2021年09月06日

The Rolling Stones『Some Girls』

大ヒット「Miss You」収録☆The Rolling Stones『Some Girls』

発表年:1978年
ez的ジャンル:中期Stones
気分は... :Charlieよ、安らかに・・・

先月24日に逝去したCharlie Watts(1941-2021年)を偲んで、The Rolling Stonesを取り上げたいと思います。

セレクトしたのは『Some Girls』(1978年)です。

これまで本ブログで紹介してきたThe Rolling Stones作品は以下の11枚(発売年順)。

 『12 X 5』(1965年)
 『The Rolling Stones, Now!』(1965年)
 『December's Children (And Everybody's)』(1965年)
 『Aftermath』(1966年)
 『Between the Buttons』(1967年)
 『Beggars Banquet』(1968年)
 『Let It Bleed』(1969年)
 『Sticky Fingers』(1971年)
 『Exile on Main St.』(1972年)
 『Black And Blue』(1976年)
 『Emotional Rescue』(1980年)

僕が初めてリアルタイムで聴いたStonesの新作は『Emotional Rescue』(1980年)でしたが、その直前に初めてアルバム単位で聴いたStones作品が、友達から借りた『Some Girls』(1978年)のレコードでした。

当時中学生であった僕にとって、それまでは「(I Can't Get No) Satisfaction」「Jumpin' Jack Flash」といった60年代Stonesのイメージが強く、オープニングの「Miss You」を聴いたとき、"Stonesってこんな感じだっけ?"とかなり戸惑った印象があります。当時の僕はロック的な格好良さを求めていたので、ディスコ・ビートの「Miss You」に面食らったのでしょうね。

本作『Some Girls』(1978年)は『Black And Blue』(1976年)以来、ライヴ・アルバム『Love You Live』(1977年)を挟み、2年ぶりのスタジオ録音作となります。Ron Woodが正式メンバーとしてフル参加した初のスタジオ作にもなります。

ファンならばご存知の通り、当時のStonesはKeithのカナダ、トロントにおけるヘロイン不法所持による逮捕という大トラブルを抱え、グループ解散説も流れた状態でした。また、音楽的にもパンク/ニューウェイヴが台頭しはじめ、Stonesは旧世代ロックというレッテルを貼られ、苦しい状況でした。

そんな中で起死回生の1作としてリリースされたのが本作『Some Girls』(1978年)です。

アルバムはUSチャート第1位、UKチャート第2位の大ヒットとなり、Stonesの健在ぶりを示すことができました。

Mick Jagger(vo、g、p、per)、Keith Richards(g、vo、b、p)、Ron Wood(g、back vo、b、ds)、Charlie Watts(ds)、Bill Wyman(b、syn)というメンバー5人以外に、Ian McLagan(el-p、org)、Sugar Blue(harmonica)、Mel Collins (sax)、Simon Kirke(congas)が参加しています。

プロデュースはThe Glimmer Twins(Mick Jagger/Keith Richards)

The Temptationsのカヴァー「Just My Imagination (Running Away with Me)」以外は、Jagger/Richardsによるオリジナルです。

本作で目を引くのは、前述の「Miss You」におけるディスコ・ビートの導入と、「Lies」「Shattered」に代表されるパンク/ニューウェイヴを意識した演奏です。

一方で、Charlieの力強いビートが聴ける「When the Whip Comes Down」「Some Girls」などは、昔からのStonesファンが楽しめる演奏ですし、前述の「Just My Imagination (Running Away with Me)」、シングル・ヒットした「Beast of Burden」のようなソウル・チューンには成熟したStonesならではの魅力を感じます。

改めて聴くと、バンドの危機をバネにして、本来のStonesらしさを見つめ直しつつ、80年代への新スタイルを模索する興味深い1枚に仕上がっていると思います。

全曲紹介しときやす。

「Miss You」
アルバムからのリード・シングルとして、USチャート第1位、UKチャート第3位となった大ヒット・シングル。現状ではStones、最後のUSチャートNo.1シングル。前述のようにディスコ・ビートの導入が見事にハマりました。当時でいえば、Rod Stewart「Da Ya Think I'm Sexy?」と並ぶ、ロック・スターの大ヒット・ディスコ・チューンでした。正直、初めて聴いたころは大して好きではありませんでしたが、僕自身が黒人音楽をよく聴くようになってからは、一気に好きになりましたね。スタジオ前作『Black And Blue』からの流れで聴けば、同作オープニングを飾った「Hot Stuff」が「Miss You」へと繋がっている気がします。
https://www.youtube.com/watch?v=PKVXSo9ROpg

当ブログでも紹介したMusiq SoulchildLeela Jamesヴァージョンをはじめ、Mirwais、The Dynamics、Etta James等がカヴァーしています。
Musiq Soulchild「Missyou」
 https://www.youtube.com/watch?v=0Is8MdtlCgE
Leela James「Miss You」
 https://www.youtube.com/watch?v=3lrtnmysr2U
Mirwais「Miss You」
 https://www.youtube.com/watch?v=VssSKwHaBPE
The Dynamics「Miss You」
 https://www.youtube.com/watch?v=bxhVj7LB61c
Etta James「Miss You」
 https://www.youtube.com/watch?v=F9-3meaGF-U

また、King Tee「Diss You」、Onyx feat. X-1「Broke Willies」、Snoop Dogg feat. Kokane「Y'all Gone Miss Me」、Daddy Freddy「Born Christian」、Seventy-Six of the Dark Myndz「Waiting So Long」、N2Deep「Deep N2 the Game」、Organiz'「Are U Ready (Miss You)」等のサンプリング・ソースとなっています。
King Tee「Diss You」
 https://www.youtube.com/watch?v=fRbfnI89Q7s
Onyx feat. X-1「Broke Willies」
 https://www.youtube.com/watch?v=zQYm1GMst_Q
Snoop Dogg feat. Kokane「Y'all Gone Miss Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=UVzBr9T36XE
Daddy Freddy「Born Christian」
 https://www.youtube.com/watch?v=aJFiRT7cJoc
Seventy-Six of the Dark Myndz「Waiting So Long」
 https://www.youtube.com/watch?v=FtZVNLTpQeg
N2Deep「Deep N2 the Game」
 https://www.youtube.com/watch?v=TWU3ZUJDQPs
Organiz'「Are U Ready (Miss You)」
 https://www.youtube.com/watch?v=bFA-RV5WA1A

「When the Whip Comes Down」
ロック・バンドとしてのStonesを聴きたいファンを安堵させてくれる、Stonesらしいロック・チューン。Charlieの力強いビートが演奏を牽引します。
https://www.youtube.com/watch?v=fwgGdfp-kc0

「Just My Imagination (Running Away with Me)」
The Temptations、1971年の大ヒット曲をカヴァー(Norman Whitfield/Barrett Strong作)。ソウル名曲を自分たちのオリジナルであるかのように聴かせてしまうのは、さすがStonesという気がしますね。ロック・バンドとしての成熟を感じるコクのある演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=_FDlZPOLn0M

「Some Girls」
タイトル曲はブラック・フィーリング溢れる演奏です。Sugar Blueのハーモニカが印象的ですね。ここでもCharlieのパワフルなビートを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=hKOr0yzZcro

「Lies」
スピーディーに直線的に疾走するロックン・ロール。パンク世代への対抗心を剥き出しにした演奏かもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=XRTXx4NdodU

「Far Away Eyes」
ここからがオリジナルLPのB面。『Let It Bleed』(1969年)あたりに入っていてもおかしくないようなカントリー調の仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=1n-2vgbk6w4

「Respectable」
軽快なロックン・ロールで駆け抜けます。パンク世代からの突き上げに対して、ロック・バンドとしての矜持を示したかのような演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=S0hl5WmTTPo

「Before They Make Me Run」
Keithがリード・ヴォーカルをとる、Keithファンにはたまらない1曲。Keithのヘロヘロなヴォーカルの味わいがサイコーです。勿論、Keithらしいギターも満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=KWqxFMUnskw

Steve Earle and Supersuckers、Great Lake Swimmers、Blue Jean Junkiesがカヴァーしています。
Steve Earle and Supersuckers「Before They Make Me Run」
 https://www.youtube.com/watch?v=BVbI8fv03ps
Great Lake Swimmers「Before They Make Me Run」
 https://www.youtube.com/watch?v=cReTaLCZHf4

「Beast of Burden」
アルバムからの2ndシングルとして、USチャート第8位のヒットとなりました。Curtis Mayfieldあたりに通じる雰囲気のミディアム・ソウル・チューン。こういうソウル・チューンで他のロック・バンドの追随を許さないのがStonesですね。
https://www.youtube.com/watch?v=RlV-ZFyVH3c

Bette Midler、Billy Valentine等がカヴァーしています。
Bette Midler「Beast of Burden」
 https://www.youtube.com/watch?v=zsqf-ORB37Q
Billy Valentine「Beast of Burden」
 https://www.youtube.com/watch?v=WUwrzeNNQfI

「Shattered」
ラストは、次作『Emotional Rescue』(1980年)を予感させるニューウェイヴ調の演奏で締め括ってくれます。昔は大していい演奏だと思いませんでしたが、今はこのニューウェイヴなStonesが大好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=3_Y5J0ka4_k

Fresh Kid Ice「Demon」等のサンプリング・ソースとなっています。
Fresh Kid Ice「Demon」
 https://www.youtube.com/watch?v=9ZGQOb8f9Qk

The Rolling Stonesの過去記事もご査収ください。

『12 X 5』(1965年)


『The Rolling Stones, Now!』(1965年)
ザ・ローリング・ストーンズ・ナウ!

『December's Children (And Everybody's)』(1965年)


『Aftermath』(1966年)


『Between the Buttons』(1967年)


『Beggars Banquet』(1968年)


『Let It Bleed』(1969年)


『Sticky Fingers』(1971年)


『Exile on Main St.』(1972年)


『Black And Blue』(1976年)


『Emotional Rescue』(1980年)
posted by ez at 01:57| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月01日

Ronnie Laws『Friends And Strangers』

Lawsファミリー次男の快作☆Ronnie Laws『Friends And Strangers』

発表年:1977年
ez的ジャンル:Lawsファミリー系ジャズ・ファンク
気分は... :未知との遭遇!

有名な音楽一家Lawsファミリーの次男であり、人気サックス奏者Ronnie Laws『Friends And Strangers』(1977年)です。

Ronnie Lawsは1950年、テキサス州ヒューストン生まれ。有名な音楽一家Lawsファミリーの次男であり、兄にフルート奏者Hubert Laws、姉に女性シンガーEloise Laws、妹に女性シンガーDebra Lawsを持ちます。

かつては初期Earth, Wind & Fireのメンバーとしても活動していました。

初リーダー作は『Pressure Sensitive』(1975年)。それ以降コンスタントにアルバム・リリースしています。

本作『Friends And Strangers』(1977年)は、3作目のリーダー作であり、Blue Noteでの最終作。スペイシー&メロウな快作として再評価の高い1枚です。

プロデュースはWayne Henderson

Ronnie Laws(ss、ts、afl、vo)以下、Eloise Laws(vo)、Debra Laws(vo)、Donnie Beck(g、b)、Melvin Robinson(g)、Roland Bautista(g)、Nathaniel Phillips(b)、Steven Gutierrez(ds)、Bobby Lyle(p)、Larry Dunn(syn、clavinet、el-p)、Vance "Mad Dog" Tenort(per、congas)、Saundra "Pan" Alexander(vo)等がレコーディングに参加しています。

人気があるのは、Ronnieがリード・ヴォーカルのメロウ・ファンク「Saturday Evening」、サンプリング・ソースとしても大人気のタイトル曲「Friends And Strangers」、爽快ディスコ・フュージョン「Nuthin' 'Bout Nuthin'」あたりですかね。本作らしいスペイシー・ジャズ・ファンク「Goodtime Ride」も外せないかもしれません。

個人的には「Life In Paradise」「Just Love」といったメロウ・バラード、疾走するジャズ・ファンク「New Day」もおススメです。

アルバム全体としての完成度が素晴らしい1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Goodtime Ride」
Ronnie Laws/William Jeffrey作。ジャケをそのまま音にしたようなスペイシー・ジャズ・ファンクなオープニング。ヴィヴィッドな音色がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=ye3VdSOG4hQ

「Saturday Evening」
Ronnie Laws作。姉Eloise、妹Debraのバックアップを受けてRonnieがリード・ヴォーカルをとっています。メロウ・ファンクなサウンドも含めてグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=vKaMhXSJGWo

2Pac「Don't You Trust Me? (Original Version)」のサンプリング・ソースとなっています。
2Pac「Don't You Trust Me? (Original Version)」
 https://www.youtube.com/watch?v=m3-PQh87zEg

「Friends And Strangers」
William Jeffrey作。タイトル曲はサマー・モードのメロウ・チューン。イントロは派手ですが、本編は意外に穏やかなバカンス・ムードです。
https://www.youtube.com/watch?v=nRCun0fCr_U

Knxwledge.「Sellibrate」、Funky DL「Not Yet Known」、Naohirock & SuzukiSmooth「Keep Rock On」、Pudgee「Love Changes」、The Ballers「Saturday」、Cleveland City Crookz「All My Dogs」、2000 Crows「It's Out There」、Techniec feat. L's「I Know They Know」、Kristoff Krane feat. Slug「Work」、Metal Fingers「Myrrh」、Wale「The Friends N Strangers」、Charles Hamilton「Brighter Days」、Bassi Maestro and DJ Shocca「L'amore Dov'e」等のサンプリング・ソースとなっています。
Knxwledge.「Sellibrate」
 https://www.youtube.com/watch?v=20lkaAPl9cw
Funky DL「Not Yet Known」
 https://www.youtube.com/watch?v=z3gOaCyavoI
Naohirock & SuzukiSmooth「Keep Rock On」
 https://www.youtube.com/watch?v=T5HIqwhSOXc
Pudgee「Love Changes」
 https://www.youtube.com/watch?v=ACqOjgu5nOc
The Ballers「Saturday」
 https://www.youtube.com/watch?v=6E51b9M5o1o
Cleveland City Crookz「All My Dogs」
 https://www.youtube.com/watch?v=9Aq6SLc1gTA
2000 Crows「It's Out There」
 https://www.youtube.com/watch?v=pW3HhZ-nkJM
Techniec feat. L's「I Know They Know」
 https://www.youtube.com/watch?v=jiOps0MupSQ
Kristoff Krane feat. Slug「Work」
 https://www.youtube.com/watch?v=lbaNLV9I2ts

「Nuthin' 'Bout Nuthin'」
Eloise Laws/Ronnie Laws/William Jeffrey作。爽快なディスコ・フュージョン。昼間に聴くディスコといった雰囲気です。Ronnieの快調なサックスもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=hIF84D2zE_I

「New Day」
Ronnie Laws作。疾走感が格好良いジャズ・ファンク。サマー・フュージョンとしても楽しめる演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=g5kpSoytbmM

「Life In Paradise」
Ronnie Laws作。サンセット・モードのロマンティック・バラード。Ronnieがムーディーなサックスを聴かせてくれます。妹Debraらの女性コーラスもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=gm32Ev5muTU

Jurassic 5「Hey」、Letherette「Leabs 2」、Mndsgn「Sumdim」のサンプリング・ソースとなっています。
Jurassic 5「Hey」
 https://www.youtube.com/watch?v=h4YnK6qdx4Y
Letherette「Leabs 2」
 https://www.youtube.com/watch?v=nEu1NPDvD6I
Mndsgn「Sumdim」
 https://www.youtube.com/watch?v=wMhWnW2fFgk

「Same Old Story」
Ronnie Laws作。スピード感のあるフュージョン。ノリはいいのですが、少し面白味に欠ける気も・・・
https://www.youtube.com/watch?v=f79iYzjlEyI

「Just Love」
Larry Dunn/Ronnie Laws作。ラストは幻想的なメロウ・バラードでロマンティックに締め括ってくれます。大きな愛を感じる演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=0dDi0RIWT2Q

Eto and V. Don feat. Jai Black「Pyrex」のサンプリング・ソースとなっています。
Eto and V. Don feat. Jai Black「Pyrex」
 https://www.youtube.com/watch?v=ou0EhcUfaSw

Ronnie Lawsの他の初期作品もチェックを!

『Pressure Sensitive』(1975年)


『Fever』(1976年)


『Solid Ground』(1981年)


『Mr. Nice Guy』(1983年)
posted by ez at 02:46| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月28日

Jo Bisso『Love Somebody』

フレンチ・ディスコの人気プロデューサー☆Jo Bisso『Love Somebody』

発表年:1977年
ez的ジャンル:フレンチ・ディスコ
気分は... :悩殺!

今日は70年代ディスコ作品からJo Bisso『Love Somebody』(1977年)です。

Jo Bissoは、フランスを拠点に活動していたカメルーン出身のプロデューサー。

当ブログでは約2か月前に彼が仕掛け人のディスコ・プロジェクト作品、Venise『The Best Disco In The City』(1978年)を紹介しています。

彼自身の名義でも『Dance To It』(1976年)、『Disco Amour, Tonight』(1976年)、『Love Somebody』(1977年)、『The Best Disco In The City』(1978年)、『Mademoiselle』(1978年)といったアルバムをリリースしています。

本作『Love Somebody』は、1977年にフランスのMercuryからリリースされ、1978年にT.K.傘下のMarlinからUSリリースされました。

プロデュース、アレンジはJo Bisso自身。
ソングライティングもすべてJo Bissoによるものです。

レコーディングにはVeniseにも参加していたLinda HerdersonSharon Criswell、さらにはClaudia FerrarTina Kleinといった女性シンガーが参加しています。

ハイライトはフレンチ・ディスコ・ブギーなタイトル曲「Love Somebody (Part 1)」。Jo Bissoのフレンチ・ディスコ・ワールドを満喫できます。

それ以外であれば、Claudia Ferrarがリード・ヴォーカルをとる「Your Love」「Let's Keep It Together」もおススメです。

悩殺モードのフレンチ・ディスコを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Love Somebody (Part 1)」
本作のハイライトとなるタイトル曲。フレンチ・ディスコ・ブギーは10分半超の長尺トラック。VeniseのLinda HerdersonとSharon Criswellが女性ヴォーカルです。シンセの音色の妖しげな華やかさと、振り切ったアッパーなグルーヴ感がたまりません。途中のパーカッション・ブレイクも強烈ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qWyn58L4sZI

「Love Somebody (Part 2)」
「Love Somebody」のパート2。パート1からガラリと変わって、セクシーな男女の会話を織り交ぜた、チークタイム・モードの妖艶バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=3ekWedm3658

「Your Love」
Claudia Ferrarがリード・ヴォーカルをとる妖艶なファンキー・ダンサー。ワウ・ギターと格好良いベースラインらが織り成すファンクネス、控えめなパーカッション・ブレイクが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=Mdabq_D7KF4

「Let's Keep It Together」
Claudia Ferrarの可憐なヴォーカルにサックスが絡むメロウ・ダンサー。儚い雰囲気がフレンチっぽくていいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=B9zAtMP7JYw

「Thank You Baby」
ラストはClaudia Ferrarが切々と歌い上げるメロウ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=q1ScYDl2sOk

未聴の方はVenise『The Best Disco In The City』(1978年)もチェックを!

Venise『The Best Disco In The City』(1978年)
posted by ez at 03:21| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月24日

Salinas『Paz Amor E... Samba』

爽快コーラスによるブラジリアン・ポップ☆Salinas『Paz Amor E... Samba』

発表年:1972年
ez的ジャンル:ブラジリアン・ポップ/ソフトロック
気分は... :愛と平和のサンバ!

今回は70年代ブラジリアン・ポップ/ソフトロック、Salinas『Paz Amor E... Samba』(1972年)です。

Salinasは男女コーラス・グループ。
詳細なプロフィールは不明ですが、ピアニスト/アレンジャー/プロデューサーであるDaniel Salinas絡みのグループのようです。

そんなSalinasによるブラジリアン・ポップ/ソフトロック作品が『Paz Amor E... Samba』(1972年)です。

サンバ/ボサノヴァ的な楽しみ方とブラジリアン・ソフトロック的な楽しみ方ができるのがいいですね。古いサンバ・カンサォンをモダンに聴かせてくれるのがいいですね。

ソフトロック調の「Jangada」「A Saudade Mata A Gente」、モダン・サンバ「Tenha Fe Que Amanha Um Lindo Dia Vai Nascer」、軽快に疾走するメロウ・サンバ「Morte Do Amor」、軽快なサンバ「Implorar」、哀愁のサンバ・カンサォン「Cabelos Brancos」あたりがおススメです。

華やかな愛と平和のサンバをぜひ!

全曲紹介しときやす。

「Tenha Fe Que Amanha Um Lindo Dia Vai Nascer」
ブラジルのサンバ・ユニットOs Originais Do Sambaのカヴァー(Jorge Ben作)。オリジナルは『Exportacao』(1971年)に収録されています。軽快なクイーカと快活な男女ヴォーカルが印象的なモダン・サンバは僕好み!当ブログではPilots On Dopeのカヴァーも紹介済みです。
https://www.youtube.com/watch?v=JW_xre4z5W0

「Segredo」
Herivelto Martins/Marino Pinto作。オルガンの音色が印象的なボッサ・バラードで聴かせてくれます。当ブログではJoao Gilbertoのカヴァーも紹介済みです。
https://www.youtube.com/watch?v=67qmrIvzVqA

「Morte Do Amor」
Antonio Carlos & Jocafiのカヴァー(Alberto Santos Pinheiro/Antonio Carlos & Jocafi作)。オリジナルは当ブログでも紹介した『Mudei De Ideia』(1971年)収録。軽快に疾走するメロウ・サンバは実にキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=MrS7xU8Y3lo

「Mangueira, Minha Querida Madrinha (Tengo Tengo)」
Zuzuca作。1936年に書かれたサンバ作品のカヴァー。1972年のカーニヴァルのヒット曲だったそうです。正にカーニヴァル・モードの仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=UB9vIvkxJsI

「Jangada」
Herve Cordovil/Vicente Leporace作。1914年に書かれたサンバ・カンサォンをカヴァー。ここではソフトロック調の絶品メロウ・チューンで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=S4Ku-dOVmKE

「Ilu Aye (Terra Da Vida)」
Cabana/Norival Reis作。この曲も1972年のカーニヴァルのヒット曲だったそうです。Walter Wanderley調のグルーヴィーなオルガン・ジャズ・サンバのインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=kmXbi4_pzlY

「Deus Me Perdoe」
Humberto Teixeira/Lauro Maia作。軽快なオルガン・ボッサで始まり、そのままメロウ・ジャズ・サンバへと展開していきます。
https://www.youtube.com/watch?v=Cmtkl6NlRYI

「Cabelos Brancos」
Herivelto Martins/Marino Pinto作。「Segredo」と同じコンビの作品。哀愁のサンバ・カンサォンはLuiz Bonfaの名曲「Manha de Carnaval」あたりの雰囲気にも通じます。
https://www.youtube.com/watch?v=Wxa4LXer5RQ

「Moca Branca Da Favela」
Jorge Costa作。サンバとボサノヴァが交錯するリズム・チェンジが面白い演奏です。全体としてはソフトロック調です。
https://www.youtube.com/watch?v=uo-8iTFHvaM

「Implorar」
Germano Augusto/Joao Gaspar/Kid Pepe作。1935年のカーニヴァルのヒット曲なのだとか。軽快なサンバのリズムと男女ヴォーカル、グルーヴィー・オルガンが一体化した雰囲気がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=ZeuLnhLpUK4

「A Saudade Mata A Gente」
Antonio Almeida/Joao De Barro作。1907年に書かれた古いサンバ・カンサォンをカヴァー。ビートの効いた洗練されたソフトロックで聴かせてくれます。当ブログではJoyceのカヴァーも紹介済みです。
https://www.youtube.com/watch?v=FL0xJqkjOM0

「Martim Cerere」
Gibi/Ze Catimba作。ラストはアッパーなサンバ・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=3d2T0G1u6TA

Daniel Salinas『Atlantis』(1973年)
posted by ez at 04:54| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月20日

Eric Clapton『No Reason To Cry』

The Band、Dylanらとも共演☆Eric Clapton『No Reason To Cry』

発表年:1976年
ez的ジャンル:レイドバック系ロック
気分は... :派手さはなくとも良い!

久々にレジェンド・ギタリストEric Claptonの紹介です。
セレクトしたのは『No Reason To Cry』(1976年)です。

これまで当ブログで紹介したClapton<のソロ・アルバムは以下の3枚(発売順)。

 『461 Ocean Boulevard』(1974年)
 『There's One In Every Crowd』(1975年)
 『Another Ticket』(1981年)

約11年ぶりのClaptonの紹介です。
数日前に60年代、70年代Claptonを収めた4時間以上のドキュメンタリーを観ていたら、70年代のClapton作品が聴きたくなりました。

本作『No Reason To Cry』(1976年)は、ライヴ・アルバム『E. C. Was Here』(1975年)に続くアルバムであり、スタジオ作としては『There's One In Every Crowd』(1975年)に次ぐ作品となります。

YardbirdsJohn Mayall's Bluesbreakers,CreamBlind FaithDerek & The Dominosと常にバンドで悩み続けてきたClaptonが、『461 Ocean Boulevard』以降組んだ自身のバンドで、ようやくバンドを楽しめるようになった様子が、先のドキュメンタリーに収められていました。

そんな自身のバンドの絶頂を示したのが本作『No Reason To Cry』(1976年)です。

本作におけるバンド・メンバーは、Eric Clapton(vo、g)、George Terry(g)、Jamie Oldaker(ds)、Dick Sims(key) 、Carl Radle(b)、Yvonne Elliman(vo)、Marcy Levy(vo)。『There's One In Every Crowd』から続く息の合った面々です。

レコーディングはThe BandShangri-la Studios等で行われ、The BandRick Danko/Garth Hudson/Richard Manuel/Robbie Robertson//Levon Helm)、Bob DylanThe Rolling StonesRon WoodGeorgie FameBilly PrestonJesse Ed Davis等の多彩なゲストも参加しています。

特にThe Bandとの共演は、Claptonが長らく望んでいたものであり、それが遂に実現しました。先のドキュメンタリーでもCream解散後、Claptonが一人でThe Bandメンバーに会いに行き、本当はThe Bandへの加入を懇願しようと思っていたが、実際には話を切り出せずに帰ってきたエピソードが挿入されていました。

プロデュースはRob FraboniEric ClaptonCarl Radle

UKアルバム・チャート第8位、USアルバム・チャート第15位でしたが、ロック・スターEric Claptonの作品としては特筆するほどのチャート・アクションではありませんでした。そのため、豪華ゲストを呼んできたわりには地味な作品との見方も強く、必ずしも評価の高いClapton作品ではないかもしれません。

しかし、そうしたロック・スターの呪縛から解放されることこそが、この時期のClaptonが望んだことであり、トップランナーのプレッシャーを受けることなく、普段着で自分がやりたい音楽を演奏するClaptonが先のドキュメンタリーでも強調されていました。豪華ゲストとの共演も、彼らを大げさに扱うのではなく、Claptonのバンドに遊びに来た仲間の一人として扱っているのが本作の良さであるとドキュメンタリーで説明され、妙に納得してしまいました。

僕もロック少年だった頃は、CreamDerek & The Dominosと同じ尺度で、70年代ソロ作を聴いていました。そのため、『461 Ocean Boulevard』(1974年)は許容範囲でしたが、『There's One In Every Crowd』(1975年)、『No Reason To Cry』(1976年)には物足りなさを感じていました。

しかしながら、現在は『There's One In Every Crowd』『No Reason To Cry』も心地好く聴くことができます。

まぁ、各曲の詳しい解説はClaptonマニアの方々にお任せして、リラックスして本作を聴きたいと思います。

ジャケも夏らしくていいですね。

全曲紹介しときやす。

「Beautiful Thing」
Rick Danko/Richard Manuel作。The Bandとの共演らしいレイドバックした仕上がり。女性コーラス隊によるゴスペル調コーラスもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=rtoIIRy1GoA

The Bandのみのデモ・トラックが『A Musical History』(2005年)にリリースされています。

「Carnival」
Eric Clapton作。アルバムからの2ndシングル。スワンピーなファンキー・ロックはフリーソウル的な聴き方もできるのでは?エキサイティングな疾走感があっていいですね。ここでもソウルフルな女性コーラス隊が活躍します。
https://www.youtube.com/watch?v=2iWdxhqRxfc

「Sign Language」
Bob Dylan作。Bob Dylanとの共演もファンには嬉しい顔合わせですね。レイドバックしたサウンドをバックに、Bob Dylanのクセのあるヴォーカル・スタイルにClaptonが何とか合わせようとしているのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=jKCTC7sogL4

「County Jail Blues」
Alfred Fields作。B.B. Kingも演奏したブルース作品をカヴァー。昔は何とも思いませんでしたが、今聴くと実に格好良いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=snsTlS-mcqA

「All Our Past Times」
Eric Clapton/Rick Danko作。これもClaptonのThe Bandへの憧れを感じる音ですね。また、所々次作『Slowhand』(1977年)の名バラード「Wonderful Tonight」を感じさせるのも興味深いです。
https://www.youtube.com/watch?v=rPoaevqhasI

「Hello Old Friend」
Eric Clapton作。アルバムからの1stシングル。USシングル・チャート第24位となっています。Claptonのシンガー/ソングライターとしての成長を感じる1曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=1LTPRub6vKE

「Double Trouble」
Otis Rush作。ブルース名曲をカヴァー。こういうディープなブルース演奏を普段着でできるようになったことこそが、この時期のClaptonの魅力かもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=zRbzgiCJUPU

「Innocent Times」
Eric Clapton/Marcy Levy作。ここでは後にShakespears Sisterでも活躍するMarcy Levy(Marcella Detroit)がヴォーカルをとります。バンド・メンバーにリード・ヴォーカルを任せるあたりに、いかにClaptonがこのバンドを大切にしているかが分かるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=Q8JGWkix2Ck

「Hungry」
Marcy Levy/Dicky Simms作。ソングライティングも含めて、この時期のバンドの充実ぶりが窺えます。Derek & The Dominos的なエッセンスも感じられるのも魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=3Cb_XypHkBA

「Black Summer Rain」
Eric Clapton作。本編ラストは素敵なバラードで締め括ってくれます。先に挙げた名バラード「Wonderful Tonight」とセットで聴きたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=m4lB90-RzSQ

「Last Night」
CDボーナス・トラック。偉大なブルース・マンLittle Walterのカヴァー。ディープなブルースをClaptonが望むようにカヴァーしているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=AiUe9VnWy9Q

Eric Claptonの70年代から80年代初めの他作品もチェックを!

『Eric Clapton』(1970年)


Derek & The Dominos『Layla and Other Assorted Love Songs』(1970年)


『Eric Clapton's Rainbow Concert』(1973年)


『461 Ocean Boulevard』(1974年)


『There's One In Every Crowd』(1975年)


『E.C. Was Here』(1975年)


『Slowhand』(1977年)


『Backless』(1978年)


『Just One Night』(1980年)


『Another Ticket』(1981年)
posted by ez at 01:13| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする