2022年01月03日

Samba Trio『Samba Pra Frente』

謎のボッサ・ジャズ/ジャズ・サンバ・トリオ☆Samba Trio『Samba Pra Frente』

発表年:1965年
ez的ジャンル:ボッサ・ジャズ/ジャズ・サンバ・トリオ
気分は... :Happy New Year 2022!

Happy New Year 2022!
今年もよろしくお願い致します。

新年一作品目は、ブラジルの謎のボッサ・ジャズ/ジャズ・サンバ・トリオSamba Trio『Samba Pra Frente』(1965年)です。

Samba Trioは、(おそらく)ミナスで結成されたボッサ・ジャズ/ジャズ・サンバのピアノ・トリオ。

Samba Trio名義で『Samba Pra Frente』(1965年)、『Samba Pra Frente』(1965年)という2枚のアルバムをリリースしています。

Samba Trioといえば、ブラジル音楽好きの方は、下記のアルバムでお馴染みのSamba Trioを想起するかもしれませんが、こちらのSamba Trioは、スペイン出身、ウルグアイ出身のメンバーがいた同名異グループです。

Samba Trio『Tristeza』(1983年)


本作『Samba Pra Frente』(1965年)に話を戻すと、
Antonio Carlos JobimBaden PowellEdu LoboMarcos Valleらお馴染みのブラジル作品のカヴァーで占められています。

特に、Edu LoboMarcos Valleといった当時のブラジル新世代アーティストの作品が多いのが特徴です。

お馴染みの名曲たちをSamba Trioがどう聴かせてくれるのか楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「Arrastao」
Edu Lobo/Vinicius de Moraes作。Loboのオリジナルは『A Musica De Edu Lobo Por Edu Lobo』(1965年)に収録されています。当ブログではIsabelle AubretJongo Trioのカヴァーも紹介済みです。ここでは緩急をつけたエレガントなインスト・ジャズ・サンバで聴かせてくれます。

「Consolacao」
Baden Powell/Vinicius de Moraes作の名曲をカヴァー。ここではヴォーカル入りの品のいいジャズ・サンバで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=5q36LOuSCZw

本曲について、当ブログではTenorio Jr.Celso FonsecaA Bossa EletricaAgustin Pereyra LucenaSambalanco TrioSirius BNara LeaoTrio 3DWanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De ValencaTamba 4Tamba Trioのカヴァーを紹介済みです。

「Nana」
Moacir Santos/Mario Telles作品をカヴァー。ここではアフロ・ブラジリアンなイントロに続き、エレガント・ボッサ・ジャズが展開され、再びアフロ・ブラジリアンなアウトロへ。
https://www.youtube.com/watch?v=RKqroP_g90I

本曲について、当ブログではMoacir Santos自身のセルフカヴァー、Bossa RioNara LeaoBossacucanova & Roberto MenescaSonzeiraBrandi Disterheft Trio with George Colemanのカヴァーも紹介済みです

「O Morro Não Tem Vez」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作。緩急をつけたヴォーカル入りボッサ・ジャズ。緩急の切り替えが鮮やかで1曲で2曲分楽しめます。

本曲について、当ブログではSambalanco TrioWanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De ValencaSimone MorenoSirius BSergio MendesTamba Trioのカヴァーを紹介済みです。

「De Manha」
Caetano Veloso作品をカヴァー。本作の中では一番マイナーなセレクトかもしれませんね。僕好みのグルーヴィーなインスト・ジャズ・サンバに仕上がっています。

「So Tinha De Ser Com Voce」
Aloysio De Oliveira/Antonio Carlos Jobim作品のカヴァー。ヴォーカル入りの小粋なボッサ・ジャズに仕上がっています。

本曲について、当ブログではTitaDuke PearsonSergio Mendesのカヴァーを紹介済みです。

「Reza」
Edu Lobo/Ruy Guerra作の名曲をカヴァー。Loboのオリジナルは『A Musica De Edu Lobo Por Edu Lobo』(1965年)に収録されています。Edu Loboの新世代アーティストらしい感覚を伝えてくれます。小気味よい前半、エレガントな後半のコントラストも鮮やか。

本曲について、当ブログではSergio Mendes & Brasil '66Wanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio Lennie Dale & Sambalanco TrioTamba 4The CarnivalDorothy AshbyThe Girls From BahiaJongo TrioTamba Trioのカヴァーも紹介済みです。

「Canto De Ossanha」
Baden Powell/Vinicius de Moraes作の名曲をカヴァー。この曲らしいアフロ・ブラジリアンなミステリアス・ムードを醸し出すをヴォーカル入りジャズ・サンバに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=XUrW9OC-2Ws

本曲について、当ブログでは作者Baden E Viniciusヴァージョンをはじめ、Tamba 4Quarteto Em CyLill LindforsElis ReginaToots Thielemans & Elis ReginaAgustin Pereyra LucenaRosalia De SouzaChristiane LegrandThe Girls from BahiaWalter WanderleyDorothy AshbyManfredo Fest Trioのカヴァーを紹介済みです。

「Gente」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。Marcos Valleのオリジナルは『O Compositor E O Cantor』(1965年)収録。「Chup Chup, I Got Away」のタイトルで『Samba '68』(1968年)にて再演しています。新世代アーティストMarcos Valleを印象づける開放的なボッサ・ジャズに仕上がっています。

「Preciso Aprender A Ser So」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。前曲と同じくMarcos Valleのオリジナルは『O Compositor E O Cantor』(1965年)収録。「If You Went Away」のタイトルで『Samba '68』(1968年)にて再演しています。ここではしっとりと歌い上げる哀愁チューンで聴かせてくれます。

本曲について、当ブログではZumba CincoO Quartetoのカヴァーを紹介済みです。

「Noa-Noa」
Sergio Mendes作品のカヴァー。セルメン作品らしい小気味よいボッサ・ジャズで楽しませてくれます。

「Samba De Verao」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。前曲と同じくMarcos Valleのオリジナルは『O Compositor E O Cantor』(1965年)収録。「So Nice (Summer Samba)」のタイトルで『Samba '68』(1968年)にて再演しています。お馴染みの名曲のフレッシュな魅力を伝えてくれるオーセンティックなカヴァーで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=zhQFSi2LlN4

本曲について、当ブログではAstrud Gilberto/Walter Wanderley TrioBebel GilbertoO QuartetoBossa TresWanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De ValencaDoris MonteiroEliane EliasMario Castro Neves & Samba S.A.Os Catedraticosのカヴァーも紹介済みです。

今年もマイ・ペースで投稿していきたいと思います。

よろしくお願い致します。
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2021年11月24日

Clarence Reid『Dancin' With Nobody But You Babe』

ヒット曲「Nobody But You Babe」収録☆Clarence Reid『Dancin' With Nobody But You Babe』
ダンシン・ウィズ・ノーバディ・バット・ユー・ベイブ
発表年:1969年
ez的ジャンル:マイアミ産ファンキー・ソウル
気分は... :ダンシング!

今回はマイアミ・ソウルの重要ミュージシャンClarence Reidの2ndアルバム『Dancin' With Nobody But You Babe』(1969年)です。

1939年ジョージア州コクラン生まれのミュージシャン、ソングライター、プロデューサーClarence Reidの紹介は、『Running Water』(1973年)、『On The Job』(1976年)に続き3回目となります。

本作『Dancin' With Nobody But You Babe』(1969年)は、 Atcoからの第一弾アルバムであり、US R&Bチャート第7位となったヒット曲「Nobody But You Babe」が収録されています。その「Nobody But You Babe」をはじめ、ノリのいいファンキー・ソウルが多く収録されているのが特徴です。

プロデュース&アレンジはSteve AlaimoBrad Shapiro

レコーディングにはDavid Brown(g、b)、Jesse Beaver Carr(g)、Joey Murcia(g)、Jimmie Lee Harrell(ds)、John Meeks(ds)、John Duck Sandlin(ds)、Bobby Birdwatcher(p、org)、Andrew Love(horns)、Ed Logan(horns)、Floyd Newman(horns)、Wayne Jackson(horns)等のミュージシャンが参加しています。


ヒットした「Nobody But You Babe」がハイライトですが、個人的にはノーザン・ソウル・テイストの「Twenty Five Miles」、ダークな雰囲気のファンキー・ソウル「Doggone It」がお気に入りです。

The Miraclesのカヴァー「Shop Around」Tony Joe Whiteのカヴァー「Polk Salad Annie」、ノーザン・ソウル調の「Fools Are Not Born」あたりもオススメです。

タイトル通りのダンシングなアルバムを楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「Nobody But You Babe」
Clarence Reid/Willie Clarke作。前述のように、タイトル曲はUS R&Bチャート第7位となったヒット・シングル。The Isley Brothers「It's Your Thing」のアンサー・ソングとして書かれたものであり、Isleys調グルーヴのファンキー・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=7DDuky2vphU
「It's Your Thing」と聴き比べるのも楽しいですよ。
The Isley Brothers「It's Your Thing」
 https://www.youtube.com/watch?v=Tqc_EhmL8-E

Erykah Badu「Real Thang」、DMX「We in Here」、Gramatik「I'm Doin' My Thang」、Breez Evahflowin「Step This Way」等のサンプリング・ソースとなっています。
Erykah Badu「Real Thang」
 https://www.youtube.com/watch?v=R3hU53nGWCw
DMX「We in Here」
 https://www.youtube.com/watch?v=fPJ2RAmDQ3Y
Gramatik「I'm Doin' My Thang」
 https://www.youtube.com/watch?v=m2qAbZ9jA5Y
Breez Evahflowin「Step This Way」
 https://www.youtube.com/watch?v=qnLnJcdcies

「Twenty Five Miles」
Edwin Starr、1969年のヒット曲をカヴァー(Edwin Starr/Harvey Fuqua/Johnny Bristol作)。ノーザン・ソウル・テイストの格好良さを持つグルーヴィー・ソウル。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=WYMDFEQ3rCw

「Doggone It」
Clarence Reid/Willie Clarke作。少しダークな雰囲気のファンキー・ソウル。ロッキンなギターがいいですね。「Twenty Five Miles」と並ぶ僕のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=NvQYwhw53-c

「Get Back」
The Beatlesの名曲カヴァー(John Lennon/Paul McCartney作)。ファンキー・ソウルな「Get Back」もなかなかいいですよ。
https://www.youtube.com/watch?v=jOBICFji25s

「Don't Look Too Hard」
Jesse Carr/John Sandlin作。ロック感覚のファンキー・ソウル。ファズ・ギターの響きが何ともいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=CbQShkrR9r4

「I've Been Trying」
The Impressionsのカヴァー(Curtis Mayfield作)。オーセンティックなソウル・バラードで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=-5I4olCeEqo

「Tear You A New Heart」
Brad Shapiro/Clarence Reid作。「Nobody But You Babe」路線のファンキー・ソウル。「Nobody But You Babe」がお好きな方はこちらもぜひ!
https://www.youtube.com/watch?v=l-NoBqagSnY

「Part Time Lover」
Clarence Reid作。Reidのソングライターとしての才がわかるキャッチーな仕上がり。最後があっけなく終わってしまうのが残念ですが。
https://www.youtube.com/watch?v=RBsONCcBNfc

「Shop Around」
The Miracles、1960年の大ヒット曲をカヴァー(Berry Gordy, Jr./Smokey Robinson作)。アレンジの妙を感じるソウル・グルーヴで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=OhQ8w7QSHss

「Fools Are Not Born」
Clarence Reid/Willie Clarke作。ビートを効かせたノーザン・ソウル調のキャッチーな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=3rkKDum9B94

「Polk Salad Annie」
Tony Joe White、1969年のヒット曲をカヴァー(Tony Joe White作)。オリジナルの雰囲気を受け継ぎつつ、本作らしいファンキーな味わいのソウル・グルーヴで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=VAXoY4TgtOc

「Send Me Back My Money」
Jerry Williams作。ラストは、イナたいムードが魅力のファンキー・ソウル。キャッチーな女性コーラスもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=UcJs-x4XPoE

Clarence Reid名義の他作品もチェックを!

『Nobody But You Babe』(1969年)
NOBODY BUT YOU BABE

『Running Water』(1973年)
Running Water

『On The Job』(1976年)
オン・ザ・ジョブ

ご興味がある方はBlowfly名義の作品もチェックを!

『Butterfly』(1973年)
Blowfly Butterfly

『The Weird World of Blowfly』(1973年)
The Weird World of Blowfly

『At The Movies』(1973年)
At The Movies

『On Tour』(1974年)
Blowfly on Tour

『Blowfly On TV』(1974年)
On TV

『Zodiac』(1975年)
Zodiac

『Oldies But Goodies』(1976年)
Oldies But Goodies

『Disco』(1977年)
Blowfly's Disco

『Zodiac Party』(1978年)
Zodiac Party

『Blowfly's Party』(1980年)
Blowfly's Party

『Rappin', Dancin', And Laughin'』(1980年)
Rappin', Dancin', and Laughin' by Blowfly (2012-05-03)

『Porno Freak』(1981年)
Porno Freak
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2021年09月15日

The Friends Of Distinction『Highly Distinct』

フリーソウル方面で再評価を高めた1枚☆The Friends Of Distinction『Highly Distinct』

発表年:1969年
ez的ジャンル:黒人男女コーラス・グループ
気分は... :派手さはなくとも・・・

60年代後半から70年代初めに活躍した黒人男女コーラス・グループThe Friends Of Distinctionの2ndアルバム『Highly Distinct』(1969年)です。

単独CD化が未実現であり、上記ジャケおよびAmazonへのリンクはデビュー・アルバム『Grazin'』(1969年)との2in1CDです。

The Hi-Fi'sのメンバーであったFloyd ButlerHarry Elstonが、Jessica CleavesBarbara Jean Loveという2人の女性ヴォーカリストと1968年にL.A.で結成したグループThe Friends Of Distinctionの紹介は、『Grazin'』(1969年)に続き2回目となります。

2ndアルバムとなる本作『Highly Distinct』(1969年)は、デビュー・アルバム『Grazin'』(1969年)と同様にフリーソウル方面で再評価を高めた1枚ですね。

プロデュースはJohn Florez

Willie Hutchらがヴォーカル・アレンジを手掛けています。

目立つのはフリーソウルな「Workin' On A Groovy Thing」、エヴァーグリーンなポップ・ソウル「We Got A Good Thing Goin'」Doorsの名曲カヴァー「Light My Fire」あたりですね。

それ以外にソフトロックな「It's Sunday」、フリーソウルなポップ・ソウル「Let Yourself Go」あたりもおススメです。

デビュー・アルバム『Grazin'』のような成功を収めることはできませんでしたが、侮れない内容の1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Impressions - Dialogue」
幻想的なアルバムのプロローグ。

「It's Just A Game Love」
Quincy Jonesが音楽を手掛けた映画『The Split(汚れた7人)』(1968年)の挿入歌をカヴァー(Quincy Jones/Ernie Shelby作)。感動的なビューティフル・バラードで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=AzxjxnPx8QY

「We Got A Good Thing Goin'」
Willie Hutch作。このグループらしいエヴァーグリーンな魅力を持ったポップ・ソウルを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=uJERgZ4SS4Q

「Workin' On A Groovy Thing」
Neil Sedaka/Roger Atkins作。オリジナルは1968年のPatti Drewヴァージョン。The 5th Dimensionのカヴァー・ヒットでも知られる曲ですね。当ブログではRichard "Groove" Holmesのカヴァーも紹介済みです。フリーソウル好きの人は気に入るであろうハッピー&グルーヴィーなポップ・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=K179f5uIt9I

「It's A Wonderful World」
Arthur Reynolds作。エレガントなストリングス・アレンジを施したポップ・ソウル。正にワンダフル・ワールドな音世界を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=WEAgdfLCcFY

「It's Sunday」
Les Baxter作。ソフトロック・グループThe Sunshine Companyもカヴァーしている楽曲です。ソフトロック好きの人は気に入るであろうワンダフル・ポップに仕上がっています。僕の一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=lUO43GJOwOM

「Why Did I Lose You」
Carl D'Errico/Roger Atkins作。Jerry Butlerも取り上げていた楽曲。哀愁ポップなミディアム・グルーヴ。胸に込み上げてくるものがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=pQTbQ94H910

「Light My Fire」
ご存知Doorsの大ヒット曲「ハートに火をつけて」のカヴァー。当ブログでは、Julie Driscoll,Brian Auger & The TrinityAnanda ShankarJose FelicianoBrasilia Modern Sixのカヴァーも紹介済みです。ここでは擬似ライヴ仕様で「ハートに火をつけて」を聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=pfUIdE5odJ8

「This Generation」
Joseph A. Peay作。素敵なヴォーカル・ワークを披露してくれるバラード。オーセンティックな魅力に溢れています。
https://www.youtube.com/watch?v=7aj03op4tFA

「Let Yourself Go」
Willie Hutch作。ラストはフリーソウル好きの人は気に入るであろうグルーヴィーなポップ・ソウルで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=GabTXgTXL4Q

『Love Can Make It Easier/Reviviscence - Live to Light Again』(1973/1976年)
posted by ez at 00:43| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月03日

Thelma Houston『Sunshower』

Jimmy Webbプロデュースのソロ・デビュー・アルバム☆Thelma Houston『Sunshower』
Sunshower
発表年:1969年
ez的ジャンル:ダンヒル系女性ソウル
気分は... :This Is Your Life!

今回は70〜80年代に活躍した女性ソウル・シンガーThelma Houstonのソロ・デビュー・アルバム『Sunshower』(1969年)です。

1946年ミシシッピ生まれの女性ソウル・シンガー/女優であるThelma Houstonについて、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚(発売順)。

 『Any Way You Like It』(1976年)
 『The Devil In Me』(1977年)
 『Ride To The Rainbow』(1979年)

The Art Reynolds Singersのメンバーとして活動していたThelma Houstonのソロ・デビュー・アルバムが本作『Sunshower』です。

本作以前に1966年と1967年にCapitolから2枚のソロ・シングルをリリースしていましたが、このデビュー・アルバムはDunhillからのリリースです。

プロデュース&アレンジはJimmy Webb
The Rolling Stonesの大ヒット曲カヴァー「Jumpin' Jack Flash」以外は、ソングライティングもすべてJimmy Webbです。

Hal Blaine(ds)、Joe Osborn(b)、Fred Tackett(g)、Mike Deasy(g)、Larry Knechtel(p、org、harpsichord)、Sherlie Matthews(back vo)、Ginger Blake(back vo)、Patrice Holloway(back vo)等がレコーディングに参加しています。

Jimmy Webbプロデュース作らしさを楽しむのであれば、「Everybody Gets To Go To The Moon」「Mixed-Up Girl」「Sunshower (From "His Own Dark City")」がおススメです。

躍動するソウル・シンガーThelma Houstonを楽しむのであれば、「Jumpin' Jack Flash」「Cheap Lovin'」がおススメです。

バラード系であれば、僕の一番のお気に入り、Norman Connorsもカヴァーした「This Is Your Life」をはじめ、「Someone Is Standing Outside」「This Is Where I Came In」がおススメです。

いろいろな意味で聴き所の多いデビュー・アルバムです。

全曲紹介しときやす。

「Sunshower (From "His Own Dark City")」
オープニングを飾るタイトル曲は2ndシングルにもなりました。ストリングス入りのフォーキー・チューンはJimmy Webbプロデュースらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=_Rc3CKmNzoA

「Everybody Gets To Go To The Moon」
アルバムからの1stシングル。エレガントなストリングスを配した躍動するポップ・ソウル。Jimmy Webbのアレンジとスケールの大きなThelmaのヴォーカルが調和したドラマチックな1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=lvhF855H7X8

「To Make It Easier On You」
オーセンティックなバラードを情感たっぷりに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=-wGnEmBOZx0

「Didn't We」
Richard Harris、1968年のシングルをカヴァー。しっとり歌い上げるバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=94kqibOSJgc

Skyzoo and 9th Wonder「Come Back」、Daniel Swain「This Time Around」のサンプリング・ソースとなっています。
Skyzoo and 9th Wonder「Come Back」
 https://www.youtube.com/watch?v=qbT5bfsM7c4
Daniel Swain「This Time Around」
 https://www.youtube.com/watch?v=jyIru1jxHKg

「Mixed-Up Girl」
しっとりとしたイントロから一転、軽快に疾走するフォーキー・ポップ・ソウルが展開されます。躍動するThelmaのヴォーカルがいいですね。美しいストリングスもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=ZTx3UbtIrjY

「Someone Is Standing Outside」
素晴らしいストリングスを配したポップ・バラードをThelmaが素晴らしい表現力で歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=jEW6UkDNYA4

「Jumpin' Jack Flash」
The Rolling Stonesの大ヒット曲をカヴァー(Mick Jagger/Keith Richards作)。3rdシングルにもなりました。お馴染みのロック名曲のドライヴ感を受け継ぐ、躍動感のあるパンチの効いたカヴァーに仕上がっています。Jimmy Webbらしいストリングスのスパイスもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=2V1Gif8jOdU

「This Is Where I Came In」
味わい深いバラード。Thelmaのソウル・シンガーとしての魅力を存分に満喫できます。終盤のHal Blaine、Joe Osbornによるリズム隊の演奏が格好良いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=F9iMVj1YR7M

Alpha feat. Jarvis Cockerがカヴァーしています。また、Skyzoo and 9th Wonder「The Spirit」、Classified feat. Snak the Ripper and Slug「Never Stop the Show」のサンプリング・ソースとなっています。
Alpha feat. Jarvis Cocker「This Is Where I Came In」
 https://www.youtube.com/watch?v=kjcJpj5jhcw
Skyzoo and 9th Wonder「The Spirit」
 https://www.youtube.com/watch?v=dPA17gAWI3Q
Classified feat. Snak the Ripper and Slug「Never Stop the Show」
 https://www.youtube.com/watch?v=tFdjiScKUdw

「Pocketful Of Keys」
ハープシコードの音色が印象的な哀愁バラードをThelmaがしみじみと歌います。
https://www.youtube.com/watch?v=-VNwbjSgKWc

Jimmy Webb自身のセルフ・カヴァーがアルバム『And So: On』(1971年)に収録されています。
Jimmy Webb「Pocketful Of Keys」
 https://www.youtube.com/watch?v=tSjoQ4ZHw3k

「This Is Your Life」
当ブログではNorman Connorsヴァージョンを紹介済みのバラード。僕の場合、Norman Connorsヴァージョンで本曲を先に知り、名バラードとして認知していたので、このオリジナルを聴き、さらに感動が増しました。
https://www.youtube.com/watch?v=e5tl2qNMaHU

前述のNorman Connorsをはじめ、The 5th Dimension、Billy Paul、Asha Puthliがカヴァーしています。また、M.E.D. feat. Blu「This Is Your Life」のサンプリング・ソースとなっています。
Norman Connors「This Is Your Life」
 https://www.youtube.com/watch?v=8htjUKV8jBg
The 5th Dimension「This Is Your Life」
 https://www.youtube.com/watch?v=HjTHSSIXMI0
Billy Paul「This Is Your Life」
 https://www.youtube.com/watch?v=_MZB4FFKz9k
Asha Puthli「This Is Your Life」
 https://www.youtube.com/watch?v=y9Q6fhSHvEo
M.E.D. feat. Blu「This Is Your Life」
 https://www.youtube.com/watch?v=wlVhmYCwX58

「Cheap Lovin'」
Hal Blaineの格好良いドラミングと共にスタートするファンキー・グルーヴ。「Jumpin' Jack Flash」と並ぶ格好良さです!Thelmaのヴォーカルも躍動します。
https://www.youtube.com/watch?v=ntCwX62jOzo

Barbara Randolph、The Supremesがカヴァーしています。
The Supremes「Cheap Lovin'」
 https://www.youtube.com/watch?v=vmG4mXhEEjY

「If This Was The Last Song」
ラストはカントリー・ゴスペル調のバラードで感動的なフィナーレを迎えます。
https://www.youtube.com/watch?v=8T9eiqJPWG8

Thelma Houstonの他作品もチェックを!

『Thelma Houston』(1972年)


Thelma Houston & Pressure Cooker『I've Got The Music In Me』(1975年)
I've Got the Music in Me

『Any Way You Like It』(1976年)
エニイ・ウェイ・ユー・ライク・イット

『The Devil In Me』(1977年)
ザ・デヴィル・イン・ミー

Thelma Houston & Jerry Butler『Thelma & Jerry/Two to One』(1977/1978年) ※2in1CD
Thelma & Jerry/Two to One

『Ride To The Rainbow』(1979年)
ライド・トゥ・ザ・レインボウ

『Breakwater Cat/Never Gonna Be Another One』(1980/1981年) ※2in1CD
BREAKWATER CAT + NEVER GONNA BE ANOTHER ONE
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2021年08月14日

Cal Tjader『Soul Burst』

レア・グルーヴ人気作☆Cal Tjader『Soul Burst』

発表年:1966年
ez的ジャンル:ヴァイヴ系クール・ラテン・ジャズ
気分は... :9年ぶり!失礼しました・・・

今回は人気ヴァイブ奏者Cal Tjader(1925-1982年)の『Soul Burst』(1966年)です。

これまで紹介したCal Tjader作品は以下の5枚。

 『Soul Sauce』(1968年)
 『The Prophet』(1968年)
 『Sounds Out Burt Bacharach』(1968年)
 Cal Tjader & Charlie Byrd『Tambu』(1974年)
 『Amazonas』(1976年)

Cal Tjaderはコンスタントに紹介してきたつもりですが、前回紹介したのが2012年、ロンドン五輪の前だったので約9年ぶりです。時が経つのはあっという間ですね。

さて、Verveからリリースされた本作『Soul Burst』(1966年)は『Rare Groove A to Z』にも掲載された再評価の高い作品です。

プロデュースはCreed Taylor

Cal Tjader(vibe、cabasa、cymbals)、Chick Corea(p)、Attila Zoller(g)、Richard Davis(b)、Bobby Rodriguez(b)、Grady Tate(ds)、Carlos "Patato" Valde(congas、vo)、Jose Mangual(timbales、bongos)、Victor Pantoja(per)、Jerome Richardson(fl)、Jerry Dodgion(fl)、Seldon Powell(fl)がレコーディングに参加しています。

Chick CoreaOliver Nelsonがアレンジャーを務めています。

レア・グルーヴとして、再評価が高いのは「Descarga Cubana」「Oran」「Cuchy Frito Man」「Manteca」の4曲。

The Pharcyde「Groupie Therapy」のサンプリング・ソースとして知られる「The Bilbao Song」、クールなラテン・ジャズ「Soul Burst(Guajera)」Joao Donato作品のカヴァー「It Didn't End(Nao Se Acabou)」あたりも要チェックです。

レア・グルーヴ人気作に相応しい1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Cuchy Frito Man」
Ray Rivera/Vin Roddie作。Tjaderのヴァイヴが映える洗練されたグルーヴィー・ブーガルーがオープニング。スパニッシュ・ヴォーカルのアクセントもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=t2QQBrCOGwE

「Descarga Cubana」
Osvaldo Estivill作。スリリングなラテン・パーカッションに、Chick Coreaのモーダルなピアノ、軽やかなフルートが絡むグルーヴィー・デスカルガ。文句なしに格好良いです。
https://www.youtube.com/watch?v=xCn1swHdFKQ

Legion of D.U.M.E.「Son's of Sam」のサンプリング・ソースとなっています。
Legion of D.U.M.E.「Son's of Sam」
 https://www.youtube.com/watch?v=J6p415FZ4Rw

「Soul Burst(Guajera)」
Cal Tjader作。タイトル曲はパーカッションを効かせつつも、落ち着いた雰囲気のクールなラテン・ジャズに仕上がっています。Tjaderのヴァイヴ、Chick Coreaのピアノのエレガントな響きがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=EqEb28KI_tw

「The Bilbao Song」
Bertolt Brecht/Kurt Weill作。本作の中では異彩を放つミステリアスなバラード。時空を飛び越えて不思議な迷宮に入り込んだような気分になります。
https://www.youtube.com/watch?v=ZxgcZq-h5ro

The Pharcyde「Groupie Therapy」、D.I.T.C. feat. Sadat X and Grand Puba「I Flip Styles」、Dr. Who Dat?「Beat Rock」のサンプリング・ソースとなっています。
The Pharcyde「Groupie Therapy」
 https://www.youtube.com/watch?v=PhcZWsjZUis
D.I.T.C. feat. Sadat X and Grand Puba「I Flip Styles」
 https://www.youtube.com/watch?v=DTPCEpVpe3U
Dr. Who Dat?「Beat Rock」
 https://www.youtube.com/watch?v=6JHGm7dWJEk

「Manteca」
Dizzy Gillespieのアフロ・キューバン・ジャズ名曲をカヴァー(Dizzy Gillespie/Chano Pozo/Gil Fuller作)。当ブログではRay TerraceQuincy Jonesのカヴァーを紹介済みです。ここではアフロ・キューバン・ジャズ名曲をブーガルー調のグルーヴィー&スリリングなカヴァーで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=MTHihjUfERU

「It Didn't End(Nao Se Acabou)」
Joao Donato作品のカヴァー。オリジナルは『The New Sound of Brazil』(1965年)収録。
The Dust Brothers「Hessel, Raymond K.」のサンプリング・ソースとなっています。ラテン・パーカッション、フルート、Tjaderのヴァイヴ、Chick Coreaのピアノが一体となったモーダルなラテン・ジャズといった雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=PXWdGjjRkCY

「My Ship」
ブロードウェイ・ミュージカル『Lady in the Dark』(1941年)のために書かれた楽曲をカヴァー(Ira Gershwin/Kurt Weill作)。当ブログではAlice BabsJacky Terrasson & Cassandra Wilsonのカヴァーも紹介済みです。ここではポピュラー・スタンダードをフルートとヴァイヴが良く似合うソフトリーなラテン・ジャズで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Mwusdg4YkJw

「Morning」
Clare Fischer作。Chick Coreaの雰囲気のあるピアノがグッドなラウンジ・ラテン・ジャズで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=xNJJ-dnJByQ

INI feat. Pete Rock「No More Words」、Starving Artists Crew「Feed the Homeless」のサンプリング・ソースとなっています。
INI feat. Pete Rock「No More Words」
 https://www.youtube.com/watch?v=o6vt6q8DsXc
Starving Artists Crew「Feed the Homeless」
 https://www.youtube.com/watch?v=eFX65K4YAkY

「Oran」
Chick Corea作。スリリング&グルーヴィーな疾走感がたまらないデスカルガ。ここでも軽やかなTjaderのヴァイヴとモーダルなChick Coreaの組み合わせがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=8lpm-140Dt8

「Curacao」
Cal Tjader作。ラストは本作らしいモーダル&クールなラテン・ジャズで締め括ってくれます。ジャズとラテンのバランスが絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=PAOJIuREvDc

Madlib「Rapper X Radio」等のサンプリング・ソースとなっています。
Madlib「Rapper X Radio」
 https://www.youtube.com/watch?v=XEyHcs8jiBw

Cal Tjaderの過去記事のご参照下さい。

『Soul Sauce』(1964年)
Soul Sauce

『The Prophet』(1968年)
ザ・プロフェット

『Sounds Out Burt Bacharach』(1968年)
サウンズ・アウト・バート・バカラック(紙ジャケット仕様)

Cal Tjader & Charlie Byrd『Tambu』(1974年)
Tambu

『Amazonas』(1976年)
Amazonas
posted by ez at 02:37| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする