2023年06月11日

Lemar『Page In My Heart』

シンセ・ポップ/ディスコ路線の最新作☆Lemar『Page In My Heart』

発表年:1979年
ez的ジャンル:UK男性R&B系シンセ・ポップ/ディスコ
気分は... :然善けむ・・・

今回はUK男性R&B/ソウル・シンガーLemarの最新作『Page In My Heart』です。

Lemar(本名:Lemar Obika)は1978年北ロンドン、トッテナム出身。

2002年に参加したBBCの人気オーディション番組『Fame Academy』でその才能が認められます。

それを受けて、2003年にリリースしたシングル「Dance (With U)」がUKチャート第2位の大ヒットとなりました。

その後も2003-5年にかけて、「50/50 & Lullaby」(同第5位)、「Another Day」(同第9位)、「If There's Any Justice」(同第3位)、「Time to Grow」(同第9位)とヒット・シングルを連発しました。

アルバムとしては、これまで『Dedicated』(2003年)、『Time to Grow』(2004年)、『The Truth About Love』(2006年)、『The Reason』(2008年)、『Invincible』(2012年)、『The Letter』(2015年)という6枚をリリースしています。

USチャートでのヒットがないので、イマイチ日本での知名度は低いかもしれませんね。

そんなLemarが8年ぶりにリリースした最新7thアルバム『Page In My Heart』

前作『The Letter』(2015年)のヴィンテージ・ソウル路線からは大きく異なり、ダンサブルなトラックが目立つアルバムとなっています。

プロデュースはLemar本人、Craig HardyMathias Andermo

Craig Hardy「Dance (With U)」のプロデュースも手掛けた長年の盟友です。

前述のようにダンサブルなトラックが魅力です。

その意味で「Glorious!」「Free Your Mind」「Future Love」「The Weekend」のディスコ/ダンスな4トラックが本作を象徴していると思います。

個人的には「Take Care」「Where Do We Get Off?」という2曲の感動的なピアノ・バラードもオススメです。

シンセが鳴り響くポップ/ディスコ路線、悪くないと思います。

全曲紹介しときやす。

「Page In My Heart」
Mathias Andermoプロデュース。タイトル曲は、シンセの音色が印象的な荘厳なポップ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=XvbsEr7xs30

「Glorious!」
Craig Hardyプロデュース。本作を象徴するディスコ・チューン。Nile Rodgers調のカッティング・ギターが心地好いです。Jessica Agombarのラップ調の女性ヴォーカルがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=xSdIRsbOl8k

「Future Love」
Lemarプロデュース。UKの女性ハウス・シンガーAmanda Wilsonが参加。シンセ・ポップ調のダンス・チューンに仕上がっています。このキラキラ感は80年代っぽいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Uy80Lr3qSwA

「Dust」
Mathias Andermoプロデュース。シンセ・ポップなミディアム・グルーヴ。荘厳ながらも軽やかなのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=MkaBia0kXbk

「Take Care」
Lemarプロデュース。ピアノをバックに切々と歌い上げる感動バラード。ドラマのエンディング・テーマとかにフィットしそうですね。
https://www.youtube.com/watch?v=FhBZ0dB9iwk

「Free Your Mind」
Craig Hardyプロデュース。「Glorious!」と同タイプのディスコ・チューン。キャッチーなベースラインがいいですね。Lemarのファルセット・ヴォーカルがディスコ・サウンドによくフィットします。
https://www.youtube.com/watch?v=dg1Pv6be9Og

「Turn My Love」
Mathias Andermoプロデュース。抑えたトーンのミディアム・グルーヴ。ヒンヤリとした雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=mW5ffzPVI2Y

「I Been」
Mathias Andermoプロデュース。ジワジワと高揚してくるミディアム・バラード。壮大なスケールを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=wvN0BsGH7kk

「The Weekend」
Craig Hardyプロデュース。煌びやかなシンセが鳴り響くポップ・ディスコ・チューン。ある意味とても本作らしいトラックなのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=5Rsfk4GReVo

「Where Do We Get Off?」
Lemarプロデュース。N.Y.出身のソングライター/ピアニストのJeff Franzelがソングライティング/ピアノで参加。Jeff Franzelの美しいピアノをバックに、Lemarが感動的なヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=NPREUR2Azi8

Lemarの他作品もチェックを!

『Dedicated』(2003年)


『Time to Grow』(2004年)


『The Truth About Love』(2006年)


『The Reason』(2008年)


『Invincible』(2012年)


『The Letter』(2015年)
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2023年06月04日

Alfa Mist『Variables』

より音楽性が広がった新作☆Alfa Mist『Variables』

発表年:2023年
ez的ジャンル:UK次世代ジャズ
気分は... :有明の月・・・

新作からUK新世代ジャズを象徴するプロデューサー/ピアニストAlfa Mistの最新作『Variables』です。

アルバム『Antiphon』(2017年)で、J Dillaの影響を感じるUK次世代ジャズで一躍注目の存在となったAlfa Mist

J Dillaの影響を感じるUK次世代ジャズというのは、いかにも僕好みのアルバムだし、実際に聴いて内容も悪くないと思っていたのですが、何故か『Antiphon』は未購入のままでした。

その後、『Structuralism』(2019年)、『Bring Backs』(2021年)といったアルバムをリリースしています。

最新作『Variables』は、『Bring Backs』(2021年)に続くAnti-からの第2弾アルバムとなります。

『Antiphon』未購入の僕が今回『Bring Backs』を購入したのは、反対に“J Dillaの影響”という呪縛から解放されて、より幅広いジャズ・ワールドを探索しているように感じたからかもしれません。

プロデュース/ソングライティングはすべてAlfa Mist自身。
(フィーチャリング・アーティストとの共作含む)

レコーディングにはAlfa Mist(p、key、ds、vo)以下、Kaya Thomas-Dyke(b、vo)、Jamie Leeming(g)、Jas Kayser(ds)、Junior Alli-Balogun(per)、Avishai Rozen(ds)、Johnny Woodham(tp)、Samuel Rapley(b clarinet、ts)、Peggy Nolan(cello)、Shekinah Anosike(vo)、Bongeziwe Mabandla(vo)といったミュージシャンが参加しています。

「Borderline」「4th Feb (Stay Awake)」といったAlfa MistらしいメロウなHip-Hop調の演奏もありますが、個人的にはそれ以上に、
ビッグバンド調の「Foreword」Kaya Thomas-Dykeをフィーチャーしたメロウ・フォーキー「Aged Eyes」、南アフリカのフォーク・シンガーBongeziwe Mabandlaをフィーチャーした「Apho」、壮大なスケールを感じる「The Gist」「Variables」、エキサイティング&ダイナミックにスパークする「BC」といった演奏に惹かれます。

さらにスケール・アップし、音楽性も広がったAlfa Mistのジャズ・ワールドを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Foreword」
ビッグバンド調のホーン・サウンドが印象的なオープニング。演奏全体もUK次世代ジャズらしいスリリングな魅力に満ちています。
https://www.youtube.com/watch?v=liA11Leyuds

「Borderline」
Alfa MistらしいメロウなHip-Hopジャズ。自らラップ調ヴォーカルをとります。従来からのファンは一安心なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=93PqLcJfsuE

「Aged Eyes」
Alfa Mist作品ではお馴染みの女性SSW、Kaya Thomas-Dykeをフィーチャー。アコースティックな質感を生かした哀愁メロウ・フォーキーに仕上がっています。美しいチェロのアクセントもグッド。
https://www.youtube.com/watch?v=PvQStSZIiD4

「Cycles」
短いインストながら、UK次世代ジャズならではのクールネスを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=lSbAFzQ1_q4

「The Gist」
7分45秒超の長尺演奏。壮大なスケールを感じるインスト。UK次世代ジャズならではのコズミックを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=4NrzAtWUSHs

「Genda (Go Away)」
Alfa Mistの9歳の姪Shekinah Anosikeがヴォーカルをとる、アフロ・ジャズ・テイストの軽やかな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=TkaCuOwTLg8

「Apho」
南アフリカのフォーク・シンガーBongeziwe Mabandlaをフィーチャー。軽やかなリズムのアフロ・フォーキー・サウンドをバックに、Bongeziwe Mabandlaがエモーショナルなヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=l1J4MvyL2to

「Variables」
タイトル・トラックは神秘的で感動的なコズミック・ジャズ。星空を眺めながら聴きたい気分になります。
https://www.youtube.com/watch?v=X99HNJPhq78

「4th Feb (Stay Awake)」
Alfa MistらしいメロウなHip-Hopジャズ。メロウなエレピの調べに続き、最後は美しいチェロが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Bg7-VHGLDhk

「BC」
僕の一番のお気に入り。Jas Kayserのドラミングが牽引する、これぞUK次世代ジャズと呼びたくなるエキサイティング&ダイナミックにスパークする演奏です。Jamie Leemingのギターも格好良い!
https://www.youtube.com/watch?v=nMLxnRGHqh4

Alfa Mistの他作品もチェックを!
『Antiphon』(2017年)がAmazonで入手しづらいのが残念ですが・・・

『Structuralism』(2019年)


『Bring Backs』(2021年)
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2023年05月28日

Yazmin Lacey『Vices Notes』

UKジャズ/ソウル、期待の女性シンガー☆Yazmin Lacey『Vices Notes』

発表年:2023年
ez的ジャンル:UK次世代ネオソウル/ジャズ
気分は... :夢か現か・・・

新作からUKジャズ/ソウル・シーンで注目される女性シンガーYazmin Laceyのデビュー・アルバム『Vices Notes』です。

Yazmin LaceyはUKノッティンガム育ちの女性シンガー。

これまで「Black Moon」(2017年)、「When The Sun Dips 90 Degrees」(2018年)、「Morning Matters」(2020年)等のEPをリリースしています。

彼女が注目を浴びるきっかけとなったのが、UK新世代アーティストによるBlue Note作品の新解釈アルバム『Blue Note Re:Imagined』(2020年)です。

『Blue Note Re:Imagined』(2020年)


同作でYazminはDodo Greene「I’ll Never Stop Loving You」をカヴァーしました。

そして、満を持してリリースされたデビュー・アルバムが本作『Vices Notes』です。

メイン・プロデュースはDave OkumuMelo-Zed
それ以外にCraigie DoddsJD. ReidSarah Tandyもプロデュースを手掛けています。

レコーディングにはDave Okumu(b、g、syn、p、prog、melodica、per、back vo)、Craigie Dodds(prog、key)、元The Cinematic OrchestraNick Ramm(el-p、key)、新世代UKアフロ・ジャズ・ユニットKokorokoのリーダーSheila Maurice-Grey(tp)、Ezra CollectiveJames Mollison(sax)、Sarah Tandy(key)、Zachary Cayenne-Elliott(g、key、syn、prog)、Dan See(ds)、Avi Barath(stn)、Sam Crowe(el-p)、Tagara Mhizha(b)、Jaega Francis McKenna-Gordon(ds)、Jordan Hadfield(key、per)、Renato Paris(syn)、Marla Mbemba(b)、Ritchie Seivwright(tb)、Maria Zofia Osuchowska(harp)等のミュージシャンが参加しています。

基本的な次世代ネオソウルですが、UK次世代ジャズやレゲエ/ダブのエッセンスも織り交ぜているのがUKアーティストらしくていいですよね。

派手さはありませんが、UK音楽シーンの今が凝縮された1枚に仕上がっていると思います。

全曲紹介しときやす。

「Flylo Tweet」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。ジャジー・フィーリングのオープニング。アルバムのイントロです。
https://www.youtube.com/watch?v=EwW1RjnI5EA

「Bad Company」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。幻想的なネオソウル。Erykah Badu好きの人であれば気に入るであろうトラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=ifnR9TBVgVA

「Late Night People」
ビートを効かせたポップ・ソウル。あえてローファイ感覚で仕上げているのが今時のアーティストらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=fC9EUPd3HYY

「Fool's Gold」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。新世代ジャズ感覚のダンサブルなメロウ・ソウル。さり気なくダンサブルなのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=43bEearc0DE

「Where Did You Go?」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。少しレイジーなムードのメロウ・バラード。往年のジャジーなネオソウル好きの人は気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=CEutZOKFBPw

「Sign & Signal」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。アンニュイでコケティッシュな語り口にグッとくるミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=JN5YUQQkzBM

「From A Lover」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。レゲエ/ラヴァーズ調の1曲。ある意味とてもUKっぽくて好きです。ARIWAラヴァーズあたりが好きの人は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=hIhGUuGR7EA

「Eye To Eye」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。次世代ネオソウルな仕上がり。幻想的なサウンドとキュートなYazminの歌声の組合せがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=--O9fWSc0PE

「Pieces」
Dave Okumu/Sarah Tandyプロデュース。雰囲気のあるバラードをしっとりと歌い上げます。James Mollison、Ritchie Seivwright、Sheila Maurice-Greyというホーン隊の参加も注目です。
https://www.youtube.com/watch?v=Gee7Z5kAD1U

「Pass It Back」
Dave Okumu/Craigie Doddsプロデュース。ドリーミー&メロウなネオソウル。夢の中を彷徨う感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=BZbeznFsrvc

「Tomorrow's Child」
Dave Okumu/Craigie Doddsプロデュース。クールなレゲエ・チューン。ダビーなサウンドがクールな雰囲気を醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=PrZqUIPQWtM

「Match In My Pocket」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。次世代ネオソウルな幻想的メロウ・グルーヴ。気分は夢か現か・・・
https://www.youtube.com/watch?v=kcxO8fZdYDM

「Legacy」
Dave Okumu/JD. Reidプロデュース。ボッサ・フィーリングを取り入れたジャジー・ソウル。モロにボッサにしないところにセンスを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=xubjs2E0mIs

「Sea Glass」
Dave Okumu/Melo-Zedプロデュース。本編ラストは美しいハープ&ギターによるアコースティック・メロウで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=8tT8wuuW71Y

国内盤ボーナス・トラック。EP「Morning Matters」(2020年)からの3曲です。

「Own Your Own」
Moonchild的な陽だまりの次世代ネオソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=W8hBEu3NY5Y

「Morning Matters」
素敵なトランペット・ソウルとメロウ・エレピが心地好い次世代ネオソウル。Yazminのソウル・フィーリングが伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=vFkvNo-vqC0

「Not Today Mate」
Yazminのコケティッシュな魅力がよく伝わってくるメロウな次世代ネオソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=WBvSNtb_wpE

少しお疲れモード。とりあえず寝よう・・・
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2023年05月21日

Qinhones『Centelha』

Qinhones名義の初アルバム☆Qinhones『Centelha』

発表年:2023年
ez的ジャンル:ブラジリアン男性シンガー・ソングライター
気分は... :ボートラ4曲が素晴らしい!

ブラジル新作からQinhones『Centelha』です。

1984年リオデジャネイロ出身の男性シンガー・ソングライターQinhones(Qinho)(本名:Marcus Coutinho)の紹介は、Qinho名義の『O Tempo Soa』(2012年)に続き2回目となります。

サンバ・ソウル・バンドVulgoQinho&OsCaraでの活動を経て、『Canduras』(2009年)、『O Tempo Soa』(2012年)、『Impar』(2015年)といったソロ・アルバムをリリースしてきたQinho

2021年のEP「Gota」からアーティスト名としてQinhonesを名乗っています。

そしてQinhones名義の初アルバムとなるのが本作『Centelha』です。

本作で大きな役割を果たしているのが、プロデューサーを務め、Qinhonesと共にすべてのソングライティングを手掛けたAlberto Continentino

ベーシストとして有名ですね。当ブログで紹介したアルバムでも彼が参加している作品が10以上あります。

さて、この国内盤ですがオリジナル10曲にEP「Gota」(2021年)の4曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

アルバム本編はイントロ、アウトロ、インタールード的小曲を除くと6曲なので少し物足りなさを感じるかもしれません。その点、内容的にもボリューム的にもEP「Gota」の4曲が加わることで、本作の印象がガラリと変わるのではないかと思います。

本編であれば、爽快メロウな「Cidade Narciso」、ファンキー・メロウな「O Rio Continua Rindo」Bebeとの男女デュエット「Agua Salgada」がオススメです。

ただし、個人的にはそれ以上にEP「Gota」の4曲がオススメです。

先にEP「Gota」の4曲から聴くというパターンもアリだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Atrito Inicial」
アルバムのイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=KMPzalUGXvo

「Cidade Narciso」
社会派メッセージ・ソングですが、サウンド自体は僕好みの爽快メロウ。ネオソウル好きの人も気に入りそうな1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=FrKaeFuEvHE

「O Rio Continua Rindo」
モダンなブラジリアン・ファンキー・メロウ。サンバ・ソウル×アーバン・ファンクな感じがいいですね。幻想的な中間部分のアクセントもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=nsS6kmpRA0Q

「Sweet Narciso I」
Silvia Macheteをフィーチャー。メロウなインタールード的小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=CupDs5S999M

「Ha Festa (Corpos Celestes)」
ファンキーなホーン・サウンドが印象的なポップ・ファンク。開放的なアーバン・フィーリングが好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=h-McARMgy6g

「Agua Salgada」
Bebeをフィーチャー。男女デュエットによる素敵なブラジリアン・メロウに仕上がっています。白日夢の中の二人だけの世界といったムードがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=A_fca1e2Gas

「Sweet Narciso II」
「Sweet Narciso」のパート2。こちらもメロウなインタールード的小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=D0sKMDhEmrM

「Mentira Anestesia」
Qinhonesの優しくも少し愁いを帯びた語り口のヴォーカルが印象的な1曲。ブラジル人SSWらしい雰囲気の1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=P5Xihh06L4I

「Seus Olhos Vidrados」
ジャジー・フィーリングが印象的な小粋なミディアム。都会派SSWといった雰囲気の仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=kqktop0Ij5A

「Atrito Final」
本編ラストは余韻に浸るアウトロ。
https://www.youtube.com/watch?v=DC8ujLJu0dE

ここからは国内盤ボーナス・トラック。EP「Gota」(2021年)収録の4曲です。

「Gota」
さり気ないファンキー・サウンドがいい感じネオソウル調の仕上がり。Qinhonesのソウルフルな魅力を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=HS4ofPjj2qU

「Toda Manha」
Mahmundiをフィーチャー。本編の「Agua Salgada」と同タイプの男女デュエットによるブラジリアン・メロウ。二人だけの時間がゆっくり流れていく感じが好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=ujjduOW5mNQ

「Parafuso」
ブラジル人SSWらしいソフトリーな語り口で優しく包み込んでくれるメロウ・チューン。モロに僕好みの1曲。ボートラですがアルバムで一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=oUZLX12hCsw

「Garota Manga」
ジェントルなメロウ・ソウル。Qinhonesのファルセット・ヴォーカルが聴く者の心を癒やしてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=TxfXJhqJm68

『O Tempo Soa』(2012年)
オ・テンポ・ソア

『Canta Marina Lima』(2018年)
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2023年05月14日

Reel People『Love2』

全曲オリジナルでの最新作☆Reel People『Love2』

発表年:2023年
ez的ジャンル:西ロンドン系クラブ・ミュージック/ソウル
気分は... :Reel Peopleらしからぬジャケですが・・・

西ロンドンのクラブ・ミュージックを牽引してきたユニットの1つReel Peopleの最新作『Love2』です。

Oli LazarusMike Pattoが結成した西ロンドンのユニットReel Peopleについて、当ブログでこれまで紹介したのは以下の3枚。

 『Second Guess』(2003年)
 『Seven Ways To Wonder』(2007年)
 『Reel People Presents Golden Lady』(2011年)

ソウル/ディスコ・カヴァー集であった前作『Retroflection』(2018年)から約4年半ぶりの新作となる『Love2』は全曲オリジナルで構成されています。前作と同じくReel People Musicからのリリースです。

前作が少しゲストと原曲(有名ソウル/ディスコ)に頼っていた面があったので、オリジナルで占められているのは嬉しいですね。

プロデュースはMike PattoOli LazarusToni Economidesの3名。

アルバムにはEric RobersonRaheem DeVaughnSpeechMuhsinahJill Rock JonesMichael ChampionPaulaChantae CannDayne Jordanといったアーティストがフィーチャリングされています。

それ以外にToni Economides(prog)、Steve McKie(ds、prog)、Vidal Davis(ds、prog)、Pete Kuzma(key、prog)、Eric Lau(prog)、Matt Cooper(ds)、Khari Simmons(b)、Ernie Mckone(b)、Rafael Martini(brass)、Ben Jones(g)、Joon Switon(g)、Tony Remy(g)、Francisco Sales(g)、Joao Caetano(per)、Simon Grey(screenwriter)、Vanessa Freeman(back vo)、Rambo(back vo)、Tasha Larae(back vo)、Choklate(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

Reel Peopleらしからぬ良くも悪くも今時なジャケですが、全体としてはR&B/ネオソウル色の強いトラックが印象的です。

その意味ではクラブジャズ/クラブミュージック好きのみならず、R&B/ネオソウル好きの人も楽しめる1枚なのでは?

全曲紹介しときやす。

「Love2 Intro」
イントロ。鮮やかなエレクトリック・サウンドが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=pWnBjd-38-c

「Save A Lil Love」
当ブログでもお馴染みの実力派US男性R&BシンガーEric Robersonをフィーチャー。西ロンドンの歌姫Vanessa Freeman、Paulaという女性シンガー2人がバック・コーラスを務めます。Reel Peopleらしいダンサブルな爽快エレクトリック・ソウルで楽しませてくれます。ブラジル人コンポーザーRafael Martiniがブラス・アレンジを手掛けている点にも注目です。
https://www.youtube.com/watch?v=62ZDuOvl_vg

「Everything’s So Crazy」
US女性ソウル・シンガーJill Rock Jonesをフィーチャー。Jill Rock Jonesのソウルフル・ヴォーカルが映えるメロウなエレクトリック・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=-Auho-bhO4s

「If I Was Your Man」
男性R&BシンガーMichael Championをフィーチャー。ネオソウル好きであれば気に入るであろうミディアム・バラード。ジワジワくる感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=xNjs8GGyDkU

「Fly」
Paulaをフィーチャー。派手さはありませんが、Reel PeopleらしさとPaulaのヴォーカルの魅力が調和した好トラックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Jj7gw5AQ8Zk

「Deja Vu」
USネオソウル・シンガーRaheem DeVaughnをフィーチャー。Raheem DeVaughnのヴォーカルの魅力を存分に堪能できるドリーミーなソウル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=vdvWJbEqLiA

「Dance In Her Eyes」
US女性シンガーChantae Cann、US男性シンガー/ラッパーDayne Jordanをフィーチャー。Paulaがバック・コーラスを務めます。軽くブラジリアン・テイストを効かせた爽快グルーヴィー・ソウルに仕上がっています。女性ヴォーカル陣のキュートで儚い歌声にグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=Tmp-hxqOhvA

「Vibe」
Paulaをフィーチャー。Vanessa Freemanがバック・コーラスを務めます。Eric Lau(prog)、Matt Cooper(ds)、Khari Simmons(b)も参加しています。次世代ネオソウル好きも気に入りそうなメロウ・ミディアムに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=kwQshiEMRdY

「I Never Knew」
Arrested Developmentでの活動でも知られるSpeechをフィーチャー。Speech好きだった僕としては嬉しいトラック。ダンサブル・サウンドに乗ってSpeechが軽快なフロウを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=QkGY2JjwBuA

「Something New」
US女性シンガーMuhsinahをフィーチャー。同じくUS女性シンガーChoklateがバック・コーラスを務めます。ラストはクラブジャズ的な魅力に満ちたダンサブル・チューンで締め括ってくれます。抑えたトーンの妖艶さがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=6y3CMHU-3fU

Reel Peopleの他作品もチェックを!

『Second Guess』(2003年)
Second Guess

『Second Guess』(2004年) ※国内再発CD
セカンド・ゲス

『Second Guess』(2005年) ※Defected盤CD


『Seven Ways To Wonder』(2007年)
Seven Ways To Wonder

『Reel People Presents Golden Lady』(2011年)
GOLDEN LADY

『Retroflection』(2018年)


『Retroflection Remixed』(2019年)
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