2023年03月08日

Harvey Mason『M.V.P.』

名ドラマーによるアーバン・ファンク☆Harvey Mason『M.V.P.』

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発表年:1981年
ez的ジャンル:名ドラマー系アーバン・ファンク/ソウル
気分は... :M.V.P.はオオタニさん!

いよいよ開幕直接となったWBC。
日本の王者返り咲きと、大谷選手の大会M.V.P.を祈念して、Harvey Mason『M.V.P.』(1981年)をセレクト。

Harvey Masonは1947年ニュージャージー州アトランティック・シティ生まれのドラマー。

数多くのセッションに参加する人気ドラマーであり、人気ジャズ/フュージョン・ユニットFourplayのメンバーとしても知られていますね。

ソロ名義では『Marching in the Streets』(1975年)を皮切りに、80年代前半までに6枚のアルバムをリリースしています。

ソロ第5弾アルバムとなる本作『M.V.P.』(1981年)は、3rdアルバム『Funk in a Mason Jar』(1977年)、4thアルバム『Groovin' You』(1979年)の流れを受け継ぐ、アーバン・ソウル/ファンク路線の仕上がりです。

ライナーノーツにも書かれていましたが、この時期のQuincy JonesEW&Fからの影響を感じるコンテンポラリー・サウンドを楽しめます。

プロデュースはHarvey Mason
弟のKenny Masonが共同プロデューサーとしてクレジットされています。

レコーディング・メンバーはHarvey Mason(ds、p、vo)以下、Kenny Mason(tp、vo)、Lee Ritenour(g)、Mike Levin(g)、Spencer Been(g)、Deon Estus(b、back vo)、Weston Gite(b)、Sonny Burke(p)、Michael Boddicker(key)、Pete Robinson(key)、Tom Keane(key)、William Bryant(key)、Bill Reichenbach(tb)、Lew McCreary(tb)、Chuck Findley(tp)、 Jerry Hey(tp)、Gary Grant(tp)、Gary Herbig(sax)、Karen Floyd(vo)、Richard Heath(back vo)、Greg Wright(back vo)、Stephanie Spruill(back vo)、

シングルにもなった「We Can Start Tonight」をはじめ、「Universal Rhyme」「On And On」「Going Through The Motions」「Don't Doubt My Lovin'」といったアーバンなダンス・チューンが本作の魅力だと思います。Deon Estusがリード・ヴォーカルをとる哀愁メロウ・ミディアム「Spell」もいい雰囲気です。

ジャズ/フュージョン好きというよりもソウル/ファンク/ディスコ好きの人が楽しめる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「How Does It Feel」
Harvey Mason/Kenny Mason作。ダンサブルなポップ・ファンクがオープニング。華やかな雰囲気ですが、正直僕との相性はあまり良くないトラック。Lupe Fiasco feat. Sarah Green「Real」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Pu6m0Z8Yx8Y

「We Can Start Tonight」
Deon Estus/Harvey Mason/Kenny Mason作。本作のハイライトとなるアーバン・ダンサー。シングルにもなりました。HarveyとDeon Estusがリード・ヴォーカルを務めます。本作と同年にリリースされたQuincy Jones「Ai No Corrida」あたりと同じベクトルですね。華やかな疾走感が心地よいです。
https://www.youtube.com/watch?v=mPQrv7hkKbU

「Universal Rhyme」
Craig Short/Richard Baisden作。Jerry Heyアレンジのホーン隊が活躍するアーバン・ファンキー・ダンサー。EW&F調のファルセット・ヴォーカルとホーン・サウンドが織り成す爽快サウンドがいいですね。Michael Boddickerのシンセもいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=l2DTwCgT94E

「Spell」
Deon Estus作。作者であるDeon Estusがリード・ヴォーカル。雰囲気のある哀愁メロウ・ミディアムでアーバン・ナイトを演出してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=xhm55HsiiYA

作者のDeon Estusが初ソロ・アルバム『Spell』(1988年)でセルフ・カヴァーしています。
Deon Estus「Spell」
 https://www.youtube.com/watch?v=LTwsZl_192M

「On And On」
Harvey Mason/Kenny Mason作。爽快に疾走するアーバンなフュージョン・ファンクは僕好み。思わず一緒にハンドクラップしてしまいます。ブラコン好きの人も気に入るのでは?Madlib「To Alter Personality Structure」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Ss8eGosy8hI

「Going Through The Motions」
Gerald Lee/Marti Sharron作。Karen Floydの女性ヴォーカルをフィーチャー。女性ソウル・シンガーのキュートなダンス/ディスコ・チューンとして楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=0q2YI4Td5rg

「You And Me」
Harvey Mason/Kenny Mason作。Deon Estusがリード・ヴォーカルをとるメロウ・バラード。いい雰囲気ですが、最後にもう一味何かが足りない気もします。
https://www.youtube.com/watch?v=g_NDlgMLurU

「Don't Doubt My Lovin'」
Harvey Mason/Marti Sharron作。ラストはDeon EstusとKaren Floydがリード・ヴォーカルをとるフュージョン・ダンサー。EW&FGeorge Dukeのいいとこ取りみたいな感じが好きです(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=FZ-XZsGrW18

Harvey Masonの他作品もチェックを!

『Marching in the Streets』(1975年)


『Earth Mover』(1976年)


『Funk in a Mason Jar』(1977年)


『Groovin' You』(1979年)
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2023年02月01日

Full Force『Guess Who's Comin' To The Crib?』

ブルックリン・ファンキー・ストリート!☆Full Force『Guess Who's Comin' to the Crib?』
Guess Who's Comin' To The Crib?
発表年:1987年
ez的ジャンル:N.Y.産R&B/ファンク
気分は... :先聞後見!

今回は80年代のR&Bシーンを牽引していたユニットの1つ、Full Force『Guess Who's Comin' to the Crib?』(1987年)です。

1976年、N.Y.ブルックリンで結成されたR&Bグループ/プロダクション・チームFull Forceの紹介は、『Smoove』(1989年)に続き2回目となります。

UTFOLisa Lisa & Cult JamCheryl "Pepsii" RileyJames Brownのカムバック・アルバム『I'm Real』(1988年)などプロデュースで注目されたFull Force

僕がリアルタイムで最初に出会ったFull Forceの新作アルバムが本作『Guess Who's Comin' to the Crib?』(1987年)でした。

メンバーはB-Fine(per、vo)、Paul Anthony(vo)、Bow-Legged Lou(vo)というGeorge3兄弟と、その従兄達であるShy Shy (b)、Curt-T-T(g)、Baby Gerry(Baby Gee)(key)の6名。

プロデュースはFull Force自身とJ.B. MooreRobert Ford Jr.。アレンジ、ソングライティングもFull Force自身。

メンバー以外にLisa LisaLisa Lisa & Cult Jam)、La LaCheryl "Pepsii" Rileyといった女性シンガーも参加しています。

ファンク、R&B/ソウル、Hip-Hop、NJS等が渾然一体となっている、何でもアリ!な感じがFull Forceらしいのでは?

シングル・ヒットしたのは「Love Is For Suckers (Like You And Me)」(US R&Bチャート第11位)と「All In My Mind」(同第6位)。

それ以外にもHip-Hop×ファンク×エレクトロな「Take Care Of Homework」、ミネアポリス・ファンク調の「3 O'Clock ... School's Out!」、Hip-Hopを取り入れた「Full Force Git Money $」「Black Radio」Cameo調の「Katty Women」「Low Blow Brenda」、80年代ブラコン/エレクトリック・ファンク調の「Your Love Is So Def」など何でもアリ!な構成です。

個人的には『Smoove』(1989年)が一番好きですが、Full Forceらしさという意味では本作『Guess Who's Comin' to the Crib?』かもしれません。

全曲紹介しときやす。

「Take Care Of Homework」
Lisa Lisaが女性ヴォーカルで参加したオープニング。Hip-Hop×ファンク×エレクトロな渾然一体のダンサブル・サウンドがこの時代らしいし、Full Forceらしいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=DykXpNHtxmw

「Love Is For Suckers (Like You And Me)」
シングル・カットされ、US R&Bチャート第11位となったトラック。リード・ヴォーカルはB-Fine。女性ヴォーカルはB-Fine。当時流行のNJSを前面に打ち出したダンサブル・チューン。オールドスクールなHip-Hopビートも織り交ぜているのがFull Forceらしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=ryHmS6euUQo

「All In My Mind」
シングル・カットされ、US R&Bチャート第6位となったオーセンティックなバラード。Full Forceのスウィート・ソウルな魅力を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=h1pz41fajdA

「3 O'Clock ... School's Out!」
ミネアポリス・ファンクの影響も感じる妖しげなダンサブル感が魅力のエレクトリック・ファンク。Princeやミネアポリス・ファンク好きの人にはフィットするのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=gKxoIqdRgds

「Child's Play (Part 3)」
インタールード。

「Full Force Git Money $」
Baby Gerryのターンテーブルが活躍するHip-Hop色を前面に打ち出したトラック。80年代後半ならではの味わいがあって嫌いじゃありません。
https://www.youtube.com/watch?v=qrSGlV16LLU

「Your Love Is So Def」
哀愁モードのダンサブル・チューン。80年代ブラコン/エレクトリック・ファンクの香りがするのがいいですね。ブラコンからR&Bへの移行期ならではのダンサブル・サウンドがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=EWn00ZRVhH0

「Katty Women」
リード・ヴォーカルはB-Fine。女性ヴォーカルはCheryl "Pepsii" Riley。大ヒットしたCameo「Word Up!」(1986年)を意識したファンク・グルーヴが印象的なトラック。何でもアリ!なFull Forceらしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=4_zWnM3SG2I

「Low Blow Brenda」
リード・ヴォーカルはB-Fine。前曲「Katty Women」の流れを汲むCameo調のファンク・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=B6XlfeGjdj4

「Black Radio」
ラストはFull ForceらしいHip-Hopのエッセンスを取り入れたファンク・チューンで締め括ってくれます。Baby Gerryのターンテーブル/スクラッチも活躍します。
https://www.youtube.com/watch?v=5Q3-KVBqEg4

Full Forceの他作品もチェックを!

『Full Force』(1985年)
FULL FORCE

『Full Force Get Busy 1 Time!』(1986年)
FULL FORCE GET BUSY 1 TIME !

『Smoove』(1989年)
Smoove

『Don't Sleep』(1992年)
Don't Sleep

『Sugar On Top』(1995年)
Sugar on Top
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2022年11月30日

Tradition featuring Paul Thompson『Spirit Of Ecstacy』

UKレゲエ・バンドのラスト・アルバム☆Tradition featuring Paul Thompson『Spirit Of Ecstacy』

発表年:1982年
ez的ジャンル:UKレゲエ/ラヴァーズ
気分は... :冬のラヴァーズも悪くない!

UKレゲエ/ラヴァーズからTradition featuring Paul Thompson『Spirit Of Ecstacy』(1982年)です。

Traditionは1976年、ロンドン北西部で結成されたレゲエ・バンド。

当初のバンド名はSpecial Brewでした。その後、Traditionと改名し、1976年にシングル「Movin On/ Movin Rocker」でデビュー。

1982年に活動休止するまで、『High Risk Dub(Tradition in Dub)』(1977年)、『Moving On』(1978年)、『Alternative Routes』(1978年)、『Tell Your Friends About Dub 』(1978年)、『Captain Ganja & The Space Patrol』(1980年)、『Runaway Love』(1980年)、『Tradition's Party Disco』(1980年)、『Spirit Of Ecstacy』(1982年)といったアルバムをリリースしています。

本作『Spirit Of Ecstacy』(1982年)は、Traditionのラスト・アルバム。

本作におけるメンバーは、Paul Thompson(org、p、syn)、Les McNeil(g)、Chris Henry(b)、Tony Matthews(ds)という4名。リード・ヴォーカルであったPaul Dawkinsが脱退したため、本作はインスト・アルバムとなっています。そのせいかキーボードのPaul Thompsonをフィーチャリングする名義となっています。

プロデュースはTyrone(David Tyrone)

楽曲はすべてPaul Thompsonのオリジナルです。

「Anthology Of Music」「In Memory Of A Legend」「Return Of Big Foot」「Tradition Overture」あたりを聴けば、本作のラヴァーズとしての魅力を実感できるはずです。

ヴォーカル入りのボーナス・トラック「Can I Take You Home (Original 12" Version)」もグッド!

冬のラヴァーズも悪くありませんよ!

全曲紹介しときやす。

「Over And Over」
アイランド・モードの寛いだ雰囲気のレゲエ・サウンドがオープニング。Paul Thompsonのコズミック・シンセがアクセントになっています。

「Tribute To A King」
コズミックなダビー・チューン。聴いていると、覚醒的なダビー・サウンドに電脳ジャックされていくような感覚になります。

「In Memory Of A Legend」
本作らしいラヴァーズを堪能できるトラック。ムーディーなホーン隊がラヴァーズ気分を盛り上げてくれます。

「I'm Leaving Now」
サンセット・モードのアイランド・レゲエ。夕陽をぼんやりと眺めながら聴いていたいトラックです。

「Anthology Of Music」
僕の一番のお気に入り。僕好みの絶品ラヴァーズ。聴いているだけでスウィートな気分にさせてくれます。

「I'm A Clown」
リラックスした雰囲気のなかにも味わい深さがあるレゲエ・トラック。ハーモニカのようなキーボードの使い方がいい感じです。

「Tradition Overture」
『Alternative Routes』(1978年)収録の「Reach My Goal」のインスト。コズミック。シンセとラヴァーズを巧みに融合させたトラック。レゲエ特有のゆっくりとした時間の流れと共に景色が少しずつ変化していく感じがいいですね。

「Return Of Big Foot」
「Anthology Of Music」と並ぶお気に入り。ソウルフルなオルガンの音色が印象的なラヴァーズ。そのオルガンに絡むメロウ・ギターもグッド!

「Alternative Three」
メロウな雰囲気のなかにも去り行く季節を惜しむかのような寂しさを感じるトラックは、バンドの活動休止の寂しさをサウンドで表現しているかのようです。

「Can I Take You Home (Original 12" Version)」
国内盤再発CDのボーナス・トラック。元々はPaul Thompsonのソロ・シングルとしてリリースされていたトラックです。ヴォーカル入りのラヴァーズで本編とは異なる魅力を楽しめます。

音源はこちらでまとめてどうぞ!
Tradition featuring Paul Thompson『Spirit Of Ecstacy』
https://www.youtube.com/watch?v=NwBM_hqSVSs

Traditionの他作品もチェックを!

『High Risk Dub』(1977年)


『Moving On』(1978年)


『Alternative Routes』(1978年)


『Tell Your Friends About Dub 』(1978年)


『Captain Ganja & The Space Patrol』(1980年)


『Runaway Love』(1980年)


『Tradition's Party Disco』(1980年)
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2022年10月12日

Player『Spies of Life』

Dennis Lambertがプロデューサーに復帰した4thPlayer『Spies of Life』(1981年)

発表年:1981年
ez的ジャンル:USポップ・ロック/AOR
気分は... :スパイスの効いた生活を!

今回はAORファンに人気のバンドPlayerの4thアルバム『Spies of Life』(1981年)です。

「Baby Come Back」の大ヒットで知られるバンドPlayerの紹介は、『Danger Zone』(1978年)に続き2回目となります。

『Room With a View』(1980年)に続く4thアルバムとなる『Spies of Life』(1981年)は、2作ぶりに「Baby Come Back」を手掛けたDennis Lambertがプロデューサーに復帰しています。Dennis Lambertはソングライティング面でも大きく貢献しています。

メンバーはPeter Beckett(vo、g)、J.C. Crowley(vo、g、key)、Ronn Moss(b、vo)、John Friesen(ds)という4名。Peter BeckettJohn Friesen以外は新メンバーです。

Dennis Lambertのプロデューサー復帰、メンバー入れ替えというテコ入れの1枚です。

メンバー以外にFools Goldの活動でも知られるTom Kelly(back vo)、Tom Funderburk(back vo)、Jay Lewis(g)、Dennis Lambert(syn)、Gabriel Katona(key、syn)、Gary Wright(syn)、Steve Forman(per)といったミュージシャンが参加しています。

「If Looks Could Kill」「Some Things Are Better Left Unsaid」「Thank You For The Use Of Your Love」「It Only Hurts When I Breathe」というAORファンが楽しめる前半4曲がオススメです。Finis Hendersonがカヴァーした「I'd Rather Be Gone」にも注目です。

充実した前半に対して、LPのB面にあたる後半はAOR度が低いのが残念ですが、それでも80年代好きには楽しめるポップ・ロック作品に仕上がっています。

全曲紹介しときやす。

「If Looks Could Kill」
Dennis Lambert/Peter Beckett作。アルバムからの1stシングルがオープニング。USチャート第48位となっています。この時代らしいシティ・ミュージックであり、AORファンであれば満足度の高い1曲に仕上がっているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=4UXDWnLQI8s

「Some Things Are Better Left Unsaid」
Dennis Lambert/Peter Beckett作。ブルーアイド・ソウル調のアーバン・メロウは僕好みの1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=dRQuJjIRywU

「Thank You For The Use Of Your Love」
Dennis Lambert/Peter Beckett作。星空の下で聴きたい素敵なメロウ・バラード。聴いていると込み上げてくるものがありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=pkTlXDxg5Do

「It Only Hurts When I Breathe」
Dennis Lambert/Peter Beckett作。これもAOR好きが気に入りそうなメロウ・ミディアム。少し Todd Rundgren「It Wouldn't Have Made Any Difference」風のメロディが聴こえてくるのも僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=AgnIi8SKhx8

「My Mind's Made Up」
Dennis Lambert/Peter Beckett作。哀愁モードのポップ・ロック。甘く危険な香りがするのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=gZffJa6RG3I

「I'd Rather Be Gone」
Dennis Lambert/J.C. Crowley作。前メンバーJ.C. Crowley絡みの作品ですが、アルバムからの2ndシングルにもなりました。Finis HendersonのAOR人気作『Finis』(1983年)でもカヴァーされています。アーバン・メロウなFinis Hendersonヴァージョンと比較してしまうと、こちらのオリジナルは分が悪いように思えますが、セットで聴けば楽しめるはずです。
https://www.youtube.com/watch?v=8Ay9LcsQ9-Y

Finis Henderson「I'd Rather Be Gone」
 https://www.youtube.com/watch?v=joNjvWvrx40

話が逸れますが、Finis Henderson『Finis』は当ブログでかなり昔に記事投稿した気分になったのですが、今回確認したら未紹介のようですね。
Finis Henderson『Finis』(1983年)


「Take Me Back」
Peter Beckett作。軽快なポップ・ロックですが、いわゆる産業ロックに片足突っ込んでいるような仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=e0VbQ1ITxSQ

「My Survival」
Peter Beckett作。ドラマティックなイントロと共に始めるメロウ・バラード。悪くはないけど、僕には少し仰々しいかな。
https://www.youtube.com/watch?v=aTHzzT3-c0M

「Born To Be With You」
Dennis Lambert/Peter Beckett作。軽快なギターと共に始まるキャッチーなロック・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=if2tQPX_qWM

「In Like Flynn」
Peter Beckett作。最後は軽快なロックン・ロールで締め括ってくれます。、
https://www.youtube.com/watch?v=CyGR4D_bVXc

Playerの他作品もチェックを!

『Player』(1977年)


『Danger Zone』(1978年)


『Room With a View』(1980年)


『Electric Shadow』(1995年)


『Baby Come Back....』(2005年)


『Too Many Reasons』(2013年)
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2022年08月17日

Marcos Valle『Tempo Da Gente』

アーバン・メロウ路線の第三弾☆Marcos Valle『Tempo Da Gente』

発表年:1986年
ez的ジャンル:ブラジル最高のメロディ・メーカー
気分は... :るぷりんでかき氷!

ブラジルを代表するシンガー・ソングライターMarcos Valle『Tempo Da Gente』(1986年)です。

当ブログでこれまで紹介したMarcos Valle作品は以下の13枚。

 『O Compositor E O Cantor』(1965年)
 『Samba '68』(1968年)
 『Viola Enluarada』(1968年)
 『Mustang Cor De Sangue』(1969年)
 『Marcos Valle (1970)』(1970年)
 『Garra』(1971年)
 『Vento Sul』(1972年)
 『Previsao Do Tempo』(1973年)
 『Marcos Valle (1974)』(1974年)
 『Vontade De Rever Voce』(1981年)
 『Nova Bossa Nova』(1997年)
 『Pagina Central』(2009年)
 ※Celso Fonsecaとの共演作
 『Esphera』(2010年)

本作『Tempo Da Gente』(1986年)は、『Vontade De Rever Voce』(1981年)、『Marcos Valle』(1983年)に続く、アーバン・メロウ路線のアルバムです。

『Vontade De Rever Voce』(1981年)
ヴォンタージ・ジ・レヴェール・ヴォセ

『Marcos Valle』(1983年)


前二作と比較して小粒な印象を受ける点や、次作『Nova Bossa Nova』(1997年)まで10年以上の歳月を待たねばならなかったこともあり、必ずしも良い評価のアルバムではありません。

しかしながら、実際聴いてみると、ブラジリアンAOR/アーバン・メロウ作品として十分楽しめる1枚です。

名曲「Samba De Verao」のパート2「Um Tempo Musical (Samba de Verao No 2)」、サンセットなメロウ・バラード「Ah! Voce Mulher」、アーバン・メロウな「Proton, Eletron, Neutron」Eumir Deodatoとのタッグ「Pior Que E」、ブラジリアンAORバラード「No Inicio」あたりが僕のオススメです。

プロデュースはEduardo Lages

ぜひ、『Vontade De Rever Voce』(1981年)、『Marcos Valle』(1983年)とセットで楽しんでください。

全曲紹介しときやす。

「O Tempo Da Gente」
Ary Carvalho/Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。ポップなメロウ・グルーヴでアルバムは幕を開けます。ムーディーなサックスも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=92ZCvBQdzjc

「Sem Voce Nao Da」
Erasmo Carlos/Marcos Valle作。ブリージンなメロウ・ダンサー。良くも悪くもシンセを交えた80年代半ばの音ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=GxMTmTweVZM

「Um Tempo Musical (Samba de Verao No 2)」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。サブタイトルにあるように、名曲「Samba De Verao(邦題:サマー・サンバ)」のパート2という位置づけのトラック。前作『Marcos Valle』で「Samba De Verao」を再演していたので、その流れもあるかもしれません。ブラジリアンAORとしても楽しめるアーバン・メロウに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Oq8y_DKVZoE

「Ah! Voce Mulher」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。夏のサンセット・モードがよく似合うメロウ・バラード。ゆっくり時間が流れていく感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=3XnQtJPvxNI

「Proton, Eletron, Neutron」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。80年代Marcosらしいアーバン・メロウ。女性コーラスも加わり、華やかな雰囲気です。ブラジリアンAORとしても楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=lc1kVEFhOig

「Ta Tudo Bem」
Marcos Valle/Vinicius Cantuaria作。シンセ・ポップ×メロウ・ダンサーな仕上がり。ある意味、とても80年代的な取り合わせのサウンドだと思います。Vinicius Cantuariaとの共作である点にも注目です。印象的なエレクトリック・ギターも>Viniciusですかね。
https://www.youtube.com/watch?v=idChIVPPFLs

「Voo No Tempo」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。ピアノ/エレピをバックに、しっとりと歌い上げるメロウ・バラード。中盤以降は良くも悪くも80年代半ばサウンドです。
https://www.youtube.com/watch?v=wycMrJeWxbA

「Pior Que E」
Eumir Deodato/Marcos Valle作。Eumir Deodatoとのタッグで注目の1曲。サマー・ブリージンな仕上がりです。Eumir Deodatoらしいリズムのループには中毒性があります。
https://www.youtube.com/watch?v=I-xtoC4peyU

「Na Rede」
Marcos Valle作。さり気ない雰囲気が魅力のメロウ・バラード。過ぎゆく夏をしみじみと感じながら聴きたい1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=KDXSsO8FDNo

「No Inicio」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。ラストは素敵なブラジリアンAORバラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=d_3_rkeZhQI

Marcos Valleの過去記事もご参照下さい。

『O Compositor E O Cantor』(1965年)


『Samba '68』(1968年)
サンバ’68

『Viola Enluarada』(1968年)
ヴィオラ・エンルアラーダ

『Mustang Cor De Sangue』(1969年)
Mustang Cor De Sangue Ou Corcel Cor De Mel

『Marcos Valle(1970)』(1970年)
marcos valle 1970.jpg

『Garra』(1971年)
Garra

『Vento Sul』(1972年)
ヴェント・スル

『Previsao Do Tempo』(1973年)
Previsao Do Tempo

『Marcos Valle (1974)』(1974年)
マルコス・ヴァーリ(1974)

『Vontade De Rever Voce』(1981年)
ヴォンタージ・ジ・レヴェール・ヴォセ

『Nova Bossa Nova』(1997年)
Nova Bossa Nova

『Pagina Central』(2009年)
パジナ・セントラウ [ボーナス・トラック付]

『Esphera』(2010年)
ESPHERA
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