2021年01月22日

David Pack『Anywhere You Go』

遅れてきたAOR人気作☆David Pack『Anywhere You Go』

発表年:1985年
ez的ジャンル:遅れてきたAOR
気分は... :A面に恋をして・・・

今回は遅れてきたAOR作品、David Pack『Anywhere You Go』(1985年)です。

AORブームが過ぎ去った1985年のAOR作品。
当時、大学生であった僕は音楽嗜好がロックからソウル/ファンクへシフトしていった時期であり、AORも新譜で探すというよりも70年代後半〜80年代前半の作品を後追いでチェックする感じだったので、本作正直『Anywhere You Go』(1985年)についてはリアルタイムで全くノーチェックでした。

David Packは1952年、カリフォルニア州ハンティントン・パーク生まれ。

1970年、L.A.でロック・グループAmbrosiaを結成。
当初はL.A.で唯一のプログレッシブ・ロック・バンドとして注目されますが、3rdアルバム『Life Beyond L.A.』(1978年)、4thアルバム『One Eighty』(1980年)ではAOR路線に変更し、「How Much I Feel」(USチャート第3位)、「Biggest Part of Me」(USチャート第3位)、「You're the Only Woman (You & I)」(USチャート第13位)といったヒットを放ちました。

Ambrosia「How Much I Feel」(From 『Life Beyond L.A.』
 https://www.youtube.com/watch?v=hQB5qpxcixc
Ambrosia「Biggest Part Of Me」(From 『One Eighty』
 https://www.youtube.com/watch?v=ZegtqgCV_DM
Ambrosia「You're the Only Woman (You & I)」(From 『One Eighty』
 https://www.youtube.com/watch?v=MCdTHHjYxPo

『Road Island』(1982年)を最後にAmbrosiaは活動を休止。

その後、Patti Austin『Patti Austin』(1984年)で2曲をプロデュース&ソングライティングし、さらにJack Wagnerの大ヒット曲「All I Need」(1984年)のソングライティング(Clif Magness/Glen Ballardとの共作)を手掛けました。

そして、映画『White Nights』(1985年)のサントラへの参加を経て、ソロ・アルバムとなる本作『Anywhere You Go』(1985年)をリリースします。

プロデュースはDavid PackMichael Verdick「Prove Me Wrong」のみDavid Pack/James Newton Howardプロデュースです。

レコーディングにはDavid Pack(vo、g、key、b、prog)以下、Burleigh Drummond(per、back vo)、Joe Puerta(b、back vo)、Royce Jones(back vo)といったAmbrosia時代の同僚、TotoJeff Porcaro(ds)とMike Porcaro(b)、Michael McDonald(back vo)、James Ingram(back vo)、George Perilli(ds)、James Newton Howard(key)、Stanley Clarke(b)、John Robinson(ds)、David "Hawk" Wolinski (prog)、元KansasKerry Livgren(key、g)、同じくKansasJohn Elefante(back vo)、Ernie Watts(sax)、Jerry Hey(horn arr)、Paulinho Da Costa(per)、Jennifer Holliday(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

本作をAOR名盤たらしめているのは、「I Just Can't Let Go」「That Girl Is Gone」という名バラード2曲の存在。

特にMichael McDonaldJames Ingramがバック・コーラスで参加した「I Just Can't Let Go」は人気なのでは?個人的にはもう一曲の「That Girl Is Gone」が一番のお気に入りです。

それ以外に都会的なロック・サウンドの「Anywhere You Go」「Won't Let You Lose Me」、後期Doobies風の「My Baby」もAORファンならば楽しめるはず!

結局、オリジナルLPのA面にあたる前半5曲がAORファン向けのトラックとなっています。それと比較して、B面の5曲は正直AORファン向けの音ではありません。そのあたりで本アルバムへの評価が分かれるかもしれません。

AORファンは前半5曲だけでも聴く価値があるアルバムだと思いますし、AORに拘らなければ、後半も80年代半ばならではの大人のロックの試行錯誤を楽しめるのでは?

とりあえず「I Just Can't Let Go」「That Girl Is Gone」の2曲はチェックしましょう!

全曲紹介しときやす。

「Anywhere You Go」
David Pack/Mike Porcaro/Jai Winding作。アーバンなロック・チューンがオープニング。80年代半ばって、この手のロック・サウンドは微妙な時期で、一歩間違えると陳腐な音に聴こえてしまいますが、本曲については今聴いても絶妙なバランスだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=n4b51ZY8ANM

「I Just Can't Let Go」
David Pack作。Michael McDonaldとJames Ingramが参加した名曲。シングルにもなりました。大物2人のコーラス・ワークが絶品のメロウ・バラード。本作のハイライトと呼べるかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=AaADuLeIRbA

リユニオンしたAmbrosiaでのセルフ・リメイク(1997年)、またDavid Packがプロデュースした1991年のPatti Austinヴァージョンにも、オリジナルと同じくMichael McDonaldJames Ingramがヴォーカルで参加しており、要チェックです。
Patti Austin 「I Just Can't Let Go」
 https://www.youtube.com/watch?v=WyNFaQc02Zw

「Won't Let You Lose Me」
Randy Goodrum/James Newton Howard/David Pack作。都会的な疾走感が格好良いロック・チューン。80年代らしいキラキラ感があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qiUxi8S4mic

「My Baby」
David Pack作。Burleigh Drummond、Joe Puerta、Royce JonesといったAmbrosia時代の仲間が参加したポップ・ソング。何処となく後期Doobie Brothers風な感じが僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=XhURGryVKmc

「That Girl Is Gone」
David Pack作。これぞAORといった絶品バラード。Davidのメロウな魅力が凝縮された名曲ですね。いつ聴いても込み上げてくるものがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=Dkgy2lzYfXk

「She Don't (Come Around Anymore)」
James Ingram/Michael McDonald/David Pack作。この3人の共作ということで注目される曲かもしれませんが、意外にもAOR度はあまり高くありません。ただし、AORへの拘りを捨てれば、80年代半ばのトレンドの中で、大人のロックを模索している感じで興味深く聴けます。
https://www.youtube.com/watch?v=2C127P98agE

「Do Ya」
Jamie Bernstein/David Pack作。良くも悪くも80年代半ばサウンドに仕上がっているダンサブル・チューン。ロッキン・ギターも印象的です。Stanley Clarke(b)、John Robinson(ds)が参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=8hw_if_ltOg

「Prove Me Wrong」
James Newton Howard/David Pack作&プロデュース。前述の映画『White Nights』(1985年)のサントラ収録曲です。映画や同サントラへの注目からシングルにもなりました。ただし、サウンド面では必ずしもAORファンの期待を満足するものではありません。この時代のサントラにありがちなKenny Loggins「Danger Zone」タイプのダンサブル・チューン(こちらの方が「Danger Zone」より先ですが)。
https://www.youtube.com/watch?v=tN8epTo1t3s

「No Direction (No Way Home)」
David Pack作。シンセ・ポップとして聴けば、楽しめるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=JSYk8dl0v1k

「Just Be You」
David Pack作。AOR色があまり感じられない後半でしたが、ラストはしっとりとしたラブ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=zprwEGhgQBU

ご興味がある方はAmbrosiaのAOR系アルバムもチェックを!

Ambrosia『Life Beyond L.A.』(1978年)


Ambrosia『One Eighty』(1980年)
posted by ez at 02:40| Comment(4) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月11日

Michael Cooper『Just What I Like』

Con Funk Shunリード・シンガーの2ndソロ☆Michael Cooper『Just What I Like』
Just What I Like
発表年:1989年
ez的ジャンル:男性R&B/ファンク
気分は... :ディスラプション!

カリフォルニア出身の人気ファンク・バンドCon Funk Shunのリード・ヴォーカルであったMichael Cooperの2ndソロ・アルバム『Just What I Like』(1989年)です。

アルバム『Burnin' Love』(1986年)を最後にCon Funk Shunがその活動に終止符を打ち、ソロへ転向したMichael Cooper

Michael Cooperのソロの紹介は、ソロ・デビュー・アルバム『Love Is Such a Funny Game』(1987年)に続き2回目となります。

以前にも書きましたが、Con Funk Shunファンの人が聴くと、ソロ・デビュー作『Love Is Such a Funny Game』(1987年)、2ndとなる本作『Just What I Like』(1989年)の評価が必ずしも高いものではないかもしれません。

その意味では、Con Funk Shunのイメージではなく、80年代後半のR&B作品として聴いた方が楽しめると思います。

Michael Cooper本人に加え、前作もプロデュースしていたClub NouveauJay KingDavid Agent、元CollageKirk CrumplerLarry White TeaseCornelius MimsRobert BrookinsSkylark等がプロデュースを手掛けています。

シングルは「Just What I Like」「Over And Over」「My Baby's House」「Should Have Been You」の4曲。この4曲にアルバムの魅力が集約されているのでは?

それ以外であれば、ダンサブルな「The Best」「Wild Side」「Perpetratin' A Move」といったファンク・グルーヴもおススメです。

Con Funk Shunの先入観を捨てて、ソロ・シンガーMichael Cooperを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Just What I Like」
Michael Cooperプロデュース。NJSなタイトル曲はシングルにもなり、US R&Bチャート第16位となっています。良くも悪くも80年代後半らしいNJSですが、NJS好きの人は楽しめるダンサブル・チューンだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=4c7wUiqK318

「Turn The Lights Out」
Michael Cooper/Kirk Crumplerプロデュース。ラップやDJによるスクラッチも織り交ぜたこの時代らしいトラック。ホーン・サウンドによるアクセントも効果的です。僕は嫌いじゃありませんが、賛否両論ハッキリ分かれるトラックかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=XczXsGyhxNk

「Girl's Got It Goin' On」
Larry Whiteプロデュース。80年代後半によく聴いたような曲調のダンサブル・チューン。サウンドの好き/嫌いは別にして、Cooperのヴォーカル・スタイルにはこういう曲調が案外フィットするかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=XuAg58Q4AG0

「Over And Over」
Robert Brookinsプロデュース。この曲もシングルになりました。この曲に限ってはCon Funk Shunの名残りを残すブラコン調アーバン・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=KD0tqpLxnN0

「Do You Love Me Baby」
Les Edwards/Michael Cooper/Tony Valeraプロデュース。ダンサブル・チューンですが、少し一本調子かも?
https://www.youtube.com/watch?v=OSV0Rw0C8rY

「The Best」
Cornelius Mimsプロデュース。キャッチーなダンサブル・チューン。(当時の)スタイリッシュな感覚がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=JDAhJevuos4

「My Baby's House」
Michael Cooperプロデュース。後にThe New Power Generationに加入するRosie Gainesがバック・コーラスで参加。シングル・カットされ、US R&Bチャート第7位となっています。Rosie Gainesのセクシーな吐息に悩殺されてしまうR&Bバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=zeboHli4BJw

「Should Have Been You」
Michael Cooper/Kirk Crumplerプロデュース。この曲もシングル・カットされ、US R&Bチャート第8位となっています。ブラコン調アーバン・ソウルと80年代後半R&Bを融合させたような仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=MB_n_nfQdio

「Because We Kissed」
Jay King/Rob Harrisプロデュース。アーバンなミディアム・グルーヴ。さり気なさが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=Spj5SX8Sjuc

「Wild Side」
Skylark/Michael Cooperプロデュース。Cooperの粘着力のあるヴォーカルが映えるアーバン・ファンク。アルバムのいいアクセントになっていて好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=KkC70tCdZ3k

「Perpetratin' A Move」
David Agentプロデュース。重心の低いグルーヴが格好良い僕好みのファンク・チューン。Cooperらしいヴォーカル・スタイルも全開です。
https://www.youtube.com/watch?v=wciqQAhHwQQ

「My Baby's House (Reprise)」
Michael Cooperプロデュース。 「My Baby's House」のリプライズでアルバムは幕を閉じます。
https://www.youtube.com/watch?v=rkJMUaJl9rQ

Michael Cooperの他作品もチェックを!

『Love Is Such a Funny Game』(1987年)
Love Is Such a Funny Game

『Get Closer』(1992年)
Get Closer

『This Heart Of Mine』(2001年)
This Heart of Mine

『Are We Cool』(2004年)
Are We Cool
posted by ez at 02:40| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月26日

The Whispers『Just Gets Better With Time』

ヒット曲「Rock Steady」収録☆The Whispers『Just Gets Better With Time』

発表年:1987年
ez的ジャンル:SOLAR系アーバン・ソウル
気分は... :年末モード本格突入!

L.A.のソウル・ヴォーカル・グループThe Whispersのヒット作『Just Gets Better With Time』(1987年)です。

これまでメンバーであるScott兄弟のユニットWalter & Scotty『My Brother's Keeper』(1993年)を紹介しましたが、The Whispersの紹介は初めてとなります。

The Whispersは1964年にL.A.で結成されたソウル・ヴォーカル・グループ。

60年代から2000年代までコンスタントに作品をリリースしていますが、70年代後半から80年代に所属していたSOLAR時代が彼らの全盛期でしょう。

SOLAR時代には、「And the Beat Goes On」(USチャート第19位、同R&Bチャート第1位)、「It's a Love Thing」(USチャート第28位、同R&Bチャート第2位)、「Rock Steady」(USチャート第7位、同R&Bチャート第1位)等のヒットを放っています。

そのグループ最大のヒット「Rock Steady」を収録したアルバムが本作『Just Gets Better With Time』(1987年)です。

本作におけるメンバーは、Wallace "Scotty" ScottWalter ScottMarcus HutsonNicholas CaldwellLeaveil Degreeという4名。

Leon Sylvers IIIをはじめ、L.A. Reid & BabyfaceLarry WhiteGary TaylorGrady WilkinsNicholas Caldwellがプロデュースを手掛けています。

大ヒット・シングル「Rock Steady」と素敵なスロウ「In The Mood」というL.A. Reid & Babyfaceプロデュースの2曲が目立ちますね。

個人的には「Special F/X」「No Pain, No Gain」というLeon Sylvers IIIプロデュースのアーバン・ダンサー2曲がお気に入り。

アーバン・メロウな魅力に満ちたタイトル曲「Just Gets Better with Time」「Love's Calling」「Give It To Me」というラブ・バラード2曲も魅力的です。

アーバンな魅力に溢れた素敵な1枚をぜひ!

全曲紹介しときやす。

「I Want You」
Larry Whiteプロデュース。この時代らしいダンサブル・チューンがオープニング。ただし、今聴くと少し陳腐に感じますが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=a_Udbo7S9ec

「Special F/X」
Leon Sylvers IIIプロデュース。シングルにもなりました。Leon Sylvers IIIらしい手腕のアーバン・ダンサー。SOLAR好きの人は満足するはず!
https://www.youtube.com/watch?v=rZ4vhXEUZKI

「Rock Steady」
L.A. Reid & Babyfaceプロデュース。前述のように、USチャート第7位、同R&Bチャート第1位というグループ最大のヒットとなっています。L.A. Reid & Babyfaceの手腕が光るキャッチーなダンサブル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=rPJz3syNbtE

Kylie Minogue「Look My Way」、JT Money feat. Sky Whatley「Chevy Game」、Freddie Gibbs「Slangin' Rocks」等のサンプリング・ソースとなっています。
Kylie Minogue「Look My Way」
 https://www.youtube.com/watch?v=-snx62RBhuo
JT Money feat. Sky Whatley「Chevy Game」
 https://www.youtube.com/watch?v=piLQdwqq8Ac
Freddie Gibbs「Slangin' Rocks」
 https://www.youtube.com/watch?v=yRVeME22BVY

「No Pain, No Gain」
Leon Sylvers IIIプロデュース。ブラコン・モードのアーバン・グルーヴ。SOLARらしい雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=v2yfCmZCrtY

「In The Mood」
L.A. Reid & Babyfaceプロデュース。シングルとしてR&Bチャート第16位となっています。タイトルの通り、ロマンティック・ムードに溢れた素敵なスロウ。グループのスウィートな魅力を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=pBvloUXz7Rs

Conejo and Capone「This Is What I Do」、Max B「Porno Muzik」、Devin the Dude「Ain't Going Nowhere」、Lil B「Silent President」、14Kt「Step N2 the Shower」等のサンプリング・ソースとなっています。
Conejo and Capone「This Is What I Do」
 https://www.youtube.com/watch?v=y2Ov2ojd4zs
Max B「Porno Muzik」
 https://www.youtube.com/watch?v=qIP9n49Ez6I
Devin the Dude「Ain't Going Nowhere」
 https://www.youtube.com/watch?v=b9Y5stVMy8w
Lil B「Silent President」
 https://www.youtube.com/watch?v=JguVQ5q3-Gg
14Kt「Step N2 the Shower」
 https://www.youtube.com/watch?v=wSxvTGG7lj8

「Just Gets Better with Time」
Gary Taylorプロデュース。オリジナルはGary Taylor自身の1984年のシングル。本ヴァージョンもシングルとしてR&Bチャート第12位となっています。アーバン・メロウな魅力に満ちたタイトル曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=z9XLwmKFkNA

Gary Taylor「Just Gets Better with Time」
 https://www.youtube.com/watch?v=52baD0vJhdE

「Love's Calling」
Grady Wilkinsプロデュース。素敵なメロウ・バラード。オーセンティックに魅力に溢れています。
https://www.youtube.com/watch?v=houD29UUBfA

「Give It To Me」
Nicholas Caldwellプロデュース。らすとはソウル・ヴォーカル・グループらしいラブ・バラードでしっとりと締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Jc8bidTdwIo

SOLAR時代のThe Whispersの他作品およびWalter & Scottyの作品もチェックを!

『Headlights/Whisper in Your Ear』(1978/1979年)


『Happy Holidays to You』(1979年)


『The Whispers』(1979年)


『Imagination』(1980年)


『Love Is Where You Find It/Love for Love』(1981/1983年)


『So Good』(1984年)


Walter & Scotty『My Brother's Keeper』(1993年)
マイ・ブラザーズ・キーパー
posted by ez at 01:27| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月17日

Chas Jankel『Chas Jankel』

「愛のコリーダ」オリジナル収録☆Chas Jankel『Chas Jankel』

発表年:1980年
ez的ジャンル:UKシンセ・ディスコ/クロスオーヴァー
気分は... :愛のコリーダ!

今回はIan Dury & The Blockheadsのサウンドリーダー/ソングライターとしても活躍したChaz Jankel(Chas Jankel)の初ソロ・アルバム『Chas Jankel』(1980年)です。

1952年ロンドン生まれのキーボード奏者/ギタリストChaz Jankel(Chas Jankel)の紹介は、2010年の復活アルバム『The Submarine Has Surfaced』に続き2回目となります。

1980年代に『Chas Jankel』(1980年)、『Chasanova』(1981年)、『Chazablanca』(1983年)、『Looking at You』(1985年)といったアルバムをリリースし、「Ai No Corrida」「Glad To Know You」「Without You」「Number One」等のダンス・ヒットを放ったChaz Jankel

その中でも最も有名な1曲が「Ai No Corrida」

といっても、本家ヴァージョンよりもQuincy Jonesのカヴァー・ヴァージョンの方がはるかに有名ですが。

Dune (Charles May)をフィーチャーしたQuincy Jonesカヴァー・ヴァージョンは、アルバム『The Dude』(1981年)に収録され、シングルとしてUSチャート第28位、同R&Bチャート第10位のヒットとなりました。今でもQuincyのオリジナルだと思っている方も多いのでは?

そのオリジナル「Ai No Corrida」が収録されているのが初ソロ・アルバム『Chas Jankel』(1980年)です。

レコーディング・メンバーはChaz Jankel(vo、g、key、syn、per)、Mark Isham(ss、tp、syn)、Chris Hunter(as、ts)、Peter Van Hook(ds、per)、Chris Warwick(syn prog)、Kuma Harada(b)、Paul Westwood(b)。

中でもPeter Van Hookは、GenesisMike Rutherfordによるサイド・プロジェクトMike and the Mechanicsのメンバーとしてご存知の方もいるかもしれませんね。

プロデュースはChaz JankelPeter Van HookMark IshamChris Warwick

Blockheadsでは聴くことができないChaz Jankelの音世界を楽しめます。

やはり「Ai No Corrida」の出来栄えがダントツですが、レゲエ調のメロウ・チューン「Just a Thought」も僕のお気に入り。

「Ai No Corrida」とは全く異なるタイプの15分近い長尺クロスオーヴァー「Am I Honest with Myself Really?」、メロウなインスト「Lenta Latina」、Chazの美しいピアノを楽しめる「Reverie」などChazの多様な音楽性を楽しめます。

まずは本家「Ai No Corrida」をぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Ai No Corrida」
Chaz Jankel/Kenny Young作。前述の通り、本作のハイライトとなるダンス・チューン。曲タイトルは大島渚 監督の映画『愛のコリーダ』(1976年)からとったもの。この本家ヴァージョンは9分近く長尺です。QuincyはRod Tempertonを介して本曲を知ったようですが、このオリジナル自体がRod Temperton風ですよね。まさにQuincyにカヴァーされるために作られたような1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=DfEYKBdSQ8k

Quincy Jones以外にもJames Last、Big Bang(K-POPのあのグループではなく日本のユニット)、Sudirman、Lesette Wilson、Uniting Nations feat. Laura More、Chipper、Cuban Jazz Comboがカヴァーしています。
Quincy Jones「Ai No Corrida」
 https://www.youtube.com/watch?v=NVTVheyDY4s
James Last「Ai No Corrida」
 https://www.youtube.com/watch?v=dYrRmjNr5I4
Big Bang「Ai No Corrida」
 https://www.youtube.com/watch?v=WShI4HjTjTc
Sudirman「Ai No Corrida」
 https://www.youtube.com/watch?v=iKiWvveKWiM
Lesette Wilson「Ai No Corrida」
 https://www.youtube.com/watch?v=FYWyrl3n4Qk
Uniting Nations feat. Laura More「Ai No Corrida」
 https://www.youtube.com/watch?v=vKPxO68oV7A
Chipper「Ai No Corrida」
 https://www.youtube.com/watch?v=zjm_gBuM1LI
Cuban Jazz Combo「Ai No Corrida」
 https://www.youtube.com/watch?v=sN0K2apYeUM

「Peace, At Last」
Chaz Jankel作。「Ai No Corrida」から一変して美しいピアノ・ソロの小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=OXtTkQalkMI

「Just a Thought」
Chaz Jankel/Mark Newton-Carter作。レゲエ調のメロウ・チューン。なかなかいい雰囲気です。シンセ・サウンドとレゲエ・リズムの組み合わせが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qhUOncRmQ60

K-Hill and Debonair P feat. Omniscence「Root 4 Me」のサンプリング・ソースとなっています。
K-Hill and Debonair P feat. Omniscence「Root 4 Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=14iulq8ysb0

「Lenta Latina」
Chaz Jankel作。メロウなインスト・チューン。サンセット・モードにフィットしそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=ww3ztNHGCG0

「Fuse」
Mark Isham/Peter Van Hooke作。実験的な短いインスト。というか次曲のイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=N4vHLAfgyiE

「Am I Honest with Myself Really?」
Chaz Jankel/Mark Newton-Carter作。15分近い長尺のダンス・チューン。シンセ・ポップ×ファンク×ジャズといったChazのクロスオーヴァー感覚を楽しむことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=nhR_FykgAAA

「Reverie」
Chaz Jankel作。本編ラストはピアノ・ソロにシンセやサックスでアクセントをつけたビューティフル・トラックで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Hp6jsAUq30M

Pro Era「Like Water」のサンプリング・ソースとなっています。
Pro Era「Like Water」
 https://www.youtube.com/watch?v=0fg08Hjwdo0

「Little Eva」
CDボーナス・トラック。4thアルバム『Looking at You』(1985年)収録曲(Chaz Jankel/Ian Dury作)。ダンサブルなシンセ・ポップです。
https://www.youtube.com/watch?v=F7ddto8nz5E

『Looking at You』(1985年)


『Out of the Blue』(2001年)


『Zoom』(2003年)


『The Submarine Has Surfaced』(2010年)
The Submarine Has Surfaced

未CD化のオリジナル・アルバムもあるので、お手軽なコンピ作品で手元に置くのもいいかも?

『My Occupation - The Music Of Chaz Jankel』(2007年)
My Occupation: The Music of Chaz Jankel

『Glad to Know You – The Anthology 1980-1986』(2020年)
posted by ez at 10:25| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月03日

Greenwood『Lost In Paradise』

山下達郎「Sparkle」をカヴァー☆Greenwood『Lost In Paradise』

発表年:2014年
ez的ジャンル:ハワイ日系バンドAOR/レア・グルーヴ/フリーソウル
気分は... :季節外れのサマー・ブリージン!

山下達郎「Sparkle」のカヴァーで話題となったハワイの日系バンドGreenwood『Lost In Paradise』(2014年)です。
※リリースは2014年ですが、80年代にレコーディングした音源も含まれるので80年代カテゴリーに分類しておきます。

Greenwoodは日系人のRobin Kimura中心としたハワイのバンド。バンド・メンバーの多くが日系人です。

1972年に結成されたバンドですが、リリースとしては1985年に自主制作のシングル「Cheerleader Strut」1枚を残したのみです。

「Cheerleader Strut」は和製Earth, Wind & Fire(EW&F)と呼ばれた日本のバンド、スペクトラム「ミーチャン Going to the Hoikuen」のカヴァーです。

そして、そのシングルのB面に山下達郎「Sparkle」のカヴァーが収録されていました。

その後バンドは解散してしまいますが、2007年頃から活動を再開します。時を同じくしてMURO氏『Hawaiian Breaks』(2009年)に「Sparkle」が収録されたことでGreenwoodへの再評価が一気に高まります。

そんな流れで、制作されたアルバムが本作『Lost In Paradise』(2014年)です。「Sparkle」「Cheerleader Strut」をはじめ80年代にレコーディングした音源も含まれています。

本作におけるメンバーはCurtis Takahama(vo、as、per)、Michael Chock(vo、tb)、Owen Kajiwara(g)、Dwayne Higa(key)、Robin Kimura(b)、Bradley Choi(ds)、Miles Ichida(tp)、Mark Silva(tp、tb、flh、vo、per)、Steven Matsumoto(tp、vo)、Randall Hoo(ts、as、fl、per)、Wayne Nakamura(bs、ts、as、per)、Steven Lee(vo、per)。

アルバムは全曲カヴァー。特に目を引くのは「Sparkle」「Cheerleader Strut」というJ-POPカヴァー2曲(実際にはJ-POPカヴァーは3曲)ですが、それ以外のカヴァー・センスも素晴らしいです。

個人的にはMalo「Suavecito」Boz Scaggs「We Were Always Sweethearts」という当ブログでも絶賛していた2曲のカヴァーに歓喜してしまいました。

本来は夏向けのアルバムですが、コロナの第三波が本格化し、鬱積した思いが募る中、季節外れのサマー・ブリージンで心を浄化させるのもいいかな・・・と思い取り上げてみました。

「Sparkle」カヴァーだけでは終わらない魅力を持った1枚です。
失われたパラダイスを取り戻そう!

曲単位のYoutube音源が少ないのでフルアルバムの音源を挙げておきます。
Greenwood『Lost In Paradise』
https://www.youtube.com/watch?v=9VupywC2hF8

全曲紹介しときやす。

「Sparkle」
山下達郎の名曲カヴァー(作詞:吉田美奈子/作曲:山下達郎)。オリジナルは『FOR YOU』(1982年)収録。オリジナル同様に爽快ギター・カッティングが心地好いですね。あとはヴォーカルの声質が達郎氏とは異なるので、そのあたりの違いがハワイアンAORテイストになっていると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=eL0WxH8KAHc

「Get Ready」
The Temptationsのカヴァー(Smokey Robinson作)。オリジナルは『Gettin' Ready』(1966年)収録。ノーザン・ソウルなオリジナルのイメージを残しつつ、ホーン隊を活かしたダイナミックなロック・チューンに仕上がっています。

「Pretty Lady」
カナダのロック・バンドLighthouseのカヴァー(Skip Prokop作)。オリジナルは『Can You Feel It』(1973年)収録。オリジナルのメロウネスをさらに高めたようなハワイアンAOR/フリーソウル的な仕上がりがいいですね。

「If That’s the Way You Want It」
ソウル/ディスコ・グループTavaresのカヴァー(Dennis Lambert & Brian Potter作)。オリジナルは『Check It Out』(1973年)収録。メロウ・ソウルなオリジナルからテンポを少し落としたメロウ・ミディアムで聴かせてくれます。

「Summer Sun」
シカゴのローカル・バンドJamestown Massacre、1972年のシングルをカヴァー(Tom Powers作)。この隠れたサマー・アンセムをカヴァー・セレクトした時点でGreenwoodの勝ちですね。オリジナルをさらに爽快メロウにした素敵なサマー・ブリージンで魅せてくれます。
Jamestown Massacre「Summer Sun」
 https://www.youtube.com/watch?v=UM9Ry95c3yc

「Suavecito」
ラテン・ロック・バンドMaloのカヴァー(Abel Zarate/Pablo Tellez/Richard Bean作)。オリジナルは『Malo』(1972年)収録。僕が何度となく絶賛してきた名曲を、オリジナルの雰囲気を受け継ぎつつ、ハワイのサンセット・モードにフィットするハワイアンAORとして聴かせてくれます。
Malo「Suavecito」
 https://www.youtube.com/watch?v=l91yWg_5xM0

「Prelude」
次曲へのプレリュードとなるインスト小曲。

「We Were Always Sweethearts」
Boz Scaggsの隠れた名曲をカヴァー(Boz Scaggs作)。オリジナルは『Moments』(1971年)収録。以前にブログでも書きました僕が一番好きなBoz Scaggsソングです。正直、オリジナルの方が断然いいですが、お気に入り曲をカヴァーしてくれた時点で感謝感激です。オリジナルもホーン・サウンドが目立つので、その意味でホーン・サウンドを重視するGreenwoodがこの曲をセレクトするのは納得ですね。
Boz Scaggs「We Were Always Sweethearts」
 https://www.youtube.com/watch?v=wEAEdVLUs_4

「Them Changes」
Jimi HendrixBand Of Gypsysで演奏していたBuddy Miles作品をカヴァー。オリジナルは『Them Changes』(1970年)収録。オリジナル同様にファンキー・ホーン隊を従えたファンク・ロックなGreenwoodを楽しめます。
Buddy Miles「Them Changes」
 https://www.youtube.com/watch?v=_DDbjm_fId8

「Never Can Say Goodbye」
スペクトラムのカヴァー1曲目(作詞:篠塚満由美/作曲:渡辺直樹)。オリジナルは『スペクトラム4 SECOND NAVIGATION』(1981年)収録。感動的なラブ・バラードをハワイアンAORテイストで聴かせてくれます。
スペクトラム「Never Can Say Goodbye」
 https://www.youtube.com/watch?v=EqwF1E8hO0w

「Cheerleader Strut」
スペクトラムのカヴァー2曲目(スペクトラム作)。オリジナルは「ミーチャン Going to the Hoikuen」のタイトルで『スペクトラム2 OPTICAL』(1980年)に収録。オリジナルのリラックスしたメロウ・ファンクをよりアーバン・テイストで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=za-yDao6zqA
スペクトラム「ミーチャン Going to the Hoikuen」
 https://www.youtube.com/watch?v=DJGPUek02WA

ご興味がある方は本作でカヴァーされたオリジナルが収録されたアルバムの過去記事もご参照ください。

Buddy Miles『Them Changes』(1970年)


Boz Scaggs『Moments』(1971年)


Malo『Malo』(1972年)
マロ MALO
posted by ez at 05:14| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする