発表年:2023年
ez的ジャンル:スウェディッシュ・エレクトロ・ポップ
気分は... :山水一如・・・
新作から日系スウェーデン人の女性シンガーYukimi Nagano率いるスウェーデンの4人組エレクトロ・ポップ・ユニットLittle Dragonの最新7thアルバム『Slugs Of Love』です。
スウェーデン、ヨーテボリで結成されたYukimi Nagano(vo、per、key)、Fredrik Kallgren Wallin(key、b)、Hakan Wirenstrand(key)、Erik Bodin(ds、key)の4人組Little Dragonについて、当ブログで紹介したのは以下の3枚。
『Little Dragon』(2007年)
『Season High』(2017年)
『New Me,Same Us』(2020年)
最新作『Slugs Of Love』ですが、前作『New Me,Same Us』(2020年)に続きUKの人気レーベルNinja Tuneからのリリースです。
アルバムにはBlurとして8年ぶりの最新アルバム『The Ballad of Darren』をリリースしたばかりのDamon Albarn、Dreamvilleに所属し、アトランタの音楽クルーSpillage Villageの一員としても知られるUSラッパーJIDがゲスト参加しています。
相変わらずエレクトロニカ、ジャズ、ソウル/R&B、ディスコ、Hip-Hop、ハウス、レゲエ/ダブ等のエッセンスを取り込み、Yukimi Naganoのヴォーカルが映える北欧らしいオルタナ・ポップ感覚で聴かせてくれるのがいいですね。
本作ではニューウェイヴを感じるトラックがあったのも興味深かったです。
ネオソウル調の「Amoban」、重心の低いグルーヴ「Frisco」、ニューウェイヴ調の「Slugs Of Love」、Little Dragon流ディスコ「Disco Dangerous」、JIDをフィーチャーした「Stay」、レゲエ/ダブの影響も感じる「Kenneth」、Damon Albarnをフィーチャーした「Glow」、ハウス調の「Tumbling Dice」、優しく包み込んでくれる「Easy Falling」あたりが僕のオススメです。
その独自のエレクトロ・ポップに磨きがかかったLittle Dragonワールドを満喫しましょう。
全曲紹介しときやす。
「Amoban」
ドリーミー&メロウなネオソウル調のオープニング。Yukimiのコケティッシュ・ヴォーカル、口笛によるアクセント、乾いたドラムの疾走感、シンセのエレクトロニカ感の組み合わせがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=ytt8Rajn3Ns
「Frisco」
昨年リリースしたEP「Opening the Door」収録曲。重心の低いグルーヴが印象的なダンサブル・チューン。何処となく儚いムードがLittle Dragonらしくて良いのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=zHOej6TdvHM
「Slugs Of Love」
タイトル曲は70年代後半ニューウェイヴを思い起こさせるオルタナ・ロックに仕上がっています。Yukimiのコケティッシュ・ヴォーカルが映えて、新鮮な印象を受けます。
https://www.youtube.com/watch?v=O4jdKcE840s
「Disco Dangerous」
タイトルの通り、Little Dragon流ディスコ・チューン。ただし、過度にディスコティックになり過ぎず、あくまでLittle Dragonらしいエレクトロニカなポップ・ダンスに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=1awFtSE4uNU
「Lily's Call」
シンセ・サウンドを前面に打ち出した哀愁エレクトロ・ポップ。こういうダークな雰囲気も、ある意味Little Dragonらしいかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=yYmGTU2uHBc
「Stay」
JIDをフィーチャーしたエレクトロ・ポップ×Hip-Hopなクロスオーヴァー・チューン。元々は前述のEP「Opening the Door」収録曲。Yukimiのコケティッシュ・ヴォーカルが生えるキュートなポップ・チューンの雰囲気を壊さずに、JIDのラップが重なってくる感じがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=K9MCXfa5dBY
「Gold」
Yukimiらしいヴォーカルを満喫できる哀愁R&B調の仕上がり。変化していくシンセの音色の表情も印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=ujGLHh2xHQA
「Kenneth」
レゲエ/ダブの影響も感じるローファイ感覚のエレクトリック・ソウル。少しストレンジな雰囲気がクセになります。
https://www.youtube.com/watch?v=0WNHTE0i9GE
「Glow」
Damon Albarn(vo、syn)をフィーチャーした深遠なドリーミー・エレクトロニカ。壮大なスケールを感じる音世界がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=gf_5HKilZA4
「Tumbling Dice」
疾走するビートが印象的なハウス調のダンス・チューン。もっと長尺で聴きたいキャッチーな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=23zNciJLq0c
「Easy Falling」
ラストはアコースティックな質感も交えたメロウ・チューンで優しく締め括ってくれます。Yukimiのヴォーカルが聴く者を優しく包み込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=7gTFMm_yoDs
Little Dragonの他作品もチェックを!
『Little Dragon』(2007年)

『Machine Dreams』(2009年)

『Ritual Union』(2011年)

『Nabuma Rubberband』(2014年)

『Season High』(2017年)

『New Me,Same Us』(2020年)