2020年10月15日

Naughty By Nature『19 Naughty III』

大ヒット「Hip Hop Hooray」収録☆Naughty By Nature『19 Naughty III』

発表年:1999年
ez的ジャンル:Tommy Boy系イースト・コーストHip-Hop
気分は... :アイデンティティからナラティビティへ!

90年代に人気を博したHip-HopユニットNaughty By Natureの大ヒット・アルバム『19 Naughty III』(1993年)です。

1986年にニュー・ジャージー州イースト・オレンジで結成されたTreachVin Rock(Vinnie)の2MC、DJのKay Geeから成る3人組Hip-HopユニットNaughty By Natureの紹介は、『Naughty by Nature』(1991年)、『Nineteen Naughty Nine: Nature's Fury』(1999年)に続き3回目となります。

前回『Nineteen Naughty Nine: Nature's Fury』(1999年)の記事エントリーは約10年前でした。当時はKay Geeがグループを脱退し、TreachVin Rockの2人体制でしたが、その直後にKay Geeが復帰し、トリオ復帰アルバム『Anthem Inc.』(2011年)をリリースしています。

本作『19 Naughty III』(1993年)は、Naughty By Natureとしての2ndアルバムとなります。

2ndアルバムなのに3rdアルバムと錯覚しそうな『19 Naughty III』のタイトルとなっているのは、本作のリリース年である「1993」の語呂合わせだと思います。また、New Style時代のアルバム『Independent Leaders』(1989年)も含めれば3枚目のアルバムということになるのかもしれません。

成功を収めた『Naughty by Nature』(1991年)の勢いはさらに増し、本作『19 Naughty III』もUSアルバム・チャート第3位、同R&Bアルバム・チャート第1位という大ヒット・アルバムとなりました。

S.I.D. Reynoldsプロデュースの2曲を除き、Naughty By Natureのセルフ・プロデュースです。

Heavy DRottin RazkalsFreddie FoxxxQueen Latifahがフィーチャリングされています。

本作といえば、USチャート第8位、US R&Bチャート第1位となった大ヒット曲「Hip Hop Hooray」がハイライトですね。

それ以外にシングルになった「It's On」「Written On Ya Kitten」Naughty By Natureらしさを楽しめます。

Queen Latifahをフィーチャーした「Sleepin' On Jersey」Heavy Dをフィーチャーした「Ready For Dem」、アッパーな「The Only Ones」あたりも僕好みです。

Hip-Hopらしいストリート感覚とHip-Hopファン以外も楽しめるキャッチーさのバランスが絶妙なNaughty By Natureらしい1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「19 Naughty III」
Taana Gardner「Heartbeat」ネタのハートビートが印象的なタイトル・トラックがオープニング。不穏な空気が漂いますが、Otis Redding and Carla Thomas「Tramp」のブレイクと共にハード・コアに躍動します。Doug E. Fresh, Slick Rick and The Get Fresh Crew「The Show」、自らのクラシック「O.P.P.」ネタも使われています。
https://www.youtube.com/watch?v=OGC9-Zhrovg

「Hip Hop Hooray」
USチャート第8位、US R&Bチャート第1位となった大ヒット・シングル。シンセによる尺八のイントロに続き、Hip-Hop万歳!と高らかに叫ぶHip-Hopアンセムですね。彼ららしいキャッチーな魅力を満喫できます。Hip-Hop好き以外でも楽しめるからこそ大ヒットに結びついたのだと思います。The Isley Brothers「Make Me Say It Again Girl (Part 1 & 2)」、Five Stairsteps「Don't Change Your Love」、Sylvia Striplin「You Can't Turn Me Away」James Brown「Funky President (People It's Bad)」をサンプリング。

Spike Leeが監督し、Queen LatifahEazy-EMonie LoveDa Youngsta'sKris Kross2pacRun-D.M.C.が出演しているPVにも注目です。
https://www.youtube.com/watch?v=Rz1Xn1vzOM4

アルバム未収録ですが、Pete Rockのリミックスあたりもチェックしてみては?
「Hip Hop Hooray (Pete Rock Remix)」
https://www.youtube.com/watch?v=fvnghuRobZU

また、50トラック以上のサンプリング・ソースとなっています。

「Ready For Dem」
Heavy Dをフィーチャー。突進力のあるトラックですが、この時代らしくラガ・マフィンのエッセンスも取り入れています。Sly & The Family Stone「Sing a Simple Song」、Melvin Bliss「Synthetic Substitution」、James Brown「Funky Drummer」Orange Krush「Action」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=1mnEijnZhos

「Take It To Ya Face」
Malcolm McLaren「World's Famous」をサンプリングしたトラックでKay Geeのセンスを楽しみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=HcBEeDigWz4

「Daddy Was A Street Corner」
ストリートらしさを感じる1曲。Ice Cube「Steady Mobbin'」、Big Daddy Kane「Ain't No Half-Steppin'」等のヴォーカル・ネタが使われています。
https://www.youtube.com/watch?v=lFZjBpDH8tM

「The Hood Comes First」
不穏な雰囲気のトラックですが、Johnny Pate「Shaft in Africa (Addis)」をサンプリングし・ネタがいいアクセントになっているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=Rz6AYrqobMc

「The Only Ones」
S.I.D. Reynoldsプロデュース。Nu Shooz「I Can't Wait」、Ohio Players「Funky Worm」、James Taylor and The Flying Machine「Knocking 'Round the Zoo (1971 Version)」、Melvin Bliss「Synthetic Substitution」をサンプリングしたアッパー・トラックの疾走感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=_qmzHjTskRw

「It's On」
S.I.D. Reynoldsプロデュース。アルバムからの2ndシングル。途中まではストリートなドラマの1シーンといった雰囲気です。Donald Byrd「French Spice」をはじめ、Lafayette Afro Rock Band「Hihache」、Grover Washington Jr.「A Secret Place」、Michael Jackson「Smooth Criminal」をサンプリング。A Tribe Called Quest feat. Leaders Of The New School and Kid Hood「Scenario (Remix)」やApache「Gangsta Bitch」ネタの引用も印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=4irRTSNyPSE

アルバム未収録ですが、The BeatnutsによるPete Rock & C.L. Smooth「On and On」ネタのリミックスもチェックを!
「It's On (Beatnuts Remix)」
https://www.youtube.com/watch?v=7J0oL6cK_3k

「Cruddy Clique」
Buddy Miles Express「Train」、Bob James「Nautilus」をサンプリング。激しいビートに乗せて、叩きつけるようなフロウでリアルなストリートの姿を訴えます。
https://www.youtube.com/watch?v=d2hH1zP-_68

「Knock Em Out Da Box」
Rottin Razkalsをフィーチャー。Isaac Hayes「Ike's Mood I」、Skull Snaps「It's a New Day」をサンプリングした哀愁トラックが印象的です。Slick Rick「Children's Story」 の声ネタも使われています。90年代前半ならではのブラック・パワーが漲った仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=xhoemq-d-mw

「Hot Potato」
Freddie Foxxxをフィーチャー。畳み掛けるようなフロウながらもリズミックなのがいいですね。Bob James「Take Me to the Mardi Gras」をサンプリング。The Honey Drippers「Impeach the President」、James Brown「Funky Drummer」のドラム・ネタも使われています。
https://www.youtube.com/watch?v=aZeCwyF358s

「Sleepin' On Jersey」
Queen Latifahをフィーチャー。Earth, Wind & Fire「Sunshine」のベースラインをサンプリング。また、Public Enemy「Bring the Noise」、Syl Johnson「Different Strokes」、さらに自らの「Uptown Anthem (Video Mix)」のヴォーカル・ネタが使われています。彼らのTommy Boyとの契約を後押ししてくれたQueen Latifahとの相性は抜群です。Tommy Boyらしい雰囲気に溢れた好トラックだと思います。大好き!
https://www.youtube.com/watch?v=RQBvSjqxi0k

「Written On Ya Kitten」
アルバムからの3rdシングル。Quincy Jonesの息子QD IIIもプロデュースに加わっています。Galt MacDermot「Stockyard」をサンプリング。テンポを落としたユルいトラックがいい感じです。僕好みの1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=h6Ax87PC0Yw

アルバム未収録ですが、The Isley Brothers「Between The Sheets」をサンプリングしたリミックスもあります。
「Written On Ya Kitten (Shandi's Smooth Radio Edit)」
https://www.youtube.com/watch?v=buOwTPqLqiA

「Sleepwalkin' II」
次の「Shout Outs」と2曲で1トラックのような表記のリソースもありますが、僕の保有CDでは別トラックになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=8BzT2pEumtU

「Shout Outs」
次作『Poverty's Paradise』にもGordon Chambersをフィーチャーした「Shout Out」というトラックが収録されており、ややこしいです。「Shout Out」の方が大好きなトラックなのですが、この「Shout Outs」とは雰囲気が異なります。
https://www.youtube.com/watch?v=J2CkPrbiDg4

CDにはボーナス・トラックとして、「Hip Hop Hooray (Entended Mix)」「The Hood Comes First (Instrumental)」の2曲が追加収録されています。

Naughty By Natureの他作品もチェックを!

『Naughty by Nature』(1991年)


『Poverty's Paradise』(1995年)


『Nineteen Naughty Nine: Nature's Fury』(1999年)


『IIcons』(2002年)


『Anthem Inc.』(2011年)
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2020年09月30日

Kruder & Dorfmeister『G-Stoned』

ウィーンのジャジー・ダウンテンポ・デュオ☆Kruder & Dorfmeister『G-Stoned』

発表年:1993年
ez的ジャンル:ウィーン産ジャジー・ダウンテンポ/トリップホップ
気分は... :『Bookends』よく聴いたなぁ・・・

今回はウィーン産ジャジー・ダウンテンポ、Kruder & Dorfmeister『G-Stoned』(1993年)です。

Kruder & Dorfmeisterは、Peter KruderRichard Dorfmeisterというオーストラリア、ウィーン出身の2人が結成したユニット。

本作『G-Stoned』(1993年)は彼らのデビューEPとなります。

彼らは『Conversions: A K&D Selection』(1996年)、『DJ-Kicks: Kruder & Dorfmeister』(1996年)等の DJミックス・アルバムもリリースしています。

Richard Dorfmeisterは、Rupert HuberとのユニットToscaや、Roland AppelChristian PrommerというTruby TrioおよびFauna Flashのメンバー2人と組んだユニットVoom : Voomとしても作品をリリースしています。

一方、Peter Kruderはソロ・プロジェクトPeace Orchestra名義でも作品をリリースしています。

本作といえば、Simon & Garfunkel『Bookends』(1968年)を模したジャケが印象的ですよね。僕も音以前にこのジャケで手元に欲しいと思っていた作品です。

Simon & Garfunkel『Bookends』(1968年)


当ブログではSimon & Garfunkel(S&G)を取り上げたことは一度もありませんが、学生の頃はかなり聴いていました。特に『Bookends』は好きなアルバムでしたね。

そのため、本作のジャケを目にしたとき、かなり興奮した記憶があります。まぁ、Simon & GarfunkelKruder & Dorfmeisterとではリスナー層が全く異なるのでS&Gの良さを力説したところでピンと来ないかもしれませんが・・・

そんなジャケ先行のイメージも強い本作ですが、内容的にも当時としては斬新なジャズ・ブレイク/ダウンテンポとしてシーンに大きなインパクトを残した1枚です。

特にジャズとトリップ・ホップを新結合させたあたりに彼らのセンスの良さを感じます。

人気トラック「High Noon」をはじめ、今聴いてもまったく飽きのこない全4トラックです。

静かなる音の新結合(イノベーション)をご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Definition」
フルート、ピアノ、ヴァイヴの音色が心地好いジャズ・ブレイク。クラブジャズの登場を予感させるブレイクビーツですね。
https://www.youtube.com/watch?v=_Ora8MYUieo

「Deep Shit (Pt. 1 and 2)」
Lafayette Afro Rock Band「Azeta」ネタのムーグ・ベースの不気味な響きは印象的なジャジー・トリップ・ホップ。Akido「Awade (We Have Come)」、Herbie Hancock「You'll Know When You Get There」、Skull Snaps「It's a New Day」のサンプリングも散りばめられています。トリップ・ホップをジャズの切り口から提示したトラックに静かなる衝撃を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=Sd0rdkVoH80

「High Noon」
本作の中でも特に人気の高いトラックですね。ブルース・ハープの音色が印象的なジャジー・ダウンテンポ。クラブジャズを先取りしたような彼らのセンスに脱帽です。The Doobie Brothers「Here to Love You」のドラム、Elvis Presley「Blue Moon」のヴォーカル、Giorgio Moroder「Too Hot to Handle」のサウンド・エフェクトといったネタも散りばめられています。
https://www.youtube.com/watch?v=OTZOqeDtb10

「Original Bedroom Rockers」
Bob James「Nautilus」、Bill Withers「Kissing My Love」をサンプリングしたベッドルーム・ダウンテンポ。官能系トリップ・ホップとでも形容したくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=PLNCKAIkYn8

ご興味がある方はToscaVoom : VoomPeace Orchestraのアルバムもチェックを!

Tosca『Opera』(1997年)


Tosca『Suzuki』(2000年)


Tosca『Dehli9』(2003年)


Tosca『J.A.C.』(2005年)


Tosca『No Hassle』(2009年)


Tosca『Odeon』(2013年)


Tosca『Outta Here』(2014年)


Tosca『Going Going Going』(2017年)


Voom : Voom『Peng Peng』(2006年)


Peace Orchestra『Peace Orchestra』(1999年)
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2020年09月23日

II D Extreme『From One Extreme to Another』

バラードを強化した2nd☆II D Extreme『From One Extreme to Another』

発表年:1996年
ez的ジャンル:男性R&Bグループ
気分は... :水槽の脳・・・

90年代男性R&Bグループ作品からII D Extreme『From One Extreme to Another』(1996年)です。

D'Extra WileyRandy GillJermaine Mickeyの3名がワシントンD.C.で結成した男性R&BグループII D Extremeの紹介は、デビュー・アルバム『II D Extreme』(1993年)に続き2回目です。

人気男性R&BシンガーJohnny Gillの実兄Randy Gillが在籍するグループということで注目され、デビューしたII D Extreme

デビュー・アルバム『II D Extreme』(1993年)からは全米R&Bチャート第6位の「Cry No More」というシングル・ヒットが生まれました。

前作『II D Extreme』は後期NJS的な作品でしたが、素晴らしいコーラスワークを活かしたミディアム〜スロウ系も充実していました。

2ndとなる本作『From One Extreme to Another』(1996年)は、実力派らしいヴォーカルワークを活かしたミディアム〜スロウ中心の構成となっています。

残念ながら、本作『From One Extreme to Another』の後、新たなメンバーも迎え、さらに進化を遂げる計画でしたが、不運もあってグループは歴史に幕を閉じました。

メイン・プロデューサーは、メンバーD'Extra WileyTim Carmon

シングル曲になった「You Got Me Goin'」はダンサブルですが、それ以外はオーセンティックなバラードが中心であり、流行に目もくれず本格派で勝負しようというグループの気概を感じます。

派手さはありませんが、聴き応え十分の1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Prelude (Just Understand)」
D'Extra Wiley/Tim Carmonプロデュース。アルバムを象徴するミディアム・バラードによるプレリュード。
https://www.youtube.com/watch?v=KbhQNWy_-tw

「You Got Me Goin'」
D'Extra Wiley/Tim Carmon/Gordon Campbellプロデュース。Lalah Hathaway/Donna Dobsonがゲスト・ヴォーカルで参加し、Red Eyeらのラップがフィーチャリングされています。シングルにもなりました。ダンサブルでキャッチーなミディアム・グルーヴはシングル向きですが、このタイプはこの1曲のみです。
https://www.youtube.com/watch?v=iOEb_9VBPio

「You Can't Have My Love」
D'Extra Wiley/Kuk Harrell/Laney Stewartプロデュース。90年代男性R&Bグループらしいミディアム・バラード。オーセンティックですが、ソウルではなくR&Bな感じが逆に良いのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=TOl3g4JtQyM

「If I Knew Then (What I Know Now)」
D'Extra Wiley/Tim Carmon/Del Atkinsプロデュース。実力派グループらしい本格派バラード。ここでもオーセンティックな魅力が光ります。
https://www.youtube.com/watch?v=C1YT4RxMApg

「Farewell... Love, D'Extra」
D'Extra Wiley/Tim Carmonプロデュース。ピアノをバックに歌い上げる感動バラード。エンディングを迎える頃には涙腺が緩くなっていそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=Z74ER8C5A7I

「Love You Too Much」
D'Extra Wiley/Tim Carmonプロデュース。僕好みのアーバン・ナイトなR&Bバラード。摩天楼が似合いそうなラブ・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=p1mtW1w6-RA

「Lyin' Here Thinkin'」
D'Extra Wiley/Tim Carmon/Tymme Reitzプロデュース。90年代らしい質感のR&Bバラード。ジワジワと高揚していく雰囲気がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=retZSeORdhs

「Intermission」
D'Extra Wiley/Jeff Carruthersプロデュース。正にインターミッションな小休止的1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=f54pJjutc4k

「Sticks & Stones」
D'Extra Wiley/Kuk Harrellプロデュース。素晴らしいコーラスワークが冴えるビューティフル・バラード。彼らがバラード勝負したくなるのがよく分かります。
https://www.youtube.com/watch?v=gulBXu5Aygo

「Shoulders」
D'Extra Wiley/Raymond Wiley/Jeff Carruthersプロデュース。本格派R&Bバラードですが、こういった曲で暑苦しくならないのが好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=RSSRBxn_cH0

「If Push Comes To Shove」
D'Extra Wiley/Tim Carmon/Arvel McClintonプロデュース。久々にリズミックなトラックですが、あくまで歌を聴かせるための曲になっているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=uKctDg64I0E

「Seasons (Of Love)」
D'Extra Wiley/Jeff Carruthersプロデュース。映画・ドラマのエンディングテーマになりそうな本格派バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=n3p7zsb73P4

「Become As One」
D'Extra Wiley/Tim Carmonプロデュース。さり気ないですが、ジェントルな歌声の中に彼らの魅力が滲み出ている素敵なバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=z59zBaytFe4

「Slowly But Surely (I'm Falling In Love)」
D'Extra Wiley/Jeff Carruthersプロデュース。美しいイントロと共に始まるスケールの大きなバラード。聴き応え十分です。
https://www.youtube.com/watch?v=8L5Or6nq05g

「Postlude (Love You Completely)」
D'Extra Wiley/Tim Carmonプロデュース。余韻を味わいながらアルバムは幕を閉じます。
https://www.youtube.com/watch?v=45T30FkOhxQ

『II D Extreme』(1993年)
II D Extreme
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2020年09月09日

Repercussions『Charmed Life』

フューチャー・ソウル色が強調された2nd☆Repercussions『Charmed Life』
repercussions charmed life.jpg
発表年:1997年
ez的ジャンル:N.Y.フューチャー・ソウル
気分は... :ディオニソス神・・・

N.Y.ジャズ・ファンク・グループRepercussionsの2ndアルバム『Charmed Life』(1997年)です。

Repercussionsの紹介は、Steely Dan作品でお馴染みのGary Katzがプロデュースした1stアルバム『Earth And Heaven』(1995年)に続き2回目となります。

ジャズ・ファンク・バンド然としていた1st『Earth And Heaven』(1995年)に対して、本作『Charmed Life』(1997年)はドラムの生演奏は殆どなく、プログラミング中心のダンス・ミュージック/フューチャー・ソウル色が強調され、ドラムンベース、ジャングル、レゲエ/ダブなどのエッセンスも取り入れています。

『Earth And Heaven』(1995年)と同じグループのアルバムと思えない部分も多く、そこで賛否が分かれる1枚かもしれません。

本作におけるメンバーはNicole Willis(vo、key)、Andy Faranda(g)、Daniel Wyatt(congas、prog、key、vo)、Gordon "Nappy G" Clay(per、vo、prog)、Genji Siraisi(prog、b、back vo)、Jonathan Maron(key、b、g)という6名。

Gordon "Nappy G" ClayGenji SiraisiJonathan Maronの3名は同時期に同じくN.Y.で活動していたジャズ・ファンク・グループGroove Collectiveのメンバーも掛け持ちしていました。

ただし、本作ではバンドというよりも、曲単位のプロジェクト色が強くなっています。

メンバー以外にNikki & Ivy Hewlett(back vo)、Itaal Shur (el-p、prog)、Charles Stella(g、key、melodica)、Maj(vo、g)、Rob Solomon(vo)、Dennis Martin(key)、Bill Ware III(vibe)、Rozz Nash(back vo)、Barney McCall(p)、Albin Janosczka(key)、Jay Denes(key、prog)、Lisa Shaw(vo)、Aya(vo)、Gordon Clay(rap、key)、Tanveer(tabla)、Babee Power(vo)、Scott Barkham(key)、Courtney Williams(ds)といったミュージシャンが参加しています。

特に「Love, Again」「Moving On」「Let The Games Begins」「Charmed Life」「Personal Favorite」あたりを聴けば、本作の魅力を実感できると思います。

破壊と創造の神ディオニソスを思い起こすような2ndアルバムです。

全曲紹介しときやす。

「Love, Again」
Charles Stella/Daniel Wyattプロデュース。本作らしいプログラミングを駆使したダンサブルなフューチャー・ソウル。Nicole Willisのヴォーカルが映える仕上がりです。ジャズ・ファンク好きよりもクラブミュージック好き向けのオープニングです。
https://www.youtube.com/watch?v=MdKnSNZVaPM

「Remember」
Genji Siraisiプロデュース。Nicole Willisと共にRob Solomonがリード・ヴォーカルをとるダンサブルなフューチャー・ソウル。シングル向きのキャッチーな仕上がりです。

「Climbling」
Gordon "Nappy G" Clay/Jay Denesプロデュース。リード・ヴォーカルはLisa Shaw。クラブ仕様のセクシー&コズミックなダンサブル・チューンは僕好み。

「Moving On」
Jonathan Maron/Itaal Shurプロデュース。リード・ヴォーカルはAyaAyaの透明感のあるヴォーカルとアコースティックな質感が映えるメロウなダンサブル・チューン。Aya好きの僕には大歓迎の1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=HMM13FbAaow

ロンドン生まれ、シンガポール育ちの女性シンガーAya(Lysa Aya Trenier)については、当ブログでもソロ・アルバム『Strange Flower』(2004年)や、彼女を大きくフィーチャーしたBlue Six『Beautiful Tomorrow』(2002年)を紹介済みなので、ご興味がある方はそちらもチェックを!

Aya『Strange Flower』(2004年)
Strange Flower

Blue Six『Beautiful Tomorrow』(2002年)
Beautiful Tomorrow

「Let The Games Begins」
Gordon Clayのラップをフューチャーしたフューチャー・ソウル。フューチャリスティックな雰囲気にタブラによるアクセントが効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=DweZtrXUbfk

「Time To Say Goodbye」
Jonathan Maronプロデュース。リード・ヴォーカルはMaj。アーバンなミディアム・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=DtmAJ5-QAjM

「From The Control Tower」
Charles Stella/Daniel Wyattプロデュース。ダンスホール・レゲエ/ダブのエッセンスを取り入れたインスト・チューン。メロディカによるアクセントがいい感じです。

「Love Me Now」
Andy Faranda/Jay Denesプロデュース。リード・ヴォーカルはNicole WillisとBabee Power。このトラックもレゲエ調です。
https://www.youtube.com/watch?v=8_QKbHxJLuE

「Dream」
Genji Siraisiプロデュース。ドラムンベースを全面に取り入れたダンサブル・チューン。完全にフロア仕様ですね。

「Charmed Life」
Nicole Willis/Charles Stella/Daniel Wyattプロデュース。タイトル曲はフューチャリスティックな疾走感が格好良いフューチャー・ソウル。Nicole Willisのヴォーカルの躍動感が映えます。
https://www.youtube.com/watch?v=r8etQuR5Www

「Friendly Way」
Andy Faranda/Genji Siraisiプロデュース。少しジャングル風のエッセンスも取り入れたインスト・チューン。

「Personal Favorite」
Nicole Willis/Charles Stella/Daniel Wyattプロデュース。Hip-Hop×レゲエ/ダブ×ネオソウル×ドラムンベースなクロスオーヴァーが面白い1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=qMvX_fVyZJo

「Natural High」
Jonathan Maronプロデュース。リード・ヴォーカルはMaj。本作で唯一生ドラムの演奏が聴けるネオソウル・チューン。

「If You Ever」
Nicole Willis/Charles Stella/Daniel Wyattプロデュース。ラストはアコギをバックにNicole Willisが素敵な歌声を聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=1gXRsfVWoII

『Earth And Heaven』(1995年)
アース・アンド・ヘヴン
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2020年08月29日

Erykah Badu『Live』

器の大きさを実感するライヴ☆Erykah Badu『Live』

発表年:1997年
ez的ジャンル:ネオソウル・クイーン
気分は... :躍動するエリカ様・・・

首相辞任という大きなインパクトのあった昨晩でしたね。

その流れを受けた『朝まで生テレビ』をみていたら、記事アップが大幅に遅れてしまいました。

今回はネオソウルの女王Erykah Baduのライヴ・アルバム『Live』(1997年)です。

これまで当ブログで紹介したErykah Badu作品は以下の4枚(発売順)。

 『Mama's Gun』(2000年)
 『Worldwide Underground』(2003年)
 『New Amerykah: Part One (4th World War)』(2008年)
 『New Amerykah Part Two: Return Of The Ankh』(2010年)

デビュー・アルバム『Baduizm』(1997年)がUSアルバム・チャート第2位、同R&Bアルバム・チャート第1位の大ヒットとなり、一躍ネオソウル・クイーンとなったErykah Badu

本作『Live』は、大ヒットした『Baduizm』の勢いに乗ってリリースされたライヴ・アルバムです。

僕は『Baduizm』『Live』の2枚共にリアルタイムで愛聴しましたが、僕に大きなインパクトを与えたのは『Live』の方でした。『Baduizm』というスタジオ・アルバムの器では容量不足であることを感じさせたのが『Live』でした。

本作もUSアルバム・チャート第4位、同R&Bアルバム・チャート第1位の大ヒットとなりました。

プロデュースはErykah BaduNorman Hurt

メンバーはErykah Badu(vo)、Norman Hurt(key)、Hubert Eaves IV(b)、Charles "Poogie" Bell(ds)、N'dambi(back vo)、Karen Bernod(back vo)、Joyce M. Strong(back vo)。

大ヒット・デビュー・アルバム『Baduizm』収録曲のライヴ・ヴァージョンならではの味わいを楽しむも良し、「Tyrone」「Ye Yo」といった本作ならではのオリジナルを楽しむも良し、「Searching」Roy Ayers)、「Boogie Nights/All Night」Heatwave/Mary Jane Girls/Tom Browne)、「Stay」Rufus & Chaka Khan)というカヴァーを楽しむも良し!

Erykah Baduというアーティストのスケールの大きさを実感させ、『Mama's Gun』(2000年)以降の飛躍を予感させる重要なライヴ・アルバムです。

全曲紹介しときやす。

「Rimshot (Intro)」
『Baduizm』収録曲。いきなりMiles Davis「So What」の引用から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=rFx49QyazG4

「Otherside of the Game」
『Baduizm』収録曲(The Rootsプロデュース)。しっとりとしたスタジオ・ヴァージョンに対して、ライヴ・ヴァージョンはよりエモーショナルな雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=690MYP8ZSB0

「On & On」
『Baduizm』収録曲。ヒットしたデビュー・シングルのライヴ・ヴァージョン。元々ネオソウルを感じる楽曲ですが、ライヴ・ヴァージョンになるとさらにErykah Baduというアーティストの個性が前に出てきます。
https://www.youtube.com/watch?v=B4PcWotaTYc

「Reprise」
『Baduizm』収録曲。ジャジーな繋ぎの1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=VRKvIbjpO-8

「Appletree」
『Baduizm』収録曲。スタジオ・ヴァージョン以上にジャジー・フィーリングであり、Erykahの艶めかしい個性が浮き彫りになったライヴならではの1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=VUEcwLlRbiQ

「Ye Yo」
Erykah Badu作。Erykahの魂の叫びが感動的なバラード。バック・コーラス隊との一体感もいい雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=dWCYjTVYt4k

M.O.P.「Take a Minute」のサンプリング・ソースとなっています。
M.O.P.「Take a Minute」
 https://www.youtube.com/watch?v=3rr8YnDLBfY

「Searching」
Roy Ayersのカヴァー。オリジナルは『Vibrations』(1976年)収録。オリジナルのメロウネスを引き継いだ実にいい雰囲気のカヴァーに仕上がっています。終盤にはBobby Caldwell「What You Won't Do for Love」を引用したキーボードで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=7uA7QBgM16M

「Boogie Nights/All Night」
Heatwave「Boogie Nights」Mary Jane Girls「All Night Long」のカヴァー・メドレー。実際には「All Night Long」を中心に、
Heatwave「Boogie Nights」Tom Browne「Funkin' for Jamaica (N.Y.) 」のカヴァーを織り交ぜたファンク/ディスコ好きの心を擽る内容になっています。
https://www.youtube.com/watch?v=dmKjU1GB4l0

「Certainly」
『Baduizm』収録曲。オリジナルの雰囲気に近いですが、緩急のアクセントをつけているのがライヴ・ヴァージョンならではです。
https://www.youtube.com/watch?v=a0Z9Y_88hCw

「Stay」
Rufus & Chaka Khanのカヴァー。オリジナルは『Street Player』(1978年)収録。エリカ様がChaka Khanをカヴァーするのは自然な流れを感じます。オリジナルの「Stay」も大好きですが、ここではネオソウルらしい「Stay」を聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Bc4AezWceUc

「Next Lifetime (Interlude)」
終盤に向けたインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=zDcK_L3QZuo

「Tyrone」
Erykah Badu/Norman Hurt作。本作からのリード・シングル。落ち着いた雰囲気のミディアムですが、エリカ様らしい語り口を楽しめる1曲に仕上がっています。Big K.R.I.T.「Everlasting」等のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=YY2-mrsXgMM

「Next Lifetime」
『Baduizm』収録曲。12分超の長尺演奏です。エリカ様のみならず、N'dambi、Karen Bernod、Joyce M. Strongという女性コーラス隊3名のソロもフィーチャリングし、各人の個性を楽しめます。中盤からはRene & Angela「You Don't Have to Cry」が引用されています。
https://www.youtube.com/watch?v=Wu78_iiEjfw

「Tyrone (Extended Version)」
「Tyrone」のExtended Version。イマイチの本ヴァージョン追加の意味がわかりません。
https://www.youtube.com/watch?v=Jh-Swub_2UM

Erykah Badu作品の他作品もチェックを!

『Baduizm』(1997年)


『Mama's Gun』(2000年)
Mama's Gun

『Worldwide Underground』(2003年)
Worldwide Underground

『New Amerykah: Part One (4th World War)』(2008年)


『New Amerykah Part Two: Return Of The Ankh』(2010年)
New Amerykah Part Two: Return of the Ankh
posted by ez at 05:40| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする