2022年11月27日

STR4TA『Str4tasfear』

Bluey/Gilles Petersonによる新ユニットの第二弾☆STR4TA『Str4tasfear』

発表年:2022年
ez的ジャンル:UKジャズ・ファンク・ユニット
気分は... :今大会のイングランドはどうか?

新作からIncognitoBlueyとUKを代表するDJ/プロデューサーGilles PetersonによるユニットSTR4TAの2ndアルバム『Str4tasfear』です。

80年代のUKソウル/ファンク・バンドCentral LineやUKジャズ・ファンク・バンドAtmosfearからインスパイアされて、BlueyとGillesが結成したSTR4TA。UK音楽シーンを牽引する二人による話題のユニットの紹介は、1stアルバム『Aspects』(2021年)に続き2回目となります。

メイン・プロデュースはBlueyGilles Peterson
さらに曲毎にゲストや参加ミュージシャンもプロデュースに関与しています。

ソングライティングは、Anushkaのカヴァー「(Bring On The) Bad Weather」以外はBlueyやゲストおよび参加ミュージシャンによるオリジナルです。

アルバムには、UKソウルの重鎮a href="https://eastzono.seesaa.net/article/474633105.html">Omar、US新世代ジャズ・トランペッターTheo Croker、UK新世代ジャズ、期待の女性アーティストEmma-Jean ThackrayVictoria PortMax WheelerによるUKの男女デュオAnushka、元GallianoRob Gallagherの奥方であり、Gallianoはじめ90年代よりUKの話題作に多数参加しているValerie Etienneがフィーチャリングされています。

レコーディング・メンバーはBluey(g、vo、Instruments)以下、Matt Cooper(key、p、ds)、The K-CreativeSki Oakenfull(key、syn、prog)、Richard Bull(Instruments)、Francis Hylton(b、el-p)、Francesco Mendolia(ds)、Joao Caetano(per、back vo)、Atmosfearの元メンバーPeter Hinds(key、p)、Paul Booth(sax)、Carl Hudson(el-p、syn)、Charlie Allen(g)、Mo Hausler(prog)、Megan Khan(back vo)、Gilles Peterson(back vo)等です。

さまざまなジャンルからゲストを招くなど、1st『Aspects』以上にキャッチーな1枚に仕上がっています。

Valerie Etienneをフィーチャーした「Find Your Heaven」Theo Crokerをフィーチャーした「To Be As One」「Soothsayer」Anushkaをフィーチャーした「(Bring On The) Bad Weather」Emma-Jean Thackrayをフィーチャーした「Lazy Days」あたりがオススメです。

Bluey/Gilles好きには間違いない1枚でしょう。

全曲紹介しときやす。

「Galactic Fanfare」
Carl Hudsonがプロデュース&ソングライティング&演奏全て一人でこなしたアルバムのイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=v1OhhYOsPys

「City Sounds」
Incognito/Bluey好きの人は気に入るであろうUKジャズ・ファンクらしいインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=-2WnC8H9XW0

「Turn Me Around」
Francis Hyltonの格好良いベースが牽引する爽快サマー・モードのジャズ・ファンク。Blueyがヴォーカルも務めます。
https://www.youtube.com/watch?v=yyAoWYsmcz8

「When You Call Me」
まるで80年代ブラコンのような雰囲気のトラック。アルバムのいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=TkUrxpJ8Q4w

「Why Must You Fly」
UKソウルの重鎮Omarをフィーチャー。しかし、Omarはヴォーカルではなくアナログシンセでの参加です。Gilles曰く、Omarはアナログシンセの名手なのだとか。そのアナログシンセの音色を生かしたコズミック・ファンクに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=V3yyM9_8Q_g

「To Be As One」
US新世代ジャズ・トランペッターTheo Crokerをフィーチャー。UKジャズ・ファンク×US新世代ジャズの融合によるキャッチーな爽快ジャズ・ファンク。季節外れですが、サマー・モードにフィットする僕好みのトラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=ltEwBZK10hE

「(Bring On The) Bad Weather」
当ブログでも2ndアルバム『Yemaya』(2021年)を紹介したUKの男女デュオAnushkaをフィーチャー。本トラックはその『Yemaya』収録曲のカヴァーです。オリジナルとは異なる雰囲気のVictoria Portのキュート・ヴォーカルが映える、爽快メロウ&ダンサブルなジャズ・ファンクに仕上がっています。ホーン隊も盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=jIMfLz_aa-0

オリジナルと聴き比べるのも楽しいのでは?
Anushka「Bad Weather」(From 『Yemaya』
 https://www.youtube.com/watch?v=O5uyvBBipWQ

「Reflections (Chaser 1)」
インタールード的な短いインスト。Blueyは参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=64sQgaWRKP0

「Night Flight」
爽快メロウなミディアムですが、良い意味でプログラミングによるリズムがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=O-IOHWtvCqM

「Soothsayer」
再びTheo Crokerをフィーチャー。Theo Crokerのトランペット・ソロが映えるメロウ・ミディアム。星空のジャズ・ファンクといった趣があります。
https://www.youtube.com/watch?v=jua6W54nQaM

「Reflections (Chaser 2)」
「Reflections」のパート2。美しい小曲でプチブレイク。
https://www.youtube.com/watch?v=4A_Is0RaL3U

「Lazy Days」
当ブログでもデビュー・アルバム『Yellow』(2021年)を紹介したUK新世代ジャズ、期待の女性アーティストEmma-Jean Thackray(vo、tp)をフィーチャー。彼女はUK新世代ジャズ的でありながら、UKクラブジャズ/クロスオーヴァー的な雰囲気も併せ持つので、STR4TAのダンサブルなジャズ・ファンクとの相性は抜群です。双方の持ち味が噛み合った共演ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SHi78Q1I4dM

「Find Your Heaven」
Galliano等で知られる女性シンガーValerie Etienneをフィーチャー。STR4TA流スウェイ・ビートといった雰囲気のダンサブル・チューンに仕上がっています。本トラックをアルバムをハイライトに挙げる人も多いのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=nP3f1LMVbfk

「Virgil (Vocal Version)」
Blueyのギターを楽しめる爽快ジャズ・ファンク。小気味よいカッティング・ギターと共に一気に駆け抜けます。ヴォーカルはBlueyとMegan Khan。
https://www.youtube.com/watch?v=tcZCdo2gAVc

「Something, Anything」
アウトロ的な小曲で余韻に浸りながら本編は幕を閉じます。
https://www.youtube.com/watch?v=g_-xjCQ98qM

「Turn Me Around (Demus Dub)」
国内盤ボーナス・トラック。「Turn Me Around」のダブ・ヴァージョンです。

『Aspects』(2021年)
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2022年11月20日

Ezra Collective『Where I'm Meant To Be』

UK新世代ジャズを牽引するジャズ・コレクティヴ☆Ezra Collective『Where I'm Meant To Be』

発表年:2022年
ez的ジャンル:UKジャズ・コレクティヴ
気分は... :不易流行・・・

新作からUK新世代ジャズを牽引するジャズ・コレクティヴEzra Collectiveの最新2ndアルバム『Where I'm Meant To Be』です。

Ezra Collectiveは2012年にリーダーのFemi Koleosoを中心に結成。アフロビートとジャズ、レゲエ、Hip-Hopなどを融合させた新世代ジャズ・サウンドで人気を博します。

Gilles Petersonが期待のUKジャズ新世代を集めたコンピ・アルバム『We Out Here』(2018年)で注目を浴びます。日本では2枚のEPをセットにした独自企画アルバム『Chapter 7 + Juan Pablo: The Philosopher』(2017年)も好評でした。

2019年に満を持して1stアルバム『You Can't Steal My Joy』(2019年)をリリースしました。

また、メンバーのJoe Armon-Jonesの2枚のソロ・アルバム、『Starting Today』(2018年)、『Turn To Clear View』(2019年)はいずれも当ブログで紹介しましたが充実した内容でした。

最新2ndアルバム『Where I'm Meant To Be』は名門Partisan Recordsからのリリースです。

本作におけるメンバーは、Femi Koleoso(ds)、James Mollison(ts)、Joe Armon-Jones(key)、Femiの弟TJ Koleoso(b、prog)、Ife Ogunjobi (tp)という5名。

トランペットが前作までのDylan JonesからIfe Ogunjobi へ交代しています。

本作でもEzra Collectiveらしく、アフロビート、アフロ・ジャズ、ジャズ、レゲエ/ダブ、アフロ・キューバン・ジャズ、Hip-Hopなどを融合させた新世代ジャズで楽しませてくれます。

アルバムにはザンビア共和国生まれ、ボツワナ共和国で育った詩人/ラッパーSampa The Great、UKラッパーKojey Radical、スコットランド出身の女性シンガー・ソングライターEmeli Sande、UKオルタナティヴR&Bの女性シンガー・ソングライターNaoといったアーティストがフィーチャリングされています。

それ以外にJunior Alli-Balogun(per)、UK新世代アフロ・ジャズ・ユニットKokorokoのメンバーTobi Adenaik(g)、Benjamin Totten(g)、Mark Mollison(g)、Neil Waters(strings arr)、Angel Williams-Silvera(back vo)、Louise Labelle(back vo)、Teni Tinks(back vo)、Petra Luke(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

アルバムのリード・シングル「Victory Dance」Fela Kuti「Shakara Oloje」も引用した「Life Goes On」、故Tony Allenの会話も織り交ぜた「No Confusion」、まるでレゲエ・バンドのような「Ego Killah」、チャップリンの名曲リメイク「Smile」、Emeli Sandeをフィーチャーした「Siesta」、中盤から一気に加速するダンシング・ジャズ「Never The Same Again」Naoをフィーチャー「Love In Outer Space」など聴きどころ満載です。

期待を裏切らない充実作を満喫しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Life Goes On」
ザンビア共和国生まれ、ボツワナ共和国で育った詩人/ラッパーSampa The Greatをフィーチャー。Fela Kuti「Shakara Oloje」も引用したアフロビートなHip-Hopチューンで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=9sS-QEyLycs

「Victory Dance」
アルバムのリード・シングル。アフロビート×アフロ・キューバン・ジャズなサウンドが格好良い!まさにビクトリー・ダンスといった雰囲気のダンシング・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=NiZPsN2pbTM

「No Confusion」
UKラッパーKojey Radicalをフィーチャー。アフロビートのレジェンド故Tony Allenの会話も織り交ぜています。UK新世代アフロ・ジャズ・ユニットKokorokoのメンバーTobi Adenaik(g)も参加しています。Ezra Collectiveらしいアフロビート/アフロ・ジャズのエッセンスを前面に打ち出した演奏です。Kojey Radicalのラップが加わり、より扇動的になり刺激マシマシです。
https://www.youtube.com/watch?v=LB4ea30sg-8

「Welcome To My World」
このトラックもTobi Adenaik(g)が参加。開放的なアフロ・ジャズ。アイランド・ジャズ的な雰囲気もあっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=mtzsn4Na514

「Togetherness」
アフロ・ジャズ×レゲエな演奏が印象的です。演奏からメッセージが伝わってくるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=tVeQu1Wuw6Y

「Ego Killah」
レゲエ/ダブ色を前面に打ち出した演奏です。まるでレゲエ・バンドのような演奏にEzra Collectiveの懐の深さを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=A7EKV8h6Ek8

「Smile」
チャップリンの名曲「Smile」のEzra Collective流リメイク。このバンドのセンスを感じるリメイクで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ECl3goqo3nc

「Live Strong」
アルバムの中ではオーセンティックなジャズ演奏ですが、素敵なホーン・アンサンブルで楽しませてくれます。さり気ないですが、ハンドクラップや緩急のつけ方などセンス抜群です。
https://www.youtube.com/watch?v=kcCOIX2D2d0

「Siesta」
スコットランド出身の女性シンガー・ソングライターEmeli Sandeをフィーチャー。爽快メロウ&ドリーミーな演奏がアルバムのいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ptQB92zyRmg

「Words by Steve」
Ezra Collectiveと親交のある映画監督Steve McQueenとの会話を収めたインタールード的トラック。
https://www.youtube.com/watch?v=UrR5f8zTXyI

「Belonging」
抑えたトーンの静の演奏から次第に表情が動へ変化していくグラデーションを楽しむトラック。FemiのドラミングがUK新世代ジャズらしくていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Y7fGSd0acSY

「Never The Same Again」
Joe Armon-Jonesの美しいピアノと共に始まりますが、中盤で一気に加速し、アッパー&トライバルなダンシング・ジャズへ変貌します。スリリングに駆け抜けた後、ラストは再び美しい演奏で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=KBYQWseuyeY

「Words by TJ」
TJ Koleosoによるモノローグ。
https://www.youtube.com/watch?v=819ApkLpSfQ

「Love In Outer Space」
UKオルタナティヴR&Bの女性シンガー・ソングライターNaoをフィーチャー。ラストは愛に満ちたメロウ・ジャズでピースフルに締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=hn1KtOYdDgg

Ezra Collectiveの他作品もチェックを!

『Chapter 7 + Juan Pablo: The Philosopher』(2017年)
ezra collective chapter 7 +  juan pablo the philosopher.jpg

『You Can't Steal My Joy』(2019年)


Joe Armon-Jonesのソロ・アルバムもチェックを!

Joe Armon-Jones『Starting Today』(2018年)
Starting Today [帯解説 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC572)

Joe Armon-Jones『Turn To Clear View』(2019年)
Turn to Clear View
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2022年11月13日

Young Gun Silver Fox『Ticket To Shangri-La』

人気AORデュオの最新作☆Young Gun Silver Fox『Ticket To Shangri-La』

発表年:2022年
ez的ジャンル:AORプロジェクト
気分は... :欠け欠けて 月もなくなる 夜寒かな

新作から、UKソウル・バンド、Mamas GunAndy Plattsと奇才ミュージシャンShawn LeeによるAOR的プロジェクトYoung Gun Silver Fox(YGSF)の4thアルバム『Ticket To Shangri-La』です。

既にAORファンにはお馴染みのデュオの『West End Coast』(2015年)、『AM Waves』(2018年)、『Canyons』(2020年)『Canyons』(2020年)に続く最新4thアルバムです。

これまで通り、安定感のあるAORワールドで楽しませてくれます。あくまでサイド・プロジェクト的なユニットなので、その遊び心と余裕がアルバムを魅力的なものにしています。また、ブルーアイド・ソウル的な色合いが濃いのも僕が気に入っている点です。

AOR度の高い「Simple Imagination」「Sierra Nights」、YGSF流ディスコ/ブギーな「Rolling Back」「West Side Jet」、ブルーアイド・ソウルな「Winner」「Lodestar」「Tip Of The Flame」Todd Rundgren的な「Starting Wars」「Freak Flag」あたりがオススメです。

AORファンならずとも聴くべき1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Still Got It Going On」
Andy Platts/Nichol Thomson作。いかにもウエストコーストなイントロと共に始まるオープニング。開放的で長閑な空気感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=HluzUzqka9Q

「West Side Jet」
Shawn Lee/Andy Platts作。僕好みの爽快メロウ・ダンサー。AOR/シティ・ソウル好きの人には間違いない1曲でしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=LKTKXA6U_O8

「Tip Of The Flame」
Shawn Lee/Andy Platts作。甘く危険な香りのするグルーヴィー・ソウル。ブルーアイド・ソウルな魅力があります。ホーン隊によるアクセントもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=8b9Vnewg2SI

「Rolling Back」
Andy Platts作。YGSF流ディスコ/ブギー。アーバンな疾走感がいいですね。80年代初期のUK(第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンの頃)も意識しているらしいです。そう言えば、あの頃のキラキラ感がありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=Mdko5I6i7Eo

「Simple Imagination」
Andy Platts作。コロナ禍の影響で立ち消えたものの、元々はDiana Rossのレコーディング用に書かれた曲なのだとか。AOR度という点ではこのトラックが一番なのでは?勿論、僕も大好き!
https://www.youtube.com/watch?v=WflVdjr3If8

「Sierra Nights」
Andy Platts作。『ドンキホーテ』がテーマとなっている楽曲。AOR度の高いメロウ・ミディアム。甘く切ないムードがAORらしくていいですね。秋の夜長にフィットするのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=EKqaln0r6Cw

「Lodestar」
Andy Platts作。哀愁メロウなブルーアイド・ソウル。Fleetwood Mac/Stevie Nicksの雰囲気を狙って作った曲なのだとか。モロにFleetwood Mac/Stevie Nicksって感じはしませんが、そのニュアンスは伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=-4gqhVgWQ8E

「Winner」
Andy Platts作。このトラックはBobby Caldwellしていますね。サマー・ナイトにフィットするメロウ・ソウルです。ハーモニカ・ソロも雰囲気を盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=cYjb-vpl9Ow

「Starting Wars」
Andy Platts作。Shawn Lee曰く「Todd RundgrenMarvin Gayeのグレート・コラボレーション」。そう言われれば、曲調やヴォーカルがTodd調に感じるバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=7HQOo-RfoKg

「Freak Flag」
Shawn Lee/Andy Platts作。ラストはThe Beach BoysTodd RundgrenEW&Fのエッセンスを詰め込んだ軽快なシャッフルで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=PFUdBeEecxI

Young Gun Silver Foxの他作品もチェックを!

『West End Coast』(2015年)


『AM Waves』(2018年)


『Canyons』(2020年)
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2022年11月06日

Marcelo Galter『Bacia Do Cobre』

進化形アフロ・ブラジリアン・ジャズ☆Marcelo Galter『Bacia Do Cobre』

発表年:2021年
ez的ジャンル:現代アフロ・ブラジリアン・ジャズ
気分は... :稽古は強かれ、情識は無かれ!

カタールW杯のサッカー日本代表は、中山が離脱、冨安も負傷と不安要素が増していますね。冨安の状態次第ですが、中山の代わりは原口を追加してほしいです。

日本代表に限らず出場各国は直前での主力選手の負傷に苦労している様子ですね。欧州リーグ中断から時間を空けずW杯本番なので、大会期間中も各国で負傷離脱する主力選手が続出する気がします。その意味では選手層の厚さが明暗を分けるでしょうね。

やはりこの時期のW杯開催には無理がある。きっと最初で最後の11-12月開催になるでしょうね。

新作からアフロ・ブラジリアン・ジャズ、Marcelo Galter『Bacia Do Cobre』です。

昨年アナログ盤としてリリースされ、最近になりCDリリースされました。

Marcelo Galterは、ブラジル、バイーアのピアニスト。

アフロ・ブラジル音楽のマエストロで2021年に惜しくも逝去したLetieres Leiteが率いたLetieres Leite Quintetoのメンバーとしても活動していました。

本作『Bacia Do Cobre』は、Marceloにとって初のリーダー作となります。

レコーディング・メンバーは、Marcelo Galter(p、org、el-p、key)以下、Ldson Galter(b)、Luizinho do Jeje(per)、Reinaldo Boaventura(per)という4名。

プロデュースはMarcelo GalterSylvio Fraga

Dorival Caymmi作品のカヴァー「Temporal」以外はMarcelo Galterのオリジナルです。

基本的にはアフロ・ブラジリアン・ジャズですが、単に伝統的な土着リズムが強調されるのではなく、現代音楽/現代ジャズ的な美しさとエクスペリメンタルな雰囲気も兼ね備えたミステリアスな1枚に仕上がっています。クワイエット・コーナー系の音で楽しませてくれる演奏もあります。

実に現代的なアフロ・ブラジリアン・ジャズが新鮮に響くはずです!

全曲紹介しときやす。

「Cobra Coral」
現代音楽×ジャズ×アフロ・ブラジリアンなオープニング。美しさとエクスペリメンタルな雰囲気と土着的リズムが織り成す独特の音世界に魅せられます。
https://www.youtube.com/watch?v=Sri_8EHXHGY

「Galinha Pulando」
土着的リズムが支配しるミステリアスなアフロ・ブラジリアン・ジャズですが、エレピの音色で少しマイルドな印象を受けます。マイルドなのに覚醒的な響きなのがヤバいですね!
https://www.youtube.com/watch?v=3X1Do-kPw_Q

「Capricorniana」
Marceloの美しくスピリチュアルなピアノの響きが印象的な演奏です。クワイエット・コーナー系の音がお好きな人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=bUJ2cSop4vw

「Prece」
アフロ・ブラジリアン・リズムを駆使しつつ、全体的な印象は現代音楽×ジャズです。ミステリアスかつエレガントな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=TDo9iQKxhLM

「Lourimbau」
エレピの音色が印象的なアフロ・ブラジリアン・ジャズ。ここでもエレピが演奏全体をマイルドにしています。
https://www.youtube.com/watch?v=hqAh5XPDkCA

「Temporal」
Dorival Caymmiのカヴァー。アフロ・ブラジリアン・ジャズというよりラテン・ジャズのような印象も受ける演奏です。現代音楽的ジャズとワールド・ジャズをうまく融合させている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=QdCqpn--YXc

「Bacia Do Cobre」
ラストは美しくも繊細な雰囲気の演奏で締め括ってくれます。動ではなく静のアフロ・ブラジリアン・ジャズという感じでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=HlPyuSGHlHk

ご興味がある方は、Marcelo Galterの師匠、Letieres Leiteの遺作Letieres Leite & Orkestra Rumpilezz『Moacir De Todos Os Santos』(2022年)あたりもチェックしてみては?Moacir Santosの名盤『Coisas』(1965年)を丸々カヴァーした作品であり、Caetano Velosoも参加しています。

Letieres Leite & Orkestra Rumpilezz『Moacir De Todos Os Santos』(2022年)
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2022年10月30日

Louis Cole『Quality Over Opinion』

異才は何処までも自由☆Louis Cole『Quality Over Opinion』

発表年:2022年
ez的ジャンル:異才ジャズ/ポップ/ソウル/ファンク/ロック
気分は... :才能を解き放て!

新作アルバムからエレクトロ・ポップ・ユニットKNOWERの活動でも知られる異才Louis Coleの最新4thアルバム『Quality Over Opinion』です。

L.A.を拠点に活動するシンガーソングライター、プロデューサー、ドラマー/マルチ・プレイヤーLouis Coleの紹介は、3rdアルバム『Time』(2018年)に続き2回目となります。

『Time』(2018年)以来、約4年ぶりの新作となる『Quality Over Opinion』。前作と同じくFlying LotusのレーベルBrainfeederからのリリースです。

プロデュースはLouis Cole自身。
ソングライティングもすべてLouis Coleのオリジナルです。

アルバムにはKNOWERの相棒Genevieve ArtadiLouis Coleとグラインドコア・ユニットClown Coreを組むサックス奏者のSam Gendel、現代ジャズ・ギターの皇帝Kurt Rosenwinkel、さらにはChris FishmanNate WoodMarlon Mackeyがフィーチャリングされています。

全20曲。ジャズ/ポップ/ソウル/ファンク/ロックを股に掛けたバラエティに富んだトラックが並びます。あまり一貫性のないところが、Louis Coleらしいかもしれません。

本作ではギター、エレクトリック・ベースの演奏に挑戦していることも注目です。

Genevieve ArtadiをフィーチャーしたKNOWER好きには嬉しい「Don't Care」、パワルフなドラミングとヴィヴィッドなシンセが織り成す「Planet X」、ポップでダンサブルなシンセ・ファンク「Park Your Car on My Face」Thundercatの近作に通じる「Message」「True Love」、ギターを用いた爽快メロウ「Forgetting」あたりが僕のオススメです。

やはり、この人は只者ではない!

全曲紹介しときやす。

「Quality Over Opinion」
美しいバイオリンとシンセをバックに、Louis Coleが早口で言葉を並べるオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=ip8E2CQrLzg

「Dead Inside Shuffle」
ホーン隊も加えたポップなシンセ・ファンク。Louis Coleらしいキャッチーだけど少し尖っている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=RoG-nrvKKZc

「Not Needed Anymore」
ここではギターをプレイするLouis Coleですが、そのギターがシンセをプレイしているかのように聞こえるのが面白いですね。実際、キーボードで書いたものをギターで弾いているようです。
https://www.youtube.com/watch?v=mwyufwkIKXA

「Shallow Laughter」
バイオリンとチェロを配した美しいトラック。予備知識がなければLouis Coleと思わないのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=435lHX8gUSc

「Bitches」
Clown Coreの盟友であるSam Gendelのサックスをフィーチャー。そのClown Core寄りの少しハードコアな演奏を楽しむことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=_1PdtPuaS-k

「Message」
Chris Fishman(el-p、p)とNate Wood(b)をフィーチャー。Thundercatの近作に通じる哀愁メロウ・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=fpXZs6csHp0

「Failing in a Cool Way」
ローファイ感が強調されたダンサブルなシンセ・ポップ。ある意味とてもBrainfeederらしい雰囲気かも?
https://www.youtube.com/watch?v=zP5IEP-tIkY

「Disappear」
抑えたトーンのメロウ・ミディアム。どこまでもソフトリーな感じに癒されます。
https://www.youtube.com/watch?v=2pvwGvZkCxY

「I'm Tight」
ベースが強調されたファンク・グルーヴです。本作では珍しい7分の長尺。これまではシンセ・ベースを用いたLouis Coleですが、本作ではThundercatから譲り受けたエレクトリック・ベースも弾いています。本トラックもそんな1曲でしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=u9XrWB-u1vc

「True Love」
Thundercatの近作に通じるメロウ・チューン。派手さはないけど、こういうメロウな雰囲気を創り出すのが巧いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=hx24t2hCq98

「Planet X」
パワルフなドラミングとヴィヴィッドなシンセが織り成す、Louis Coleらしいダンサブル・チューン。アルバムの中でもかなりお気に入りのトラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=qGmfAymhkmw

「Let Me Snack」
男性シンガー・ソングライターのMarlon Mackeyをフィーチャー。前半は寂しげな雰囲気のメロウ・チューンですが、中盤から様相が一変し、エクスペリメンタル/ハードコアな展開へ・・・このコントラストが面白いです。
https://www.youtube.com/watch?v=RmRHU3c3_n0

「Forgetting」
ギターを用いた爽快メロウ・チューン。Louis Coleのポップ・メロウ・センスを楽しみましょう。2分に満たない小曲ですが、かなり僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=4cTAtBtYGcQ

「Park Your Car on My Face」
完成度の高いポップでダンサブルなシンセ・ファンク・チューン。キャッチーさでいえば、アルバム随一かもしれませんね。Louis Coleのポップな魅力が凝縮されたトラックだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=qEcI3Ywa49Q

「Don't Care」
KNOWERの相棒Genevieve Artadiをフィーチャー。KNOWER好きには嬉しいダンサブルなシンセ・ポップに仕上がっています。ポップなのに何処となく儚げな雰囲気がサイコーです。ちなみにアナログ盤のみですがGenevieve ArtadiもBrainfeederからソロ・アルバム『Dizzy Strange Summer』(2020年)をリリースしています。KNOWERとしての新作も聴きたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=vRoYzIwib28

「Laughing in Her Sleep」
Louis Coleのファルセット・ヴォーカルがジェントルに響く、おやすみモードのメロウ・チューン。聴いていると童心に戻れそうな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=XOr-f_5Ru58

「Outer Moat Behavior」
エクスペリメンタル/ビートミュージック的な仕上がり。このタイプの演奏は別に好きではないですが、一方でこういうのが1曲が小鉢的にあると嬉しくなってしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=T5EbI59C2gk

「When」
現代ジャズ・ギターの皇帝Kurt Rosenwinkelをフィーチャー。なんとアウトロでフィーチャリングされたKurt RosenwinkelのギターはライヴのYouTube音源なのだとか。このあたりの何でもアリがLouis Coleらしいかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=FzHU5y8olcY

「Let it Happen」
美しいコーラスと共に始まるビューティフル・チューン。前作『Time』でも聴かせてくれたThe Beach Boys的なドリーミー・ポップ感で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=fkQgAN9xRO4

「Little Piano Thing」
本編ラストは美しいピアノ・ソロで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=UyOBmB4UYx0

「I Forgot Your Birthday」
国内盤ボーナス・トラック。Spencer Coleをフィーチャー。少しエクスペリメンタルでダンサブルなポップ・ロックに仕上がっています。

Louis Coleの他作品やKNOWERのアルバムもチェックを!

『Album 2』(2013年)
アルバム 2

KNOWER『Let Go』(2013年)
Let Go +10

KNOWER『Covers』(2014年)
Covers

KNOWER『Life』(2016年)
Life

『Time』(2018年)
Time [解説・歌詞対訳 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC575)
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