2022年05月18日

4KaST『Any Weather』

オトナな女性R&Bグループ☆4KaST『Any Weather』

発表年:1998年
ez的ジャンル:女性R&Bグループ
気分は... :落ち着き&みずみしさ!

今回は90年代女性R&Bグループから4KaST『Any Weather』(1998年)です。

4KaSTは、KishaKia (Kia Jeffries)、Sharissa (Sharissa Dawes)、Tashという4名がN.Y.で1995年に結成したグループ。

メンバーのうち、KiaはかつてOscarという女性グループのメンバーでした。また、Sharissa4KaST解散後、『No Half Steppin'』(2002年)、『Every Beat of My Heart』(2005年)という2枚のソロ・アルバムをリリースしています。

本作『Any Weather』(1998年)はグループ唯一のアルバム。

Gerald IssacTroy OliverBert PriceMalik PendletonFlavahood(Darryl "Big Baby" McClary/Mike "Suga Mike" Allen)Vincent HerbertHerb MiddletonKeny KornegayDarin Whittington等の多様なプロデューサーが起用されています。

なかなかのプロデューサー陣がそれぞれいい仕事をした好アルバムですが、商業的成功を収めることはできませんでした。

それでも90年代女性R&Bグループ好きは十分楽しめる1枚だと思います。

落ち着いた雰囲気のオトナR&Bながらも、キャッチーかつみずみずしい魅力があります。

シングルにもなった「I Tried」「Miss My Lovin'」、キャッチーなミディアム・グルーヴの「It's All Up To You」「If I Could」、オトナ・ヒップホップ・ソウルな「You Owe Me」「You Know」、素敵なバラードの「The Rose」「Rainy Daze」「Because I Love You」など僕好みのトラックに溢れています。

ガールズ・グループとは一味違うオトナ女性R&Bグループを満喫しましょう!

全曲を紹介しときやす。

「Ed Lover (Intro)」
雨音交じりのイントロ
https://www.youtube.com/watch?v=FiodA_Qhr0A

「Miss My Lovin'」
Mic Geronimoのラップをフィーチャー。シングルにもなりました。Nashiem Myrickプロデュース。James Brown「The Payback」ネタのグルーヴが心地よい、90年代女性R&Bグループらしい1曲に仕上がっています。グルーヴィーながらも落ち着いた雰囲気のオトナR&Bになっているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-FTFpMVeLS8

「I Tried」
アルバムからの1stシングル。US R&Bチャート第46位となっています。Gerald Issac/Troy Oliverプロデュース。抑えたホーンながらも、しっかり聴かせてくれるミディアム。ジワジワと胸の奥に沁み渡ってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=t0kmOKi9fkI

「Rain Drop (Interlude) 」
インタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=OSguh5eUdF0

「If I Could」
Darryl "Big Baby" McClaryプロデュース。甘く切ないミディアム・グルーヴ。キャッチーなヴォーカルワークがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=t22IMsCipQY

「It's All Up To You」
Greg Smithプロデュース。90年代女性R&Bグループらしい雰囲気にグッとくる、僕好みのメロディアスなミディアム・グルーヴ。聴いていると自然と愛おしい思いが湧き上がってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=wzUbeGX8w1Y

「The Rose」
Bert Price/Lova Boiプロデュース。名バラードの雰囲気を醸し出す本トラックも大好き!透明感のあるリード・ヴォーカルとキャッチーなコーラスに魅せられます。
https://www.youtube.com/watch?v=_jQv6z7U3wU

「How Can I」
Malik Pendletonプロデュース。落ち着いた雰囲気のオトナR&Bですが、その一方でみずみずしい雰囲気もあるのが4KaSTの魅力かもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=CqcA2gsDSFw

「Reality (Interlude)」
インタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=IauuGULJRm4

「You Owe Me」
Flavahood(Darryl "Big Baby" McClary/Mike "Suga Mike" Allen)プロデュース。抑えたトーンのオトナ・ヒップホップ・ソウル。ここでも落ち着きとみずみずさのバランスにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=VZfiV69230s

「You Know」
Tracey Leeのラップをフィーチャーしたヒップホップ・ソウル。Vincent Herbertプロデュース。決して歌いすぎず、甘く切ないグルーヴ感を重視しているのがいいですね。。
https://www.youtube.com/watch?v=yMzy3fXZIwk

「This Feeling」
Herb Middletonプロデュース。妖しげなグルーヴィー・サウンドと素晴らしいヴォーカル・ワークに魅せられるダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=HqT3bwtEGs0

「Any Weather」
Herb Middletonプロデュース。タイトル曲は雨音と共に始まるバラード。ヴォーカル・ワークがしっかりしているグループなので、オーセンティック・バラードがよく似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=m_A12rnqtQ8

「Big Lez (Interlude)」
インタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=PjhEnFzWOY8

「I Spoke To You (Interlude)」
インタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=EZ5XL5ogqW4

「Rainy Daze」
Keny "Smoove" Kornegay/Daryl "88" Youngプロデュース。僕好みの甘く切ないバラード。彼女たちの素晴らしいヴォーカル・ワークを存分に堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=6aTRDHpUGug

「Because I Love You」
Kia Jeffries/Darin Whittingtonプロデュース。本編ラストはピュア・ムードのオーセンティックなラブ・バラードで感動的に締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=n0ni7f8Mxqo

CDにはさらにア・カペラのシークレット・トラックが1曲収録されています。

ご興味がある方はSharissaのソロ・アルバムもチェックを!

Sharissa『No Half Steppin'』(2002年)


Sharissa『Every Beat of My Heart』(2005年)
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2022年04月06日

III Frum Tha Soul『III Frum Tha Soul』

バラード中心で勝負!☆III Frum Tha Soul『III Frum Tha Soul』

発表年:1998年
ez的ジャンル:ラブ・バラード系R&B
気分は... :ツリーよりもリゾーム!

今日はIII Frum Tha' Soulの2ndアルバム『III Frum Tha Soul』(1998年)です。

オハイオ出身の男性R&BグループIII Frum Tha' Soulの紹介は、デビュー・アルバム『What Cha Missin'』(1993年)に続き2回目となります。

この2ndアルバムでは、ラッパーのLaMonte Richaedsonが抜け、Big Jim(Jimmy Johnson)Vic G(Victor Green)、新加入のRicardo Scottが加入という新ラインナップとなっています。

Gerald LevertEdwin "Tony" NicholasというLevert一派や、Keith Sweat、前作のプロデュースを務めたChip & Loなど多様なプロデューサーが関与しています。

アルバムはバラード中心ですが、それで全体が単調にならないのが、本作の魅力であり、このグループの実力であると思います。

多様なプロデューサーの起用を逆手にとって、プロデューサーの色にうまく溶け込んでいるのも飽きのこない要因だと思います。

先行シングルにもなった「Black Superman」Keith Sweatプロデュースの「Come On」Gerald Levert調のオープニング「You Played Me」Love Unlimited Orchestra「Midnight And You」をそのまま引用した「Fever」あたりが目立ちます。

個人的には「Damn」「Take It Slow」「Take It Slow」「Diamond In The Sky」「This Ring」といったバラードにグッときてしまいます。

商業的には不発でしたが、90年代男性R&Bグループ好きの人であれば、満足する内容の1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「You Played Me」
Gerald Levert/Edwin "Tony" Nicholasプロデュース。曲調もヴォーカル・スタイルもGerald Levert調ですね。彼らとLevert一派の相性の良さを感じるオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=zvBuibWORFI

「Black Superman」
Aaron "Baby Boy" Griffinプロデュース。アルバムからのリード・シングルにもなったトラック。硬質ビートのキャッチーなミディアム・グルーヴ。女性R&BシンガーのLil' Moがバック・コーラスを務める。
https://www.youtube.com/watch?v=YO-41n0DS54

「Come On」
Keith Sweatプロデュース。Piakhanのラップをフィーチャリングした、夜遊びモードのセクシー・ミディアム。Keith Sweatプロデュースらしい雰囲気があります。
https://www.youtube.com/watch?v=BqXFX9uv7YA

「Damn」
Gerald Issacプロデュース。オーセンティックなバラードですが、このグループの魅力を実感できる素敵な仕上がりです。叶わぬ恋の甘く切ない思いを切々と歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=4MItn1c_H90

「Treat You Right」
Chip & Loプロデュース。前作を全面プロデュースし、グループを良く知るChip & Loが哀愁ミディアムでグループの魅力を引き出します。90年代男性R&Bヴォーカル・グループらしい雰囲気を堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=OJkSjFVIM2w

「Take It Slow」
Lova Boi/Bert Priceプロデュース。アーバン・ナイトなミディアム・バラード。セクシー&ロマンティックな感じがたまりません。かなり僕好みの仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=C9rUXF65T7g

「My Body」
Gerald Levert/Edwin "Tony" Nicholasプロデュース。このトラックもLevertスタイルを上手く彼らにフィットさせています。
https://www.youtube.com/watch?v=TRrOviZ-JL0

「Fever」
Fabian Hamiltonプロデュース。Love Unlimited Orchestra「Midnight And You」をそのまま引用したラブ・バラード。「Midnight And You」がお好きな人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=pCaXGmDJAhM

「Diamond In The Sky」
Todd "Whiz" Pearseプロデュース。タイトルからしてロマンティックなラブ・バラード。熱唱しつつも、サウンドはクールなので全体的に暑苦しくならない感じが僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=GK6d13QCSGM

「That Ain't No Way To Treat A Lady」
Herb Middletonプロデュース。さり気ないですが、ジワジワくるバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=DpqpDliG2fA

「Denying My Love」
Gerald Levert/Edwin "Tony" Nicholasプロデュース。Levertスタイルのバラードながらも、Levertよりも温度設定が少し低めになっているのが僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=Jc8tGdCxdvE

「Break Me Off A Piece」
Gerald Levert/Edwin "Tony" Nicholasプロデュース。強弱のメリハリが絶妙メロウ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=dTBRhWg4gZM

「This Ring」
Herb Middletonプロデュース。Angie Stoneがソングライティング&ヴォーカル・アレンジを手掛けています。そんなAngie姐さんのいい仕事ぶりを実感できれる素敵なラブ・バラードでアルバムは幕を閉じます。
https://www.youtube.com/watch?v=ACYARwTYOR0

III Frum Tha' Soul関連の他作品もチェックを!

『What Cha Missin'』(1993年)


『Time Waits for No One』(2011年)


Big Jim『Commitment Episode 1』(2003年)


Big Jim『What Ever You Want』(2013年)
posted by ez at 00:47| Comment(2) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月23日

Me'Shell Ndegeocello『Plantation Lullabies』

インパクト大のデビュー・アルバム☆Me'Shell Ndegeocello『Plantation Lullabies』

発表年:1993年
ez的ジャンル:ジャンル超越系女性ベーシスト/ヴォーカリスト
気分は... :凄みがある音楽・・・

今回はジャンルを超越した音楽性でシーンにインパクトを与えてきた女性アーティストMe'Shell Ndegeocelloのデビュー・アルバム『Plantation Lullabies』(1993年)です。

ワシントンD.C.育ちのアメリカ人ベーシスト/ヴォーカリスト/ソングライターMeshell Ndegeocello(Me'Shell Ndegeocello)について、当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Bitter』(1999年)
 『Comfort Woman』(2003年)
 『The Spirit Music Jamia: Dance of The Infidel』(2005年)

このデビュー・アルバムはMadonnaが設立したWarner傘下のレーベルMaverickよりリリースされました。

アーティスト名、アルバム・ジャケ、女性ベーシスト、多様なジャンルを飲み込んだサウンド、すべてにおいてインパクトがありましたね。

メイン・プロデュースは元Scritti PolittiDavid GamsonMe'Shell Ndegeocello自身。

それ以外にBob PowerAndre Bettsがプロデュースを手掛けたトラックもあります。

レコーディングにはMe'Shell Ndegeocello(vo、b、add instruments)以下、
David Gamson(ds)、Screaming Headless TorsosHasidic New Waveなどの活動で知られるDavid “Fuze” Fiuczynski (g)、Wah-Wah Watson(g)、Joshua Redman(ts)、Geri Allen(p)、Bobby Lyle(p)、James Preston(p)、Andre Betts(drum prog)、Luis Conte(congas)、Bill Summers(quica、hands、shekere)、Byron Jackson(back vo)、DJ Premier(turntable)等がレコーディングに参加しています。

当時はHip-Hop寄りのR&Bとして聴いていましたが、改めて聴き直すと、Guru『Jazzmatazz』に通じるジャズ・テイストも大ですし、レゲエのエッセンスも取り入れた彼女のクロスオーヴァー感覚も楽しめます。

シングルになったのは「Dred Loc」「If That's Your Boyfriend (He Wasn't Last Night)」「Outside Your Door」「Call Me」の4曲。

個人的には格好良いベースのファンク・グルーヴ「Shoot'n Up and Gett'n High」Guru『Jazzmatazz』に通じる「Step into the Projects」「Soul on Ice」「Picture Show」という3曲、レゲエ感覚のクロスオーヴァー「Sweet Love」DJ Premier参加のグルーヴィーHip-Hop「Two Lonely Hearts (On the Subway)」あたりがオススメです。

改めて、このデビュー作の凄みを実感しました。

全曲紹介しときやす。

「Plantation Lullabies」
Me'Shell Ndegeocello/Bob Powerプロデュース。タイトル曲はアルバムのプロローグ的な短いインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=qVk5SQqrVYc

「I'm Diggin You (Like an Old Soul Record)」
David Gamson/Me'Shell Ndegeocelloプロデュース。疾走感が魅力のファンキー・グルーヴ。ファンキーであってもクールなのが彼女の美学かもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=Wu_Vdj5zdEc

「If That's Your Boyfriend (He Wasn't Last Night)」
Andre Bettsプロデュース。2ndシングルとしてUS R&Bチャート第20位となっています。
Lafayette Afro Rock Band「Hihache」をサンプリングしたビートに乗って、彼女のベースが躍動するファンク・チューン。ラップ調ヴォーカルのせいもあってHip-Hop的なアプローチが目立ちますが、ジャズのエッセンスも効いていてジャズ×Hip-Hopな魅力がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=UpdzEpGIqtY

「Shoot'n Up and Gett'n High」
David Gamson/Me'Shell Ndegeocelloプロデュース。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。彼女の格好良いベースを堪能できるファンク・グルーヴ。Wah-Wah Watsonのギターとの絡みもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=vALGpTQFhNs

「Dred Loc」
Andre Bettsプロデュース。1stシングルにもなりました。Me'Shell自身のラップを交えたクールなミディアム・グルーヴ。彼女のベースがしっかり目立っているのがいいですね。改めて聴くと、R&B、Hip-Hop、ジャズに加えて、レゲエな隠し味も効いていて彼女らしいクロスオーヴァー感を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=H8ftyYs0DB8

「Untitled」
David Gamson/Me'Shell Ndegeocelloプロデュース。つなぎの小曲ですが、雰囲気があります。
https://www.youtube.com/watch?v=_OzzgtBqyPI

「Step into the Projects」
David Gamson/Me'Shell Ndegeocelloプロデュース。Joshua Redmanのサックスが印象的なアーバン・ファンク調のジャズHip-Hop。かなり僕好みの仕上がりです。Me'Shellのスムーズ・ラップもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=wwnatq3PROY

「Soul on Ice」
David Gamson/Me'Shell Ndegeocelloプロデュース。テンポのいいジャズHip-Hop。本作と同じ年にリリースされたGuru『Jazzmatazz』とシンクロするトラックですね。勿論かなり僕子のみです。
https://www.youtube.com/watch?v=H6UucZBGc-s

「Call Me」
David Gamson/Me'Shell Ndegeocelloプロデュース。4thシングル。当時のUKアシッド・ジャズあたりとも呼応しそうなジャズ・ファンク。ラップ調ヴォーカルも含めて、意図的に多様なジャンルをクロスオーヴァーさせるのではなく、自然体で音を奏でればクロスオーヴァーしている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qw6zr9YHVpQ

「Outside Your Door」
David Gamson/Me'Shell Ndegeocelloプロデュース。3rdシングルにもなったミディアム・バラード。派手さはありませんが、ジワジワくる感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=1VlCQl6jzgA

Brian McKnight「Anytime」、House of Jazz「Lose My Mind」のサンプリング・ソースとなっています。
Brian McKnight「Anytime」
 https://www.youtube.com/watch?v=A1kzG9Ld1kI
House of Jazz「Lose My Mind」
 https://www.youtube.com/watch?v=QspR2bVuVdI

「Picture Show」
David Gamson/Me'Shell Ndegeocelloプロデュース。アーバンなジャズ・ファンクはキャッチーな仕上がり。UKジャズ・ファンク好きの人が気に入りそうな感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=03W8Alen-p0

「Sweet Love」
David Gamson/Me'Shell Ndegeocelloプロデュース。レゲエのエッセンスを取り入れたトラック。モロにレゲエじゃなくてクロスオーヴァー感覚で聴かせてくれるのが彼女らしいですね。10年後の『Comfort Woman』(2003年)の登場を予感させてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=M2QzkHcsCK0

「Two Lonely Hearts (On the Subway)」
Me'Shell Ndegeocello/Bob Powerプロデュース。ラストはDJ Premierも参加したグルーヴィーなHip-Hopトラックで締め括ってくれます。生演奏Hip-Hopにプリモのターンテーブルも加わり、盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=V1AyvpQZUVI

Meshell Ndegeocelloの他作品もチェックを!

『Peace Beyond Passion』(1996年)
Peace Beyond Passion

『Bitter』(1999年)


『Cookie: The Anthropological Mixtape』(2002年)
Cookie: The Anthropological Mixtape

『Comfort Woman』(2003年)
Comfort Woman

『The Spirit Music Jamia: Dance of The Infidel』(2005年)
Dance of the Infidels

『The World Has Made Me the Man of My Dreams』(2007年)
The World Has Made Me...

『Devil's Halo』(2009年)
Devil's Halo (Dig)

『Weather』(2011年)
Weather

『Pour une Ame Souveraine: A Dedication to Nina Simone』(2012年)
Pour Une Ame Souveraine (for a Sovereign Soul)

『Comet, Come to Me』(2014年)
Comet Come to Me -Digi-

『Ventriloquism』(2018年)
posted by ez at 00:04| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月24日

Sounds Of Blackness『Africa To America; The Journey Of The Drum』

Jam & Lewisプロデュース☆Sounds Of Blackness『Africa To America; The Journey Of The Drum』

発表年:1994年
ez的ジャンル:Perspective系コンテンポラリー・ゴスペル
気分は... :メリー・クリスマス!

気づけば12月24日
12月はゴスペルが聴きたくなりますね。

Gary Hinesを中心としたコンテンポラリー・ゴスペル・グループSound Of Blackness(SOB)『Africa To America; The Journey Of The Drum』(1994年)です。

これまで当ブログで紹介したSound Of Blackness(SOB)作品は以下の5枚。

 『The Evolution Of Gospel』(1991年)
 『The Night Before Christmas: A Musical Fantasy』(1992年)
 『Time for Healing』(1997年)
 『Reconciliation』(1999年)
 『Unity』(2005年)

人気プロデュース・チームJam & Lewis(Jimmy Jam/Terry Lewis)が1991年に旗揚げしたPerspective Recordの第一弾アーティストとなったSound Of Blackness(SOB)

本作『Africa To America; The Journey Of The Drum』(1994年)は、『The Evolution Of Gospel』(1991年)、『The Night Before Christmas: A Musical Fantasy』(1992年)に続く、Perspective Record第3弾アルバムとなります。

プロデュースはJam & LewisとリーダーGary Hines

本作はアルバム・タイトルから想像できるように、ドラムと共にアメリカの地へやって来たアフリカン・アメリカンの歴史がテーマとなっています。

アルバムはUS R&Bアルバム・チャート第15位となっています。

オススメはJam & Lewisらしさ全開の「I'm Going All The Way」「I Believe」「Everything's Gonna Be Alright」の3曲。

Stokleyのアフリカン・パーカッションを活かした生音Hip-Hop「The Drum (Africa To America)」、トライバル・ゴスペル・メドレー「African Melody (Royal Kingdoms, Rise, My Native Land)」、パワフル・ファンク「The Harder They Are The Bigger They Fall」あたりも印象的です。

それ以外にも、アフリカン・アメリカンの苦難の歴史を感じるゴスペルや、聴く者を優しく包み込むゴスペルがズラリと並びます。

また、本作はグループを支えてきた看板女性シンガーAnn Nesbyが在籍したラスト・アルバムです。本作を置き土産にソロ転向したAnn Nesbyは、Jam & LewisのプロデュースでPerspectiveからデビュー・アルバム『I'm Here For You』(1996年)をリリースすることになります。

Ann Nesby『I'm Here For You』(1996年)


Jam & Lewisが全面プロデュースしたのも本作までであり、Jam & Lewisとタッグを組んだコンテンポラリー・ゴスペル作品という意味では本作までで一区切りということになります。

全曲紹介しときやす。

「Hold On (Pt. 1)」
黒人霊歌のカヴァー。アフリカン・リズムに続き、ア・カペラ・コーラスが歌われ、本作のテーマを提示します。
https://www.youtube.com/watch?v=4-j-bmYbOh8

「I'm Going All The Way」
UKでシングル・リリースされ、UKチャート第27位となっています。リード・ヴォーカルはAnn Nesby。SOB×Jam & Lewisらしい、R&B好きも楽しめるポジティブなコンテンポラリー・ゴスペルに仕上がっています。晴れの日モードにピッタリのトラックだとい思います。僕の一番のお気に入り。The Honey Drippers「Impeach the President」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=zHtA8vusv5E

「Ah Been 'Buked (Pt. 1)」
黒人霊歌のカヴァー。短いながらも、素敵なゴスペル・コーラスを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=tREXVaJydfA

「I Believe」
USでシングル・リリースされ、US R&Bチャート第15位となっています。リード・ヴォーカルはAnn Nesby。これもJam & Lewisらしいダンサブルなコンテンポラリー・ゴスペルに仕上がっています。Ann Nesbyの躍動するヴォーカルが聴く者に希望やパワーを注入してくれます。Ohio Players「Pain」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=o8pYGe70qUA

「Hold On (Pt. 2)」
「Hold On」のパート2。Renee McCallがリード・ヴォーカルをとり、厳かに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=j_NUcn2gCIo

「Everything's Gonna Be Alright」
この曲もシングル・カットされました。リード・ヴォーカルは Billy Steele/Carrie Harrington/Core Cotton/Jimmy Wright。Isaac Hayes「Walk on By」をサンプリング。モダンでダンサブルなJam & Lewisサウンドと、聴く者に生きる勇気を与えてくれるゴスペルらしさの調和が抜群のコンテンポラリー・ゴスペル。次々とリード・ヴォーカルが代わっていくゴスペル・コーラス・グループらしさも楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=dKqEBhsc6fs

「Sun Up To Sundown」
トラディショナル・ワーク・ソングのカヴァー。教会で歌っている姿がイメージできそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=79UjsSOnrMk

「The Lord Will Make A Way」
リード・ヴォーカルはJimmy Wright。Mint ConditionStokley(ds、per)も参加。ヴィンテージ・ソウルの雰囲気も漂う、味わい深いミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=7fxZ2dm7Ybg

「He Took Away All My Pain」
リード・ヴォーカルはAnn Nesby。モダンなレイドバック感が心地好い1曲。Ann Nesbyの歌声が苦痛を追いやってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=-dBtc_i-3-E

「A Place In My Heart」
リード・ヴォーカルはAnn NesbyAnn Nesbyの感動的なヴォーカルが聴く者を優しく包み込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Lgh3KH1XWUg

「The Harder They Are The Bigger They Fall」
リード・ヴォーカルはJimmy Wright。ハード・ファンキー・チューンですが、Jimmy Wrightがパワフルなファンク・サウンドに負けないエネルギッシュなヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=SlR-_7t_NHI

「The Drum (Africa To America)」
Mufundisi Joseph Youngのラップをフィーチャー。Perspectiveとの契約し、Jam & Lewisプロデュースによるデビュー・アルバム『Solo』(1995年)をリリースする男性R&BグループSoloがバック・コーラスを務めます。また、このトラックにもStokley(per)が参加しています。Stokleyのアフリカン・パーカッションを活かした生音Hip-Hopに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=XgmPb557omY

「African Melody (Royal Kingdoms, Rise, My Native Land)」
リード・ヴォーカルはGeoff Jones/Alecia Russell/Carrie Harrington/Patricia Lacy。アフロ・モード全開のトライバル・ゴスペル・メドレー。こういうの意外にあるようでないかも?
https://www.youtube.com/watch?v=QRI7uABkvXM

「A Very Special Love」
リード・ヴォーカルはBilly Steele/Carrie Harrington。軽くパーカッションを効かせつつ、大きな愛を感じる素敵な1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ncQFxyHC-7U

「Strange Fruit」
Billie Holidayで代表的レパートリーとしてお馴染みのジャズ・スタンダード「奇妙な果実」をカヴァー( Lewis Allan作)。当時のアメリカ南部の人種差別による黒人リンチの光景を描いた歌です。リード・ヴォーカルはJayn Bell。アフリカン・アメリカンの苦難の歴史に思いを馳せます。
https://www.youtube.com/watch?v=2AMeYDXIDgU

「Strange Fruit」に関して、当ブログでは
Cassandra WilsonJose Jamesをカヴァーも紹介済みです。
Cassandra Wilson「Strange Fruit」
 https://www.youtube.com/watch?v=paawBHlDa4w
Jose James「Strange Fruit」
 https://www.youtube.com/watch?v=NpYfKMma68A

「Black Butterfly」
リード・ヴォーカルはCore Cotton/Renee McCall。Jam & Lewisらしいサウンド・プロダクションのミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=pOZKhHZGzes

「You've Taken My Blues & Gone」
Langston Hughesのポエムを読み上げるブルージーな小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=viVLHSV32QU

「Livin' The Blues」
リード・ヴォーカルはCore Cotton。前曲の流れを汲むブルージー・ゴスペル。ブルースとゴスペルを巧みに融合させています。
https://www.youtube.com/watch?v=4HIguV8Poj4

「Ah Been 'Buked (Pt. 2)」
「Ah Been 'Buked」のパート2。ラストは厳かに締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=5-fqH78DFbQ

Sound Of Blackness(SOB)の過去記事もご参照下さい。

『The Evolution Of Gospel』(1991年)
エヴォリューション・オブ・ゴスペル

『The Night Before Christmas: A Musical Fantasy』(1992年)
the night before christmas a musical fantasy.jpg

『Time for Healing』(1997年)
タイム・フォー・ヒーリング

『Reconciliation』(1999年)
Reconciliation

『Unity』(2005年)
Unity
posted by ez at 00:30| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月10日

Troop『Deepa』

名曲「Sweet November」収録☆Troop『Deepa』

発表年:1989年
ez的ジャンル:NJS系男性R&Bグループ
気分は... :Sweet November...

今回はNJSを代表するグループTroopの3rdアルバム『Deepa』(1992年)です。

カリフォルニア州パサデナで結成された男性R&BグループTroopの紹介は、ヒットした2ndアルバム『Attitude』(1989年)に続き2回目となります。

3rdアルバムとなる本作『Deepa』(1992年)は、「Spread My Wings」「All I Do Is Think Of You」Jackson 5のカヴァー)という2曲のUS R&BチャートNo.1ヒットが生まれ、アルバムもゴールド・ディスクに輝いた2ndアルバム『Attitude』(1989年)に続くアルバム。

『Attitude』ほどの商業的成功を収めることはできませんでしたが、『Deepa』からもUS R&BチャートNo.1ヒット「Sweet November」The Deeleのカヴァー)が生まれています。

内容的にも、NJSなアップ、メロディアスなミディアム・グルーヴ、ヴォーカル・グループらしいスロウがバランス良く配された充実作だと思います。

しかしながら、本作はSteve RussellJohn HarreldAllen McNeilRodney BenfordReggie Warrenというオリジナル・メンバー5名が集まった最後のアルバムです。本作の後、JohnRodneyReggieの3名がグループを脱退してしまいます。

その意味ではTroopTroopらしかった最後のアルバムといえます。

メンバーのSteve Russellがメイン・プロデュースを務め、それ以外にDemetrius ShippGregory Cauthen等がプロデュースしています。

The WhispersScott兄弟によるデュオWalter & Scottyがゲスト参加しています。

また、Chuckii Booker(key)、Gerald Albright(sax)といったミュージシャンも参加しています。

残りのメンバー2人で『A Lil' Sumpin' Sumpin'』(1994年)、『Mayday』(1998年)という2枚のアルバムをリリースしますが、かつてのような成功を収めることはありませんでした。

前述のUS R&BチャートNo.1ヒットとなった絶品スロウ「Sweet November」がハイライト。スロウ系であれば、Walter & Scottyを迎えた「I Feel You」、美しいストリングスを配した「Come Back to Your Home」、アコギの音色がいい感じの「You Take My Heart With You」あたりもオススメです。

NJS好きの方は、序盤の「Keep You Next to Me」「She Blows My Mind」「I'm Not Gamin'」という三連発を気に入るはず!

メロディアスなミディアム・グルーヴ「Set Me Free」もかなりいいです。

「Sweet November」以外はメンバーらによるオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Praise」
Steve Russellプロデュース。アルバムのイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=rWmPPVlFPjg

「Keep You Next to Me」
Demetrius Shippプロデュース。NJS好きにはフィットするであろうダンサブル・チューン。ヴォーカルワークも含めてキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=WticlrbC7sA

「She Blows My Mind」
Demetrius Shippプロデュース。どこかで聴いたようなNJSであり、当時であればその部分が引っかかったかもしれませんが、今日典型的なNJSとして聴く分には十分楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=5-cZTO1Ss0E

「I'm Not Gamin'」
Demetrius Shippプロデュース。「Keep You Next to Me」から続くNJS三連発。似たようなタイプの曲が続く分、少し不利ですが、NJS好きであれば、むしろワクワクする展開なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=eTd0fLlyo8Q

「Set Me Free」
Steve Russellプロデュース。前3曲から少しテンポを落としたメロディアスなミディアム・グルーヴ。爽快メロウな雰囲気が僕好み!ムーグベースはChuckii Booker。ギター・ソロも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=VMeuDn5njk0

「Strange Hotel」
Gaphlin! Entertainment Groupプロデュース。タイトルの通り、ストレンジな雰囲気のダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=80dGyXSK1M0

「I Feel You」
ここからがスロウ・パート。Gregory Cauthen/Steven Russellプロデュース。Walter & ScottyThe Whispers)との共演(The Scotts名義)。ベテランWalter & Scottyを迎えて、より落ち着いたオトナなTroopを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=aiwQLJw4Tg0

「Sweet November」
Steve Russellプロデュース。The Deeleのカヴァー(Babyface作)。オリジナルは『Material Thangz』(1985年)収録。前述のように、本ヴァージョンはアルバムからの2ndシングルとして、US R&Bチャート第1位のヒットとなった本作のハイライトです。Babyface作品を美しいヴォーカルワークで聴かせてくれる、文句なしの名バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=g52j0mVlVYc

The Deele「Sweet November」
 https://www.youtube.com/watch?v=PmCQHWa0AEk

「Come Back to Your Home」
Steve Russellプロデュース。美しいストリングスをバックに、ヴォーカル・グループとしての彼らの魅力を存分に満喫できるスケールの大きなバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=0pQv3EXOjIQ

「Only When I Laugh」
Gregory Cauthen/Steven Russellプロデュース。ポップなダンサブル・チューンで気分転換といった感じです。前作でプロデュースを手掛けたGerald Levertが作詞でクレジットされています。また、Gerald Albrightがサックス・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=O36H11ziIHA

「Whatever It Takes (To Make You Stay)」
Gregory Cauthen/Allen McNeilプロデュース。アルバムからの1stシングルとして、US R&Bチャート第12位となりました。まるでGerald Levertがプロデュースしたかのようなメロディアスなミディアム・グルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=8tv8KUpCvrg

「You Take My Heart With You」
Steve Russellプロデュース。アコギの音色がアクセントになっている哀愁メロウ・バラード。なかなか雰囲気があって僕好みのバラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=WEhqgz3Ttew

「Deepa」
Gregory Cauthen/Steven Russellプロデュース。タイトル曲はセクシーなミディアム・バラードですが、長尺のせいもあって少し単調な印象も・・・
https://www.youtube.com/watch?v=DLXKa3fNzlU

「Give It Up」
Gregory Cauthenプロデュース。不協和音を織り交ぜたダークな雰囲気を醸し出すバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=QRA6a4lEAJU

「Hot Water」
Gaphlin! Entertainment Group/Allen McNeilプロデュース。打ち込み感を強調したダンサブル・チューンでアルバムを締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=VmsjGmq7ZXY

Troopの他作品もチェックを!

『Troop』(1988年)


『Attitude』(1989年)


『A Lil' Sumpin' Sumpin'』(1994年)


『Mayday』(1998年)
posted by ez at 01:44| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする