2023年09月06日

Deco『Fresh Idea』

ブラコン/エレクトリック・ファンク・デュオ☆Deco『Fresh Idea』

発表年:1983年
ez的ジャンル:ブラコン/エレクトリック・ファンク・デュオ
気分は... :デコ or ディーコ?

80年代ブラコン/エレクトリック・ファンクからDeco『Fresh Idea』(1983年)です。

Decoは人気シンガーJames Ingramの弟であり、元SwitchのメンバーであったPhillip Ingramと後にプロデューサー/ソングライターとして活躍するマルチ・インストゥルメンタリストAttala Zane Gilesによるデュオ。

二人はAttalaがサポート・メンバーとして参加したSwitchのアルバム『Switch V』(1981年)で意気投合し、Deco結成に至ったようです。

当時はPhillipの兄James IngramQuincy Jones絡みの作品に起用され、注目を集めていました。そして、Quincy JonesのレーベルQwestからデビュー・アルバム『It's Your Night』(1983年)の制作を進めていた時期と重なります。

そのような状況でDecoQwestと契約し、唯一のアルバムとなった本作『Fresh Idea』をリリースする運びとなったようです。

Quincy Jonesがエグゼクティヴ・プロデューサーとして名を連ね、Ollie E. Brownがプロデューサーとして起用されています。

Phillip Ingram(vo、el-p、syn)、Attala Zane Giles(g、syn、vo)以下、Ollie E. Brown(ds、per、effects)、Ray Parker, Jr.(g)、Patrice Rushen(el-p)、Cornelius Mims(b)、Wayne Brathwaite(b)、Derek Organ(ds)、Josef Parson(g)、Thomas Organ(g)、John Barnes(syn)、Michael Boddicker(syn)、David Cochrane(syn)、Derek Nakamoto(syn)、Rex Salas(el-p、key、syn)、 Edward Fluellen(p)等がレコーディングに参加しています。

また、James IngramSheree BrownKipper JonesDeborah Thomasがバッキング・ヴォーカルで参加しています。

こうして参加メンバーを眺めるとかなり豪華ですが、商業的には全く不発でした。
Qwest自体がJames Ingram『It's Your Night』のプロモーション優先で、本作までは手が回らなかったのかもしれませんね。

それでも中身は悪くありません。

個人的にはAORファンも気に入りそうなアーバン・メロウ「Delicious」とダンサブルなエレクトリック・ファンク「Let This Be Your Night」がお気に入り。

シングルにもなったタイトル曲「Fresh Idea」、エレクトリック・ファンクな「I'll Be There」「Live My Fantasy」あたりもオススメです。

B級グルメ感覚で聴けば楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Fresh Idea」
Phillip Ingram/Attala Zane Giles/Billy Osborne作。タイトル曲はJeffrey Osborneの兄Billy Osborneもソングライティングに加わっています。Queen「Another One Bites the Dust」調のシンセ・ベースが印象的なキャッチーなディスコ・ファンク。シングル・カットされUS R&Bチャート第77位となっています。本作の直後からAttalaとBilly Osborneはプロデューサー/ソングライティング・デュオOsborne & Gilesとして活動するようになります。
https://www.youtube.com/watch?v=4HEY_P7D-fI

Mofak and Temu「On the Come Up」のサンプリング・ソースとなっています。
Mofak and Temu「On the Come Up」
 https://www.youtube.com/watch?v=nCwj4B-9a80

「I'll Be There」
Phillip Ingram/Attala Zane Giles/Ollie E. Brown作。サウンド・センスが抜群の都会的なエレクトリック・ファンク。華やかなアーバン・ナイト・モードにフィットしそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=kCLNW4DVS0g

「I'm So Glad I Met You」
Phillip Ingram/Attala Zane Giles作。アーバンなミディアム・グルーヴ。華やかなリラックス・モードといった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=ArCI28sT4RI

後にThe ControllersがOllie E. Brownのプロデュースでカヴァーしています。
The Controllers「I'm So Glad I Met You」
 https://www.youtube.com/watch?v=7b27OTnW4Zg

「Someone Special」
Phillip Ingram/Attala Zane Giles/Mindy Ingram作。いい雰囲気のミディアム・バラードですが、少しヴォーカルが弱いかも?KVMI「Spekial」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Ao5EhePXkKw

「Let This Be Your Night」
Phillip Ingram/Attala Zane Giles/Wayne Arnold作。James Ingramがバック・コーラスで参加。ダンサブルなエレクトリック・ファンクは「Delicious」と並ぶ僕のお気に入り。Attalaのギター・ソロもキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Db2useYY9xQ

「Burned By A Bad Match」
Aaron Zigman/Margaret Harris作。ダンサブルなポップ・ファンク。この時代によくあったパターンの曲ですが、今聴くと少し古臭い印象も・・・。
https://www.youtube.com/watch?v=kCLNW4DVS0g

「Live My Fantasy」
Phillip Ingram/Attala Zane Giles/Ollie E. Brown作。ヴォコーダーも駆使した僕好みのエレクトリック・ファンク。B級グルメ的な魅力があります。バック・コーラスにはKipper Jonesも参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=-R40yDEZTI8

「Delicious」
Danny Sembello(Michael Sembelloの弟)/David Batteau作。AORファンも気に入りそうなアーバンなメロウ・ミディアムは僕の一番のお気に入り。ブラコン好きの人には間違いないトラックなのでは?フェンダー・ローズのソロはPatrice Rushen
https://www.youtube.com/watch?v=J2cDJ86eBtA

Terry SteeleNew Edition、Deni Hines feat. Don-Eがカヴァーしています。Ollie E. BrownがプロデュースしたTerry Steeleヴァージョンは当ブログでも紹介しました。
Terry Steele「Delicious」
 https://www.youtube.com/watch?v=zLiflBCswVE
New Edition「Delicious」
 https://www.youtube.com/watch?v=KbAImKUV_PM
Deni Hines feat. Don-E「Delicious」
 https://www.youtube.com/watch?v=-dbjZGXNy4g

「Let's Pretend」
Phillip Ingram/Attala Zane Giles/Ken Hirsch/Mark Mueller作。ラストはオーセンティックなバラードで締め括ってくれます。ギターはRay Parker, Jr.
https://www.youtube.com/watch?v=q8gqj_xTPms

国内盤CDにはグループ名「ディーコ」で表記されていますが、マニアの間では「デコ」の呼称もあるみたいですね。
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2023年07月12日

Funkadelic『Connections & Disconnections』

勝手に名乗って作りました☆Funkadelic『Connections & Disconnections』

発表年:1981年
ez的ジャンル:元Funkadelic/Parliament系ファンク
気分は... :フツーならばダメでしょ!

今回はFunkadelicのようでFunkadelicではない珍品、Funkadelic『Connections & Disconnections』(1981年)です。

本来、FunkadelicGeorge Clinton率いるP-Funkグループを指しますが、本作はFunkadelic/Parliamentの元メンバーがGeorge Clintonの許可を得ることなく勝手にFunkadelicを名乗ってリリースしたアルバムです。

こんな大それたことをやってのけたのは、Fuzzy HaskinsCalvin SimonGrady ThomasというのFunkadelic/Parliamentの元メンバー3名。

普通に考えれば、リリース後に即訴訟となりそうですが、何故だかGeorge Clintonは黙認していたようです。

さて本作『Connections & Disconnections』(1981年)ですが、P-Funkをイメージして聴くと肩透かしとなるかもしれません。あくまでこの時期のファンク・バンドとして聴いた方が楽しめるはずです。

プロデュースはメンバー3名はGreg Errico

Fuzzy Haskins(vo、per)、Calvin Simon(vo、per)、Grady Thomas(vo、per)に加えて、Michael Williams(key、g、vo)、Billy Mims(clavinet、g、vo)、Ben Powers Jr.(ds、b、vo)、Johnny Quad Wiley(key、vo)、Stan Thorn(key)、Ken Blackmon(b)、Dede Dickerson(back vo)、Ngoh Spencer(back vo)、Vicki Randle(back vo)、Betty Jo Drake(back vo)がレコーディングに参加しています。

本作のハイライトといえば、定番ブレイク「You'll Like It Too」ですね。220以上のトラックのサンプリング・ソースとなっている大人気曲です。

それ以外であれば「Phunklords」「Come Back」「Call The Doctor」「Who's A Funkadelic」あたりもオススメです。

『Connections & Disconnections』以外に、『Who's A Funkadelic?』『42.9%』のタイトルでもリリースされているのでご注意を!

FunkadelicのようでFunkadelicではないファンク・ワールドを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Phunklords」
雰囲気は悪くないファンク・チューンがオープニング。良くも悪くもスマートです。聴き方によってはアーバンな雰囲気も感じるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=O-L2CVb64AY

「You'll Like It Too」
前述のように本作のハイライトであり、定番ブレイクとして大人気の1曲。この格好良すぎるイントロでKOされてしまいます。本編もスマートなファンク・グルーヴで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=1BNjIYvGu4o

Slick Rick「Teacher,teacher」、N.W.A「Straight Outta Compton」、Eric B. & Rakim「I Know You Got Soul」、Nice & Smooth「Sex, Sex, Sex」、Mica Paris「More Love」Main Source「Watch Roger Do His Thing」Gang Starr「Here Today, Gone Tomorrow」、The U.M.C.'s「Blue Cheese」Naughty By Nature「Rhyme'll Shine On」Jeru the Damaja「Statik」、Nona Gaye「Give Me Something Good」Young Disciples「Apparently Nothin'」等220以上のトラックのサンプリング・ソースとなっています。
Slick Rick「Teacher,teacher」
 https://www.youtube.com/watch?v=1u5dqzxq7OM
N.W.A「Straight Outta Compton」
 https://www.youtube.com/watch?v=TMZi25Pq3T8
Eric B. & Rakim「I Know You Got Soul」
 https://www.youtube.com/watch?v=KB1VM69scNs
Nice & Smooth「Sex, Sex, Sex」
 https://www.youtube.com/watch?v=qj7NmlU1x6Q
Mica Paris「More Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=rAvHNVntewM
Main Source「Watch Roger Do His Thing」
 https://www.youtube.com/watch?v=m80lDWhwciw
Gang Starr「Here Today, Gone Tomorrow」
 https://www.youtube.com/watch?v=tS_GeI_WbRE
Naughty By Nature「Rhyme'll Shine On」
 https://www.youtube.com/watch?v=2xPBuxiSaJ0
Jeru the Damaja「Statik」
 https://www.youtube.com/watch?v=OYQ4J5j1p3s
Nona Gaye「Give Me Something Good」
 https://www.youtube.com/watch?v=d06wwgLW5gs
Young Disciples「Apparently Nothin'」
 https://www.youtube.com/watch?v=VvrVSnaVWoY

「The Witch Shade I: The Proclafunktion」
「The Witch Shade II: The Infunktation」
「The Witch Shade III: The Celefunktion」
三部構成で9分超の大作ですが、正直これはあまり成功していない気がします。策に溺れたパターンでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=kjPo2MVPxug

Jay-Z「Justify My Thug」のサンプリング・ソースとなっています。
Jay-Z「Justify My Thug」
 https://www.youtube.com/watch?v=RKGMbs4Ifw8

「Connections And Disconnections」
タイトル曲は開放的なファンク・チューン。モロにP-Funkではありませんが、P-Funk風のエレメントを散りばめているのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=tUa5qU1sap4

「Come Back」
軽快なディスコ・ファンク。ポップな雰囲気もあってなかなかキャッチーだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=JXA0-cUyApI

「Call The Doctor」
ファンキーなリズム隊が格好良いファンク・グルーヴ。どこか人を食った感じがいいですね。KMD「808 Man」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=6tNMlgLG-h0

「Who's A Funkadelic」
ラストはGeorge Clintonへの挑発とも受け取れるタイトルのトラックで締め括ってくれます。前半はP-Funkテイストを織り交ぜていますが、後半のパーカッシヴな展開で一変します。
https://www.youtube.com/watch?v=nTMZbUjVvQw

本家Funkadelicの過去記事もご参照下さい。

Funkadelic『Free Your Mind... And Your Ass Will Follow』(1970年)
Free Your Mind And Your Ass Will Follow

Funkadelic『Maggot Brain』(1971年) 
Maggot Brain

Funkadelic『Let's Take It to the Stage』(1975年)
レッツ・テイク・イット・トゥ・ザ・ステージ [初回限定盤] [紙ジャケット仕様]

Funkadelic『One Nation Under A Groove』(1978年)
ワン・ネイション・アンダー・ア・グルーヴ+1(紙ジャケット仕様)

Funkadelic『Uncle Jam Wants You』(1979年)
Uncle Jam Wants You
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2023年05月10日

Power『Power』

Malacoの男性ソウル・グループ☆Power『Power』

発表年:1982年
ez的ジャンル:Malaco系男性ソウル・グループ
気分は... :きんに君!

サザン・ソウルの名門レーベルMalacoの1枚、Power『Power』(1982年)です。

PowerBruce PiersonDarryl DraperPat DaneilWendell WatsonKen Jonesという5名による男性ソウル・グループ。

グループ名はThe Temptations、1980年のヒット曲「Power」に因んだものらしいです。

本作『Power』(1982年)が唯一のアルバムですが、マラコ産レア・グルーヴとして再評価の高い1枚です。

プロデュースはMalacoの創設者の一人Tommy Couchとソングライターとしても活躍していたJoe Shamwell

ハイライトは1981年に先行してシングル・リリースした「Play It Again Sam (Medley)」。ソウル名曲13曲のメドレーです。The Young Rascalsの大ヒット曲をカヴァー「Groovin'」もシングルになりました。

個人的にはP-Funk超ファンク「Hott」、ソウル・ダンサー「I Can't Stop」、オトナ・ソウルな「You're Everything I Always Wanted」がオススメです。

他にもSam Deesのカヴァー「My World」Frederick Knightのカヴァー「Betcha Didn't Know That」など充実の全8曲です。

全曲紹介しときやす。

「Groovin'」
The Young Rascalsの大ヒット曲をカヴァー(Felix Cavaliere/Eddie Brigati作)。シングル曲にもなりました。ハイ・テナーが映える爽快ソウル・グルーヴに仕上がっています。少しイナたい感じがMalacoらしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=MJVrskN0g0M

「Old Fashioned Girl」
Joe Shamwell/Tommy Tate作。タイトルの通り、オールド・ファッションなロマンティック・ムードのソウル・バラード。オーセンティックな魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=r--OV7BEd8s

「Play It Again Sam (Medley)」
前述の11分超のソウル名曲メドレー。ポピュラー・スタンダード「As Time Goes By」に続き、The Temptations「Ain't Too Proud to Beg」、「My Girl」、「Cloud Nine」、Sly & The Family Stone「Dance To The Music」「Stand!」Johnnie Taylor「Who's Making Love」、Wilson Pickett「In the Midnight Hour」、Sam & Dave「Hold On! I'm Comin'」Marvin Gaye「I Heard It Through the Grapevine」、The Impressions「People Get Ready」。The O'Jays「Love Train」というソウル名曲13曲が歌われます。Joe Shamwellがプロデュースしたファンク・バンドWynd Chymesがバックを務めています。一気にソウル名曲を堪能できるお得感があります!
https://www.youtube.com/watch?v=-qK3MXAYaLs

「Hott」
Joe Shamwell作。シンセの響きが印象的なファンク・チューン。この1曲のみかなり雰囲気が違うのでアルバムの中で浮いた存在になってしますが、かなり僕好みのP-Funk調ファンクに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=AkJyoe9kHX0

「My World」
Sam Deesのカヴァー。感動的なソウル・バラードをエモーショナルに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=u4droVYkpuQ

「I Can't Stop」
Mickey Buckins/Randy McCormick作。本作と同じ1982年にBettye Lavetteをレコーディングしている楽曲。個人的にはアルバムで一番お気に入りのソウル・ダンサー。
https://www.youtube.com/watch?v=6jdkKCUYwBo

スウェイビートなディスコ・チューンのBettye Lavetteヴァージョンもオススメです。
Bettye Lavette「I Can't Stop」
 https://www.youtube.com/watch?v=npoOJk2S8DY

「You're Everything I Always Wanted」
Joe Shamwell/Tommy Tate作。シングル「Play It Again Sam (Medley)」のB面だった曲。オトナ・ソウルな落ち着いた雰囲気が魅力のミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=PBj94g_kWnw

「Betcha Didn't Know That」
Frederick Knightのシングル曲をカヴァー(Frederick Knight/Sam Dees作)。Ben E. King、KC & The Sunshine Bandもカヴァーしています。軽やかなのに哀愁が滲むのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=DasHolckMi4

国内盤CDには「Play It Again Sam (Medley) (DJ Version)」「Play It Again Sam (Medley) (Instrumental)」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。
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2023年04月05日

Ozone『Glasses』

Michael Stokesプロデュース☆Ozone『Glasses』

発表年:1983年
ez的ジャンル:Michael Stokes系ファンク
気分は... :煌びやかな80年代前半・・・

今回は80年代に活動していたファンク・グループOzoneの5thアルバム『Glasses』(1983年)です。

Ozoneはテネシー州ナッシュビルで結成されたファンク・バンド。中心メンバーたちは1970年代にソウル・グループThe Endeavorsで活動してしていました。

Ozoneは、Motownとの契約に成功し、Motownから『Walk On』(1980年)、『Jump on It』(1981年)『Send It』(1981年)『Li'l Suzy』(1982年)、『Glasses』(1983年)という5枚のアルバムをリリースしています。しかしながら、商業的成功を収めることなくグループは解散しています。

今回紹介する5thアルバム『Glasses』(1983年)はグループのラスト・アルバムとなった作品です。

2nd『Jump on It』(1981年)ではMichael L. SmithSmith ConnectionLovesmith)、3rd『Send It』(1981年)ではTeena Marieをプロデューサーに迎えた彼らですが、本作では名プロデューサーMichael Stokesが全面プロデュースしています。

今日本作が再評価されているのもMichael Stokesプロデュース作品という点が大きいかもしれませんね。

本作におけるメンバーはHerman Brown(g、vo)、Thomas Bumpass(sax、tp、back vo)、Darren Durst(g、vo)、Joseph Foxworth(key、vo)、Charles Glenn, Jr.(b、back vo)、Paul Hines(ds、back vo)、James Stewart(key、vo)、Benny Wallace(g、back vo)、William White(sax、back vo)、Ray Woodard(sax、vo)という10名。

楽曲はすべてメンバーによるオリジナルです。

骨太ファンク「Strutt My Thang」、再評価が高いブギー・ファンク「(Our Hearts) Will Always Shine」というシングル2曲がハイライトだと思います。

「Here I Go Again」「I Can't Wait」あたりはシティ・ポップ/AOR好きの人が気に入るのでは?

「Glasses」「Video King」は好き/嫌いは別として、1983年らしいシンセ・ポップに仕上がっています。

80年代前半ならではの煌びやかさが魅力の1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Glasses」
1983年という時代ならではのシンセ・ポップ調ダンス・チューンがオープニング。ファンク/ソウル好きの人からは敬遠されそうですが、80年代好きの人は楽しめるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=NKdQyMal1xM

「You Don't Want My Love」
このトラックもこの時代ならではのポップ・ロックなダンサブル・チューン。唸るロッキン・ギターが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=KnDa5WCKlsQ

「I Can't Wait」
AOR好きの人も気に入りそうな哀愁ポップなミディアム・バラード。80年代前半の雰囲気があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=DeVFTSAFe7g

「Here I Go Again」
ホーン・サウンドが印象的なアーバン・ファンク。適度にポップなのでシティ・ポップ/AOR好きの人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=7s79_4gG8xs

「Strutt My Thang」
アルバムで最もファンク・バンドらしい演奏を楽しめる骨太ファンク。シングルにもなりました。シンセの妖しげな音色も含めてG-Funk好きの人は気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=NmHCd4cPMns

Westside Cartel「How We De Our Thang」、Kirko Bangz「Swang N Bang」等のサンプリング・ソースとなっています。
Westside Cartel「How We De Our Thang」
 https://www.youtube.com/watch?v=Kjap_Bagaz4
Kirko Bangz「Swang N Bang」
 https://www.youtube.com/watch?v=cY0Sd1P5K54

「(Our Hearts) Will Always Shine」
今日再評価が高いブギー・ファンク。シングルにもなりました。煌びやかなアーバン・テイストが80年代らしくていいですね。反対に80年代を知らない人もモダン・ファンクとして新鮮に聴けるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=m-9sPe1gI18

「Don't Leave Me Now」
しっとりとしたバラードですが、今聴くとロッキン・ギターがフィットしていないかも?
https://www.youtube.com/watch?v=t4iUi-Nck_k

「Video King」
ラストは少し人を食ったかのようなポップ・ダンス・チューン。オープニングの「Glasses」と同じくファンク/ソウル好きの人からは敬遠されそうですが、このヘンテコなシンセ・ポップ感が逆に面白いかも?
https://www.youtube.com/watch?v=4YhFU0cnUZA

Ozoneの他作品もチェックを!

『Walk On/Send It』(1980/1981年)※2in1CD


『Send It』(1981年)


『Jump on It/Li'l Suzy』(1981/1982年)※2in1CD
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2023年03月08日

Harvey Mason『M.V.P.』

名ドラマーによるアーバン・ファンク☆Harvey Mason『M.V.P.』

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発表年:1981年
ez的ジャンル:名ドラマー系アーバン・ファンク/ソウル
気分は... :M.V.P.はオオタニさん!

いよいよ開幕直接となったWBC。
日本の王者返り咲きと、大谷選手の大会M.V.P.を祈念して、Harvey Mason『M.V.P.』(1981年)をセレクト。

Harvey Masonは1947年ニュージャージー州アトランティック・シティ生まれのドラマー。

数多くのセッションに参加する人気ドラマーであり、人気ジャズ/フュージョン・ユニットFourplayのメンバーとしても知られていますね。

ソロ名義では『Marching in the Streets』(1975年)を皮切りに、80年代前半までに6枚のアルバムをリリースしています。

ソロ第5弾アルバムとなる本作『M.V.P.』(1981年)は、3rdアルバム『Funk in a Mason Jar』(1977年)、4thアルバム『Groovin' You』(1979年)の流れを受け継ぐ、アーバン・ソウル/ファンク路線の仕上がりです。

ライナーノーツにも書かれていましたが、この時期のQuincy JonesEW&Fからの影響を感じるコンテンポラリー・サウンドを楽しめます。

プロデュースはHarvey Mason
弟のKenny Masonが共同プロデューサーとしてクレジットされています。

レコーディング・メンバーはHarvey Mason(ds、p、vo)以下、Kenny Mason(tp、vo)、Lee Ritenour(g)、Mike Levin(g)、Spencer Been(g)、Deon Estus(b、back vo)、Weston Gite(b)、Sonny Burke(p)、Michael Boddicker(key)、Pete Robinson(key)、Tom Keane(key)、William Bryant(key)、Bill Reichenbach(tb)、Lew McCreary(tb)、Chuck Findley(tp)、 Jerry Hey(tp)、Gary Grant(tp)、Gary Herbig(sax)、Karen Floyd(vo)、Richard Heath(back vo)、Greg Wright(back vo)、Stephanie Spruill(back vo)、

シングルにもなった「We Can Start Tonight」をはじめ、「Universal Rhyme」「On And On」「Going Through The Motions」「Don't Doubt My Lovin'」といったアーバンなダンス・チューンが本作の魅力だと思います。Deon Estusがリード・ヴォーカルをとる哀愁メロウ・ミディアム「Spell」もいい雰囲気です。

ジャズ/フュージョン好きというよりもソウル/ファンク/ディスコ好きの人が楽しめる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「How Does It Feel」
Harvey Mason/Kenny Mason作。ダンサブルなポップ・ファンクがオープニング。華やかな雰囲気ですが、正直僕との相性はあまり良くないトラック。Lupe Fiasco feat. Sarah Green「Real」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Pu6m0Z8Yx8Y

「We Can Start Tonight」
Deon Estus/Harvey Mason/Kenny Mason作。本作のハイライトとなるアーバン・ダンサー。シングルにもなりました。HarveyとDeon Estusがリード・ヴォーカルを務めます。本作と同年にリリースされたQuincy Jones「Ai No Corrida」あたりと同じベクトルですね。華やかな疾走感が心地よいです。
https://www.youtube.com/watch?v=mPQrv7hkKbU

「Universal Rhyme」
Craig Short/Richard Baisden作。Jerry Heyアレンジのホーン隊が活躍するアーバン・ファンキー・ダンサー。EW&F調のファルセット・ヴォーカルとホーン・サウンドが織り成す爽快サウンドがいいですね。Michael Boddickerのシンセもいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=l2DTwCgT94E

「Spell」
Deon Estus作。作者であるDeon Estusがリード・ヴォーカル。雰囲気のある哀愁メロウ・ミディアムでアーバン・ナイトを演出してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=xhm55HsiiYA

作者のDeon Estusが初ソロ・アルバム『Spell』(1988年)でセルフ・カヴァーしています。
Deon Estus「Spell」
 https://www.youtube.com/watch?v=LTwsZl_192M

「On And On」
Harvey Mason/Kenny Mason作。爽快に疾走するアーバンなフュージョン・ファンクは僕好み。思わず一緒にハンドクラップしてしまいます。ブラコン好きの人も気に入るのでは?Madlib「To Alter Personality Structure」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Ss8eGosy8hI

「Going Through The Motions」
Gerald Lee/Marti Sharron作。Karen Floydの女性ヴォーカルをフィーチャー。女性ソウル・シンガーのキュートなダンス/ディスコ・チューンとして楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=0q2YI4Td5rg

「You And Me」
Harvey Mason/Kenny Mason作。Deon Estusがリード・ヴォーカルをとるメロウ・バラード。いい雰囲気ですが、最後にもう一味何かが足りない気もします。
https://www.youtube.com/watch?v=g_NDlgMLurU

「Don't Doubt My Lovin'」
Harvey Mason/Marti Sharron作。ラストはDeon EstusとKaren Floydがリード・ヴォーカルをとるフュージョン・ダンサー。EW&FGeorge Dukeのいいとこ取りみたいな感じが好きです(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=FZ-XZsGrW18

Harvey Masonの他作品もチェックを!

『Marching in the Streets』(1975年)


『Earth Mover』(1976年)


『Funk in a Mason Jar』(1977年)


『Groovin' You』(1979年)
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