2020年08月30日

Bruna Mendez『Corpo Possivel』

ブラジル新世代アーティスト☆Bruna Mendez『Corpo Possivel』

発表年:2020年
ez的ジャンル:ブラジル新世代SSW
気分は... :ジャケに騙されるな・・・

今回はブラジル新世代シンガー・ソングライターBruna Mendezの最新作『Corpo Possivel』です。
※デジタル配信は2019年ですがCD化は2020年なので、便宜上2020年代カテゴリーに分類しておきます。

Bruna Mendezはブラジル、ゴイアニア出身の女性シンガー・ソングライター。現在28歳だそうです。

2014年にデビューEP「Pra Ela」をリリース。
2016年には1stアルバム『O Mesmo Mar Que Nega a Terra Cede a Sua Calma』をリリースしています。

2ndアルバムとなる最新作『Corpo Possivel』は、エレクトリックでフューチャリスティックな仕上がりで、RubelAna Frango EletricoGus LevyRicardo Richaidなどのリオのオルタナ・ポップ第三世代アーティストなどと同じく、次世代のMPBを担うアーティストとして位置付けられそうです。

また、"ブラジルのH.E.R."とでも呼びたくなるオルタナティヴR&B調のトラックがあるのも魅力です。

本作はブラジル南部のクリチバで制作され、クリチバの新進男女トリオTuyoがフィーチャリングされたトラックも収録されています。

プロデュースはGianlucca AzevedoPedro Soares

ジャケに引きずられて素朴なSSW作品をイメージしていると、かなりギャップがあると思います。

コレはハマる人が多い1枚になるのでは?

全曲紹介しときやす。

「Avisa」
哀愁モードのエレクトリック・サウンドが印象的なオープニング。フューチャリスティックな中にもシンガー・ソングライターらしさを感じるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=62Huf_yTSyA

「Corpo Miragem」
幻想的でフューチャリスティックなサウダージ感があります。RubelGus Levyあたりが好きな人は気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=m_BL-ek8xgM

「Bem」
"ブラジルのH.E.R."とでも呼びたくなるオルタナティヴR&B調の1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=iQCxJWDydKs

「Transbordo Longe」
彼女のシンガー・ソングライターとしての魅力を実感できる1曲。オルタナティヴR&Bと一緒に聴いてもフィットする儚い美しさが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=Xil3eYOf-QY

「Tropical」
エレクトリック色を前面に打ち出したダンサブル・チューン。ジャケに写るBrunaとはギャップのあるダンサブル・サウンドが新鮮です。
https://www.youtube.com/watch?v=hKZO62LJhTY

「Pele De Sal」
クリチバの新進男女トリオTuyoをフィーチャリング。幻想的なエレクトリック・サウンドの音世界にグイグイ引き込まれていく胡蝶の夢のような仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=AhaASz7_sOg

「Imagem Em Mim」
これも"ブラジルのH.E.R."的な1曲。余計なものを削ぎ落したサウンドが彼女の歌を際立てます。
https://www.youtube.com/watch?v=pcY_qxWp82Q

「Licenca」
ブラジル人SSWならではのエレクトリック・トラックといった雰囲気です。すべて埋め尽くさない余白・余韻が魅力のトラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=6sLpRqwp3aU

「Dancei」
本作のセンスの良さを満喫できるトラック。ポップと先鋭のバランスが絶妙です。リピートして聴きたくなる中毒性があります。
https://www.youtube.com/watch?v=Oq0PhV9qtDI

「Prata」
ローファイHip-Hopにも通じる肌触りの1曲。終盤の弾き語りによるアクセントもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=-ZGm9uhF5nE

「Azul Profundo」
本編ラストは幻想的なエレクトリック・ワールドで締め括ってくれます。前曲に続き、終盤は弾き語りになります。
https://www.youtube.com/watch?v=01audJqL4BU

「Nostros」
国内盤CDのボーナス・トラック。Tuyoをフィーチャリングとなっていますが、元々はBruna MendezをフィーチャリングしたTuyoのシングル曲です。本編にはないボッサ感覚のフューチャリスティック・トラックに仕上がっています。コレはかなり僕好み!
https://www.youtube.com/watch?v=PTYstyofIzM

ご興味がある方はリオのオルタナ・ポップ第三世代アーティストの作品もチェックを!

Rubel『Casas』(2018年)
カーザス CASAS

Ana Frango Eletrico『Little Electric Chicken Heart』(2019年)


Gus Levy『Magia Magia』(2020年)


Ricardo Richaid『Travesseiro Feliz』(2020年)
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2020年08月23日

Kamaal Williams『Wu Hen』

WuFunkな2ndアルバム☆Kamaal Williams『Wu Hen』

発表年:2020年
ez的ジャンル:南ロンドン新世代ジャズ/ジャズ・ファンク
気分は... :朕兆未萌の自己!

今回は新作アルバムから南ロンドンの注目ジャズ・アーティストの一人、Kamaal Williamsの2ndソロ・アルバム『Wu Hen』です。

南ロンドン、ベッカム出身のプロデューサー/キーボード奏者Kamaal WilliamsHenry Wu)の紹介は、初ソロ・アルバム『The Return』(2018年)です。

ドラマーYussef DayesとのユニットYussef Kamaalのアルバム『Black Focus』(2016年)で注目されるようになったKamaal Williams

Yussef Dayes解散後、自らのレーベルBlack Focus Recordsを設立し、初ソロ・アルバム『The Return』(2018年)をリリースしました。

『The Return』から2年を経た2ndアルバム『Wu Hen』では、自ら"WuFunk"と表現する独自フュージョンを展開しています。勿論、Black Focus Recordsからのリリースです。

レコーディング・メンバーはKamaal Williams(el-p、syn)、Rick James(b)、Greg Paul(ds)、Alina Bzhezhinska(harp)、Quinn Mason(sax)、Miguel Atwood-Ferguson(strings)、Lauren Faith(vo)。

人力ブロークン・ビーツ的な「One More Time」、ストレート・アヘッドな「Pigalle」、9分半近くの大作「Save Me」、ダンサブルなコズミック・ジャズ「Mr. Wu」、国内盤ボーナス・トラックの「3 Yourself」が僕のおススメです。

分かりやすいインパクトがあるわけではありませんが、しっかり聴けば彼の目指す"WuFunk"を楽しめるはずです。

全曲紹介しときやす。

「Street Dreams」
Miguel Atwood-Fergusonアレンジによるストリングスをフィーチャーした幻想的なオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=Y0HwwmXmNC8

「One More Time」
トラックメイカーHenry Wuとしてのセンスも垣間見ることができる人力ブロークン・ビーツ的な演奏です。南ロンドンらしくて大好き!
https://www.youtube.com/watch?v=Q3vJLO0pXWU

「1989」
このタイトルが意味するものは何か。中国系ルーツも持つことをアルバム・タイトルで表明した点も踏まえると、1989年の天安門事件を想起してしまうのは私だけでしょうか。淡々とした中にも静かなる闘志を感じる演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=sDMo2VXGQU4

「Toulouse」
Miguel Atwood-Fergusonのストリングスを効果的に配し、Quinn Masonのサックスがいい雰囲気を醸し出す抒情的な演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=xnx0Iim3Vo8

「Pigalle」
ストレート・アヘッドなジャズで楽しませてくれます。ここでもQuinn Masonのサックスが目立っています。躍動する演奏にはクラブジャズ的な格好良さもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=aXIWPsNaJT0

「Big Rick」
ベースで参加のRick Jamesのニックネームを冠したモダンなブルース・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=OBngyQEqpCE

「Save Me」
9分半近くの大作。淡々とした中にもパワフルな"WuFunk"を感じることができる演奏です。彼の美学が貫かれた演奏なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=C271I-YRJwE

「Mr. Wu」
ロンドン新世代らしいダンサブルなコズミック・ジャズ。もっと長尺で聴きたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=aB2pGqdBusw

「Hold On」
Lauren Faithをフィーチャー。Laurenのキュートなヴォーカルが映える幻想的な仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=EEz65rhEVs4

「Early Prayer」
本編ラストはKamaal Williamsのキーボード、Quinn Masonのサックスによるビートレスの演奏です。ダンディズムがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=dL_K_8luaLc

「3 Yourself」
国内盤ボーナス・トラック。これがかなり良い!トラックメイカーHenry Wu的なエッセンスも織り交ぜたコズミックな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=ML4CErPv8ZU

Yussef Kamaal『Black Focus』(2016年)
Black Focus [帯解説 / 国内仕様輸入盤CD] (BRBW157)

『The Return』(2018年)
RETURN
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2020年08月16日

Khruangbin『Mordechai』

ヴォーカル曲中心となった3rd☆Khruangbin『Mordechai』

発表年:2020年
ez的ジャンル:テキサス産無国籍バンド
気分は... :クルアンビン???

今回は話題のバンドKhruangbinの新作3rdアルバム『Mordechai』です。

Khruangbinは、2009年にテキサスでLaura Lee(b)、Mark Lee(g)、DJ Johnson(ds)の三人で結成されたバンド。

バンド名はタイ語で"飛ぶエンジン"、"飛行機"という意味。そのバンド名のようにタイ・ファンクを中心に世界の様々な音楽のエッセンスを採り込んだサイケな無国籍サウンドで注目されています。

これまで『The Universe Smiles Upon You』(2015年)、『Con Todo el Mundo』(2018年)という2枚のスタジオ・アルバムをはじめ、日本独自アルバム『全てが君に微笑む』(2019年)、ソウル・シンガーLeon Bridgesとの共演シングル『Texas Sun』(2019年)、日本独自のライヴ・アルバム『Live in Lincoln Hall』(2019年)といった作品をリリースしています。

昨年からのKhruangbinブームで日本でも人気急上昇中のバンドですね。

昨年から日本では様々な作品がCD化されているので、作品群を少し把握しづらくなっていますが、正式なスタジオ・アルバムとしては『Con Todo el Mundo』(2018年)以来3枚目となります。

これまでインスト中心のアルバムをリリースしてきた彼らですたが、本作『Mordechai』では紅一点のLaura Leeのヴォーカルを大きくフィーチャーしているのが特徴です。

ソウル・シンガーLeon Bridgesとの共演シングル『Texas Sun』からヴォーカル曲へのアプローチが顕著になってきましたが、それをアルバム全編に反映されたのが本作です。

初めて聴くのに、どこか懐かしさを感じるのが彼らの音世界の魅力だと思います。ヴォーカル曲中心となったことで、さらに聴く人の間口を広くしたのでは?

Khruangbin入門編としても最適な1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「First Class」
Roy Ayers調ファンクをダビーにしたかのような幻想的なオープニング。白日夢のファースト・クラスといったところでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=YYgyKPWOlRg

「Time (You and I)」
アルバムからの1stシングル。無国籍ディスコ・チューンといった雰囲気のキャッチーな仕上がり。ディスコといったイケイケな雰囲気ではなく、淡々とした感じが彼ららしくていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=oc50wHexbwg

「Connaissais de Face」
このバンドらしい第三世界的な音世界を楽しめる1曲。何処となくイナたい雰囲気に癒されます。
https://www.youtube.com/watch?v=-1Aq10LTVsQ

「Father Bird, Mother Bird」
サイケな哀愁感が醸し出す独特のムードにどっぷり浸れるインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=iDMvxJfxGxg

「If There is No Question」
コロナ禍の今聴くと心に沁みてくる哀愁メロウ。サウンドに溶け込んだLauraの淡々としたヴォーカルがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Mt-OwajHgyE

「Pelota」
アルバムからの3rdシングル。ラテン・フレイヴァーの哀愁グルーヴです。彼らのルーツを考えても、こういうサウンドは彼らにフィットしますね。
https://www.youtube.com/watch?v=UULIfPLMuDw

「One to Remember」
ダブを全面に打ち出した哀愁グルーヴ。無国籍ダビーといった雰囲気が僕好みの演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=w2U2NLNbKaA

「Dearest Alfred」
幻想的なメロウ・チューン。サウナに入って、こんな曲を聴きながら整いたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=GuC8LxULrdQ

「So We Won’t Forget」
アルバムからの2ndシングル。どこか懐かしさを感じる哀愁メロウ・グルーヴ。彼ららしい無国籍グルーヴを楽しむことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=lo4KMGiy--Y

「Shida」
本編ラストはインストの哀愁グルーヴで締め括ってくれます。目を閉じて聴いているとマヤあたりの古代文明がイメージされます。
https://www.youtube.com/watch?v=GQF_ENYjmas

国内盤には「Time (You and I)」「If There is No Question」のインスト・ヴァージョンがボーナス・トラックとして追加収録されています。

Khruangbinの他作品もチェックを!

『The Universe Smiles Upon You』(2015年)


『Con Todo el Mundo』(2018年)


『全てが君に微笑む』(2019年)


Khruangbin & Leon Bridges『Texas Sun』(2019年)


『Live in Lincoln Hall』(2019年)
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2020年08月09日

Keleketla!『Keleketla!』

Coldcutの新プロジェクトに世界中の精鋭集結☆Keleketla!『Keleketla!』

発表年:2020年
ez的ジャンル:Ninja Tune系ワールド・プロジェクト
気分は... :世界よ反応せよ!

新作からNinja Tuneを主宰するUKブレイクビーツの先駆デュオColdcut(Jonathan More/Matt Black)による新プロジェクトKeleketla!の第一弾アルバム『Keleketla!』です。

Keleketla!Coldcutと南アフリカのミュージシャンとのコラボレーションから始まったプロジェクトであり、その範囲は国境を越え、ヨハネスブルグから、ロンドン、ラゴス、ロサンゼルス、インドネシアにまで及びます。

プロジェクト名のKeleketlaは、南アフリカ共和国の公用語の1つである北ソト語で"response"を意味します。

アルバム全体としては南アフリカ・ジャズ/アフロビート×UK次世代ジャズ×UKクラブミュージックというアフリカ色の強いフューチャー・ジャズの印象を受けます。

プロデュースはColdcut(Jonathan More/Matt Black)

レコーディングには、Ezra CollectiveのメンバーJoe Armon-Jones(key)、Shabaka Hutchings(sax)、Tenderlonious(fl)、Collocutorのメンバーとしても活動する女性サックス奏者Tamar Osborn(sax)、同じくCollocutorのメンバーであるガーナ出身のAfla Sackey(per)、ジンバブエ出身、現在はロンドンを拠点に活動する女性SSW/マルチ・インストゥルメンタリストEska Mtungwazi(strings)、
最近ではTom Misch & Yussef Dayes『What Kinda Music』に参加していたMiles James(g)、The Jungle Drummer(ds)といったUKミュージシャンの参加が目立ちます。

また、映画『Black Panther』サントラに参加した南アフリカのラッパーYugen Blakrok、ズールーの音楽を基盤に持つ南アフリカの新星ジャズ・ギタリストSibusile Xaba(g)、南アフリカの伝統音楽マロンボの伝説的ギタリストPhilip Tabaneの息子Thabang Tabane(per)、南アフリカのジャズ・シンガーNono Nkoane(vo)、南アフリカはダーバンから生まれた新世代アフロ・ハウス"Gqom (ゴム)"を代表するDJの一人DJ MabhekoTubatsi Moloi(vo、fl)、Gally Ngoveni(b)等の南アフリカ勢の参加がアルバムを特徴づけます。

アフロビート勢からは今年惜しくも逝去したアフロビートのパイオニアの一人Tony Allen(ds)、アフロビートの創始者Fela Kutiに仕えたキーボード奏者Dele Sosimi(key)というアフロビート直系のミュージシャンが参加しています。

USシーンからは、人気男性R&BシンガーAnthony HamiltonFather Amde Hamilton名義)、N.Y.を代表するアフロビート・バンドAntibalas(horns)、ウエストコーストHip-Hopに多大なる影響を与えたL.A.の伝説的な詩人集団The Watts Prophetが参加しています。

それ以外に西パプアの分離・独立を訴える活動家Benny Wendaも参加しています。

UK次世代ジャズ、アフロビート/アフロ・ジャズ好きの人であれば、かなり楽しめる1枚ではないかと思います。

全曲紹介しときやす。

「Future Toyi Toyi」
UKジャズ×アフロビート×南アフリカの新世代アフロ・ハウスGqom (ゴム)のクロスオーヴァー。Tony Allenが叩き出すビートに、UK次世代ジャズを牽引するTenderloniousのフルートが妖しげに響き、さらにGqom (ゴム)の担い手であるDJ Mabhekoが絡み、それらをColdcutのセンスで1つにまとめ上げる、このプロジェクトらしいスケールの大きさを感じるオープニングです。
https://www.youtube.com/watch?v=Oi5r0rxwcFQ

「International Love Affair」
UK次世代ジャズ好きは気に入るであろうアフロ・ジャズ・グルーヴ。Shabaka HutchingsAntibalasが共演したホーン・サウンドは強力です。また、Dele Sosimiのキーボード・ソロも存在感があります。Nono NkoaneとTubatsi Moloiの男女ヴォーカルもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=M_C4ccb3DdY

「Shepherd Song」
四つ打ちハウスとアフロ・ビートを融合させたColdcutらしいクロスオーヴァー感が面白いトラック。実験的ながらもサウンドに温かみがあるのがいいですね。そんな中でJoe Armon-Jonesの正統派ジャズなピアノ・ソロがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=IaNZWAg5ttw

「Freedom Groove」
Anthony Hamilton(Father Amde Hamilton名義)をフィーチャー。The Watts Prophetsも参加しています。重量グルーヴに乗って自由への決意が表明されます。Tamar Osbornにバリトン・サックス・ソロもパンチが効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=xox7d75Ysf4

「Crystallise」
Coldcutらしさ全開のトラック。Yugen Blakrokのラップをフィーチャリングし、彼らのブレイクビーツ/ヒップ・ホップ的なセンスをうまくプロジェクトに適用しています。Shabaka Hutchingsも彼らしいサックスで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=bn4582K7rf4

「Broken Light」
タイトなビートのコズミック・ジャズ・ファンク。 Dele Sosimiのキーボードがいい味出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=tZcdwulwPFM

「5&1」
開放的なアフロ・ジャズ。南アフリカの新星ジャズ・ギタリストSibusile Xabaがその才能を遺憾なく発揮しています。
https://www.youtube.com/watch?v=tb9Avg9XfYc

「Papua Merdeka」
西パプアの解放を呼びかける電脳アフロ・ビート。ヴォーカルにはBenny Wendaも参加しています。Shabaka Hutchingsのサックス・ソロも自由へのメッセージを後押しします。
https://www.youtube.com/watch?v=i676PJCGgCs

「Swift Gathering」
ラストはEska Mtungwaziによる美しいストリングスを配したインストで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=DBLGa89RBdQ

ご興味がある方は、本作に多大な貢献をしている南アフリカの新星ジャズ・ギタリストSibusile Xabaの最新作『Ngiwu Shwabada』(2020年)あたりをチェックするのも楽しいのでは?

Sibusile Xaba『Ngiwu Shwabada』(2020年)
posted by ez at 01:47| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月02日

Taylor McFerrin『Love's Last Chance』

メロウな味わいが増した2nd☆Taylor McFerrin『Love's Last Chance』

発表年:2020年
ez的ジャンル:天才マルチ・プレイヤー
気分は... :ようやく梅雨明け!

新作アルバムからN.Y.を拠点とするシンガー/ビートボクサー/DJ/プロデューサー/キーボード奏者/マルチプレイヤーTaylor McFerrinの最新作『Love's Last Chance』です。
2019年にデジタル・リリースされていた作品が今年になってCD化されました。

「Don't Worry, Be Happy」の大ヒットでも知られる人気の黒人ジャズ・シンガーBobby McFerrinの子息である男性シンガー/ビートボクサー/DJ/プロデューサー/キーボード奏者/マルチプレイヤーTaylor McFerrinの紹介は、1stアルバム『Early Riser』(2014年)に続き2回目となります。

また、Robert GlasperTerrace MartinChristian Scott aTunde AdjuahDerrick HodgeTaylor McFerrinJustin Tysonによる今ジャズのスーパー・ユニットR+R=Now『Collagically Speaking』(2018年)も紹介済みです。。

1stアルバム『Early Riser』(2014年)は、Flying Lotus主宰のBrainfeederからのリリースでしたが、本作『Love's Last Chance』はBrainfeederを離れてのリリースであり、2015年から2019年の間にレコーディングされたものです。

アルバムにはAnna Wise(vo)、Elena Pinderhughes(fl)がフィーチャリングされ、
それ以外にMarcus Gilmore(ds)、Jason Fraticelli(b、g)、Marlon Williams(g)、Jeff Gitelman(b)といったミュージシャンが参加しています。

アルバムはヴォーカル重視のメロウ・トラックが目立ちます。その意味では近年のThundercat作品に通じるものがあります。

Taylor McFerrinのプロデューサー/マルチプレイヤーとしてのトータルな才覚が発揮された佳作だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Her Entrance」
1分に満たないオープニング。Miguel Atwood-Fergusonのストリングスをサンプリングしたエレクトロニカ・トラック。
https://www.youtube.com/watch?v=u3a82zjZUKI

「All I See Is You」
McFerrinのマルチ・プレイヤーぶりが反映されたトラック。ローファイな手触りが心地いいポップ・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ynNx75RN88w

「Love And Distance」
タイトル曲にはMarcus Gilmore(ds)が参加。近年のThundercat作品に通じるメロウ・ソウルな味わいに惹かれます。
https://www.youtube.com/watch?v=4qFGSnM-MZc

「Now That You Need Me」
幻想的なシンセ・ポップ/ソウル。エフェクトのかかったヴォーカルとシンセ・サウンドとのシンクロ感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=N-b5U3XrmOA

「Pictures You Never Hold」
30秒に満たない演奏ですが、Marcus Gilmore(ds)、Jason Fraticelli(b)が加わった演奏には今ジャズ・フィーリングを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=j5QeTpr4M9I

「Memory Digital」
Anna Wiseの女性ヴォーカルをフィーチャー。Kendrick Lamarの『To Pimp A Butterfly』および『Damn.』(2017年)、Chris Dave And The Drumhedz『Chris Dave And The Drumhedz』(2018年)等に参加していたAnna Wiseがキュートなヴォーカルを聴かせてくれるメロウ・グルーヴ。McFerrinのビートメイカーとしてのセンスも光ります。
https://www.youtube.com/watch?v=vNdFivcivjg

「I Would Still」
幻想的なメロウ・トラック。これもThundercat作品に通じるものがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=5eHa5QVJcz0

「As You Are」
Elena Pinderhughesのフルートをフィーチャー。Elena PinderhughesはChristian Scott aTunde Adjuah作品等でお馴染みの女性フルート奏者。Marcus Gilmore(ds)、Jason Fraticelli(b)も参加した演奏は、アルバムで最もジャズを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=fPJrAbq7P7o

「I Can't Give Your Time Back」
「I Would Still」と同路線の幻想的なメロウ・トラック。エフェクトのかかったヴォーカルのゆらめきがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=Vl6xCqHq1_c

「So Cold In The Summer」
ラストはMarlon Williamsのギターが心地好いメロウ・グルーヴで締め括ってくれます。これも近年のThundercat作品がお好きな人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=P3POEq7A3-I

Taylor McFerrinの他作品もチェックを!

『Early Riser』(2014年)
Early Risr [帯解説・ボーナストラック収録 / デジパック仕様 / 国内盤] (BRC418)

R+R=Now『Collagically Speaking』(2018年)
コラージカリー・スピーキング

ご興味がある方は、Taylor McFerrinの妹Madison McFerrinのデビュー・アルバム『You + I』(2020年)もチェックを!

Madison McFerrin『You + I』(2020年)
posted by ez at 01:24| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする