2021年04月25日

SOA『Canciones Guachas』

ウルグアイ発エレクトロ・カンドンべ・ポップ☆SOA『Canciones Guachas』

発表年:2020年
ez的ジャンル:ウルグアイ産エレクトロ・カンドンべ・ポップ
気分は... :コーネリアス!

新作からウルグアイ・ジャズを代表するギタリストSantiago Olariagaの新プロジェクトSOA『Canciones Guachas』です。

Santiago Olariagaは、Trio del FuturoMOMといった自身のプロジェクトで知られるウルグアイ人ギタリスト。

そんなSantiago Olariagaの新プロジェクトSOAです。

ウルグアイの伝統音楽カンドンべをベースに持つジャズ系ギタリストというイメージの強い人のようですが、本作では全曲ヴォーカル入りで、カンドンべとエレクトロニクスを融合したエレクトロ・カンドンべ・ポップ作品に仕上がっています。

プロデュース/アレンジ/ソングライティングはSantiago Olariaga自身。

レコーディングにはSantiago Olariaga(vo、g、syn、key、ds)以下、Camila Ibarra(vo、syn)、Manuel Llosa(b、vo)、Ruben Casco(key、vo)、Julian Semprini (ds)、Martin Ibarra(g、key、vo)、Martin Ibarburu(ds)、Julieta Rada(vo)といったミュージシャンが参加しています。

注目すべきはコーネリアス(Cornelius)「未来の人へ(Dear Future Person)」の日本語でカヴァーです。渋谷系ミュージシャンとして絶大な人気を誇った小山田 圭吾のソロ・プロジェクトコーネリアスの楽曲を、ウルグアイ人ジャズ・ギタリストが取り上げ、しかも日本語カヴァーしているという点が何とも興味深いですね。

そんなコーネリアスのカヴァーが象徴するように、ウルグアイ・ジャズ云々を意識せずとも楽しめるエレクトロ・ポップでアルバムが埋め尽くされています。

販売元がLouis ColeGenevieve ArtadiによるL.A.の超絶ポップ・ユニットKNOWERを引き合いに出していますが、僕も本作を聴いて、まず頭に浮かんだのがKNOWERでした。

とりあえず「Void」「New Memories」「Dear Future Person」「Modo Celeste (Remix)」あたりを聴けば、本作の魅力を実感できると思います。

ジャンルを超越したポップ・センスを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Void」
Camila Ibarraがリード・ヴォーカルをとるエレクトロ・ダンス・ポップがオープニング。このオープニングを聴くとKNOWERを引き合いに出したくなるのがわかります。
https://www.youtube.com/watch?v=jQOo91gceGU

「Manto Ambar」
確信犯的なチープなB級ダンス・ポップの佇まいがLouis Coleっぽいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=onGQNNtCpq0

「SomeHow」
エレクトロニカやロックのエッセンスをうまく取り入れたミステリアスな音世界が展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=GJfW_GeWmLI

「Rising Lines」
現行ジャズやL.A.ビートミュージックあたりとも共振しそうなミニマル・ジャズ・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=7UYTFWveva4

「New Memories」
Camila Ibarraがリード・ヴォーカルをとるエレクトロ・メロウ・ポップ。この曲もKNOWERタイプの仕上がりですが、Olariagaのギター・プレイも楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=UaWnjZK5jhs

「Your Song」
何処となく寂しげな哀愁エレクトロ・ポップ。インディー・ロック的なギター・プレイも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=jY9bIJzM2cc

「Dear Future Person」
前述のように、コーネリアス「未来の人へ」の日本語カヴァー(小山田 圭吾 作曲/坂本 慎太郎 作詞)。拙い日本語ですが、甘酸っぱいJ-POPワールドを見事に再現しています。
https://www.youtube.com/watch?v=iToIEanRGBM

「A-LAS」
アルバムで最も"エレクトロ・カンドンべ・ポップ"という形容が似合いそうな仕上がり。様々な音楽のエッセンスを織り交ぜた本作らしいクロスオーヴァーを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=cpGFhhrSLmw

「Modo Celeste (Remix)」
Julieta Radaをフィーチャー。スペイン語の語感の響きがいい感じの哀愁エレクトロ・ポップで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=t_pGoFpBBck

Santiago Olariagaとは全く関係ないですが、きっと本作にはKNOWERがフィットすると思います。

KNOWER『Let Go』(2013年)
Let Go +10

KNOWER『Covers』(2014年)
Covers

KNOWER『Life』(2016年)
Life
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2021年04月18日

Madlib『Sound Ancestors』

Four Tetとのコラボ☆Madlib『Sound Ancestors』

発表年:2021年
ez的ジャンル:ハイパーHip-Hop
気分は... :音の祖先から未来へ!

新作アルバムから人気Hip-HopアーティストMadlibの最新作『Sound Ancestors』です。

Madlib(本名:Otis Jackson Jr.)に関して、当ブログでは以下の9作品を紹介済みです。

 Yesterdays New Quintet『Angles Without Edges』(2001年)
 Madlib『Shades Of Blue』(2003年)
 Jaylib『Champion Sound』(2003年)
 Yesterdays New Quintet『Stevie』(2004年)
 Sound Directions『The Funky Side Of Life』(2005年)
 Talib Kweli & Madlib『Liberation』(2007年)
 Jackson Conti『Sunjinho』(2008年)
 Quasimoto『Yessir, Whatever』(2013年)
 The Jahari Massamba Unit『Pardon My French』(2020年)

今年に入ってKarriem Rigginsと組んだユニットThe Jahari Massamba Unitの初アルバム『Pardon My French』を紹介したばかりですが、早くも新作がリリースされました。

The Jahari Massamba Unit『Pardon My French』(2021年)

最新作『Sound Ancestors』Madlib単独名義のアルバムですが、実質的にはFour Tet (Kieren Hebden)とのコラボ作品です。Four Tetはエディット/アレンジ/マスタリング担当でクレジットされています。

Four Tet (Kieren Hebden)は、1978年ロンドン生まれのミュージシャン/プロデューサー/リミキサー。フォーク×エレクトロニカな音楽スタイルであるフォークトロニカのパイオニアとして有名ですね。

そんな二人が数年かけて制作したコラボ・アルバムはMadlib Invazionからのリリースです。

Hip-Hopの鬼才×UKエレクトロニカ〜フォークトロニカの鬼才のタッグによるジャンルを枠を飛び越えたハイパーHip-Hopを楽しめます。

1stシングルにもなったThe Ethics「Lost in a Lonely World」ネタの「Road Of The Lonely Ones」J Dillaに捧げられた「Two for 2 -For Dilla」、ブラジルのモダン・インストゥルメンタル・グループQuartabeをサンプリングした「One For Quartabe/Right Now」、Young Marble Giants「Searching for Mr. Right」ネタのダーク・トラック「Dirtknock」、スパニッシュ・ギターが印象的な「Latino Negro」、切れ味鋭いビートとソウル・フィーリングの「Chino」などファンを満足させる全16トラック。

タイトルは"Sound Ancestors(音の祖先)"ですが、鬼才二人が繰り広げる音の未来を楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「There Is No Time (Prelude)」
アルバムのプレリュード。コズミック・モードです。
https://www.youtube.com/watch?v=3tINiXByLNg

「The Call」
Terry Britten「Bargain Day」をサンプリングしたロック・モードのハイパーHip-Hopに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=UYnV8MXNYPA

「Theme De Crabtree」
MTK「Crabtree Music Library Vol. 2」をサンプリング。哀愁モードながらもトリップ感のあるHip-Hopサウンドで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6Jl0f145ez4

「Road Of The Lonely Ones」
1stシングルにもなったトラック。The Ethics「Lost in a Lonely World」をサンプリングしたスウィート・ソウルなレトロ感を逆手にとった感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Y52M28WQu2s

「Loose Goose」
Renaldo and the Loaf「A Critical Dance」をサンプリング。人を食ったようなユーモラスな雰囲気ですが、なかなか楽しめるビートです。
https://www.youtube.com/watch?v=YcF3nWKNp8I

「Dirtknock」
Young Marble Giants「Searching for Mr. Right」のヴォーカル・ネタとJoe Farrell「Upon This Rock」のドラム・ネタの組み合わせたダークな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=BMBjoK1s3fA

「Hopprock」
Johnny Jungle「Killa Sound」をサンプリング。アンビエントな雰囲気で始まりますが、途中からビートを効かせた神秘的なHip-Hopサウンドが展開されています。
https://www.youtube.com/watch?v=iOmgkVF5Anw

「Riddim Chant」
Mighty Tom Cats「Love Potion-Cheeba-Cheeba」のドラム・ネタをサンプリング。J Dilla以降のHip-Hop好きの人であれば安心して聴けるトラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=qu0qSJGnlOE

「Sound Ancestors」
タイトル・トラックはトライバル・モード全開のパーカッシヴ・リズムな前半とスピリチュアル・ジャズな後半とのコントラストが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=tkoaYEUBvA0

「One For Quartabe/Right Now」
Quartabe「Lembre-Se」、Brand X「Malaga Virgin」をサンプリング。ブラジルのモダン・インストゥルメンタル・グループQuartabeを取り上げるあたりがMadlibですね。浮遊するキャッチーなジャズ/フュージョン・フィーリングをうまくHip-Hopに落とし込んでいます。
https://www.youtube.com/watch?v=MzgNcT6-mS4

「Hang Out (Phone Off)」
メロウな雰囲気とMadlibらしいビート感覚の組み合わせがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=9bmx6-Y180g

「Two for 2 -For Dilla」
タイトルの通り、J Dillaに捧げられたトラック。Sly, Slick and Wicked「Love Gonna Pack Up (And Walk Out)」、Mary Holmes「I'll Make It Up to You」をサンプリング。J Dillaを重ね合わせて、このコズミック・トラックを楽しみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=5foFDKlivbE

「Latino Negro」
スパニッシュ・ギター×今ジャズ・ビートの組み合わせが面白いトラック。ありそうでない雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=9ZnpFjEiBtY

「The New Normal」
まさにニューノーマルなHip-Hopといった感じのスケールの大きなコズミック・トラック。
https://www.youtube.com/watch?v=noXek1BwHhE

「Chino」
Phife Dawg「Ben Dova」のドラム・ネタとLyn Collins「Think (About It)」のヴォーカル・ネタの組み合わせ。切れ味鋭いビートとソウル・フィーリングがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=l8tYjz_TaSQ

「Duumbiyay」
Six Boys in Trouble「Zum, Zum」をサンプリング。ラストは子どもヴォーカル・ネタの民族音楽モードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=BS_A9tu8yek

Madlib関連の過去記事もチェックを!

Yesterdays New Quintet『Angles Without Edges』(2001年)
Angles Without Edges by Yesterdays New Quintet (2001-05-03)

Madlib『Shades Of Blue』(2003年)
Shades of Blue

Jaylib『Champion Sound』(2003年)
Champion Sound

Yesterdays New Quintet『Stevie』(2004年)
Stevie: Instrumental Tribute to Stevie Wonder

Sound Directions『The Funky Side Of Life』(2005年)
Funky Side of Life

Talib Kweli & Madlib『Liberation』(2007年)
Liberation

Jackson Conti『Sunjinho』(2008年)
Sujinho

Quasimoto『Yessir, Whatever』(2013年)
Yessir Whatever

The Jahari Massamba Unit『Pardon My French』(2021年)
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2021年04月11日

Antonio Neves『A Pegada Agora E Essa』

刺激的な次世代ブラジリアン・ジャズ☆Antonio Neves『A Pegada Agora E Essa』

発表年:2021年
ez的ジャンル:次世代ブラジリアン・ジャズ
気分は... :カオス!

新作アルバムから次世代ブラジリアン・ジャズAntonio Neves『A Pegada Agora E Essa』です。

Antonio Nevesはブラジル出身のトロンボーン奏者/ドラマー。

父はジュリアード音楽院やカリフォルニア・ジャズ音楽院で教授も務めるEduardo Neves

そんな恵まれた音楽環境の中でドラマー、トロンボーンを演奏し、特にトロンボーン奏者としてリオの音楽シーンで頭角を現すようになります。

そんなAntonio Nevesの初リーダー作が本作『A Pegada Agora E Essa』です。

レコーディングにはAntonio Neves(tb、ds、vo、g)以下、父Eduardo Neves(fl)、Leda(vo)、Ana Frango Eletrico(vo)、Gus Levy(g、back vo)、Marcelo Costa(per)、Marcos Esguleba(vo、per)、Alice Caymmi(vo)、Hamilton de Holanda(mandolin)、Leo Gandelman(as)、Joana Queiroz(bass clarinet)、Alberto Continentino(b)、Andre Vasconcellos(b)、Luiz Otavio(el-p)、Eduardo Farias(p)、Eduardo Santana(tp、back vo)、Filipe Castro(per)、Lucas Videla(per)、Marcos Alcides Filho(per)、Gabriel Balleste(back vo)、Jose Castro(back vo)、Rudah Guedes(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

Ana Frango Eletrico(vo)、Gus Levy(g、back vo)、Marcelo Costa(per)といった当ブログでもお馴染みの注目ミュージシャンの参加が目を引きます。

内容としては、現在進行形ジャズ、伝統的なブラジル音楽、リオのオルタナ・ポップ第三世代のエッセンスのカオス状態といった次世代ブラジリアン・ジャズです。

アヴァンギャルドなファンキ・カリオカ「Simba」、アフロ・ブラジリアン「A Pegada Agora E Essa」、呪術的ブラジリアン・ジャズ「Noite De Temporal」、Ana Frango Eletricoをフィーチャーした「Luz Negra」、エキサイティングな「Forte Apache」など刺激的な演奏が並びます。

ブラジル音楽好きもジャズ好きも刺激を受ける1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Simba」
Ledaのヴォーカルをフィーチャー。リオ発のゲットー・ミュージック=ファンキ・カリオカ(バイレ・ファンキ)のリズムなのだとか。アヴァンギャルドなブラジリアン・ジャズといった印象です。
https://www.youtube.com/watch?v=iCClDvf8--g

「A Pegada Agora E Essa」
Esgulebaのヴォーカルをフィーチャー。アフロ・ブラジリアン・リズムとジャズを巧みに融合した演奏です。原始的な衝動と知的ジャズが同居している感じが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=oLx0Yi2Rx4Y

「Noite De Temporal」
Alice Caymmiのヴォーカルをフィーチャー。カンドンブレの影響を感じる呪術的ブラジリアン・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=-JMmJSy1YzE

「Luz Negra」
Nelson Cavaquinho/Amancio Cardoso作。注目のアーティストAna Frango Eletricoのヴォーカルをフィーチャー。幻想的な美しさに引き込まれる演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=h4xUynHu7kc

「Forte Apache」
Hamilton de Holandaのマンドリンをフィーチャー。バス・クラリネットの穏やかな響き、ノイジーなギターの響きのコントラストを突き破るかのようにマンドリンの幻想的な音色が突き抜けていきます。いやぁ、なかなかエキサイティングな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=v4pjerpUzZU

「Lamento De Um Perplexo」
Leo Gandelmanのアルト・サックスをフィーチャー。本作のなかでは一番穏やかな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=p8q2MbJadCE

「Summertime」
George Gershwin/Ira Gershwinのスタンダードをカヴァー。お馴染みの名曲を現在進行形ジャズとして聴かせてくれます。これぞ21世紀ジャズらしい「Summertime」だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=7RWDe0gEgdo

「Jongo No Feudo」
Edu Nevesのフルートをフィーチャー。ラストはトロンボーンとフルートの親子共演で締め括ってくれます。現在進行形ジャズとして聴いてもフツーに格好良いと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=kK2S1Jz1kx0

国内仕様の輸入CDもあるようですが入手しづらいので、通常の輸入盤で購入しました。
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2021年04月04日

Nubiyan Twist『Freedom Fables』

UKハイブリッド・ジャズ/クロスオーヴァー・ソウル☆Nubiyan Twist『Freedom Fables』

発表年:2021年
ez的ジャンル:UKハイブリッド・ジャズ/クロスオーヴァー・ソウル
気分は... :旬なサウンド!

新作アルバムからUKアフロビート/アフロジャズ/クロスオーヴァー・ジャズ、Nubiyan Twist『Freedom Fables』です。

Nubiyan Twistは、リーズのカレッジ・オブ・ミュージックで結成され、ロンドンを拠点に活動するリーダーのTom Excellを中心としたジャズ・コレクティヴ。

2015年にデビュー・アルバム『Nubiyan Twist』をリリース。

2019年にStrutからリリースしら2ndアルバム『Jungle Run』にはアフロビートのレジェンドTony Allen、エチオ・ジャズのレジェンドMulatu Astatkeが参加し、話題となりました。

3rdアルバムとなる最新作『Freedom Fables』も前作同様Strutからのリリース。前作の流れを汲むアフロビート、アフロジャズ、ハイライフ、ジャズ・ファンク、ソウル・ジャズ、ブロークンビーツ、ネオソウルなどのエッセンスを取り入れたハイブリッド・ジャズ/クロスオーヴァー・ソウルで楽しませてくれます。

本作におけるNubiyan Twistのメンバーは、Tom Excell(g、b、key、syn、ds、congas、per)、Nick Richards(as、vo)、Joe Henwood(bs)、Finn Booth(ds、bongos)Oliver Cadman (p、org)、Denis Scully(ts)、Jonny Enser(tp)、Luke Wynter(b)、Pilo Adami(per、congas)という9名。

プロデュースはTom Excell

アルバムには、サウス・ロンドンから登場したネオソウルの新星Ego Ella Mayをはじめ、Ria MoranCheriseK.O.GSoweto KinchPat Thomasといったアーティストがフィーチャリングされています。

アフロビート/アフロ・ジャズがお好きな人であれば、「Tittle Tattle」「If I Know」「Ma Wonka」がおススメです。

ネオソウル好きの人であれば、「Morning Light」「Buckle Up」「Flow」がおススメです。

ハイブリッド/クロスオーヴァー感を楽しみたいのであれば、「24-7」「Wipe Away Tears」「Keeper」をどうぞ!

僕が聴きた旬なUKサウンドが1枚に凝縮された濃密な1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Morning Light」
Ria Moranの女性ヴォーカルをフィーチャー。次世代ネオソウル調のメロウ・チューンがオープニング。そんな中でもホーン・サウンドでジャズを感じさせてくれるのがこのユニットらしいのかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=H2gwPmsUTtc

「Tittle Tattle」
Cheriseの女性ヴォーカルをフィーチャー。アフロビート×ブロークンビーツなクロスオーヴァー。ダンサブルなビートと鮮やかなホーン・サウンドで駆け抜けます。
https://www.youtube.com/watch?v=hyQEAbl-JaM

「Ma Wonka」
ガーナ出身のシンガー・ソングライターPat Thomasをフィーチャー。西アフリカのハイライフのエッセンスを取り入れたアフロ・ジャズ。ハイライフらしいギターがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=v1DaHawAqGE

「Buckle Up」
Soweto Kinchのアルト・サックスとラップをフィーチャー。素敵なホーン・アンサンブルを織り交ぜたネオソウル調の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=juuNU8yeYWk

「Keeper」
Cheriseの女性ヴォーカルをフィーチャー。UK現行ジャズともシンクロするダンサブルなクロスオーヴァー・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=skUz1h-vb-0

「If I Know」
K.O.G.のヴォーカルをフィーチャー。アフロビート/アフロ・ジャズ色を前面に打ち出したダンサブル・チューン。ラップやダンスホール調ヴォーカルも織り交ぜたハイブリッド感を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=bBTcqsivsL8

「Flow」
Cheriseの女性ヴォーカルをフィーチャー。UKジャズ経由のネオソウル。ネオソウルとUKジャズの混ざり具合いでいい塩梅です。
https://www.youtube.com/watch?v=i6ziw0A7q0s

「24-7」
サウス・ロンドンから登場したネオソウルの新星Ego Ella Mayをフィーチャー。浮遊感のあるメロウ・ワールドにアフロは隠し味を効かせたロンドンの今を感じさせるハイブリッド・ジャズ/クロスオーヴァー・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=sYodFlhZGFo

「Wipe Away Tears」
メンバーのNick Richardsのヴォーカルをフィーチャー。アフロ・ジャズのエッセンスを取り入れたクロスオーヴァー・ソウル。クラブミュージック好きの人も気に入るであろうダンサブル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=EyyuT-oOTus

Nubiyan Twistの他作品もチェックを!

『Nubiyan Twist』(2015年)


『Jungle Run』(2019年)
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2021年03月28日

Malika Tirolien『Higher』

Michael Leagueプロデュースによる2nd☆Malika Tirolien『Higher』

発表年:2021年
ez的ジャンル:ハイソウル系R&B/Hip-Hop
気分は... :より高く!

新作R&BからMalika Tirolien『Higher』です。

Malika Tirolienは、フランスの海外県であるカリブ海の南部の群島グアドループ出身の女性シンガー。

カナダのモントリオール大学に留学をしたのを機に、現在もモントリオールに暮らしているようです。

大学卒業後、自己のグループGroundfoodを結成します。2010年に世界屈指のライヴ・バンドSnarky PuppyのモントリオールでのライヴでGroundfoodがオープニング・アクトを務めたところ、Snarky PuppyのリーダーMichael Leagueの目に留まり、Snarky Puppy『Family Dinner – Volume 1』(2013年)に参加することになりました。

『Family Dinner – Volume 1』(2013年)には、Lalah HathawayN'dambiShayna Steeleなど多数のシンガーが参加していましたが、その一人に名を連ねたことでMalika Tirolienへの注目も高まります。

そんなタイミングでソロ・デビュー・アルバム『Sur La Voie Ensoleillee』(2014年)をリリースします。さらにMichael Leagueの新ユニットBokanteにも参加しています。

そして、7年の歳月を経て2ndソロ・アルバム『Higher』Michael Leagueが創立したレーベルGroundUPからリリースされました。

プロデュースはMalika TirolienMichael League

レコーディングにはMalika Tirolien(vo、key)以下、Michael League(moog b、g、b、key、el-sitar)、Charles Haynes(ds)、Jason Lindner(key)、Frank Locrasto(key)、Philippe L'Allier(g)、Jean-Michel Frederic(key、prog)、Bled Miki(vo)といったミュージシャンが参加しています。

Michael Leagueプロデュースということでジャズ、ファンクと結びつけたくなるところですが、基本的にはフレンチ・ラップを交えたR&B/Hip-Hopという印象です。

シングルにもなった「No Mercy」「Change Your Life」「Grow」「Rise」の4曲がアルバムを象徴していると思います。

それ以外であれば、アーバンな「Sisters」、フューチャリスティックな「Forgiveness」、ヨーロピアン・テイストの「Priere」がおススメです。

HigherモードのR&B/Hip-Hopを楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「No Mercy」
Bled Mikiの男性ラップをフィーチャー。シングル・カットもされました。フランス語のラップが入っているせいか、US R&B/Hip-Hop+ヨーロピアン・テイストな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=heXYnIJDFHo

「Change Your Life」
この曲もシングルになりました。透明感のあるビューティフル・ミディアム。Charles Haynesによるドラミングがエキサイティングです。
https://www.youtube.com/watch?v=AiREKQSLO7E

「Better」
幻想的なバラード。キーボードとMalikaのヴォーカルの波紋のような広がりがいい感じです。

「Sisters」
フレンチ・ラップがよく似合うアーバン・グルーヴ。なかなかオシャレな感じです。

「Dreamin」
不思議なドリーミー感に惹かれるミディアム。夢と現実の境目を彷徨っているような感覚に陥ります。キーボードの音色が絶妙ですね。

「Grow」
この曲もシングルになりました。Michael Leagueプロデュースらしいライヴ感のあるミディアム・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=RhVWHae7FJI

「Higher」
しっとりかつ丁寧に歌い上げるバラード。天まで届きそうな音や歌の美しい広がりがいいですね。

「Forgiveness」
フューチャリスティックな仕上がりは僕好み。Hip-Hopとメロウバラードが交錯する構成がいいですね。ここでもフレンチ・ラップの語感の響きがサイコーです。

「Priere」
ヨーロピアン・テイストの哀愁Hip-Hopチューン。終盤のクロスオーヴァーな展開がエキサイティングです。

「Rise」
この曲もシングルになりました。フレンチ・ラップの映えるダンサブルなR&Bグルーヴ。なかなかキャッチーだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=II507uqnkkI

「Don'T Come Around」
本編ラストはMalikaの歌とリズム隊を強調した音づくりが面白いミディアム・グルーヴで締め括ってくれます。

CDには「Rise (Radio Edit)」「Sisters (Remix)」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

Malika Tirolien関連の他作品もチェックを!

Snarky Pupp『Family Dinner – Volume 1』(2013年)


『Sur La Voie Ensoleillee』(2014年)


Bokante『Strange Circles』(2016年)


Bokante + Metropole Orkest Conducted By Jules Buckley『What Heat』(2018年)
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