2022年06月08日

Mista & Mrs. Taylor『Love Joy & Pain』

夫婦Hip-Hopデュオ☆Mista & Mrs. Taylor『Love Joy & Pain』

発表年:2008年
ez的ジャンル:夫婦Hip-Hopデュオ
気分は... :クリスチャンHip-Hop?

2000年代R&B/Hip-HopからMista & Mrs. Taylor『Love Joy & Pain』(2008年)です。

Mista & Mrs. TaylorDerekTeresaTaylor夫妻デュオ。

これまで『Love Joy & Pain』(2008年)、『Set the Atmosphere』(2009年)といったアルバムをリリースし、2019年にはEP「Still Here」をデジタル配信しています。さらに今年に入って「Sepia」をデジタル・リリースしています。

彼らの音楽はクリスチャンHip-Hopというスタイルで形容されますが、ヴォーカル多めのHip-Hopというのが僕の印象です。

4th Man Recordsからリリースされた本作『Love Joy & Pain』(2008年)は、

Daniel DavisKP(Kip Wilson)D-Low(David Lowe)Q-Bone(Quincy Wade)Len HeliegDerrick BriggsEllis Taylorがプロデューサーとして起用されています。

かなりスタイルの異なるトラックが混在しているので、アルバムに一貫性は感じませんが、反対に1枚でいろいろなスタイルを楽しめる作品ともいえます。

僕の場合、「Beautiful」「More to Life」「Ride」「One Day」といったジャジー&メロウHip-Hopトラックがお気に入り。

ピアノが印象的なHip-Hopトラック「Sunny Dayz」、ソウルフルな「Keep Ya Head UP」「Love Thang」、フューチャリスティックな「It's not Easy」も僕好み。

日本ではほとんど知名度のないユニットだと思いますが、聴いてみるとなかなか楽しめます。

全曲紹介しときやす。

「Sunny Dayz」
Daniel Davisプロデュース。ピアノが印象的なHip-Hopトラックと開放的なヴォーカル/ラップが心地よいミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=-WXQYWrUyZM

「Beautiful」
KPプロデュース。ジャジー&メロウなHip-Hopトラック。当時のアングル・ジャジーHip-Hopがお好きだった人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=94Qc5-Od2LM

「Ain't Going Back」
KPプロデュース。前トラック「Beautiful」から一転し、当時のメジャーHip-Hop寄りの仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=uIsIf-vxHu0

「Keep Ya Head UP」
KPプロデュース。Teresaの華のあるヴォーカルをはじめ、ソウルフル&メロディアスな仕上がりが僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=hznI5-fUD8M

「More to Life」
D-Lowプロデュース。メロウ・ギターのループが心地よいトラックをバックに、Teresaが艶やかなヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Gf_3ei4Ca6g

「Ride」
Q-Boneプロデュース。アングル・ジャジーHip-Hop好きが気に入りそうなメロウ・トラック。派手さはありませんが、グッド・ヴァイヴを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=RTB8OTlNNbM

「Love Thang」
Len Heliegプロデュース。Teresaの切々としたヴォーカルが伝わってくる哀愁ソウルフル・チューン。このユニットらしいソウルフルなヴァイヴが伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=MX5D20130yc

「One Day」
D-Lowプロデュース。ジャジーHip-Hop好きは気に入るであろうメロウ・グルーヴ。揺らめくメロウ・グルーヴとTeresaの艶やかなヴォーカルの組み合わせがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=vlYjnEcram4

「Remember Dem Day's」
KPプロデュース。DerekのラップをメインとしたHip-Hopトラック。DJ Scribeによるスクラッチや早回しが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=OAd_h7AsRZI

「Get Yo Hands Up」
Daniel Davisプロデュース。不穏な空気の漂うダークトーンのHip-Hopトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=LMCUS1Y5jDM

「Why do I do」
Derrick Briggsプロデュース。妖しげなビートが印象的なトラック。2000年代前半の音っぽいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Ay_d-X0nEio

「Poppin Lids」
KPプロデュース。DJ Scribeによるスクラッチがアクセントになっている哀愁Hip-Hop。
https://www.youtube.com/watch?v=M36H0zGHICM

「Bow Down」
Ellis Taylorプロデュース。「Why do I do」と同じく妖しげなビートと妖艶なTeresaのヴォーカルが印象的なトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=cMnexzUhD0U

「It's not Easy」
Len Helieg/KPプロデュース。ラストは少しフューチャリスティックなメロウHip-Hopで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=5mBAKiDdwDU

『Set the Atmosphere』(2009年)
posted by ez at 01:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月20日

Maxwell『BLACKsummers'night』

三部作シリーズの第一弾☆Maxwell『BLACKsummers'night』

発表年:2009年
ez的ジャンル:セクシー男性R&B
気分は... :ライヴ・レコーディングの魅力!

孤高の官能R&BシンガーMaxwell『BLACKsummers'night』(2009年)です。

1973年N.Y.ブルックリン生まれの男性R&BシンガーMaxwell(本名Gerald Maxwell Rivera)について、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Maxwell's Urban Hang Suite』(1996年)
 『Embyra』(1998年)
 『Now』(2001年)

4thアルバムとなる『BLACKsummers'night』(2009年)は、前作『Now』(2001年)から約8年のブランクを経てリリースされた作品であり、全三部作シリーズの第一弾アルバムです。

その後、シリーズ第二弾『blackSUMMERS'night』(2016年)がリリースされましたが、第三弾『blacksummers’NIGHT』(仮題)は未リリースであり、シリーズは完結していません。

話を『BLACKsummers'night』に戻すと、アルバムはUSアルバム・チャート、同R&Bアルバム・チャート共にNo.1となり、グラミーでも最優秀男性R&Bアルバム賞、最優秀男性R&Bヴォーカル・パフォーマンス賞(「Pretty Wings」)を受賞し、鮮やかな復活を印象づけた1枚です。

プロデュースはMaxwell本人(MUSZE名義)とHod David

全曲ライヴ・レコーディングであり、Derrick Hodge (b)、Chris Dave (ds)、Hod David(g)、Federico Pena(key)、Shedrick Mitchell(org)、Keyon Harrold(tp)、Saunders Sermons II(tb)、Kenneth Whalum III(sax)等がレコーディングに参加しています。

なんと言っても、後に『Black Radio』(2012年)をリリースするRobert Glasper Experiment(RGE)のメンバーであるDerrick Hodge (b)、Chris Dave (ds)の参加が目を引きます。

さらにはKeyon Harrold(tp)を含めて、今ジャズの人気アーティストの参加が興味深い1枚となっています。

当時は今ジャズ・ムーブメント以前であり、そういった観点から本作に注目した人は皆無だったと思いますが・・・

USアルバム・チャートNo.1となったアルバムですが、正直それほどキャッチーなアルバムではないかもしれません。

実は発売直後、CDショップで試聴したとき、以前のようなMaxwellの圧倒的な個性が少し薄れたような印象も受け、購入に迷った記憶があります。今思えば、少し地味な印象が起因していたのだと思います。

改めて聴き直すと、圧倒的ではないもののMaxwellらしさに溢れ、更に名うてのミュージシャンたちがライヴ・レコーディングならではの演奏でMaxwellの音世界を引き立てているのが、アルバムの魅力だと思います。

グラミー受賞のシングル「Pretty Wings」が目立ちますが、個人的には同じくシングルにもなった「Bad Habits」「Cold」、じわじわ高揚してくる「Help Somebody」、疾走するグルーヴィーR&B「Love You」あたりが僕のお気に入りです。

そろそろ『blacksummers’NIGHT』がリリースされないかなぁ・・・

全曲紹介しときやす。

「Bad Habits」
ライヴ・レコーディングによるMaxwellの新たな魅力が印象づけられるオープニング。シングルにもなりました。HodgeDaveのリズム隊やKeyon Harroldらのホーン隊がMaxwellのセクシー・ヴォーカルを引き立てます。終盤のミステリアスな雰囲気もいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=S6s41gpCfg8

「Cold」
僕好みのセクシーなファンク・チューン。この曲もシングルになりました。『Maxwell's Urban Hang Suite』の頃のニュー・クラシック・ソウルなMaxwellが好きだった人も納得のトラックなのでは?ここでもHodgeDaveのリズム隊がいい仕事をしています。
https://www.youtube.com/watch?v=BCviLoI5DP8

「Pretty Wings」
前述のようにグラミーの最優秀男性R&Bヴォーカル・パフォーマンス賞を受賞したシングル曲。ソウルフルなMaxwellを堪能できるミディアム・バラードです。ライヴ・レコーディングらしい尾張方もいい感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=RkPy4yq7EJo

「Help Somebody」
高揚感がジワジワ増してくる感じがたまらない哀愁セクシー・モードのR&Bグルーヴ。ライヴ・レコーディングでこの完成度は素晴らしい!
https://www.youtube.com/watch?v=PvKARVeMJ7I

「Stop The World」
ファルセット・ヴォーカルが映えるライヴ・レコーディングらしい雰囲気のミディアム・バラード。Chris Daveが彼らしいドラミングを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZtYh15olsbA

「Love You」
暗闇をもがきながらかき分けていくように疾走するグルーヴィーR&B。この雰囲気はMaxwellならではかもしれませんね。変に円熟しない感じが好きです!
https://www.youtube.com/watch?v=tfccXRB926o

「Fistful Of Tears」
切ないバラード。Maxwellのヴォーカルと素晴らしいバッキングが、やりきれない感情を雄弁に語っています。
https://www.youtube.com/watch?v=KabCkV_oW48

「Playing Possum」
哀愁アコギによるバラード。Keyon Harroldによるトランペット・ソロもいい感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=llYBHDdoMFU

「Phoenix Rise」
ラストは躍動するインストで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=bwOnmo3ozVs

Maxwellの他作品もチェックを!

『Maxwell's Urban Hang Suite』(1996年)


『MTV Unplugged』(1997年)


『Embyra』(1998年)


『Now』(2001年)


『blackSUMMERS'night』(2016年)
posted by ez at 03:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月09日

Agustín Pereyra Lucena『42:53』

アルゼンチンの名ギタリスト、ラスト・スタジオ作☆Agustín Pereyra Lucena『42:53』
42:53
発表年:2009年
ez的ジャンル:名人ギタリスト系メロウ・サンバ/ボサノヴァ
気分は... :素晴らしき置き土産・・・

今回はアルゼンチン人ギタリストAgustin Pereyra Lucena『42:53』(2009年)です。

「私のルーツはアルゼンチンにあって、憧れはブラジルにある」と、アルゼンチン人ながらもブラジル音楽に大きく影響を受けたギタリストAgustin Pereyra Lucena(1948-2019年)に関して、当ブログで紹介した作品は以下の6枚(発売順)。

 『Agustin Pereyra Lucena』(1970年)
 『Climas』(1973年)
 『Ese Dia Va A Llegar』(1975年)
 Candeias『Sambaiana』(1976年)
 『La Rana』(1980年)
 『Miradas』(1998年)

1つ前のAgustin Pereyra Lucenaのエントリーが、2016年の『Climas』(1973年)でしたが、その後2019年に彼は惜しくも逝去してしましました。今回の記事を書くために確認して初めて知りました。

本作『42:53』(2009年)は、『Acuerdos』(2000年)以来約9年ぶりのアルバムであり、おそらく彼のラスト・スタジオ・アルバムではないかと思われます。

プロデュースはSergio Liszewski

アルゼンチン在住のブラジル人女性シンガーであり、『Miradas』(1998年)にも参加していたAdriana Riosが5曲でヴォーカルをとっています。

彼女のアルバム『Cadapaju, Terra Da Inocencia』(2012年)は当ブログでも紹介しましたが、『ezが選ぶ2013年の10枚』でセレクトしたほどのお気に入り作でした。

話を本作に戻すと、Adriana Rios以外にもMauricio Einhorn(harmonica)、Leandro Braga(el-p)といったブラジル人ミュージシャンや、Helena Uriburu(vo)等も参加しています。

楽曲はすべてAgustin Pereyra Lucenaのオリジナルです。

Adriana Riosを大きくフィーチャリングしているので、アルバム全体が実に華やかです。また、アレンジが想像以上にモダンなのも本作の魅力アップにつながっています。

こんな素晴らしいアルバムを聴いてしまうと、その逝去が益々惜しまれます。

彼が残した至極の音世界を大切に聴き込みましょう。

全曲紹介しときやす。

「Verbo Amar」
Agustin Pereyra Lucena/Guilherme Godoy作。ブラジル人SSW、Guilherme Godoyが作詞を手掛けたオープニング。Adriana Riosの透明感のあるヴォーカルが映えるメロウ・サンバ。2009年ならではのモダンなアレンジが冴えます。Mauricio Einhornのハーモニカもいい味出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=WiYQNfNyyEI

「Bossa Cuasi Nova」
Agustin Pereyra Lucena作。Agustin自身がスキャットを披露するメロウ・サンバ。Agustinのギターの響きが実に心地好いです。涼しげなフルートもグッド!

「Pisadas En El Mar」
Agustin Pereyra Lucena/Adriana Rios作。Leandro Bragaのミステリアスなエレピが印象的なアコースティック・メロウ。Adriana Riosのウィスパー・ヴォーカルがフィットしています。

「De Agua Y Viento」
Agustin Pereyra Lucena作。ブラジルの大自然をイメージさせるインスト。Baden Powellあたりのテイストをモダンにアレンジしたような雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=JTCMw0xTEus

「Luna Clara」
Agustin Pereyra Lucena/Adriana Rios作。Adriana Riosのウィスパー・ヴォーカルの魅力全開のメロウ・ボッサ。Mauricio Einhornのハーモニカがロマンティックなサンセット・ムードを演出してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Jl3SrkmfIzI

「Picaron」
Agustin Pereyra Lucena/Andres Laprida作。Agustinと同じくブラジル音楽に傾倒するアルゼンチン人ギタリストAndres Lapridaとの共作。『Miradas』(1998年)でも二人は共作していました。Agustinのギターを存分に楽しむためのトラックですね。中盤以降は
Helena Uriburuのスキャットが入り、華やかさが増します。

「Transparente」
Agustin Pereyra Lucena作。Agustinのギターのみの演奏であり、彼のギターの美しい音色を存分に堪能できるインストです。
https://www.youtube.com/watch?v=M6NVRNDBKZs

「Por Eles」
Agustin Pereyra Lucena/Adriana Rios作。Adriana RiosとAgustinがヴォーカルをとるメロウ・ボッサ。Joao GilbertoCarlos LyraAntonio Carlos JobimBaden Powellといった偉大なブラジル人アーティストの名が歌詞に登場します。ここでもMauricio Einhornのハーモニカが存在感を示しています。

「Planicie (El Llano)」
Agustin Pereyra Lucena作。Fabian Saumaとのデュオ・ギター演奏を聴かせてくれます。寂しげなフルートも含めてブラジル・モードの憂いを感じる演奏です。

「Vem Viver」
Agustin Pereyra Lucena/Adriana Rios作。Adriana Rios『Cadapaju, Terra Da Inocencia』(2012年)でも再演された楽曲。順番が逆ですが、僕は爽快メロウ・サンバのAdriana Riosヴァージョンで本曲をとても気に入ったので、小気味よい本ヴァージョンも大好きです。

Adriana Rios「Vem Viver」 ※ライヴ音源
 https://www.youtube.com/watch?v=kv70BFG41Sk

他のAgustin Pereyra Lucena作品もチェックを!

『Agustin Pereyra Lucena』(1970年)
Agustin Pereyra Lucena

『Climas』(1973年)
CLIMAS~友との語らい

『Ese Dia Va A Llegar』(1975年)
Ese dia va a llegar

Candeias『Sambaiana』(1976年)
Sambaiana

Agustin Pereyra Lucena Quartet『La Rana』(1980年)
La Rana

『Puertos de Alternativa』(1986年)
Puertos de Alternativa

『Miradas』(1998年)
Miradas

『Acuerdos』(2000年)
posted by ez at 03:33| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月22日

Flying Lotus『Los Angeles』

フライローの名を知らしめた1枚☆Flying Lotus『Los Angeles』

発表年:2008年
ez的ジャンル:LAビート系エクスペリメンタルHip-Hop
気分は... :両忘!

今回はLAビート・シーンを牽引するFlying Lotusの出世作となる2ndアルバム『Los Angeles』(2008年)です。

音楽ファンは目を離せない注目レーベルBrainfeederの総帥でもあるFlying Lotus(本名:Steven Ellison)に関して、これまで当ブログで紹介した作品は以下の4枚。

 『Cosmogramma』(2010年)
 『Until The Quiet Comes』(2012年)
 『You're Dead!』(2014年)
 『Flamagra』(2019年)

『1983』(2006年)に続く2ndアルバムとなる本作『Los Angeles』(2008年)は、UKの人気レーベルWarpからリリースされ、彼の知名度を上げると同時に、ビートミュージックに大きな影響を及ぼした歴史的作品として評価の高い1枚です。

よく言われるように、ジャケはMassive Attack『Mezzanine』(1998年)と似ていますね。
Massive Attack『Mezzanine』(1998年)
メザニーン (紙ジャケット仕様)

ビート・メイカーとしてのFlying Lotusを楽しめる初期作品ですが、エクスペリメンタルかつダークな内容であり、必ずしも聴きやすいアルバムとはいえません。その意味では好き/嫌いがハッキリ分かれる1枚ではないでしょうか。

プロデュースはFlying Lotus自身(共同プロデュースを含む)。

コズミックな「Breathe.Something/Stellar STar」「Beginners Falafel」、電脳パルス的な「Comet Course」、退廃的な「Golden Diva」「Testament」、不気味な漆黒ビート「GNG BNG」、美しくも儚い「RobertaFlack」あたりが僕のオススメです。

最近のFlying Lotus作品やBrainfeeder作品群とは異なるフライローの原点的な音世界をご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Brainfeeder」
彼自身のレーベル名を冠したオープニング。ノイズ混じりの歪んだエレクトリック・サウンドによるエクスペリメンタルな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=ijWyVZZFuW0

「Breathe.Something/Stellar STar」
The Cinematic Orchestra「Breathe」をサンプリングしたコズミックでサイケデリックな音世界が展開されます。本作の魅力が凝縮されたトラックかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=VYyghPbtjMI

J. Cole「Blowin' Smoke」のサンプリング・ソースとなっています。
J. Cole「Blowin' Smoke」
 https://www.youtube.com/watch?v=SWH9YCQpJiw

「Beginners Falafel」
冨田 勲「Prelude to the Afternoon of a Faun」をサンプリングした近未来的なコズミック・チューン。「Breathe.Something/Stellar STar」からの流れもいい感じ。この2トラックで完全にフライローの小宇宙に吸い込まれていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=QBvOKbXEXJk

「Camel」
ダウナーなトライバル感覚のサウンド・コラージュ的トラック。
https://www.youtube.com/watch?v=t6SXXx1Fu_4

「Melt!」
アフロ・トライバルなビートですが、日本のお祭り音楽の感覚にも似ているのが面白いですえ。
https://www.youtube.com/watch?v=wc-qJrbTXis

「Comet Course」
LAビートミュージックの牽引者らしいミニマルでアブストラクトな仕上がり。電脳パルス的な音世界が癖になります。
https://www.youtube.com/watch?v=Jqsx-QNa-44

「Orbit 405」
「Comet Course」の流れを汲む電脳パルス的な短いトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=ZQUvq8rU98c

「Golden Diva」
Flying Lotus/Matthewdavidプロデュース。映画『Blade Runner』あたりをイメージさせる、退廃的な近未来的サウンドが展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=cq4txkEpmhs

「Riot」
暴動の前の不穏な静けさといった雰囲気のダーク・トラック。
https://www.youtube.com/watch?v=ISrZjb_C8E0

「GNG BNG」
Flying Lotus/The Gaslamp Killerプロデュース。Uyirullavarai Usha「Indiralogathu Sundari」をサンプリング。地を這うような漆黒のビートが不気味な唸りを響かせます。
https://www.youtube.com/watch?v=C1q2g1zUNfM

「Parisian Goldfish」
コズミック&アブストラクトなダンサブル・チューン。LAビートミュージックらしい雰囲気ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=E5dphiyRv3s

「Sleepy Dinosaur」
ゲーム・ミュージック的なアブストラクト・チューン。これもLAビートミュージックらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Tz4Set3EG-4

「RobertaFlack」
Dollyの女性ヴォーカルをフィーチャー。Flying Lotus/Samiyam/Byron the Aquariusプロデュース。人気アーティストRoberta Flackの名を冠したトラック。美しくも儚いムードの哀愁メロウです。
https://www.youtube.com/watch?v=HbkRvclQS4M

「SexSlaveShip」
Flying Lotus/Matthewdavidプロデュース。ダークな浮遊感がストレンジな空気を醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=dMIhIEPnMd8

「Auntie's Harp」
2007年に他界した叔母のAlice Coltraneに捧げられたトラック。Alice Coltrane「Galaxy In Turiya」をサンプリングしています。短い尺ながらもインド感覚のサイケデリック・サウンドが展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=CiaZNyIFUdY

「Testament」
Gonjasufiをフィーチャー。Dorothy Ashby「Myself When Young」をサンプリング。偶然かもしれませんが、2曲続けて女性ジャズ・ハープ奏者のトラックをサンプリングしているのが興味深いです。本トラック自体はダークな哀愁チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=fDjFLT-KaUg

「Auntie's Lock/Infinitum」
フライロー作品でお馴染みLaura Darlingtonをフィーチャー。本編ラストはオルガンの音色をバックに、Laura Darlingtonの祈りのような歌声が響く、厳かな雰囲気で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=YQyf1x22uL4

「Interference」
国内盤ボーナス・トラックその1。漆黒のビートによるコズミック・ワールドは僕好み。Rochelle Jordan「Why So Serious」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=5_RZWbBzz-M

「Backpack Caviar」
国内盤ボーナス・トラックその2。ダークなアブストラクトHip-Hopです。
https://www.youtube.com/watch?v=vmUMlsqPUsg

他のFlying Lotusのアルバムもチェックを!

『1983』(2006年)
1983 (Rmx) (Dig)

『Until The Quiet Comes』(2012年)
Until the Quiet Comes [解説付 / ボーナストラック収録 / 国内盤] (BRC350)

『You're Dead!』(2014年)
You're Dead! [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 初回盤のみ特殊パッケージ仕様 / 国内盤] 特典マグネット付 (BRC438)

『Flamagra』(2019年)
【メーカー特典あり】Flamagra [初回限定紙ジャケット仕様 / 解説・歌詞対訳 / ボーナストラック収録 / 国内盤] オリジナル肖像画マグネット付 (BRC595)

『Yasuke』(2021年)
posted by ez at 02:17| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月26日

Anthony Hamilton『Soulife』

Soulife時代の未発表音源集☆Anthony Hamilton『Soulife』
Soulife
発売年:2005年
ez的ジャンル:リアル・ソウル系男性R&Bシンガー
気分は... :解禁日!

昨日からいよいよ日常モードに戻った感じですね。
個人的には今夜が解禁日、節度を守って会食を楽しみたいと思います。

今回はリアル・ソウル・シンガーAnthony Hamiltonが2005年にリリースした未発表曲集『Soulife』です。

1971年ノースカロライナ州シャーロット出身の男性R&BシンガーAnthony Hamiltonの紹介は、3rdアルバム『Ain't Nobody Worryin'』(2005年)、2ndアルバム『Comin' From Where I'm From』(2003年)に続き2回目となります。

今年最新作『Love is the New Black』(2021年)をリリースし、健在ぶりを示してくれました。

『Love is the New Black』(2021年)


Jermaine DupriSo So Defとの契約し、その第1弾アルバム『Comin' From Where I'm From』(2003年)でブレイクしたAnthony Hamilton

本作『Soulife』は、So So Def以前に彼が在籍していたレーベルSoulife時代の未発表音源を集めたアルバムです。レコーディング時期は1999-2001年です。

ブレイク前のAnthony Hamiltonならではの飾り気のないリアル・ソウルを満喫できる1枚に仕上がっています。

Mark SparksDoug MayhemB.C. 3 Ent.Mike CityAnthony Hamilton本人等がプロデュースしています。

また、Macy GrayDolo PichinoSunshine Andersonといったシンガーがゲスト参加しています。

アルバムはUSアルバム・チャート第12位、同R&Bアルバム・チャート第4位となっています。

生音ドラムよりもドラム・プログラミングを駆使したトラックが多いのですが、それでもHamiltonらしいソウル・ワールドが構築されているのが面白いですね。

個人的には、ヴァイヴのアクセントがいい感じの「I Cry」、Hip-Hop的ビート×ソウルフル・オルガンな「Georgie Parker」、Hamiltonワールド全開の「Day Dreamin'」、生音重視の「Ball And Chain」Macy Grayとのデュエット「Love And War」The Love Unlimited Orchestra「Midnight Groove」をサンプリングした「Love Is So Complicated」あたりが僕のおススメです。

コンピ・アルバム扱いですが、オリジナル・アルバムと同等の位置づけでもかまいない、充実のリアル・ソウル作品です。

全曲紹介しときやす。

「I Used To Love Someone」
Doug Mayhemプロデュース。哀愁のリアル・ソウル・バラードがオープニング。美しくも切ないアコギの響きとストリングスの音色もいい感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=HUz1PT8_7yo

「I Cry」
B.C. 3 Ent.プロデュース。彼の歌声がリアル・ソウルと称されるのがよくわかるバラード。ヴァイヴのメロウな響きがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=VySncGh4do4

「Clearly」
Mark Sparksプロデュース。ジワジワと味わいが増してくるミディアム・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=az0tfQWHpUA

「Georgie Parker」
B.C. 3 Ent.プロデュース。Hip-Hop的な打ち込みリズムと、ソウルフルなオルガン等の組み合わせが、Hamiltonの歌声を引き立てます。
https://www.youtube.com/watch?v=q4f9x43MFoo

「Day Dreamin'」
Mark Sparksプロデュース。Hamiltonワールドを存分に満喫できるリアル・ソウル。こういう曲を期待してAnthony Hamiltonを聴くんですよね。
https://www.youtube.com/watch?v=F-ZLXBh49Ys

「Ball And Chain」
Anthony Hamiltonプロデュース。生音重視の臨場感がたまらない、塩辛い味わいがたまらないソウル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=ZC9o972QshU

「Ol' Keeper」
Mark Sparksプロデュース。打ち込みリズムを逆手にとったクールなファンキー・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=s5eo-VKaxLI

「Love And War」
Mark Sparksプロデュース。個性派女性R&BシンガーMacy Grayが参加。この二人の共演が悪いはずがない!お互いの個性を高め合う素敵なソウル・デュエットに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=l9FyGYl-pzw

「Last Night」
Mike Cityプロデュース。Dolo Pichino、Sunshine Andersonがヴォーカルで参加。Sunshine Andersonのデビュー・アルバム『Your Woman』(2001年)にも収録されています。ということで、Sunshine Anderson寄りで必ずしもHamiltonらしいトラックではありませんが、それが逆にアルバムのいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=hZU5fibQZps

「Love Is So Complicated」
Doug Mayhem/Walter "Babi Luv" Stewartプロデュース。The Love Unlimited Orchestra「Midnight Groove」をサンプリングしたソウル・グルーヴ。本作の中では一番キャッチーかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=6aVA2M237e8

「Icing On The Cake」
Doug Mayhem/DKプロデュース。ファルセット・ヴォーカルも駆使したセクシーなHamiltonワールドを体験できます。Marvin Gaye『I Want You』ライクな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=N11-p6iRX3o

「Exclusively」
Mark Sparksプロデュース。ドラム・プログラミングは2000年R&B仕様ですが、それ以外は生音レトロ・ソウルなのが本作らしいです。
https://www.youtube.com/watch?v=UYkIKOEyG-Q

Anthony Hamiltonの他作品もチェックを!

『XTC』(1996年)
Xtc

『Comin' From Where I'm From』(2003年)
カミング・フロム・ウェア・アイム・フロム

『Ain't Nobody Worryin'』(2005年)
Ain't Nobody Worryin

『The Point of It All』(2008年)
The Point of It All

『Back to Love』(2011年)
バック・トゥ・ラヴ

『What I'm Feelin'』(2016年)
What I'm Feelin'

『Love is the New Black』(2021年)
posted by ez at 02:05| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする