2021年09月07日

Gal Costa『Baby Gal』

アーバン・メロウなGal Costa☆Gal Costa『Baby Gal』

発表年:1983年
ez的ジャンル:ミューズ系MPB
気分は... :花から花へ・・・

MPBの歌姫Gal Costa『Baby Gal』(1983年)です。

これまで当ブログで紹介したGal Costa作品は以下の11枚。

 『Gal Costa』(1969年)
 『Gal』(1969年)
 『India』(1973年)
 『Cantar』(1974年)
 『Gal Canta Caymmi』(1976年)
 『Gal Tropical』(1979年)
 『Aquarela Do Brasil』(1980年)
 『Fantasia』(1981年)
 『Minha Voz』(1982年)
 『Lua De Mel Como O Diabo Gosta』(1987年)
 『Gal(1992)』(1992年)

本作『Baby Gal』(1983年)は、この時期のGal Costaの充実ぶりが窺える1枚です。軽やかなシンセ/エレピが響くアーバン・メロウなトラックが多いのもいいですね。

プロデュースはMariozinho Rocha

Cesar Camargo MarianoEduardo Souto NetoRoupa Novaがアレンジを手掛けています。

メロウ・ダンサー「Sutis Diferencas」、コンテンポラリーなバイーア賛歌「Bahia De Todas As Contas」Djavanとの相性の良さを発揮した「Sim Ou Nao」「De Flor Em Flor」 、ラテン/カリビアン・テイストの開放的グルーヴ「Rumba Louca」、Ray Charles、Stevie WonderJose Felicianoに捧げられた「Olhos Do Coracao」 、Galの代表曲の再演「Baby」など充実の全10曲です。

MPBの歌姫Gal Costaらしい華のある1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Mil Perdoes」
Chico Buarque作。メロウ・バラードをGalがしっとり味わい深く歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=n_RhNkmhY10

Chico Buarque本人ヴァージョンは『Chico Buarque』(1984年)収録。
Chico Buarque「Mil Perdoes」
 https://www.youtube.com/watch?v=FFHQ8J53tvM

「Sutis Diferencas」
Caetano Veloso/Vinicius Cantuaria作。本作らしいアーバン・サウンドを楽しめるメロウ・ダンサー。AOR好きの人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=9ymV36TTdR0

Vinicius Cantuaria本人のヴァージョンは『Sol Na Cara』(1996年)収録。
Vinicius Cantuaria「Sutis Diferencas」
 https://www.youtube.com/watch?v=7npvhhUuh-M

「Bahia De Todas As Contas」
Gilberto Gil作。邦題「バイーアの首飾り」。コンテンポラリーな雰囲気の中にもバイーアらしいリズム&コーラスを織り交ぜた1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=QEz5JTNmREU

The Manhattan Transferが英語でカヴァーしています。
The Manhattan Transfer「Hear The Voices」
 https://www.youtube.com/watch?v=CZ-Fn_04N4M

「Sim Ou Nao」
Djavan作品をカヴァー。Djavan作品のカヴァーは80年代Gal作品の定番ですね。Galの歌声とDjavan作品の相性の良さを感じるミディアム・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=nBz06uW6Tdg

Djavanのオリジナルは『Alumbramento』(1980年)に収録されています。
Djavan「Sim Ou Nao」
 https://www.youtube.com/watch?v=-Wm6mStGgWI

「Grande Final」
ブラジルの伝説的グループNovos Baianosの主要メンバーであったMoraes Moreiraの作品。Gal自身は本曲を"マルシャ・ポップ"と形容しているようです。開放的で軽快なサウンドと共にGalのヴォーカルも躍動します。
https://www.youtube.com/watch?v=x6GsPt-spyQ

「Rumba Louca」
Moacyr Albuquerque/Tavinho Paes作。ラテン/カリビアン・テイストの開放的グルーヴがいいですね。Galの華やかな雰囲気にピッタリの1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=68yIiRegNmU

Willie Colonも『Criollo』(1984年)でスペイン語カヴァーしています。
Willie Colon「Noche Criolla」
 https://www.youtube.com/watch?v=HDqRZqE6BKc

「Olhos Do Coracao」
Tunai/Sergio Natureza作。邦題「心の瞳」。Ray Charles、Stevie WonderJose Felicianoという3人の偉大な盲目アーティストに捧げられたブラジリアン・メロウ・ソウル調の仕上がり。途中、Jose Feliciano調のギターも聴こえてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=9PLGO2p6vU8

Tunaiのオリジナルは『Olhos Do Coracao』(1983年)に収録されています。
Tunai「Olhos Do Coracao」
 https://www.youtube.com/watch?v=RGuOioL-7_4

「De Flor Em Flor」
Djavan作品の2曲目。邦題「花から花へ」。透明感のあるアコースティック・ギターの音色が心地好いメロウ・ボッサをGalらしい歌い回しで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=8dA4I9hi0ng

「Eternamente」
Lillane/Tunai/Sergio Natureza作。邦題「永遠に」。美しいバラードを切々と歌い上げる感動的な仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=AuqPTWoNjjs

「Baby」
ラストはCaetano Velosoの名曲の再レコーディング。Galはトロピカリズモの金字塔アルバム『Tropicalia: ou Panis Et Circencis』(1968年)と自身のアルバム『Gal Costa』(1969年)で本曲を歌っています。ここでは本作らしいアーバン・メロウなAOR調の「Baby」を聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Z27tUuoJ4Cg

「Baby」 (From 『Tropicalia: ou Panis Et Circencis』
 https://www.youtube.com/watch?v=vLJIM9NjRwc
「Baby」 (From 『Gal Costa』
 https://www.youtube.com/watch?v=b7d6wnaRm2E

名曲「Baby」に関して、当ブログではOs Mutantesの2ヴァージョン(『Os Mutantes』収録ヴァージョン、Os Mutantes『Jardim Eletrico』収録ヴァージョン)とCaetanoの妹Maria Bethaniaヴァージョンも紹介済みです。

Gal Costaの過去記事もご参照下さい。

『Gal Costa』(1969年)
Gal Costa

『Gal』(1969年)
Gal

『India』(1973年)
インディア

『Cantar』(1974年)
カンタール

『Gal Canta Caymmi』(1976年)
Gal Canta Caymmi

『Gal Tropical』(1979年)
Gal Tropical by Gal Costa (2010-09-24)

『Aquarela Do Brasil』(1980年)
Aquarela Do Brazil

『Fantasia』(1981年)
Fantasia

『Minha Voz』(1982年)
Minha Voz

『Lua De Mel Como O Diabo Gosta』(1987年)
Lua De Mel Como O Diabo Gosta

『Gal(1992)』(1992年)
gal costa gal 1992.jpg
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2021年08月25日

Gregory Isaacs『Night Nurse』

キャリアを代表するヒット・アルバム☆Gregory Isaacs『Night Nurse』

発表年:1982年
ez的ジャンル:四天王レジェンド・レゲエ・シンガー
気分は... :妄想ナイト・ナース・・・

今回はレジェンド・レゲエ・シンガーGregory Isaacs(1951-2010年)の代表作『Night Nurse』(1982年)です。

Dennis BrownFreddie McGregorSugar Minottと並び四天王と呼ばれたレゲエ・シンガーGregory Isaacsの紹介は、『Cool Ruler』(1978年)、『Soon Forward』(1979年)に続き3回目となります。

本作『Night Nurse』(1982年)は、レゲエ・ファン以外にも彼の名を広めた世界的なヒット・アルバムです。

僕が初めて聴いたGregory Isaacs作品も本作でした。当時の僕はレゲエ・アルバムなんて数えるほどしか聴いていませんでしたが、セクシー&メロウな雰囲気に他のレゲエ・アルバムとは異なる印象を受けた記憶があります。あとはエロさの漂うタイトルに惹かれたのかもしれません(笑)

バックを務めるのはErrol "Flabba" Holt(b)、Lincoln "Style" Scott(ds)、Dwight "Brother Dee" Pinkney(lead g)、Eric "Bingy Bunny" Lamont(rhythm g)、Wycliffe "Steelie" Johnson(key)というThe Roots Radicsの面々。さらにはWally Badarou(syn)も参加しています。

プロデュースはGregory IsaacsErrol "Flabba" Holt

ソングライティングは Gregory IsaacsSylvester Weise

一般的なハイライトは、レゲエ・クラシックのタイトル曲「Night Nurse」になると思います。

個人的には「Cool Down the Pace」「Stranger in Town」「Not the Way」がお気に入り。

「Objection Overruled」「Hot Stepper」も人気が高いと思います。

僕の場合、Gregory Isaacsのアルバムから1枚セレクトとなれば、やはり本作になりますかね。

いつ聴いても色褪せない名作だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Night Nurse」
彼の代表曲の1つであるタイトル曲。甘く危険な香りの漂うレゲエ・クラシック。昔はこのトラックを聴くたびにセクシー・ナースの姿を妄想していました(笑)。セクシー・ナースはGregoryの応急処置ができるのか?
https://www.youtube.com/watch?v=FE7lgCGQ48I

Sly & Robbie feat. Simply RedAswad、Dennis Brown、Dwight Pinkney、Sinead O'Connor等がカヴァーしています。
Sly & Robbie feat. Simply Red「Night Nurse」
 https://www.youtube.com/watch?v=SaQ_Zgf_mMc
Aswad「Night Nurse」
 https://www.youtube.com/watch?v=Lh4aoEgnt4g
Dennis Brown「Night Nurse」
 https://www.youtube.com/watch?v=7hqDGa7IU2Q
Dwight Pinkney「Night Nurse」
 https://www.youtube.com/watch?v=UWAZOMYSpPM
Sinead O'Connor「Night Nurse」
 https://www.youtube.com/watch?v=hJ94DwGE37g

「Stranger in Town」
Gregoryの甘くセクシーなヴォーカルが映えるラヴァーズ。ソウルフルな味わいもあって大好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=wTMgcrPhR2M

「Objection Overruled」
やるせない脱力系メロウネスといった雰囲気がいいですね。Gregoryの切ないヴォーカルと脱力感のあるバッキングとのバランスがサイコー!
https://www.youtube.com/watch?v=CuIiRvBD7ag

「Hot Stepper」
開放的なラヴァーズ。Gregoryの歌い回しもRoots Radicsによるバッキングもソウルフル・レゲエといった感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=t49o-59kPyA

「Cool Down the Pace」
僕の一番のお気に入り。サマー・モードにフィットする至極のラヴァーズ。ペースを落とそうというGregoryの呼びかけが、彼女を落ち着かせようとする歌詞内容とサウンドの両方にかかっているのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2r5V-__Xs8w

「Material Man」
本作の中では珍しくメッセージ性の高いトラックです。アルバムの中でいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=3MhreRjyZ6c

「Not the Way」
コレも大好き!Gregoryの甘くセクシーな歌い回しがサイコーです。リラックスしたバッキングもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=jlZHNuBSlfA

「Sad to Know (You're Leaving)」
ラストは哀愁ラヴァーズですが湿っぽくないのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ukAhXKkxBwU

Gregory Isaacsの70年代、80年代の他作品もチェックを!

『Extra Classic』(1977年)
Extra Classic...Plus!

『Cool Ruler』(1978年)
Cool Ruler

『Mr. Isaacs』(1978年)
Mr. Isaacs

『Soon Forward』(1979年)
Soon Forward

『More Gregory』(1981年)


『Easy』(1984年)
Easy

Dennis Brown/Gregory Isaacs『Judge Not』(1984年)
Judge Not

『Private Beach Party』(1985年)
Private Beach Party

『All I Have Is Love, Love, Love』(1986年)
All I Have Is Love
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2021年08月18日

Sandra Sa『Vale Tudo』

ブラジリアンAOR、待望のCD化☆Sandra Sa『Vale Tudo』

発表年:1983年
ez的ジャンル:ブラジリアンAOR/シティ・ソウル
気分は... :今年の再発CD大賞!

今回はブラジリアンAOR/シティ・ソウルの傑作Sandra Sa『Vale Tudo』(1983年)です。

Sandra De Sa(Sandra Sa)は1950年リオ・デジャネイロ生まれの女性シンガー。

1980年にデビュー・アルバム『Demonio Colorido』をリリース以来、ブラジリアン・ソウルのディーヴァとして2000年代前半までコンスタントにアルバムをリリースしています。

そんな彼女の作品の中から今年待望のCD化が実現したのが、3rdアルバムとなる本作『Vale Tudo』(1983年)です。

それまでの前2作から路線変更し、ディスコ/アーバン・サウンドを前面に打ち出したモダンなAOR/シティ・ソウル的な1枚に仕上がっています。

プロデュースはDurval Ferreira

本作の再評価を高めたアーバンなブラジリアン・メロウ・ダンサー「Guarde Minha Voz」、同タイプの「Pela Cidade」の2曲が個人的にはハイライト。

アーバン・ディスコ「Candura」、シティ・ソウル的な疾走感がある「Candura」、サマー・モードの爽快メロウ・グルーヴ「Terra Azul」もおススメです。

バラード系であれば、AORな「Onda Negra」「Gamacao」の2曲がいいですね。

個人的には今年の再発CDの中で一番ガッツポーズした作品です。

AOR/シティ・ソウル好きの人はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Trem Da Central」
Durval Ferreira/Macau/Sandra Sa作。オープニングはディスコ路線のアーバン・ダンサー。USブラコン/エレクトリック・ファンク好きの人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=a8gIEzPUDXo

「Candura」
Cassiano/Denny King作。開放的なホーン・サウンドと共に始まるアーバン・ファンク。シティ・ソウル的な疾走感もあっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-c50RoCsgzM

「Pela Cidade」
Durval Ferreira/Paulo Cesar Pinheiro/Rose Marinho作。個人的には「Guarde Minha Voz」と並ぶハイライト。EW&F調コーラスとシティ・ソウルな疾走感がサイコーなアーバン・ダンサー。
https://www.youtube.com/watch?v=8muQs67HCKY

「Onda Negra」
Irineia Maria作。ブラジリアン・ソウルなメロウ・バラード。AOR好きの人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=yz7CPYhzcoQ

「Gamacao」
Pi/Ronaldo Barcellos作。ムーディーなサックスと共に始まるロマンティック・バラード。この曲もAOR好きは気に入るはず。
https://www.youtube.com/watch?v=DTObUTMSu3c

「Vale Tudo」
タイトル曲はブラジリアン・ソウルの帝王Tim Maiaの作品。Tim Maia本人をフィーチャーしています。開放的なダンサブル・チューンですが、他のトラックほどには洗練されていないのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=5Yrh0PLDeqc

「Guarde Minha Voz」
Ton Saga作。本作の再評価を高めた1曲。各種コンピ作品でも大人気です。アーバンなブラジリアン・メロウ・ダンサー。USサーファー・ディスコやシティ・ソウルとセットで聴いてもフィットするモダンな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=FPSDJQsSwTg

「Terra Azul」
Gastão Lamounier/Junior Mendes作。サマー・モードの爽快メロウ・グルーヴ。ハワイアンAOR/フリーソウルとセットで聴きたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=-y1nWJVLgXI

「Musa」
Sandra Sa作。Sandraのシンガーとしての魅力を実感できるメロウ・バラード。AORバラードとしても満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=JU4f9W2Qzek

「So As Estrelas」
Guilherme Arantes作。ラストは80年代らしいアーバン・サウンドが印象的なミディアム・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=tI1bu6PqrF8

『Anos 80』(2016年)※デビューから4作品のボックス・セット
posted by ez at 02:17| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月06日

Chic『Take It Off』

見逃されがちな充実作☆Chic『Take It Off』

発表年:1981年
ez的ジャンル:N.Y.ディスコ/ファンク
気分は... :80年代Chicもぜひ!

Nile Rodgers率いるN.Y.ディスコ/ファンク・ユニットChicの5thアルバム『Take It Off』(1981年)です。

「Le Freak(おしゃれフリーク)」「Good Times」という2大ダンス・クラシックで知られるNile RodgersBernard EdwardsTony Thompsonらによるディスコ/ファンク・ユニットChicに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Chic』(1977年)
 『C'est Chic』(1978年)
 『Risque』(1979年)

彼らの主なヒット曲は上記の3枚に収録されており、その意味では70年代後半にリリースされた上記の3枚さえ聴けば、Chicというグループの魅力はほぼ満喫できるのかもしれません。

しかしながら、80年代に入ってからも『Real People』(1980年)、『Take It Off』(1981年)、『Tongue in Chic』(1982年)、『Believer』(1983年)とコンスタントにアルバムをリリースしており、このあたりを深掘りしてみると、よりChicフリークになるのではないかと思います。

本作におけるChicのメンバーは、Nile Rodgers(g、vo)、Bernard Edwards(b、vo)、Tony Thompson(ds)、Luci Martin(vo)、Alfa Anderson(vo)というお馴染みの5名。

それ以外にJocelyn Brown(vo)、Michelle Cobbs(vo)、Fonzi Thornton(vo)、Raymond Jones(key)、Rob Sabino(key)、Manolo Badrena(per)、Sammy Figueroa(per)、Lenny Pickett(sax)、Michael Brecker(sax)、Randy Brecker(tp、flh)等のミュージシャンが参加しています。

勿論プロデュースはNile RodgersBernard Edwards

商業的には成功しませんでしたが、中身はNile RodgersBernard EdwardsTony Thompsonが織り成すChicサウンドを存分に満喫できる納得の1枚に仕上がっています。

シングルになった「Stage Fright」をはじめ、「Burn Hard」「Take It Off」「So Fine」あたりがおススメです。

落ち着いたアーバン・ファンク「Telling Lies」、メロウ・バラード「Just Out Of Reach」も僕のお気に入り。

意外に盲点となっているChic作品をぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Stage Fright」
シングルにもなったオープニング。本作を象徴する軽快なアーバンなディスコ・ファンク。お馴染みのNile Rodgersのカッティング・ギターをはじめ、Bernardのベース、Thompsonのドラムも絶好調です。
https://www.youtube.com/watch?v=o9arN6feODI

「Burn Hard」
「Stage Fright」と並ぶ本作のハイライトと呼べる強力なディスコ・ファンク。「Le Freak」「Good Times」を上手く掛け合わせた感じが好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=D6JWZG1E4s8

「So Fine」
シングル「Stage Fright」のB面曲。Nile Rodgersのセンス抜群のギター・プレイを存分に満喫できるアーバン・ダンサー。シンセ・サウンドもうまく織り交ぜながら、エレガントなChicワールドを繰り広げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=2gwROc1og0w

「Flash Back」
Bernardがリード・ヴォーカル。演奏面でもBernardのベースが強調されたファンク・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=h3iyNTDoDZY

「Telling Lies」
進化するChicワールドを楽しめるアーバン・ファンク。AORファンクとでも呼びたくなる落ち着いたオトナ・ファンクに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=IdBDpo-BJLc

「Your Love Is Cancelled」
Nile Rodgersがリード・ヴォーカルです。リラックスした雰囲気のご愛嬌の1曲といった感じで楽しみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=YSc41Sh3_2w

「Would You Be My Baby」
シンセやピアノを強調したメロウ・ファンク。エレポップも少し意識しているかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=-5kLgJeCYqo

「Take It Off」
このトラックも人気が高いかもしれませんね。David Bowie『Let's Dance』(1983年)の登場を予感させるディスコ・ファンク。Bernardのベースが格好良すぎます!
https://www.youtube.com/watch?v=SSCbIX-twf8

「Just Out Of Reach」
アーバン・メロウなミディアム・バラード。Alfa AndersonとBernardの男女ヴォーカルがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=N-pHB7GZdgc

Mary J. Blige feat. P. Diddy「No More Drama (P. Diddy/Mario Winans Remix)」、Toni L feat. Torch「Ohweyoweyo」のサンプリング・ソースとなっています。
Mary J. Blige feat. P. Diddy「No More Drama (P. Diddy/Mario Winans Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=INKL-CTRPew

「Baby Doll」
ラストはホーン・サウンドを強調したインスト・ファンクで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ltPm2hB2b-c

Chicの他作品もチェックを!

『Chic』(1977年)


『C'est Chic』(1978年)


『Risque』(1979年)


『Real People』(1980年)


『Real People/Tongue in Chic』(1980年/1982年) ※2in1CD


『Believer』(1983年)


『Chic-ism』(1992年)


『It's About Time』(2018年)
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2021年07月27日

Music Magic『One Man Lady』

ハワイアン・シティ・ポップ☆Music Magic『One Man Lady』

発表年:1981年
ez的ジャンル:ハワイアン・シティ・ポップ
気分は... :みまじゅん!

今回はハワイアン・シティ・ポップからMusic Magic『One Man Lady』(1981年)です。

Music Magicはハワイで結成されたバンド。

『Music Magic』(1979年)、『One Man Lady』(1981年)という2枚のアルバムをリリースしています。

2ndアルバムとなる本作『One Man Lady』(1981年)におけるメンバーは、Al Pascua(p、syn、back vo)、Fred Schreuders(g、vo)、Jay Molina(b、vo)、Darryl Blovin(ds、vo)、Scott Kohler(ds)という5名。

それ以外にLemuriaIra Nepus(tb)、Kalapana作品にも参加しているMichael Paulo(sax)等が参加しています。

アルバム全体はフュージョン、ジャズ・ファンク等をベースとしたハワイアン・シティ・ポップといった印象です。

ハイライトは「One Man Lady」。ハワイアン・シティ・ポップなEW&Fといった雰囲気を楽しめます。

それ以外にディスコ・ファンクな「Let's Jam」、軽快なフュージョン・ファンク「Let's Get It Together」、ハワイアンAORな「I Wonder」、リラックスしたメロウ・グルーヴ「Sing」、アコースティックなメロウ・バラード「Only Ours To Share」もおススメです。

ハワイアンAOR好きの人はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Let's Jam」
ハワイアン・シティ・ポップ×ディスコ・ファンクなオープニング。フュージョン感覚のディスコ・ファンクはサマー・モードにフィットします。

「One Man Lady」
本作のハイライト。ハワイアン・シティ・ポップなEW&Fといった雰囲気のメロウ・チューン。ジャケに写るような素敵なハワイアン・レディのイメージそのままです。
https://www.youtube.com/watch?v=K5ByDB0TPh4

「Let's Get It Together」
軽快なホーン・サウンドが印象的なフュージョン・ファンク。灼熱のアーバン・サウンドといった雰囲気がいいですね。

「I Wonder」
ハワイアンAORなメロウ・チューン。少しケバケバしいシンセの音色もこの時代らしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=9QbB3kHW5Tg

「222 (Triple Two)」
サマー・フュージョンなインスト・チューン。作者Fred Schreudersのギターが目立っています。
https://www.youtube.com/watch?v=K4DC3G6TauY

「Sing」
リラックスしたメロウ・グルーヴ。夏らしいコーラス・ワーク、ダイナミックなホーン・サウンド、ブリブリのベースで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=A7_jbwo0LuU

「Only Ours To Share」
アコースティックな質感のメロウ・バラード。ハワイアンAOR好きの人は気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=LEnomva_hkg

「Mr. Man」
リラックスしたオトナのファンキー・メロウ。なかなかいい味わいです。
https://www.youtube.com/watch?v=ho_lmTXVUSg

「Carnival」
本曲のみメンバー以外の作品。ラストはブラジリアン・フュージョンのインストで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=I5oz_Me8xRk

本作とセットでGreenwood『Lost In Paradise』(2014年)あたりを聴いてみるのもいいのでは?

Greenwood『Lost In Paradise』(2014年)
posted by ez at 01:44| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする