2022年03月20日

Blue Lab Beats『Motherland Journey』

名門Blue Noteへの移籍第一弾アルバム☆Blue Lab Beats『Motherland Journey』

発表年:2022年
ez的ジャンル:新世代ジャズ系UKビートメイキング・デュオ
気分は... :自信と潔さ!

新作アルバムから期待のUKビートメイキング・デュオBlue Lab Beatsの3rdアルバム『Motherland Journey』です。

ビートメイカーNK OKことNamali Kwatenとマルチ・インストゥルメンタル・プレイヤーMr DMことDavid Mrakporという若き才能2人がロンドンで結成したユニットBlue Lab Beatsの紹介は、1stアルバムの国内独自編集盤『Xover』(2018年)に続き2回目となります。

『ezが選ぶ2018年の10枚』でセレクトしたほどお気に入りであった『Xover』(2018年)は、J Dillaの影響を感じるHip-Hopサウンドやネオソウル調R&Bサウンドとロンドン新世代ジャズ・サウンドをビートメイカーらしいセンスで巧みに融合した傑作でした。Hip-Hop/R&B、今ジャズ、クラブジャズ全てを飲み込んでしまう感じがサイコーでした。

2019年にリリースされた2ndアルバム『Voyage』は、アナログ・リリースのみであったため、殆ど話題にならず残念な限りです。

その後名門Blue Noteと契約し、EP「We Will Rise」(2021年)を経て、リリースされた移籍第一弾アルバムが3rdアルバムとなる本作『Motherland Journey』です。

ジャズの名門Blue Noteからですが、これまでのBlue Lab Beatsらしさは変わらない、ファンならば満足できる1枚に仕上がっています。これまで以上にメンバー自身の演奏に拘っているのが、もしかしたらBlue Note移籍の影響かもしれません。

本作にも多様なアーティストがフィーチャーされていますが、有名どころはサウス・ロンドンから登場したネオソウルの新星Ego Ella Mayくらいですかね。ゲストで話題づくりしないところに、彼らの自信と潔さを感じます。

当ブログでお馴染みのアーティストでいえば、L.A.を拠点に活動するStones Throw所属のピアニスト/ビートメイカーKieferもフィーチャリングされています。

Kaidi Akinnibi(sax)、Poppy Daniel(tp)、Jackson Mathod(tp)、Dylan Jones(tp)等のホーン隊も本作に貢献しています。

自分達のサウンドに自信を深めた彼らの音世界を楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Sky Reflections (Intro)」
メンバー二人のみですべての楽器を演奏しているオープニング。メンバー自らの演奏に拘った本作を象徴しています。
https://www.youtube.com/watch?v=A63IYrEJ2fg

「Labels」
Tiana Major9 & Kofi Stoneをフィーチャー。女性シンガーTiana Major9は『Xover』にも参加していました。Blue Noteらしいジャズ・フィーリングに溢れたHip-Hopトラックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=n-l29LHcl1M

「I'll be Here For You」
黒人女性シンガーTeni Tinksをフィーチャー。クラブミュージック的ダンサブル・サウンドにUK新世代ジャズのエッセンスをうまく取り込んだトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=RmYc8DyvaAw

「Gotta Go Fast」
Poppy Danielsのトランペットをフィーチャー。Far Out Recordings作品のようなフュージョン×UK新世代ジャズなクロスオーヴァー感がモロに僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=Utwqiyntrp0

「A Vibe」
J Dilla的サウンドをメンバー自身の演奏でジャズ的に再現することを狙ったようなインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=KzOr7DtdPdY

「Don't Let It Get Away」
Emmavieをフィーチャー。UKアーティストらしいクロスオーヴァー・サウンドとキュートなEmmavieのヴォーカルがフィットしたドリーミーなメロウR&B。コレもかなり好き。
https://www.youtube.com/watch?v=Utwqiyntrp0

「Inhale & Exhale (Interlude)」
箸休め的なインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=NG3hs66ZEZ8

「Blow You Away (Delilah)」
EP「We Will Rise」(2021年)収録曲。Ghetto Boyをフィーチャー。カリビアン×R&Bなクロスオーヴァー感がBlue Lab Beatsらしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=QfaChUMWI-s

「Sensual Loving」
再びGhetto Boyをフィーチャー。これはアフロ・ジャズ×R&Bなクロスオーヴァーですね。軽快なサウンドとエフェクトのかかったヴォーカルがフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=HCeBokHHkQo

「Motherland Journey」
タイトル曲はKillBeatz & Fela Kutiをフィーチャー。アフロビートの創始者Fela Kuti「Everything Scatter」をサンプリングし、アフロビート×UK新世代ジャズ×Hip-HopなBlue Lab Beatsならではの音世界を展開します。Kaidi Akinnibi(sax)、Poppy Daniel(tp)のホーン隊もいい感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=my9NF_BHs6E

「Ultramarine (interlude)」
ドラムのセッション感が印象的なインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=4GEAV-NBG3Q

「Warp」
Jackson Mathod(tp) & Kaidi Akinnibi(sax)のホーン隊をフィーチャー。UKクラブジャズとUK新世代ジャズの境界を意識しない彼ららしいサウンドを楽しめます。あくまで生音感覚なのが本作らしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=EsJe33RbZMk

「Slow Down」
サウス・ロンドンから登場したネオソウルの新星Ego Ella Mayをフィーチャー。コケティッシュなEgo Ella Mayのヴォーカルが映えるジャジーなネオソウル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=I3tGdomv9iU

「Dat It」
Stones Throw所属のピアニスト/ビートメイカーKieferをフィーチャー。音を聴かずとも、直感的にBlue Lab BeatsとKieferの相性の良さは想像できますね。Kieferらしさを尊重したピアノHip-Hopで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=V3NYpg5JJZ4

「Home」
Pip Millett & Dylan Jones(tp)をフィーチャー。Blue Noteらしいジャズ・サウンドをバックに、妖艶なPip Millettのヴォーカルと雰囲気のあるDylan Jonesのトランペットがいい味出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=9P5TZp40Yfg

「Real Good」
Jerome Thomasをフィーチャー。『Blue Note Re:Imagined』(2020年)でBlue Lab BeatsはBobby Hutcherson「Montara」をカヴァーしましたが、その際にヴォーカルを務めたのがJerome Thomasです。ここでもジャズ・フィーリングに満ちたJ Dilla経由のビートメイキングに乗って、Jerome Thomasがハイトーンのソウルフル・ヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=2_hnVl0e4es

「Reflection (Outro)」
本編ラストはストリングス入りの美しいインストで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=jsIqGZ-4Deo

国内盤CDにはEP「We Will Rise」(2021年)からの4曲が追加収録されています。

「Nights In Havana」
Alex Blakeをフィーチャー。本編以上にビートメイキング感が強調されたインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=i-eo8i4FPl4

「We Will Rise」
Braxton Cook(sax)をフィーチャー。UK新世代ジャズらしいダンサブルでモダンなインストに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=IeYdVf4D_dY

「Great Lemon (Interlude)」
レモン感覚(?)の短いインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=UiZOZEvrlrw

「Tempting (Dance 2)」
Kojey Radical & Dtsoulをフィーチャー。UKラッパーKojey Radicalは、当ブログで紹介した作品でいえば、Ego Ella May『So Far』(2019年)、Sons Of Kemet『Black To The Future』(2021年)にも参加しています。ヴォコーダーを駆使した80年代ファンク愛に満ちたトラックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Aop9d67ZIxA

『Xover』(2018年)
クロスオーヴァー
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2022年03月13日

Maira Manga『La』

ミナスの女性シンガーのデビュー作☆Maira Manga『La』

発表年:2022年
ez的ジャンル:ミナス出身ブラジリアン女性シンガー
気分は... :大自然の中の室内楽!

今回はブラジルもの新作からミナス出身の女性シンガーMaira Mangaのデビュー・アルバム『La』です。

Maira Mangaのプロフィールについては殆ど情報がありませんが、透明感のあるヴォーカルが印象的なシンガーです。

このデビュー作を全面プロデュースし、アレンジも手掛けるのはミナスの男性シンガー・ソングライターSergio Santos

すべてのソングライティングもSergio Santosが手掛け、多くの曲をPaulo Cesar Pinheiroと共作しています。

レコーディングの主要メンバーはFelipe Jose(cello、per)、Rafael Martini(p、accordion)、Luca Raele(clarinet)、Sergio Santos(violao)。

さらにAndre Mehmari(p)、Vocal Brasileirao(vo)、Rodolfo Stroeter(doublebass)といったゲストが参加しています。

殆どの曲でリズム楽器を用いず、ピアノ、クラリネット、チェロなどによる室内楽のエッセンスをブラジル音楽と融合させているのが印象的です。室内楽とブラジル音楽が違和感なく溶けあっている感じがいいですね。

大自然の中の室内楽といったムードが、Maira Mangaのの澄み切ったヴォーカルと相まって実に魅力的な1枚です。

全曲紹介しときやす。

「La」
Sergio Santos作。ピアノとクラリネットが織りなす室内楽的な雰囲気と、ブラジル音楽らしいヴィオロンの響きとMairaの透明感のあるヴォーカルが織りなす瑞々しいオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=JZymIkHdHOA

「Amazonia-Mae」
Sergio Santos/Paulo Cesar Pinheiro作。クラシカルなオーケストレーションを前面に打ち出した1曲。それでもブラジル音楽らしい雰囲気になるのはMairaのヴォーカルとSergio Santos/Paulo Cesar Pinheiroによる楽曲によるものだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=ekv4jkhF9OQ

「Diz Pra Mim」
Sergio Santos作。穏やかで美しいブラジリアン・アコーディオン。ピアノとクラリネットによる室内楽的な雰囲気もありますが、そんな中でアコーディオンの素朴な音色がいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=T9xDSP9OXho

「Ribeirão de Corredeira」
Sergio Santos/Paulo Cesar Pinheiro作。しっとりとしたサウダージ・バラード。ここではクラリネットもジャジー感覚です。
https://www.youtube.com/watch?v=sYyHgOyZoso

「Raoni」
Sergio Santos作。環境保護をテーマにした曲なのだとか。ビジネスのために環境を犠牲にすることへの悲しみを憂いのあるヴォーカルで嘆きます。
https://www.youtube.com/watch?v=lMVfrLSy4aY

「O Cacador」
Sergio Santos/Paulo Cesar Pinheiro作。ヴィオランのみのシンプルなバックングでしっとりと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=xYeF4PUJvvY

「Saira」
Sergio Santos作。Mairaの澄んだ歌声と室内楽的なサウンドが調和した美しい絵画を鑑賞しているかのような1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=AZBw5vd2lZU

「O Dia」
Sergio Santos/Paulo Cesar Pinheiro作。エレガントなオーケストレーションを配した1曲。美しい時間がゆったりと流れていく感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=mjd6kJZsMBc

「Romances」
Sergio Santos/Paulo Cesar Pinheiro作。Andre Mehmariをフィーチャー。Mehmariの美しいピアノのみをバックに、しっとりと歌い上げるタイトルの通り、ロマンティックなバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=O7Ihy2H4S6s

「Um Outro Olhar」
Sergio Santos/Paulo Cesar Pinheiro作。オーケストレーションを配した哀愁バラード。ブラジル人アーティストらしい憂いの味わいにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=q0rNzS4xrTA

「Margem Derradeira」
Vocal Brasileirao & Rodolfo Stroeterをフィーチャー。Sergio Santos/Paulo Cesar Pinheiro作。本作で珍しくパーカッションを効かせています(かなり軽くですが)。Vocal Brasileiraoによるコーラスで味わいが増しています。
https://www.youtube.com/watch?v=4R0RXI9mPsU

「Rio Verde」
Sergio Santos/Paulo Cesar Pinheiro作。ラストも本作らしいブラジル音楽と室内楽のエッセンスを自然なかたちで調和させた楽曲で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=vKqG4TFxFeE

本作の主要レコーディング・メンバーの一人であるRafael Martiniのソロ・アルバム『Motivo』(2012年)は、当ブログでリアルタイムで紹介したかったにも関わらず、長年Amazonでの扱いがなくエントリーを断念してきた1枚です。

今回調べたら、カタログとしては扱いがありますが、在庫切れ、再入荷の見込みなし状態でした。こちらも良きタイミングで紹介したいと思います。

Rafael Martini『Motivo』(2012年)
posted by ez at 00:03| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月06日

Robert Glasper『Black Radio III』

Black Radioシリーズの第3弾☆Robert Glasper『Black Radio III』

発表年:2022年
ez的ジャンル:進化形ジャズ
気分は... :気負わず自然体で!

新作アルバムから進化形ジャズの牽引者Robert GlasperBlack Radioシリーズの第3弾『Black Radio III』です。

1978年、テキサス州ヒューストン出身のジャズ・ピアニストRobert Glasperに関して、これまで当ブログで紹介した作品は以下の10枚(Robert Glasper Experiment(RGE)名義や彼の参加ユニットR+R=Nowの作品も含む)。

 『In My Element』(2007年)
 『Double Booked』(2009年)
 『Black Radio』(2012年)
 『Black Radio Recovered: The Remix EP』(2012年) ※リミックスEP
 『Black Radio 2』(2013年)
 『Covered』(2015年)
 Miles Davis & Robert Glasper『Everything's Beautiful』(2016年)
 『ArtScience』(2016年)
 R+R=Now『Collagically Speaking』(2018年)
 『Fuck Yo Feelings』(2019年)

『Fuck Yo Feelings』(2019年)でBlue Noteを離れ、Concord傘下のLoma Vistaと契約したRobert Glasper

映画『The Photograph』(2020年)のサントラ提供を挟んで、『Fuck Yo Feelings』以来のスタジオ・アルバムとしてLoma Vistaからリリースされたのが『Black Radio III』です。

『Black Radio』(2012年)、『Black Radio 2』(2013年)に続く、9年ぶりのシリーズ第3弾となった『Black Radio III』

これまでの2作はRobert Glasper Experiment(RGE)名義でしたが、本作はRobert Glasperのソロ名義です。

本作でも豪華なシンガー/ラッパーがフィーチャリングされています。

Q-TipEsperanza SpaldingBJ The Chicago KidH.E.R.Meshell NdgeocelloLalah HathawayCommonMusiq SoulchildPosdnous(Pos)De La Soul)、Gregory PorterLedisiPJ MortonIndia.ArieJennifer HudsonKiller MikeBig K.R.I.TAmir SulaimanD SmokeTiffanyGoucheYebbaAnt Clemonsという面々です。

レコーディングにはRobert Glasper (key、p、el-p、ds)以下、Derrick Hodge (b、strings)、Chris Dave (ds)という『Black Radio』(2012年)を共に創り上げたRobert Glasper Experiment(RGE)最強メンバー、同じくRGEの同僚Jahi Sundance(turntables)、 R+R=Nowの盟友であるTerrace Martin(sax、syn)、Justin Tyson (ds、key)というメンバーが名を連ねます。

それ以外にもDJ Jazzy Jeff (turntables)、Christian Scott aTunde Adjuah (spoken word)、Isaiah Sharkey(g)、Marlon Williams(g)(元Fishbone)、Burniss Travis II(b)、 Pino Palladino(b)、Thaddaeus Tribbett(b)、Cory Henry(organ)、Bryan-Michael Cox(synths)、Keyon Harrold(tp)、Marcus Strickland(b-cl)等がレコーディングに参加しています。

プロデュースはRobert Glasper自身。
Terrace MartinJahi SundanceBryan-Michael Coxとの共同プロデュース曲もあります。

さすがに『Black Radio』(2012年)リリース時のようなインパクトはありませんが、逆にいえば、ジャズとR&B/Hip-Hopというジャンルの境を意識することなく聴くのが当たり前の時代になったということだと思います。その意味で Glasperの果たした役割の大きさを再確認できます。

気負うことなく自然体のBlack Radioワールドを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「In Tune」
Amir Sulaimanをフィーチャー。Glasperのピアノをバックに、Amir Sulaimanがスポークン・ワードが響きます。薄らとKeyon Harroldのトランペットもき聴こえてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=U7s5S4imC5g

「Black Superhero」
Killer Mike, BJ The Chicago Kid,Big K.R.I.Tをフィーチャー。DJ Jazzy JeffChristian Scott aTunde Adjuah参加しています。Glasper、HodgeDaveのトリオ演奏に、DJ Jazzy Jeffのターンテーブルが絡んでくるあたりがBlack Radioらしいですね。BJ The Chicago KidのヴォーカルとKiller Mike、Big K.R.I.Tのラップのバランスもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=2z8piOggNsw

「Shine」
D Smoke & TiffanyGoucheをフィーチャー。このトラックではGlasperがドラムも担当しています。TiffanyGoucheの女性ヴォーカルに、D Smokeのラップが絡むメロウR&B調の仕上がりです。終盤のKeyon Harroldのミュート・トランペットもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=v5757BToo0M

「Why We Speak」
Q-Tip & Esperanza Spaldingをフィーチャー。ここでのリズム隊はJustin TysonとBurniss Travis II。Esperanzaのキュート・ヴォーカルが映えるドリーミー・メロウ・チューン。Q-Tipの出番は短いですが、Qちゃんらしいフロウで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=kVdYZARwie0

「Over」
Yebbaをフィーチャー。この曲もリズム隊はJustin TysonとBurniss Travis II。Jahi Sundanceのターンテーブルも加わります。Glasperの美しいピアノをバックに、Yebbaが透明感のあるヴォーカルを聴かせてくれるミディアム・グルーヴです。なかなかキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=wgeoQ45zHA4

「Better Than I Imagined」
H.E.R. & Meshell Ndgeocelloをフィーチャー。リズム隊はHodgeとJustin Tysonという組み合わせ。H.E.R.が彼女らしい憂いを帯びたヴォーカルを聴かせてくれます。Ndgeocelloのしみじみとしたスポークン・ワードもいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=3MNiu8ISOPk

「Everybody Wants To Rule the World」
Lalah Hathaway & Commonをフィーチャー。Tears for Fears、1985年の大ヒット曲のカヴァーです。テンポを落とし、Lalah Hathawayの雰囲気のあるヴォーカルが映えるようにしていますが、それでもJustin Tysonの乾いたビートをしっかり効かせているのがいいですね。終盤はCommonがラップで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=m_lRJ_T5xYg

「Everybody Love」
Musiq Soulchild & Posdnous(Pos)(De La Soul)をフィーチャー。GlasperとJahi Sundanceの共同プロデュース。Musiq Soulchildが素晴らしいヴォーカル・ワークで魅せてくれます。De La Soul好きとしてはPosのラップが聴けるのも嬉しい限りです。
https://www.youtube.com/watch?v=aCf3pWK8Ddg

「It Don't Matter」
Gregory Porter & Ledisiをフィーチャー。ここでのリズム隊はPino PalladinoとDaveという組み合わせ。Gregory Porter & Ledisiという実力派シンガー二人が素晴らしい歌声で魅せてくれるミディアム・バラード。Glasperのメロウ・エレピが映えます。
https://www.youtube.com/watch?v=MYV8664GNgo

「Heaven's Here」
Ant Clemonsをフィーチャー。GlasperとBryan-Michael Coxの共同プロデュース。Ant Clemonsのオートチューン・ヴォーカルが映えるビューティフル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=xiKszKDEiWQ

「Out of My Hands」
Jennifer Hudsonをフィーチャー。GlasperとTerrace Martinの共同プロデュース。本作では異色の4つ打ちのダンサブル・チューン。Jennifer Hudsonのパワフル・ヴォーカルともに疾走します。
https://www.youtube.com/watch?v=vG_T-N_zFaY

「Forever」
PJ Morton & India.Arieをフィーチャー。二人の素晴らしいヴォーカルに魅せられる感動バラード。終盤にはJustin Tysonが印象的なドラミングを披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=cQN_hlYIYyQ

「Bright Lights」
GlasperとTerrace Martinの共同プロデュース。Ty Dolla $ignがヴォーカル参加。ラストはGlasperのピアノとJustin Tysonのドラムのみのバッキングで、Ty Dolla $ignが祈るような歌声を聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZDOZlEtpOok

Robert Glasper関連の過去記事もチェックを!

『In My Element』(2007年)
イン・マイ・エレメント

『Double Booked』(2009年)
Double Booked

Robert Glasper Experiment『Black Radio』(2012年)
ブラック・レディオ

Robert Glasper Experiment『Black Radio Recovered: The Remix EP』(2012年)
Black Radio Recovered: the Remix Ep

Robert Glasper Experiment『Black Radio 2』(2013年)
ブラック・レディオ2

『Covered』(2015年)
カヴァード

Miles Davis & Robert Glasper『Everything's Beautiful』(2016年)
エヴリシングス・ビューティフル

Robert Glasper Experiment『ArtScience』(2016年)
アートサイエンス

R+R=Now『Collagically Speaking』(2018年)
コラージカリー・スピーキング

『Fuck Yo Feelings』(2019年)
ファック・ヨ・フィーリングス
posted by ez at 13:48| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月27日

Khruangbin & Leon Bridges『Texas Moon』

Leon Bridgesとのコラボ第二弾☆Khruangbin & Leon Bridges『Texas Moon』

発表年:2022年
ez的ジャンル:テキサス産無国籍バンド
気分は... :Let's Make Peace And Stop The War!

本題に入る前に、ロシアによるウクライナ侵攻に断固反対する意味で、過去記事の中から反戦ソングを1曲紹介しておきます。

Funk Inc.「Let's Make Peace And Stop The War」
(From 『Chicken Lickin'』x)
https://www.youtube.com/watch?v=veBk6P5umQk

さて、新作からテキサス出身のバンドKhruangbinが同郷の男性ソウル・シンガーLeon Bridgesとの共演第二弾『Texas Moon』です。

2009年に結成されたでLaura Lee(b)、Mark Lee(g)、DJ Johnson(ds)のトリオKhruangbinの紹介は、ヒットした3rdアルバム『Mordechai』(2020年)に続き2回目となります。

本作『Texas Moon』は、『Texas Sun』(2019年)に続く、Leon BridgesとのコラボEPとなります。

タイ・ファンクを中心に世界の様々な音楽のエッセンスを採り込んサイケな無国籍サウンドで人気のKhruangbinですが、Leon Bridgesとのコラボは故郷テキサスが1つのテーマとなっています。

Khruangbin & Leon Bridges『Texas Sun』(2019年)


この共演によって、ヴォーカル曲へ積極的に取り組むようになったバンドは、全面ヴォーカル曲のアルバム『Mordechai』(2020年)をリリースするに至りました。

『Texas Sun』の次は『Texas Moon』というタイトルが示すように、本作は暗闇の中を歩くような内省的な作品に仕上がっています。

70年代愛を感じるノスタルジックでマッタリした音世界は今の僕の音楽嗜好にフィットします。

戦争のニュースに憂う日々が一刻も早く終わり、世界中の人々が平和に音楽を楽しめる日々が訪れることを祈るばかりです。

全曲紹介しときやす。

「Doris」
この両者の共演らしい、サイケでイナたいソウルフル・チューン。場末のマッタリ感がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=yJ7dNneiR14

「B Side」
本作で最もキャッチーな哀愁ソウル・グルーヴ。Khruangbinらしいタイ・ファンク等のエッセンスを取り入れたた、どこか懐かしいサウンドがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=CgugkEB-q_Q

「Chocolate Hills」
抑えたトーンのバラード。ジャケや『Texas Moon』のタイトルがよく似合う1曲に仕上がっています。淡々としたやるせなさがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=pipxxww5gTo

「Father Father」
内省的な雰囲気の哀愁バラード。Khruangbinらしい雰囲気のサウンドと、Leon Bridgesの味わいのあるヴォーカルが心の奥に染み入ります。
https://www.youtube.com/watch?v=ubEPc1xm-1E

「Mariella」
ラストはエキゾチックなサイケ・サウンドで締め括ってくれます。どこか寂しげなLeon Bridgesのヴォーカルと懐かしさを感じるサウンドの組み合わせがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=FDkUApLcTYY

Khruangbinの他作品もチェックを!

『The Universe Smiles Upon You』(2015年)


『Con Todo el Mundo』(2018年)


『全てが君に微笑む』(2019年)


Khruangbin & Leon Bridges『Texas Sun』(2019年)


『Live in Lincoln Hall』(2019年)


『Mordechai』(2020年)
posted by ez at 00:47| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月20日

Moonchild『Starfruit』

陽だまりネオソウル・ユニットの最新作☆Moonchild『Starfruit』

発表年:2022年
ez的ジャンル:L.A.新世代ネオソウル・ユニット
気分は... :まったりモードで・・・

新作アルバムからL.A.を拠点に活動する新世代ネオソウル・ユニットMoonChildの最新作『Starfruit』です。

紅一点のAmber NavranAndris MattsonMax Brykという男性メンバー2名という全員がマルチ・プレイヤーから成るユニットMoonChild

これまで当ブログで紹介したMoonChild作品は以下の3枚。

 『Please Rewind』(2014年)
 『Voyager』(2017年)
 『Little Ghost』(2019年)

5thアルバムとなる最新作『Starfruit』は、結成10周年を迎えた区切りの1枚となっています。

そんな10周年アルバムには、多くのゲストを迎えています。

Donny Hathawayの娘Lalah HathawayErnie Isleyの娘Alex Isley、L.A.のラッパーIll Camille、ニューオリンズのバンドTank and The Bangers、女性ラッパーRapsody、フィラデルフィア出身のSSW/ラッパーMumu Fresh、アトランタを拠点とするSSW Chantae Cannマルチ奏者Josh Johnsonといったアーティストがフィーチャリングされています。

プロデュース&ソングライティングはMoonChild自身(ゲストとの共作含む)。

Amber Navranのコケティッシュ・ヴォーカルが映える、"陽だまりのネオソウル"と形容したくなる唯一無二のネオソウル・ワールドがMoonChildの魅力ですが、本作でも陽だまりのネオソウルに更に磨きがかかっています。

サウンド的には新世代ネオソウルと現在進行形ジャズのクロスオーヴァーが魅力ですが、本作ではゲスト陣の参加もあってR&B/Hip-Hopテイストも強く感じます。

陽だまりのネオソウルを聴きながらまったりと過ごす休日はサイコーです!

全曲紹介しときやす。

「Tell Him」
Lalah Hathawayをフィーチャー。幻想的なメロウ・チューンでアルバムを幕を開けます。いつものMoonChildらしい感じで展開されますが、Lalah Hathawayのヴォーカルが入ってくると一気にコンテンポラリーなR&Bフィーリングが増します。
https://www.youtube.com/watch?v=W2fY1dpwO00

「Takes Two」
曲調はMoonChildらしい陽だまりのネオソウルを楽しめるトラック。Amberのコケティッシュなヴォーカルが映えます。
https://www.youtube.com/watch?v=iB7F60t0SiA

「Little Things」
さり気ないですが、ジャジー・フィーリングのドリーミー・チューンを聴いていると心が和らぎます。こういうの大好き!
https://www.youtube.com/watch?v=GulzGG_hWpY

「You Got One」
Alex Isleyをフィーチャー。僕好みの甘く切ないラブソング。メロウ・サウンドと一体化したAmberとAlexのコケティッシュなヴォーカルがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=JEq2Y8ibvjQ

「Too Good」
陽だまりのネオソウル全開のラブソング。聴いているだけでホッコリしてきます。休日の朝はこんな曲で目覚めたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=vC4FZw4MRmQ

「Need That」
Ill Camilleをフィーチャー。MoonChild流のHip-Hopサウンドを楽しめます。J Dilla的な雰囲気もあっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ornUL7K-if0

「I'll Be Here」
またまた陽だまりのネオソウル。僕の一番のお気に入り。Amberのコケティッシュ・ヴォーカルに優しく包み込まれる感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=snXc7daVF44

「Get By」
Tank and The Bangersをフィーチャー。ラップ調ヴォーカルを交えたヴォーカル・ワークが印象的なドリーミー・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=k_KmP55wqPw

「What You Wanted」
陽だまりのネオソウル応用編といった雰囲気の軽やかなメロウ・チューン。ジャジー・フィーリングのスパイスを適度に効かせているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=lZXtzsdunjo

「Love I Need」
Rapsodyをフィーチャー。エレクトリック・ベースを強調したサウンドが印象的なトラック。そんなサウンドとRapsodyの女性ラップがよくフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=uYjQFAQ34Gs

「By Now」
まだまだ陽だまりのネオソウルが続きます。Amberのコケティッシュ・ヴォーカルを聴いていると、いつの間にか夢の中を彷徨っています。
https://www.youtube.com/watch?v=Fq_VySuZWxk

「Don't Hurry Home」
Mumu Freshをフィーチャー。少しフューチャリスティックな陽だまりネオソウルといった印象です。Mumu Freshのラップも雰囲気があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=eqdOQI31e7E

「Last Time」
まったりモードのメロウ・チューン。時間がゆっくりと流れていくような和やかなサウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=WWbEmXo8HlE

「The Long Way」
Chantae Cann(vo)/Josh Johnson(sax)をフィーチャー。本編ラストも陽だまりのネオソウルで締め括ってくれます。Josh Johnsonのサックス・ソロがいい雰囲気を演出してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=YkUB5b00d9Q

「Rainy Day」
国内盤CDボーナス・トラック。ピアノを中心とした短いインストです。

MoonChildの他作品もチェックを!

『Be Free』(2012年)
Be Free

『Please Rewind』(2014年)
Please Rewind

『Voyager』(2017年)
Voyager [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (BRC549)

『Little Ghost』(2019年)
Little Ghost [輸入盤CD] (TRUCD383)_792
posted by ez at 01:34| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする