo Costa(per)、Sergio Machado(ds、syn)、Vovo Bebe(fl)、Guilherme Lirio(g、p、syn)、Lux Ferreira(el-p、org)、Thomas Jagoda(syn)、Pablo Carvalho(per)、Rodrigo Mare(per)、Thomas Harres(per)、Joca(vo)、Gilberto Pereira(sax、fl)、Jorge Continentino(sax、fl)、Marlon Sette(tb)、Diogo Gomes(tp)、Aline Gonçalves(clarinet、fl)、Calu (back vo)等のアーティストが参加しています。


冒頭のブラジリアン・ブギー「Electric Fish」、爽快メロウ・ダンサー「Dela」という2曲が本作のモダンなポップ・センスを象徴していると思います。

シンセ・ファンクな「Debaixo Do Pano」、アーバン・ダンサーな「Dr. Sabe Tudo」、ポップ・ファンクな「Boy Of Stranger Things」あたりも僕のお気に入りです。

それ以外にもバラエティに富んだポップ・ワールドが展開されます。

よりスケール・アップしたAna Frango Eletricoを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Electric Fish」
Bruno Cosentino/Marcio Bulk/Sylvio Fraga作。いきなりAnaのイメージとはかけ離れたディスコ・ファンクなブラジリアン・ブギーがオープニング。ダンサブルながらもポップ・センスを忘れないところがいいですね。終盤の軽やかなホーン・サウンドもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=UuIiGmZokeY

「Dela」
Jocaをフィーチャー。Ana Frango EletricoJoca/Pedro Amparo作。僕好みの爽快メロウ・ダンサー。アーバンかつエレクトロなポップ・センスがサイコーです。Jocaのラップ調ヴォーカルもいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Ph8Jabmj24I

「Nuvem Vermelha」
Ana Frango Eletrico/Marina Nemesio作。ストリングスを配したビューティフル・ポップ。何処となくフレンチ・ポップのような肌触りがあるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=8Y8wgZBLez0

「Coisa Maluca」
Ana Frango Eletrico/Vovo Bebe作。ノスタルジックな味わいのメロウ・ポップ。レトロ・フィーチャーなドリーミー感もあっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=hWZsWxmJ5zA

「Boy Of Stranger Things」
Alberto Continentino/Ana Frango Eletrico作。Ana流のポップ・ファンク・チューンといったところでしょうか。ホーンをはじめヴォコーダー、ヴォーカル・ワークなど秀逸なアレンジ&サウンド・センスが冴えます。
https://www.youtube.com/watch?v=F_5CBeURfKI

「Camelo Azul」
Vitor Conduru作。美しいストリングスを配したジャジー・メロウ・ポップ。オープニングの「Electric Fish」あたりとは真逆の音世界なのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=urJ8A27hw_0

「Insista Em Mim」
Ana Frango Eletrico作。ブラジル人アーティストらしい哀愁メロウ・ミディアム。素晴らしいストリングス&ホーン・アレンジが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ISl88_PqUlk

「Let's Go To Before Again」
Ana Frango Eletrico作。TR808のチープなサウンドを逆手にとったローファイ感覚のメロウ・ポップ。こういうのも今時のアーティストらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=QLo38M5kZQY

「Debaixo Do Pano」
サンパウロのバンドSophia Chablau e Uma Enorme Perda de Tempoのカヴァー(Sophia Chablau作)。オリジナルはアルバム『Sophia Chablau E Uma Enorme Perda De Tempo』(2022年)収録。もともとはインディー・ロックな曲でしたが、ここではホーン・サウンドを取り入れたシンセ・ファンクへ変貌させています。
https://www.youtube.com/watch?v=nWtm2jzE9Fs

Sophia Chablau e Uma Enorme Perda de Tempo「Debaixo Do Pano」
 https://www.youtube.com/watch?v=UK6QNxVJXks

「Dr. Sabe Tudo」
Rubinho Jacobinaのカヴァー(Jonas Sa/Rubinho Jacobina作)。オリジナルはアルバム『Rubinho e Forca Bruta』(2004年)収録。オリジナルはファンキー・ロックな仕上がりですが、Anaはオートチューンも駆使したブラジリアン・モダン・ソウルなアーバン・ダンサーで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=1-2TZIkTOCk

Rubinho Jacobina「Dr. Sabe Tudo」
 https://www.youtube.com/watch?v=0wUeFgriKZQ

未聴の方は『Little Electric Chicken Heart』(2019年)もチェックを!

『Little Electric Chicken Heart』(2019年)
posted by ez at 00:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする