2021年08月19日

Femi Kuti『Africa For Africa』

Fela Kutiの長男、その遺志を継ぐアフロビート☆Femi Kuti『Africa For Africa』

発表年:2010年
ez的ジャンル:Fela Kuti継承者アフロビート
気分は... :アフロビートDNA!

今回はアフロビートの創始者Fela Kutiの長男、Femi Kuti『Africa For Africa』(2010年)です。

Femi KutiFela Kutiの長男として、1962年UKのロンドンで生まれました。

ちなみに以前に当ブログで紹介したSeun Kutiは、Fela Kutiの一番下の息子です。

1979年に父Fela KutiのバンドAfrica 70のメンバーとなり、その発展形であるEgypt 80ではバンド・リーダーを務めていた時期もありました。

1986年には自身のバンドPositive Forceを結成し、1989年には初の自身のリーダー作『No Cause for Alarm?』をリリースしています。

1997年のFela Kutiの死去以降は、アフロビートの継承者としての注目度も高まり、そのDNAを受け継いだあアルバムをリリースし続けています。

今年には息子Made Kutiの作品とのカップリングによる2枚組CDFemi Kuti & Made Kuti『Legacy +』をリリースしています。

本作『Africa For Africa』(2010年)は、前作『Day by Day』(2008年)から2年ぶりのアルバムとなりますが、それまでのアフロビートをアップデートさせようとするアプローチではなく、原点回帰で父Fela Kuti譲りのアグレッシヴな直球アフロビートを聴かせてくれたことで高評価を得たアルバムです。レコーディングもナイジェリアで行われました。

ジャケの雰囲気も父Fela Kutiのアルバム・ジャケを彷彿させるものであり、Femi Kutiの本作に賭ける意欲が伝わってきます。

プロデュースはデビュー当時からFemi Kuti作品に関わってきたフランス人プロデューサー/エンジニアのSodi

Fela Kutiの遺志を継ぐ"闘うアフロビート"を展開しつつ、格好良いダンスミュージックとしてのアフロビートのエッセンスをうまく強調できている点がいいですね。

アフロビートの格好良さをダイレクトに満喫できるという意味では、普段アフロビートを聴かない人の入門アルバムとしても最適だと思います。

アフロビートの継承者による王道アフロビートをぜひ!

全曲紹介しときやす。

「Dem Bobo」
重厚なホーン・サウンドが牽引するオープニング。ゆったりした中にも力強さが漲っているのがいいですね。70年代Fela Kutiアルバムにタイムスリップした感覚になります。
https://www.youtube.com/watch?v=GirD-VXGk5k

「Nobody Beg You」
パワー全開のアグレッシヴで扇動的なアフロビートで突っ走ります。これぞアフロビートの継承者ですね。みんなが求めているアフロビートです!
https://www.youtube.com/watch?v=oLdk1nLdJNs

「Politics In Africa」
タイトルからしてFela Kuti直系のアフロビートですね。軽快なサウンドに乗って、Femi Kutiが鋭いメッセージを突き刺します。キーボードの音色がケバケバしくなく洗練されている点のみが2010年仕様の部分かもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=iCx5XrXCsIo

本作には未収録ですが、アフロ・トライバル・ハウス好きの方はTimmy Regisfordがリミックスした12"も要チェックです。

「Bad Government」
コレもFela Kutiを継承するタイトルですね。厚みのあるホーン・アンサンブル、扇動的なオルガン、躍動するビート、ストレートに政府を批判する歌詞すべてがFela Kuti譲りです。
https://www.youtube.com/watch?v=dmSnu9Wkejo

「Can't Buy Me」
アッパーかつパワフルに疾走する漆黒のアフロビート。思い切り巻き舌で叫ぶFemi Kutiのヴォーカルもいいですね。思わず拳を突き上げて、一緒に♪Can't Buy Me♪Ctan't Buy Me♪Can't Buy Me♪と叫んでしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=ai3qV039-Xw

「Africa For Africa」
タイトル曲はレゲエ調。Fela Kuti×Bob Marleyの遺志を受け継ぐいったところでしょうか。ホーン隊はしっかりアフロ・ファンクしています。
https://www.youtube.com/watch?v=QMrdPevAsmQ

「Make We Remember」
グルーヴィーなオルガンと共に始まる黒人リーダー賛歌。父Fela Kutiをはじめ、マルコムX、キング牧師、ネルソン・マンデラなどの名も登場します。
https://www.youtube.com/watch?v=upX7GQsm8b8

「Obasanjo Don Play You Wayo」
素晴らしいホーン・アンサンブルが印象的です。友に、兄弟に、姉妹に、父に、母に、娘に、妻に呼びかけます。
https://www.youtube.com/watch?v=jbfP4LQLioc

「Boys Dey Hungry For Town」
軽快に疾走するアフロビート。ベースが牽引する原点回帰らしいグルーヴを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=XngStem4QpA

「Now You See」
個人的にはアルバムで一番のお気に入り。ダンスミュージックとしてスリリングで格好良いアフロビートを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=aqu6iTNdkNU

「No Blame Them」
少しテンポを落としたグルーヴでヴォーカルがより際立つ演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=wDKrrGYu0QI

「Yeparipa」
キャッチーなコーラスが印象的なトラック。アフリカの窮状を切々と訴えます。
https://www.youtube.com/watch?v=JZXOo17N1zw

「E No Good」
「Now You See」と並ぶ僕のお気に入り。扇動的でアッパーなアフロビートはスリリングな魅力に溢れています。
https://www.youtube.com/watch?v=pXcO52WXkCQ

「It Don't Mean」
ラストも軽快なアフロビートで締め括ってくれます。ダンスミュージックとしての格好良さがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=YUVT33FQ5nk

Femi Kutiの他作品もチェックを!

『Femi Kuti』(1995年)


『Shoki Shoki』(1998年)


『Shoki Remixed』(2000年)


『Fight to Win』(2001年)


『Africa Shrine』(2004年)


『Day by Day』(2008年)


『No Place for My Dream』(2013年)


『One People One World』(2018年)


Femi Kuti & Made Kuti『Legacy +』(2021年)
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2021年07月15日

Kintaro『Commando Existential & Universal EP』

Thundercatの弟☆Kintaro『Commando Existential & Universal EP』

発表年:2018年
ez的ジャンル:USトラックメイカー
気分は... :錦太郎です!

Thundercatの弟、KintaroJameel Bruner)の日本独自アルバム『Commando Existential & Universal EP』(2018年)です。

KintaroことJameel Brunerは、ジャズ・ドラマーのRonald Bruner Jr.、今や人気アーティストとなったベーシストThundercatStephen Bruner)を兄に持つキーボード奏者/トラックメイカー。

一時期、L.A.の人気R&BユニットThe Internetにキーボードとして加わり、アルバム『Ego Death』(2015年)のレコーディングにも参加しています。

Kintaroというアーティスト名は、江川達也作のマンガ『GOLDEN BOY』の主人公 大江錦太郎からとったものなのだとか。

本作はタイトルの通り、5曲入りEP「Universal EP」とミックステープ「Commando Existential」をセットにし、さらにボーナス・トラック1曲も追加し、アルバム仕様にした日本独自アルバムです。

Thundercatのイメージで聴くと、ギャップがあるのでご注意ください(笑)

全体的にはトラックメイカーとしてのKintaroを知るための1枚に仕上がっています。

ダークなトラップ・チューンが多く、必ずしも僕の嗜好にフィットするものではありませんが、音数を抑えた引き算のローファイ・サウンドに彼の美学を感じます。個人的にはローファイ・エレクトロなトラックが好きですね。その意味ではAnderson .Paakをフィーチャーした「Mk」がハイライトかもしれませんね。

Georgia Anne Muldrowのアルバム等で知られるTokio Aoyama(青山 宗央)さんがイラストを手掛けたジャケも印象的です。

全曲紹介しときやす。

まずは「Universal EP」の5曲。

「Alt Pln」
本作らしいダークなトラックのオープニング。重低音トラックをバックに、♪オマエの意見なんてどうでもいい♪死ぬまでベラベラしゃべってろ♪と吐き捨てます、
https://www.youtube.com/watch?v=80rsbYIoyZE

「Mk」
Anderson .Paakをフィーチャー。ある意味の本作のハイライトかもしれませんね。ローファイながらも、Anderson .Paakの個性をうまく取り込んだエレクトリックな質感がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=dTKHvVhrMPo

「West」
音数を抑えたシンプルなトラックをバックに、心の叫びを赤裸々に歌います。

「Trap You」
不穏なトラックが物語るように、愛憎剥き出しの物騒なリリックを畳み掛けます。
https://www.youtube.com/watch?v=gYWQHeaYAIs

「Alien Trap」
ダークなオカルトチックなトラップ・チューンですが、途中、学校のチャイム(ウェストミンスターの鐘)の音階が聴こえてくるのも不気味です。
https://www.youtube.com/watch?v=QxeY5iBdOr4

ここからはミックステープ「Commando Existential」の7曲。

「Aussie」
Tru-Soundをフィーチャー。ダークなトラックに、脳裏に浮かぶ様々な思いを次々とリリックにして畳み掛けます。

「Chillin」
ダークでヤバいチル・モードといった雰囲気です。

「Next To You」
僕好みのローファイ・エレクトロなR&Bチューン。こういうトラックをもっと多く聴きたかったですね。

「Song For Us Bounce」
エクスペリメンタルな中にもキャッチーさがあります。初期Thundercatあたりにも通じる雰囲気があるのでは?

「Song Joint Flip Lit」
切ない思いを吐露した哀愁メロウなR&B。ここでもローファイを逆手にとっている感じがいいですね。

「Soul Boy」
終わった恋を後悔する哀愁メロウなR&B。男の心の脆さが象徴されているようなトラックです。

「Untitled Bullshit」
再びダークなトラップ。音数を抑えて、これだけの雰囲気を印象づけるのも引き算の美学かもしれませんね。

「Once More With This "Put In Work Bullshit"」
>「Commando Existential」のラストは自分の決意表明のようなメロウ・トラックで締め括ってくれます。

最後にボーナス・トラック1曲。

「Beez In Duh Trap Final」
ここでもダークなトラップが展開されます。

開会式は23日ですが、先行して来週水曜には五輪競技が始まっていますね。
感染拡大に注意しつつも、効果を期待できない緊急事態宣言に辟易し、自国開催ムードとは程遠く、盛り上がりに欠ける五輪を迎える。

何だか異様なムードの19日間になりそうですね。
posted by ez at 03:31| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月17日

Donell Jones『Lyrics』

自身のレーベルからの第一弾アルバム☆Donell Jones『Lyrics』

発表年:2010年
ez的ジャンル:セクシー男性R&Bシンガー・ソングライター
気分は... :メジャーよりも自由を!

今回は人気男性R&BシンガーDonell Jonesの5thアルバム『Lyrics』(2010年)です。

1973年シカゴ生まれの男性R&BシンガーDonell Jonesに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『My Heart』(1996年)
 『Life Goes On』(2002年)
 『Journey Of A Gemini』(2006年)

5thアルバムとなる本作『Lyrics』(2010年)は、デビュー・アルバム『My Heart』(1996年)より在籍してきたBabyface/L.A. Reid主宰のLaFace Recordsを離れ、自身が設立したレーベルCandyman Musicからのリリースとなります。

USアルバム・チャート第15位、同R&Bアルバム・チャート第1位となった前作『Journey Of A Gemini』(2006年)と本作の間に、未発表曲集『The Lost Files』(2009年)をリリースしていましたが、純然たる新作としては4年ぶりとなりました。

メジャーを離れ、ジャケも含めてインディ感のあるアルバムですが、USアルバム・チャート第28位、同R&Bアルバム・チャート第9位となっています。

正直、前作『Journey Of A Gemini』(2006年)と比較して小粒になった印象は拭えませんが、それでもファンならば楽しめる1枚だと思います。

ソングライティングはすべてDonell Jonesのオリジナル。
プロデュースもMike Cityプロデュースの「The Finer Things In Life」以外はDonell Jones自身。

シングルになった「Love Like This」「All About The Sex」Mike Cityプロデュースの「The Finer Things In Life」、オートチューンを効果的に使った「The World Is Yours」「Backdoor」「Blackmail」Minnie Riperton「Memory Lane」をサンプリングした「Your Place」あたりが僕のおススメです。

インディからのリリースならではのDonell Jonesワールドを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「The World Is Yours」
Joe Tex「Papa Was Too」のリズムを用いたHip-Hopビート、オートチューン・コーラスによるミディアム・グルーヴ。ファンクネスとメロディアスのバランスが絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=PezEABsclko

「Your Place」
Minnie Riperton「Memory Lane」をサンプリングした重厚なトラックをバックに、Donellが歌い上げるミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=w49Y3tH2jvk

「Love Like This」
アルバムからの1stシングルとしてUS R&Bチャート第28位となっています。セクシーなDonell Jonesを満喫できるミディアム。派手さはありませんが、ファンならば気に入る仕上がりなのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=SE7ZaEIXam4

「Imagine That」
(2010年)当時のR&Bらしい雰囲気のエレクトリック色が印象的な哀愁ミディアム。正直、僕がDonell Jonesに求めるのはコレではありませんが。
https://www.youtube.com/watch?v=OcMT9inQYQk

「Backdoor」
オートチューン使いのミディアム。Donellのセクシー・ヴォーカルにはオートチューン・コーラスがフィットしますね。このジワジワくる感じ好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=QZ1U2175CYE

「Blackmail」
哀愁メロウ・ミディアム。切々としたDonellのヴォーカル、オートチューン・コーラス、哀愁シンセのバランスがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=6nuzAkMNTsA

「All About The Sex」
アルバムからの2ndシングル。アコギによるアクセントが印象的なセクシー・ミディアム。Donellらしさを満喫できるメロディアスな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=rl26K9J3i0g

「Stripclub」
Young Jocのラップをフィーチャーした哀愁ミディアム。甘く切ないDonellの哀愁ヴォーカルと、そのムードを一掃するYoung Jocのラップのダークな雰囲気のコントラストが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=Ms7Lqajx7SA

「What's Next」
Inessaの女性ヴォーカルをフィーチャー。本作の中では異質のファンクネスを効かせたダンス・チューン。正直、Donell Jonesらしさは感じません。
https://www.youtube.com/watch?v=cMH9pe5-Wfc

「You Can Burn」
このトラックはBriana Fryという女性シンガーを紹介するためのダンサブル・チューンなので、別枠で聴いたほうがいいでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=6horZZeRxeM

「The Finer Things In Life」
この曲のみMike Cityプロデュース。僕の一番のお気に入りはコレ。やはりMike Cityはいい仕事しますね。適度にビートを効かせつつ、セクシー&メロディアスなDonellの魅力を見事に引き出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=K7DEIj7wPVw

「Just A Little」
哀愁メロウ・ミディアム。ハイトーン・ヴォーカルと囁きの低音ヴォイスの組み合わせが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=5Lf5WV-Vmes

「O How I Wonder」
ラストはオートチューン・ヴォーカルによるミディアムで締め括ってくれます。少しドリーミーな雰囲気を醸し出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=L5UYGHkFH_4

Donell Jonesの他作品もチェックを!

『My Heart』(1996年)
My Heart

『Where I Wanna Be』(1999年)
Where I Wanna Be

『Life Goes On』(2002年)
Life Goes on

『Journey Of A Gemini』(2006年)
Journey of a Gemini

『The Lost Files』(2009年)※未発表曲集
The Lost Files

『Forever』(2013年)
Forever

2021年06月03日

Le' Jit『New Beginning』

兄弟R&Bグループのリユニオン作☆Le' Jit『New Beginning』

発表年:2013年
ez的ジャンル:復活系兄弟R&Bグループ
気分は... :新たなる出発!

今回は90年代に活躍した男性R&Bグループのリユニオン作品、Le' Jit『New Beginning』(2013年)です。

Le' Jitは、ルイジアナ州ラファイエット出身のJohn AnthonyChris AnthonyRoi AnthonyというAnthony3兄弟からなる男性R&Bグループ。

90年代に『Le' Jit』(1997年)、『Legitimately Yours』(1999年)という2枚のアルバムをリリースしています。

グループ解散後、2000年代後半よりRoi Anthonyのソロ作品諸作がCupid名義の作品も含めて、インディR&Bシーンで注目されるようになり、それがLe' Jitのリユニオンにもつながったようです。

そのリユニオン作『New Beginning』(2013年)ですが、コレがかなりいいんです!時代に左右されないバラード/ミディアムのみの構成でソウル/R&B好きを楽しませてくれます。ソウルとR&Bを巧みに融合、使い分けているのも魅力かもしれません。

Ambrosia「How Much I feel」ネタの「Dance The Night Away」、Four Tops「Ain't No Woman」ネタの「No Woman」、極上のスウィート・バラード「Honey」、ヴィンテージ感たっぷりの「I Found Love」Marvin Gayeライクな「It Won't Work」「How Can I」、グッド・ヴァイヴに満ちた「Groove Swing (Le'jit Remix)」あたりがおススメです。

リアルタイムで聴き逃していましたが、後追いでも出会えて良かった!と思わせてくれる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Feel Good」
Gerren “Gee” Francisプロデュース。パーカッシヴなミディアムがオープニング。力まず軽く準備運動的な雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=lnPRvWi1KFo

「The Best」
Chip 4 Mohitzプロデュース。3人のヴォーカル・ワークを重視したミディアム・グルーヴ。パーカッシヴなアクセントもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=Rr_ElxKgtCE

「Honey」
Chip 4 Mohitzプロデュース。バラード好きにたまらないムードの極上のスウィート・バラード。オーセンティックなソウル・バラードとモダンなR&Bバラードのいいとこ取りな感じもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=hmwcFhlqfV0

「I Found Love」
Chip 4 Mohitz/NORMAN “Slim” HAMMERプロデュース。これはヴィンテージ感たっぷりのソウル・バラード。ここでも過度に熱唱しすぎないところが僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=sBesiZoK6s4

「Dance The Night Away」
Gerren “Gee” Francis/Chip 4 Mohitzプロデュース。Ambrosia「How Much I feel」をサンプリングしたメロウ・バラード。メロウ好きにはグッとくるファルセット・ヴォーカルが映えるバラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=2FwwzAvS3YM

「Dedicate This To My Baby」
Chip 4 Mohitzプロデュース。アーバン・ナイトなミディアム・グルーヴ。セクシー&メロウな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=3vrZEV82ddA

「No Woman」
John Anthonyプロデュース。Four Tops「Ain't No Woman」をサンプリングしたスウィート・バラード。オーセンティックなソウルマナーながらも、スマートで洗練されている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=oeheI7ADSw0

「Farewell」
Curtis Smithプロデュース。感動的なビューティフル・バラード。バラード好きの方は満足度高いはず!
https://www.youtube.com/watch?v=SpsfMWnHf60

「It Won't Work」
Chip 4 Mohitzプロデュース。Marvin Gaye「Sexual Healing」ライクなイントロが印象的なセクシー&メロウなミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=XK65DhVz15Q

「Good Woman」
Roi Anthony/Chip 4 Mohitzプロデュース。オーセンティックな魅力を活かしたソウル・バラード。力まず奇をてらわず!といった感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=0amBYezEq60

「How Can I」
目覚まし時計のベル音とともに始まります。ヴォーカルの雰囲気は異なりますが、Marvin Gayeライクな曲調がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=t97hb_QyOy0

「Sweet Potato」
甘すぎないスウィート・ポテトといった感じのバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=Vjo1baXbxR8

「After Party」
Chip 4 Mohitzプロデュース。タイトルの通り、パーティーの後の余韻のようなミディアム。

「Groove Swing (Le'jit Remix)」
Chip 4 Mohitzプロデュース。グッド・ヴァイヴに満ちたミディアム・グルーヴ。ライヴで観衆と一緒に歌うと盛り上がりそう!
https://www.youtube.com/watch?v=zhf5lAvGle4

「Thank You」
Chip 4 Mohitzプロデュース。ラストはビューティフル・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=XCnPGhPJ__Y

Le' Jitの他作品やRoi AnthonyCupid)のソロ作品もチェックを!

『Le' Jit』(1997年)


Roi Anthony『True Soul Experience』(2007年)


Cupid『Time For A Change』(2007年)


Roi Anthony『Who Am I Part I』(2010年)
roi anthony who am i part i.jpg
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2021年05月25日

Banks『Goddess』

ゴシックR&Bなデビュー・アルバム☆Banks『Goddess』

発表年:2014年
ez的ジャンル:オルタナティヴR&B/ゴシックR&B
気分は... :ダーク&メランコリック!

今回はダークなオルタナティヴR&B作品、Banks『Goddess』(2014年)です。

Banks(本名:Jillian Rose Banks)は1988年カリフォルニア州オレンジカウンティ出身の女性シンガー・ソングライター。

大学で心理学を学びながら音楽を作り続け、2013年2月にデビュー・シングル「Before I Ever Met You」をリリース。

その後、EP「Fall Over」「London」のリリースで注目が高まり、2014年リリースのデビュー・アルバム『Goddess』は高い評価を得ました。

さらに2nd『The Altar』(2016年)、3rd『III』(2019年)という2枚のアルバムをリリースしています。

Lauryn HillFiona Appleから影響を受けたBanks

デビュー・アルバムとなる本作『Goddess』で聴けるダークなエレクトロニック・ビートと物憂いヴォーカルによる音世界は、"ゴシックR&B"とも形容されました。アルバムはUSアルバム・チャート第12位となっています。

Lil SilvaSOHNJamie WoonJustin ParkerTotally Enormous Extinct DinosaursAl ShuxといったUKのプロデューサーが多数起用されているのが本作の特徴です。

それ以外にShlohmoTim AndersonJesse RoggといったL.A.のプロデューサーも起用されています。

Lana Del ReyのR&B版といった声も多いですね。オルタナティヴR&Bという点では、Rhye『Woman』(2013年)に通じるものもあると思います。

今聴くと、Rhye『Woman』(2013年)あたりと並んで、その後のオルタナティヴR&Bの流れを予感させる1枚に仕上がっています。

決して明るくない、ダークなメランコリックな音世界は好き/嫌いが分かれるかもしれませんが、今の時代を反映している音世界に思えます。

僕の保有する国内盤は、ボーナス・トラックも含めて全19トラックとヴォリューミーですが、まずはシングルにもなった「Warm Water」「Brain」「Drowning」「Beggin For Thread」、Victoria's SecretのCMでも使われた「Waiting Game」、美しくも切ないタイトル曲「Goddess」あたりを聴けば、アルバムの雰囲気を掴めると思います。

たまにはダーク&メランコリックな音世界に浸るのもいいのでは?

全曲紹介しときやす。

「Alibi」
SOHNプロデュース。自分の心に潜むモンスターを歌ったオープニング。心の叫びとエレクトリックのダークな質感がフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=OOp1MzVAqQ8

「Goddess」
Lil Silvaプロデュース。タイトル曲は美しくも切ない雰囲気のエレクトロニック・ビートが印象的なオルタナティヴR&Bに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=S98Q11zhS-g

「Waiting Game」
SOHNプロデュース。EP「London」収録曲であり、Victoria's SecretのCMでも使われました。彼女の作品が"ゴシックR&B"と呼ばれる理由が何となくわかるダークネスに満ちた1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=JCT_lgJ5eq8

「Brain」
Shlohmoプロデュース。アルバムからの2ndシングル。抑えていた感情が、重厚なエレクトロニック・サウンドと共に中盤に一気に吐き出されるような展開が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=NL9T42SVnN0

「This Is What It Feels Like」
Lil Silva/Jamie Woonプロデュース。EP「London」収録曲。深い底まで落ちていくようなダウナーな音世界が展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=o4W4uNZfAOg

「You Should Know Where I'm Coming From」
Totally Enormous Extinct Dinosaurs/Justin Parker/Tim Andersonプロデュース。Lana Del Reyを手掛けるJustin Parkerの参加が興味深いですね。ピアノをバックにBanksが切々と歌い上げる哀愁バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=BQDoIzNKVSY

「Stick」
Lil Silvaプロデュース。本作らしいエレクトロニック・ビートを楽しめる哀愁のダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=BgYJyAvsvYs

「F*** Em Only We Know」
Totally Enormous Extinct Dinosaursプロデュース。放送禁止用語なタイトルですが、美しくも儚いムードのオルタナティヴR&Bに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=7oNpcKxwqVY

「Drowning」
Al Shux/Tim Andersonプロデュース。アルバムからの3rdシングル。レイヤー感のエレクトリック・サウンドが印象的な1曲。この雰囲気かなり好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=HzGHgQBPyV0

「Beggin For Thread」
Jesse Rogg/Tim Andersonプロデュース。アルバムからの4thシングル。ダーク・トーンのダンサブル・チューンは本作の中ではかなりキャッチーな部類に入ります。
https://www.youtube.com/watch?v=Twix375Me4Q

「Change」
Tim Andersonプロデュース。EP「London」収録曲。オルタナティヴR&Bがお好きな人であれば気に入りそうな哀愁ラブソング。
https://www.youtube.com/watch?v=F0b8KA1drwI

「Someone New」
Tim Andersonプロデュース。本作の中では異色のアコースティック・ギターの質感が印象的です。優しさと脆さが伝わってくる切ないラブソングにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=hBZ3k3rcoQs

「Warm Water」
Totally Enormous Extinct Dinosaursプロデュース。2013年に先行シングルとしてリリースされたトラック。浮遊するエレクトリック・サウンドと届かぬ思いを歌い上げるBanksの切ないヴォーカルのバランスがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=hYG3iIcZOkw

「Under The Table」
Totally Enormous Extinct Dinosaursプロデュース。本編のラストは切ないピアノ・バラード。本人曰く、本作で最も心の弱さが出た曲なのだとか。そんな弱さが伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=gpqEa9WYmwc

ここからはCDのボーナス・トラックです。

「And I Drove You Crazy」
Totally Enormous Extinct Dinosaursプロデュース。これも"ゴシックR&B"と称したくなるダークな美学のあるトラックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=XWpw9XxWJmw

「Fall Over」
Jesse Roggプロデュース。EP「Fall Over」収録曲。抑えられない心も鼓動をエレクトロニック・ビートに託したダークなダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=5g_S9Vzp9Hs

「Before I Ever Met You」
Jesse Roggプロデュース。EP「Fall Over」収録曲。トリップ・ホップの最新モデルとでも呼びたくなるダウナー・チューン。嫌いじゃないですこのサウンド。
https://www.youtube.com/watch?v=zzSQ67fhk6g

「Bedroom Wall」
Totally Enormous Extinct Dinosaursプロデュース。EP「London」収録曲。タイトルの通り、ベッドルーム・ミュージック的な仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=pLvoVotdneo

「Beggin For Thread (Bag Raiders Remix)」
国内盤独自のボーナス・トラック。「Beggin For Thread」のBag Raidersによるリミックス。エレクトリックなメリハリを楽しみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=F18FpmdJthI

Banksの他作品もチェックを!

『The Altar』(2016年)


『III』(2019年)
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