2021年03月19日

Build An Ark『Love Part 2』

『Love (Part 1)』の続編はアンビエント☆Build An Ark『Love Part 2』
ラヴ・パート2 [限定盤]
発表年:2010年
ez的ジャンル:L.A.スピリチュアル・ジャズ・プロジェクト
気分は... :梵我一如・・・

今回はL.A.のスピリチュアル・ジャズ・プロジェクトBuild An Arkの4thアルバム『Love Part 2』(2010年)です。

US西海岸の奇才ミュージシャン/プロデューサーCarlos Ninoを中心としたスピリチュアル・ジャズ・プロジェクトBuild An Arkについて、当ブログで紹介したのは以下の3枚。

『Peace With Every Step』(2004年)
『Dawn』(2007年)
『Love (Part 1)』(2009年)

本作はタイトルの通り、『Love (Part 1)』(2009年)の続編として制作されたアルバムです。

ただし、それまでのBuild An Ark作品と同じく、ラブ&ピースなスピリチュアル・ジャズ・ワールドを展開したPart 1とは、かなり雰囲気の異なるアルバムです。

瞑想のスピリチュアル/アンビエント・ジャズというのがアルバム全体の印象です。

プロデュースはCarlos Nino

Carlos Nino(per)、Miguel Atwood-Ferguson(violin、viola、cello、harp、p)、Dwight Trible(vo)、Nick Rosen(b)、Tara Speiser(bassoon)、Yaakov Levy(fl、ballaphone)、Tony Austin(ds)、Jim Lang(org)、Andres Renteria(ds、per)、Damon Aaron(g、per)、Peter Jacobson(cello)、Rebekah Raff(harp)、Paul Livingstone(sirar)、Michael White(violin)、Mia Doi Todd(vo、g)、Waberi Jordan(chant)、Gaby Hernandez(chant)Nedra Wheeler(b)、Alan Lightner(ds)、Nate Morgan(p)、Leisei Chen(vo)、NTrevor Ware(b)、Thomas White (ds)、Derf Reklaw(congas)、John Rangel(p)、 Carmen Lundy(vo)等のミュージシャンが参加しています。

多くは『Love (Part 1)』(2009年)の参加ミュージシャンです。

目立つのはHal David/Burt Bacharach作品のカヴァー「What The World Needs Now Is Love」Donny Hathaway/Leroy Hutson作品のカヴァー「Tryin' Times」という2曲のヴォーカル曲ですが、個人的には瞑想モードの「Nature」「Ginger」「Improvisation Day 10」やビートの効いたスリリングな「Improvisation Day 8」、前衛的スピリチュアル・ジャズ「Say Yes!」、美しきスピリチュアル・ジャズ「Improvisation Day 2」あたりがお気に入りです。

いつものBuild An Arkとは異なる雰囲気ですが、瞑想モードでお楽しみください。

全曲紹介しときやす。

「Cosmic Tuning」
Build An Ark作。正に宇宙のチューニングといった雰囲気のアルバムのプロローグ。

「Nature」
Build An Ark作。東洋的な瞑想の世界へ誘われるサウンドです。曼荼羅で見えてきます・・・

「Ginger」
Build An Ark作。目を閉じて聴けば、シタールの音色と共に瞑想モードへ・・・こういうの大好き!

「Say Yes!」
Build An Ark/Mia Doi Todd作。Mia Doi Toddのヴォーカルをフィーチャーした前衛的スピリチュアル・ジャズ。

「Improvisation Day 1」
Build An Ark作。バラフォン(マリンバの先祖にあたるアフリカの民族楽器)の音色が印象的な演奏です。

「Improvisation Day 8」
Miguel Atwood-Ferguson/Nick Rosen/Tony Austin作。6曲目にして、ようやくビートの効いたジャズ演奏を楽しめます。なかなかスリリングで格好良いです。

「Cadence Of The Love Messengers」
Tony Austinのドラム・ソロです。

「What The World Needs Now Is Love」
Hal David/Burt Bacharach作。Jackie DeShannonのヒット曲をカヴァー。ヴォーカルはDwight Trible。彼の深遠なヴォーカルと生かしたソウルフルな仕上がりです。Dwight Tribleは当ブログでも紹介した自身のアルバム『Inspirations』(2017年)でも本曲をカヴァーしています。

それ以外に当ブログではCal TjaderEnoch LightSamuel Jonathan JohnsonThe Sweet Inspirationsヴァージョンも紹介済みです。

「Improvisation Day 10」
Build An Ark作。ハープとシタールの響きが織り成す瞑想モードのアンビエント。アートマンがブラフマンに包まれていきます。

「Improvisation Day 2」
Build An Ark作。Yaakov LevyのフルートとMiguel Atwood-Fergusonのピアノらが織り成す美しきスピリチュアル・ジャズ。心が洗われます。

「Tryin' Times」
ラストはDonny Hathaway/Leroy Hutson作品のカヴァー。『First Take』(1969年)収録のRoberta Flackヴァージョンや『Everything Is Everything』(1970年)収録のDonny Hathawayヴァージョンでお馴染みの曲です。ヴォーカルはDwight TribleとCarmen Lundy。ソウルフルなジャズ・バラードですが、コンガのアクセントが僕好みです。
https://www.youtube.com/watch?v=Ncbl80YbvVI

この曲もDwight Trible『Inspirations』(2017年)でカヴァーしています。
当ブログではCourtney Pineのカヴァーも紹介済みです。

Build An Arkの他作品もチェックを!

『Peace With Every Step』(2004年)
ピース・ウィズ・エヴリー・ステップ

『Dawn』(2007年)
ドーン

『Love (Part 1)』(2009年)
ラヴ

『The Stars Are Singing Too』(2011年)
THE STARS ARE SINGING TOO ~10 YEARS ANNIVERSARY SPECIAL 2001-2011~
posted by ez at 01:30| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月04日

Galactic『Ya-Ka-May』

ニューオリンズの音楽パーティー☆Galactic『Ya-Ka-May』
Ya-Ka-May (Dig)
発表年:2010年
ez的ジャンル:ニューオリンズ・ファンク・バンド
気分は... :ガンボ!

今回はニューオリンズが誇るファンク・ジャム・バンドGalactic『Ya-Ka-May』(2010年)です。

1994年にニューオリンズで結成されたファンク・ジャム・バンドGalacticについて、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Crazyhorse Mongoose』(1998年)
 『Ruckus』(2003年)
 『From The Corner To The Block』(2007年)

本作『Ya-Ka-May』(2010年)は、前作『From The Corner To The Block』(2007年)でのHip-Hopアプローチとバンドの原点ともいうべきニューオリンズ・ファンクを融合させたニューオリンズ音楽パーティー的な1枚に仕上がっています。

本作におけるメンバーはBen Ellman(horns、harps、prog)、Robert Mercurio(b)、Stanton Moore(ds)、Richard Vogel(key)、Jeff Raines(g)。

プロデュースはBen Ellman
Chuck BrodyCount がプロデュースに加わっているトラックもあります。

The Rebirth Brass BandIrma ThomasBig Chief Bo DollisThe Wild Magnolias)、Allen ToussaintWalter "Wolfman" Washingtonなどニューオリンズの新旧アーティストが多数フィーチャリングされています。

また、Louis "Becky" Clark(per)、Steve Riley(accordion)、Mark paradis(cello)、Anders Osborne(g)といったミュージシャンも参加しています。

ニューオリンズのブラス・バンドThe Rebirth Brass Bandをフィーチャーした「Boe Money」、ベテラン女性ソウル・シンガーIrma Thomasをフィーチャー「Heart Of Steel」The Wild MagnoliasのリーダーBig Chief Bo Dollisをフィーチャーした「Wild Man」Katey RedSissy NobbyのラップをフィーチャーしたHip-Hopトラック「Katey Vs. Nobby」、僕の一番のお気に入りのインスト・ファンク「Cineramascope」あたりが僕のおススメです。

進化と原点回帰をうまくバランスさせた僕好みのダイナミックなニューオリンズ・ファンクで魅せてくれる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Friends Of Science」
ドライヴ感のあるファンキー・チューンがオープニング。このバンドの持つミクスチャー感覚を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=dzgZejA9jyA

「Boe Money」
ニューオリンズのブラス・バンドThe Rebirth Brass Bandをフィーチャー。素晴らしいブラス・アンサンブルで楽しませてくれる迫力満点のニューオリンズ・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=RiS5M7TgtpQ

「Double It」
Big FreediaのラップをフィーチャーしたHip-Hopバンド的なトラック。不穏ムードのコズミック感覚がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=r_-oAWEE8mY

「Heart Of Steel」
ベテラン女性ソウル・シンガーIrma Thomasをフィーチャー。ニューオリンズ・ファンクの伝統とHip-Hop経由のファンク・アプローチをうまく融合させています。Irmaのヴォーカルにはベテランならではの色気があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=8Tqlaogfu7M

「Wild Man」
ニューオーリンズのマルディグラ・インディアンのバンドThe Wild Magnoliasのリーダーであり、部族のビッグ・チーフ(酋長)であるBig Chief Bo Dollisをフィーチャー。ニューオリンズ・マナーに配慮したモダンでパワフルなファンク・チューンで楽しませてくれます。このドライヴ感は格好良い!
https://www.youtube.com/watch?v=Wu0pwcFPb6I

「Bacchus」
ニューオーリンズを代表する大物ミュージシャンAllen Toussaintをフィーチャー。そんな大物を迎えても、攻めのアプローチで新旧ニューオリンズ・サウンドをミクスチャーさせています。
https://www.youtube.com/watch?v=Daz4jvU9Hec

「Katey Vs. Nobby」
Katey Red、Sissy Nobbyのラップをフィーチャー。ワイルドなドライヴ感にエレクトロニクスなアクセントをうまく織り交ぜたトラックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=NO4XSObbLvE

「Cineramascope」
Corey Henry、Trombone Shortyというホーン隊をフィーチャー。僕の一番のお気に入り。ダイナミックなホーン・サウンドが躍動するインスト・ファンクは格好良すぎます!
https://www.youtube.com/watch?v=MaoUyW5sXfc

「Dark Water」
John Boutteをフィーチャー。タイトルの通りダークトーンの仕上がり。少しロッキンな感じもあります。チェロのアクセントも効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=advYZmmMGys

「Do It Again」
Cheeky Blakkのラップをフィーチャー。生音Hip-Hopバンド的な格好良さがあるファンク・グルーヴ。Cheeky Blakkのラップも存在感があります。
https://www.youtube.com/watch?v=41USJy2r6gY

「Liquor Pang」
Breakestraなどでも知られるドラマーJosh CohenとMorning 40 Federationなどでの活動でも知られるRyan Scullyをフィーチャー。ダークなロック・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=K8tMSD9XTko

「Krewe D'Etat」
繋ぎの短いインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=9EO_HqGloAQ

「You Don't Know」
Glen David Andrews、The Rebirth Brass Bandをフィーチャー。ニューオリンズらしいブラス・アンサンブルを楽しみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=uxNFYbCDkrY

「Speaks His Mind」
伝説のブルース・アーティストWalter "Wolfman" Washingtonをフィーチャー。Walter "Wolfman" Washingtonのブルージーな魅力を生かしつつ、モダンにアップデートさせている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SMTw8BPScN0

「Do It Again (Again)」
「Do It Again」のリプライズでアルバム本編を締め括ってくれます。

「Muss The Hair」
国内盤ボーナス・トラック。Allen Toussaintをフィーチャー。本編に収録されていた「Bacchus」以上に、Allen Toussaintらしいニューオリンズ・ワールドを楽しめます。

Galacticの他作品もチェックを!

『Coolin' Off』(1996年)
Coolin Off

『Crazyhorse Mongoose』(1998年)
Crazyhorse Mongoose

『Late for the Future』(2000年)
Late for the Future

『We Love 'Em Tonight: Live at Tipitina's』(2001年)
We Love Em Tonight

『Ruckus』(2003年)
Ruckus

『From The Corner To The Block』(2007年)
From The Corner To The Block[対訳歌詞・解説・ボーナストラック付き国内盤]

『The Other Side Of Midnight: Live In New Orleans』(2011年)
Other Side of Midnight:Live in New O

『Carnivale Electricos』(2012年)
Carnivale Electricos

『Into the Deep』(2015年)
Into the Deep

『Already Ready Already』(2019年)
posted by ez at 02:45| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月21日

Angela Moyra『Fickle Island』

ウクレレに癒される女性SSW作品☆Angela Moyra『Fickle Island』

発表年:2014年
ez的ジャンル:オーガニック系女性SSW
気分は... :ウクレレの響き・・・

サンフランシスコで活動する女性シンガー・ソングライターAngela Moyraのデビュー・アルバム『Fickle Island』(2014年)です。

Angela Moyraはオランダ出身、USサンフランシスコを拠点とする女性シンガー・ソングライター。

現時点でリリースされているアルバムは本作『Fickle Island』(2014年)のみですが、ウクレレ、ギター片手に歌われるオーガニックでナチュラルなポップ・サウンドとキュートなAngelaの歌声は、聴く者を癒し、穏やかな気持ちにさせてくれます。

僕はもっとオーガニック・ソウル的な作品をイメージしていたのですが、実際に聴いてみるとフォーキーなポップ作品といった印象です。特にウクレレの音色の使い方が絶妙ですね。

プロデュースはReyn Ouwehand。ギター、ベース、ピアノ、エレピ、キーボード、オルガン、チェレスタ、メロトロン、ヴィブラフォンなど演奏面でも本作に大きく貢献しています。

楽曲はボーナス・トラック「Loving You」を除き、Angela Moyraのオリジナルです。

個人的には、オープニングを飾る「Nothing Lasts」、アイランド&バカンス・モードの「Emma's Island」、シングルにもなったフォーキー・ポップ「Bubbalu」、キュートな歌声がたまらない「Little Town By The Sea」、ドリーミーで透明感のある「Who Knows Tomorrow」、ウクレレの響きが素敵な「Your Name/My Name」あたりがおススメです。

流行に左右されないオーガニックでナチュラルなポップ・ワールドに癒されましょう!

全曲紹介しときやす。

「Nothing Lasts」
甘く切ないラブソングがオープニング。微風のようなオーガニック&ナチュラルなサウンドに乗った、少し切ないAngelaの歌声にグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=EjmaCW4n6SA

「Emma's Island」
本作らしいウクレレの音色に癒される1曲。聴いているだけで都会の喧騒を忘れて、アイランド&バカンス・モードに浸ることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=zMxF83nlHcM

「Fickle」
女性SSWらしいタイトル曲。彼女の生き方の決意表明のような歌詞が印象的です。颯爽と駆け抜けていく感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=_N8bjO7rTWg

「I Won't Stop」
彼との最後の夜を歌う切ないラブソング。聴いていると、星が綺麗な澄んだ夜空がイメージされます。
https://www.youtube.com/watch?v=unahQ9cFcuo

「Draw A Picture」
ビートを効かせたフォーキー・ロック。Angelaのキュートな歌声の魅力を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=u03MfhmGV9c

「Hati Sakit」
自分の居場所を探す心模様を歌った哀愁ソング。
https://www.youtube.com/watch?v=HgYrwwbOxek

「Little Town By The Sea」
美しさと脆さが同居するキュートな歌声にグッとくる1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=tkxgz3HauHU

「Bubbalu」
シングルにもなったフォーキー・ポップ。透明感のあるポップ・ワールドにAngelaの魅力が凝縮されています。
https://www.youtube.com/watch?v=5gkIQI7bXBg

「Sand In My Mouth」
ウクレレの音色に癒される1曲。こんな曲を聴きながら眠るといい夢見られそう!
https://www.youtube.com/watch?v=WRkQSn-uwFA

「Poppin'」
少しレトロなアクセントをつけたオーガニック・ポップ。
https://www.youtube.com/watch?v=K_qhLbCNWLM

「Who Knows Tomorrow」
透明感のあるドリーミーなフォーキー・チューンは僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=DYwOCoB9I3Y

「Your Name/My Name」
本編ラストはウクレレの響きが素敵なラブソングで締め括ってくれます。癒しのラブソングって感じがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=E2VcFE7Ktfg

「Loving You」
国内盤CDボーナス・トラックその1。Minnie Ripertonの名曲カヴァー(Minnie Riperton/Richard Rudolph作)。Angelaらしい歌い回しの「Loving You」を聴かせてくれます。

「Timid」
国内盤CDボーナス・トラックその2。2012年リリースのデビュー・シングルのライヴ・アコースティック・ヴァージョン。ウクレレの弾き語りがいい感じ!

この音世界もっと聴きたいなぁ・・・
posted by ez at 02:02| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月11日

The Original 7ven『Condensate』

The Time、21年ぶりのリユニオン☆The Original 7ven『Condensate』

発表年:2011年
ez的ジャンル:ミネアポリス・ファンク
気分は... :アンチエイジング!

今回はプリンス・ファミリーとしてお馴染みのThe Timeが、The Original 7ven名義で再結成したアルバム『Condensate』(2011年)です。

前身グループFlyte Tymeを母体にPrince殿下の全面バックアップでデビューしたThe Timeの紹介は、2ndアルバム『What Time Is It?』(1982年)、デビュー・アルバム『The Time』(1981年)に続き3回目となります。

前作『Pandemonium』(1990年)もリユニオン的な1枚でしたが、その『Pandemonium』以来、21年ぶりとなる本作『Condensate』

Morris Day(vo)、Jesse Johnson(g)、Jimmy Jam(key)、Monte Moir(key)、Terry Lewis(b)、Jellybean Johnson(ds、per)、Jerome Benton (per)という7名が再集結しました。

バンド名がThe Original 7venなのは、"The Time"というバンド名の使用権をPrinceが認めなかったためらしいです。

ということで、本作はPrinceが全く関与していない初めての作品であり、その意味でもオリジナルな1枚といえますね。

プロデュースはJimmy Jam & Terry LewisJesse Johnson

Sly & The Family Stoneテイストの「Strawberry Lake」
セクシーなファンク・グルーヴ「Condensate」、シングル曲「#Trendin」、キャッチーで若々しい「If I Was Yo Man」、妖しい魅力のスロウ・ファンク「Role Play」という前半が圧巻です。

聴いているだけで80年代のあの時代を思い出す、若々しく躍動感のあるリユニオン作です。

全曲紹介しときやす。

「O7ven Intro」
James Harris III/Terry Lewis作。アルバムのイントロですが、虫の鳴き声が使われているあたりに、『Pandemonium』のラスト「Pretty Little Women」からの流れを感じます。

「Strawberry Lake」
James Harris III/Terry Lewis/Morris Day作。Sly & The Family Stoneのテイストも取り入れたパワフルなファンク・チューンで楽しませてくれます。この1曲だけで彼らが健在であることを強烈に印象づけてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=f_jHYku47EA

「O7ven Press Conference」
James Harris III/Terry Lewis作。インタールード。

「Condensate」
James Harris III/Terry Lewis作。時代に左右されないファンク・グルーヴって感じがいいでうね。オトナなセクシーさがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=Isxkx3lNwYs

「#Trendin」
James Harris III/Terry Lewis作。シングルになったトラック。80年代にタイムスリップしたかのようなミネアポリス・ファンクでファンを楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=cWfzqNHAnqA

「If I Was Yo Man」
James Harris III/Terry Lewis/Morris Day作。僕好みのキャッチーなファンク・グルーヴ。年齢を感じさせない若々しさ、セクシーさがいいですね。
Jellybean Johnsonのドラミングが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=2qBjS0D2D3o

「Role Play」
Jesse Johnson/James Harris III/Terry Lewis/Morris Day作。プリンス・ファミリーならではの妖しいセクシーさが漂うスロウ・ファンク。この雰囲気嫌いじゃありません。

「Sick」
Jesse Johnson/James Harris III/Terry Lewis作。Jesse Johnsonのギターが唸りを上げるブラック・ロック・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=Jk2nCd4NpJ4

「Lifestyle」
Jesse Johnson/John Dixson作。ミディアム・バラードで一度落ち着かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=LzpgpSrJ2Jo

「Faithful」
James Harris III/Terry Lewis作。派手さはありませんが、ほんのりミネアポリスの香りがするいい雰囲気のミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=eB9vanfiMYs

「Cadillac」
James Harris III/Terry Lewis作。(ローファイじゃありませんが)ローファイ的な少ない音数が印象的なトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=c9qeiI4rLEM

「AYDKMN」
Jesse Johnson/James Harris III/Terry Lewis作。Jesse Johnsonのギターが先導する格好良いブラック・ロック。
https://www.youtube.com/watch?v=CC-loLFbv78

「One Step」
James Harris III/Terry Lewis作。このバンドのエンターテイナー的なムードを楽しめる1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=IdIScSINmcA

「Toast To The Party Girl」
James Harris III/Terry Lewis作。このトラックも80年代にタイムスリップしますね。プリンス・ファミリーらしい華やかでポップなダンサブル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=wuYpoWf2KZ0

「Hey Yo」
James Harris III/Terry Lewis/Morris Day作。メリハリの効いたミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=Uo2gXuWdwVo

「GoHomeToYoMan」
James Harris III/Terry Lewis/Monte Moir作。ラストはバラードで締め括ってくれます。虫の効果音で終わるところに次を期待した人も多かったのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=Isxkx3lNwYs

The Timeの他作品もチェックを!

『The Time』(1981年)
THE TIME

『What Time Is It?』(1982年)
ホワット・タイム・イズ・イット?

『Ice Cream Castle』(1984年)
アイスクリーム・キャッスル

『Pandemonium』(1990年)
Pandemonian
posted by ez at 06:36| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月28日

Roots Manuva『4everevolution』

Hip-Hopの枠に囚われない1枚☆Roots Manuva『4everevolution』

発表年:2011年
ez的ジャンル:UKオルタナティブHip-Hop
気分は... :変革のとき!

UKオルタナティブHip-Hop作品からRoots Manuva『4everevolution』(2011年)です。

Roots Manuva(本名:Rodney Hylton Smith)は1972年ロンドン生まれ。

Hip-HopユニットIQ Procedureのメンバーとして活動した後、ソロ・アーティストへ転向。

1998年にNinja Tune傘下のBig Dadaと契約し、1999年にデビュー・アルバム『Brand New Second Hand』(1999年)をリリースします。

以来、レゲエ、ダブ、エレクトロニカを取り入れたスタイルでUK Hip-Hopを牽引してきました。

本作『4everevolution』(2011年)は、そんな様々な音楽エッセンスを取り込んだHip-Hopの枠を飛び越えたRoots Manuvaワールドを存分に楽しめる1枚です。

メイン・プロデュースはRoots Manuva本人ですが、何曲かで外部プロデューサーも起用しています。

アルバムにはUKロック・バンドSkunk AnansieSkin(vo)、Richard 'Cass' Lewis(b)、Big Dadaのレーベル・メイトである女性シンガーElan Tamara、ロンドンのラガ系MC Spikey Tee、女性シンガーRokhsan、さらにはRoots Manuva自身が主宰するコレクティヴBanana KlanのクルーであるRicky RankingDJ MKBig Daddy KopeAmazireeが参加しています。

シェフィールド出身のDJ/プロデューサーToddla Tとのコラボ・シングルでも話題になった「Watch Me Dance」Cameo「The Sound Table」をサンプリングしたブギー・ディスコ「Beyond This World」、シングルにもなったダンサブル・トラック「Get The Get」Toddla Tと共作したミクスチャー・トラック「In The Throes Of It」、USとUKのHip-Hopを融合させた「First Growth」Spikey TeeのラガMC をフィーチャーした「Here We Go Again」Skunk Anansieのメンバーが参加した「Skid Valley」、トリップ・ホップ的な「Who Goes There?」、レゲエ・テイストのメロウ・トラック「Wha' Mek」あたりが僕のおススメです。

Hip-Hop好きというよりも、UKクロスオーヴァー/クラブミュージック好きの人にフィットする1枚なのでは?

全曲紹介しときやす。

「First Growth」
USとUKのHip-Hopを融合させたようなオープニング。キャッチーなリズム・トラックがいいですね。プロデューサーとしてのManuvaのセンスを感じるオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=ngbklHF8ePM

「Here We Go Again」
Dizz1プロデュース。Spikey TeeによるラガMCをフィーチャー。UKならではのオルタナティブな魅力を持ったハイパー哀愁トラックに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=xAglv1p9pAE

「Skid Valley」
UKロック・バンドSkunk Anansieから女性ヴォーカルSkinとベースのRichard 'Cass' Lewisが参加した哀愁トラック。
https://www.youtube.com/watch?v=SjRz--PHUdU

「Who Goes There?」
Monkeymarcプロデュース。レゲエ/ダブのエッセンスを取り込んだトリップ・ホップ的な仕上がり。Ukらしくて好きです
https://www.youtube.com/watch?v=8mb1NYIR5Yk

「Watch Me Dance」
シェフィールド出身のDJ/プロデューサーToddla Tとのコラボ・シングルでも話題になった楽曲の別ヴァージョン。オリジナルのコラボ・トラックはToddla Tのアルバム『Watch Me Dance』(2011年)収録。Manuva流のディスコ・ファンクを楽しめます。Rokhsanがバック・ヴォーカルで華を添えています。
https://www.youtube.com/watch?v=E3Vezcqen_Q

Toddla Tとのコラボ・シングルと聴き比べるのも楽しいと思います。
Toddla T & Roots Manuva「Watch Me Dance」
https://www.youtube.com/watch?v=9rw9yeS6nqA

「Revelation」
Gibbs Kingプロデュース。荘厳なトラックとまさに啓示のようなManuvaのラップが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=-AMIvXNnGmg

「Wha' Mek」
レゲエ・テイストのメロウ・トラックは僕好み。Banana KlanのクルーであるRicky Rankingがバック・コーラスを務めます。
https://www.youtube.com/watch?v=E3Vezcqen_Q

「Takes Time To」
アブストラクトな哀愁トラックが印象的です。何ともいえない不気味な雰囲気がありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=z9nnQfmxRgE

「Beyond This World」
Rokhsanの女性ヴォーカルをフィーチャー。当ブログでも紹介したブギー・ディスコCameo「The Sound Table」をサンプリングしたダンサブル・チューン。シングル向きのキャッチーなトラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=ebjBTlp3Q0U

「Go Champ」
イントロのヴォーカルはDaddy Kope。重低音を効かせたUKらしいダンサブル・チューン。少しラガ調のフロウを軽快に聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=pMiSmZWA0fU

「Get The Get」
Rokhsanの女性ヴォーカルをフィーチャー。シングルにもなったダンサブル・トラック。Rokhsanの妖艶なヴォーカルとManuvaの扇動的なラップの組み合わせがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=42riyqgQ3IU

「Crow Bars」
Daddy Kope、Ricky Rankingのヴォーカルをフィーチャーした哀愁トラック。
https://www.youtube.com/watch?v=Jqcnxs0qvqo

「In The Throes Of It」
Toddla Tとの共作。ロック、エレクトロニカとのミクスチャー感が印象的なトラック。なかなかインパクトがあって好きです。Banana KlanのRicky Ranking、Amazireeがバック・ヴォーカルで参加。
https://www.youtube.com/watch?v=Q-y-UC_HXqY

「Noddy」
ダーク・トーンのアッパー・チューン。こういうのもUKらしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=8rlcn2IjGYs

「Much Too Plush」
ベースミュージック的なトラックが印象的です。派手さはありませんがいい感じなのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=8ri8apda_Lg

「The Path」
Big Dada所属の女性シンガーElan Tamaraをフィーチャー。重心の低い哀愁グルーヴがManuvaらしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=VANeb3RZHug

「Banana Skank」
Banana KlanのDJ MKとAmazireeが参加。本編ラストは少しラガっぽいラップで煽っています。
https://www.youtube.com/watch?v=YyXv2yEHcbg

「Snakebite」
ボーナス・トラックその1。ダーク・トーンのトラックが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=LYQ2ndfDyFM

「Bust It」
ボーナス・トラックその2。アブストラクトなトラックですが、Manuvaのセンスを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=UkSIwhu6e4E

Roots Manuvaの他作品もチェックを!

『Brand New Second Hand』(1999年)


『Run Come Save Me』(2001年)


『Dub Come Save Me』(2002年)


『Awfully Deep』(2005年)


『Alternately Deep』(2006年)


The Blacknificent Seven『Ridin Thru Da Underground』(2006年)


『Slime & Reason』(2008年)


Roots Manuva Meets Wrong Tom『Duppy Writer』(2010年)


『Bleeds』(2015年)
posted by ez at 03:41| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする