2021年08月24日

Salinas『Paz Amor E... Samba』

爽快コーラスによるブラジリアン・ポップ☆Salinas『Paz Amor E... Samba』

発表年:1972年
ez的ジャンル:ブラジリアン・ポップ/ソフトロック
気分は... :愛と平和のサンバ!

今回は70年代ブラジリアン・ポップ/ソフトロック、Salinas『Paz Amor E... Samba』(1972年)です。

Salinasは男女コーラス・グループ。
詳細なプロフィールは不明ですが、ピアニスト/アレンジャー/プロデューサーであるDaniel Salinas絡みのグループのようです。

そんなSalinasによるブラジリアン・ポップ/ソフトロック作品が『Paz Amor E... Samba』(1972年)です。

サンバ/ボサノヴァ的な楽しみ方とブラジリアン・ソフトロック的な楽しみ方ができるのがいいですね。古いサンバ・カンサォンをモダンに聴かせてくれるのがいいですね。

ソフトロック調の「Jangada」「A Saudade Mata A Gente」、モダン・サンバ「Tenha Fe Que Amanha Um Lindo Dia Vai Nascer」、軽快に疾走するメロウ・サンバ「Morte Do Amor」、軽快なサンバ「Implorar」、哀愁のサンバ・カンサォン「Cabelos Brancos」あたりがおススメです。

華やかな愛と平和のサンバをぜひ!

全曲紹介しときやす。

「Tenha Fe Que Amanha Um Lindo Dia Vai Nascer」
ブラジルのサンバ・ユニットOs Originais Do Sambaのカヴァー(Jorge Ben作)。オリジナルは『Exportacao』(1971年)に収録されています。軽快なクイーカと快活な男女ヴォーカルが印象的なモダン・サンバは僕好み!当ブログではPilots On Dopeのカヴァーも紹介済みです。
https://www.youtube.com/watch?v=JW_xre4z5W0

「Segredo」
Herivelto Martins/Marino Pinto作。オルガンの音色が印象的なボッサ・バラードで聴かせてくれます。当ブログではJoao Gilbertoのカヴァーも紹介済みです。
https://www.youtube.com/watch?v=67qmrIvzVqA

「Morte Do Amor」
Antonio Carlos & Jocafiのカヴァー(Alberto Santos Pinheiro/Antonio Carlos & Jocafi作)。オリジナルは当ブログでも紹介した『Mudei De Ideia』(1971年)収録。軽快に疾走するメロウ・サンバは実にキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=MrS7xU8Y3lo

「Mangueira, Minha Querida Madrinha (Tengo Tengo)」
Zuzuca作。1936年に書かれたサンバ作品のカヴァー。1972年のカーニヴァルのヒット曲だったそうです。正にカーニヴァル・モードの仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=UB9vIvkxJsI

「Jangada」
Herve Cordovil/Vicente Leporace作。1914年に書かれたサンバ・カンサォンをカヴァー。ここではソフトロック調の絶品メロウ・チューンで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=S4Ku-dOVmKE

「Ilu Aye (Terra Da Vida)」
Cabana/Norival Reis作。この曲も1972年のカーニヴァルのヒット曲だったそうです。Walter Wanderley調のグルーヴィーなオルガン・ジャズ・サンバのインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=kmXbi4_pzlY

「Deus Me Perdoe」
Humberto Teixeira/Lauro Maia作。軽快なオルガン・ボッサで始まり、そのままメロウ・ジャズ・サンバへと展開していきます。
https://www.youtube.com/watch?v=Cmtkl6NlRYI

「Cabelos Brancos」
Herivelto Martins/Marino Pinto作。「Segredo」と同じコンビの作品。哀愁のサンバ・カンサォンはLuiz Bonfaの名曲「Manha de Carnaval」あたりの雰囲気にも通じます。
https://www.youtube.com/watch?v=Wxa4LXer5RQ

「Moca Branca Da Favela」
Jorge Costa作。サンバとボサノヴァが交錯するリズム・チェンジが面白い演奏です。全体としてはソフトロック調です。
https://www.youtube.com/watch?v=uo-8iTFHvaM

「Implorar」
Germano Augusto/Joao Gaspar/Kid Pepe作。1935年のカーニヴァルのヒット曲なのだとか。軽快なサンバのリズムと男女ヴォーカル、グルーヴィー・オルガンが一体化した雰囲気がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=ZeuLnhLpUK4

「A Saudade Mata A Gente」
Antonio Almeida/Joao De Barro作。1907年に書かれた古いサンバ・カンサォンをカヴァー。ビートの効いた洗練されたソフトロックで聴かせてくれます。当ブログではJoyceのカヴァーも紹介済みです。
https://www.youtube.com/watch?v=FL0xJqkjOM0

「Martim Cerere」
Gibi/Ze Catimba作。ラストはアッパーなサンバ・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=3d2T0G1u6TA

Daniel Salinas『Atlantis』(1973年)
posted by ez at 04:54| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月20日

Eric Clapton『No Reason To Cry』

The Band、Dylanらとも共演☆Eric Clapton『No Reason To Cry』

発表年:1976年
ez的ジャンル:レイドバック系ロック
気分は... :派手さはなくとも良い!

久々にレジェンド・ギタリストEric Claptonの紹介です。
セレクトしたのは『No Reason To Cry』(1976年)です。

これまで当ブログで紹介したClapton<のソロ・アルバムは以下の3枚(発売順)。

 『461 Ocean Boulevard』(1974年)
 『There's One In Every Crowd』(1975年)
 『Another Ticket』(1981年)

約11年ぶりのClaptonの紹介です。
数日前に60年代、70年代Claptonを収めた4時間以上のドキュメンタリーを観ていたら、70年代のClapton作品が聴きたくなりました。

本作『No Reason To Cry』(1976年)は、ライヴ・アルバム『E. C. Was Here』(1975年)に続くアルバムであり、スタジオ作としては『There's One In Every Crowd』(1975年)に次ぐ作品となります。

YardbirdsJohn Mayall's Bluesbreakers,CreamBlind FaithDerek & The Dominosと常にバンドで悩み続けてきたClaptonが、『461 Ocean Boulevard』以降組んだ自身のバンドで、ようやくバンドを楽しめるようになった様子が、先のドキュメンタリーに収められていました。

そんな自身のバンドの絶頂を示したのが本作『No Reason To Cry』(1976年)です。

本作におけるバンド・メンバーは、Eric Clapton(vo、g)、George Terry(g)、Jamie Oldaker(ds)、Dick Sims(key) 、Carl Radle(b)、Yvonne Elliman(vo)、Marcy Levy(vo)。『There's One In Every Crowd』から続く息の合った面々です。

レコーディングはThe BandShangri-la Studios等で行われ、The BandRick Danko/Garth Hudson/Richard Manuel/Robbie Robertson//Levon Helm)、Bob DylanThe Rolling StonesRon WoodGeorgie FameBilly PrestonJesse Ed Davis等の多彩なゲストも参加しています。

特にThe Bandとの共演は、Claptonが長らく望んでいたものであり、それが遂に実現しました。先のドキュメンタリーでもCream解散後、Claptonが一人でThe Bandメンバーに会いに行き、本当はThe Bandへの加入を懇願しようと思っていたが、実際には話を切り出せずに帰ってきたエピソードが挿入されていました。

プロデュースはRob FraboniEric ClaptonCarl Radle

UKアルバム・チャート第8位、USアルバム・チャート第15位でしたが、ロック・スターEric Claptonの作品としては特筆するほどのチャート・アクションではありませんでした。そのため、豪華ゲストを呼んできたわりには地味な作品との見方も強く、必ずしも評価の高いClapton作品ではないかもしれません。

しかし、そうしたロック・スターの呪縛から解放されることこそが、この時期のClaptonが望んだことであり、トップランナーのプレッシャーを受けることなく、普段着で自分がやりたい音楽を演奏するClaptonが先のドキュメンタリーでも強調されていました。豪華ゲストとの共演も、彼らを大げさに扱うのではなく、Claptonのバンドに遊びに来た仲間の一人として扱っているのが本作の良さであるとドキュメンタリーで説明され、妙に納得してしまいました。

僕もロック少年だった頃は、CreamDerek & The Dominosと同じ尺度で、70年代ソロ作を聴いていました。そのため、『461 Ocean Boulevard』(1974年)は許容範囲でしたが、『There's One In Every Crowd』(1975年)、『No Reason To Cry』(1976年)には物足りなさを感じていました。

しかしながら、現在は『There's One In Every Crowd』『No Reason To Cry』も心地好く聴くことができます。

まぁ、各曲の詳しい解説はClaptonマニアの方々にお任せして、リラックスして本作を聴きたいと思います。

ジャケも夏らしくていいですね。

全曲紹介しときやす。

「Beautiful Thing」
Rick Danko/Richard Manuel作。The Bandとの共演らしいレイドバックした仕上がり。女性コーラス隊によるゴスペル調コーラスもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=rtoIIRy1GoA

The Bandのみのデモ・トラックが『A Musical History』(2005年)にリリースされています。

「Carnival」
Eric Clapton作。アルバムからの2ndシングル。スワンピーなファンキー・ロックはフリーソウル的な聴き方もできるのでは?エキサイティングな疾走感があっていいですね。ここでもソウルフルな女性コーラス隊が活躍します。
https://www.youtube.com/watch?v=2iWdxhqRxfc

「Sign Language」
Bob Dylan作。Bob Dylanとの共演もファンには嬉しい顔合わせですね。レイドバックしたサウンドをバックに、Bob Dylanのクセのあるヴォーカル・スタイルにClaptonが何とか合わせようとしているのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=jKCTC7sogL4

「County Jail Blues」
Alfred Fields作。B.B. Kingも演奏したブルース作品をカヴァー。昔は何とも思いませんでしたが、今聴くと実に格好良いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=snsTlS-mcqA

「All Our Past Times」
Eric Clapton/Rick Danko作。これもClaptonのThe Bandへの憧れを感じる音ですね。また、所々次作『Slowhand』(1977年)の名バラード「Wonderful Tonight」を感じさせるのも興味深いです。
https://www.youtube.com/watch?v=rPoaevqhasI

「Hello Old Friend」
Eric Clapton作。アルバムからの1stシングル。USシングル・チャート第24位となっています。Claptonのシンガー/ソングライターとしての成長を感じる1曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=1LTPRub6vKE

「Double Trouble」
Otis Rush作。ブルース名曲をカヴァー。こういうディープなブルース演奏を普段着でできるようになったことこそが、この時期のClaptonの魅力かもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=zRbzgiCJUPU

「Innocent Times」
Eric Clapton/Marcy Levy作。ここでは後にShakespears Sisterでも活躍するMarcy Levy(Marcella Detroit)がヴォーカルをとります。バンド・メンバーにリード・ヴォーカルを任せるあたりに、いかにClaptonがこのバンドを大切にしているかが分かるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=Q8JGWkix2Ck

「Hungry」
Marcy Levy/Dicky Simms作。ソングライティングも含めて、この時期のバンドの充実ぶりが窺えます。Derek & The Dominos的なエッセンスも感じられるのも魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=3Cb_XypHkBA

「Black Summer Rain」
Eric Clapton作。本編ラストは素敵なバラードで締め括ってくれます。先に挙げた名バラード「Wonderful Tonight」とセットで聴きたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=m4lB90-RzSQ

「Last Night」
CDボーナス・トラック。偉大なブルース・マンLittle Walterのカヴァー。ディープなブルースをClaptonが望むようにカヴァーしているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=AiUe9VnWy9Q

Eric Claptonの70年代から80年代初めの他作品もチェックを!

『Eric Clapton』(1970年)


Derek & The Dominos『Layla and Other Assorted Love Songs』(1970年)


『Eric Clapton's Rainbow Concert』(1973年)


『461 Ocean Boulevard』(1974年)


『There's One In Every Crowd』(1975年)


『E.C. Was Here』(1975年)


『Slowhand』(1977年)


『Backless』(1978年)


『Just One Night』(1980年)


『Another Ticket』(1981年)
posted by ez at 01:13| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月17日

Don Downing『Doctor Boogie』

唯一のアルバムは良質なディスコ作品☆Don Downing『Doctor Boogie』

発表年:1978年
ez的ジャンル:Roadshow系ディスコ
気分は... :僕好みのキャッチーさ!

今回は70年代ディスコ作品からDon Downing『Doctor Boogie』(1978年)です。

Don Downingは1945年オクラホマ生まれの男性ソウル・シンガー。
実兄はシンガー/ソングライター/ピアニストのAl Downing

60年代初めにシングルを2枚リリースしています。
その後、1973年に「Dream World」「Lonely Days, Lonely Nights」といったアーリー・ディスコ作品をRoadshowからシングル・リリースしています。

そして、ディスコ全盛期の1978年に前述のシングル2曲を含むディスコ・アルバムとしてリリースしたのが、唯一のアルバムである本作『Doctor Boogie』(1978年)です。Roadshowが新設したRS Internationalからのリリースです。

プロデュースはLance QuinnTony Bongiovi

オリジナルLPのA面に収録された「Dream World」「Lonely Days, Lonely Nights」「Doctor Boogie」がハイライトですが、B面の5曲もなかなか充実しています。

個人的には「Playtime」「Love Doctor」「Half Past Love」の3曲がおススメです。

アッパーでイケイケのモロにディスコになりすぎていない、ソウルフル&メロディアスな雰囲気を併せ持っているのが魅力の1枚だと思います。

ボーナス・トラックの充実も含めて、お得感のある1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Dream World」
Casey Spencer/Douglas Bright作。前述のように1973年のシングル曲をアルバム・ヴァージョン。アーリー・ディスコ名曲として、人気の高い1曲です。オリジナル・シングルは2分40秒弱でしたが、ここでは5分40秒弱の長尺で聴かせてくれます。ボーナス・トラックに収録されている「Tom Moulton Disco Version」とセットでどうぞ!
https://www.youtube.com/watch?v=ebeXy-r5HAg

「Lonely Days, Lonely Nights」
Don Downing作。1973年のシングル曲のアルバム・ヴァージョン(長尺)。華やかな女性コーラスとの絡みがいい感じのメロウ・ソウル・ダンサー。
https://www.youtube.com/watch?v=9nkuzZu48iE

「Doctor Boogie」
Gary Knight/Gene Allan作。シングルにもなったタイトル曲はメロウ・ダンス・クラシック。ダンサブルでありながら、Donのヴォーカルが映えるメロディアスな仕上がりが絶妙です。ムーディーなサックス・ソロもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=xusIeWR7AgA

「I Don't Love You Like I Used To」
Robert Lance Quinn/Moe Daniel/Preston Fisher作。Donのソウルフルなヴォーカルの魅力を楽しめるミディアム・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=tqvd7lMMFTM

「Playtime」
Al Downing/Robert Lance Quinn/Michael Lee/Moe Daniel/Preston Fisher作。開放的なホーン・サウンドとうねるベースが格好良いファンキー・グルーヴ。ロッキン・ギターのアクセントもいい感じ!
https://www.youtube.com/watch?v=tiX49t1sdWo

「Sugar & Spice」
Robert Lance Quinn/Moe Daniel/Preston Fisher作。軽快なディスコ・チューン。ポジティヴなヴァイヴに溢れているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=PnxE2DQDz24

「Love Doctor」
Robert Lance Quinn/Michael Lee/Moe Daniel/Preston Fisher作。ある意味、アルバムで最もディスコ然としているトラックかもしれません。パーティー・モードで盛り上がりましょう!
https://www.youtube.com/watch?v=jG-AngC8NOA

「Half Past Love」
Gene Hall/Gary Knight作。ラストはスケールの大きな哀愁ディスコ・チューンで締め括ってくれます。ソウルフルなDonのヴォーカルとダイナミックなサウンドのバランスがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=mARFdggWkU0

CDにはボーナス・トラックとして、「Lonely Days, Lonely Nights (Original Single Version)」「Dream World (Original Tom Moulton Disco Version)」「I'm Not Loving (Original Tom Moulton Disco Version)」「Doctor Boogie (Original Single Version)」が追加収録されています。

特に前述の「Dream World (Original Tom Moulton Disco Version)」と1974年のシングルのTom Moultonによるミックス「I'm Not Loving (Original Tom Moulton Disco Version)」の2曲が嬉しいですね。
posted by ez at 03:13| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月12日

Jerry Corbetta『Jerry Corbetta』

元SugarloafメンバーによるAOR名盤☆Jerry Corbetta『Jerry Corbetta』

発表年:1978年
ez的ジャンル:ポップ・ロック系AOR
気分は... :大穴AOR!

今回は隠れたAOR名盤として評価の高い1枚、Jerry Corbetta『Jerry Corbetta』(1978年)です。

Jerry Corbetta(1947-2016年)は、デンバー出身のキーボード奏者/シンガー/ソングライター。

1968年にロック・バンドSugarloafを結成。デビュー・アルバム『Sugarloaf』(1970年)からのシングル「Green-Eyed Lady」がUSチャート第3位の大ヒットとなります。さらに1975年にはシングル「Don't Call Us,We'll Call You」がUSチャート第9位となりますが、グループは解散してしまいます。

Sugarloaf解散後、Corbettaはソロ活動を開始し、1976年にはシングル「You Set My Dreams To Music」をリリースしています。1977年にはWarner Brosとの契約に成功し、制作されたのが本作『Jerry Corbetta』(1978年)です。

プロデュースはSteve BarriJerry Corbettaが共同プロデュースでクレジットされている曲もあります。

レコーディングにはJerry Corbetta(vo、key)以下、Jay Graydon(g)、Bob Webber(g)、Mike Porcaro(b)、(g)、Rusty Buchanan(b)、Myron Pollock(ds)、Mike Baird(ds)、Michael Omartian(syn)、Victor Feldman(per、vibe)、Chet McCracken(per)、Chuck Findley(tp、horns)、Ernie Watts(fl、horns)、Gary Grant(horns)、Bill Champlin(back vo)、Cindy Bullens(back vo)、Venette Gloud(back vo)等が参加しています。

Jay Graydonはアレンジも手掛けています。

それまでロック・バンドで活動していたCorbettaですが、本作で彼が目指したのはBilly Joelスタイル。実際に聴いてみると、あまりBilly Joel感はありませんが、結果として、ポップなAOR/シティ・ソウル作品に仕上がりました。

シングルにもなったシティ・ソウル「Sensitive Soul」、アーバン・メロウな「Caribbean Lady」Alessiもカヴァーした「I Wish I Was Makin' Love (To You Tonight)」、メロウ&ソフトリーな「Celebrate Our Love」、ブルーアイド・ソウルなメロウ・ダンサー「Between A Rock And A Hard Place」が僕のおススメです。

また、Sugarloafの大ヒット曲のセルフ・カヴァー「Green-Eyed Lady」にも注目です。

本作『Jerry Corbetta』を経て、Corbettaは1979年にThe Four Seasonsに加入。1985年まで在籍していました。

AOR/シティ・ソウル好きの人はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Sensitive Soul」
Bob Crewe/Jerry Corbetta作。シングルにもなったオープニング。まさにセンシティヴなシティ・ソウルに仕上がっています。本作の魅力が凝縮された1曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-js5wJaE8Ds

「If I Never Had Your Love」
Bob Crewe/Jerry Corbetta作。メロウなポップ・バラード。さり気ないですがJay Graydonのギターもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=wW4MVE3OMEA

「I'm A Lover, Not A Fighter」
Jerry Corbetta/Sky Keegan作。ソウルフルな女性コーラス隊がいい感じのメロウ・ミディアム。都会的なサウンドが似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=h0f2EU3sqFY

「Caribbean Lady」
Jerry Corbetta/Robert Yeazel作。ブルーアイド・ソウルな魅力のあるアーバン・メロウ。Victor Feldmanのメロウ・ヴァイヴの音色がグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=OdtAXLLPNpM

「Free Man」
Jerry Corbetta/Robert Yeazel作。SSW的なポップ・ロック。ロック色を強くしすぎないさじ加減が本作らしいのかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=Im6Peqwht10

「I Wish I Was Makin' Love (To You Tonight)」
Jerry Corbetta/Molly Ann Leikin作。Alessiも『Words & Music』(1979年)でカヴァーしたメロウ・ミディアム。Jay Graydonが格好良いギター・ソロをキメてくれます。AOR好きの人は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=jg-lWsdPBsQ

「Green-Eyed Lady」
前述のSugarloafの大ヒット曲をセルフ・カヴァー(David Riordan/J.C. Phillips/Jerry Corbetta作)。Bob Webber、Rusty Buchanan、Myron PollockというSugarloaf時代の同僚たちがバックを務めます。オリジナルの雰囲気を受け継ぎつつ、本作らしいポップ・ロック感覚で聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=NZknmDFscCk

Sugarloafとのオリジナルと比較するのも楽しいのでは?
Sugarloaf「Green-Eyed Lady」
 https://www.youtube.com/watch?v=i_i7PKdQJU4

「Celebrate Our Love」
Jerry Corbetta/Molly Ann Leikin作。AOR好きの人は気に入るであろう、メロウ&ソフトリーな仕上がり。浜辺のサンセット・モードにジャスト・フィットするはず!
https://www.youtube.com/watch?v=5kUXGtrB9mE

「Between A Rock And A Hard Place」
Bob Crewe/Jerry Corbetta作。ラストはブルーアイド・ソウルなメロウ・ダンサーで締め括ってくれます。ラテンなスパイスも含めてモロに僕好みの1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=4wY_mNBScSc

ご興味がある方はSugarloafの作品もチェックしてみては?

Sugarloaf『Sugarloaf/Spaceship Earth』(1970/1971年)


Sugarloaf『Don't Call Us - We'll Call You』(1975年)
posted by ez at 00:50| Comment(2) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月07日

Meireles E Sua Orquestra『Brasilian Explosion』

名アレンジャーによるムーグ・サンバ☆Meireles E Sua Orquestra『Brasilian Explosion』

発表年:1974年
ez的ジャンル:ブラジル産ムーグ・サンバ
気分は... :これはユニーク!

今回はJoao Theodoro MeirellesによるプロジェクトMeireles E Sua Orquestra『Brasilian Explosion』(1974年)です。

Joao Theodoro Meirelles(1940-2008年)は、リオ・デジャネイロ生まれのサックス奏者/コンポーザー/アレンジャー。

60年代にMeirelles E Os Copa 5名義で作品をリリースし、60年代後半から70年代初めにかけてMeireles E Sua Orquestra名義で『Brazilian Beat』シリーズを手掛けました。

本作『Brasilian Explosion』(1974年)は、ムーグとサンバを融合させたユニークなサウンドいよるブラジル名曲を中心としたカヴァー集。

「ツァラトゥストラはかく語りき」のカヴァー「Also Sprach Zarathustra (2001 Uma Odisseia No Espaco)」、ユニークなムーグ・サンバ「Kriola」、ファンキー・ムーグ・サンバ「Na Baixa Do Sapateiro (Bahia)」、ムーグとメロウ・エレピを駆使したメロウ・サンバ「Cosa Nostra」あたりが本作らしくておススメです。

他にはないユニークなムーグ・サンバを楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「Also Sprach Zarathustra (2001 Uma Odisseia No Espaco)」
Richard Strauss作。映画『2001年宇宙の旅』のオープニングでお馴染み「ツァラトゥストラはかく語りき」をカヴァー。スペイシーなシンセ・サウンドとサンバ・ビートが融合する本作ならではのムーグ・サンバ・ワールドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=EKHpjy5uuvQ

「Aquarela Do Brasil (Brasil)」
Ary Barroso作。名曲「ブラジルの水彩画(Aquarela Do Brasil)」をカヴァー。サックスとメロウ・エレピが心地好い軽快な「ブラジルの水彩画」を聴かせてくれます。

本曲に関して、当ブログではElis ReginaSonzeiraGal CostaGeoff & Maria Muldaur映画『未来世紀ブラジル』サントラGrant GreenAntonio Carlos Jobimのカヴァーも紹介済みです。

「Tristeza Pe No Chao」
Armando Fernandes "Mamao"作。ヴォーカル入りの哀愁サンバを賑やかなホーン・サウンドと共に聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=L6THRriOmDY

「Kriola」
Helio Matheus作。本作らしいムーグ・サンバ。少しユーモラスなムーグの音色が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=KKONwzlq_FM

「Regra Tres」
Toquinho/Vinicius De Moraes作。オリジナルは当ブログで紹介したToquinho & Vinicius『Sao Demais Os Perigos Desta Vida... 』(1972年)収録。当ブログではOsmar Militoのカヴァーも紹介済みです。ここでは涼しげな哀愁メロウ・サンバで楽しませてくれます。

「Na Baixa Do Sapateiro (Bahia)」
Ary Barroso作。ディズニー映画『三人の騎士(The Three Caballeros )』でも使われた名曲。当ブログではLennie Dale & Sambalanco TrioSteen Rasmussen Feat. Josefine CronholmBanda Black RioGal Costaのカヴァーを紹介済みです。ここではファンキーなムーグ・サンバで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=LZB1BzDFzB8

「Nuvens Douradas」
Antonio Carlos Jobim作。エレピが映えるメロウ・ボッサに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=KjOuqLhZQdI

「Cosa Nostra」
Jorge Ben作。ムーグとメロウ・エレピを駆使したメロウ・サンバに仕上がっています。。
https://www.youtube.com/watch?v=U-QqKPALz7U

「Nao Tenho Lagrimas」
Max Bulhoes/ Milton de Oliveira作。当ブログではLuiz Eca/Bebeto/Helcio Militoのカヴァーも紹介済みです。カーニバル・モードの陽気なヴォーカル入りサンバで盛り上げてくれます。

「Carinhoso」
Joao De Barro/Pixinguinha作。当ブログではTania MariaElis ReginaMade In Brazilヴァージョンも紹介済みです。ラストは少し寂しげなメロウ・ボッサで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=f0_XD2WaQHI

ご興味がある方は、Meireles E Sua Orquestraのコンピ・アルバム『Raízes Do Samba』(2000年)あたりもチェックいてみては?

『Raízes Do Samba』(2000年)
posted by ez at 12:59| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする