2020年10月23日

Black Ice『Black Ice (1982) 』

ラスト・アルバムの3rd☆Black Ice『Black Ice (1982) 』
Black Ice (Montage)
発表年:1982年
ez的ジャンル:L.A.ソウル・ヴォーカル・グループ
気分は... :唇!

L.A.で結成されたソウル・ヴォーカル・グループBlack Iceの3rdアルバム『Black Ice (1982) 』(1982年)です。
※デビュー・アルバム『Black Ice』(1976年)と区別するために発売年を補足しました。

Antone CurtisCleveland JonesFrank WillisGerald BellMarcieal Holmesの5名によるソウル・ヴォーカル・グループBlack Iceの紹介は、2ndアルバム『I Judge The Funk』(1979年)に続き2回目となります。

Montage Recordsからリリースされた3rdアルバムとなる本作『Black Ice (1982) 』(1982年)は、結果としてグループのラスト・アルバムとなってしまいました。

プロデュースは他のBlack Iceと同じく彼らを見出したHadley Murrell

103rd Street BandRay Jacksonがアレンジを手掛けています。

アルバムはオリジナルLPのA面がダンサー・サイド、B面がバラード・サイドという構成です。

ダンサー・サイドではモダン・ブギー「Come On Connect」、開放的なファンク「Big Fun」、アーバン・ミディアム「(Sergio's) I Want To Be With You」がお気に入り。バラード・サイドならば、シングルにもなった「I Just Wanna Hold You」、正統派の「This Time」がおススメです。

唇大写しのジャケもインパクトがありますね。

全曲紹介しときやす。

「(Sergio's) I Want To Be With You」
Antone Curtis/Cleveland Jones/Frank Willis/Gerald Bell/Marcieal Holmes作。オープニングはアーバンなミディアム・グルーヴ。ブラコン感覚でいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=vCOeXn27W8U

「Big Fun」
Dwight Emile/Eddie Horan/Hadley Murrell作。開放的なファンク・グルーヴ。ホーン・サウンド、シンセなどを織り交ぜアーバン・ナイト感を演出してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=icf_3z_5PTY

「Come On Connect」
Dwight Emile/Hadley Murrell作。ダンサー・サイドのA面ではコレが一番のお気に入り。ラテン・フレイヴァーのイントロで始まるモダン・ブギー!躍動感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=WboXpf2gh-o

「All About Love」
Dwight Emile/Hadley Murrell作。哀愁ディスコ・ファンクですが、曲調が僕好みではありません。
https://www.youtube.com/watch?v=-3KN1DGsZEE&t=2s

「I Just Wanna Hold You」
Antone Curtis/Cleveland Jones/Frank Willis/Gerald Bell/Marcieal Holmes作。ここからはバラード・サイドのB面。この曲はシングルにもなりました。バリトン・ヴォーカルとファルセットの対比がいい感じのスウィート・バラードです。B面ではコレがハイライトでしょうね。
https://www.youtube.com/watch?v=-d6uDSKHSas

「This Time」
Gerald Bell作。ソウル・ヴォーカル・グループとしての彼らの魅力を堪能できるバラード。ジワジワくる感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=h1dwTt81_CU

「Leftover Love」
D. Sea Gaseley/Ray Jackson作。オーセンティックなソウル・バラード。この時代らしくありませんがほっこりでします。
https://www.youtube.com/watch?v=Ntp_ycndSEo

「Never Knew Love」
Bret H. O'Hara/J. Michael Davis作。ラストはポップなソウル・バラードで締め括ってくれます。晴れた日の午前中とかに聴きたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ltVtETctWEE

Black Iceの他作品もチェックを!

『Black Ice』(1976年)
Black Ice

『I Judge The Funk』(1979年)
I JUDGE THE FUNK アイ・ジャッジ・ザ・ファンク
posted by ez at 02:13| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月13日

Glenn Jones『Glenn Jones』

ヒット曲「We've Only Just Begun (The Romance Is Not Over)」収録☆Glenn Jones『Glenn Jones』
GLENN JONES
発表年:1987年
ez的ジャンル:実力派男性R&Bシンガー
気分は... :We've Only Just Begun〜♪

実力派男性R&BシンガーGlenn Jonesの4thアルバム『Glenn Jones』(1987年)です。

1962年、フロリダ州ジャクソンビル生まれの男性R&BシンガーGlenn Jonesの紹介は、6thアルバム『Here I Go Again』(1992年)に続き2回目となります。

RCAからJiveへの移籍第一弾アルバムであり、彼の全作品の中で最高位となるUS R&Bアルバム・チャート第16位となります。

僕が最初に出会ったGlenn Jones作品が本作でした。大学生の時にアナログ盤で購入し、愛聴していました。大学生だった僕にとっては、少し背伸びしたオトナR&Bといった印象でしたね。

メイン・プロデュースはTimmy Allen(元Change)とWayne Brathwaite

奥方Genobia Jeter(back vo)をはじめ、Marva Hicks(元Eighties Ladies)(back vo)、Johnny Kemp(back vo)、(back vo)、LaForrest Cope(La La)(back vo)、
Yogi Lee(back vo)、Eric Rehl(key)、Mike Campbell(g)、Doc Powell(g)、Bashiri Johnson(per)等がレコーディングに参加しています。

ハイライトはUS R&Bチャート第2位のヒット・シングル「We've Only Just Begun (The Romance Is Not Over)」The Chi-Litesの大ヒット曲カヴァー「Oh Girl」も当時注目されていましたね。

個人的には当時一番のお気に入りだった「That Night Mood」、ブラコン感覚の「It Must Be Love」「At Last」、オーセンティックな魅力がある「All I Need To Know」「I Love You」もおススメです。

「We've Only Just Begun (The Romance Is Not Over)」を聴いていると、幸せな気分になります。

全曲紹介しときやす。

「We've Only Just Begun (The Romance Is Not Over)」
Timmy Allenプロデュース。アルバムからの1stシングル。US R&Bチャート第2位のヒットとなりました。本作のハイライトといえば、やはりこの曲ですね。本国では定番ウエディング・ソングとしても人気だったみたいですね。Timmy Allenの好プロデュースが冴えるコンテンポラリー感のあるロマンティックなラブソングです。
https://www.youtube.com/watch?v=NNwTW7OkOjI

「It Must Be Love」
Wayne Brathwaiteプロデュース。ブラコン感覚のアーバン・グルーヴ。80年代半ばらしいキラキラ感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=dHltQmCYwew

「At Last」
Timmy Allenプロデュース。ブラコン感覚のアーバン・ミディアム。派手さはありませんが、Glennのヴォーカルの魅力を堪能できます。奥方Genobia Jeterのバック・コーラスがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=PRxV7WCYyO8

「That Night Mood」
Wayne Brathwaiteプロデュース。実は当時一番のお気に入りだったのがこのトラック。都会的サウンドとジェントル・ヴォーカルの組み合わせがサイコーでしたね。今聴いても80年代半ばらしい雰囲気があって好きですね。
https://www.youtube.com/watch?v=wzr6bSn4gNo

「Oh Girl」
Loris Hollandプロデュース。アルバムからの2ndシングルはThe Chi-Lites、1972年の大ヒット曲のカヴァー (Eugene Record作)。The Chi-Litesのオリジナルは当ブログでも紹介したアルバム『A Lonely Man』(1972年)に収録されています。名バラードであるオリジナルの素晴らしさには及びませんが、Glenn Jonesならではの素敵な「Oh Girl」を聴かせてくれます。Roger G. Bryanもサックス・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=GeXmQIFurBU

「Living In The Limelight」
Timmy Allenプロデュース。アルバムからの3rdシングル。この時代らしいシンセ・ファンク。昔は大して良いとは思いませんでしたが、久々に聴いたらコレはコレで案外悪くありません。
https://www.youtube.com/watch?v=0ckbsYCxJqo

「It's All In The Game」
Wayne Brathwaiteプロデュース。ポジティブなヴァイヴを感じるミディアム。歌の巧さが映えます。
https://www.youtube.com/watch?v=37mV_EwMyKM

「All I Need To Know」
Barry Eastmond/Wayne Brathwaiteプロデュース。Barry Mann「Don't Know Much」のカヴァー。歌詞を少し改変しているようです。しみじみと歌い上げるオーセンティック・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=424xFRHantg

「I Love You」
Wayne Brathwaiteプロデュース。ラストは伸びやかな歌声が映えるラブ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6HKMYkMTgbA

Glenn Jonesの他作品もチェックを!

『Everybody Loves a Winner』(1983年)
EVERYBODY LOVES A WINNER - 1983

『Finesse』(1984年)
Finesse

『Take It From Me』(1986年)
テイク・イット・フロム・ミー + 7

『All for You』(1990年)
All For You

『Here I Go Again』(1992年)
Here I Go Again

『Here I Am』(1994年)
Here I Am

『It's Time』(1998年)
glenn jones it's time.jpg

『Feels Good』(2002年)
Feels Good

『Forever: Timeless R&B Classics』(2006年)
Forever: Timeless R&B Classics
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2020年10月01日

Troop『Attitude』

2大ヒット「Spread My Wings」、「All I Do Is Think Of You」収録☆Troop『Attitude』

発表年:1989年
ez的ジャンル:NJS系男性R&Bグループ
気分は... :New Jack Swing!!!

今回は80年代後半NJSの定番作品Troop『Attitude』(1989年)です。

Troopはカリフォルニア州パサデナで結成された男性R&Bグループ。

メンバーはSteve RussellJohn HarreldAllen McNeilRodney BenfordReggie Warrenの5名。

1988年にデビュー・アルバム『Troop』(1988年)をリリース。

同作からは「Mamacita」(US R&Bチャート第2位)、「My Heart」(US R&Bチャート第9位)といったヒットが生まれ、グループは幸先いいスタートを切りました。

1989年には2ndアルバムとなる本作『Attitude』(1989年)をリリース。同作からは「Spread My Wings」「All I Do Is Think Of You」Jackson 5のカヴァー)という2曲のUS R&BチャートNo.1ヒットが生まれ、アルバムもゴールド・ディスクに輝きました。

1992年にリリースした3rdアルバム『Deepa』(1992年)からも「Sweet November」The Deeleのカヴァー)というUS R&BチャートNo.1ヒットが生まれましたが、JohnRodneyReggieの3名がグループを脱退してしまいます。

残りのメンバー2人で『A Lil' Sumpin' Sumpin'』(1994年)、『Mayday』(1998年)という2枚のアルバムをリリースしますが、かつてのような成功を収めることはありませんでした。

さて、本作『Attitude』(1989年)ですが、前述のようにゴールド・ディスクに輝き、「Spread My Wings」「All I Do Is Think Of You」という2曲のUS R&BチャートNo.1ヒットを生んだグループの代表作です。

同時に当時のR&Bシーンを席捲したNew Jack Swingを代表する1枚といえます。

Gerald LevertMarc GordonChuckii BookerZack Harmonという前作『Troop』(1988年)のプロデューサー陣に加えて、Chris TroyDallas AustinJoyce "Fenderella" IrbyKlymaxx)、さらにはメンバーのSteve Russellがプロデュースを手掛けています。

メロディアスな「Spread My Wings」Jackson 5のバラード・カヴァー「All I Do Is Think Of You」という共にChuckii Bookerがプロデュースした2曲のUS R&BチャートNo.1ヒットが目立ちますが、本作の魅力はその2曲に止まりません。

この2曲以外に「That's My Attitude」「I'm Not Soupped」という2曲のNJS、Jam & Lewis的センスのラブ・バラード「I Will Always Love You」もシングルになっており、これらも聴き応え十分です。

「My Love」「Another Lover」あたりもNJS好きであれば楽しめるのでは?

New Jack Swingブームを象徴する若々しい魅力に満ちた男性R&Bグループ作品です。

全曲紹介しときやす。

「My Music」
Dallas Austin/Joyce "Fenderella" Irbyプロデュース。この時まだティーンエイジャーであったDallas Austinがプロデュース&ソングライティングに関与したオープニング。若々しく躍動します。
https://www.youtube.com/watch?v=joblDIc7LEI

「That's My Attitude」
Gerald Levert/Marc Gordonプロデュース。アルバムからの4thシングル。US R&Bチャート第14位となっています。Gerald Levertはバック・コーラスにも参加しています。この時代らしいキラキラしたNJSに仕上がっています。Bobby Brown「Don't Be Cruel」のフレーズも引用されています。
https://www.youtube.com/watch?v=9NipZo3XNGw

「I'm Not Soupped」
Zack Harmon/Chris Troyプロデュース。アルバムからの1stシングルとしてUS R&Bチャート第19位となっています。リード・シングルに相応しいキャッチーなNJSに仕上がっています。「Spread My Wings」、「All I Do Is Think Of You」ほどにはヒットしませんでしたが、内容的には申し分ないと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=1JhwmNtsVcs

「My Love」
Dallas Austin/Joyce "Fenderella" Irbyプロデュース。少し妖しげな雰囲気が漂うダンサブル・チューン。Dallas Austinらしさも垣間見られます。
https://www.youtube.com/watch?v=-n3sujwm5vw

「Spread My Wings」
Chuckii Bookerプロデュース。アルバムからの2ndシングル。前述のようにUS R&BチャートNo.1となっています。メロディアスな込み上げミディアム・グルーヴは聴く者の心を一発で鷲掴みにするはずです。Chuckii Bookerの好プロデュースが冴え渡ります!
https://www.youtube.com/watch?v=Hd_krYK8NeA

「All I Do Is Think Of You」
Chuckii Bookerプロデュース。アルバムからの3rdシングル。前述のようにUS R&BチャートNo.1となっています。Jackson 5のカヴァー(Brian Holland/Michael Lovesmith作)。オリジナルはアルバム『Moving Violation』(1975年)収録。オリジナルの雰囲気を受け継いだドラマティックなバラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=XV_LBbZOlWY

「I Will Always Love You」
Dallas Austin/Joyce "Fenderella" Irbyプロデュース。アルバムからの5thシングル。実は僕の一番のお気に入りはコレ。Jam & Lewis的センスの胸キュンのラブ・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=L_6ei-DdnTE

Fat Joe feat. Chris Brown「Another Round」のサンプリング・ソースとなっています。
Fat Joe feat. Chris Brown「Another Round」
 https://www.youtube.com/watch?v=Tj0rO7P6TH0

「Another Lover」
メンバーのSteve Russellによるプロデュース。Bobby Brownあたりを意識したセクシーなNJSに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Qi_-Fkb700c

「For You」
Gerald Levert/Marc Gordonプロデュース。この時期らしい甘く危険な香りが漂うダンサブル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=cNl_YV56iuw

「Soupped Mix」
Zack Harmon/Chris Troyプロデュース。シングルにもなった「I'm Not Soupped」のリミックス。
https://www.youtube.com/watch?v=XQE4iQLK51w

「Reprise (Spread My Wings)」
Chuckii Bookerプロデュース。ラストは「Spread My Wings」のリプライズ。
https://www.youtube.com/watch?v=w7genlOixHo

Troopの他作品もチェックを!

『Troop』(1988年)


『Deepa』(1992年)


『A Lil' Sumpin' Sumpin'』(1994年)


『Mayday』(1998年)
posted by ez at 02:37| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月21日

Pharoah Sanders『Shukuru』

Leon Thomas、Idris Muhammad参加☆Pharoah Sanders『Shukuru』

発表年:1985年
ez的ジャンル:スピリチュアル・ジャズ
気分は... :感謝!

スピリチュアル・ジャズの大物サックス奏者Pharoah Sanders『Shukuru』(1985年)です。

1940年アーカンソー州リトルロック生まれのジャズ・サックス奏者Pharoah Sandersについて、当ブログで紹介したのは以下の11枚。

 『Izipho Zam』(1969年)
 『Karma』(1969年)
 『Deaf Dumb Blind (Summun Bukmun Umyun)』(1970年)
 『Thembi』(1970年)
 『Black Unity』(1971年)
 『Village Of The Pharoahs』(1973年)
 『Elevation』(1973年)
 『Love In Us All』(1975年)
 『Journey To The One』(1980年)
 『Rejoice』(1981年)
 Pharoah Sanders & Norman Connors『Beyond A Dream』(1981年)

本作『Shukuru』(1985年)は、他の多くの80年代作品と同じくTheresaからのリリースです。

プロデュースはPharoah Sanders自身。

レコーディング・メンバーはPharoah Sanders(ts、vo)以下、William Henderson(key)、Ray Drummond(b)、Idris Muhammad(ds)、Leon Thomas(vo)。

Leon ThomasIdris Muhammadの参加が目を引きます。

妻Shukuruに捧げられスピリチュアル・ジャズ「Shukuru」Leon Thomasのヨーデル唱法が冴える「Sun Song」、ガーナのハイライフを取り入れた「Mas in Brooklyn」、Pharoahらしいブロウを楽しめるスウィンギーな「Jitu」、亡き師匠John Coltraneも演奏した「Too Young to Go Steady」、名スタンダードのカヴァー「Body and Soul」、ドヴォルザーク「家路」のエッセンスを取り入れたボーナス・トラック「For Big George」という全7曲です。

Pharoah Sanders好きならば、満足度の高いスピリチュアル・ジャズ作品に仕上がっていると思います。

全曲紹介しときやす。

「Shukuru」
Pharoah Sanders作。妻Shukuruに捧げられたタイトル曲。"Shukuru"とはスワヒリ語で"感謝"を意味するのだとか。Pharoahらしい荘厳なスピリチュアル・ジャズに仕上がっています。Pharoah自身のヴォーカルも聴くことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=E7Ex_jqAcKU

「Body and Soul」
お馴染みのポピュラー/ジャズ・スタンダードをカヴァー(Edward Heyman/Robert Sour/Frank Eyton/Johnny Green作)。コーラス入りの重厚感のあるメロウ・バラードに仕上がっています。

本曲に関して、当ブログではCarly SimonJose Jamesのカヴァーも紹介済みです。

「Mas in Brooklyn」
Pharoah Sanders作。ガーナをはじめとする西アフリカのダンス・ミュージック、ハイライフのエッセンスを取り入れたリズミックでワールド・ミュージック的な演奏です。ワールド・ミュージック・ブームを先取りしたようなアプローチですね。Leon ThomasとPharoah自身がヴォーカルで盛り上げます。

「Sun Song」
Leon Thomas作。Leon Thomasのヨーデル唱法も聴くことができるピースフルなメロウ・ミディアム。このメロウ・スピリチュアルな雰囲気はこの時期のPharoah作品らしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=PZ07KWhbIj8

「Too Young to Go Steady」
Nat "King" Coleがオリジナルのスタンダードをカヴァー(Harold Adamson/Jimmy McHugh作)。亡き師匠John Coltrane『Ballads』(1962年)でカヴァーしていましたね。

「Jitu」
Pharoah Sanders作。Pharoahらしいブロウを存分に楽しめる1曲。コーラス隊入りの軽快スウィンギーな中にもスピリチュアルも感じるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=5ce2rX4Kjho

「For Big George」
Pharoah Sanders/Leon Thomas作。CDボーナス・トラック。ドヴォルザーク「家路(Goin' Home)」のエッセンスを織り交ぜた壮大なスピリチュアル・ジャズ。母なる大地アフリカを感じる演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=nONK2BwQZTc

Pharoah Sandersの過去記事もチェックを!

Pharoah Sanders『Izipho Zam』(1969年)
Izipho Zam

Pharoah Sanders『Karma』(1969年)
カーマ

Pharoah Sanders『Deaf Dumb Blind (Summun Bukmun Umyun)』(1970年)
SUMMUM BUKMUM UMYUM(紙ジャケット仕様)

Pharoah Sanders『Thembi』(1970年)
Thembi

Pharoah Sanders『Black Unity』(1971年)
Black Unity

『Village Of The Pharoahs』(1973年)
ヴィレッジ・オブ・ザ・ファラオズ

Pharoah Sanders『Elevation』(1973年)
Elevation (Reis)

Pharoah Sanders『Love In Us All』(1975年)
ラヴ・イン・アス・オール(紙ジャケット仕様)

Pharoah Sanders『Journey To The One』(1980年)
ジャーニー・トゥ・ザ・ワン

Pharoah Sanders『Rejoice』(1981年)
リジョイス

Pharoah Sanders & Norman Connors『Beyond A Dream』(1981年)
ビヨンド・ア・ドリーム(期間生産限定盤)
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2020年09月08日

Utopia『Deface The Music』

ToddのBeatlesへのオマージュ☆Utopia『Deface The Music』

発表年:1980年
ez的ジャンル:Todd Rundgren系ポップ・ロック
気分は... :擬くアート!

今回は今回は根強い人気を誇るロック・アーティストTodd Rundgren率いるUtopia『Deface The Music』(1980年)です。

これまで当ブログで紹介したTodd Rundgren作品は以下の11枚。
Nazz
 『Nazz』(1968年)
 『Nazz Nazz』
 『Nazz III』(1970年)
Todd Rundgren
 『Runt:The Ballad Of Todd Rundgren』(1971年)
 『Something/Anything』(1972年)
 『Faithful』(1976年)
 『Hermit Of Mink Hollow』(1977年)
 『Healing』(1981年)
 『The Ever Popular Tortured Artist Effect』(1983年)
 『Nearly Human』(1989年)
Utopia
 『Swing to the Right』(1982年)

プログレ路線でスタートしたUtopiaですが、1980年代に入りポップ路線へ大きく舵を切ります。グループ最大のヒット・シングル「Set me free」(USチャート第31位)を含む『Adventures in Utopia』(1980年)に続いてリリースされたのは本作『Deface The Music』(1980年)です。

本作はジャケにも反映されているように、The Beatlesへのオマージュ・アルバムです。楽曲は全てThe Beatlesの楽曲を擬いています。単純にThe Beatlesソングのパクりで片付けられないところが本作の魅力です。

以前の記事で僕は本作のことを"パロディ・アルバム"と書いてしまいましたが、今回の記事を書くにあたって、その部分を訂正しました。"パロディ・アルバム"と評すると、The Beatlesを真似て面白がっているだけの中身の薄いアルバムのように受け取られると感じたからです。

ここ数年、「擬(もどき)」という言葉が、僕の中で1つの重要ワードになっています。そのきっかけは敬愛する松岡正剛氏の著作『擬 MODOKI』でした。

松岡正剛 著『擬 MODOKI』(2017年)


本作『Deface The Music』「擬(もどき)」を関連づければ、The Beatlesを敬意を持って擬くことで、単なるコピーでは見えてこないThe Beatlesの音世界の本質に迫っているのが本作『Deface The Music』だと思います。「擬(もどき)」は立派なアートなのです。

本作におけるメンバーはTodd Rundgren(g、vo)、Roger Powell(key、vo)、John Wilcox(ds、vo)、Kasim Sulton(b、vo)という4名。

プロデュースはTodd RundgrenUtopia

単純に音を楽しむのもいいですが、この曲はどのBeatlesソングが元ネタか?どこがBeatlesらしさなのかという点もアレコレ想起しながら聴くのは一番楽しめると思います。

全曲紹介しときやす。

「I Just Want to Touch You」
邦題「抱きしめたいぜ」。英語版Wikiで元ネタとして示されているのが「I Want to Hold Your Hand」と「Please Please Me」。邦題も「I Want to Hold Your Hand」を意識したものですね。初期Beatlesのヒット・シングルのエッセンスを強調したオープニング。個人的には「I Should Have Known Better」や「Not A Second Time」あたりも想起します。
https://www.youtube.com/watch?v=HaYFzXyChUk

「Crystal Ball」
邦題「キャント・バイ・ミー・クリスタル・ボール」。英語版Wikiで元ネタとして示されているのが「Can't Buy Me Love」と「She's A Woman」。初期Beatlesをガレージロックっぽくした雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=KOz3_ULEwso

「Where Does the World Go to Hide」
邦題「泣きたいダンス」。英語版Wikiで元ネタとして示されているのがPeter and Gordon「A World Without Love」と「You've Got to Hide Your Love Away」。一方、邦題は「I'm Happy Just Dance With You(すてきなダンス)」を意識したもの。このトラックが一番元ネタを特定しづらいかも?
https://www.youtube.com/watch?v=YJAwHxydZVU

「Silly Boy」
邦題「アクト・シリィリィ」。英語版Wikiで元ネタとして示されているのが「I'm a Loser」「I'll Cry Instead」。一方、邦題は「Act Naturally」を意識したもの。個人的には「I'll Cry Instead」と「Act Naturally」の合わせ技という気がします。
https://www.youtube.com/watch?v=XY84phZzgj4

「Alone」
邦題「ホワイル・マイ・ロンリネス・ジェントリー・ウィープ」。英語版Wikiで元ネタとして示されているのが「And I Love Her」。一方、邦題は「While My Guitar Gently Weeps」を意識したもの。でもコレは「While My Guitar Gently Weeps」ではない気が・・・。個人的には「And I Love Her」に加えて、「I'll Be Back」あたりのエッセンスも感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=7QDBxGk3hD0

「That's Not Right」
邦題「エイト・デイズ・ア・ウィーク・イズ・ノット・ライト」。これは英語版Wikiも邦題も「Eight Days a Week」元ネタで一致。モロに似ている訳ではないけど、エッセンスを見事に掴んでいるという点にToddのBeatles愛を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=04Xb6-UtoHs

「Take It Home」
邦題「ドライヴ・マイ・カー・トゥ・ホーム」。英語版Wikiで元ネタとして示されているのが「Day Tripper」。一方、邦題は「Drive My Car」を意識したもの。これはどちらもアリという気がします。でも、このトラックはフツーにTodd Rundgrenっぽいですね(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=jOXKQds8YhE

「Hoi Poloi」
邦題「ユア・マザー・シュッド・ノウ・ザ・ホイ・ポリィ」。英語版Wikiで元ネタとして示されているのが「Penny Lane」。一方、邦題は「Your Mother Should Know」を意識したもの。どちらもアルバム『Magical Mystery Tour』(1967年)収録曲であり、この頃のPaul McCartneyのポップ・センスを目指したトラックといえます。
https://www.youtube.com/watch?v=dG2fqo9Ifpo

「Life Goes On」
邦題「エリナー・リクビーはどこへ」。これは英語版Wikiも邦題も「Eleanor Rigby」元ネタで一致。ただし、シンセの代わりにストリングスを用いている分、雰囲気は似ていても質感はかなり異なります。
https://www.youtube.com/watch?v=UHTIBanmkww

「Feel Too Good」
邦題「フィクシング・ア・ホール・イズ・ゲティング・ベター」。これも英語版Wikiも邦題も「Getting Better」、「Fixing a Hole」元ネタで一致。「With a Little Help from My Friends」、「Lucy in the Sky with Diamonds」、「She's Leaving Home」あたりも含めて、この1曲に『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』の音世界を凝縮させた感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=r4ad9uHTfQE

「Always Late」
邦題「マックスウェルズ・シルバー・ハンマー・イズ・オールウェイズ・レイト」。英語版Wikiで元ネタとして示されているのが「Martha My Dear」と「Yellow Submarine」。一方、邦題は「Maxwell's Silver Hammer」を意識したもの。また、「Lady Madonna」を元ネタに指摘するリソースもあります。確かに、アクセントで「Yellow Submarine」のエッセンスを取り入れている気がしますが、それ以外の元ネタとされる3曲はピンと来ません。「Martha My Dear」大好きの僕ですが、この曲に「Martha My Dear」らしさは全く感じません。それより、この曲を聴いているとBilly Joel「Movin' Out」を想起するのは僕だけでしょうか?
https://www.youtube.com/watch?v=jVD9pOhjhwY

「All Smiles」
邦題「ミッシェルの微笑み」。英語版Wikiも邦題も「Michelle」元ネタで一致。英語版Wikiでは「I Will」も示されていますが、「I Will」大好きの僕は賛同しかねます。
https://www.youtube.com/watch?v=kUBK0u8Y6X4

「Everybody Else Is Wrong」
邦題「エヴリバディ・フィールズ・フォーエヴァー」。英語版Wikiも邦題も「Strawberry Fields Forever」元ネタで一致。英語版Wikiでは「I Am the Walrus」も示されています。個人的には「Baby, You're a Rich Man」あたりも少し入っている気がします。いずれにしても『Magical Mystery Tour』的なサイケ・ワールドを再現しています。
https://www.youtube.com/watch?v=__npIDX9aGs

Todd Rundgren関連作品の過去記事もご参照下さい。

Nazz『Nazz』(1968年)


Nazz『Nazz Nazz』
ナッズ・セカンド(紙ジャケット仕様)

Nazz『Nazz III』(1970年)
ナッズ・サード(紙ジャケット仕様)

Todd Rundgren『Runt:The Ballad Of Todd Rundgren』(1971年)
ラント:ザ・バラッド・オブ・トッド・ラングレン(紙ジャケット仕様)

Todd Rundgren『Something/Anything』(1972年)
Something/Anything

Todd Rundgren『Faithful』(1976年)
誓いの明日(K2HD/紙ジャケット仕様)

Todd Rundgren『Hermit Of Mink Hollow』(1977年)
ミンク・ホロウの世捨て人(紙ジャケット仕様)

Todd Rundgren『Healing』(1981年)
ヒーリング(トッドの音楽療法)(紙ジャケット仕様)

Utopia『Swing to the Right』(1982年)
Swing to the Right

Todd Rundgren『The Ever Popular Tortured Artist Effect』(1983年)
トッドのモダン・ポップ黄金狂時代(紙ジャケット仕様)

Todd Rundgren『Nearly Human』(1989年)
Nearly Human
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