2023年01月25日

The Mike Nock Underground『Between Or Beyond』

人気曲「Space Bugaloo」収録☆The Mike Nock Underground『Between Or Beyond』

発表年:1971年
ez的ジャンル:MPS系ジャズ・ロック
気分は... :スペース・ブーガルー!

70年代ジャズ・ロックからThe Mike Nock Underground『Between Or Beyond』(1971年)です。

The Mike Nock Undergroundは、Mike Nock(el-p)、Ron McClure(b)、Eddie Marshall(ds)によるジャズ・ロック・トリオ。

メンバーのうち、NZ出身、バークリー音楽院で学んだピアニストMike Nockは、その後も今日まで多くのリーダー・アルバムをリリースし、ジャズ・ピアニストとしての地位を確立しています。ベースのRon McClureもコンスタントにリーダー作をリリースし、サイドマンとしても数多くのレコーディングに参加しています。

グループの前身は、このメンバー3人にMichael White(violin)を加えたThe Fourth Wayでした。

The Mike Nock Underground唯一のアルバムがドイツのMPS Recordsからリリースされた『Between Or Beyond』(1971年)です。

プロデュースはH.G. Brunner-SchwerJoachim E. Berendt

ジャズ・ロックな演奏ともう少しジャズ寄りの演奏がバランス良く配されています。

本作の再評価を高めるきっかけとなった人気曲「Space Bugaloo」や、コンピ・アルバムにセレクトされた「The Squire」「Wax Planet」あたりが注目です。

とりあえず「Space Bugaloo」「The Squire」を聴いてみてください。

全曲紹介しときやす。

「Outfall」
Mike Nock作。アヴァンギャルドなフリー・ジャズが展開されるオープニング。

「The Squire」
Mike Nock作。コンピ・アルバム『Psychedelic Jazz - 16 Smoking Tunes』(2003年)でもセレクトされていた注目曲。僕好みのサイケデリック・モードのジャズ・ロックです。妖しげな雰囲気がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=jv3EVl0O-zY

「Hobgoblin」
Mike Nockのピアノを中心に、ジャズ・ユニットらしい演奏を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=cUWM3_Q8eyI

「Between Or Beyond」
Mike Nock作。ミステリアスな美しさを楽しめる演奏です。嵐の前の静けさのような雰囲気です。

「Space Bugaloo」
Mike Nock作。コンピ・アルバム『Between Or Beyond The Black Forest』(1999年)でセレクトされ、本作の再評価を高めるきっかけとなった人気曲。タイトルの通り、ブーガルーのエッセンスを取り入れたスペイシー&グルーヴィーな電化ジャズが展開されます。アヴァンギャルドな映画のサントラ的な雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=tgIJnlNgSTQ

「Lady Love」
Mike Nock作。3人のジャズ・ミュージシャンとして感性を楽しめる美しい演奏です。Mike Nockのピアノを堪能しましょう。

「Wax Planet」
Ron McClure作。DJ Cam & Frederic Beneixがコンパイルしたユーロ・ジャズのコンピ『Wine4Melomanes』(2021年)収録曲・穏やかながらも神秘的な何かを感じる演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=RrhTNAtxqR8

「Denim Dance」
Ron McClure作。ラストは軽やかなジャズ・ロックで締め括ってくれます。何処となくヨーロピアン・テイストなのがいいですね。

ご興味がある方は前身のThe Fourth Wayのアルバムもチェックを!

The Fourth Way『The Fourth Way』(1969年)


The Fourth Way『Werwolf』(1970年)
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2023年01月11日

Esther Phillips『What A Diff'rence A Day Makes』

ディスコにアプローチした1枚☆Esther Phillips『What A Diff'rence A Day Makes』

発表年:1975年
ez的ジャンル:CTI系女性ヴォーカル/ディスコ
気分は... :恋は異なもの・・・

今回は黒人女性シンガーEsther PhillipsがCTI傘下のKuduからリリースした『What A Diff'rence A Day Makes』(1975年)です。

Esther Phillipsは1935年テキサス州生まれの女性シンガー。

わずか13歳でJohnny Otisの楽団に加わり、1950年には「Double Crossing Blues」「Mistrusting Blues」「Cupid's Boogie」という3曲のR&BチャートNo.1ヒットを放っています。

その後、ソロ・シンガーとして独立。病気で一時は音楽業を離れますが、1962年に「Release Me」がR&BチャートNo.1となり、復活を遂げます。1963年にはAtlanticと契約し、1970年までに5枚のアルバムをリリースしています。

その後Creed Taylor率いるCTI Recordsのサブ・レーベルKuduと契約し、70年代半ばまでに7枚のアルバムを制作しています。

1984年に48歳の若さで逝去。

Kuduでの5枚目のアルバムとなる本作『What A Diff'rence A Day Makes』(1975年)は、Joe Beckのアレンジでディスコにアプローチした作品です。

アルバムはUSアルバム・チャート第32位、同R&Bアルバム・チャート第13位となっています。

Joe Beck(g)以下、Steve Khan(g)、Eric Weissberg(pedal steel)、Will Lee(b)、Chris Parker(ds)、Don Grolnick(key)、Ralph MacDonald(per)、
David Sanborn(as)、Mike Brecker(ts)、Randy Brecker(tp)等がレコーディングに参加しています。

プロデュースはCreed Taylor

シングル・ヒットしたダンス・クラシック「What A Diff'rence A Day Makes」をはじめ、The O'Jaysのカヴァー「One Night Affair」Grover Washington Jr.のカヴァー「Mister Magic」という冒頭のディスコ・アプローチの3曲が目立ちます。この3曲が本作のハイライトといえるでしょう。

一方で、それ以外の5曲はEstherの味わい深いソウルフル・ヴォーカルを満喫できます。こちらの方が本来のEsther Phillipsの魅力だと思います。

その意味では1枚で、2つの側面からEsther Phillipsの満喫できるのが本作の最大の魅力かもしれません。

全曲紹介しときやす。

「One Night Affair」
The O'Jaysのカヴァー(Gamble & Huff作)。オリジナルは『Neptune』(1969年)収録。本作を象徴するダンサブル・サウンドでアルバムを幕を開けます。オリジナルのThe O'Jaysヴァージョンと続けて聴くと、アップテンポのリズムとEstherのソウルフルなハイトーンがヴォーカルが相まって、オリジナルの早回しのように聞こえてきます(笑)。ホーン&ストリングス、Joe Beckのギター・ソロも含めてダイナミックなサウンドで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=FbtBi2Mbn5g

「What A Diff'rence A Day Makes」
タイトル曲は1959年のDinah Washingtonのヒットで知られるポピュラー・ソング(Maria Grever/Stanley Adams作)のカヴァー。シングル・カットされ、USチャート第20位、同R&Bチャート第10位となったダンス・クラシック。Dinah Washingtonヴァージョンからは想像できないアッパーなディスコ・チューンで楽しませてくれます。ディスコ・サウンドをバックにしても、Estherの独特の味わいのヴォーカルが際立ちます。Joe Beckのギター・ソロもキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=E1_vsu2DyLs

Moodymann「I Got Werk」のサンプリング・ソースとなっています。
Moodymann「I Got Werk」
 https://www.youtube.com/watch?v=qfI13ytw0go

「Mister Magic」
Grover Washington Jr.の人気曲をカヴァー(Ralph MacDonald/William Salter作)。ここでもEstherのヴォーカルが弾けるパンチの効いたダンサブルな「Mister Magic」を聴かせてくれます。作者Ralph MacDonaldによるパーカッシヴなアクセントがいいですね。Joe Beckのギター・ソロとホーン・アンサンブルによるダイナミズムもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=6PJvsC4FuUQ

「You're Coming Home」
Brenda Harris作。Estherのソウルフル・ヴォーカルの魅力を満喫できるミディアム。本来はこういったタイプの曲の方が彼女の本領発揮なのでしょうね。開放的なホーン・アンサンブルも印象的です。

「I Can Stand A Little Rain」
Joe Cockerのカヴァー(Jim Price作)。オリジナルは『I Can Stand A Little Rain』(1974年)収録。ペダル・スティールの音色が印象的なカントリー・ソウル調のバラード。土臭いサウンドをモダンに聴かせるのがCTI系らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Rg3LEuNCzKU

ScarubL「.I.F.E./for What It's Worth」、The Seed「S-T-T-P」、DL「Valider?」、Osvn feat. Emma Lee「Daydreams」等のサンプリング・ソースとなっています。
ScarubL「.I.F.E./for What It's Worth」
 https://www.youtube.com/watch?v=ZTCzDJWiRME
The Seed「S-T-T-P」
 https://www.youtube.com/watch?v=dYjBwWlAZXc
Osvn feat. Emma Lee「Daydreams」
 https://www.youtube.com/watch?v=AWF9hwv5za4

「Hurtin' House」
Lu Emerson作。レイドバック感のあるファンキー・ミディアムですが、都会的な雰囲気で聴かせてくれるのも本作らしいのでは?ファンキー・ホーン隊が盛り上げてくれます。聴いていると酒が飲みたくなります(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=uiC3kiHozQE

Private Investigators「Mom Dukes」のサンプリング・ソースとなっています。
Private Investigators「Mom Dukes」
 https://www.youtube.com/watch?v=X8n-ffPBDuQ

「Oh Papa」
Maria Muldaurのカヴァー(David Nichtern作)。オリジナルは『Waitress In A Donut Shop』(1974年)収録。抑えたトーンながらもEstherの素晴らしい表現力が際立つバラード。いい感じのレイドバック感があります。
https://www.youtube.com/watch?v=FNFwvyK9qoE

「Turn Around, Look At Me」
オリジナルはGlen Campbellですが、当ブログでも紹介したThe Voguesのヒットで知られる楽曲(Jerry Capehart作)。ラストも味わい深いレイドバックしたバラードで締め括ってくれます。Joe Beckのギター・ソロの芳醇さもたまありません。
https://www.youtube.com/watch?v=xWg6fHG_Qrc

Esther Phillipsの他作品もチェックを!

『And I Love Him/Esther Phillips Sings』(1965/1966年)


『Burnin': Live at Freddie Jett's Pied Piper, L.A.』(1970年)


『Alone Again, Naturally』(1972年)


『From a Whisper to a Scream』(1972年)


『Black-Eyed Blues』(1973年)


『Performance』(1974年)


『Capricorn Princess』(1976年)


Esther Phillips With Beck『For All We Know』(1976年)


『You've Come a Long Way, Baby/All About Esther Phillips』(1977/1978年)


『All About Esther Phillips』(1978年)


『Here's Esther, Are You Ready/Good Black Is Hard to Crack』(1979/1981年)


『A Way to Say Goodbye』(1986年)
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2022年12月14日

Kay Gee's『Burn Me Up』

ラスト・アルバムはPatrick Adamsプロデュース☆Kay Gee's『Burn Me Up』

発表年:1979年
ez的ジャンル:Patrick Adams系ディスコ・ファンク
気分は... :匿名でお願いします・・・

70年代ディスコ作品からKay Gee's『Burn Me Up』(1979年)です。

Kool & the GangRobert "Kool" BellRonald Bellの弟Kevin Bellがリーダーとして在籍し、Kool & the Gangが設立したGang Recordsからデビューしたファンク・グループKay-Gee's(本作ではKay Gee'sの表記)の紹介は、デビュー・アルバム『Keep on Bumpin' & Masterplan』(1974年)、『Kilowatt』(1978年)に続き2回目となります。

4thアルバムとなる本作『Burn Me Up』(1979年)は、グループのラスト・アルバムです。

オリジナル・メンバーが一人の残っておらず、本作におけるメンバーはFernando Luis Arocho(g、per、vo)、Greg Radford(b、per、vo)、Glen Griffin(key、syn、per、vo)、Marc Cupo(ds)、Isidro "Cosa" Ross(congas、bongos、timbales、per、vo)、Huey Harris(vo、per、key)という6名。

そんな分の悪い要素がある一方で、本作の再評価が高いのはプロデュースにPatrick Adamsの名があるためだと思います。

プロデューサーとしてクレジットされているのはPatrick AdamsStan LucasKen Morrisの3名。ただし、実際はPatrick Adams以外の二人の関与が大きいようです。

ゲスト・ミュージシャンとして、Stan Lucas(g、back vo)、Carlos Garnett(sax)、Eddie Colon(per)が参加しています。

バッキング・ヴォーカルとして、Peachena EurePete WarnerTerri GonzalezVenus DodsonWendell Morrisonが参加しています。

ハイライトはタイトル曲「Burn Me Up」「Latin Funk」といったスペイシーなラテン・ディスコかもしれません。

個人的には「You Can Be A Star」「The Rhythm Is Hot」「Sing A Happy Song (Sing, Sing, Sing)」あたりのディスコ・チューンもお気に入り。全然Kay-Gee'sらしくないのかもしれませんが、逆にPatrick Adams感がありますよ(笑)

唯一のスロウ「Heavenly Dream」もなかなかロマンティックです。

匿名ディスコ的な魅力があるラスト・アルバムです。

全曲紹介しときやす。

「Latin Funk」
Fernando Arocho/Kay Gee's作。スペイシーなラテン・ディスコがオープニング。ケバケバしいシンセの音色が煌びやかに響きます。
https://www.youtube.com/watch?v=rRmydL-ouls

「Sing A Happy Song (Sing, Sing, Sing)」
Glen Griffin/Huey Harris/Ken Morris/Patrick Adams/Kay Gee's作。女性ヴォーカルをフィーチャーしたアッパーなディスコ・ファンク。華やかなパーティー・チューンで盛り上がりましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=7lZyqiEdbN4

「Heavenly Dream」
Huey Harris/Peachena Eure/Kay Gee's作。なかなかロマンティックなミディアム・スロウ。リード・ヴォーカルと女性バッキング・ヴォーカルの絡みがいい感じ。Carlos Garnettのサックス・ソロもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=VEeIEWvCJig

「Burn Me Up」
Greg Radford/Ken Morris/Kay Gee's/Wendell Morrison作。タイトル曲は本作のハイライトとなるガラージ・クラシック。本作らしい哀愁ラテン×スペイシー・ディスコなダンス・ワールドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=goLmCZ2aQZ4

「You Can Be A Star」
Greg Radfor/Ken Morris/Stan Lucas/Kay Gee's作。個人的には一番のお気に入り。みんなで盛り上がりたいパーティー・モードのディスコ・ファンク
https://www.youtube.com/watch?v=rzjEiDBwPX4

「The Rhythm Is Hot」
Glen Griffin/Huey Harris/Kay Gee's/Venus Dobson作。アンダーグラウンドなグルーヴ感がサイコーなディスコ・ブギー。ある意味とてもPatrick Adams感があります。
https://www.youtube.com/watch?v=7VTEKyPzl70

国内盤再発CDには、「Burn Me Up (Original Promo 12" Edited Version)」「Burn Me Up (Original Single Version)」がボーナス・トラックとして追加収録されています。

Kay-Geesの他作品もチェックを!

『Keep on Bumpin' & Masterplan』(1974年)


『Find a Friend』(1976年)


『Kilowatt』(1978年)
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2022年11月23日

Lonnie Liston Smith『A Song For The Children』

子供たちのためのサマー・フュージョン☆Lonnie Liston Smith『A Song For The Children』

発表年:1979年
ez的ジャンル:サマー・フュージョン
気分は... :サウジ大金星!

サッカーW杯はサウジが大金星ですね。
カタール、イランとアジアからの出場国の完敗が目立っていたので、サウジも同じパターンになるとドイツ戦に向けて日本にも嫌な空気が流れると思っていたのですが、これで何が起こるかわからない!というムードが醸成されればいいですね。日本代表も勇気をもらったのではないかと思います。今夜のドイツ戦がますます楽しみになってきました。

今回はジャズ・キーボード奏者Lonnie Liston Smith『A Song For The Children』(1979年)です。

これまで当ブログで紹介したLonnie Liston Smith作品は以下の7枚です。

 『Astral Traveling』(1973年)
 『Cosmic Funk』(1974年)
 『Expansions』(1975年)
 『Visions of a New World』(1975年)
 『Reflections Of A Golden Dream』(1976年)
 『Loveland』(1978年)
 『Exotic Mysteries』(1978年)

本作『A Song For The Children』(1979年)は、『Exotic Mysteries』(1978年)に続くソロ名義の第二弾アルバムとなります。

本作がリリースされた1979年は国際児童年であり、それを意識したアルバム・タイトル、子供たちへのメッセージかもしれません。

プロデュースは前作と同じくLonnie Liston Smith自身とBert DeCoteaux

レコーディングにはLonnie Liston Smith(p、key)以下、Ronnie Miller(g)、Aurell Ray(g)、Butch Campbell(g)、Kevin J. Perry(g)、Marcus Miller(b)、Peter Brown(b)、Lino Reyes(ds)、Steve Thornton(congas、per)、David Hubbard(sax、fl)、James Robinson(vo)、Janet Wright(back vo)、Ulanda McCullough(back vo)、Yvonne Lewis(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

前作にも参加していた若きMarcus Millerの参加が目を引きます。

前作のディスコ・フュージョン路線を継承していますが、 The Cosmic Echoes時代のミステリアス&メロウな演奏もあり、アルバム全体としてのバランスがとても良いですね。

ディスコ・フュージョンな「A Song For The Children」「Fruit Music」、爽快サマー・フュージョン「Nightlife」
ピアノが躍動するブラジリアン・フュージョン「Street Festival」、メロウな「A Lover's Dream」「Midsummer Magic」、サンプリング・ソースとしても人気の「A Gift Of Love」など聴きどころ満載です。

季節外れのサマー・フュージョンをお楽しみください。
案外W杯モードにフィットするかも?

全曲紹介しときやす。

「A Song For The Children」
Marcus Miller作。タイトル曲はパーカッシヴなリズムが心地好いディスコ・フュージョン。James Robinsonをフィーチャーし、華のある女性コーラスと共に盛り上げてくれます。サマー・モードで爽快に駆け抜けます。
https://www.youtube.com/watch?v=hwWiZyTPF-4

「A Lover's Dream」
Lonnie Liston Smith作。Lonnieのマジカルな鍵盤が奏でるドリーミー&メロウ&ビューティフルなミディアム。一気に心が浄化されます。
https://www.youtube.com/watch?v=UEdAtc2tyK8

「Aquarian Cycle」
Aurell Ray作。Marcus Millerのベースが牽引するトロピカル・フュージョン。やり過ぎない引き算の演奏が逆に心地好いです。David Hubbardのサックスも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=0DG7OnAHtE4

「Street Festival」
Lonnie Liston Smith作。Lonnieのピアノが躍動するカーニヴァル・モードのブラジリアン・フュージョン。聴いているだけワクワクがアップするポジティヴ・ヴァイヴに溢れています。
https://www.youtube.com/watch?v=1jfskAvCtJ8

「Midsummer Magic」
Marcus Miller作。休日モードの穏やかなメロウ・フュージョン。のんびりと心を整えたいときにフィットするメロウ・サウンドですね。
https://www.youtube.com/watch?v=vZ9fVl53wtc

「Nightlife」
Lonnie Liston Smith作。ギター・カッティングが心地好い爽快サマー・フュージョン。楽園モードへ誘ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=oqPoNX_yB2Y

「A Gift Of Love」
Ronald Miller作。大きな愛を感じる演奏ですが、一方でLonnie Liston Smith作品らしいミステリアスなメロウネスを楽しめのもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=FnhSwMAx3HM

Jeezy「My 1st 48 Hrs」、Lili K「Come In」、Lou Caine「Broke My Heart」、Tecknowledgy「Jet Life」、Illastrate feat. Poodie the Byz「Love Hard」等のサンプリング・ソースとなっています。
Jeezy「My 1st 48 Hrs」
 https://www.youtube.com/watch?v=KLnNn-Mh7xc
Lili K「Come In」
 https://www.youtube.com/watch?v=5MAfqoK5jGk
Lou Caine「Broke My Heart」
 https://www.youtube.com/watch?v=Sdb8onfbv3w
Tecknowledgy「Jet Life」
 https://www.youtube.com/watch?v=IM1pFXWaTsM
Illastrate feat. Poodie the Byz「Love Hard」
 https://www.youtube.com/watch?v=M_bLfkAj5ng

「Fruit Music」
Aurell Ray作。ラストはMarcus Millerのベースがブンブン唸る、パーティー・モードのディスコ・フュージョンで締め括ってくれます。果汁たっぷりのダンサブル・サウンドを楽しみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=0s9Cuv3kiLA

Lonnie Liston Smithの過去記事もご参照下さい。

『Astral Traveling』(1973年)
アストラル・トラヴェリング(紙ジャケット仕様)

『Cosmic Funk』(1974年)
Cosmic Funk

『Expansions』(1975年)
Expansions

『Visions of a New World』(1975年)
ヴィジョンズ・オブ・ア・ニュー・ワールド(紙ジャケット仕様)

『Reflections Of A Golden Dream』(1976年)
Reflections of a Golden Dream

『Loveland』(1978年)
ラヴランド

『Exotic Mysteries』(1978年)
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2022年10月26日

Partners『The Last Disco In Paris』

謎のユニットによるディスコ作品☆Partners『The Last Disco In Paris』

発表年:1979年
ez的ジャンル:カルト・ディスコ
気分は... :謎のユニット

70年代カルト・ディスコからPartners『The Last Disco In Paris』(1979年)です。

Partnersは、Johnny RussellSergio HandlemannSteve Loydsというカナダの男性3人組ユニット。しかしながら謎の多いユニットで詳しいプロフィールは不明です。

Partners名義で『The Last Disco In Paris』(1979年)、『We're Gonna Fly High』(リリース年不明)という2枚のディスコ・アルバムをリリースしています。

2枚共にプロデュースはフランス人のClaude Mainguy。ソングライティングはすべてClaude Mainguy/Denise Carmen Betancourtというフランス人コンビ。

アルバムを聴いて、『Saturday Night Fever』(1977年)をはじめとするディスコ路線で大成功を収めたBee Geesを意識して制作されたようなディスコ・アルバムという印象を受けました。

アンダーグラウンド感のあるBee Geesライクなディスコ作品という感じですね。

「The Last Disco In Paris」「Friday」「Partners」といったディスコ・チューンはディスコ好きであれば楽しめるはずです。

また、AOR/シティ・ソウル好きが気に入るであろうメロウ・ミディアム「Green Eyes」もオススメです。

謎の多いユニットですが、魅惑のカルト・ディスコを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Partners」
ユニット名が題されたディスコ・チューンがオープニング。アンダーグラウンド感のある怪しげダンス・チューンです。ヴォーカルがBee Geesテイストなのが印象的です。ラテン・パーカッションとスペイシー・シンセの組み合わせによるケバケバしさが逆にいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=YYP4t6n-_Xw

「Friday」
個人的にはアルバムで一番のお気に入り。昔ながらのミラーボールがイメージされる、哀愁モードのメロウ・ディスコです。ディスコ・クラシックに引けを取らないダンス・チューンだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=ihL7dRAeLYA

「Dance (Whoever You are)」
タイトルの通り、ダンス・モードのポップなディスコ・チューン。仰々しいスペイシー・シンセとストリングスの組み合わせが良くも悪くも本作らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=FuauSL8BR98

「The Last Disco In Paris」
本作のハイライトに挙げる人も多いであろうタイトル曲。タイトルは恐らくマーロン・ブランド主演の映画『Last Tango in Paris』(1972年)に因んだものでしょう。爽快なサックス・ソロも入ったアーバン・メロウに疾走するディスコ・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=-qqk6hX4Z68

「Green Eyes」
AOR/シティ・ソウル好きが気に入るであろうメロウ・ミディアム。AORなBee Geesといった印象です。
https://www.youtube.com/watch?v=_Id-CCczxr8

「Love Meant To Be」
しっとりと歌い上げるスロウ・バラード。彼らのBee Geesライクなヴォーカル・スタイルがよく分かります。
https://www.youtube.com/watch?v=HdM2aFJkmmQ

「So Long」
ラストはシンセを駆使したポップ・ロック調のダンス・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Z5rcow7iUqE

国内盤再発CDには「Dance (Whoever You Are) - Midnight Mix (12 inch Version)」「Partners - Midnight Mix (12 Inch Version)」というボーナス・トラック2曲が追加収録されています。
posted by ez at 15:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする