2021年04月20日

Isaac Hayes『Hot Buttered Soul』

初のUS R&Bアルバム・チャートNo.1作品☆Isaac Hayes『Hot Buttered Soul』

発表年:1969年
ez的ジャンル:ムーディー&官能系シンフォニック・ソウル
気分は... :すべてが"ニュー"ソウル!

70年代前半に絶大な人気を誇った男性R&Bシンガー/キーボード奏者Isaac Hayesの代表作の1枚、『Hot Buttered Soul』(1969年)です。

Isaac Hayes(1942-2008年)の紹介は、『...To Be Continued』(1970年)に続き2回目となります。

久々のIsaac Hayesです。前回『...To Be Continued』を紹介したのが、まだ彼が存命中の2007年であり、約14年ぶりのIsaac Hayes作品のエントリーです。

David Porterと組んで、60年代Staxを代表するデュオ・グループSam & Dave「Soul Man」のソングライティングで注目されるようになったIsaac Hayesが、ソロ活動を開始したのはアルバム『Presenting Isaac Hayes』(1968年)からですが、同作は泥酔した状態でレコーディングされたものであり、必ずしも彼の才能がきちんと発揮された作品ではありませんでした。

その意味で、2ndアルバムとなる本作『Hot Buttered Soul』(1969年)こそがIsaac Hayesのソロ・アーティストとしての才能をh初めて知らしめたアルバムといえます。

『Hot Buttered Soul』(1969年)は見事にUS R&Bアルバム・チャート第1位に輝き、それ以降も『The Isaac Hayes Movement』(1970年)、『...To Be Continued』(1970年)、『Shaft (motion picture soundtrack) 』(1971年)、『Black Moses』(1971年)と5作連続でUS R&Bアルバム・チャート第1位を獲得することになります。

プロデュースはAl BellMarvell ThomasAllen Jones

レコーディングにはIsaac Hayes(vo、key)以下、Marvell Thomas(key)、Harold Beane(g)、さらにはWillie Hall(ds)、James Alexander(b)、Michael Toles(g)というThe Bar-Kaysメンバー3名が参加しています。

全4曲という収録曲の少なさですが、この曲数の少なさこそがIsaac Hayesらしいですね。その独自サウンドも含めて既成のアルバムの常識を簡単に覆してしまう大胆さが本作の魅力かもしれません。こういうアルバムがヒットしたこと自体に時代の変わり目だったのかもしれませんね。

Hal David/Burt Bacharachの名曲「Walk On By」Isaac Hayesワールドに変貌させ、「Hyperbolicsyllabicsesquedalymistic」ではサイケデリックなファンク・ロックで妖しいムードを醸し出したかと思えば、Al Greenのカヴァー「One Woman」はオーセンティックなソウルで魅せ、Glen Campbellのヒットで知られるJimmy Webb作品のカヴァー「By the Time I Get to Phoenix」は壮大なスケールで締め括ってくれます。

快進撃の口火を切ったヒット・アルバムを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Walk On By」
Hal David/Burt Bacharach作。1964年、Dionne Warwickの大ヒットでお馴染みの名曲をカヴァー。この12分超の長尺カヴァーにIsaac Hayesの美学が凝縮されているかもしれませんね。荘厳なストリングスに歪んだギター、女性コーラスを従えた官能的な低音ヴォーカルが織り成す甘く危険な前半、一気にギア・チェンジしてサイケにファンク・ロックする後半という二部構成は聴き応え十分です。シングルとして、USチャート第30位、US R&Bチャート第13位となっています。
https://www.youtube.com/watch?v=iqR4CZj0mJQ

当ブログで紹介したQueen Latifah「Wrath Of My Madness (Soulshock Remix)」Faith Evans「No Other Love」Alicia Keys「If I Was Your Woman/Walk on By」をはじめ、Beyonce feat. The Weeknd「6 Inch」、The Notorious B.I.G.「Warning」、2Pac feat. Dramacydal「Me Against the World」、MF DOOM「Dead Bent」、Pete Rock「Walk on By」、Cypress Hill「Whatta You Know」等110トラック以上ののサンプリング・ソースとなっています。
Queen Latifah「Wrath Of My Madness (Soulshock Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=D9cqfDiR20E
Faith Evans「No Other Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=2va9uemtU18
Alicia Keys「If I Was Your Woman/Walk on By」
 https://www.youtube.com/watch?v=hKcpZ1_GB8A
Beyonce feat. The Weeknd「6 Inch」
 https://www.youtube.com/watch?v=tiNINsfr768
The Notorious B.I.G.「Warning」
 https://www.youtube.com/watch?v=TbSm6HsX_ek
2Pac feat. Dramacydal「Me Against the World」
 https://www.youtube.com/watch?v=QlPYub-gTjE
MF DOOM「Dead Bent」
 https://www.youtube.com/watch?v=1lOqpnKdRLQ
Pete Rock「Walk on By」
 https://www.youtube.com/watch?v=gUfZUJgixlY
Cypress Hill「Whatta You Know」
 https://www.youtube.com/watch?v=BdBwYLpdOVw

「Hyperbolicsyllabicsesquedalymistic」
Isaac Hayes/Alvertis Isbell(Al Bell)作。サイケデリックなファンク・ロックは僕の一番のお気に入り。サイケなギター、ダークなピアノ、ヘヴィーなリズム隊が醸し出す退廃的ムードがたまりせん。僕の一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=FCzElCx_LK8

Public Enemy「Black Steel in the Hour of Chaos」、DJ Quik「Born and Raised in Compton」、Super Lover Cee & Casanova Rud「All You MC's」、N.W.A「Kamurshol」、Ice Cube「I Gotta Say What Up!!!」、House of Pain「Legend」、The Game「Remedy」等70トラック以上ののサンプリング・ソースとなっています。
Public Enemy「Black Steel in the Hour of Chaos」
 https://www.youtube.com/watch?v=ZM5_6js19eM
DJ Quik「Born and Raised in Compton」
 https://www.youtube.com/watch?v=2pc8lpWVGEA
Super Lover Cee & Casanova Rud「All You MC's」
 https://www.youtube.com/watch?v=M9Po9SbBYt4
N.W.A「Kamurshol」
 https://www.youtube.com/watch?v=dS4iCLsMpYQ
Ice Cube「I Gotta Say What Up!!!」
 https://www.youtube.com/watch?v=4bx0GOXvqqg
House of Pain「Legend」
 https://www.youtube.com/watch?v=VuApGzULTu0
The Game「Remedy」
 https://www.youtube.com/watch?v=yw2VRfs2Fu4

「One Woman」
Al Greenのカヴァー(Charles Chalmers/Sandra Rhodes作)。オリジナルはアルバム『Green Is Blues』(1969年収録)。本作の中では一番オーセンティックなソウル・バラード。Hayesの魅惑の低音ヴォーカルを存分に満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=jzliSxRMXLg

Hip-HopクラシックGroup Home「Supa Star」等のサンプリング・ソースとなっています。
Group Home「Supa Star」
 https://www.youtube.com/watch?v=MZCNnDSKJsM

「By the Time I Get to Phoenix」
Glen Campbellのヒットで知られるJimmy Webb作品をカヴァー(オリジナルはJohnny Rivers)。18分半超の長尺です。前半はオルガンとシンバルのみのバッキングに、ポエトリーリーディングのようなヴォーカルが淡々と続きます。中盤からストリングスやホーン、ようやく本格的に歌い始め、さらには他の楽器が徐々に加わっていき、クライマックスへと向かっていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=9bbdJSW3pvM

One Deep「Crime Stories」、Chinatown「Sin Propaganda」等ののサンプリング・ソースとなっています。
One Deep「Crime Stories」
 https://www.youtube.com/watch?v=LtvZt7VnRuA
Chinatown「Sin Propaganda」
 https://www.youtube.com/watch?v=g1zlvFyNRT4

Isaac Hayesの他の初期作品もチェックを!

『The Isaac Hayes Movement』(1970年)


『...To Be Continued』(1970年)


『Shaft (motion picture soundtrack) 』(1971年)


『Black Moses』(1971年)


『Joy』(1973年)


『Chocolate Chip』(1975年)
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2021年04月08日

Mark Murphy『Rah』

人気男性ジャズ・ヴォーカリストの代表作☆Mark Murphy『Rah』

発表年:1961年
ez的ジャンル:男性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :技巧派!

60年代男性ジャズ・ヴォーカル作品からMark Murphy『Rah』(1961年)です。

Mark Murphy(1932-2015年)はN.Y.出身のジャズ・ヴォーカリスト。ヴォーカリーズを代表するシンガーとして人気を博しました。また、クラブDJ方面からも再評価の高いアーティストですね。

そんなMark Murphyの初期代表作が本作『Rah』(1961年)です。

レコーディング・メンバーはMark Murphy(vo)、Blue Mitchell(tp)、Clark Terry(tp)、Joe Wilder(tp)、Bernie Glow(tp)、
Ernie Royal(tp)、Jimmy Cleveland(tb)、Urbie Green(tb)、Melba Liston(tb)、Wynton Kelly(p)、Bill Evans(p)、Barry Galbraith(g)、Sam Herman(g)、George Duvivier(b)、Art Davis(b)、Jimmy Cobb(ds)、Ray Barretto(congas)、Ernie Wilkins(arr、conductor)

プロデュースはOrrin Keepnews

ポピュラー・スタンダードのカヴァーを中心に彼らしいジャズ・ヴォーカルを存分に楽しめます。

有名なのはシングルでにもなった「My Favorite Things」ですが、個人的にはRay Barrettoのコンガが効いた「Out of This World」「I'll Be Seeing You」「Stoppin' the Clock」や、疾走感のある「Milestones」、彼の技巧が冴えわたる「Twisted」あたりがおススメです。

Mark Murphyならではの男性ジャズ・ヴォーカル・ワールドを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Angel Eyes」
Earl Brent/Matt Dennis作のスタンダード(1946年作)。当ブログではSidsel StormDuke Pearsonのカヴァーを紹介済みです。雰囲気のあるバラードを独特の表現で歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=9VkeMiuJTm8

「On Green Dolphin Street」
Ned Washington/Bronislau Kaper作のスタンダードをカヴァー。当ブログではWynton KellyGene Russellのカヴァーを紹介済みです。味わい深くかつスタイリッシュなバラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=YXFzVxzpQhk

「Stoppin' the Clock」
Roy Kral/Fran Landesman作。スウィンギーな雰囲気ながらもRay Barrettoのコンガがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=xz9oyZXAv70

「Spring Can Really Hang You up the Most」
Fran Landesman/Tommy Wolf作のスタンダード。当ブログではBobbi Boyle & The TrioBobby Timmonsのカヴァーを紹介済みです。オーセンティックな雰囲気のバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=nhFh9zC3G0U

「No Tears for Me」
Mark McIntyre/Floyd Huddleston作。ロマンティックなバラードをしっとり歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=N1qt4CWg2ro

「Out of This World」
Harold Arlen/Jimmy McHugh/Johnny Mercer作のポピュラー・スタンダードをカヴァー。当ブログではJanet Lawson Quintetのカヴァーを紹介済みです。派手さはありませんが、疾走感が格好良い1曲。やはりRay Barrettoのコンガが効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=fOxF2j78s1c

「Milestones」
Miles Davisの名曲カヴァー。オリジナルは『Milestones』収録。当ブログではThe Latin Jazz Quintetのカヴァーを紹介済みです。疾走感のある演奏をバックに、小粋な語り口のヴォーカルで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=jmU2CZ4gxPI

「My Favorite Things」
Richard Rodgers/Oscar Hammerstein II作のポピュラー・スタンダードをカヴァー。お馴染みの名曲を軽やかに歌い上げますが、ここではオリジナルの歌詞を織り交ぜています。John ColtraneMiles Davisをはじめ、有名ミュージシャンの名が続々登場します。
https://www.youtube.com/watch?v=rTkCQrya35A

当ブログでは本曲カヴァーの決定版John Coltraneのカヴァーをはじめ、Sidsel StormThe Kenny Clarke-Francy Boland Big BandThe Louis Hayes Groupのカヴァーを紹介済みです。

「Doodlin'」
Horace Silver作品をカヴァー。抑えたバッキングがMurphyのお洒落な語り口を引き立てます。お酒片手に聴きたくなる1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=XBlC5bwdndQ

「Li'l Darlin'」
Neal Hefti/Jon Hendricks作。しっとりとしたバラードを雰囲気たっぷりに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=gGBABzIlXck

「Twisted」
Annie Ross/Wardell Gray作。当ブログではLambert, Hendricks & RossMarlena Shawのカヴァーを紹介済みです。Mark Murphyには、こういう技巧が必要な楽曲が良く似合います。彼のジャズ・ヴォーカリストとしての格好良さを実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=AHGQ6VHYTcU

「I'll Be Seeing You」
Irving Kahal/Sammy Fain作。エレガントに疾走するバッキングを従えて、Murphyが華麗なヴォーカルでキメてくれます。ここでもRay Barrettoのコンガがいい感じです。

「My Favorite Things」
「My Favorite Things」のシングル・ヴァージョン。こちらはオリジナルの歌詞なしのヴァージョンです。
https://www.youtube.com/watch?v=2-goATsWJI0

Mark Murphyの他作品もチェックを!

『Mark Murphy's Hip Parade/Playing the Field』(1959/1960年) ※2in1CD


『That's How I Love the Blues』(1962年)


『Who Can I Turn To ?』(1966年)
mark murphy who can i turn to.jpg

『Midnight Mood』(1968年)


『Sings』(1975年)
mark murphy sings.jpg

『Stolen Moments』(1978年)


『Bop for Kerouac』(1981年)


『Night Mood: The Music of Ivan Lins』(1987年)
mark murphy night mood.jpg
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2021年03月23日

Herb Alpert & The Tijuana Brass『Whipped Cream & Other Delights』

名曲「Bittersweet Samba」収録☆Herb Alpert & The Tijuana Brass『Whipped Cream & Other Delights』

発表年:1965年
ez的ジャンル:アメリアッチ・ミュージック
気分は... :ANN!

今回は60年代に人気を博したHerb Alpert & The Tijuana Brassの大ヒット・アルバム『Whipped Cream & Other Delights』(1965年)です。

Herb Alpert & The Tijuana Brassは、A&Mの共同設立者であり、トランペット奏者のHerb Alpertが結成したユニット。

メンバーはHerb Alpert(tp、vo)、Tonni Kalash(tp)、Bob Edmondson(tb)、John Pisano(g)、Nick Ceroli(ds)、Lou Pagani(p)、Pat Senatore(b)。

マリアッチ×アメリカン・ポップな"アメリアッチ"スタイルで一世を風靡したHerb Alpert & The Tijuana Brass

シングル・ヒットという面では、本作収録の「A Taste of Honey」(USチャート第7位)、1968年のNo.1ヒット「This Guy's in Love with You」程度ですが、アルバム・チャート面では本作『Whipped Cream & Other Delights』(1965年)を皮切りに、『Going Places』(1965年)、『What Now My Love』(1966年)と三作連続でUSアルバム・チャートNo.1になるなど大ヒット連発でした。

そんなHerb Alpert & The Tijuana Brassを代表するアルバムといえば、やはり本作『Whipped Cream & Other Delights』(1965年)ですかね。

前述のヒット曲「A Taste of Honey」が収録されていますが、それ以上に多くの日本人にとっての青春ラジオのテーマ曲「Bittersweet Samba」収録というのが大きいですね。

それ以外であれば、アメリアッチな「Green Peppers」、ムーディーなボッサ・ジャズ「Tangerine」、The Stokesのカヴァー「Whipped Cream」、楽しげな「Butterball」、ポップに疾走する「Lollipops and Roses」あたりがおススメです。

独特のアメリアッチ・ワールドを楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「A Taste of Honey」
Bobby Scott/Ric Marlow作。元々はミュージカルのために書かれた楽曲であり、The Beatlesがカヴァーしたことでも有名になりました。そんな楽曲をHerb Alpert & The Tijuana Brassがカヴァーし、USチャート第7位となった大ヒット曲。The Beatlesヴァージョンの哀愁モードの印象が強い楽曲ですが、本ヴァージョンは哀愁マリアッチ・モードはアクセントで全体的に軽やかに聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=NC38-qqiVgg

Busta Rhymes「Intro Part Two: Dolemite Interlude」、K.A.S.T.A. Squad「Peryferie」のサンプリング・ソースとなっています。
K.A.S.T.A. Squad「Peryferie」
 https://www.youtube.com/watch?v=VGbyOLbTEow

「Green Peppers」
Sol Lake作。アメリアッチを楽しめる開放的な仕上がり。軽やかなトランペットがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Zr2xYyKZDnE

Wes Montgomery‎がカヴァーしています。Emma Bunton「Take Me to Another Town」のサンプリング・ソースとなっています。
Emma Bunton「Take Me to Another Town」
 https://www.youtube.com/watch?v=5LTFK1AQiNU

「Tangerine」
Johnny Mercer/Victor Schertzinger作。1942年、Jimmy Dorseyが歌いNo.1ヒット曲となったポピュラー・スタンダード。The Salsoul Orchestraのディスコ・ヒットでもお馴染みですね。当ブログではStacey KentEliane Eliasのカヴァーも紹介済みです。本ヴァージョンは僕好みのムーディーなボッサ・ジャズに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=DejuUCwDOqw

「Bittersweet Samba」
Sol Lake作。ニッポン放送「オールナイトニッポン」のテーマ曲としてあまりにも有名ですね。みんなの青春のテーマ曲といった感じでしょうか。軽快なエキゾチック・ジャズ・サンバは一度聴いたら忘れられないサムシングがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=ZesDEsgJKEM

The Evolution Control Committee「Rebel Without a Pause」のサンプリング・ソースとなっています。
The Evolution Control Committee「Rebel Without a Pause」
 https://www.youtube.com/watch?v=zcJTioKULCQ

「Lemon Tree」
Will Holt作のフォーク・ソングをカヴァー。当ブログではSandie Shawのカヴァーを紹介済みです。スパニッシュ風のギターの音色が印象的なバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=MWLIArRuJ0I

「Whipped Cream」
The Stokesのカヴァー。Naomi Neville(Allen Toussaint)作。ビートを効かせつつ、何処となくユーモラスな雰囲気が漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=8VGSzdftTI4

「Love Potion No. 9」
The Searchersのヒット曲としてお馴染みの楽曲をカヴァー(Jerry Leiber & Mike Stoller作)。オリジナルはThe Cloversヴァージョンです。ここでは少しテンポを落としたビッグバンド・ジャズ風の演奏で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Mb1hUrsGEX4

「El Garbanzo」
Sol Lake作。マリアッチ・テイスト全開の少し長閑な演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=EwhQoU2QNVM

「Ladyfingers」
Toots Thielemans作。トランペットの響きがよく似合うバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=jH5eTJ80Jws

「Butterball」
Mike Henderson作。ポップ・フィーリングに溢れた楽しげな演奏ながらも、小粋なホーン・アンサンブルがキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=5U_5zSzMwzQ

「Peanuts」
Luis Guerrero作。コメディ映画のBGMにフィットしそうなマリアッチ・テイストの演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=KhdTFKmDxng

「Lollipops and Roses」
グラミー受賞のJack Jonesのヒットで知られるTony Velona作の名曲をカヴァー。当ブログではLaurindo Almeida & The Bossa Nova Allstarsのカヴァーを紹介済みです。最初ユーモラスな印象を受けますが、よく聴くと軽快ポップな疾走感がなかなか格好良い演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=zLZmeyJ2KRY

CDには以下の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

「Rosemary」
Herb Alpert作。トランペットの伸びやかな音が映えるロマンティック・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=BZGLehFQVCU

「Blueberry Park」
Herb Alpert作。ボッサ調のメロウ・バラードはモロに僕好みです。
https://www.youtube.com/watch?v=dlp309gw2Ak

Herb Alpert & The Tijuana Brassの他作品もチェックを!

『The Lonely Bull』(1962年)


『Volume 2』(1963年)


『South of the Border』(1964年)


『Going Places』(1965年)


『What Now My Love』(1966年)


『S.R.O.』(1966年)


『Sounds Like』(1967年)


『Herb Alpert's Ninth』(1967年)


『The Beat of the Brass』(1968年)


『Christmas Album』(1968年)


『The Brass Are Comin'』(1969年)


『Warm』(1969年)


『Summertime』(1971年)
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2021年03月06日

The Pretty Things『S. F. Sorrow』

ロック・オペラのプロトタイプ☆The Pretty Things『S. F. Sorrow』

発表年:1968年
ez的ジャンル:UKサイケデリック・ロック
気分は... :サイケの迷宮・・・

今回はUKロック・バンドThe Pretty Thingsによる元祖ロック・オペラ作品『S. F. Sorrow』(1968年)です。

ロック・オペラを世間に知らしめたThe Whoの名作『Tommy』(1969年)に影響を与えた作品として再評価の高い1枚ですね。

The Pretty Thingsは、ロンドンのアート・スクールで知り合ったPhil May(vo)、Dick Taylor(g)を中心に1962年結成されたロック・バンド。

二人はThe Rolling Stones結成前のMick JaggerKeith Richardsと友人であり、特にDick TaylorはMickとKeithらとバンドを組んでいました。

そんなThe Rolling Stonesと同じR&Bテイストのロック・グループとして登場したThe Pretty Thingsは、1964年にシングル「Rosalyn」でデビューし、2ndシングル「Don't Bring Me Down」はUKチャート第10位のヒットとなりました。

1965年には1stアルバム『The Pretty Things』(1965年)をFontanaからリリース。さらにFontanaから2枚のアルバムをリリースしています。

しかし、時代の流れの中で音楽性を変化させ、レーベルを移籍してサイケデリック・ロックに取り組んだのが、Columbiaからリリースした4thアルバムとなる本作『S. F. Sorrow』(1968年)です。

本作のメンバーはPhil May(vo)、Dick Taylor(g、vo)、Wally Waller(b、g、p、vo)、Jon Povey(org、sitar、mellotron、per、vo)、そして新加入の元TomorrowTwink(ds、vo)という6名。前メンバーのSkip Alan(ds)も何曲で参加しているようです。

プロデュースはNorman Smith

前述のように、The Who『Tommy』(1969年)に先立つ元祖ロック・オペラ作品として再評価の高い1枚です。

アルバムはSebastian F. Sorrowという男の人生を描いたロック・オペラのプロトタイプ的な1枚に仕上がっています。

個人的にはロック・オペラ云々以上に、スウィンギン・ロンドンにおけるサイケデリック・ロック作品としての魅力を感じる1枚です。

The Beatles『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』(1967年)の影響を強く感じますが、よりサイケを徹底しているのが本作の魅力だと思います。

物語仕立てのサイケ・ワールドを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「S.F. Sorrow Is Born」
シタールが怪しげに響く僕好みサイケなオープニング。サイケなドライヴ感は今聴いてもなかなか格好良いと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=f5_jpgPxIFc

Big Audio Dynamite「The Green Lady」のサンプリング・ソースとなっています。
Big Audio Dynamite「The Green Lady」
 https://www.youtube.com/watch?v=WKS_CoQAp-8

「Bracelets」
『Sgt. Pepper's 〜』の影響が色濃い仕上がり。「Lucy In The Sky With Diamonds」にシタールによるアクセントを強調したような雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=phkeWcsWPHY

「She Says Good Morning」
こちらはThe Beatles「I Am The Walrus」あたりを想起させます。ファズ・ギターが格好良いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=VGYfrTF6nzo

「Private Sorrow」
フォーキーな味わいの中にもサイケ・ムードを漂わせます。終盤の展開がロック・オペラ
https://www.youtube.com/watch?v=byKvF_1Ab5I

「Balloon Burning」
UKビート・バンドらしい躍動感とサイケな怪しさを融合させた1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=hheLZ8vYr6s

「Death」
ロック・オペラ的な繋ぎの1曲といった雰囲気です。インド音楽のテイストを物語にうまく取り込んでいるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Si554hC2Xq0

「Baron Saturday」
トリップ・モードのダークなポップ・ロックは後期BeatlesJohn Lennonがやりそうな雰囲気ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=kAgXbnZZ4PQ

「The Journey」
僕好みのサイケ・フォーキー・グルーヴ。終盤には混沌としたサイケな迷宮に入り込んでしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=tfpFnS8y0nY

「I See You」
ドラマティックな哀愁サイケ。荘厳で幻想的なロック・オペラが展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=7exhDAskajc

「Well Of Destiny」
前衛的なインスト。この時代はThe Beatles「A Day In The Life」に触発されて、こういう曲やりたかったんでしょうね。
https://www.youtube.com/watch?v=NWmCDsFLlZ8

「Trust」
メロディアスなサイケ・ポップ。この曲のコーラスワークを聴いていると、その流れでThe Who『Tommy』が聴きたくなりますね。
https://www.youtube.com/watch?v=-MUSPn7depg

「Old Man Going」
前曲「Trust」からの流れでいえば、この曲を聴いていると、そのまま『Tommy』「Pinball Wizard」を聴きたくなりますね。「Pinball Wizard」には本曲のようなサイケ・フィーリングはありませんが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=7qgsbAGN-WA

「Loneliest Person」
物語のラストは寂しげなフォーキー・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=XDtg9bniDVA

ここからはCDボーナス・トラック4曲。

「Defecting Grey」
サイケ・モード全開のロック・チューン。ワルツや前衛的要素のアクセントもあり、1曲の中に詰め込めるだけ詰め込んだ感じが好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=lZLoZz-PZaI

「Mr. Evasion」
キャッチーなサイケ・ロック。思い切り弾けてながらも幻想的な音世界を展開している感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=xR9iVuad7js

「Talkin' About The Good Times」
サイケな迷宮に入り込んでいくようなトリップ感が魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=Zqdz2GhVndQ

「Walking Through My Dreams」
UKビートロックにサイケ・フィーリングを加味したわかりやすい1曲ですが、なかなかキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=KrcMjmHF74A

The Pretty Thingsの他作品もチェックを!

『The Pretty Things』(1965年)


『Get the Picture?』(1965年)


『Emotions』(1967年)


『Parachute』(1970年)


『Freeway Madness』(1973年)


『Silk Torpedo』(1974年)


『Savage Eye』(1975年)
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2021年02月22日

Marcos Valle『O Compositor E O Cantor』

ボサノヴァ・スタイルの初期完成形☆Marcos Valle『O Compositor E O Cantor』

発表年:1965年
ez的ジャンル:ブラジル最高のメロディ・メーカー
気分は... :一人でいることを学ばなくちゃ…

ブラジルを代表するシンガー・ソングライターMarcos Valle『O Compositor E O Cantor』(1965年)です。

当ブログでこれまで紹介したMarcos Valle作品は以下の12枚。

 『Samba '68』(1968年)
 『Viola Enluarada』(1968年)
 『Mustang Cor De Sangue』(1969年)
 『Marcos Valle (1970)』(1970年)
 『Garra』(1971年)
 『Vento Sul』(1972年)
 『Previsao Do Tempo』(1973年)
 『Marcos Valle (1974)』(1974年)
 『Vontade De Rever Voce』(1981年)
 『Nova Bossa Nova』(1997年)
 『Pagina Central』(2009年)
 ※Celso Fonsecaとの共演作
 『Esphera』(2010年)

本作『O Compositor E O Cantor』(1965年)は、『Samba Demais』(1964年)に次ぐ2ndアルバムであり、今でも大人気の名曲「Samba De Verao(サマー・サンバ)」、この年のブラジルの年間最優秀ソングに選ばれた人気曲「Preciso Aprender A Ser So(一人でいることを学ばなくちゃ)」等の彼のキャリアを代表する楽曲が多数収録されたアルバムです。

ボサノヴァ第2世代として登場したMarcosが、メロディ・メーカーとしての才能を発揮し、2作目にして早くも自身のスタイルを完成させた作品です。

また、Eumir Deodatoによるアレンジがその魅力をさらに引き上げています。

上記2曲以外にも、Marcos本人がキャリアで重要な曲だと語る「Seu Encanto」「Vem」「Passa Por Mim」という3曲、個人的に気に入っている「Deus Brasileiro」「Nao Pode Ser」など聴きどころ満載の1枚です。

初期のMarcos Valleの魅力が凝縮された名盤だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Gente」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。
「Chup Chup, I Got Away」のタイトルで『Samba '68』(1968年)にて再演しています。ボサノヴァ時代のMarcosらしいメロディを楽しめる1曲。Deodatoによる素敵なアレンジも含めて、メロウ・ワールドを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=HO22VApAmfs

「Preciso Aprender A Ser So」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。邦題「一人でいることを学ばなくちゃ」。ブラジルの年間最優秀ソングに選ばれた人気曲。1965年のみでも15組のアーティストがカヴァーしたのだとか。当ブログではZumba CincoO Quartetoのカヴァーを紹介済みです。この曲も「If You Went Away」のタイトルで『Samba '68』(1968年)にて再演しています。ブラジル最高のメロディ・メーカーと呼ばれるのがわかる永遠のスタンダード。Deodatoによるストリングスもサイコー!ブラジル音楽好きのみならずバラード好きの人であれば気に入る1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=Qtni0_e44QI

「Seu Encanto」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle/Pingarilho作。
この曲も「The Face I Love」のタイトルで『Samba '68』(1968年)でも再演しています。ワルツ調の軽やかなリズムの美しいストリングスをバックにMarcosが爽やかな歌声を届けてくれます。スウィンギンな雰囲気もいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Pf07NpSn6wE

当ブログではAstrud GilbertoThe Girls from BahiaStacey Kentのカヴァーも紹介済みです。

「Passa Por Mim」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。サウダージなバラード。Marcosのメロディアスな楽曲とDeodatoによる美しいアレンジが見事に噛み合っています。
https://www.youtube.com/watch?v=iFqC_6ZPq0Y

「Samba De Verao」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。「Summer Samba」「So Nice」のタイトルでも知られる名曲。初レコーディングはDeodatoの初アルバム『 Ideias...』(1964年)ヴァージョンです。「So Nice (Summer Samba)」のタイトルで『Samba '68』(1968年)でも再演しています。いつ、誰のヴァージョンを聴いても名曲だと思いますが、Marcos本人の初レコーディング・ヴァージョンということで押さえておきましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=3sILLIB13Ls

本曲について、当ブログではAstrud Gilberto/Walter Wanderley TrioBebel GilbertoO QuartetoBossa TresWanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De ValencaDoris MonteiroEliane EliasMario Castro Neves & Samba S.A.Os Catedraticosのカヴァーも紹介済みです。

今回自分の勘違いに気づきました。USにてチャート・インし、本曲の知名度を一気に高めたWalter Wanderleyヴァージョン(アルバム『Rain Forest』収録)を既に紹介済みという認識でいたのですが、よくよく調べると『Rain Forest』(1966年)を未紹介でした。こちらもそのうち取り上げたいと思います。

「A Resposta」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。
この曲も「The Answer」のタイトルで『Samba '68』(1968年)にて再演しています。当ブログではMilton Banana Trioのカヴァーも紹介済みです。プロテスト派のボサノヴァ・アーティストからの批判に対するMarcoのThe Answerといったところでしょうか。小粋なサウンド・センスに惹かれる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=1LHxxqn4ZdY

「Deus Brasileiro」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。僕好みの軽快な疾走感が魅力のジャズ・サンバ。Deodatoのオルガンによるアクセントもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=5PKgUru40Ps

当ブログではTitaDoris MonteiroJongo Trioのカヴァーも紹介済みです。

「Dorme Profundo」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle/Pingarilho作。
この曲も「Safely In Your Arms」のタイトルで『Samba '68』(1968年)にて再演しています。ロマンティックなストリングスをバックにしっとりと歌い上げるバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=doPxae-c21c

「Vem」
Marcos Valle/ Luiz Fernando Freire作。Marcos本人が"その後の自分の音楽を予感させるもの"と語った重要曲。ワルツ調のリズムに乗ってエレガントに疾走するジャジー・グルーヴは90年代にロンドンのクラブシーンでも再評価されました。何処となくヨーロピアン・ジャズ的な香りがするのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=TIU1KKxaXvg

「Mais Amor」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。Deodatoの美しいストリングスを従えたビューティフル・ボッサ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=BSwdOgob49A

「Perdao」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。男女混声コーラスが印象的なバラードをしっとりと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=onKxP7Yw2kQ

「Nao Pode Ser」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。ラストはMarcos Valleらしい親しみやすいメロディを楽しめる曲で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=SYJi96b_pMA

僕の保有する国内盤CDには「E Preciso Cantar」「Batucada Surgiu」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

Marcos Valleの過去記事もご参照下さい。

『Samba '68』(1968年)
サンバ’68

『Viola Enluarada』(1968年)
ヴィオラ・エンルアラーダ

『Mustang Cor De Sangue』(1969年)
Mustang Cor De Sangue Ou Corcel Cor De Mel

『Marcos Valle(1970)』(1970年)
marcos valle 1970.jpg

『Garra』(1971年)
Garra

『Vento Sul』(1972年)
ヴェント・スル

『Previsao Do Tempo』(1973年)
Previsao Do Tempo

『Marcos Valle (1974)』(1974年)
マルコス・ヴァーリ(1974)

『Vontade De Rever Voce』(1981年)
ヴォンタージ・ジ・レヴェール・ヴォセ

『Nova Bossa Nova』(1997年)
Nova Bossa Nova

『Pagina Central』(2009年)
パジナ・セントラウ [ボーナス・トラック付]

『Esphera』(2010年)
ESPHERA
posted by ez at 01:33| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする