2020年09月25日

Laura Mvula『The Dreaming Room』

Nile Rodgersも参加した2nd☆Laura Mvula『The Dreaming Room』

発表年:2016年
ez的ジャンル:ゴスペルデリア系UK黒人女性SSW
気分は... :エラン・ヴィタール!

UKの才能ある黒人女性シンガー・ソングライターLaura Mvulaの2ndアルバム『The Dreaming Room』(2016年)です。

1987年バーミンガム生まれの黒人女性SSW Laura Mvulaの紹介はデビュー・アルバム『Sing To The Moon』(2013年)に続き2回目となります。

"Gospeldelia"あるいは"Nina Simon Sings Beach Boys"とも称された多重ヴォーカルワークを駆使した独自の音楽スタイルを披露したデビュー・アルバム『Sing To The Moon』(2013年)がUKアルバム・チャートの第9位となり、さらには2013 BRIT AwardsのCritics' Choiceへのノミネート、BBC's Sound of 2013で第4位といった高評価を受け、一躍期待のアーティストとしてクローズアップされたLaura Mvula

Metropole Orkestと共演したライブ・アルバム『At Abbey Road Studios』(2014年)を挟み、2016年にリリースされた2ndスタジオ・アルバムが本作『The Dreaming Room』(2016年)です。

プロデュースは『At Abbey Road Studios』(2014年)も担当したTroy MillerLaura Mvula自身。

ソングライティングもこの2人の共作が中心です。また、デビュー・アルバム『Sing To The Moon』(2013年)のプロデュースを手掛けたSteve Brownが2曲でLauraと共作しています。

ChicNile Rodgers、UKのラッパーWretch 32がフィーチャリングされています。

それ以外にJohn Scofield(g、b)、Lionel Loueke(g)、Michael Olatuja(b)、The London Symphony Orchestra等のミュージシャンがレコーディングに参加しています。

アルバム全編を通じて、Lauraのヴォーカルが生き生きとしているのがいいですね。技巧以上に歌への渇望を重視している感じがいいですね。

Nile Rodgersをフィーチャーした「Overcome」、シングルもなったハイパー・ファンク「Phenomenal Woman」の2曲がインパクト大ですね。

素晴らしい多重ヴォーカルワークを楽しめる「Show Me Love」「Angel」、アトモスフェリック&ドリーミーなダンサブル・チューン「Let Me Fall」あたりもおススメです。

前作以上に多彩な音世界を聴かせてくれるゴスペルデリア・ワールドを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Who I Am」
Laura Mvula作。ドリーミーなアルバムのイントロ。
https://www.youtube.com/watch?v=zAlS1SN6LCo

「Overcome」
Nile Rodgersをフィーチャーしたアルバムからのリード・シングル。
Laura Mvula/Nile Rodgers作。
Lauraらしいヴォーカル・ワールドとNile Rodgers参加らしいダンサブル・サウンドを上手く融合させたスケールの大きな1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=L7u9FpJJtEQ

「Bread」
MvulaMiller/Troy Miller作。多重ヴォーカルワークを駆使した"Gospeldelia"らしい厳かな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=-VtjVJu8vr0

「Lucky Man」
MvulaMiller/Troy Miller作。ゴスペル×クラシック×R&BというLauraらしいクロスオーヴァー感を楽しめる1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=rYOnITu_6EI

「Let Me Fall」
MvulaMiller/Troy Miller/Steve Brown作。多重ヴォーカルワークが映えるアトモスフェリック&ドリーミーなダンサブル・サウンドが心地好1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=7D42hKVy3n4

「Kiss My Feet」
MvulaMiller/Troy Miller作。UKらしい雰囲気のバラード。生の躍動が漲ったLauraのヴォーカルがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ITZZDfV3WOo

「Show Me Love」
MvulaMiller/Troy Miller作。アルバムからの2ndシングル。Lauraの素晴らしい多重ヴォーカルワークを前面に打ち出した、大きな愛に満ちた1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=R-l5EIcNyo0

「Renaissance Moon」
MvulaMiller/Steve Brown作。The London Symphony Orchestraによる繋ぎのインスト。

「Angel」
Laura Mvula作。ア・カペラをはじめ素晴らしいヴォーカルワークで魅了するドリーミー・トラック。シタールによるアクセントもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=bFdohKHPjrA

「People」
Wretch 32をフィーチャー。MvulaMiller/Wretch 32作。Lauraらしい音世界と現行R&Bとの融合を感じる1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=BpzS0aIWGlo

「Nan」
Laura Mvula作。エンディングへ向かうインタールード。

「Phenomenal Woman」
MvulaMiller/Troy Miller作。アルバムからの3rdシングル。アルバムで最もインパクトのあるハイパー・ファンクで締め括ってくれます。Lauraの最新モデルといった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=7---iGdDIBQ

Laura Mvulaの他作品のチェックを!

『Sing To The Moon』(2013年)
SING TO THE MOON

Laura Mvula with Metropole Orkest conducted by Jules Buckley『At Abbey Road Studios』(2014年)
Laura Mvula Withmetropole Orkestconducted: By Julesbuckley At Abbeyroad Studios (Live)
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2020年09月12日

Georgia Anne Muldrow & Dudley Perkins(G & D )『Lighthouse』

Georgia Anne Muldrowの夫婦ユニット☆Georgia Anne Muldrow & Dudley Perkins(G & D )『Lighthouse』

発表年:2013年
ez的ジャンル:エクスペリメンタル夫婦R&B/Hip-Hop
気分は... :夫婦善哉・・・

独特の音世界でファンを魅了する女性R&BアーティストGeorgia Anne Muldrowが公私のパートナーDudley Perkinsと組んだユニットG & D(Georgia Anne Muldrow & Dudley Perkins)『Lighthouse』(2013年)です。

L.A.出身の女性R&Bシンガー/ソングライター/プロデューサーGeorgia Anne Muldrowに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の5枚。

 『Olesi: Fragments of an Earth』(2006年)
 『Umsindo』(2009年)
 『Kings Ballad』(2010年)
 『Seeds』(2012年)
 『Overload』(2018年)

旦那のDudley PerkinsとのユニットユニットG & D(Georgia Anne Muldrow & Dudley Perkins)としては、『The Message Uni Versa』(2007年)、『SomeOthaShip』(2008年)、『Lighthouse』(2013年)、『Black Love & War』(2019年 ※未CD化)といったアルバムをこれまでリリースしています。

Hip-Hopアーティストである夫Dudley Perkinsとのコラボ・ユニットということで、
Georgia Anne Muldrowのソロと比較してHip-Hop色が強くなっています。

本作『Lighthouse』(2013年)も、この夫婦ユニットならではの世界観を音に反映した独特の1枚に仕上がっています。

曲単位で聴くというより、アルバム全体の流れを楽しむ方が本作の魅力が伝わってくると思います。

日本人クリエイターTokio Aoyama(青山宗央)氏によるジャケも印象的ですね。

言葉ではなかなか表現しづらいですが、この夫婦ユニットの独特の音世界にどっぷり浸りましょう。

全曲紹介しときやす。

「Intro 」
アルバムのイントロ。ロッキンな雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=bAtgUik2iK0

「Lighthouse」
LMNO、Shana Muldrowをフィーチャー。覚醒的リズムとコズミックな上物、そしてソウルフル・ヴォーカルが印象的なHip-Hopトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=FOVM7d-i8v8

「Soul Clap」
インタールード的なHip-Hopトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=swW_ZDZelv8

「Fam Bam」
Miki Valeをフィーチャー。Time Zone「The Wildstyle」をサンプリングしたオールド・スクール的エッセンスでアクセントをつけたHip-Hopトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=15nsGDNo4Z0

「Electric」
Kadence MC、Ojiをフィーチャー。エレクトリックなアクセントをつけたダーク・トーンの仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=z4Bt502S5PU

「Power」
ブラック・パワーが漲ったトラック。この夫婦ユニットならではの躍動を感じます。意外にキャッチーで聴きやすいかも?
https://www.youtube.com/watch?v=gHTIjCNaxQQ

「Stand」
繋ぎの小曲。嵐の前の静けさといった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=fjWgLeGQ4eY

「No More War」
反戦メッセージのタイトルですが、何処となく官能的なのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SVRFc5aQhAY

「Timeline」
哀愁トラックですが、エレクトリックな哀愁ムードが独特の味わいを醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=l_VM-x9MCeA

「A Funk Supreme Vs. The Chemtrail Agenda」
インタールード的な繋ぎのトラック。John Coltrane「A Love Supreme」を意識したフレーズが聴こえてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=iZukZjmOXu0

「Popstopper」
PVが先行公開されたアルバムを象徴する1曲。浮遊するネオソウル・トラックはGeorgia Anne Muldrowらしさに満ちているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=0R6fhUV6yAY

「What」
繋ぎの小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=CNTqcR6dlos

「Dance」
ロッキンなアクセントを強調したHip-Hopトラック。なかなか力感があってグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=SAhhpdGLVDU

「Emo Funk」
タイトルの割には全然ファンクしていません(笑)。哀愁ミディアムに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ACiT0SFzt1E

「Muthadear」
2人の小宇宙を感じるビューティフル・トラック。感動がジワジワきます。
https://www.youtube.com/watch?v=E58g8dvxWzg

「The Word」
ダークトーンのHip-Hopトラック。少しスピリチュアルなムードも漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=pcXyI0SbDYg

「Majesty」
ラストはジャジー・ムードでしっとりと締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=EIi5xkx-KGQ

G & Dの他作品もチェックを!

『The Message Uni Versa』(2007年)


『SomeOthaShip』(2008年) ※Georgia A. Muldrow* & Declaime 名義


Georgia Anne Muldrowの過去作品もチェックを!

『The Worthnothings EP』(2004年)
Worthnothings

『Olesi: Fragments of an Earth』(2006年)
Olesi: Fragments of an Earth

Pattie Blingh and the Akebulan 5『Sagal』(2007年)
Sagala

『Umsindo』(2009年)
Umsindo

『Early』(2009年)
Early

『Georgia Anne Muldrow Presents Ms One & The Gang』(2009年)
Ms. One

『Kings Ballad』(2010年)
Kings Ballad

Jyoti『Ocotea』(2010年)、
Jyoti-Ocotea Album

『Vweto』(2011年)
Vweto

『Owed to Mama Rickie』(2011年)
Owed to Mama Rickie

『Seeds』(2012年)
Seeds

The Blackhouse『The Blackhouse』(2012年)
Blackhouse

Jyoti『Denderah』(2013年)
Denderah

『A Thoughtiverse Unmarred』(2015年)
A Thoughtiverse Unmarred

『Overload』(2018年)
Overload [解説・歌詞対訳 / ボーナストラック収録 / 国内盤] (BRC583)

『VWETO II』(2019年)
posted by ez at 14:38| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月06日

Lia Cordoni『Samba-Fusao』

魅惑のネオ・サンバ・グルーヴ☆Lia Cordoni『Samba-Fusao』

発表年:2010年
ez的ジャンル:ネオ・サンバ・グルーヴ
気分は... :猛暑にはサンバを!

本格的な猛暑に突入しましたね。

今回はブラジルのネオ・サンバ・グルーヴ作品、Lia Cordoni『Samba-Fusao』(2010年)

Lia Cordoniは、パラナ州ロンドリーナでシンガーとしてのキャリアをスタートさせ、その後サンパウロに拠点を移して本作『Samba-Fusao』(2010年)をレコーディングしました。

楽曲すべて彼女の音楽パートナーJairo Cechinによるオリジナル

僕が彼女について知っているのはこの程度。
中古CDショップで直感的に購入した1枚です。

内容としては、Maria RitaPaula Limaあたりに通じるネオ・サンバ作品に仕上がっています。

アフロ色の強いサンバ・グルーヴ、アーバンでモダンなコンテンポラリー・サウンド、そして少しハスキーなLiaのヴォーカルの絶妙にバランスするソウルフルなネオ・サンバ・グルーヴに仕上がっています。

猛暑にはサンバ・グルーヴがよく似合う・・・

全曲紹介しときやす。

「Contra Mare」
ミステリアスな哀愁サンバがオープニング。都会的なサウンドにアフロなエッセンスでアクセントをつけているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=X7qB0UjkOGA

「Sete Ervas」
エレピの音色が心地好いネオ・サンバ。Maria Rita好きの人であれば、気に入るはず。少しハスキーなLiaのヴォーカルが映えます。
https://www.youtube.com/watch?v=gTgh1LVKeyU

「Linda Maravilhosa」
ギターのアクセントをはじめ、ファンキー・メロウな味わいにグッとくる都会的ソウルフル・サンバ。ビール飲みながら聴きたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=MaErMlcub8k

「Nego Vivido」
このソウルフル・サンバにもファンキー・メロウな魅力があります。中盤以降のアフロ・サンバな展開もグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=DtMPtDy86OA

「A Flor」
ビートレスのアコースティック・メロウ。哀愁のメロディを寂しげに歌います。
https://www.youtube.com/watch?v=fAudnpm-Me0

「Dona das Aguas」
土着的アフロ・サンバにエレクトロニカなエッセンスも織り交ぜたネオ・サンバ・グルーヴらしい1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Kl8Krqf2plk

「Seu Jogo」
哀愁モードのジャジー・メロウ。しっとりとした雰囲気で落ち着かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=SB9V25dcCcI

「To no Samba」
Maria Ritaあたりも歌いそうな哀愁サンバ。情感が滲み出てくるようなサンバの音色がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=4EdlPEK_TAI

「Samba-Fusao」
タイトル曲はエレピの音色が似合うコンテンポラリーな哀愁サンバ。ネオ・サンバ・グルーヴらしいアクセントも効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=STIhiM21j3I

「Samba da Exclusao」
ストリングスを巧みに配した幻想的な1曲。素晴らしいアレンジに魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=_l367Gnv290

「Oracao ao Mar」
ピアノ・トリオによるシンプルなサウンドをバックに憂いを帯びたヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=EKHTpaPoMnc

「Descarrego」
ラストは躍動するサンバ・グルーヴで締め括ってくれます。アーバンな疾走感がいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=5F413dVcyL8

仕事で脳みそフル稼働の濃密な2日間を過ごし、脳みそがお疲れモード・・・
今日のエントリーを書くのもひと苦労でした。
早く寝て脳の疲れをとろう!
posted by ez at 01:03| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月10日

Rhye『Woman』

ベッドルーム系のオルタナティヴR&B☆Rhye『Woman』

発表年:2013年
ez的ジャンル:ベッドルーム系オルタナティヴR&B
気分は... :ジェンダーについて考える・・・

昨日ニュースで、新作映画でトランスジェンダー役を演じる予定であった女優のハル・ベリーが、「男性になった女性」と語ったことで批判を浴び、謝罪すると同時に降板を発表したというニュースを見ました。

そのせいでジェンダーについてあれこれ考えていたら、ふと今回紹介する1枚が思い浮かびました。

ということで、今回はジェンダーレスなヴォーカルが印象的なオルタナティヴR&B作品Rhye『Woman』(2013年)です。

Rhyeは、カナダ出身のシンガー/プロデューサーMike Miloshとデンマーク出身のプロデューミュージシャン/プロデューサーRobin Hannibalが結成したL.A.を拠点とする男性デュオとしてスタート。

Robin Hannibalは、Little DragonSelah Sue『Reason』(2015年)のプロデュース等でも知られていますね。

デビュー・アルバムとなる本作『Woman』(2013年)は、各方面で絶賛され、音楽シーンに大きなインパクトを残した1枚となりました。

その後、Robinがユニットを抜けてMiloshのソロ・プロジェクトとなり、2017年に2ndアルバム『Blood』をリリースしています。

『Woman』(2013年)は、リリース当時に当ブログでもエントリーしようと思っていたのですが、何となく機を逸してしまい、そのまま僕の中で埋没していました。

美しくも儚いムードが魅力のベッドルーム・ミュージック的なオルタナティヴR&Bというのが僕の本作に対する印象です。

そして、その印象を最も特徴づけているのがMike Miloshのジェンダーレスなヴォーカルです。リリース当時、Miloshのヴォーカルを女性シンガーと勘違いし、Rhyeを男女ユニットだと信じ込んでいた人も結構いたと思います。

特にMiloshのヒンヤリしたヴォーカルをSade(Sade Adu)に重ねた人も多かったのでは?

確かにSadeがシンセ・ポップすると、こんな雰囲気かもしれませんね。

プロデュース、ソングライティングはRhye自身。

レコーディングにはThomas Drayton(b)、Andreas Halberg(b)、Elizabeth Lea(tb)、Tom Lea(viola、violin)、Rebekah Raff(harp)、August Rosenbaum(p)、Itai Shapiro(g)、Todd Simon(flh、tp)、Tracy Wannomae(clarinet、fl、sax)といったミュージシャンも参加しています。

シングルにもなった「Open」「The Fall」という人気の冒頭2曲がハイライト。

それ以外であれば、「Last Dance」「Shed Some Blood」「One Of Those Summer Days」「Major Minor Love」が僕のおススメです。

今聴き直しても素敵なベッドルーム・ミュージックだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Open」
2012年のRhyeのデビュー・シングル。美しいストリングス、ハープ、ホーンに続いて発せられるMiloshのSade調ヒンヤリ・ヴォーカルにゾクっとしますね。夢の中で彷徨うような音世界がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=sng_CdAAw8M

「The Fall」
この曲もアルバムに先駆けて2012年にシングル・リリースされた人気曲。ハウス調のピアノも含めてダンサブルなのですが、Miloshのヴォーカルが入るとアンニュイなムードが支配します。この美しくも儚い感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=JJS5ywEIsA4

「Last Dance」
Miloshのジェンダーレス・ヴォーカルの魅力を堪能できる官能的な哀愁グルーヴ。吐息まじりのMiloshのヴォーカルがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=KGmevoyiVPI

「Verse」
哀愁バラードですが、シンセとスリングスのバランスが絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=-1L__280NSo

「Shed Some Blood」
オルタナティヴR&B好きの人は気に入りそうな哀愁ミディアム・グルーヴ。打ち水のようなヒンヤリ感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=eWFw89g5P7k

「3 Days」
美しいハープ・ソロによるイントロに続き、北欧シンセ・ポップ調のダンサブル・チューンが展開されます。このあたりはHannibalの色でしょうね。
https://www.youtube.com/watch?v=Gkh5Glu-1Yo

「One Of Those Summer Days」
幻想的なバラード。夏の静かな夜明けといった趣の幻想的なバラード。遠くで響くようなギターの音色もいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=R4zfrj0BzAk

「Major Minor Love」
Miloshの魅力を生かした美しいヴォーカルワークに魅了されます。万華鏡を見ているような楽しさがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=e-Lok6dgkXw

「Hunger」
アルバムで最もシンセ・ポップ感が強調されているダンサブル・チューン。Hannibal主導の曲かもしれませんが、Miloshのヴォーカルはこのタイプの曲では生きない気もします。
https://www.youtube.com/watch?v=W1-X6knHC7U

「Woman」
ラストはビートレスのタイトル曲で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=g-qPb-KX_C4

『Blood』(2017年)
posted by ez at 03:07| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月28日

SEED Ensemble『Driftglass』

ロンドン新世代ジャズ・アンサンブル☆SEED Ensemble『Driftglass』

発表年:2019年
ez的ジャンル:ロンドン新世代ジャズ
気分は... :Black Lives Matter!

今回は新作アルバムからロンドン新世代ジャズSEED Ensemble『Driftglass』です。

昨年リリースされた作品ですが、今年5月に国内盤がリリースされました。

SEED Ensembleはロンドンで結成されたジャズ・アンサンブル。

グループのリーダーはロンドンのアフロビート・バンドKokorokoのメンバーとしても知られるCassie Kinoshi(as)。

同じくKokorokoのメンバーであるSheila Maurice-Grey(tp)、南ロンドン・ジャズの活況を象徴するアフロ・ジャズ・ファンク・バンドEzra CollectiveのメンバーJoe Armon-Jones(p、el-p)、Shabaka Hutchings率いるSons Of KemetMoses BoydNubya Garciaとの共演でも知られるTheon Cross(tuba)、南ロンドンを拠点とするジャズ・ユニットMaishaのメンバーShirley Tetteh(g)、それ以外にChelsea Carmichael(ts、fl)、Miguel Gorodi(tp)、Joe Bristow(tb)、Sarah Tandy(p、el-p)、Rio Kai(b)、Patrick Boyle(ds)という全11名が本作のグループ・メンバーです。

XanaCherise Adams-BurnettMr Ekowといったヴォーカル、スポークンワードがフィーチャリングされています。

楽曲はすべてCassie Kinoshiのオリジナルです。

プロデュースはロンドンのジャズ・サックス奏者Jason Yarde

UKのプロデューサー/ビートメイカーEric Lauがミックスを手掛けています。

アルバム・タイトルは黒人SF作家Samuel R. Delanyの短編に由来したもの。また、「The Dreamkeeper」「W A K E (For Grenfell)」の歌詞にはアメリカの黒人作家Langston Hughesの作品が引用されています。

このように本作は黒人のアイデンティティとしてのジャズの伝統と未来が意識されています。その意味では黒人ジャズ・ミュージシャンの先人達が築いてきたジャズの伝統と、これから自分たちが切り拓こうとしているジャズの未来の融合を図ったようなジャズ・アンサンブルを楽します。

ダイナミックなブラス・アンサンブルに、ロンドン新世代らしいPatrick Boyleのドラミング、Joe Armon-JonesSarah Tandyの鍵盤、Shirley Tettehのギターなどが絡みます。

Black Lives Matterが叫ばれる今だからこそ聴くべきジャズ作品かもしれません。

全曲紹介しときやす。

「The Darkies」
Rio KaiのCharles Mingusばりのダブル・ベースと共に始まるオープニング。黒人のアイデンティティとしてのジャズの歴史を感じる演奏です。素晴らしいブラス・アンサンブルに続きMiguel Gorodiのトランペット、Theon Crossのチューバとソロが展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=Q0NRu4poYSA

「Afronaut」
Xanaのスポークンワードをフィーチャー。ロンドン新世代らしいビートが躍動するフューチャリスティックなコズミック・ジャズ。鮮やかなブラス・アンサンブルに惹き込まれます。終盤のSarah Tandyのエレピ・ソロも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=ZV-WmZjyJxo

「Stargaze #1: Katin」
ゆったりとした流れの中で、滲み出るようなブラス・アンサンブルが溶け込んでいきます。
https://www.youtube.com/watch?v=IsYdop8pYsk

「The Dreamkeeper」
Cherise Adams-Burnettのヴォーカルをフィーチャー。Joe Armon-Jonesのピアノを中心に夢の中の新世代ジャズといった趣の美しく瑞々しい演奏を堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=wKuzEmWBOPg

「W A K E (For Grenfell)」
Cherise Adams-Burnettのヴォーカルをフィーチャー。足で踏み鳴らすリズムに合わせて、合唱される様はゴスペル風です。黒人音楽の伝統とロンドン新世代の感覚がダイナミックに融合している感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=erdmu6SlL2M

「Stargaze #2: Lau」
コズミックな小曲。ギター、エレピ、ドラムを中心にコズミック・ワールドへ誘ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=AMDF1C1w2EM

「Mirrors」
迫力のあるブラス・アンサンブル、夜に漂うようなShirley Tettehのギター、Chelsea Carmichaelのテナー・サックスのブロウが印象的な演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=GYxJ0w2wAEM

「Interplanetary Migration」
Mr Ekowのスポークンワードをフィーチャー。Patrick Boyleのロンドン新世代らしいドラミングが牽引するダイナミックで広大な宇宙を感じるアンサンブルでアルバムを締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=GuHsMwfyLf4

ご興味がある方は本作に参加しているSarah Tandyのリーダー作あたりもチェックしてみては?

Sarah Tandy『Infection in the Sentence』(2019年)
posted by ez at 00:45| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする