2019年08月17日

Painted Pictures『Tuxedo Sessions』

デトロイト産ジャズ・ファンク☆Painted Pictures『Tuxedo Sessions』
タクシード・セッションズ
発表年:2005年
ez的ジャンル:デトロイト産ジャズ・ファンク
気分は... :漆黒のジャズ・ファンク・・・

今回はデトロイト産ジャズ・ファンク作品、Painted Pictures『Tuxedo Sessions』(2005年)です。

Painted Picturesは、デトロイトのプロデューサー/DJ/キーボード奏者/シンガーMalik Alstonを中心としたユニット。

メンバーはMalik Alston(key、vo)、Joshua Adams Crilley(ds)、Howard Wazeerud-Din II(tp、vo)、Badriyyah Wazeerud-Din(vo)、Yolanda Day(vo)、Maurice 'Pirahna Head' Herd(g、b)、Ken Comstock(b)という7名。

Malik Alstonはデトロイトの次世代クリエイターによるコンピ『Detroit Beatdown (Volume One)』(2002年)への参加で注目されるようになりました。

『Detroit Beatdown (Volume One)』(2002年)
デトロイト・ビートダウン

そのMalik Alston率いるPainted Pictures唯一のアルバムが本作『Tuxedo Sessions』(2005年)です。

Tuxedoといっても先週最新作『Tuxedo III』を紹介した人気ディスコ/ファンク・ユニットTuxedoとは全く関係ありません。デトロイトにTuxedo Streetという通りがあり、それ由来したアルバム・タイトルのようです。

基本はジャズ・ファンクですが、アフロ・キューバン、ブロークンビーツ、ハウス、ソウル/ゴスペル、クラブジャズ、正統派ジャズなどのエッセンスも取り入れた幅広い音楽性で楽しませてくれます。70年代デトロイトのソウル・フィーリング、90年代デトロイトのテクノ感覚を経由した2000年代デトロイトのジャズ・ファンクといった感じがいいですね。

漆黒グルーヴがお好き方はチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Sweet Melody」
アフロ・キューバン・タッチのラテン・ジャズがオープニング。ヨーロピアン・クラブジャズのアフロ・キューバンとは一味異なる感性を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=FWRftTzcObQ

「Fine (Show Your Toes Edit)」
次曲のイントロ。

「Fine」
デトロイトらしいアンダーグラウンド感の効いた少しダーク・トーンのジャズ・ファンク。ヴァイオリンによるアクセントもグッド!

「Keep It In The Pocket」
ソウル・フィーリングの効いたミディアム・ファンク。70年代デトロイトのフィーリングを2000年代仕様にアップデートした漆黒のグルーヴ感がたまりません。

「Send Me Over」
人力ブロークンビーツ調のダンサブル・チューン。個人的には本作のハイライト。西ロンドン×デトロイトのクロスオーヴァー感を楽しみましょう。

「Livin'」
ソウルフル・ヴォーカルが躍動するジャズ・ファンク・グルーヴ。ダイナミックなジャズ・ファンク・サウンドのなかにもコズミックを感じるのがいいですね。

「Woody」
正統派ジャズの演奏に意表を突かれます。メンバーたちのジャズDNAを満喫できます。

「Something」
ドラム&パーカッションが躍動するアッパーなジャズ・ファンク。ゴスペル・フィーリングのヴォーカル隊も迫力満点です。

「Fine (John Arnold Remix)」
「Fine」のJohn Arnoldによるリミックス。ソウルフル・ヴォーカルを活かしたデトロイト感覚のエレクトリック・ソウルで楽しませてくれます。

「Livin' (Alton Miller Remix)」
「Livin'」のAlton Millerによるリミックス。ハウス・フィーリングのクールなダンサブル・チューンは僕好みのリミックス。

「Where Do We Go」
Roy Davis Jr.がソングライティング&プログラミングで参加。僕好みのクロスオーヴァーなダンサブル・チューンです。さまざまなエッセンスのごった煮的な楽しさがあります。

同じデトロイト系ということで、本作のリミックスを手掛けたJohn Arnoldあたりの作品をチェックするのも楽しいのでは?

John Arnold『Neighborhood Science』(2003年)
Neighborhood Science by John Arnold (2006-03-21)

John Arnold『Style And Pattern』(2005年)
スタイル・アンド・パターン
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2019年08月07日

Rebel Clique『Unique Connection』

Five DeezのFat Jonによるソウル・ユニット☆Rebel Clique『Unique Connection』
Unique Connection by Rebel Clique
発表年:2005年
ez的ジャンル:Five Deez系ソウル・ユニット
気分は... :引き算の美学...

Hip-HopユニットFive Deezの中核メンバーFat Jonによるソウル・ユニットRebel Cliqueの1stアルバム『Unique Connection』(2005年)です。

Fat JonFive Deez作品に参加している女性R&BシンガーAmleset Solomonと結成したユニットRebel Cliqueの紹介は、2ndアルバム『Still Curious』(2007年)に続いて2回目となります。

1stとなる本作『Unique Connection』(2005年)では、Hip-Hopのフォーマットを飛び越えて、Fat Jon流のR&Bを創り上げることを意識しているように感じます。

シングルにもなった「Get Away」、クール&メロウな「Right Now」、メロウ・ギターが印象的な「Calling」、アーバン・メロウな「From Me To You」「Looking Glass」、ビューティフルな「Moving On」あたりが僕のおススメです。

抑えたトーンのクールの音世界は、かき氷のような清涼感があります。

全曲紹介しときやす。

「Get Away」
シングルにもなったオープニング。クールで硬質なビートとAmlesetの艶やかなヴォーカルが織り成す都会的なR&Bグルーヴ。

「More Than U Know」
Amlesetのヴォーカルを存分に堪能できるメロウ・トラック。抑えたトーンのクールの音世界がいいですね。

「Right Now」
僕好みのクール&メロウなR&Bグルーヴ。ここでも抑えたトーンの引き算の美学が貫かれています。

「Calling」
メロウ・ギターが印象的なトラックに乗って、AmlesetのヴォーカルとFat Jonのラップが織り成す至極のジャジー・メロウHip-Hop。
https://www.youtube.com/watch?v=z3iqaCq7Vzo

「Hard To Let Go」
ライナーノーツにも書かれていますが、Snoop DoggJill Scottあたりに通じる雰囲気のジャジーなネオソウルに仕上がっています。

「One Night」
Hip-Hop色を打ち出したグルーヴィー・トラック。こういう感じの方がFat Jonらしいかもしれませんね。

「From Me To You」
このトラックも大好き!本作らしい抑えたトーンのアーバン・メロウなR&Bグルーヴ。Amlesetのヴォーカルにはこういうトラックがフィットすると思います。

「Looking Glass」
アーバン・メロウな中にもFat Jonらしいセンスが散りばめれらたミディアム・グルーヴ。

「Moving On」
美しいピアノとハイハットを強調したトラックをバックに、Amlesetがしっとりと歌い上げるビューティフル・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=Q8yFqCXW2PQ

「Believe In Me」
哀愁メロウ・トラックをバックに、Fat Jonがラップするジャジー・メロウHip-Hop。Amlesetのヴォーカルが華やかさを演出します。

「What You Got」
引き算の美学が貫かれたクールなダンサブル・トラック。

「Mind Game」
軽くトライバルなアクセントをつけたR&Bグルーヴ。少しレイジーなAmlesetのヴォーカルもグッド!

「Out Of Space」
アブストラクトな雰囲気に包まれたミステリアス・トラックで本編の幕は閉じます。

「Get Away Remix」
「Get Away」のリミックス。よりダンサブルでフロア仕様のリミックスです。こちらはFat Jonのラップも挿入されています。
https://www.youtube.com/watch?v=2hXoy2XNO90

『Still Curious』(2007年)
スティル・キュリアス
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2019年08月01日

Amel Larrieux『Lovely Standards』

ジャズ・スタンダードにアプローチした1枚☆Amel Larrieux『Lovely Standards』
Lovely Standards
発表年:2007年
ez的ジャンル:女性R&B系ジャズ・スタンダード集
気分は... :ジャズ・ヴォーカル・アルバムです!

Groove TheoryAmel Larrieux『Lovely Standards』(2007年)です。

1973年N.Y.生まれの女性R&BシンガーAmel Larrieuxに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の4枚。

 Groove Theory『Groove Theory』(1995年)
 『Infinite Possibilities』(2000年)
 『Bravebird』(2004年)
 『Morning』(2006年)

本作『Lovely Standards』(2007年)は、タイトルの通り、ジャズ・スタンダード・カヴァー集です。

正直、R&B/ネオソウル色は皆無であり、その意味ではAmel Larrieuxの他作品とは切り分けるべき作品です。

僕の場合、女性ジャズ・ヴォーカルも好きなのでフィットしますが、ジャズ・ヴォーカルに興味がない方はスルーした方がいいでしょう。

プロデュースは他のAmel Larrieux作品と同じく夫のLaru Larrieux

レコーディング・メンバーはChris Parks(g)、Yakir Benhur(p)、Keith Witty(b)、Adrian Harpham(ds)。

抑えたトーンのバッキングによるバラード中心の構成です。その分、さまざまな表情のAmelのヴォーカルを満喫できます。

気の利いた冷製スープのようなジャズ・スタンダード・カヴァー集です。

Amel Larrieuxという先入観を持たなければ楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「If I Were a Bell」
Frank Loesser作。ミュージカル『Guys and Dolls』(1950年)のために書かれた楽曲をカヴァー。抑えたトーンながらもAmelのチャーミングな歌声にグッとくるジャズ・スタンダードらしいオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=TCBR_XelXSg

「Try Your Wings」
Michael Barr/Dion McGregor作品をカヴァー。オリジナルは1958年のBlossom Dearieヴァージョンです。美しいピアノとベースをバックに、しっとりと歌い上げるラブ・バラード。切なる思いが伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=N3JrVSTB6oU

「Lucky to Be Me」
Leonard Bernstein/Adolph Green/Betty Comden作。ミュージカル『On the Town』(1944年)のために書かれた楽曲をカヴァー。少し思わせぶりのAmelのヴォーカルにグッとくるバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=4squm7ftdOU

「Wild Is the Wind」
映画『Wild Is the Wind』(1957年)でJohnny Mathisが歌った楽曲をカヴァー(Dimitri Tiomkin/Ned Washington作)。哀愁バラードを憂いを帯びたヴォーカルで歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=JMv6njuyUgA

「Shadow of Your Smile」
アカデミー賞歌曲賞も受賞した映画『いそしぎ』の主題歌をカヴァー(Johnny Mandel/Paul Francis Webster作)。お馴染みの名曲をメロウ・ギターをバックにコケティッシュに歌い上げます。シンプルさがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=iSQGk7h_K4s

「You're My Thrill」
映画『Jimmy and Sally』(1933年)のために書かれた楽曲をカヴァー(Jay Gorney/Sidney Clare作)。哀愁バラードを吐息まじりに艶めかしく歌います。
https://www.youtube.com/watch?v=TnWqC_gvb-M

「Younger Than Springtime」
ミュージカル『South Pacific』(1949年)のために書かれたRichard Rodgers/Oscar Hammerstein II作品をカヴァー。シンプルなバッキングが、Amelの切々としたヴォーカルを際立てているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=pCnIGPuRiRI

「Something Wonderful」
ミュージカル『The King and I』(1951年)のために書かれたRichard Rodgers/Oscar Hammerstein II作品をカヴァー。1フレーズ、1フレーズを丁寧に歌い上げるジャズ・スタンダードらしいヴォーカル・スタイルで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=1LJQsEKLxEM

「If I Loved You」
ミュージカル『Carousel』(1945年)のために書かれたRichard Rodgers/Oscar Hammerstein II作品をカヴァー。切ない女心を見事な表現力で歌い上げるラブ・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=C7VqPnAXtw0

「I Like the Sunrise」
ラストはDuke Ellington作品をカヴァー。Amelのキュートな魅力を活かしたピアノ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=EmgcVXM0rTo

Amel Larrieux関連の他作品もチェックを!

Groove Theory『Groove Theory』(1995年)
Groove Theory

『Infinite Possibilities』(2000年)
Infinite Possibilities

『Morning』(2006年)
Morning

『Bravebird』(2004年)
Bravebird

『Ice Cream Everyday』(2013年)
Ice Cream Everyday
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2019年07月24日

Vida Nova『It's Our Dance』

UKブラジリアン・ジャズ・ユニット☆Vida Nova『It's Our Dance』
イッツ・アワ・ダンス
発表年:2001年
ez的ジャンル:UKブラジリアン・ジャズ
気分は... :新たな人生・・・

今回はUKブラジリアン・ジャズ作品からVida Nova『It's Our Dance』(2001年)です。

Vida Novaはロンドンで結成されたブラジリアン・ジャズ・ユニット。

『It's Our Dance』(1998年)、『Bossa Jazz』(2000年)という2枚のアルバムをリリースしています。

本作は上記2枚のアルバムの全曲を収録した日本独自編集盤です。

メンバーはLisa Brown(vo)、John Crawford(p)、Tristan Banks(ds)、
Oli Albergaria Saville(per、vo)、Rob Statham(b)、Nick Cohen(b)。

メンバーのうちNick Cohenについては、彼がメンバーであったVibraphonicのアルバムやソロ名義の作品『Nick Cohen Presents Cushty』(2007年)も紹介済みです。

楽曲はブラジル名曲を中心としたカヴァーとオリジナルが半々です。

紅一点Lisa Brownのヴォーカルが引き立つ曲が魅力だと思います。

カヴァー曲であれば、Patsy Gallantの人気曲カヴァー「Te Caliente」「Waters Of March (Aguas De Marco)」「Agua De Beber」という2曲のJobimカヴァー、Sergio Mendes & Brasil '66ヴァージョンで知られる「Ye-Me-Le」、Paulo Jobim/Ronaldo Bastos作品のカヴァー「Samba Do Soho」がおススメです。

オリジナルであれば、「Earthling」「Capoeira De Bahia」あたりが好きです。

UKブラジリアン・ジャズ好きであれば、いろいろ楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Menina」
Joao Donatoのカヴァー(Joao Donato/Gutemberg Guarabyra作)。Donatoヴァージョンは『Lugar Comum』(1975年)で聴けます。Lisa Brownの透明感のあるヴォーカルが映えるクラブジャズ経由のブラジリアン・ジャズに仕上がっています。

「Te Caliente」
カナダのポップ・シンガーPatsy Gallantのカヴァー(Jimmy Tanaka作)。オリジナルは当ブログでも紹介した『Patsy!』(1978年)に収録されており、ロンドン・クラブ・シーンでも注目された高速スキャット・ブラジリアン・グルーヴです。本カヴァーもオリジナルの格好良さを受け継いだ高速スキャット・ブラジリアン・グルーヴに仕上がっています。

「Meta」
John Crawford/Lisa Brown作。落ち着いたミディアム・メロウ・ボッサに仕上がっています。メロウ・エレピの音色が心地好いです。

「Waters Of March (Aguas De Marco)」
Antonio Carlos Jobim作の名曲「三月の水」をカヴァー。Lisa Brownの透明感のあるヴォーカルは映えるメロウ・ボッサ。奇を衒わない正攻法カヴァーがいいですね。

本曲について、当ブログではTania MariaSergio Mendes & Brasil '77
Stacey KentRonald MesquitaElis ReginaAgustin Pereyra LucenaCassandra WilsonBossacucanovaのカヴァーも紹介済みです。

「Thinking Of You」
Sister Sledge永遠のダンス・クラシックをカヴァー(Bernard Edwards/Nile Rodgers作)。当ブログではLord Echoのカヴァーも紹介済みです。ブラジリアン・ジャズというよりもラテン・ジャズ風の仕上がりです。ダンス・クラシックをラテン・ジャズに変貌させてしまうところがUKクラブジャズらしいですね。

「Capoeira De Bahia」
Lisa Brown/Oli Albergaria Savill作。土着的リズムを用いつつ感動メロウに仕上がっているのがいいですね。

「Berimbau」
Baden Powell/Vinicius de Moraes作の名曲カヴァー。ここではコンテンポラリーなアレンジで瑞々しい「Berimbau」を聴かせてくれます。

本曲について、当ブログではLennie DaleDiane Denoir/Eduardo MateoAgustin Pereyra LucenaSambalanco TrioNara LeaoFelicidade A BrasilGary McFarlandKenny RankinLe Trio CamaraTrio 3DWanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De Valenca Giulio Camarca & TrinidadThe Girls From Bahiaのカヴァーも紹介済みです。ご興味がある方はそちらの記事もご参照下さい。

「Ye-Me-Le」
Chico Feitosa/Luis Carlos Vinhas作。Sergio Mendes & Brasil '66ヴァージョン(アルバム『Ye-Me-Le』収録)で知られる楽曲ですね。ここではラテン・アレンジを効かせた魅惑のメロウ・チューンで聴かせてくれます。トロンボーンによるアシストもグッド!

「Samba Liberdade」
John Crawford作。クールな哀愁メロウ。Lisa Brownのセクシー・スキャットがいいですね。

「Crickets Sing For Ana Maria」
Marcos Valle作品をカヴァー。Marcosヴァージョンは『Samba '68』(1968年)に収録されています。正攻法カヴァーですが、この曲の魅力を再確認できる好カヴァーに仕上がっていると思います。

当ブログではMarcos Valle自身やWalter WanderleyThe Dee Felice TrioBossa Nostraのカヴァーも紹介済みです。

「Because Of You」
Lisa Brown作。Lisaが少しレイジーなヴォーカルが印象的な哀愁メロウ。John Crawfordの美しいピアノがいいですね。

「Samba Do Soho」
Paulo Jobim/Ronaldo Bastos作。当ブログではFabiana Passoniのカヴァーを紹介済みです。僕好みのコンテンポラリーなジャズ・サンバに仕上がっています。涼しげなフルートがよく似合います。

「Earthling」
John Crawford/Lisa Brown/Nick Cohen作。大地の香りのするブラジリアン・メロウ・ジャズ。オリジナルではコレが一番好きですね。

「Agua De Beber」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作の名曲カヴァー。Lisaの艶やかなスキャット/ヴォーカルが映えるメロウ・ボッサで聴かせてくれます。抑えたトーンで品良くまとめているのがいいですね。

本曲について、当ブログでは、Sergio Mendes & Brasil'66Wanda Sa(Wanda De Sah)Diane Denoir/Eduardo MateoAl JarreauBossacucanova & Roberto MenescalSheila Landis/Rick MatleAquarius Y Luiz AntonioSebastiao Tapajos/Maria Nazareth/Arnaldo Henriquesのカヴァーを紹介済みです。

「It's Our Dance」
John Crawford/Lisa Brown作。ラストはスケール感のあるブラジリアン・ジャズのタイトル曲で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=VQt6-6ewl9I

明日(もう今日ですが)は健康診断なので早く寝ようっと!
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2019年07月11日

Eric Lau『New Territories』

UKプロデューサー/ビートメイカーの1st☆Eric Lau『New Territories』
New Territories
発表年:2008年
ez的ジャンル:UKビートメイカー系Hip-Hop/ネオソウル
気分は... :コズミック!

Eric Lau『New Territories』(2008年)です。

Eric LauはUK出身(香港系イギリス人)のプロデューサー/ビートメイカー。

これまで1stアルバムとなる本作『New Territories』(2008年)を皮切りに、『Makin' Sound』(2010年)、『One of Many』(2013年)、『Quadrivium』(2011年)、『Examples』(2017年)、『Examples Volume Two』(2018年)といったアルバムをリリースしています。

また、当ブログで紹介した以下の作品にプロデューサーあるいはリミックス/ミックスで関与しています。

 Hil St. Soul『SOULidified』(2006年)
 Freddie Joachim『Fiberglass Kisses』(2012年)
 Ruth Koleva『Rhythm Slave(Remix Album)』(2015年)
 Kaidi Tatham『It's A World Before You』(2018年)

また、DegoFatimaLupe FiascoGeorgia Anne Muldrow等のアーティストとの仕事でも知られています。

さて、1stアルバムとなる本作『New Territories』(2008年)ですが、アルバムのイントロ、アウトロ以外はヴォーカルをフィーチャーしたメロウ・トラックがズラリと並ぶアルバムです。

J Dillaの影響を受けたビートメイカーですが、どのトラックもメロウなエッセンスが絶妙なので、Hip-Hop好きのみならず、ネオソウル好きや次世代ネオソウル好きの人もフィットするのでは?

プロデュースはEric Lau自身。曲によって、Jodi MillinerLayla Rutherfordが共同プロデューサーとしてクレジットされています。

Hejiraのメンバーとしても活動する女性シンガーRahel Dessalegneをはじめ、Sarina LeahTawiahMeshach BrownAnnabelTosinといったシンガーがフィーチャリングされています。

それ以外にHejiraのメンバーAlex Reeve(g)、Jodi Milliner(b、el-p)、Finn Peters(fl)、Layla Rutherford(per)、Julian Ferraretto(strings)等がレコーディングに参加しています。

どのトラックも甲乙つけがたいですが、あえておススメをピックアップするならば、Tawiahをフィーチャーした「I Don't Do It To」、エレクリック・ソウル「Confession Lounge」、ミステリアスな「Time Will Tell」、コズミック・メロウな「Show Me」、3人の歌姫をフィーチャリングした「Begin」、Meshach Brownをフィーチャーしたビューティフル・トラック「Hope」あたりでしょうか。

J Dilla経由のメロウ・トラック群は、今聴いても魅力的だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Welcome」
メロウ&ドリーミーなアルバムのイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=QDo1xQeEvXw

「I Don't Do It To」
Tawiahをフィーチャー。Jodi Millinerとの共同プロデュース。メロウ&コズミックなHip-Hopトラックと、少しレイジーなTawiahのヴォーカルの組み合わせ。Georgia Anne Muldrowあたりが好きな人は気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=v82606NWENs

「Right Side」
Sarina Leahをフィーチャー。J Dilla的ビートに乗って、Sarina Leahのキュート・ヴォーカルが舞います。
https://www.youtube.com/watch?v=QMjRF0PR2wE

「Confession Lounge」
Rahel Dessalegneをフィーチャー。僕好みのキャッチーなエレクリック・ソウル。Rahel Dessalegneの透明感のあるヴォーカルもフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=fAthmfvgl6A

「Final Chance」
Meshach Brown/Rahel Dessalegneをフィーチャー。 Layla Rutherfordとの共同プロデュース。レトロ・ソウル×Hip-Hopにフューチャリスティックなエッセンスも加わったミクスチャー感覚が楽しいトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=yiq4WI7Ev7M

「Time Will Tell」
Sarina Leahをフィーチャー。少しミステリアスな雰囲気のメロウ・ミディアム。Sarina Leahの少し儚いヴォーカルがサウンドにマッチしています。Lenny White「Sweet Dreamer」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=LqSnrXPtqAQ

「Don't Let Them」
Tosinをフィーチャー。クール&メロウなトラックと切々としたヴォーカルの組み合わせがジワジワきます。さり気なさが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=NwuM-IDh3pE

「Free It Out」
Sarina Leahをフィーチャー。 J Dilla的ビートのメロウ・トラック。
https://www.youtube.com/watch?v=ms41RD6z2kM

「Show Me」
Rahel Dessalegneをフィーチャー。Layla Rutherfordとの共同プロデュース。僕好みのコズミック・メロウ・トラック。Rahelのコケティッシュ・ヴォーカルもサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=YJgG1NEARds

「Let It Out」
Rahel Dessalegneをフィーチャー。前曲「Show Me」からの流れがサイコー。最近の次世代ネオソウル好きの人も気に入る流れなのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=-HMQ_hTBGgk

「Begin」
Annabel/Rahel Dessalegne/Sarina Leahをフィーチャー。3人の歌姫をフィーチャリングしたキュート&メロウ・トラック。キュート・ヴォーカル大好きな僕好みの1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=L2jXaV3eKjw

「How Far」
Rahel Dessalegneをフィーチャー。浮遊するメロウ・トラックに乗ったRahelのヴォーカルがコケティッシュ・ヴォーカルに魅せられます。
https://www.youtube.com/watch?v=13O8_dmrCis

「Hope」
Meshach Brownをフィーチャー。美しいストリングスを配したビューティフル・トラック。祈るようなMeshach Brownのヴォーカルもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=64klVwVMTvU

「Outro」
アルバムのアウトロ。穏やかな中にもコズミック・フィーリングが漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=MKXCX6nTYJg

『Makin' Sound』(2010年)
MAKIN' SOUND

『One of Many』(2013年)
One of Many
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