2020年03月13日

Lenine『Labiata』

独得の音世界は健在☆Lenine『Labiata』
Labiata by Lenine (2009-03-17)
発表年:2008年
ez的ジャンル:異才ブラジリアン・ロック
気分は... :クセになる音世界・・・

今回はブラジル音楽シーンの異才Lenine『Labiata』(2008年)です。

これまで当ブログで紹介したLenine作品は以下の4枚。

 Lenine & Suzano『Olho De Peixe』(1993年)
 『O Dia Em Que Faremos Contato』(1997年)
 『Na Pressao』(1999年)
 『Falange Canibal』(2002年)

オリジナル・スタジオ作としては、『Falange Canibal』(2002年)以来の新作となるのは本作『Labiata』(2008年)です。

メイン・プロデュースはLenineJR Tostoi

それ以外にKassinRodrigo Campelloが共同プロデュースで加わっている曲もあります。

ミクスチャー感覚のサウンドやパーカッシヴなギターによるLenine独得の音世界は健在です。

ラテン・グラミー賞「ベスト・ブラジルソング」受賞の「Martelo Bigorna」、ミステリアスな「Magra」、故hico Scienceとの共作「Samba E Leveza」、ホーン隊も加わった「E Fogo」、ハイパーな「Ciranda Praieira」あたりはLenineワールドを存分に楽しめます。

さらに元TitasのメンバーArnaldo Antunesとの共演「O Ceu E Muito」などハードなロック・サウンドが強調された楽曲も印象的です。

いつ聴いてもクセになるLenineワールド・・・

全曲紹介しときやす。

「Martelo Bigorna」
Lenine作。ラテン・グラミー賞「ベスト・ブラジルソング」を受賞したオープニング。Lenineらしい独得のサウンドにストリングスも加わった完成度の高い1曲で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=OSDZh5OXx5w

「Magra」
Lenine/Ivan Santos作。決して派手な曲ではありませんが、ギター、パーカッション、ハンドクラップらが織り成すミステリアスな音世界にグイグイ引き込まれていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=KvHSOygIweo

「Samba E Leveza」
Lenine/Chico Science作。Nacao Zumbiのフロントマンであった故hico Scienceとの共作。Kassinもプロデューサー/キーボードでクレジットされています。Lenine流ハイブリッド・サンバといった趣の1曲に仕上がっています。無機質な質感が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=iUjblUHqBTE

「A Mancha」
Lenine/Lula Queiroga作。哀愁モードで疾走するロック・チューン。Lenineらしいギター・ワークが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=fUeWw-K1xXs

「La Vem A Cidade」
Lenine/Braulio Tavares作。Lenine独得の音世界を楽しめる哀愁チューン。スクラッチ、エフェクトのアクセントも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=l7tbgGaNeYI

「O Ceu E Muito」
Lenine/Arnaldo Antunes作。ブラジリアン・ロック・バンドTitasのメンバーであったArnaldo Antunesとの共演・共作。ここではヘヴィなロック・サウンドで突き進みます。
https://www.youtube.com/watch?v=KW2fkGujyyA

「E Fogo」
Lenine/Carlos Renno作。コレもLenineらしいリズミックな仕上がりの1曲。ホーン隊も加わり、メリハリの効いたサウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=MmZHXhMXhBY

「E O Que Me Interessa」
Lenine/Dudu Falcao作。しみじみと歌い上げる弾き語り風の仕上がり。ヴァイヴの音色のアクセントがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=8e_hDxWkNQQ

「Ciranda Praieira」
Lenine/Paulo Cesar Pinheiro作。Rodrigo Campelloもプロデュースに加わっています。哀愁モードのイントロからLenine流ハイパー・サウンドへ突入します。
https://www.youtube.com/watch?v=TjlKvyt6Vog

「Excesso Exceto」
Lenine/Arnaldo Antunes作。China(Flavio Augusto)がヴォーカルで参加しています。ハードなブラジリアン・ロックで攻めています。
https://www.youtube.com/watch?v=2fUFKpoaZmY

「Continuacao」
Lenine作。ラストも摩訶不思議な雰囲気のハイパー・フォーキーで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=TqUn217_Szc

Lenineの他作品もチェックを!

Lenine & Suzano『Olho De Peixe』(1993年)
魚眼

『O Dia Em Que Faremos Contato』(1997年)
O Dia Em Que Faremos Contato

『Na Pressao』(1999年)
アンダー・プレッシャー

『Falange Canibal』(2002年)
FALANGE CANIBAL

『In Cite』(2004年)
In Cite

『Chao』(2012年)
Chao

『Carbono』(2015年)
lenine carbono.jpg
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2020年03月07日

Eric Roberson『The Appetizer』

魅惑の未発表/レア音源集☆Eric Roberson『The Appetizer』
Appetizer by Eric Roberson (2005-12-21)
発表年:2005年
ez的ジャンル:実力派男性R&Bシンガー/ソングライター
気分は... :前菜で店の良さがわかる!

今回は実力派男性R&BシンガーEric Roberson『The Appetizer』(2005年)です。

1976年生まれ、ニュージャージー出身の男性R&Bシンガー/ソングライター/キーボード奏者であるEric Robersonについて、これまで当ブログで紹介したのか以下の3枚。

 『Esoteric...』(2004年)
 『...Left』(2007年)
 Phonte & Eric Roberson『Tigallerro』(2016年)

"前菜"と名付けられた本作『The Appetizer』(2005年)は、純然たるスタジオ新作ではなく、これまでのレコーディングの中から未発表/レア音源を集めたアルバムです。

このように書くと寄せ集めの中途半端な作品をイメージするかもしれませんが、各曲のクオリティは高いので、そのバラエティ感が魅力の1枚となっています。

レジェンド・プロデューサーDJ Jazzy Jeff、そのDJ Jazzy Jeffが率いていたA Touch Of Jazzの元クルーで、これまでもEric Roberson作品を手掛けてきたKev Brown、人気プロデューサー・デュオDre & VidalAndre HarrisVidal Davis、90年代にHip-HopユニットDown Low Productionsメンバーとして活動していたRedhead Kingpinなど多彩なプロデューサーが起用されています。

また、当時FloetryのメンバーであったMarsha AmbrosiusRaheem DevaughnV(Valvin Roane)がフィーチャリングされています。

Marsha Ambrosiusをフィーチャーした「N2U」DJ Jazzy Jeffプロデュース、Raheem DevaughnV(Valvin Roane)をフィーチャーした「For Da Love Of The Game」あたりが目立ちますが、本作のハイライトはデビュー・シングル「The Moon」(1994年)だと思います。

それ以外に僕の一番のお気に入り「Painkiller」、ネオ・フィリーな「What I Gotta Do」Larry Gold絡みの「Just A Dream」あたりも僕のおススメです。

未発表/レア音源を侮ることなかれ!
"前菜"が美味しい店こそ良い店なり・・・

全曲紹介しときやす。

「N2U」
当時FloetryのメンバーであったMarsha Ambrosiusをフィーチャー。彼女は『The Vault, Vol. 1.5』(2004年)にも参加していましたが、その時のセッションでレコーディングされた楽曲です。Eric Robersonと彼のハワード大学時代からの友人であるJermaine Mobleyの共同プロデュース。Les McCann「Sometimes I Cry」をサンプリング。ジャジー・メロウHip-Hop的な肌触りの1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=oc_wFOTsPfY

「What I Gotta Do」
Kev Brownプロデュース。ネオ・フィリーらしい雰囲気のネオソウル。やはり、この頃のネオ・フィリーはサイコーでしたね。
https://www.youtube.com/watch?v=Nk_1x3SYW_s

「Painkiller」
ニュージャージー出身のソングライターMarqeesプロデュース。とてもEric Robersonらしい雰囲気の1曲であり、僕の一番のお気に入り曲でもあります。さり気ないですが、Eric Robersonならではの味があります。
https://www.youtube.com/watch?v=7XU4umBju-4

「Hesitation」
Redhead Kingpinプロデュース。国内盤ライナーノーツに"R. Kelly"的と評されていましたが、確かにR. Kelly調のステッパーズですね。
https://www.youtube.com/watch?v=f_3nICd-yAw

「Just A Dream」
これまでもEric作品を手掛けてきたOsunladeプロデュース。元々はLarry Gold『Don Cello And Friends』(2003年)に収録されていた楽曲です。美しいストリングスをバックに、Ericがジェントルなヴォーカルで聴く者を包み込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=RiJI46gM4dU

「Softest Lips」
人気プロデューサー・デュオDre & VidalのVidal Davisプロデュース。セクシー・モードのエロEricを聴くことができます。これは貴重かも?
https://www.youtube.com/watch?v=8f3zy5YXq_Y

「Momma Told Me」
こちらはDre & Vidalのもう一人Andre Harrisプロデュース。New Edition「Is This the End」のフレーズも引用したソウル・テイストのミディアムに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=_5ftKca7TAo

「The Moon」
Boogaloo & Camilleプロデュース。記念すべきEricのデビュー・シングル(1994年、US R&Bチャート第33位)。ある意味本作のハイライトなのでは?その後のEricとはギャップがある1曲ですが、それだけに貴重な1曲なのでは?個人的にはJam & Lewisプロデュース曲っぽい感じが好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=UxGJwE_OJUI

「We Can't Pretend」
Kev Brownプロデュース。ネオソウルらしい雰囲気のミディアム。乾いたリズムがこの時代らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2SOUKqCgJxU

「For Da Love Of The Game」
DJ Jazzy Jeffプロデュース。オリジナルはDJ Jazzy Jeff『The Magnificent』(2002年)に収録されています。Raheem DevaughnとV(Valvin Roane)をフィーチャーし、Pete Kuzmaがキーボードで参加しています。George Benson「Face It Boy, It's Over」をサンプリングしたメロウ・トラックが印象的なミディアムです。
https://www.youtube.com/watch?v=MQL5AyhzI0s

Eric Robersonの他作品もチェックを!

『Esoteric...』(2004年)
Esoteric

『The Vault, Vol. 1.5』(2004年)
Presents: The Vault 1.5

『...Left』(2007年)
レフト

『Music Fan First』(2009年)
Music Fan First

『Mister Nice Guy』(2011年)
Mr. Nice Guy

『The Box』(2014年)
The Box

Phonte & Eric Roberson『Tigallerro』(2016年)
TIGALLERRO (ティガレロ) (直輸入盤帯付国内仕様)

『Fire』(2017年)
Fire

『Wind』(2017年)
Wind

『Earth』(2017年)
Earth
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2020年02月19日

Paula Lima『Sinceramente』

サンバ・ソウルのディーヴァ☆Paula Lima『Sinceramente』
シンセラメンチ
発表年:2006年
ez的ジャンル:サンバ・ソウル系ブラジリアン女性シンガー
気分は... :サンバ・ソウルで免疫力アップ!

今回はブラジルのサンバ・ソウル作品Paula Lima『Sinceramente』(2006年)です。

1971年サンパウロ生まれの女性シンガーPaula Limaの紹介は、毎年恒例の『ezが選ぶ2013年の10枚』にもセレクトした『O Samba E Do Bem』(2013年)に続き2回目となります。

また、彼女を大きくフィーチャリングしたFunk Como Le Gusta『Roda de Funk』(1999年)も紹介済みです。

本作『Sinceramente』(2006年)は、初めて国内盤がリリースされたアルバムであり、当時のハイブリッドな最新型サンバ・ソウルを提示してくれたアルバムです。

プロデュースはLuis Paulo SerafimBruno CardozoPaula LimaWalmir Borges

レコーディングにはWalmir Borges(cavaquinho、banjo、g、shaker、surdo)、Bruno Cardozo(org、el-p、clavinet、p、key)、Marcos "xuxa" Levy(key、syn、el-p)、Sizao Machado(b)、Robinho(b)、Laercio da Costa(conga、banjo、per)、Beto Vai-Vai(pandeiro、per effect)、Wilson Teixeira(fl)、DJ Marco(scratches、sampling)といったミュージシャンが参加しています。

Fundo de QuintalのメンバーArlindo Cruz、人気アーティストSeu Jorge、女性サンバ・シンガーAna Costa、大御所Joao Donato等の楽曲を取り上げています。

作者Ana Costaヴァージョンもお気に入りだった「Novos Alvos」、艶やかなメロウ・サンバ・グルーヴ「Tirou Onda」、70年代ジャズ・ファンク調のコズミック・サンバ「Negras Perucas」、サンセット・モードのSeu Jorge作品「Let's Go」、ダンサブルなブラジリア・ファンク「Eu Ja Notei」、ハイブリッドなモダン・サンバ・ソウル「Quero Pegar」あたりがおススメです。

今聴いて実にモダン&ハイブリッドなサンバ・ソウル作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Novos Alvos」
Mart'nalia/Ana Costa/Zelia Duncan作のメロウ・サンバがオープニング。。当ブログではアルバム『Novos Alvos』(2009年)に収録された作者Ana Costaのヴァージョンも紹介済みです。スタイリッシュなAna Costaヴァージョンが大好きでしたが、メロウネスの効いたサンバ・ソウルの本ヴァージョンも絶品です。この1曲を聴くだけでも本作をゲットした価値があります。
https://www.youtube.com/watch?v=TFNHbqvMwrs

Ana Costa「Novos Alvos」
 https://www.youtube.com/watch?v=06wFNJdjQps

「Como Diz o Ditado」
Edu Tedeschi作。ファンキーなハイブリッド・ジャズ・サンバ。スクラッチのアクセントがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=TqR5zEqugi0

「Tirou Onda」
Acyr Marques/Arlindo Cruz/Mauricao作。艶やかなメロウ・サンバ・グルーヴ。モダンなアレンジで僕好みの1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=9KvLhXeqvwk

「Negras Perucas」
Marcus Vinicius/Nilo Pinheiro作。70年代ジャズ・ファンク調のクラヴィネットが格好良い1曲。コズミック&ダイナミックなサウンドとスケールの大きなPaulaのヴォーカルがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=1Sra3lf24YY

「Tudo Certo ou Tudo Errado」
Arlindo Cruz/Mauricao作。さり気ないですが実にモダンなサンバ・ソウルに仕上がっています。少し抑えたトーンの軽やかな語り口で歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=vX0X0kxKd1I

「Let's Go」
Seu Jorge/Tatta Spalla作。ビーチでのサンセット・モードが似合いそうなメロウ・チューン。実にロマンティックです。
https://www.youtube.com/watch?v=txBs3eeUGB4

「Eu Ja Notei」
Ana Carolina/Totonho Villeroy作。ダンサブルなブラジリア・ファンク。サウンド・センスが実に巧妙です。ファンク/ディスコ好きの人も気に入りそうな1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=T7Ffiun9qgQ

「Cuidar de Mim」
Seu Jorge/Roge/Gabriel Moura作。切ないラブ・ソングを情感たっぷりに歌い上げる哀愁メロウ・サンバ。
https://www.youtube.com/watch?v=5gEXj7EIFYI

「Ja Pedi pra Voce Parar」
Arlindo Cruz/Babi作。軽妙な語り口が印象的なモダン・サンバ。サウンドも実にお洒落です。
https://www.youtube.com/watch?v=bCLFz81XrkY

「Flor de Maracuja」
Joao Donato/Lysias Enio作。当ブログでも紹介したGal Costaヴァージョンでもお馴染みの1曲。ファンキーなGal Costaヴァージョンと対して、Paulaヴァージョンは落ち着いたモダン・サンバに仕上がっています。シンセやスクラッチのアクセントもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=nc0FyujUH1M

Gal Costa「Flor de Maracuja」
 https://www.youtube.com/watch?v=OCGYBrg5CAk

「Quero Pegar」
Totonho Villeroy作。R&Bテイストのモダン・サンバ・ソウル。本作らしいハイブリッド感覚を存分に楽しめます。抜群のサウンド・センスがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=0eaE2dXsLls

「Saudacoes」
Leci Brandao/Paulo Henrique作。本編ラストは哀愁サンバでしっとりと締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=vsdhC63szgk

「Eu Ja Notei (Versao Maxpop Radio Mix)」
国内盤ボーナス・トラック。「Eu Ja Notei」のリミックス。フロア仕様のハウス・チューンで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=n-0R5qY3eHo

ご興味がある方はPaula Limaの他作品もチェックを!

Funk Como Le Gusta『Roda de Funk』(1999年)
Roda De Funk

『E Isso Ai』(2001年)
E Isso Ai

『Diva Paulista』(2003年)
Diva Paulista

『Paula Lima』(2003年)
Paula Lima

『Samba Chic』(2008年)
Sambachic

『Outro Esquema』(2011年)
Outro Esquema

『O Samba E Do Bem』(2013年)
サンバの贈りもの
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2020年02月10日

DKD『Future Rage』

西ロンドンの最強トリオ☆DKD『Future Rage』
Future Rage
発表年:2003年
ez的ジャンル:西ロンドン系フューチャー・ソウル/ブギー/ブロークンビーツ
気分は... :センスメイキングが大事!

2000年代西ロンドンのクラブ・ミュージック/ブラック・ミュージックを隆盛を象徴する1枚、DKD『Future Rage』(2003年)です。

DKDは、4Heroでの活動を皮切りに、ロンドンの音楽シーンにインパクトを与えてきたDegoDennis McFarlane)、Bugz In The Atticの活動に加え、Degoとのタッグでもお馴染みのKaidi Tatham、同じくBugz In The AtticDaz-I-KueDarren Benjamin)によるユニット。

ユニット名はメンバー3名の頭文字です。

結局、DKD名義の作品は本作『Future Rage』(2003年)のみでしたが、西ロンドンの強力トリオによるフューチャー・ソウル/ブギー/ブロークンビーツは、今聴いて魅力的です。

プロデュースはDKD

アルバムにはLady AlmaBembe Segueといった西ロンドンの歌姫、4HeroMondo Grosso作品への参加で日本でもお馴染みの女性シンガーFaceRasiyahTammariah LewisMotet、さらにはUS男性ネオソウル・シンガーDonnieといったシンガーがフィーチャリングされています。

フューチャリスティックなブギーの「Future Rage」、Lady Almaをフィーチャーしたアーバン・フューチャー・ファンク「Getaway」、Bembe Segueをフィーチャーしたアーバン・メロウ「You Know It」、Degoらしさ全開のダンサブル・チューン「Super Amazing」、フューチャリスティックなアフロビート「Breakers Yard」Donnieをフィーチャーしたフューチャー・ソウル「We Can Make It」あたりが僕のおススメです。

2000年代西ロンドンの勢いを感じたい方はぜひ!

全曲紹介しときやす。

「Getaway」
Lady Almaをフィーチャー。ブロークンビーツなフューチャー・ファンク。アーバンな雰囲気がLady Almaの艶やかなヴォーカルともフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=ZNEdtjqlZXc

「Brighter Day」
Rasiyah/Tammariah Lewisをフィーチャー。80年代エレクトリック・ファンクを2003年西ロンドン仕様にアップデートした仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=p_Fj1o4WDks

「You Know It」
Bembe Segueをフィーチャー。アーバン・メロウなフューチャー・ソウル。薄っすらとしたブラジリアン・フレイヴァーがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=hsLR70Pw6t4

「No Time」
コズミック・ジャズ・ファンク調のインスト。70年代ジャズ・ファンクを西ロンドン仕様にしたような仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=V9CTJQKhSOQ

「Interlude: The Gravitational Pull Of Her (X3)」
インタールード。

「Future Rage」
タイトル曲はブロークンビーツなフューチャー・ブギー。ヴォーカルはFace、Dego、Kaidi Tatham。フューチャリスティックなファンキー・サウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=fVS09se27Is

「Natty Head」
Rasiyahのヴォーカルをフィーチャー。印象的なビートのダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=tTnaO1aiedI

「Super Amazing」
ヴォーカルはFace、D.T.X.(Dego)。今聴くとDegoらしさ全開のダンサブル・チューン。西ロンドンならではのフューチャー・ブギーといった趣です。
https://www.youtube.com/watch?v=_THq28PSM5I

「Breakers Yard」
フューチャリスティックなアフロビートといった雰囲気のインスト・チューン。近未来的なトライバル・サウンドは刺激的です。

「Look Who's Talking」
本編ラストはMotetをフィーチャー。Adam Rockのスクラッチ入りのサウンド・システム的な仕上がりです。

「We Can Make It」
国内盤ボーナス・トラック。この曲のみBugz In The AtticのOrin Waltersとの共同プロデュース。US男性ネオソウル・シンガーDonnieをフィーチャー。ミッドナイトな疾走感がたまらないフューチャー・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=yzjyEJ2AEBY

DegoKaidi Tatham関連の過去記事もご参照ください。

4Hero『Parallel Universe』(1994年)
Parallel Universe

Tek 9『Simply』(1999年)
Simply (+ Bonus Tracks)

Neon Phusion『The Future Ain't the Same as It Used 2 B』(1999年)
The Future Ain't the Same as It Used 2 B

4Hero『Creating Patterns』(2001年)
Creating Patterns

Silhouette Brown『Silhouette Brown』(2004年)
シルエット・ブラウン

Bugz In The Attic『Back In The Doghouse』>(2006年)
Back in the Doghouse

4Hero『Play with the Changes』(2007年)
Play With the Changes (Dig)

2000Black『A Next Set A Rockers』(2008年)
ア・ネクスト・セット・ア・ロッカーズ

Dego『A Wha' Him Deh Pon?』(2011年)
A Wha Him Deh Pon ?

Dego『The More Things Stay The Same』(2015年)
The More Things Stay The Same (ザ・モア・シングズ・ステイ・ザ・セイム)

Dego & Kaidi『A So We Gwarn』(2017年)
ソー・ウィー・グワン (SO WE GWARN)

Kaidi Tatham『It's A World Before You』(2018年)
イッツ・ア・ワールド・ビフォア・ユー

Dego『Too Much』(2019年)
トゥー・マッチ
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2020年02月03日

Five Deez『Kinkynasti』

キャッチーなトラックの☆Five Deez『Kinkynasti』
キンキーナスティ
発表年:2003年
ez的ジャンル:シンシナティ産アングラ・ジャジーHip-Hop
気分は... :キンキー・ナスティ!

今回はアングラ・ジャジーHop-Hopの人気ユニットFive Deez『Kinkynasti』(2003年)です。

Fat JonPase RockKyle DavidSonicの4名がオハイオ州シンシナティで結成したHip-HopユニットFive Deezの紹介は、1stアルバム『Koolmotor』(2001年)、『Kommunicator』(2006年)に続き、3回目となります。

本作『Kinkynasti』(2003年)は、1stアルバム『Koolmotor』(2001年)に続く2ndアルバムです。

プロデュースはFat Jon。1曲のみSonicがプロデュースしています。

アルバムにはRebel CliqueFat Jonのパートナーを務める女性R&BシンガーAmleset SolomonVenus MaloneGeorgia Anne Muldrowの公私のパートナーDudley Perkins、Fat JonとHip-Hopユニット3582を組むJ. RawlsArnyka Harrisといったアーティストがフィーチャリングされています。

アルバム全体としては、キャッチーながらもFive Deezらしい美学が貫かれたアングラ・ジャジーHop-Hopに仕上がっています。

シングルにもなった「Kinkynasti」「Funky」をはじめ、「Another Love Affair」「The Boostin Jam」「Kissy Face」「Sextraterrestrial」「Hey Young World」「We Rock On」「I Like It」あたりが僕のおススメです。

アングラ・ジャジーHop-Hop好きの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「A Wonderful Place」
Fat Jonのピアノのバックに、Georgia Anne Muldrowの公私のパートナーDudley Perkinsが泣き出しそうな哀愁ヴォーカルをとるオープニング。Fat JonとHip-Hopユニット3582を組むJ. Rawlsもバック・ヴォーカルで参加しています。

「Kinkynasti」
Venus Maloneをフィーチャーしたタイトル曲はシングルにもなりました。The Jones Girls「At Peace With Woman」をサンプリングしたキャッチーなトラックが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=-I2USNWwWPw

「The Boostin Jam」
Gino Vannelli「Appaloosa」Gang Starr feat. Melachi the Nutcracker「Words From the Nutcracker」をサンプリング。不穏な疾走感のあるトラックが格好良いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=7Ilsnj-2Arg

「Another Love Affair」
Venus Maloneをフィーチャー。メロウなジャジーHip-Hop好きにはピッタリのトラック。David Oliver「I Wanna Write You a Love Song」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=YXTirrfTyTo

「Four Black Dudes」
Minnie Riperton「Oh by the Way」をサンプリングしたダイナミックなトラックが印象的です。

「Funky」
Rebel CliqueでのFat JonのパートナーAmleset Solomonをフィーチャー。シングルにもなったアッパーなダンサブル・チューン。The Whispers「Planets of Life」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=M2gNj8e6IRM

「The Ocean」
ジャジー&アブストラクトなインスト・トラック。
https://www.youtube.com/watch?v=ELoAy4-7YUU

「Tonight」
Venus Maloneをフィーチャー。淡々とライムを捲くしたてるスピーディー&クールな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=5aMaZ8-h2yo

「Kissy Face」
ミステリアスな雰囲気な中にもFive Deezらしい美学が貫かれたトラックに仕上がっています。

「Sextraterrestrial」
Arnyka Harris、Venus Maloneをフィーチャー。フューチャリスティックなメロウ・トラックが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=Lc_maB29f7w

「Hey Young World」
Clarence Reid「Living Together Is Keeping Us Apart」Slick Rick「Hey Young World」をサンプリングしたソウル・トラックがいい感じです。

「We Rock On」
Deodato「Pavane for a Dead Princess」をサンプリングした美しいトラックをバックに、格好良くフロウをキメてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=UuNULZCQJkE

「The Rain」
この曲のみSonicのプロデュース。スペイシーなアクセントが印象的な近未来的インスト・トラック。
https://www.youtube.com/watch?v=14YYpfqX5A8

「B Girl」
1990年前後のHip-Hopトラックのような仕上がり。直線的なダンサブル・トラックは懐かしい感じがします。
https://www.youtube.com/watch?v=KtR47IvVblU

「I Like It」
Amleset Solomonをフィーチャー。Amleset Solomonの女性ヴォーカルが映えるアングラ・ジャジーHip-Hopらしいメロウ・トラックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Ob0scR__mV8

Five Deezの他作品やFat Jonのソロ作、Fat Jonがシンシナティの仲間J. Rawlsと組んだユニット3582やFat JonがAmleset Solomonと組んだユニットRebel Cliqueのアルバムもチェックを!

『Koolmotor』(2001年)
Koolmotor

『Slow Children Playing』(2005年)
Slow Children Playing

『Kommunicator』(2006年)
コミュニケーター

Fat Jon『Humanoid Erotica』(2001年)
Humanoid Erotica

Fat Jon『Wave Motion』(2002年)
Wave Motion

Fat Jon『Lightweight Heavy』(2004年)
Lightweight Heavy

Nujabes/Fat Jon『Samurai Champloo Music Record: Departure』(2004年)
samurai champloo music record impression

Force of Nature/Nujabes/Fat Jon『Samurai Champloo Music Record: Impression』(2004年)
samurai champloo music record departure

Fat Jon『Afterthought』(2004年)
Afterthought

Fat Jon & Styrofoam『The Same Channel』(2006年)
the same channel

Fat Jon『Repaint Tomorrow』(2008年)
Repaint Tomorrow

Fat Jon As Maurice Galactica『Rapture Kontrolle』(2012年)
Rapture Kontrolle

3582『The Living Soul』(2001年)
THE LIVING SOUL

3582『Situational Ethnics』(2003年)
SITUATIONAL ETHICS

Rebel Clique『Unique Connection』(2005年)
Unique Connection by Rebel Clique

Rebel Clique『Still Curious』(2007年)
スティル・キュリアス
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