2020年09月16日

Marty Paich Big Band『I Get a Boot Out of You』

『踊り子』と並ぶ代表作『お風呂』☆Marty Paich Big Band『I Get a Boot Out of You』
アイ・ゲット・ア・ブート・アウト・オブ・ユー<SHM-CD>
録音年:1959年
ez的ジャンル:ウエスト・コースト系ビッグ・バンド・ジャズ
気分は... :お風呂でジャズを・・・

今回は50年代ビッグ・バンド・ジャズからMarty Paich Big Band『I Get a Boot Out of You』(1959年)です。

TotoDavid Paichの父親としても知られるカリフォルニア州オークランド出身のジャズ・ピアニスト/コンポーザー/アレンジャー/バンド・リーダーMarty Paich(1925-1995年)の紹介は、『踊り子』の愛称で知られる『The Broadway Bit』(1959年)に続き2回目となります。

『踊り子』と並ぶ代表作が『お風呂』の愛称で知られる本作『I Get a Boot Out of You』(1959年)です。

『踊り子』同様、名アレンジャー/バンド・リーダーとしてのMarty Paichの才を楽しめる1枚です。

ビッグ・バンドのメンバーはMarty Paich(conductor)以下、Art Pepper(as)、Bill Hood(bs)、Bill Perkins(ts)、Al Porcino(tp)、Conte Candoli(tp)、Jack Sheldon(tp)、Bobby Envoldsen(tb)、George Roberts(tb)、Russ Freeman(p)、Joe Mondragon(b)、Mel Lewis(ds)、Victor Feldman(vibe)という面々。コンパクトながらも各プレイヤーのソロも随所で楽しめます。

全8曲中Duke Ellington絡みの曲が4曲取り上げられているのが印象的です。

名アレンジャーによる洗練されたアンサンブルによるモダンなビッグ・バンド・サウンドを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「It Don't Mean A Thing (If It Ain't Got That Swing)」
Duke Ellingtonのカヴァーその1。名曲「スイングしなけりゃ意味ないね」のカヴァーです(Duke Ellington/Irving Mills作)。ビッグ・バンドらしい華やかで軽快な演奏で盛り上げてくれます。Art Pepper、Bill Hood、Bill Perkins、Bobby Envoldsen、Jack Sheldonがそれぞれコンパクトながらも素敵なソロを聴かせてくれます。Victor Feldmanのヴァイヴもいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=i-H7JmdJDwo

「No More」
Billie Holidayでお馴染みのスタンダードをカヴァー(Bob Russell/Tutti Camarata作)。Jack Sheldonのトランペットをフィーチャーした哀愁バラードをしっとりと聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=TAJ7lY9241A

「Love For Sale」
Cole Porter作。Cole Porterの名曲カヴァー。ラテン・フレイヴァーを効かせた僕好みの演奏です。ソロはArt Pepper、Conte Candoli、Bobby Envoldsen、Victor Feldman。特にFeldmanのヴァイヴ・ソロにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=ff57ENy32kY

本曲に関して、当ブログではJorge DaltoGene HarrisDexter GordonAnita O'DayLes McCannJane BirkinThe Kenny Clarke-Francy Boland Big Bandのカヴァーを紹介済みです。ご興味がある方は過去記事をご参照下さい。

「Moanin'」
Bobby Timmons作。Art Blakey & The Jazz Messengersでお馴染みの名曲をカヴァー。Russ Freemanのピアノがあのお馴染みのメロディを奏でます。Art Pepperが雰囲気のあるソロを聴かせてくれるのも嬉しいですね。それ以外にConte Candoliがソロを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=UtmBH5qYowk

本曲に関して、当ブログではJon Hendricksが歌詞をつけたLambert, Hendricks & RossJose Jamesのヴァージョンも紹介済みです。

「Violets For Your Furs」
Matt Dennis/Tom Adair作。Art Pepperの情感たっぷりのアルト・サックスをフィーチャーした素敵なバラードです。当ブログではStacey Kentのカヴァーも紹介済みです。
https://www.youtube.com/watch?v=_jwZii0BbPQ

「What Am I Here For/Cottontail」
Duke Ellingtonのカヴァーその2。Ellington作品2曲のメドレー。エレガントな「What Am I Here For」に続き、ジャンプ・ナンバー「Cottontail」で一気にテンポアップします。Feldmanの疾走するヴァイヴ・ソロにホーン隊が続きます。
https://www.youtube.com/watch?v=Vme1-uzKppk

「「What Am I Here For」について、当ブログではClifford Brown & Max Roachのカヴァーを紹介済みです。

「Warm Valley」
Duke Ellingtonのカヴァーその3(Bob Russell/Duke Ellington作)。Bill Hoodのバリトン・サックスをフィーチャーしたロマンティック・バラード。バリトン・サックスらしいムーディーさがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=uHfrc0o0eIQ

「Things Ain't What They Used To Be」
Mercer Ellington/Ted Parsons作。Duke Ellingtonの息子Mercerの作品であり、Duke Ellington楽団もクロージング・テーマとして演奏していた楽曲です。Russ Freemanのピアノ、Feldmanのヴァイヴの小粋な音色と雰囲気たっぷりのホーン・アンサンブルの組み合わせが絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=nnfYYnCQ-QE

未聴の方は『踊り子』もぜひ!

『The Broadway Bit』(1959年)
ブロードウェイ・ビット<SHM-CD>

Marty Paichの他作品もチェックを!

『Jazz for Relaxation』(1956年)
Jazz for Relaxation

『Tenors West』(1956年)
Tenors West

The Jazz City Workshop『The Jazz City Workshop』(1956年)
ザ・ジャズ・シティー・ワークショップ

『A Jazz Band Ball』(1957年)
Jazz Band Ball First Set

『Hot Piano』(1957年)
ホット・ピアノ

『The Picasso of Big Band Jazz』(1957年)
Picasso of Big Band Jazz

『Marty Paich Trio』(1957年)
Marty Paich Trio (Remastered)

『Marty Paich Quartet Featuring Art Pepper』(1958年)
マーティ・ペイチ・カルテット・フィーチャリング・アート・ペッパー (紙ジャケット仕様)

『Take Me Along』(1959年)
Take Me Along by Marty Paich

『Lush Latin & Cool』(1960年)
Lush Latin & Cool

『The Rock-Jazz Incident』(1966年)
ロック・ジャズ・インシデント<SHM-CD>
posted by ez at 01:50| Comment(0) | 1950年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月14日

Traffic『John Barleycorn Must Die』

新生Traffic第一弾☆Traffic『John Barleycorn Must Die』

発表年:1970年
ez的ジャンル:UKロック
気分は... :祈りと稔り・・・

今回は60〜70年代UKロックを代表するバンドTraffic『John Barleycorn Must Die』(1970年)です。

Steve WinwoodDave MasonJim CapaldiChris Wood等を擁したロック・バンドTrafficについて、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Mr. Fantasy』(1967年)
 『Traffic』(1968年)
 『Shoot Out at the Fantasy Factory』(1973年)

また、彼らの楽曲も収録されたサントラThe Spencer Davis Group/Traffic『Here We Go 'Round The Mulberry Bush (Original Motion Picture Soundtrack) 』(1968年)も紹介済みです。

本作『John Barleycorn Must Die』(1970年)は、

『Last Exit』(1969年)で、Steve Winwood
Dave MasonJim CapaldiChris Woodの4人による第一期に終止符を打ったTraffic(その間Dave Masonは出たり入ったりの繰り返しでしたが)。

そんな解散したはずのTrafficが、新生Trafficとして再始動したのが本作『John Barleycorn Must Die』(1970年)です。

本作は元々、第一期Traffic解散後、Blind FaithGinger Baker's Air Forceで活動していたSteve Winwoodのソロ・アルバム『Mad Shadows』として企画されたものです。

そのレコーディングにJim Capaldi(ds、per、vo)、Chris Wood(sax、fl、org、per)が参加し、結局Winwood(vo、g、b、org、p、el-p、per)、CapaldiWoodの3人でTrafficを再編することになり、仕上げたのが本作『John Barleycorn Must Die』(1970年)です。

アルバムはUSアルバム・チャート第5位、UKアルバム・チャート第11位となり、USではゴールド・ディスクを獲得しています。

プロデュースは全6曲中4曲がSteve Winwood/Chris Blackwell、残る2曲がGuy Stevens

さらに本作リリース後にはBlind FaithWinwoodと共に活動していたRick Grech(b)も加わり、新生Trafficの活動を継続させることになります。

幻となった『Mad Shadows』のタイトルは、本作と同じGuy StevensがプロデュースしたMott the Hoopleの2ndアルバムで使われることになります。

全体としては、スワンプ・ロック、ジャズ、フォーク、ソウル等のエッセンスを取り入れつつUKらしいロック・アルバムに仕上がっています。Winwood中心のアルバムですが、CapaldiWoodの存在感も示してくれる1枚です。

新生Trafficの稔りを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Glad」
Steve Winwood作。Winwoodのオルガン、ピアノをバックに、Woodのサックスが躍動するグルーヴィーなインストがオープニング。ロック、ジャズ、ソウルのフィーリングが融合した僕の好きなTrafficを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=NBLBbNbGzBI

当ブログでも紹介したChristina Aguilera feat. Steve Winwood「Makes Me Wanna Pray」やAtmosphere「Lost and Found」のサンプリング・ソースとなっています。
Christina Aguilera feat. Steve Winwood「Makes Me Wanna Pray」
 https://www.youtube.com/watch?v=_nNkFXV23sA
Atmosphere「Lost and Found」
 https://www.youtube.com/watch?v=tonnyXiaFxU

「Freedom Rider」
Steve Winwood/Jim Capaldi作。Winwoodらしいソウルフル・ヴォーカルが映える哀愁ロック。力強さと寂しげな雰囲気が交錯する感じがいいですね。Woodのサックス、フルートの音色も演奏のいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Qsm1j_dDNtE

「Empty Pages」
Steve Winwood/Jim Capaldi作。 Winwoodらしいソウルフルな語り口が魅力のオルガン・ロック。エレピによるアクセントもいい感じです。終盤のドラマティック感はこの時期のUKロックっぽいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=5ycyIkcX7zU

Blood, Sweat & Tearsがカヴァーしています。
Blood, Sweat & Tears「Empty Pages」
 https://www.youtube.com/watch?v=zHE_hvTnBws

「Stranger to Himself」
Steve Winwood/Jim Capaldi作。Guy Stevensプロデュース曲。当初のWinwoodのソロ作の名残りを感じる1曲。鍵盤のみならずWinwoodのギターも目立ちます。
https://www.youtube.com/watch?v=wA0vIcESGkI

「John Barleycorn (Must Die)」
タイトル曲はイングランド民謡「John Barleycorn」のカヴァー。大麦とそれを原料とする酒を擬人化した唄です。WinwoodCapaldiのツイン・ヴォーカルによるフォーキー・チューンに仕上がっています。Woodのフルートがフォーキー・ムードを高めてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=LdI057Rs3wY

Gustavo Cerati「Fuerza Natural」のサンプリング・ソースとなっています。
Gustavo Cerati「Fuerza Natural」
 https://www.youtube.com/watch?v=-ACG_gupkDw

「Every Mother's Son」
Steve Winwood/Jim Capaldi作。Guy Stevensプロデュース曲。ラストはBlind Faithの名残りを感じるミディアム・ロックで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=hDnzRq9ZCM8

Trafficの過去記事やメンバーのソロ作(今回不参加のDave Masonも含めて)のソロ作もご参照ください。

『Mr. Fantasy』(1967年)
Mr. Fantasy

『Traffic』(1968年)
トラフィック+5

The Spencer Davis Group/Traffic『Here We Go 'Round The Mulberry Bush (Original Motion Picture Soundtrack) 』(1968年)


『Shoot Out at the Fantasy Factory』(1973年)
Shoot Out at the Fantasy Factory

Steve Winwood『Steve Winwood』(1977年)
スティーヴ・ウィンウッド

Steve Winwood『Arc Of A Diver』(1980年)
アーク・オブ・ア・ダイバー

Steve Winwood『Talking Back To The Night』(1982年)
トーキング・バック・トゥ・ザ・ナイト(紙ジャケット仕様)

Steve Winwood『About Time』(2003年)
About Time

Jim Capaldi『Oh How We Danced』(1972年)


Jim Capaldi『Whale Meat Again』(1974年)
WHALE MEAT AGAIN

Jim Capaldi『Short Cut Draw Blood』(1975年)
Short Cut Draw Blood

Dave Mason『It's Like You Never Left』(1973年)
忘れえぬ人(期間生産限定盤)

Dave Mason『Dave Mason』(1974年)
デイヴ・メイスン(紙ジャケット仕様)

Dave Mason『Let It Flow』(1977年)
流れるままに(期間生産限定盤)
posted by ez at 03:17| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月13日

Nubya Garcia『Source』

ロンドン次世代ジャズの牽引する女性サックス奏者☆Nubya Garcia『Source』

発表年:2020年
ez的ジャンル:ロンドン次世代ジャズ
気分は... :両忘!

今回はロンドン次世代ジャズの牽引者の一人、女性サックス奏者Nubya Garciaの最新アルバム『Source』です。

カリブ海のトリニダード・トバゴ共和国出身の父、南アメリカのガイアナ共和国出身の母をもつ1991年ロンドン、カムデン・タウン出身。ソロ活動以外にMaishaNerijaといったグループのメンバーとしても活動するサックス奏者Nubya Garciaの紹介は、『Nubya's 5ive』(2017年)に続き2回目となります。

『Nubya's 5ive』はアルバムというよりミニ・アルバム、EPに近い作品だったので、本作『Source』が1stアルバムという位置づけもできるかもしれません。

レコーディングの基本メンバーは、Nubya Garcia(ts)、Ezra CollectiveのメンバーJoe Armon-Jones(p、el-p)、Daniel Casimir(b)、Sam Jones(ds)。

それ以外に、ロンドンのアフロビート・ユニットKokorokoのリーダーで先日紹介したロンドンのジャズ・アンサンブルSEED EnsembleおよびNerijaのメンバーであるMs. MauriceことSheila Maurice-Grey(tp、flh、vo)、そのSEED Ensembleのリーダー兼KokorokoNerijaのメンバーであるCassie Kinoshi(vo)、同じくKokorokoのメンバーRichie Seivwright(vo)、コロンビア伝統音楽に新たな解釈を加えたコロンビアの女性トリオLa PerlaDiana SanmiguelGiovanna MogollonKaren Forero)、シカゴ出身のUS女性シンガーAkenya Seymour(vo)がフィーチャリングされています。

プロデュースはNubya GarciaKwesKwesi Sey)。アレンジもNubya Garcia自身。

楽曲もすべてNubya Garciaのオリジナル(共作)。

ロンドン次世代ジャズの牽引者といった気負いはなく、レゲエ/ダブ、クンビア、ブロークンビーツ等との融合も試みながら自分のジャズ道を突き進んでいる感じがいいですね。

ブロークンビーツのエッセンスを取り入れた先行シングル「Pace」、レゲエ/ダブ色を前面に打ち出した「Source」、ナイヤビンギ的な「Stand With Each Other」La Perlaをフィーチャーし、クンビアとジャズを融合させた「La Cumbia Me Esta Llamando」あたりが特徴的な演奏だと思います。

ロンドン次世代ジャズ好きの人は安心して楽しめる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Pace」
先行シングルにもなったオープニング。オーセンティック・ジャズとUKらしいブロークンビーツのエッセンスを組み合わせたロンドン次世代ジャズらしい演奏です。伝統と革新の表裏一体な感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ubxP9vNVDAQ

「The Message Continues」
穏やかな疾走感が心地好い演奏です。伸びやかなGarciaのプレイに加え、Joe Armon-Jonesのエレピも絶好調です。
https://www.youtube.com/watch?v=S6IB_nGpKBY

「Source」
Cassie Kinoshi、Ms. Maurice(Sheila Maurice-Grey)、Richie SeivwrightというKokorokoメンバー3名のヴォーカルをフィーチャー。Ms. Mauriceはトランペットもプレイしています。レゲエ/ダブ色を前面に打ち出した演奏です。特に後半はレゲエとジャズを見事にクロスオーヴァーさせたロンドン次世代ジャズらしいアプローチで魅せて
https://www.youtube.com/watch?v=vL4Ae5ORq24

「Together Is A Beautiful Place To Be」
Garciaの亡き父に捧げたバラード。この曲もMs. Maurice(Sheila Maurice-Grey)がトランペットで参加。Garciaと美しいホーン・アンサンブルを聴かせてくれます。父への思い込めたGarciaのプレイを堪能しましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=cXJ9N9qLx0g

「Stand With Each Other」
再びCassie Kinoshi、Ms. Maurice(Sheila Maurice-Grey)、Richie SeivwrightというKokorokoメンバー3名をフィーチャー。「Source」のレゲエ/ダブに続き、ここではナイヤビンギ的な土着リズムをバックに、3名のコーラスとGarciaのテナーが絡む演奏です。静寂の中に革新を感じる演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=vyzPP9zP22I

「Inner Game」
リラックスした演奏から次第に熱を帯びて知らぬ間にエキサイティングな展開に・・・。Joe Armon-Jonesのエレピも目立っています。
https://www.youtube.com/watch?v=D3GGAvb27XM

「La Cumbia Me Esta Llamando」
コロンビアの女性トリオLa Perla(Diana Sanmiguel、Giovanna Mogollon、Karen Forero)をフィーチャー。曲もLa Perlaとの共作です。タイトルは「クンビアが私を呼んでいる」という意味。そのタイトルのようにクンビアとジャズの融合にチャレンジしています。レコーディングもコロンビアで行われました。クンビアには独特の癖がありますが、ジャズと融合することでマイルドになり聴きやすいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=sBJn7196Olo

「Before Us: In Demerara & Caura」
Ms. Maurice(Sheila Maurice-Grey)がフリューゲル・ホーンで参加。リズミックなビートをバックに、またまた2人で素晴らしいアンサンブルを聴かせてくれます。オーソドックスな雰囲気の中に突き抜けた新しさを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=iPrNZHWh97o

「Boundless Beings」
シカゴ出身のUS女性シンガーAkenya Seymourをフィーチャー。ラストはロンドン次世代ジャズらしいジャズ・ヴォーカル・バラードで締め括ってくれます。50〜60年代のジャズ・バラードを2020年モードで聴かせてくれる感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Pkij7-T6ngo

「The Message Continues (MdCL Remix)」
国内盤CDのボーナス・トラック。「The Message Continues」のMark De Clive-Loweによるリミックス。フューチャリスティックな疾走感が心地好いリミックスに仕上がっています。

『Nubya's 5ive』(2017年)
ヌバイアズ・ファイヴ

Maisha『There Is A Place』(2018年)
There Is A Place [解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤CD] (BRC585)
posted by ez at 01:55| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月12日

Georgia Anne Muldrow & Dudley Perkins(G & D )『Lighthouse』

Georgia Anne Muldrowの夫婦ユニット☆Georgia Anne Muldrow & Dudley Perkins(G & D )『Lighthouse』

発表年:2013年
ez的ジャンル:エクスペリメンタル夫婦R&B/Hip-Hop
気分は... :夫婦善哉・・・

独特の音世界でファンを魅了する女性R&BアーティストGeorgia Anne Muldrowが公私のパートナーDudley Perkinsと組んだユニットG & D(Georgia Anne Muldrow & Dudley Perkins)『Lighthouse』(2013年)です。

L.A.出身の女性R&Bシンガー/ソングライター/プロデューサーGeorgia Anne Muldrowに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の5枚。

 『Olesi: Fragments of an Earth』(2006年)
 『Umsindo』(2009年)
 『Kings Ballad』(2010年)
 『Seeds』(2012年)
 『Overload』(2018年)

旦那のDudley PerkinsとのユニットユニットG & D(Georgia Anne Muldrow & Dudley Perkins)としては、『The Message Uni Versa』(2007年)、『SomeOthaShip』(2008年)、『Lighthouse』(2013年)、『Black Love & War』(2019年 ※未CD化)といったアルバムをこれまでリリースしています。

Hip-Hopアーティストである夫Dudley Perkinsとのコラボ・ユニットということで、
Georgia Anne Muldrowのソロと比較してHip-Hop色が強くなっています。

本作『Lighthouse』(2013年)も、この夫婦ユニットならではの世界観を音に反映した独特の1枚に仕上がっています。

曲単位で聴くというより、アルバム全体の流れを楽しむ方が本作の魅力が伝わってくると思います。

日本人クリエイターTokio Aoyama(青山宗央)氏によるジャケも印象的ですね。

言葉ではなかなか表現しづらいですが、この夫婦ユニットの独特の音世界にどっぷり浸りましょう。

全曲紹介しときやす。

「Intro 」
アルバムのイントロ。ロッキンな雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=bAtgUik2iK0

「Lighthouse」
LMNO、Shana Muldrowをフィーチャー。覚醒的リズムとコズミックな上物、そしてソウルフル・ヴォーカルが印象的なHip-Hopトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=FOVM7d-i8v8

「Soul Clap」
インタールード的なHip-Hopトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=swW_ZDZelv8

「Fam Bam」
Miki Valeをフィーチャー。Time Zone「The Wildstyle」をサンプリングしたオールド・スクール的エッセンスでアクセントをつけたHip-Hopトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=15nsGDNo4Z0

「Electric」
Kadence MC、Ojiをフィーチャー。エレクトリックなアクセントをつけたダーク・トーンの仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=z4Bt502S5PU

「Power」
ブラック・パワーが漲ったトラック。この夫婦ユニットならではの躍動を感じます。意外にキャッチーで聴きやすいかも?
https://www.youtube.com/watch?v=gHTIjCNaxQQ

「Stand」
繋ぎの小曲。嵐の前の静けさといった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=fjWgLeGQ4eY

「No More War」
反戦メッセージのタイトルですが、何処となく官能的なのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SVRFc5aQhAY

「Timeline」
哀愁トラックですが、エレクトリックな哀愁ムードが独特の味わいを醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=l_VM-x9MCeA

「A Funk Supreme Vs. The Chemtrail Agenda」
インタールード的な繋ぎのトラック。John Coltrane「A Love Supreme」を意識したフレーズが聴こえてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=iZukZjmOXu0

「Popstopper」
PVが先行公開されたアルバムを象徴する1曲。浮遊するネオソウル・トラックはGeorgia Anne Muldrowらしさに満ちているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=0R6fhUV6yAY

「What」
繋ぎの小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=CNTqcR6dlos

「Dance」
ロッキンなアクセントを強調したHip-Hopトラック。なかなか力感があってグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=SAhhpdGLVDU

「Emo Funk」
タイトルの割には全然ファンクしていません(笑)。哀愁ミディアムに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ACiT0SFzt1E

「Muthadear」
2人の小宇宙を感じるビューティフル・トラック。感動がジワジワきます。
https://www.youtube.com/watch?v=E58g8dvxWzg

「The Word」
ダークトーンのHip-Hopトラック。少しスピリチュアルなムードも漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=pcXyI0SbDYg

「Majesty」
ラストはジャジー・ムードでしっとりと締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=EIi5xkx-KGQ

G & Dの他作品もチェックを!

『The Message Uni Versa』(2007年)


『SomeOthaShip』(2008年) ※Georgia A. Muldrow* & Declaime 名義


Georgia Anne Muldrowの過去作品もチェックを!

『The Worthnothings EP』(2004年)
Worthnothings

『Olesi: Fragments of an Earth』(2006年)
Olesi: Fragments of an Earth

Pattie Blingh and the Akebulan 5『Sagal』(2007年)
Sagala

『Umsindo』(2009年)
Umsindo

『Early』(2009年)
Early

『Georgia Anne Muldrow Presents Ms One & The Gang』(2009年)
Ms. One

『Kings Ballad』(2010年)
Kings Ballad

Jyoti『Ocotea』(2010年)、
Jyoti-Ocotea Album

『Vweto』(2011年)
Vweto

『Owed to Mama Rickie』(2011年)
Owed to Mama Rickie

『Seeds』(2012年)
Seeds

The Blackhouse『The Blackhouse』(2012年)
Blackhouse

Jyoti『Denderah』(2013年)
Denderah

『A Thoughtiverse Unmarred』(2015年)
A Thoughtiverse Unmarred

『Overload』(2018年)
Overload [解説・歌詞対訳 / ボーナストラック収録 / 国内盤] (BRC583)

『VWETO II』(2019年)
posted by ez at 14:38| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月11日

D.J. Rogers『On The Road Again』

Charlie Wilsonも参加した3rd☆D.J. Rogers『On The Road Again』
On the Road Again & It's Good to Be Alive
発表年:1976年
ez的ジャンル:ゴスペル出身男性ソウル・シンガー
気分は... :反観合一!

男性ソウル・シンガーD.J. Rogersの3rdアルバム『On The Road Again』(1976年)です。

上記ジャケはRCA時代の3作品をまとめた2枚組CDIt's Good To Be Alive/On the Road Again/Love, Music And Life(1975/1976/1977年)であり、Amazonへのリンクも同作のものです。

オリジナル・ジャケはこんな感じです。
dj rogers on the road again.jpg

1948年L.A.生まれの男性シンガー・ソングライター/マルチ・インストゥルメンタリストD.J. Rogersの紹介は、『Love, Music And Life』(1975年)、『It's Good To Be Alive』(1975年)に続き3回目となります。

3rdアルバムとなる本作『On The Road Again』(1976年)には、The Gap BandCharlie Wilson(org、back vo)が参加し、The Gap BandYarbrough & Peoplesを手掛けたLonnie Simmonsがソングライティングで2曲に関与しています。

プロデュースはD.J. Rogers自身。

レコーディングにはD.J. Rogers(vo、el-p、p、clavinet)以下、Charlie Wilson(org、back vo)、
Harvey Mason(ds)、Jeff Porcaro(ds)、Paul Mabrey(ds)、Rick Calhoun(ds)、Keith Hatchell(b)、Jimmy Macon(g)、Marlo Henderson(g)、Michael McGlory(g)、Bob Farrell(el-p)、Jerry Peters(p)、Michael Wycoff(org、back vo)、Kenneth Lupper(org)、George Bohannon(tb)、Denise Alexander(back vo)、Emory Jones(back vo)、Helena Dixon(back vo)、New Experience(back vo)、Rosalind Cash(back vo)、Rudy Taylor(back vo)、Steven Hunt(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

ゴスペル出身らしいRogersの魅力を生かしたモダン・ソウル作品に仕上がっています。

ダンサブルなメロウ・ダンサー「Say You Love Me, One More Time」、アーバンなメロウ・ミディアム「Secret Lady」、感動的なファンキー・メロウ「One More Day」、ゴスペル調コーラスを従えた「On The Road Again」、ソフトリーなメロウ・ソウル「Girl I Love You」、感動バラード「Only While It Lasts」あたりが僕のおススメです。

ゴスペル・フィーリングのモダン・ソウルを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「On The Road Again」
パトカーのサイレン、飛行機の離陸音と共に始まるオープニング。本編はゴスペル調コーラスを従えたスケールの大きなミディアム・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=sY3ldLhcdog

「One More Day」
ゴスペル調コーラスを交えた感動的なファンキー・メロウ。少しStevie Wonderっぽい感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=yt0CQ-Zugfo

「Love Can Be Found」
甘く切ないムードがたまらないメロウ・ソウル。美しい女性コーラス隊もグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=QGef8t-tDXI

Rasmentalism「Raz I Dwa」のサンプリング・ソースになっています。
Rasmentalism「Raz I Dwa」
 https://www.youtube.com/watch?v=dRBR754SoE4

「Let My Life Shine, Part I」
パート1はパート2へつなぐドラマティックなイントロといった雰囲気のインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=mgTGIKXTit0

「Let My Life Shine, Part II」
パート2は美しいストリングスと女性コーラス隊を従えた感動的なソウル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=97hmA2DYeK0

「Secret Lady」
Lonnie Simmonsとの共作。人気の高いアーバンなメロウ・ミディアム。気の利いたギターの音色がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=0U2ed1jLfek

「Holding On To Love」
Lonnie Simmonsとの共作。しみじみと歌い上げるラブ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=VajXK7h3jc4

「Girl I Love You」
ソフトリーな雰囲気のメロウ・ソウル。オトナなファンキー・メロウ感にグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=z-5AaTl4wQI

「Only While It Lasts」
最低限のバックでRogersの感動ヴォーカルを際立たせたバラード。実にいい雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=fQWyoTX-gSw

「Say You Love Me, One More Time」
前作『It's Good To Be Alive』収録のメロウ・バラード「Say You Love Me」の続編。サンプリング・ソースでも使われたバラード調のイントロが有名かもしれませんが、本編はゴスペル調コーラスを従えたダンサブルなメロウ・ダンサーです。
https://www.youtube.com/watch?v=2PNCgxrh3L4

Blackstreet「Let's Stay in Love」でもコーラス・ネタが引用されています。また、Big Sean feat. E-40「I Don't Fuck With You」、Key Wane feat. Ty Dolla $ign「Same Nigga」のサンプリング・ソースにもなっています。
Big Sean feat. E-40「I Don't Fuck With You」
 https://www.youtube.com/watch?v=cZaJYDPY-YQ
Key Wane feat. Ty Dolla $ign「Same Nigga」
 https://www.youtube.com/watch?v=Sw6B7Kbq8qo

D.J. Rogersの他作品もチェックを!

『D.J. Rogers』(1973年)
D J Rogers

『Love, Music And Life』(1975年)
Love, Music & Life

『Love Brought Me Back』(1978年)
ラヴ・ブロート・ミー・バック(紙ジャケット仕様)
posted by ez at 02:03| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする