2021年03月12日

Lil Louis & The World『From The Mind Of Lil Louis』

大ヒット変態ハウス「French Kiss」収録☆Lil Louis & The World『From The Mind Of Lil Louis』
lil' Louis from the mind of lil louis.jpg
発表年:1989年
ez的ジャンル:レジェンド・シカゴ・ハウス
気分は... :「French Kiss」だけではない!

シカゴ・ハウスのレジェンドの一人Lil Louisの1stアルバム『From The Mind Of Lil Louis』(1989年)です。

1962年シカゴ生まれのDJ/ハウス・プロデューサーLil Louis(本名:Marvin Louis Burns)の紹介は、2ndアルバム『Journey with the Lonely』(1992年)に続き2回目となります。

個人的には前回紹介した2ndアルバム『Journey with the Lonely』(1992年)やそこからシングル・カットされUSダンス・チャート第1位となった「Club Lonely」を聴く頻度が圧倒的に多かったですが、Lil Louisの代表曲となれば、何といっても世界中で600万枚以上を売り上げた大ヒット・シングル「French Kiss」になってしまいますね。

「French Kiss」は、女性のセクシーな喘ぎ声を使った禁断の変態ハウスですが、Ukチャートで第1位、USダンス・チャート第1位をはじめ、世界中で大ヒットしました。

その「French Kiss」収録の1stアルバム『From The Mind Of Lil Louis』(1989年)ですが、どうしても「French Kiss」のイメージが先行してしまうかもしれません。しかし、アルバムは当時は新ジャンルであったハウス・ミュージックの魅力を伝える実に音楽的なアルバムに仕上がっています。

Lil Louisと同じくシカゴ・ハウスのレジェンド、Mr. FingersことLarry Heardが2曲に参加し、Lil Louisと共に作曲/プロデュースを手掛けています。

個人的にはそのLarry HeardMr. Fingers)との共演した「Tuch Me」「6 A.M.」、Lil LouisのDJ的センスが詰まった人気曲「I Called U」、Die Warzauとの共同プロデュースによる哀愁トラック「It's The Only Thing」、R&B調のメロウ・バラード「The Luv U Wanted」、セクシー&メロウなミディアム・グルーヴ「Nyce & Slo」あたりがお気に入りです。

「French Kiss」だけではないLil Louisのシカゴ・ハウス・ワールドを楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「I Called U」
電話の呼び鈴が時代を感じますが、70年代からDJとして活動していたLil LouisのDJ的センスとシカゴ・ハウスらしいエッセンスが詰まった人気曲。ジャズ・フィーリングのピアノ入りのハウス大好き!
https://www.youtube.com/watch?v=g2GZ1u01zB0

「Blackout」
アンダーグラウンドで不穏なミニマル感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=p2UG3sLkGgo

「Tuch Me」
Larry HeardMr. Fingers)との共演1曲目。シカゴ・ハウス・レジェンドの強力タッグが悪いはずありません。Fingers, Inc.や初期Mr. Fingersに通じる美しくも儚いハウス・ワールドが展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=WHifmTt4eH0

「French Kiss」
前述の思わず赤面の大ヒット・シングル。聴くときには音漏れや他人に聴かれないていないかチェックしましょう(笑)。そういったセクシー要素以外に、BPMの緩急を巧みに駆使したDJ的センスもヒットの要因かもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=LcKFSJTIC20

Fantastic Plastic Machine等がカヴァーしています。また、Michael Jackson「In the Closet (The Vow)」、Lil' Kim「Custom Made (Give It to You)」等のサンプリング・ソースとなっています。
Fantastic Plastic Machine「French Kiss」
 https://www.youtube.com/watch?v=3GdAOHeqG5U
Michael Jackson「In the Closet (The Vow)」
 https://www.youtube.com/watch?v=ucQ_iWgbFRk
Lil' Kim「Custom Made (Give It to You)」
 https://www.youtube.com/watch?v=ruGBHEw1hPc

「Wargames」
実験的なトラックですが、今聴くとL.A.ビートミュージックあたりにも通ずるものがあるかもしれませんね。

「It's The Only Thing」
Die Warzauとの共同プロデュース。儚いヴォーカル、トライバルなビート、哀愁シンセの音色が印象的な僕好みのトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=v9ReTnu8t-A

「6 A.M.」
Larry HeardMr. Fingers)との共演2曲目。Mr. Fingers『Introduction』(1992年)あたりに通ずるジャズ・フィーリング全開のインスト・ハウスに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=TeBaos479Ys

「Nyce & Slo」
セクシー&メロウなミディアム・グルーヴ。ハウス黎明期以前からDJとして活動していた彼らしくハウスの枠に収まらない音楽センスを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=M8ZMqFowhks

「Insecure」
Lil' Louis自身がヴォーカルをとる哀愁メロウ・バラード。アルバムの構成上、こういうアクセントをつけたいのも理解できますが僕はスルー(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=Ni3nNtya4tI

「The Luv U Wanted」
Eric Ferrranteとの共同プロデュース。バラードならば、前曲よりもこちらの方が断然いいです。Jadeの女性ヴォーカルをフィーチャーしたR&B調のメロウ・バラード。ジャズ・フィーリングのピアノもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=NEOTwvJZ8cc

「Brittany」
哀愁ピアノが印象的なインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=MDFBfExU9To

「Lil Tanya」
ジャズ・ミュージックである父Bobby Sims(vo、g)との共演。ハウスとは全く関係ないリラックスしたブルース調の親子共演です。
https://www.youtube.com/watch?v=zcN1znKou7Q

「6 A.M. (Reprise)」
「6 A.M.」のリプライズ。

「I Called U (Reprise)」
「I Called U 」のリプライズ。

未聴の方は2nd『Journey with the Lonely』(1992年)もチェックを!

『Journey with the Lonely』(1992年)

「Club Lonely」
 https://www.youtube.com/watch?v=AqLmmM_sXH8
「Saved My Life」
 https://www.youtube.com/watch?v=ogJ1DuF-nvM
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2021年02月24日

Mica Paris『So Good』

ヒット曲「My One Temptation」を含むデビュー作☆Mica Paris『So Good』

発表年:1988年
ez的ジャンル:UKソウル・ディーヴァ
気分は... :歩き続けよう!

今回はUKソウル・ディーヴァMica Parisのデビュー・アルバム『So Good』(1988年)

1969年ロンドン生まれの女性R&BシンガーMica Parisについて、当ブログで紹介したのは以下の3枚(発売順)。

 『Contribution』(1990年)
 『Whisper a Prayer』(1993年)
 『Black Angel』(1998年)

UKチャート第6位、US R&Bチャート第29位となったデビュー・アルバムである本作『So Good』(1988年)の発売時、彼女は19歳。そんな年齢を感じさせない風格・大物ぶりを感じさせます。

Sheena Eastonなどで知られる人気ソングライティング・チームMiles Waters/Peter ValeL'Equipe名義でプロデュースしています。

ソングライティングもMiles Waters/Peter Valeが中心です。

アルバムにはCourtney Pine(sax)、Will Downingがゲスト参加しています。

それ以外にレコーディングにはL'Equipe(key、org、prog、g、b、ds、back vo)、Milton McDonald(g)、Pete Wingfield(key)、Steve Ferrera(ds、per、prog)、Paul Powell(b)、Paul Johnson(back vo、元Paradise)、Candy McKenzie(back vo)、Janice Hoyte(back vo)、Katie Kissoon(back vo)、Neil Lockwood(back vo)等が参加しています。

ハイライトはUKチャート第7位のヒットとなったデビュー・シングル「My One Temptation」

それ以外にCourtney Pineをフィーチャーした「Like Dreamers Do」Will Downingをフィーチャーした、Roberta Flack & Donny Hathawayの大ヒット曲のカヴァー「Where Is the Love」、Mike Leeson/Peter ValeのRuss Taff提供曲をカヴァーした「Breathe Life Into Me」という3曲がシングル曲。

「Sway (Dance The Blues Away)」「So Good」といったバラードもゴスペル仕込みの歌唱力で聴き応えがあります。

「Nothing Hits Your Heart Like Soul Music」「Great Impersonation」あたりも、その後のMica Parisを予感させる感じでおススメです。

10代のデビュー作とは思えない、風格のある1枚をご堪能ください。

全曲紹介しときやす。

「Like Dreamers Do」
Miles Waters/Peter Vale/Sue Shifrin作。Courtney Pineのサックスをフィーチャー。2ndシングルとしてUKチャート第26位となっています。アーバン・コンテンポラリーなミディアム・グルーヴ。Courtney Pineのサックスがムードを盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=fN5VIUpUEqY

「My One Temptation」
Mike Leeson/Miles Waters/Peter Vale作。UKチャート第7位のヒットとなったデビュー・シングル。鍵盤によるダンサブル・サウンドをバックに、Micaが艶やかなヴォーカルを聴かせてくれる魅惑のミディアム・グルーヴ。フリューゲルホーンによるアクセントもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=3OyiB-EJ1cc

「Nothing Hits Your Heart Like Soul Music」
Mike Leeson/Peter Vale作。Linda Ronstadt「You're No Good」のエッセンスを使った妖艶なミディアム。甘く危険な香りがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=KxXo6QKNArQ

「Sway (Dance The Blues Away)」
Mike Leeson/Peter Vale作。哀愁バラードを19歳とは思えない、大人びた雰囲気と風格さえ感じる堂々としたヴォーカルで聴かせてくれます。彼女の器の大きさを感じる1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=bTpnCSZUPEU

「Don't Give Me Up」
Mica Paris/Paul Powell作。アーバン・ナイトな哀愁バラード。ここでも彼女の妖艶な歌いっぷりにメロメロです。
https://www.youtube.com/watch?v=YNZutzhToZ0

「Breathe Life Into Me」
Mike Leeson/Peter Vale作。元々はRuss Taffへ提供曲。Russ Taffヴァージョンはアルバム『Russ Taff』(1987年)収録。3rdシングルとしてUKチャート第26位となっています。Mike Leeson/Peter Valeコンビらしい楽曲ですが、Micaが歌うことでUKソウルの香りがしてくるのが不思議ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=zSQ8bRUE0L8

「I'd Hate To Love You」
Mike Leeson/Peter Vale作。Eddie Kendricks「Keep on Truckin'」を引用したイントロのベースが印象的です。プログラミングを駆使したこの時代らしいダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=wBLXr7Owe5w

「Great Impersonation」
Mike Leeson/Peter Vale作。セクシー・モードのダンサブル・チューン。妖艶なMicaの魅力をうまく引き出した僕好みの1曲。UKソウルらしい雰囲気もいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=xEsqeNCSuhQ

「Where Is the Love」
Roberta Flack &
Donny Hathawayの大ヒット曲をカヴァー(Ralph MacDonald/William Salter作)。オリジナルはアルバム『Roberta Flack & Donny Hathaway』(1972年)収録。ここではWill Downingをフィーチャーし、デュエットしています。Will Downingはプロデュースにも参画しています。4thシングルとしてUKチャート第19位となっています。お馴染みの名曲を80年代後半ならではのアーバン・コンテンポラリー感覚で聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=kPN9Dr6qRB4

※盤によっては本曲の代わりに「Words Into Action」が収録されているのでご注意を

「So Good」
Miles Waters/Peter Vale/Sue Shifrin作。ラストはオーセンティックなバラードのタイトル曲で締め括ってくれます。ゴスペル仕込みの歌唱力を存分に披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Z-SDKavDdoM

Al Jarreauがカヴァーしています。
Al Jarreau「So Good」
 https://www.youtube.com/watch?v=L3BXpRYRJ6A

Mica Parisの他作品もチェックを!

『Contribution』(1990年)


『Whisper a Prayer』(1993年)


『Black Angel』(1998年)


『If You Could Love Me』(2005年)


『Soul Classics』(2005年)


『Born Again』(2009年)


『Gospel』(2020年)
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2021年02月12日

Smokey Robinson『Being With You』

大ヒット・タイトル曲収録☆Smokey Robinson『Being With You』

発表年:1981年
ez的ジャンル:ソウル・レジェンド系ブラコン
気分は... :オトナ・バラード!

ソウル・レジェンドSmokey Robinson『Being With You』(1981年)です。

Smokey Robinson & the Miracles、ソロ・アーティストと長年活躍し、プロデューサー/ソングライター、Motown副社長として手腕を発揮してきたソウル・レジェンドSmokey Robinsonについて、当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『A Quiet Storm』(1975年)
 『One Heartbeat』(1987年)
 『Love, Smokey』(1990年)

本作『Being With You』(1981年)は、1973年にThe Miraclesからソロ転向したSmokey Robinsonが、それまでリリースしたソロ作以上の成功を収めた大ヒット・アルバムでUSアルバム・チャート第10位、同R&Bアルバム・チャート第1位となりました。

また、USシングル・チャート第2位、同R&Bシングル・チャート第1位の大ヒット・シングル「Being With You」を生みました。

プロデュースはGeorge Tobin
1曲のみSmokey Robinson/Michael Lizzioのプロデュース。

レコーディングにはBill Cuomo(key)、Mike Piccirillo(syn、org、g、key、per、steel ds)、Reginald "Sonny" Burke(key)、Ronnie Rancifer(key)、Paul Jackson Jr.(g)、Scott Edwards(b)、Robert "Pops" Popwell(b)、Ed Greene(ds)、James Gadson(ds)、Scotty Harris(ds)、Robert John(back vo)、当時のSmokeyの奥方Claudette Robinson(back vo)、Julia Tillman Waters(back vo)、Maxine Willard Waters(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

バラード中心の構成で、Smokeyのハイトーン・ヴォーカルによるオトナ・バラードが魅力のアルバムです。

ハイライトは前述の大ヒット・シングル「Being With You」。それ以外であれば、3rdシングルになった哀愁バラード「Who's Sad」、メロウなSmokeyを楽しめる「As You Do」、トロピカル・モードの「Food For Thought」あたりがおススメです。

とりあえず「Being With You」を満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Being With You」
Smokey Robinson作。USシングル・チャート第2位、同R&Bシングル・チャート第1位の大ヒット・シングル。ブラコン・ブームの波に乗ったアーバン・メロウ。ポップ・チャート第1位になれなかったのは、当時9週連続No.1のモンスター・ヒットだったKim Carnes「Bette Davis Eyes」が首位に君臨していたためです。Smokeyのハイトーン・ヴォーカルと都会的サウンドがよくマッチしたライト・タッチの1曲。Smokeyならではの歌い回しを堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=0P2a6aLDkkM

Brotherhood of Man、John Holt等がカヴァーしています。また、Cam'ron feat. Charli Baltimore「Me & My Boo」等のサンプリング・ソースとなっています。
John Holt「Being With You」
 https://www.youtube.com/watch?v=WZ01zs-VcZc
Cam'ron feat. Charli Baltimore「Me & My Boo」
 https://www.youtube.com/watch?v=ierRsQoalXM

「Food For Thought」
Smokey Robinson作。スティール・パンの音色が印象的なトロピカル・モードの仕上がり。アルバムの中では異色の1曲ですが、リラックスした雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ML0TKbqZ9ZI

「If You Wanna Make Love (Come 'Round Here)」
Smokey Robinson作。60年代ソウル・マナーを81年仕様にアップデートさせたようなバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=J8E7u9Q6E54

「Who's Sad」
Gary Goetzman/Mike Piccirillo作。3rdシングルにもなりました。Smokeyがオトナのセクシーさ醸し出す素敵な哀愁メロウ・バラード。なかなかの名バラードだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=gWbxd60vD5I

Soundkail and Tairo「Enfants De La Terre」、Kamnouze「Derriere L'Echec」のサンプリング・ソースとなっています。
Soundkail and Tairo「Enfants De La Terre」
 https://www.youtube.com/watch?v=01lvlwUgrpc
Kamnouze「Derriere L'Echec」
 https://www.youtube.com/watch?v=EDpa0kndZ1w

「Can't Fight Love」
Gary Goetzman/Mike Piccirillo作。パーカッション、ホーンを効かせたリズミックなダンサブル・チューン。ポップなアレンジが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=JJQIawaA11M

「You Are Forever」
Smokey Robinson作。2ndシングルにもなりました。落ち着いた雰囲気のミディアム・バラード。オーセンティックな魅力がありますが、僕好みではないかな。
https://www.youtube.com/watch?v=VP7-BwDseWc

「As You Do」
Peter Kingsbery作。個人的におススメなのがコレ。この曲のみSmokey Robinson/Michael Lizzioのプロデュース。メロウなSmokeyを楽しめるミディアム・グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=w788O-aSZHo

「I Hear The Children Singing」
Forest Hairston作。ラストはオーセンティックなビューティフル・バラードをしっとりと歌い上げて締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6Wa7ew2YUNQ

『A Quiet Storm』(1975年)
A Quiet Storm

『One Heartbeat』(1987年)
One heartbeat

『Love, Smokey』(1990年)
Love Smokey
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2021年02月02日

Billy Griffin『Be With Me』

元Miraclesのリード・シンガーの1stソロ☆Billy Griffin『Be With Me』

発表年:1982年
ez的ジャンル:男性アーバン・ソウル
気分は... :節分だけど・・・

今回は80年代ソウル作品からBilly Griffin『Respect』(1982年)です。

1950年ボルチモア生まれの男性ソウル・シンガー/ソングライターBilly Griffinの紹介は、『Respect』(1983年)に続き2回目となります。

Smokey Robinsonの後釜として1972年にThe Miraclesへ加入し、1975年にはシングル「Love Machine」を全米No.1ヒットへ導き、80年代に入るとソロに転向し、『Be With Me』(1982年)、『Respect』(1983年)、『Systematic』(1985年)という3枚のアルバムをリリースしたBilly Griffin

しかし、その後はヒットに恵まれず、ソロ活動に転身したGriffinは、80年代に『Be With Me』(1982年)、『Respect』(1983年)、『Systematic』(1985年)という3枚のアルバムをリリースしています。

ソロ第一弾アルバムとなる本作『Be With Me』(1982年)からはシングル「Hold Me Tighter in the Rain」がUKチャートTop20に入っています。

John Barnesがプロデュース、アレンジを手掛け、John Barnes(key、prog)、Derek Nakamoto(prog)、Ed Greene(ds)、Steve Ferrone(ds)、Donald Griffin(g、b)、Randy Jackson(b)、Paulinho Da Costa(per)、Gerald Albright(sax)、William Griffin(back vo)、Marva King(back vo)といったミュージシャンがレコーディングに参加しています。

ハイライトはメロウ・ダンス・クラシック「Hold Me Tighter In The Rain」

メロウ&セクシーなミディアム・ダンサー「Understand」、軽快なアーバン・ダンサー「Be With Me」、エレクトリック・ブギー「Breaking Out」、素敵なラブ・バラード「2nd Day Love Story」もおススメです。

とりあえず「Hold Me Tighter In The Rain」を聴いてみましょう!

全曲紹介しときやす。

「Be With Me」
Billy Griffin/John Barnes/Sharon Barnes作。シングルにもなったタイトル曲がオープニング。僕好みの軽快なアーバン・ダンサーです。80年代らしい煌びやかなサウンドとBillyのファルセット・ヴォーカルがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=Typkd_whSbg

「Stone's Throw From Heaven」
Billy Griffin/John Barnes作。雰囲気のあるメロウ・バラード。ストリングスも含めてヘヴン・モードです。

「Hold Me Tighter In The Rain」
Billy Griffin/John Barnes/Donald Griffin作。UKチャート第17位となったメロウ・ダンス・クラシック。やはり本作のハイライトといえばコレですね。ファルセット・ヴォーカルが映える名曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=n-9dDs-Fyro

「Love Is Not A Word」
Sharon Barnes/John Barnes作。哀愁バラード。好き/嫌いは別にして不穏なシンセの音色が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=uDcxJGolJL8

Scarface「Sorry for What?」等のサンプリング・ソースとなっています。
Scarface「Sorry for What?」
 https://www.youtube.com/watch?v=P2YNR9zNInY

「The Beat Is Getting Stronger」
Billy Griffin/John Barnes/Sharon Barnes作。ポップなダンス・チューン。このポップさで好き/嫌いが分かれるかも?

「2nd Day Love Story」
Billy Griffin/John Barnes作。スロウ系ではこれがダントツですね。落ち着いたオトナのラブ・バラードに魅了されます。Marva Kingらのバック・コーラスもいい雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=baPK1qBRiAU

「Breaking Out」
Billy Griffin/John Barnes/James Gadson作。現行ディスコ/ブギー好きの人が聴いてもフィットするであろうエレクトリック・ブギー。
https://www.youtube.com/watch?v=jm6PiS30bag

「Understand」
Billy Griffin/John Barnes作。本編ラストはLeon Wareあたりと一緒に聴きたくなる、メロウ&セクシーなミディアム・ダンサーで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=bK1J_0u0hlg

再発CDには「Hold Me Tighter In The Rain (7")」「Be With Me (7")」「Be With Me (12")」「Be With Me (Special New Club Mix)」「2nd Day Love Story (7")」がボーナス・トラックが追加収録されています。

ご興味がある方は『Respect』(1983年)、『Systematic』(1985年)もチェックを!

『Respect』(1983年)


『Systematic』(1985年)
billy griffin systematic.jpg
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2021年01月22日

David Pack『Anywhere You Go』

遅れてきたAOR人気作☆David Pack『Anywhere You Go』

発表年:1985年
ez的ジャンル:遅れてきたAOR
気分は... :A面に恋をして・・・

今回は遅れてきたAOR作品、David Pack『Anywhere You Go』(1985年)です。

AORブームが過ぎ去った1985年のAOR作品。
当時、大学生であった僕は音楽嗜好がロックからソウル/ファンクへシフトしていった時期であり、AORも新譜で探すというよりも70年代後半〜80年代前半の作品を後追いでチェックする感じだったので、本作正直『Anywhere You Go』(1985年)についてはリアルタイムで全くノーチェックでした。

David Packは1952年、カリフォルニア州ハンティントン・パーク生まれ。

1970年、L.A.でロック・グループAmbrosiaを結成。
当初はL.A.で唯一のプログレッシブ・ロック・バンドとして注目されますが、3rdアルバム『Life Beyond L.A.』(1978年)、4thアルバム『One Eighty』(1980年)ではAOR路線に変更し、「How Much I Feel」(USチャート第3位)、「Biggest Part of Me」(USチャート第3位)、「You're the Only Woman (You & I)」(USチャート第13位)といったヒットを放ちました。

Ambrosia「How Much I Feel」(From 『Life Beyond L.A.』
 https://www.youtube.com/watch?v=hQB5qpxcixc
Ambrosia「Biggest Part Of Me」(From 『One Eighty』
 https://www.youtube.com/watch?v=ZegtqgCV_DM
Ambrosia「You're the Only Woman (You & I)」(From 『One Eighty』
 https://www.youtube.com/watch?v=MCdTHHjYxPo

『Road Island』(1982年)を最後にAmbrosiaは活動を休止。

その後、Patti Austin『Patti Austin』(1984年)で2曲をプロデュース&ソングライティングし、さらにJack Wagnerの大ヒット曲「All I Need」(1984年)のソングライティング(Clif Magness/Glen Ballardとの共作)を手掛けました。

そして、映画『White Nights』(1985年)のサントラへの参加を経て、ソロ・アルバムとなる本作『Anywhere You Go』(1985年)をリリースします。

プロデュースはDavid PackMichael Verdick「Prove Me Wrong」のみDavid Pack/James Newton Howardプロデュースです。

レコーディングにはDavid Pack(vo、g、key、b、prog)以下、Burleigh Drummond(per、back vo)、Joe Puerta(b、back vo)、Royce Jones(back vo)といったAmbrosia時代の同僚、TotoJeff Porcaro(ds)とMike Porcaro(b)、Michael McDonald(back vo)、James Ingram(back vo)、George Perilli(ds)、James Newton Howard(key)、Stanley Clarke(b)、John Robinson(ds)、David "Hawk" Wolinski (prog)、元KansasKerry Livgren(key、g)、同じくKansasJohn Elefante(back vo)、Ernie Watts(sax)、Jerry Hey(horn arr)、Paulinho Da Costa(per)、Jennifer Holliday(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

本作をAOR名盤たらしめているのは、「I Just Can't Let Go」「That Girl Is Gone」という名バラード2曲の存在。

特にMichael McDonaldJames Ingramがバック・コーラスで参加した「I Just Can't Let Go」は人気なのでは?個人的にはもう一曲の「That Girl Is Gone」が一番のお気に入りです。

それ以外に都会的なロック・サウンドの「Anywhere You Go」「Won't Let You Lose Me」、後期Doobies風の「My Baby」もAORファンならば楽しめるはず!

結局、オリジナルLPのA面にあたる前半5曲がAORファン向けのトラックとなっています。それと比較して、B面の5曲は正直AORファン向けの音ではありません。そのあたりで本アルバムへの評価が分かれるかもしれません。

AORファンは前半5曲だけでも聴く価値があるアルバムだと思いますし、AORに拘らなければ、後半も80年代半ばならではの大人のロックの試行錯誤を楽しめるのでは?

とりあえず「I Just Can't Let Go」「That Girl Is Gone」の2曲はチェックしましょう!

全曲紹介しときやす。

「Anywhere You Go」
David Pack/Mike Porcaro/Jai Winding作。アーバンなロック・チューンがオープニング。80年代半ばって、この手のロック・サウンドは微妙な時期で、一歩間違えると陳腐な音に聴こえてしまいますが、本曲については今聴いても絶妙なバランスだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=n4b51ZY8ANM

「I Just Can't Let Go」
David Pack作。Michael McDonaldとJames Ingramが参加した名曲。シングルにもなりました。大物2人のコーラス・ワークが絶品のメロウ・バラード。本作のハイライトと呼べるかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=AaADuLeIRbA

リユニオンしたAmbrosiaでのセルフ・リメイク(1997年)、またDavid Packがプロデュースした1991年のPatti Austinヴァージョンにも、オリジナルと同じくMichael McDonaldJames Ingramがヴォーカルで参加しており、要チェックです。
Patti Austin 「I Just Can't Let Go」
 https://www.youtube.com/watch?v=WyNFaQc02Zw

「Won't Let You Lose Me」
Randy Goodrum/James Newton Howard/David Pack作。都会的な疾走感が格好良いロック・チューン。80年代らしいキラキラ感があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qiUxi8S4mic

「My Baby」
David Pack作。Burleigh Drummond、Joe Puerta、Royce JonesといったAmbrosia時代の仲間が参加したポップ・ソング。何処となく後期Doobie Brothers風な感じが僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=XhURGryVKmc

「That Girl Is Gone」
David Pack作。これぞAORといった絶品バラード。Davidのメロウな魅力が凝縮された名曲ですね。いつ聴いても込み上げてくるものがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=Dkgy2lzYfXk

「She Don't (Come Around Anymore)」
James Ingram/Michael McDonald/David Pack作。この3人の共作ということで注目される曲かもしれませんが、意外にもAOR度はあまり高くありません。ただし、AORへの拘りを捨てれば、80年代半ばのトレンドの中で、大人のロックを模索している感じで興味深く聴けます。
https://www.youtube.com/watch?v=2C127P98agE

「Do Ya」
Jamie Bernstein/David Pack作。良くも悪くも80年代半ばサウンドに仕上がっているダンサブル・チューン。ロッキン・ギターも印象的です。Stanley Clarke(b)、John Robinson(ds)が参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=8hw_if_ltOg

「Prove Me Wrong」
James Newton Howard/David Pack作&プロデュース。前述の映画『White Nights』(1985年)のサントラ収録曲です。映画や同サントラへの注目からシングルにもなりました。ただし、サウンド面では必ずしもAORファンの期待を満足するものではありません。この時代のサントラにありがちなKenny Loggins「Danger Zone」タイプのダンサブル・チューン(こちらの方が「Danger Zone」より先ですが)。
https://www.youtube.com/watch?v=tN8epTo1t3s

「No Direction (No Way Home)」
David Pack作。シンセ・ポップとして聴けば、楽しめるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=JSYk8dl0v1k

「Just Be You」
David Pack作。AOR色があまり感じられない後半でしたが、ラストはしっとりとしたラブ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=zprwEGhgQBU

ご興味がある方はAmbrosiaのAOR系アルバムもチェックを!

Ambrosia『Life Beyond L.A.』(1978年)


Ambrosia『One Eighty』(1980年)
posted by ez at 02:40| Comment(4) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする