2021年05月17日

Common『Electric Circus』

豪華ゲストを迎えた異色作☆Common『Electric Circus』

発表年:2002年
ez的ジャンル:Soulquarians系コンシャスHip-Hop
気分は... :異物はイノベーションの源泉!

シカゴ出身の人気ラッパーCommon『Electric Circus』(2002年)です。

これまで当ブログで紹介してきたCommon作品は以下の8枚(発売順)。

 『Resurrection』(1994年)
 『One Day It'll All Make Sense』(1997年)
 『Like Water For Chocolate』(2000年)
 『Be』(2005年)
 『Finding Forever』(2007年)
 『Universal Mind Control』(2008年)
 『The Dreamer, The Believer』(2011年)
 『Black America Again』(2016年)

リアルタイムでの僕の本作『Electric Circus』に対する印象はあまり良いものではありませんでした。

今でも僕にとってのCommonのフェイヴァリットは『Like Water For Chocolate』(2000年)と『Be』(2005年)の2枚です。

しかしながら、その2枚は直線で繋がっていません。その間には『Electric Circus』(2002年)という異物があったからです。タイトルの通り、エレクトリックな要素を強調した本作に『Like Water For Chocolate』(2000年)とのギャップを感じたファンも多かったのではないかと思います。僕もそんな一人でした。

それだけに次作『Be』(2005年)がリリースされたときには、これぞCommonワールドと歓喜したものです。

そのため、当時は『Electric Circus』という作品は回り道のように感じ、敬遠していました。しかしながら、今聴き直すと、きっと『Be』という傑作が生まれるためには、『Electric Circus』という実験が必要ではなかったのではないかと思えてきました。

今は豪華ゲストとエレクトリック・アプローチを楽しみながら本作を聴けるようになりました。

メイン・プロデュースは?uestloveThe Roots)、J DillaJames PoyserPino PalladinoというSoulquariansの面々。

それ以外にThe Neptunes(Chad Hugo/Pharrell Williams)、Karriem RigginsJeff Lee Johnsonがプロデュースを手掛けています。

Marie DaulneZap Mama)、Native TonguesメンバーのVinia MojicaBilalSonny SandovalP.O.D.)、OmarDart ChillzMary J. BligeLaetitia SadierStereolab)、PrincePharrell WilliamsCee-LoJill ScottErykah BaduLonnie "Pops" Lynn(Commonの父)という豪華な面々がフィーチャリングされています。

A Tribe Called Quest『Midnight Marauders』(1993年)、The Beatles『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』(1967年)の影響を感じるジャケにも注目です。

A Tribe Called Quest『Midnight Marauders』(1993年)
ミッドナイト・マローダーズ(紙ジャケット仕様)
The Beatles『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』(1967年)


豪華な参加メンバーの顔を見つけるのも楽しいのでは?ちなみにPrince殿下が一番上の左端に写っています。

他のCommon作品とは切り離して聴くべきだと思いますが、本作でしか聴けないアナザーCommonワールドを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Ferris Wheel」
Marie Daulne(Zap Mama)、Native TonguesメンバーのVinia Mojicaをフィーチャー。?uestlove/James Poyserプロデュース。アルバムの雰囲気を決定づけるエレクトリックなオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=fS9aByTRHN8

「Soul Power」
J Dilla/?uestlove/James Poyserプロデュース。Commonらしいフロウながらも本作ならではのビート感覚を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=GT2cHCI0szM

「Aquarius」
Soulquariansの盟友Bilalをフィーチャー。J Dilla/?uestlove/James Poyser/Pino Palladinoプロデュース。?uestloveらしいビートとミステリアスで少しサイケな上モノの組み合わせがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=e8wq6LkAwNw

「Electric Wire Hustler Flower」
サンディエゴ出身のハード・ロック/メタル・バンドSonny Sandoval(P.O.D.)をフィーチャー。J Dilla/James Poyserプロデュース。メタル×エレクトリックな組み合わせに当時は拒否反応もありましたが(笑)、今はチャレンジの1つとして楽しむようにしています。
https://www.youtube.com/watch?v=3eXCP4_fsnI

「The Hustle」
Common作品ではお馴染みのKarriem Rigginsのプロデュース。UKソウルの人気男性シンガーOmarとDart Chillzをフィーチャー。今ではジャズ・ドラマー/Hip-Hopプロデューサーとしての認知度も高いKarriem Rigginsですが、当時の僕の認知度は低く、彼の名を目にしても特に気にも留めていませんでした。当時の記憶は定かではありませんが、今聴くとKarriemのHip-Hopビートとエレクトリックな上モノに組み合わせが実にいい感じです。何よりOmarらしいUKソウル・ワールドをうまく取り込んでいるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=tuBN2oGEkyU

「Come Close」
シングルにもなった曲。当時人気プロデュース・チームとして勢いをつけつつあったThe Neptunesのプロデュース。R&BクイーンMary J. Bligeをフィーチャー。フューチャリスティックなエレクトリック色を出しつつも、メロウな仕上がりになっているのがいいですね。MJBのヴォーカルで華やかな雰囲気になっているのもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=QSCVT_vMrkQ

「New Wave」
Laetitia Sadier(Stereolab)をフィーチャー。J Dilla/?uestlove/James Poyserプロデュース。Laetitia Sadierの参加はかなり意外ですね。少しダークなHip-Hopに突如としてLaetitiaのStereolab調ヴォーカルが現れる予想外の展開はかなり楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=lv7ft9NKh7g

「Star *69 (PS With Love)」
Prince殿下とBilalをフィーチャー。J Dilla/?uestlove/James Poyserプロデュース。正直、キーボード&ギターで参加のPrinceの存在感はあまり感じられませんが、実験的なサウンド自体は昔のPrinceを彷彿させる部分があります。
https://www.youtube.com/watch?v=XoIA6hWXh2w

「I Got A Right Ta」
The Neptunesプロデュース。Pharrell Williamsをフィーチャー。The Neptunesとのタッグ2曲目。エレクトリック&ロッキンな攻撃的トラックは本作ならではですね。当時このトラックは受け入れがたいものがありましたが(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=7AoO-zRu8rE

「Between Me, You & Liberation」
当時Goodie Mobの活動に加えて、ソロ活動を開始したCee-Loをフィーチャー。J Dilla/?uestlove/James Poyser/Pino Palladinoプロデュース。Bobbi Humphrey(fl)やLarry Gold(strings)も参加しています。エレクトリック色を出しつつ、CommonやSoulquariansらしい雰囲気を楽しめるトラックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=FUOUL80PQZU

「I Am Music」
当時ネオ・フィリー期待の歌姫であったJill Scottをフィーチャー。J Dilla/?uestlove/James Poyser/Pino Palladino/Jef Lee Johnsonプロデュース。Jill Scottのヴォーカルを活かした軽快なジャズ・フィーチャリングの仕上がりが印象的です。Nicholas Payton(tp)、Vincent Gardner(tb)、Greg Tardy(cornet)も参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=VjEVW0kRPkc

「Jimi Was A Rock Star」
SoulquariansのクイーンErykah Baduをフィーチャー。J Dilla/?uestlove/James Poyser/Pino Palladino/Jef Lee Johnsonプロデュース。エレクトリック×トライバルな仕上がりですが、Erykah Baduもその後近未来的ハイパー・サウンドにもアプローチしたので、それを予感させるトラックですね。
https://www.youtube.com/watch?v=pN4TtgiO51M

「Heaven Somewhere」
Commonの父Lonnie "Pops" Lynnをはじめ、Cee-LoJill ScottMary J. BligeOmarをフィーチャー。?uestlove/James Poyser/Pino Palladinoプロデュース。豪華ゲストが天国への思いを歌い上げる10分半以上の大作です。最後は父Lonnie "Pops" Lynnの言葉で締め括られます。
https://www.youtube.com/watch?v=MiIVOh7Umrw

Common作品の過去記事もご参照下さい。

『Resurrection』(1994年)
レザレクション(紙ジャケット仕様)

『One Day It'll All Make Sense』(1997年)
ワン・デイ・イトゥル・オール・メイク・センス

『Like Water For Chocolate』(2000年)


『Be』(2005年)


『Finding Forever』(2007年)
ファインディング・フォーエヴァー

『Universal Mind Control』(2008年)
Universal Mind Control

『The Dreamer, The Believer』(2011年)
Dreamer the Believer

『Black America Again』(2016年)
Black America Again
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2021年05月05日

Mis-Teeq『Eye Candy』

UKのデスチャの2nd☆Mis-Teeq『Eye Candy』

発表年:2003年
ez的ジャンル:UKガラージ/R&B系女性グループ
気分は... :UKならではのミクスチャー感覚!

2000年代前半に人気を博したUKの女性グループMis-Teeqの2ndアルバム『Eye Candy』(2003年)です。

Mis-Teeqは1999年にロンドンで結成された女性グループ。
"デスチャに対するイギリスからの返答"と評された女性グループでしたね。
デビュー時のメンバーは、Alesha DixonSu-Elise NashSabrina Washingtonの3名。

UKガラージとR&Bをミックスしたデビュー・アルバム『Lickin' on Both Sides』(2001年)は、UKアルバム・チャート第3位の大ヒットとなり、アルバムからは「Why?」「All I Want」「One Night Stand」「B with Me」「Roll On/This Is How We Do It」という5曲のUK Top10ヒットが生まれました。
「Why?」
 https://www.youtube.com/watch?v=DFKge4y0MDw
「All I Want」
 https://www.youtube.com/watch?v=sEecGdMpcoU
「One Night Stand」
 https://www.youtube.com/watch?v=iYcCkwYU_ck
「B with Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=lwMFIo-zUNo
「Roll On/This Is How We Do It」
 https://www.youtube.com/watch?v=WCD_c6S2NNA

2ndアルバムとなる本作『Eye Candy』(2003年)もUKアルバム・チャート第6位の大ヒットとなり、「Scandalous」(UKチャート第2位)、「Can't Get It Back」(UKチャート第8位)といったシングル・ヒットも生まれています。

Salaam RemiStarGateJoeMushtaqEd CaseStaybentJayson "Loose" DyerDready(Karl Daniel)Dave KellyDelroy AndrewsJolyon SkinnerRishi Richがプロデューサーとして起用されています。

また、US人気男性R&BシンガーJoe、ジャマイカのダンスホール・レゲエ・アーティストChamがフィーチャリングされています。

1st以上に、UKらしいミクスチャー感が増していると思います。特にダンスホール・レゲエのエッセンスが印象的ですね。UKのDestiny's Child的な楽曲もありますが、あまりそこに引きずられずに聴いた方が楽しめると思います。

前述のシングル・ヒット2曲以外であれば、ファンクネスを効かせた「My Song」、ハイブリッドな「Dance Your Cares Away」、ドラムンベースな「All In One Day」Joeプロデュース&フィーチャリングの「Home Tonight」、ダンスホール・レゲエな「Do Me Like That」、甘酸っぱいメロウ・チューン「It's Beginning To Feel Like Love」、トライバルなUKガラージ「Eye Candy」あたりがおススメです。

USの女性R&Bグループにはない、UKならではのハイブリッドな女性R&Bを楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「My Song」
Mushtaqプロデュース。ファンクネスを効かせたダンサブル・チューン。この時代らしいハイパーな雰囲気がキャッチーでいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=l4r6PAVRe2g

「Scandalous (StarGate Radio Mix)」
StarGateプロデュース。UKチャート第2位となった大ヒット・シングル。Destiny's Childへの対抗心を感じる、デビュー・アルバムの流れを汲むダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=S1kE0MMfr20

「Can't Get It Back」
Salaam Remi/Staybentプロデュース。この曲もUKチャート第8位のヒットとなりました。US女性R&BグループBlaque、2001年のシングル曲のカヴァーです。
BlaqueのオリジナルもSalaam Remiのプロデュースです。R&B好きの人は、Hip-Hopテイストを効かせたキャッチーなトラックを楽しめるはず!
https://www.youtube.com/watch?v=uQ0REmxXYFM
Blaqueヴァージョンと聴き比べるのも楽しいのでは?
Blaque「Can't Get It Back」
 https://www.youtube.com/watch?v=2XK910Pilfo

「Dance Your Cares Away」
Ed Caseプロデュース。R&B×Hio-Hop×クラブミュージックなハイブリッド・サウンドを楽しめるダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=xFZn7kbaGBE

「All In One Day」
Salaam Remiプロデュース。ドラムンベース×R&Bなクロスオーヴァーが面白い1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=0hflRzUob8U

「Strawberrez」
Salaam Remi/Staybent/Jayson "Loose" Dyerプロデュース。哀愁モードのメロウ・ミディアムで一度落ち着かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=3IIPmeAyHM8

「Nitro」
Dready(Karl Daniel)プロデュース。Hip-Hop調のヴォーカル&トラックで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=X9jXhwgO8BI

「Home Tonight」
Joeのプロデュース&フィーチャリング。爽快なメロウR&Bグルーヴはかなり僕好み!
https://www.youtube.com/watch?v=dVTFclS4_QY

「Do Me Like That」
Mushtaqプロデュース。ダンスホール・レゲエのエッセンスを取り入れたダンサブル・チューン。なかなかキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=uvhdrhoDHOQ

「That's Just Not Me」
Dave Kellyプロデュース。ジャマイカのダンスホール・レゲエ・アーティストChamのトースティングをフィーチャー。こういうのはUKアーティストならではですね。
https://www.youtube.com/watch?v=l8dDJP0vDTg

「How Does It Feel」
Mushtaqプロデュース。カリビアン・テイストの隠し味がいい感じのダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=GeAqbNNvp5g

「Best Friends」
Mushtaqプロデュース。Destiny's Childタイプの哀愁ミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=79BwKmhxxT8

「It's Beginning To Feel Like Love」
Delroy Andrews/Jolyon Skinnerプロデュース。甘酸っぱいメロウ・チューン。この時代らしからぬ感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=dbbGF53YiZs

「Eye Candy」
Rishi Richプロデュース。タイトル曲はUKガラージなトライバル・ダンサブル・チューン。アッパーに駆け抜けていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=nOquARqCTMw

「Just For You」
Rishi Richプロデュース。ラストはラップ調ヴォーカルによる妖しげなアッパーで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Hh-tMkYXnaw

『Lickin' on Both Sides』(2001年)


無意識ですが、この1週間、UK作品に偏りがち。
俺が欲しているのはユニオンジャックなのか・・・
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2021年04月24日

Paul Weller『Studio 150』

彼の音楽嗜好を反映したカヴァー集☆Paul Weller『Studio 150』

発表年:2004年
ez的ジャンル:UKロック
気分は... :いよいよ3回目の・・・

久々にPaul Wellerのソロ・アルバムを!
セレクトしたのは『Studio 150』(2004年)です。

長年UKロックを牽引してきたPaul Weller。当ブログではThe JamStyle Council、ソロ作品に関して、これまで以下の10枚を紹介しています。

The Jam
 『All Mod Cons』(1978年)
 『Setting Sons』(1979年)
 『Sound Affects』(1980年)
 『The Gift』(1982年)
Style Council
 『Introducing The Style Council』(1983年)
 『Cafe Bleu』(1984年)
 『Our Favorite Shop』(1985年)
 『The Cost Of Loving』(1987年)
ソロ作品
 『Wild Wood』(1993年)
 『Illumination』(2002年)

ソロ・アルバムの紹介は、『Wild Wood』(1993年)のエントリーが2008年だったので、13年ぶりになります。

本作『Studio 150』は、彼の音楽嗜好を反映したカヴァー集です。ソウル、フォーク系のセレクトが多いのが特徴ですね。個人的にはStyle Councilからの流れでソウル系のカヴァーに惹かれて本作を購入しました。

レコーディングにはPaul Weller(vo、g、key)以下、Steve Cradock(g)、Damon Minchella(b)、Steve White(ds、per)、Petra Rosa(harp)、Danny Thompson(double b)、Dalbir Singh Rattan(tabla)、Stefan Schmid(syn)、The Stands(back vo)、Carleen Anderson(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

プロデュースはPaul WellerJan Kybert

The Jamの後期からずっとPaul Weller関連作品をリアルタイムで追い求めてきた僕でしたが、新作リリース直後に即購入したアルバムは本作『Studio 150』(2004年)が最後になりました。本作を聴き重ねるうち、何となくPaul Wellerは聴ききった!と思ったんですよね。

きっと、僕はロックなPaul Wellerよりも、ソウルなPaul Wellerを求めていて、彼のソウル嗜好は本作のようなカヴァー集でないと難しいのかなぁ?と思い至ったのだと思います。

その意味では、本作における「If I Could Only Be Sure」Nolan Porter)、「Wishing on a Star」Rose Royce)、「The Bottle」Gil Scott-Heron)、「Hercules」Aaron Neville)、「Thinking of You」Sister Sledge)といったソウル/ファンク系カヴァーが、僕が求めていたPaul Wellerに近かったのだと思います。

それ以外であれば、The Carpentersの大ヒットで知られるBurt Bacharach/Hal David作品「Close to You」Bob Dylanの名曲カヴァー「All Along the Watchtower」もおススメです。

本作も他のソロ作同様に、UKアルバム・チャート第2位のヒットとなりました。

全曲紹介しときやす。

「If I Could Only Be Sure」
US R&BシンガーNolan Porter、1972年のシングルをカヴァー (Gabriel Mekler/Nolan Porter作)。ソウル・バンド的なグルーヴィーな演奏がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SOCL_6opf_0

「Wishing on a Star」
Rose Royce、UKチャート第3位となった1978年のヒット・シングルをカヴァー (Billie Calvin作)。オリジナルは当ブログでも紹介したアルバム『Rose Royce II: In Full Bloom』(1977年)収録。哀愁モードのブルーアイド・ソウルといった雰囲気です。ハープの音色がいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=njPIMCVr9gQ

「Don't Make Promises」
Tim Hardin作品をカヴァー。オリジナルはデビュー・アルバム『Tim Hardin 1』(1966年)収録。アンプラグドな格好良さとホーン・サウンドによるアクセントがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=V8LUDfeawQA

「The Bottle」
Gil Scott-Heronの名曲カヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介したアルバム『Winter In America』(1974年)収録。また、『It's Your World』(1976年)でのライヴ・ヴァージョンも紹介済みです。これぞ僕の求めるPaul Wellerって感じの躍動感が格好良いカヴァーです。
https://www.youtube.com/watch?v=woUjL0_JMZw

「Black Is the Colour」
トラディショナルをカヴァー。味わい深い弾き語り。ヴァイオリンによるアクセントがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=pVXgDNkN6L8

「Close to You」
The Carpentersの大ヒットで知られるBurt Bacharach/Hal David作品をカヴァー(オリジナルは1963年のRichard Chamberlainヴァージョン)。このカヴァーも秀逸ですね。何処となくスタカン的センスを感じるのもファンには嬉しいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=yB7UnQDL2pY

「Early Morning Rain」
Gordon Lightfootのカヴァー。オリジナルはデビュー・アルバム『Lightfoot!』(1966年)収録。少しラフな感じが自然体でいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=a3n_QNc53js

「One Way Road」
Oasis、2000年のシングル「Who Feels Love?」のB面曲をカヴァー(Noel Gallagher作)。本作の中では異色のセレクト。演奏もクラリネットでジャズ・エッセンスを取り入れたソウルフル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=MiLJ9b9MQRI

「Hercules」
Aaron Neville、1973年のシングル曲をカヴァー (Allen Toussaint作)。Paul Weller流のニューオリンズ・スタイルのソウルを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=VLZY6yWxjU8

「Thinking of You」
Chicサウンドが冴え渡る、Sister Sledge永遠のダンス・クラシックをカヴァー(Bernard Edwards/Nile Rodgers作)。オリジナルは当ブログでも紹介した『We Are Family』(1979年)収録。ここではアコースティック・ソウルな「Thinking of You」で楽しませてくれます。美しいストリングスが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=0iykikvY-tw

当ブログではLord EchoVida Novaのカヴァーも紹介済みです。

「All Along the Watchtower」
Bob Dylanの名曲をカヴァー。オリジナルは『John Wesley Harding』(1967年)。ここでは当ブログでも紹介したThe Jimi Hendrix Experience『Electric Ladyland』(1968年)ヴァージョンを意識していると思います。Carleen Andersonらの女性コーラスを従えたグルーヴィー・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=3beWMVU-LRw

「Birds」
ラストはNeil Youngのカヴァー。オリジナルはアルバム『After the Gold Rush』(1970年)収録。感動的なピアノ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=7z_SF8pKrlA

Paul Wellerの他のソロ・アルバムもチェックを!

『Paul Weller』(1992年)


『Wild Wood』(1993年)


『Stanley Road』(1995年)


『Heavy Soul』(1997年)


『Heliocentric』(2000年)


『Illumination』(2002年)


『As Is Now』(2005年)


『22 Dreams』(2008年)


『Wake Up the Nation』(2010年)


『Sonik Kicks』(2012年)


『Saturns Pattern』(2015年)


『A Kind Revolution』(2017年)


『True Meanings』(2018年)


『On Sunset』(2020年)


『Fat Pop』(2021年)
posted by ez at 01:32| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月14日

Malcolm Joseph『The Unquiet Peace』

UKベーシストの唯一のアルバム☆Malcolm Joseph『The Unquiet Peace』

発表年:2003年
ez的ジャンル:ダーク&ダウナー系UKグルーヴ
気分は... :大地の響き!

今回は2000年代カテゴリーから異色の1枚、Malcolm Joseph『The Unquiet Peace』(2003年)です。

Malcolm JosephはUKのベーシスト。

80年代は7th Heavenのメンバーとして活動し、80年代コンピ作品にも収録されたシングル「Hot Fun」等を理リリースしています。

90年代以降はベーシストとして活動し、Des'reeIdjut Boys等の作品に参加しています。

特にDan TylerConrad McDonnellとのDJ/プロデューサーのデュオIdjut Boysとの結びつきは強く、本作『The Unquiet Peace』(2003年)もIdjut Boysが設立したレーベルU-Star Recordsからのリリースです。

その唯一のソロ・アルバム『The Unquiet Peace』(2003年)は、ファンク/ソウル/クラブミュージック/ブレイクビーツ/エレクトロニカ/ダブ/民族音楽等が入り混じった独自の音世界が展開される1枚です。

ダークで、ダウナーで、退廃的な音世界は、一度ハマるとクセになります。

一般向けの作品ではありませんが、UK好きの人はチェックしてみると面白いのでは?

全曲紹介しときやす。

「Fuk Wit Ma Mind」
Alice Ibsenのヴォーカルをフィーチャー。退廃的な世界へトリップするダビー・チューン。

「Play」
Alice Ibsenのヴォーカルをフィーチャー。ダウナーなダンサブル・チューン。ダークな音世界がクセになります。
https://www.youtube.com/watch?v=xdbjCEekvOI

「Peace」
スピリチュアルなインスト。平和への祈りのような音世界です。

「Orange」
シタールを織り交ぜたエキゾチック&ミステリアス・グルーヴ。

「Natural High」
Alice Ibsenのヴォーカルをフィーチャー。鳥の囀りの効果音も聴こえてくる秘境グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=A6h663StJLw

「I'm Your Eyes」
Idjut Boysがプロデュース/コンポーザーとしてクレジットされています。Mikey Redのヴォーカルをフィーチャー。アコースティックな質感とトリップ感のバランスが絶妙な1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=tNxItv4y0kE

「Free」
ベーシストらしいファンキー・ベースを楽しめるダークなファンク・グルーヴ。

「Feel Me」
アンビエントな短いインスト。

「Dub Inna 6A」
メロディカの音色が印象的なドープなダビー・チューン。こういうのもUKらしいですね。

「Dope」
Alice Ibsenのヴォーカルをフィーチャー。ダウナー&ダークな哀愁グルーヴ。

4月も既に中旬ですが、年度末の反動からか新年度のエンジンがなかなか掛かりません(泣)
posted by ez at 00:04| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月01日

Joss Stone『Mind, Body & Soul』

オリジナルで勝負の2nd☆『Mind, Body & Soul』

発表年:2004年
ez的ジャンル:UKソウル・ディーヴァ
気分は... :新年度突入!

白人ソウル・ディーヴァJoss Stoneの2ndアルバム『Mind, Body & Soul』(2004年)です。

1987年、UKケント州ドーバー生まれの女性ソウル・シンガーJoss Stoneについて、これまで当ブログで紹介したのは以下の4枚。

 『The Soul Sessions』(2003年)
 『Introducing Joss Stone』(2007年)
 『Colour Me Free』(2009年)
 『The Soul Sessions Vol 2』(2012年)

16歳でリリースされたデビュー・アルバムで『The Soul Sessions』(2003年)で音楽シーンに衝撃を与えたJoss Stone。16歳と思えない早熟&魂のソウルフル・ヴォーカルで聴く者を魅了しました。

その余韻が残るなかでリリースされたのが、2ndアルバム『Mind, Body & Soul』(2004年)です。

前作と同じくS-Curve Recordsからのリリースです。

メイン・プロデュースは前作を手掛けたMike ManginiSteve GreenbergというS-Curve Recordsの主宰者2名とマイアミ・ソウルの女王Betty Wrightという3名。

それ以外にSalaam RemiThe Boilerhouse BoysCommissioner GordonDanny P.Conner ReevesJonathan Shortenがプロデュースしています。

レコーディングにはLittle Beaver(g)、Latimore(p、el-p)、Timmy Thomas(org)、Margaret Reynolds(back vo)といったマイアミ・ソウルでお馴染みの面々をはじめ、Nile Rodgers(g)、The Roots?uestlove(ds)、
Angie Stone(el-p)、JazzyfatnasteesMercedes Martinez/Tracey Moore)(back vo)、
Cindy Blackman(ds)、Angelo Morris(b、g、el-p)、Earl "Chinna" Smith(g)等の多彩なミュージシャンが参加しています。

さらにThom Bellがストリングス&ホーン・アレンジを手掛けています。また、Lamont Dozierがソングライティングを手掛けた楽曲もあります。

ソウル・カヴァー集であった前作『The Soul Sessions』のインパクトが強すぎて、発売当時はオリジナルで勝負した本作『Mind, Body & Soul』には少し物足りなさを感じたりしたものですが、改めて聴いてみるとJoss Stoneという唯一無二の個性を生かした魅力的なソウル・アルバムに仕上がっていると思います。

シングル曲は「You Had Me」「Right To Be Wrong」「Spoiled」「Don't Cha Wanna Ride」の4曲。

それ以外であれば、爽快メロウ・ソウル「Jet Lag」、レゲエ・チューン「Less Is More」、アンプラグド感覚の「Understand」、大人びたミディアム・ソウル「Don't Know How」、キャッチーな「Torn And Tattered」、王道ソウルな「Killing Time」あたりもおススメです。

17歳とは思えない早熟のソウル・ワールドを楽しみましょう

全曲紹介しときやす。 ※国内盤仕様

「Right To Be Wrong」
Betty Wright/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。アルバムからの2ndシングル。Jossのヴォーカルをしっかりと聴かせるミディアム・ソウル。彼女には70年代テイストのイナたいソウル・サウンドがよく似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=xHVSptF3_G8

「Jet Lag」
Betty Wright/Connor Reeves/Jonathan Shorten/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。Jazzyfatnasteesがバック・コーラスで参加しています。僕好みの爽快メロウ・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=YV3cj3xojcE

「You Had Me」
Betty Wright/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。アルバムからの1stシングル。UKチャート第9位のヒットとなった哀愁ダンサブル・チューン。Nile Rodgers参加曲。クラヴィネットとNile Rodgersのギターがリードする70年代ソウル・フィーリングとモダンなダンサブル・サウンドを融合させた1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=opwudiDgv1E

「Spoiled」
Betty Wright/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。アルバムからの3rdシングル。Lamont Dozierがソングライティングに名を連ね、Thom Bellがストリングス&ホーン・アレンジを手掛け、Latimore(p)、Timmy Thomas(org)がバッキングを務めるという往年のソウル・ファンにはたまらない1曲。派手さはありませんが、Jossの表現力の豊かさが映える素敵なソウル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=jSjX9R-gxtU

「Don't Cha Wanna Ride」
Betty Wright/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。アルバムからの4thシングル。Young-Holt Unlimited「Soulful Strut」ネタがキャッチーなポップ・ソウル調の仕上がり。ただし、こういった楽曲のJossのヴォーカルは甘くなったりしません!あくまでシブくキメてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=crDEzLG63Ds

「Less Is More」
Commissioner Gordon/Betty Wright/プロデュース。レゲエ・シーンで活躍するギタリストEarl "Chinna" Smithの参加が象徴するようにレゲエ・チューンであり、アルバムの中で異彩を放っています。Jossのレゲエ志向は『Water for Your Soul』(2015年)で全開になりますが、それを予感させる1曲に仕上がっています。こうしたレゲエへの傾倒はUKソウル・シンガーらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=7Q4C9xK9uxE

「Security」
Betty Wright/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。哀愁ソウルですが、終盤のア・カペラに近いヴォーカル・ワークが素晴らしい!
https://www.youtube.com/watch?v=YrnZneKNjvA

「Young At Heart」
Betty Wright/Salaam Remiプロデュース。生演奏ながらもSalaam RemiプロデュースらしくHip-Hopテイストのビートが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=C3Rp74NsuRs

「Snakes And Ladders」
Betty Wright/Connor Reeves/Jonathan Shorten/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。早熟のソウル・シンガーぶりを存分に満喫できるビターな哀愁ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=2dwPPAm9opk

「Understand」
Betty Wright/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。アンプラグド感覚のソウル・チューン。Jossにはこういう演奏がよく似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=udQzWSPakIg

「Don't Know How」
Betty Wright/Daniel "Danny P" Pierre/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。Jossの大人びたソウル・ヴァイヴにピッタリのミディアム・ソウル。自然に体を揺らしてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=HoOr4FpkMpk

「Torn And Tattered」
Betty Wright/Steve Greenberg/The Boilerhouse Boysプロデュース。Jossらしいかどうかは別として、個人的にはアルバムで最もキャッチーな1曲だと思います。『The Soul Sessions』では聴くことができなかった音世界ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=U5Oz83EJyMY

「Killing Time」
Betty Wright/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。Jossらしい70年代テイストの王道ソウル・チューン。間違いのない1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=_Evr4bD_PKM

「Sleep Like A Child」
Betty Wright/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。ドラムは?uestlove。Eurythmicsへの楽曲提供等で知られるPatrick Seymourのソングライティングによる哀愁バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=1kGz5w0JD2s

US盤ではラストに隠れトラックとして「Daniel」が収録されていましたが、国内盤では「Daniel」の代わりに以下の2曲が収録されています。

「Holding Out for a Hero」
映画『Footloose』挿入歌であったBonnie Tylerのヒット曲のカヴァー。日本では葛城ユキや麻倉未稀のカヴァーでもお馴染みの曲ですね。Betty Wright/Mike Mangini/Steve Greenbergプロデュース。ここでは多くの人が本曲に対してイメージするダンサブル・サウンドとは大きく異なるカヴァーに仕上がっています。レゲエ×レトロ・ソウルな雰囲気がいい感じです。。
https://www.youtube.com/watch?v=ko-VzSRBVxE

「Dirty Man (live)」
『The Soul Sessions』で歌っていたLaura Leeのカヴァーのライヴ・ヴァージョン。

Joss Stoneの他作品もチェックを!

『The Soul Sessions』(2003年)


『Introducing Joss Stone』(2007年)


『Colour Me Free』(2009年)


『LP1』(2011年)


『The Soul Sessions Vol 2』(2012年)


『Water for Your Soul』(2015年)
posted by ez at 01:54| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする