2021年06月09日

Lorenzo Smith『Let Me Show You』

18歳でのデビュー作☆Lorenzo Smith『Let Me Show You』
Let Me Show You
発表年:1990年
ez的ジャンル:NJS系男性R&B
気分は... :Tic Toc !

今回は90年代R&B作品からLorenzo Smith『Let Me Show You』(1990年)です。

1972年フロリダ生まれの男性R&BシンガーLorenzo(Lorenzo Smith)の紹介は、3rdアルバム『Love On My Mind』(1995年)、2ndアルバム『Lorenzo』(1992年)に続き3回目となります。

本作『Let Me Show You』(1990年)は、18歳にしてリリースされたデビュー・アルバムです。スーツに身を包むジャケからは18歳とは思えない落ち着きを感じます。

Fitzgerald Scott/Joe JeffersonKelvin Anderson/Wendell (Ricky) SmithBruce Weeden/Mike ForteDwayne C. LaddMcKinley HortonBobby EliStacey Harcumといったプロデューサーが起用されています。

アルバムは若々しいNJSと早熟なスロウのバランスの取れた1枚に仕上がっています。

個人的にはスロウが本作の魅力だと思っています。シングルにもなった「Tic Toc」をはじめ、同じくシングルにもなったタイトル曲「Let Me Show U」、ブラコンの香りもする「My Love」が僕のお気に入り。

NJSであれば、シングルにもなった「Angel」「Walk With You」あたりがおススメです。

『Lorenzo』(1992年)のエントリーでも書きましたが、本作収録の5曲は『Lorenzo』(1992年)に再録されています。

その意味では、『Lorenzo』(1992年)をお持ちの方が、本作にも手を出すのはビミョーかもしれません。僕にもそんな思いがありましたが、結局2枚ともに所有しています。

R&B好き、NJS好きの方であれば、両方持っていてもいいのでは?

全曲紹介しときやす。

「Angel」
Fitzgerald Scott/Joe Jeffersonプロデュース。シングルにもなった、この時期らしい若々しいNJSがオープニング。アップものであればコレが一番好き!
https://www.youtube.com/watch?v=ah0y_d6x9A4

「Tic Tok」
Bruce Weeden/Mike Forteプロデュース。この曲もシングルになりました。Lorenzoの早熟ぶりを窺える素敵なミディアム・バラードは僕の一番のお気に入り。2nd『Lorenzo』でも再収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=K1Tr-kOdQVI

「I Can't Believe It」
Yvette Moneyのラップをフィーチャーしたダンサブル・チューン。Kelvin Anderson/Wendell (Ricky) Smithプロデュース。2nd『Lorenzo』でも再収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=JrCAtwEdeYY

「Natasha」
Kelvin Anderson/Wendell (Ricky) Smithプロデュース。メロディアスなミディアムですが、この曲は18歳ならでは若々しさが魅力になっています。2nd『Lorenzo』でも再収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=SfNTaRqsdqU

「Rock Me」
Dwayne C. Laddプロデュース。ファンクネスの効かせたダンサブル・チューン。エレクトリック・ファンクとR&Bの融合といった感じでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=s-kutBA217I

「Baby Please」
William Romance Hartのラップをフィーチャー。McKinley Hortonプロデュース。ラップを取り入れたNJSですが、今聴くと少し古臭い気も・・・
https://www.youtube.com/watch?v=i7EZXx9ERh0

「Walk With You」
Bobby Eli/Stacey Harcumプロデュース。若々しいNJSを満喫できるキャッチーなダンサブル・チューン。2nd『Lorenzo』でも再収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=fS5RpVhG1yk

「Let Me Show U」
Kelvin Anderson/Wendell (Ricky) Smithプロデュース。シングルにもなったタイトル曲。Lorenzoの魅力が詰まった大人びた素敵なスロウに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=yVe35lnP-q8

「My Love」
Fitzgerald Scott/Joe Jeffersonプロデュース。美メロのミディアム。80年代ブラコンのエッセンスも感じられるのがいいですね。2nd『Lorenzo』でも再収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=JN1Ybs1-5L4

Lorenzoの他作品もチェックを!

『Lorenzo』(1992年)
lorenzo lorenzo.jpg

『Love On My Mind』(1995年)
Love on My Mind
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2021年05月28日

Young Black Teenagers『Dead Enz Kidz Doin' Lifetime Bidz』

Bomb Squad系のHip-Hopグループ☆Young Black Teenagers『Dead Enz Kidz Doin' Lifetime Bidz』

発表年:1993年
ez的ジャンル:Bomb Squad系Hip-Hop
気分は... :骨法用筆

今回は90年代Hip-HopからYoung Black Teenagers『Dead Enz Kidz Doin' Lifetime Bidz』(1993年)です。

Young Black TeenagersはN.Y.ロングアイランドで結成されたHip-Hopグループ。結成メンバーはDJ SkribbleKamronFirst BornATATommy Neverの5名。

Public Enemy作および彼らの作品のプロダクションで知られるBomb Squadのバックアップによりデビューし、『Young Black Teenagers』(1991年)、『Dead Enz Kidz Doin' Lifetime Bidz』(1993年)という2枚のアルバムをリリースしています。

2ndアルバムとなる本作『Dead Enz Kidz Doin' Lifetime Bidz』(1993年)では、Tommy Neverが抜け、DJ SkribbleKamronFirst BornATAという4名の体制です。

メイン・プロデューサーはBomb SquadGary G-WizKeith Shocklee

さらにはPublic EnemyTerminator XKerwin YoungPaul Shabazz、メンバーのKamron、Hip-Hopのパイオニアの一人Grandmaster Flashがプロデュースしています。

今日では取り上げられることが殆どないHip-Hopアルバムですが、リアルタイムでかなり聴き込んだ1枚です。若々しいグループのパワーとBomb Squadらしい格好良いトラックに魅せられたのかもしれません。

僕のお気に入りは、「First True Love Affair」と2ndシングル「Roll W/The Flavor」Terminator Xプロデュースの1stシングル「Tap The Bottle」も本作では外せないトラックかもしれませんね。

それ以外であれば、The Rolling Stones「Monkey Man」ネタの「Soul Wide Open」、定番ネタのテンコ盛り「Blowin' Up The Spot」、グループ名を冠した「Y.B. Teenagers」、Grandmaster Flashプロデュースの「Outta My Head」あたりもおススメです。

Bomb Squad好きの方はチェックを!

全曲紹介しときやす。

「In The House」
Gary G-Wiz/Keith Shockleeプロデュース。
Isaac Hayes「Medley: Ike's Rap III/Your Love Is So Doggone Good」をサンプリングしたアルバムのイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=mFu23ZJDRkQ

「Tap The Bottle」
Terminator Xプロデュース。アルバムからの1stシングルにもなりました。Otis Redding and Carla Thomas「Tramp」をサンプリング。勢いのあるトラックと若々しいラップが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=V8Ypk09SHaU

「Roll W/The Flavor」
Gary G-Wiz/Keith Shockleeプロデュース。アルバムからの2ndシングル。Ronny Jordan「Cool and Funky」、Joe Tex「Papa Was Too」、Mountain「Long Red」、Biz Markie「Vapors」をサンプリング。個人的には「First True Love Affair」と並ぶアルバムで一番のお気に入り。Ronny Jordan「Cool and Funky」ネタのジャジー&ファンキーなギター・ループがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=zeBAcBDYTeU

「Sweatin' Me」
Gary G-Wiz/Keith Shockleeプロデュース。Baby Huey「Hard Times」をサンプリング。Bomb Squadらしい重量感のあるトラックと、力強いフロウがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=ov2bhEJV5gk

「Plead The Fifth」
Kerwin Young/Paul Shabazzプロデュース。テンポ良く疾走するトラック&フロウがキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=_carBQVL-dY

「Soul Wide Open」
The Rolling Stones「Monkey Man」をサンプリング。意表を突かれたネタ使いですが、「Monkey Man」のエッセンスを巧みに取り込んだトラックはかなり格好良いです。
https://www.youtube.com/watch?v=BwImymRaNHE

「Blowin' Up The Spot」
Gary G-Wiz/Keith Shocklee/Kamronプロデュース。Jean-Jacques Perrey「E.V.A.」、The Emotions「Blind Alley」、Skull Snaps「It's a New Day」、ESG「UFO」Sly & the Family Stone「You Can Make It if You Try」という定番ネタのテンコ盛りトラックにグッときます。Bomb Squadを満喫できる格好良い1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=jFs2AoPREk0

「Y.B. Teenagers」
Gary G-Wiz/Keith Shockleeプロデュース。Dion & the Belmonts「Teenager in Love」のフレーズを引用、N.W.A「Fuck Tha Police」をサンプリング。グループ名を冠した勢いのあるトラック。エネルギー有り余っている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=7TKJv0GFae4

「On The DL (Down Low)」
Gary G-Wiz/Keith Shockleeプロデュース。Cypress Hill「How I Could Just Kill a Man」ネタ。少しテンポを落として、3人のMCのフロウがより際立ちます。
https://www.youtube.com/watch?v=SVykbSyRf-o

「Looney Toonz」
Gary G-Wiz/Keith Shockleeプロデュース。あまりBomb Squadっぽくない雰囲気ですが、あまり力みすぎていない感じが僕好みです。
https://www.youtube.com/watch?v=I7Gane11DMQ

「Outta My Head」
レジェンドGrandmaster Flashのプロデュース。Hip-Hop本来の魅力を認識をできる格好良いトラックに仕上がっています。他のトラックと異なる雰囲気で、アルバム構成面でもいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=3YsMORo24fE

「Back For Your Head」
Gary G-Wiz/Keith Shockleeプロデュース。1分にも満たない短いトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=zMO65fNXvyA

「First True Love Affair」
Gary G-Wiz/Keith Shockleeプロデュース。Duke Williams and the Extremes「Chinese Chicken」、Jimmy Ross「First True Love Affair」をサンプリング。「Roll W/The Flavor」と並ぶ僕のお気に入り。この雰囲気は90年代前半のHip-Hopならではかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=fwUGQokEpZE

「Time To Make The Dough Nutz」
Gary G-Wiz/Keith Shockleeプロデュース。Rush「Tom Sawyer」をサンプリング。Rushネタを活かしたスペイシーなロック・フィーリングが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=nGkLrqjghRc

『Young Black Teenagers』(1991年)
posted by ez at 03:45| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月20日

Maria Bethania『Ambar』

50歳の記念アルバム☆Maria Bethania『Ambar』

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発表年:1996年
ez的ジャンル:円熟系女性MPB
気分は... :琥珀色の想い出・・・

今回はCaetano Velosoの妹にしてブラジルを代表する女性シンガーMaria Bethania『Ambar』(1996年)です。

これまで当ブログで紹介したMaria Bethania作品は以下の7枚。

 『Edu E Bethania』(1967年) 
 ※Edu Loboとの共演作
 『Recital Na Boite Barroco』(1968年)
 『Maria Bethania (1969)』(1969年)
 『Passaro Proibido』(1976年)
 『Alibi』(1978年)
 『Ciclo』(1983年)
 『Maria』(1988年)

本作『Ambar』(1996年)は、Maria50歳のときのアルバム。ベテラン・シンガーならではの円熟の表現・歌声で聴く者を魅了します。

アルバムにはZap MamaChico Buarqueなどがフィーチャーされ、
Caetano Velosoをはじめ、Adriana CalcanhottoArnaldo AntunesCarlinhos BrownAry BarrosoChico Cesarなど新旧アーティストの楽曲から構成されています。

プロデュースはGuto Graca Melo
また、アルバムの随所でJaime Alemが素敵なギターを聴かせてくれます。

どんな曲を歌ってもMaria Bethania色にしてしまうところに彼女のシンガーとしての表現力の豊かさを感じます。彼女の演劇的なヴォーカルはベテランになるほどその味わいが映えるのかもしれません。

特に「Chao De Estrelas」「Onde Estará O Meu Amor」「Allez Y」「Todos Os Lugares」「Ave Maria」の味わいは格別です。コンテンポラリーなメロウ・ボッサ「Lua Vermelha」もいいですね。

ベテラン・シンガーならではの表現力を満喫してください。

全曲紹介しときやす。

「Ambar」
タイトル曲は現行MPBを代表する女性SSW、Adriana Calcanhottoの作品。Jaime Alemの素敵なクラシカル・ギターをバックにMariaがしみじみと歌い上げます。円熟シンガーの味わいが滲み出てくる感じがいいですね。

「Chao De Estrelas」
Orestes Barbosa/Silvio Caldas作。哀愁のメロディを情感たっぷりに歌います。ここでもMariaの歌に寄り添うJaime Alemのクラシカル・ギターが素晴らしいです。
https://www.youtube.com/watch?v=BfuRLGsyDYI

「Iluminada」
Jorge Portugal/Roberto Mendes作。ベルギーの世界的グループZap Mamaをフィーチャー。個性的でリズミックなヴォーカル・ワークで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=hTvCQYe0Pcs

「Onde Estará O Meu Amor」
1995年にデビューしたブラジル人SSW、Chico Cesarの作品。円熟したシンガーだからこその表現力で聴く者を魅了する感動的な仕上がり。Tony Morganのハーモニカもグッド。
https://www.youtube.com/watch?v=B2P1c7ghnjU

「Lua Vermelha」
Arnaldo Antunes/Carlinhos Brown作。
後にMarisa Monteも含めたスーパー・トリオTribalistasを結成する二人による楽曲。コンテンポラリーなアレンジのメロウ・ボッサです。オトナ・ボッサな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=42AAwN_wWlk

「O Circo」
Antonio Cicero/Orlando Moraes作。美しいピアノとストリングスによるジャジー・バラード。歌と演奏に余裕と品格があるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=eG6L6vImKVg

「Invocacao」
Chico Cesar作。兄Caetano Velosoが見出したブラジルの女性シンガーVirginia Rodriguesをフィーチャー。独創的なVirginia Rodriguesのコーラスや土着的なリズムが織り成す独特な雰囲気の1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=I3JwCSN-Ym8

「Uns Versos」
Adriana Calcanhotto作。Mariaらしい表現力で魅せてくれる哀愁チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=9I6CyiB4l1s

「Allez Y」
Carlinhos Brown作。ギターとチェロのみバッキングで、Mariaのしみじみと歌う円熟ヴォーカルを存分に満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=vrJlHakaL4A

「Todos Os Lugares」
Suely Costa/Tite De Lemos作。Jotinhaのピアノとストリングスをバックに、Mariaが味わい深いヴォーカルを聴かせてくれる感動バラード。泣ける映画を観終わった後のような気持になります。
https://www.youtube.com/watch?v=mRlybeFvZpQ

「Quando Eu Penso Na Bahia」
Ary Barroso/Luiz Peixoto作。Chico Buarqueをフィーチャー。同年代の2人がリラックスしつつも年論を感じるヴォーカルで楽しませてくれます。華のあるレトロ感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=rMsEc0IXHTA

「Ave Maria」
Jayme Redondo/Vicente Paiva作。ここでのMariaのヴォーカルも感動的です。Victor Biglioneのギター、Michel Besslerのヴァイオリン・ソロも味わい深いです。
https://www.youtube.com/watch?v=4mFFhmEDeSI

「Eterno Em Mim」
Caetano Velosoの作品。Bill Brendleのピアノをバックに哀愁のメロディを素晴らしい表現で歌い上げます。ドラマティックのストリングスが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=7xeqd_ilt8A

「Brisa」
Manuel Bandeira/Paquito作。ラストはア・カペラで始まり、その後ギターの音色が重なるバイーア感のある雰囲気の演奏で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=szH8cAidmXg

Maria Bethaniaの他作品もチェックを!

『Maria Bethania』(1965年)
Maria Bethania

Edu Lobo & Maria Bethania『Edu E Bethania』(1967年)
エドゥ・ロボ&マリア・ベターニア

『Recital Na Boite Barroco』(1968年)
Recital Na Boite Barroco (Dig)

『Maria Bethania (1969)』(1969年)
Maria Bethania

『A Tua Presenca...』(1971年)
Tua Presenca

『Rosa dos Ventos』(1971年)
Rosa Dos Ventos

『Drama 3o Ato』(1973年)
Drama 3? Ato

『A Cena Muda』(1974年)
Cena Muda

Chico Buarque & Maria Bethania『Chico Buarque & Maria Bethania Ao Vivo』(1975年)
Chico Buarque & Maria Bethania

『Passaro Proibido』(1976年)
Passaro Proibido

『Passaro Da Manha』(1977年)
Passaro Da Manha

『Alibi』(1978年)
アリバイ

『Mel』(1979年)
Mel

『Talisma』(1980年)
Talisma

『Alteza』(1981年)
Alteza

『Ciclo』(1983年)
Ciclo

『Maria』(1988年)
posted by ez at 00:41| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月12日

Freddie McGregor『Now』

Steely & Clevieとのタッグ☆Freddie McGregor『Now』
freddie mcgregor now.jpg
発表年:1991年
ez的ジャンル:四天王系男性レゲエ・シンガー
気分は... :デジタル・レゲエも悪くない!

レゲエ界の大物男性シンガーFreddie McGregorが1991年にリリースした『Now』です。

1956年ジャマイカ、クラレンドン生まれで、Dennis BrownSugar MinottGregory Isaacsと並ぶ四天王レゲエ・シンガーの一人であるFreddie McGregorの紹介は、『Magic In The Air』(1995年)、『Across The Border』(1984年)に続き3回目となります。

本作『Now』は、当時の人気レゲエ・プロデュース・チームSteely & Clevieとタッグを組み、デジタルを取り入れたタイトル通りの最新レゲエ・サウンドで90年代の彼の方向性を決定づけたアルバムであり、大ヒットした『Sing Jamaican Classics』シリーズへの試金石となったアルバムです。

Steely & Clevie以外に、Freddie McGregor、Clevieの兄弟Dalton Browneがプロデュースを手掛けています。

アルバムには JC LodgePam Hallがバック・コーラスで参加しています。

Freddie McGregorらしいソウルフルなヴォーカルと、Steely & Clevieによる最新デジタル・レゲエが見事に調和した素敵なレゲエ作品に仕上がっています。

素敵なラヴァーズの「Waiting Here」「Stop Loving You」、ソウルフルな「Handle」、デジタル・レゲエ色を強調した「Bad Boys」、当時のAswadあたりとセットで聴きたくなる「Africa」、往年のレゲエ名曲をデジタル・レゲエで再生させた「Prophecy」など今聴いても楽しめる内容です。

一周回って、少しチープなデジタル・レゲエはなかなか魅力です。

全曲紹介しときやす。

「Handle」
Freddieらしいソウルフル・レゲエがオープニング。Freddieらしさを生かしつつ(当時の)最新レゲエ・サウンドをさり気なく取り入れている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=uUnitz9YfR8

「Bad Boys」
デジタル・レゲエ色を強調しつつ、メロディアスな魅力も両立させている1曲。一周回って、このローファイ感覚のデジタル・サウンドがクセになります。
https://www.youtube.com/watch?v=ylZw_5BGp3U

「Stop Loving You」
開放的なラヴァーズ。Steely & Clevieの巧みなデジタル・レゲエとFreddieの相性の良さを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=mjDxof34y9o

「Waiting Here」
僕のお気に入りの1曲。Freddieらしいソウルフルな歌い回しにグッとくるラヴァーズ。チープなピコピコ・サウンドが逆にグッド・テイストですね。
https://www.youtube.com/watch?v=wNOb3EMRtkY

「Africa」
母なる大地アフリカへ思いを馳せるレゲエ・チューン。このキャッチーさは当時のAswadあたりとセットで聴きたくなりますね。というか、当時多分そういう聴き方をしていてた気がします。
https://www.youtube.com/watch?v=bxANbFKCAec

「Prophecy」
女性レゲエ・シンガーFabian Miranda、1977年のシングル曲をカヴァー。往年のレゲエ名曲にデジタル・サウンドで新たな風を吹き込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=LZP0cLmD08I

「Road Block」
ホーン・サウンドとデジタル・サウンドを駆使したダンサブル・レゲエ・グルーヴ。Steely & Clevieらしいデジタル・レゲエを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=idnJJ01Of6Y

「Loving Pauper」
Dobby Dobson、1967年シングル・リリースのロックステディ名曲をカヴァー。このトラックについては、あえてノスタルジックな雰囲気を残しているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=PH98D701NzU

「We Got Love」
Soul Syndicateの哀愁レゲエ名曲をカヴァー。Freddie自身も『Mr McGregor』(1979年)でカヴァーしていた楽曲の再レコーディング。デジタル・レゲエ仕様の「We Got Love」で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6UqVFvcS2RY

「Here & Now」
本編ラストはポジティヴなヴァイヴが伝わってくるソウルフル・レゲエ・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=c4cEDWtGDRQ

「Road Block (Featuring DJ Kushung Peng)」「Africa (Featuring DJ Kushung Peng)」Freddie McGregorの他作品もチェックを!

『Bobby Bobylon』(1979年)
Bobby Bobylon

『Mr. McGregor』(1979年)
Mr Mcgregor

『Lovers Rock (Showcase Jamaica Style)』(1981年)
Lovers Rock

『Big Ship』(1982年)
Big Ship by Freddie McGregor (2006-05-12) 【並行輸入品】

『Come on Over』(1983年)
Come on Over

『Across The Border』(1984年)
Across the Border

『All in the Same Boat』(1986年)
All in the Same Boat

『Sing Jamaican Classics Vol.1』(1991年)
Sing Jamaican Classics (Dlx) (Bril)

『Jamaican Classics Vol.2』(1992年)
Vol. 2-Sings Jamaican Classics

『Hard To Get』(1993年)
Hard To Get By Freddie McGregor (2000-07-12)

『Carry Go Bring Come』(1993年)
Carry Go Bring Come

『Magic In The Air』(1995年)
マジック・イン・ジ・エアー
posted by ez at 01:23| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月01日

The K-Creative『Q.E.D. (Question Everything Done)』

ジャズHip-Hop寄りのUKアシッド・ジャズ☆The K-Creative『Q.E.D. (Question Everything Done)』

発表年:1992年
ez的ジャンル:UKアシッド・ジャズ
気分は... :モヤモヤGW!

K-Creativeは、1991年にロンドンで結成されたアシッド・ジャズ・ユニット。

メンバーはV-Love(Andrew John Valentine)(rap、g)、The Botanist(Dominic "Ski" Okenfull)(key、el-p、p、org、syn、prog、back vo)、Zen Bromley(Andy Bromley)(syn、key、prog、tp、back vo)、Jim C.(Jim Carmichael)(ds、prog、per、back vo)という4名。

メンバーのうち、特にThe Botanist(Dominic "Ski" Okenfull)Ski Oakenfull名義等で90年代アシッド・ジャズ系作品にプロデューサー/ソングライター/ミュージシャンとして数多く参加しています。

K-Creative唯一のアルバムがTalkin' Loudからリリースされた『Q.E.D. (Question Everything Done)』(1992年)です。

プロデュースはK-Creative自身。

基本はV-LoveのラップをフィーチャーしたジャズHip-Hop寄りのUKアシッド・ジャズに仕上がっています。また、ラテン、ハウス、ブレイクビーツ、ラガなどのエッセンスを貪欲に取り込んだ雑多な感じも本作の魅力だと思います。

「To Be Free (Brother John) (Full Length Version)」「Summer Breeze」あたりが目を引きますが、各種コンピにも収録された「Three Times A Maybe」「Back To The Real World」「Give Ya The Elbow」「K-Spelz Knowledge」あたりもおススメです。

久々に聴き直しましたが、なかなかユニークなアシッド・ジャズ作品だと思います。

『Q.E.D. (Question Everything Done)』
https://www.youtube.com/watch?v=u2ovaEJSTnQ

全曲紹介しときやす。

「To Be Free (Brother John) (Full Length Version)」
ジャズ・ファンク×Hip-Hop×クラブミュージックなクロスオーヴァー感覚が当時のUKアシッド・ジャズらしいですね。ヴァイヴの響きもいいアクセントになっています。

「Remember Where Ya Came From」
軽快なジャズ・ファンク・サウンドに乗って、V-Loveが軽やかなフロウを聴かせてくれます。ラテン・フレイヴァーの隠し味やスクラッチによるアクセントもいい感じです。

「Q.E.D. (Question Everything Done) (Instrumental)」
タイトル曲はラテン・フレイヴァーを効かせたインスト・ジャズ・ファンク。アシッド・ジャズらしいホーン・アンサンブルを楽しみましょう。

「Hook, Line & Sinker」
UKらいしブレイクビーツ・サウンドに乗って、V-Loveがラップで盛り上げます。この節操ない、何でもアリな感じ好きです。

「K-Spelz Knowledge」
コズミック・ジャズ×Hip-Hopな仕上がり。ジャズ・フィーリングのHip-Hop好きの人ならば気に入るのでは?

「Summer Breeze」
シングルにもなった女性ヴォーカル入りの爽快メロウ・ジャズ・ファンク。この時期のUKアシッド・ジャズらしいキャッチーな1曲に仕上がっています。

「Three Times A Maybe」
ブレイクビーツ×ジャズ・ファンク×Hip-Hopなメロウ・クロスオーヴァー。今回久々に聴いて、気に入ったのがこの曲です。

「Tynebomb」
派手さはありませんが、ジャズ・フィーリングのHip-Hopとして聴けば、楽しめる1曲だと思います。

「The New Tower Of Babel」
Hip-Hopというよりラガ感覚に近いかも?こういうのもアシッド・ジャズらしいかもしれませんね。

「Back To The Real World」
Guru『Jazzmatazz』と共振するようなジャズHip-Hop。Chris Bowdenのサックスがいい感じ!

「Give Ya The Elbow」
Talkin Loudのコンピにも収録された、キャッチーな爽快ジャズ・ファンク。ここでもChris Bowdenの涼しげなサックスがグッド!

「To Be Free (Silent Blues Mix)」
「To Be Free」のフロア仕様のリミックス。

「Back To The Real World (Ambient Dub)」
「Back To The Real World」のリミックス。

モヤモヤ状態で5月GW導入ですね。こうなるとGWという呼称自体が虚しい気がします。

まぁ、昨年同様、読書に勤しみながら、ゆったりと過ごしたいと思います。
posted by ez at 04:43| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする