2020年06月28日

SEED Ensemble『Driftglass』

ロンドン新世代ジャズ・アンサンブル☆SEED Ensemble『Driftglass』

発表年:2019年
ez的ジャンル:ロンドン新世代ジャズ
気分は... :Black Lives Matter!

今回は新作アルバムからロンドン新世代ジャズSEED Ensemble『Driftglass』です。

昨年リリースされた作品ですが、今年5月に国内盤がリリースされました。

SEED Ensembleはロンドンで結成されたジャズ・アンサンブル。

グループのリーダーはロンドンのアフロビート・バンドKokorokoのメンバーとしても知られるCassie Kinoshi(as)。

同じくKokorokoのメンバーであるSheila Maurice-Grey(tp)、南ロンドン・ジャズの活況を象徴するアフロ・ジャズ・ファンク・バンドEzra CollectiveのメンバーJoe Armon-Jones(p、el-p)、Shabaka Hutchings率いるSons Of KemetMoses BoydNubya Garciaとの共演でも知られるTheon Cross(tuba)、南ロンドンを拠点とするジャズ・ユニットMaishaのメンバーShirley Tetteh(g)、それ以外にChelsea Carmichael(ts、fl)、Miguel Gorodi(tp)、Joe Bristow(tb)、Sarah Tandy(p、el-p)、Rio Kai(b)、Patrick Boyle(ds)という全11名が本作のグループ・メンバーです。

XanaCherise Adams-BurnettMr Ekowといったヴォーカル、スポークンワードがフィーチャリングされています。

楽曲はすべてCassie Kinoshiのオリジナルです。

プロデュースはロンドンのジャズ・サックス奏者Jason Yarde

UKのプロデューサー/ビートメイカーEric Lauがミックスを手掛けています。

アルバム・タイトルは黒人SF作家Samuel R. Delanyの短編に由来したもの。また、「The Dreamkeeper」「W A K E (For Grenfell)」の歌詞にはアメリカの黒人作家Langston Hughesの作品が引用されています。

このように本作は黒人のアイデンティティとしてのジャズの伝統と未来が意識されています。その意味では黒人ジャズ・ミュージシャンの先人達が築いてきたジャズの伝統と、これから自分たちが切り拓こうとしているジャズの未来の融合を図ったようなジャズ・アンサンブルを楽します。

ダイナミックなブラス・アンサンブルに、ロンドン新世代らしいPatrick Boyleのドラミング、Joe Armon-JonesSarah Tandyの鍵盤、Shirley Tettehのギターなどが絡みます。

Black Lives Matterが叫ばれる今だからこそ聴くべきジャズ作品かもしれません。

全曲紹介しときやす。

「The Darkies」
Rio KaiのCharles Mingusばりのダブル・ベースと共に始まるオープニング。黒人のアイデンティティとしてのジャズの歴史を感じる演奏です。素晴らしいブラス・アンサンブルに続きMiguel Gorodiのトランペット、Theon Crossのチューバとソロが展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=Q0NRu4poYSA

「Afronaut」
Xanaのスポークンワードをフィーチャー。ロンドン新世代らしいビートが躍動するフューチャリスティックなコズミック・ジャズ。鮮やかなブラス・アンサンブルに惹き込まれます。終盤のSarah Tandyのエレピ・ソロも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=ZV-WmZjyJxo

「Stargaze #1: Katin」
ゆったりとした流れの中で、滲み出るようなブラス・アンサンブルが溶け込んでいきます。
https://www.youtube.com/watch?v=IsYdop8pYsk

「The Dreamkeeper」
Cherise Adams-Burnettのヴォーカルをフィーチャー。Joe Armon-Jonesのピアノを中心に夢の中の新世代ジャズといった趣の美しく瑞々しい演奏を堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=wKuzEmWBOPg

「W A K E (For Grenfell)」
Cherise Adams-Burnettのヴォーカルをフィーチャー。足で踏み鳴らすリズムに合わせて、合唱される様はゴスペル風です。黒人音楽の伝統とロンドン新世代の感覚がダイナミックに融合している感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=erdmu6SlL2M

「Stargaze #2: Lau」
コズミックな小曲。ギター、エレピ、ドラムを中心にコズミック・ワールドへ誘ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=AMDF1C1w2EM

「Mirrors」
迫力のあるブラス・アンサンブル、夜に漂うようなShirley Tettehのギター、Chelsea Carmichaelのテナー・サックスのブロウが印象的な演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=GYxJ0w2wAEM

「Interplanetary Migration」
Mr Ekowのスポークンワードをフィーチャー。Patrick Boyleのロンドン新世代らしいドラミングが牽引するダイナミックで広大な宇宙を感じるアンサンブルでアルバムを締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=GuHsMwfyLf4

ご興味がある方は本作に参加しているSarah Tandyのリーダー作あたりもチェックしてみては?

Sarah Tandy『Infection in the Sentence』(2019年)
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2020年06月25日

Jorge Ailton『Arembi』

ブラジリアン・アーバン・ソウル作品☆Jorge Ailton『Arembi』

発表年:2018年
ez的ジャンル:ブラジリアン・アーバン・ソウル
気分は... :レッセ・フェール・・・

今回はブラジリアン・アーバン・ソウル作品Jorge Ailton『Arembi』(2018年)です。

Jorge Ailtonはブラジル人男性シンガー・ソングライター、ベーシスト。

Lulu SantosPaula Toller等のバンドのベーシストとして知られると同時に、『O Ano 1』(2010年)、『Apresenta Cancoes em Ritmo Jovem』(2013年)、『Arembi』(2018年)という3枚のソロ・アルバムをリリースしています。

正直、本作『Arembi』以外の作品は聴いていないので、彼のアーティストとしての全体像を把握している訳ではありませんが、少なくとも本作はブラジル人アーティストならではのアーバンなソウル/R&B作品に仕上がっています。

レコーディングにはJorge Ailton(vo、b)以下、Fael Mondego(prog、vo)、Gustavo Corsi(g)、Claudio Cost(g)、Donatinho(key)、Rodrigo Tavares(key)、Marcos Kinder(ds)、Diogo Gomes(tp)、Wanderson Cunha(tb)、Julio Merlino(sax)、Lilian Valeska(vo)、Flavia Santana(vo)等のミュージシャンが参加しています。

Ed Motta好きも気に入りそうなタイトル曲「Arembi」、アーバンなブラジリアン・モダン・ソウル「Coadjuvante」、アーバン・メロウな「Isso Que Nao Tem Nome」、ブラジリアンAORな「Terceiro Sinal」「Deliciosamente」アコースティックなビューティフル・ソウル「Sine Qua Non」あたりが僕のおススメです。

ブラジリアン・アーバン・ソウルの魅力を十分に伝えてくれる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Arembi」
タイトル曲はホーン・サウンドが印象的なアーバン・ソウル。Ed Mottaあたりが好きな人も気に入りそうなオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=p6g_Ksdh9W0

「Coadjuvante」
ブラジリアン・モダン・ソウルと呼びたくなるモダンなセンスがいいですね。メリハリの効いたアーバン・サウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=dHCSLzgsX88

「Isso Que Nao Tem Nome」
シンセの響きが印象的なアーバン・メロウ。80年代ブラコンを現代ブラジリアン・ソウルにアップデートさせた感じがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=o1jTPMebjGM

「Terceiro Sinal」
アコースティックな質感をうまく取り入れたミディアム・ソウル。ブラジリアンAORとしての楽しめる1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=rZXs4H7UQaA

「Caroco」
哀愁モードのブラジリアン・モダン・ソウル。口ずさみやすいキャッチーなサビが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=ypOchKTM_Vg

「Deliciosamente」
このトラックもブラジリアンAOR的な魅力があります。さり気ないですが、いい雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=v_iwfsFQJps

「Bate E Volta」
ヴォコーダー使いのミディアム・グルーヴ。ヴォコーダーに頼りすぎない感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Qk7Jgp6YuT8

「Sansara」
ジェントルな雰囲気のメロウ・チューン。少し寂しげな雰囲気が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=Rj-EsumpgvI

「Sine Qua Non」
アコースティックなビューティフル・ソウル。ブラジル音楽好きの人であれば、このメロディアスな雰囲気も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=Z6OE1vu_N3I

「Nao Necessariamente Nessa Ordem」
ポップ・ソウル調の仕上がり。80年代な雰囲気もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=tPBfHvsv-vo

「O Inicio」
格好良いブレイクと共には始まるダンサブル・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=g6DiUyEkMe0

ご興味がある方はJorge Ailtonの他作品もチェックを!

『O Ano 1』(2010年)
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2020年05月23日

The Floacist『Floetry Re:Birth』

Floetryの元メンバーによるUKネオソウル☆The Floacist『Floetry Re:Birth』

発表年:2012年
ez的ジャンル:UK産女性ネオソウル
気分は... :境界を超えて!

今回は女性R&BデュオFloetryの元メンバーThe Floacistの2ndソロ・アルバム『Floetry Re:Birth』(2012年)です。

The FloacistことNatalie Stewartは1979年ドイツ生まれ、ロンドン育ちの女性R&Bシンガー/ラッパー/詩人。

1999年にMarsha Ambrosiusと女性R&BデュオFloetryをロンドンで結成。2000年にアメリカ、フィラデルフィアに拠点を移し、Jazzy Jeff率いるプロダクションA Touch Of Jazz(ATOJ)の一員に加わります。

Floetryはネオ・フィリーを担うアーティストとして、『Floetic』(2002年)、『Flo'Ology』(2005年)という2枚のアルバムをリリースしています。2枚共に当ブログでも紹介済みです。

その後、二人はそれぞれソロ・アーティストの道を歩み始め、NatalieThe Floacist名義で『Floetic Soul』(2010年)、『Floetry Re:Birth』(2012年)、『Rise of the Phoenix Mermaid』(2014年)という3枚のアルバムをリリースしています。

2ndソロ・アルバムとなる本作『Floetry Re:Birth』(2012年)は、タイトルからしてFloetry再興への思いが込められていますね。

プロデュースはThe Floacist自身と当時の彼女の公私のパートナーであったUkのプロデューサー/ドラマーNolan Weekes。ロンドンでのレコーディングです。

前作にも参加していたUS男性R&BシンガーRaheem DeVaughn、南アフリカのユニットBongo Maffinのメンバーである女性ヴォーカリストThandiswa Mazwaiがフィーチャリングされています。

元々ラップ/ポエトリーリーディング担当であり、実力派シンガーという訳ではないThe Floacistですが、それを逆手にとって、実に雰囲気のあるヴォーカルで魅せてくれるメロウなUK産ネオソウルに仕上がっていると思います。

Floetryのヒット曲のセルフ・リメイク「Say Yes (10 Year Anniversary Edition)」Raheem DeVaughnをフィーチャーしたMarvin Gaye「I Want You」へのオマージュ「Start Again」の2曲がハイライトだと思います。

それ以外に人力ドラムンベース調の「Children Of The Sun」、自然体のネオソウル「Step Out」、素敵なラブ・バラード「Slow Down」、アコギのメロウ・チューン「Speechless」あたりも僕のおススメです。

Floetryファンは楽しめるであろう1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Start Again」
Raheem DeVaughnをフィーチャー。このオープニングを本作のハイライトに挙げる人も多いのでは?聴けば一発でわかるように、Marvin Gaye「I Want You」へのオマージュです。しっとりとした大人のメロウR&Bグルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=VAQOIMSPSdM

「Children Of The Sun」
しっとりとしたネオソウルと思いきや、いきなり人力ドラムンベース調になるあたりがUK制作らしいですね。この爽快な疾走感は僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=UTY9BVaThZM

「Step Out」
自然体のネオソウルといった趣がいいですね。聴いていると知らぬ間に体を揺らしてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=yngahVMWHIo

「Slow Down」
美しいピアノのイントロが印象的なラブ・バラード。実に雰囲気がいいですね。爽やかな艶やかさがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=5J3dtdGowSI

「Soul」
妖艶なソウル・グルーヴ。しっとりとした中にほんのりと香るセクシーさがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=VD04GSEvny4

「Say Yes (10 Year Anniversary Edition)」
全米R&Bシングル・チャート第8位のヒットとなったFloetryの代表曲のセルフ・リメイク。寛いだ雰囲気のオトナのジャジー・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=NcsqHzUz_EI

オリジナル・ヴァージョンと聴き比べるのも楽しいのでは?
Floetry「Say Yes」
https://www.youtube.com/watch?v=PCCGIXME164

「Could It Be You?」
やさしく語り掛けるような歌声に癒されるビューティフル・バラード。優しい歌声とフルートの音色を聴いていると童心に帰ります。
https://www.youtube.com/watch?v=rPzpIUJqxPA

「Speechless」
アコギの音色が心地よいメロウ・チューン。歌いすぎないThe Floacistのヴォーカル・スタイルと実にマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=qJEq8KwgRmg

「This Love」
哀愁ミディアム。レゲエではありませんが、随所にレゲエの影響を感じるのが面白い演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=5Qdr6ElvdJw

「Roots Of Love」
南アフリカの女性ヴォーカリストThandiswa Mazwaiをフィーチャー。南アフリカの民族色を打ち出したサウンドをバックに、The Floacistがポエトリー・リーディングを披露します。
https://www.youtube.com/watch?v=oM29g1BMUx4

The Floacistの他のソロ・アルバムやFloetryの2枚のアルバムもチェックを!

『Floetic Soul』(2010年)


『Rise of the Phoenix Mermaid』(2014年)


『Floetic』(2002年)


『Flo'Ology』(2005年)

posted by ez at 01:09| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月26日

Ego Ella May『So Far』

サウス・ロンドンからネオソウルの新星☆Ego Ella May『So Far』

発表年:2019年
ez的ジャンル:サウス・ロンドン・ネオソウル
気分は... :和敬清寂・・・

新作からUKの女性ネオソウル・シンガーEgo Ella Mayのデビュー・アルバム『So Far』です。

2019年9月にTru Thoughtsからリリースの本作『So Far』ですが、CD化されたのは今年に入ってからです。

同じUKの若手女性R&Bシンガーということで、Ella Maiと混同しやすいですかね?

Ego Ella Mayはサウス・ロンドンを拠点とする女性ネオソウル・シンガー。

これまで「The Tree」(2013年)、「Breathing Underwater」(2014年)、「Zero」(2015年)といったEPをリリースしています。

デビュー・アルバムとなる本作『So Far』ですが、全12曲(CDボーナス・トラック2曲を含む)のうち、10曲は前述の3作品からのピックアップであり、これまでの彼女のキャリアを総括したベスト盤的なアルバムとなっています。

本作の後も「Girls Don't Always Sing About Boys」(2019年11月)、「How Long 'Til We're Home」(2020年3月)といった楽曲をデジタル配信で発表しています。

サウス・ロンドンといえば、ネオソウルより次世代ジャズのメッカという印象が強いですよね。

実際、Ego Ella Mayもサウス・ロンドンのジャズ・ミュージシャンと交流を持っており、当ブログで紹介した作品でいえば、Joe Armon-Jones『Starting Today』(2018年)に彼女は参加しています。

アルバム全体は幻想的なネオソウル作品という印象を受けます。同じTru Thoughtsのレーベル・メイトになぞられて、販売元は"真夜中のMoonchild"と謳っていますが、あながち間違ってはいないと思います。

コケティッシュなヴォーカルと幻想的なサウンドのUKネオソウルは心に安らぎを与えてくれます。

聴いていると自然と穏やかな気分になる1枚をご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Bull (Intro)」
Daniel Lincoln/Daluyahプロデュース。EP「Zero」収録曲。ジャズ・フィーリングの幻想的なオープニング。夢の世界に溶け込んでいくようです。
https://www.youtube.com/watch?v=0xxJH-vlNXg

「How Far」
Wu-Lu/Reiss Goodridgeプロデュース。EP「Zero」収録曲。"真夜中のMoonchild"という形容が相応しい、幻想的な静寂のネオソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=TQ7smE3dZug

「Tea & Sympathy」
Budgieプロデュース。EP「Zero」収録曲。ブラジリアン・テイストを取り入れたメロウネスたっぷりのネオソウルは僕好み。コケティッシュな彼女のヴォーカルの魅力を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=_yIbLv-dNGg

「Underwater」
IAMNOBODIプロデュース。EP「Breathing Underwater」収録曲。何処となく儚さが漂う幻想的なダンサブル・サウンドが印象的です。夢の中を漂流しているかのような雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=TusGlvCzfL4

「Come On」
Daniel Lincoln/Daluyahプロデュース。EP「Breathing Underwater」収録曲。Kojey Radicalのラップをフィーチャー。フューチャリスティックな幻想ワールドに引き込まれるコズミック・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=TKwNo5NR2q4

「Last Time I Checked (Interlude)」
Daniel Lincoln/Daluyahプロデュース。EP「Breathing Underwater」収録曲。チルアウトな音世界がアンコンシャスへ誘います。終盤のダンサブルな展開もグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=HCJVwlXtYVc

「Being Loved」
Warren Xclnceプロデュース。切ない祈りのようなヴォーカル、美しいピアノ、幻想的なシンセ、乾いたHip-Hopビート、鳥の囀りのSEの組み合わせが絶妙なビューティフル・トラック。サウナの"ととのった!"感覚のような癒しの音世界です。
https://www.youtube.com/watch?v=DDmo3vbIZ5o

「Rush Hour Crush」
Siv Mngazaプロデュース。EP「The Tree」収録曲。幻想的なシンセの音色が異空間へ連れていってくれます。憂いを帯びたEllaのヴォーカルもサウンドとよく調和しています。
https://www.youtube.com/watch?v=kNNSD96jxIQ

「Head」
Daniel Lincoln/Daluyahプロデュース。EP「Breathing Underwater」収録曲。静寂のダンサブル・チューンといった雰囲気がいいですね。枯山水のように実際は音がないのに、そこに刻まれるビートを想像してしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=3IUqQCTu6x8

「Nature (Outro)」
IAMNOBODIプロデュース。本編のラストはチルアウトな雰囲気で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=JRFVlEdZbhE

「Waiting」
CDボーナス・トラック。EP「The Tree」収録曲。Emmavie Mbongoプロデュース。哀愁モードのネオソウルに仕上がっています。

「Pay My Bills」
CDボーナス・トラック。EP「The Tree」収録曲。Daniel Lincoln/Daluyahプロデュース。ラストは"真夜中のMoonchild"といった雰囲気で締め括ってくれます。

うつるとも月もおもはずうつすとも水もおもはぬ広沢の池
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2020年04月19日

Gang Starr『One Of The Best Yet』

Hip-Hop最強ユニット奇跡の新作☆Gang Starr『One Of The Best Yet』
One of the Best Yet
発表年:2019年
ez的ジャンル:レジェンドHip-Hopユニット
気分は... :まだオレ達がベストだ!

今回はDJ Premier(Primo)と故Guru(2010年逝去)から成る90年代Hip-Hop最強ユニットGang Starrの奇跡の新作『One Of The Best Yet』(2019年)です。

2019年11月リリースなので、新作と呼ぶには少し時間が経っていますが、未紹介だったので日曜の新作枠でエントリーしたく思います。

Gang Starrについて、当ブログでこれまで紹介したのは以下の3枚。

 『Daily Operation』(1992年)
 『Hard to Earn』(1994年)、
 『Moment of Truth』(1998年)

GuruによるプロジェクトJazzmatazzシリーズ

 『Jazzmatazz』(1993年)
 『Jazzmatazz Vol II:The New Reality』(1995年)
 『Jazzmatazz (Streetsoul)』(2000年)
 『Jazzmatazz, Vol. 4』(2007年)

2010年のGuruの逝去により、その歴史に幕を閉じた90年代Hip-Hop最強ユニットGang Starr

しかしながら、Guruが生前残していた未発表バースをPrimoが買取り、スタジオにGuruの遺灰を持ち込み、彼の魂を感じながら完成させた渾身の1枚が、『The Ownerz』(2003年)以来16年ぶりの新作となる本作『One Of The Best Yet』です。

アルバムにはJeru The DamajaGroup HomeというGang Starr FoundationのメンバーやJ. ColeNe-YoQ-TipTalib KweliM.O.P.(Lil' Fame/Billy Danze)、、Nitty ScottRoyce da 5'9"Big ShugFreddie Foxxxといったアーティスト達がフィーチャリングされています。

このエントリーを書いていましたが、彼らが最高のHip-Hopユニットであったことを再認識させてくれる1枚です。

本作とベスト盤『Full Clip: A Decade of Gang Starr』(1999年)を交互に聴きながらエントリーを書いていましたが、聴くことに夢中になり、全然記事が進まなくなってしまいました(笑)

今は亡きGuruの遺志をPrimoや参加アーティストがしっかり受け継いでいる感じが伝わってきます。そして、Primo先生のトラック、スクラッチの素晴らしさ、格好良さに興奮してしまいます。

また、随所にGang Starrの過去トラックが散りばめられているのもファンにはたまらないのでは?

16年の歳月を感じさせないレジェンドのHip-Hopwワールドを堪能しましょう。

全曲紹介しときやす。

「The Sure Shot (Intro)」
「Royalty」、「Full Clip」、「2 Deep」、「The ? Remainz」、「Work」、「Same Team, No Games」、「Mass Appeal」Code of the Streetsといった過去トラック・ネタが散りばめられたライヴ仕立てのオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=64sXvlyOAYc

「Lights Out」
Gang Starrにはお馴染みのM.O.P.(Lil' Fame/Billy Danze)をフィーチャー。男臭いハードコア・トラックに仕上がっています。定番サンプリング・ソースFunkadelic「Get Off Your Ass and Jam」やThe Temprees「Dedicated to the One I Love」をサンプリング。Guru, Agallah, Lotto and Preach「Lights Out」ネタも挿入されています。
https://www.youtube.com/watch?v=oWXTB9yZxqg

「Bad Name」
アルバムからの2ndシングル。Hip-Hopの原点は何かを問いかける、レジェンドHip-Hopユニットならではの1曲。Primoらしいトラック、Guruのライムを存分に満喫できます。Edo G「Sayin' Somethin'」、LL Cool J「To Da Break of Dawn」ネタも挿入されています。
https://www.youtube.com/watch?v=-iNpdrhzDxI

「Hit Man」
Q-Tipをフィーチャー。個人的にはこのトラックが一番のお気に入り。Gang Starrの持っていた格好良さがココにはあります。Qちゃんの客演も嬉しいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=skK5oLJ0V6s

「What's Real」
Group Home/Royce da 5'9"をフィーチャー。ソウルフル・トラックをバックに、Guruバース音源をGroup Homeらがうまく繋いでくれるタイトル通りのリアルHip-Hop。終盤にはGang Starr「Suckas Need Bodyguards」ネタも使われています。Fugees feat. A Tribe Called Quest, Busta Rhymes and John Forte「Rumble in the Jungle」、Blahzay Blahzay「Danger」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=I7r8wLtqpu0

「Keith Casim Elam (Interlude)」
Guruの肉声による短いインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=FG9jQnaz4xM

「From a Distance」
Gang Starr FoundationメンバーであったJeru The Damajaをフィーチャー。「PLAYTAWIN」、「Natural」といったGang Starrネタも使われ、Primo先生のスクラッチも楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=r9a4JdEfEJ8

「Family and Loyalty」
人気ラッパーJ. Coleをフィーチャー。アルバムからの1stシングル。Guru亡き後、16年ぶりリリースされた本作らしいタイトルですね。Larnelle Harris「He Looked Beyond My Faults」をサンプリングした美しいトラックをバックに、GuruからJ. Coleへのマイクリレーを堪能できます。MC Lyte「Stop, Look, Listen」、Black Sheep「The Choice Is Yours」、Mikey Dread「Comic Strip」ネタも挿入されています。
https://www.youtube.com/watch?v=iMsdzxuldQM

「Get Together」
Ne-Yo/Nitty Scottをフィーチャー。このトラック大好き!ソウルフルなメロウ・トラックとGuruのフロウがよくマッチしています。客演のNe-Yo/Nitty Scottも見事にハマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=mT2QJFYxCFc

「NYGz/GS 183rd (Interlude)」
Andre Davisによるインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=MIwb6OVMS_4

「So Many Rappers」
Guru節とPrimo先生のハードボイルドなトラックがハマった格好良い仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=v7p8SPwGX5w

「Business or Art」
Talib Kweliをフィーチャー。ビジネスかアートか?という問題をHip-Hopシーンに問いかける1曲に仕上がっています。そんなGuruの意志を、Talib Kweliのライムが繋ぎます。「In This Life...」、「Betrayal」といったGang Starrネタが散りばめられています。
https://www.youtube.com/watch?v=xmbvg6i7uAM

「Bring It Back Here」
約50秒の短いトラックですがキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=8XWOKsTRgII

「One of the Best Yet (Big Shug Interlude)」
Big ShugによるGang Starrを称えるインタールード。
https://www.youtube.com/watch?v=nks_KXZdj5k

「Take Flight (Militia, Pt. 4)」
Big Shug/Freddie Foxxxをフィーチャー。『Moment of Truth』以降、『Full Clip』、『The Ownerz』と続いてきた「Militia」のパート4という位置づけです。天国へと飛び立ってしまったGuruを思うと少し複雑ですね。Rampage feat. Busta Rhymes「Wild for Da Night」、LL Cool J & Canibus feat. Method Man, Redman & DMX「4, 3, 2, 1」ネタ。
https://www.youtube.com/watch?v=YynRP7YrX_U

「Bless the Mic」
ラストはGuruのHip-Hopアーティストとしての矜持を感じるトラックで締め括ってくれます。「What I'm Here 4」「DWYCK」という過去トラック・ネタやSinbad「Rap Reunion」、Eric B. & Rakim「My Melody」ネタが使われています。
https://www.youtube.com/watch?v=E5Q8PMfBq2s

Gang Starrの他作品もチェックを!

『No More Mr. Nice Guy』(1989年)
No More Mr. Nice Guy

『Step in the Arena』(1991年)
Step in the Arena

『Daily Operation』(1992年)
Daily Operation

『Hard to Earn』(1994年)
HARD TO EARN

『Moment of Truth』(1998年)
MOMENT OF TRUTH

『Full Clip: A Decade of Gang Starr』(1999年) ※ベスト盤
Full Clip: Decade of Gang Starr

『The Ownerz』(2003年)
Ownerz

ご興味がある方はGuruによるプロジェクトJazzmatazzシリーズの過去記事もチェックを!

『Jazzmatazz』(1993年)
JAZZMATAZZ 1

『Jazzmatazz Vol II:The New Reality』(1995年)
Jazzmatazz Vol 2

『Jazzmatazz (Streetsoul)』(2000年)
STREETSOUL

『Jazzmatazz, Vol. 4』(2007年)
Jazzmatazz 4: Hip Hop Jazz Messenger Back to the
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