2023年11月19日

Loraine James『Gentle Confrontation』

幽玄なエレクトロニック・ワールド☆Loraine James『Gentle Confrontation』

発表年:2023年
ez的ジャンル:新世代UKエレクトロニック・ミュージック
気分は... :穏やかな対立!

UKエレクトロニック・ミュージックの新世代アーティストLoraine Jamesの最新作『Gentle Confrontation』です。

1995年生まれ、ロンドン育ちの女性アーティストLoraine Jamesの紹介は、『Reflection』(2021年)に続き2回目となります。

前回紹介した『Reflection』(2021年)は『ezが選ぶ2021年の10枚』にセレクトしたほどのお気に入りでした。

『Reflection』(2021年)に続いてリリースしたのは、Phantom Limbからリリースされた『Building Something Beautiful For Me』(2022年)。同アルバムはN.Y.出身の黒人コンポーザー/ピアニスト/ヴォーカリストで近年再評価されているアーティストJulius Eastman(1940-90年)へのオマージュ作品でした。その意味ではHyperdubからリリースされているアルバムとは分けて位置づけた方がいいかもしれませんね。。

最新作『Gentle Confrontation』は、『For You And I』(2019年)、『Reflection』(2021年)と同じく、Kode9(Steve Goodman)主宰のHyperdubからのリリースです。

よりハイブリッドに進化した新世代UKエレクトロニック・ミュージックが展開されます。独自の幽玄なポップ感覚が増したのも印象的です。

プロデュースはLoraine James自身。

アルバムにはUS女性SSWのKeiyaARiTchieCorey Mastrangelo、スペイン人女性SSWのMarina Herlop『Reflection』にも参加していた女性シンガーEden Samara、西ロンドンの女性シンガーGeorge RileyContour、日本のインストゥルメンタル・バンドMouse On The Keysといったアーティストがフィーチャリングされています。

また、Lusine「Ask You」Dntel「Anywhere Anyone」Telefon Tel Aviv「Fahrenheit Fair Enough」といった彼女が影響を受けたアーティストの音源をサンプリングしているのも本作の特徴かもしれません。

個人的にはRiTchieのラップをフィーチャーした「Deja Vu」『For You And I』(2019年)収録の「Glitch Bitch」のセルフ・オマージュ「Glitch The System (Glitch Bitch 2)」Black MidiのドラマーMorgan Simpsonが参加した「I DM U」Eden Samaraをフィーチャーし、幽玄な美学を感じる「Try For Me」
アンビエント感覚のUKドリル「Tired Of Me」George Rileyをフィーチャーしたジャジー・ソウル×エレクトロニックな「Speechless」、完成度の高いエレクトリック・ポップ「Disjointed (Feeling Like A Kid Again)」あたりがお気に入り。

進化するLoraine Jamesの幽玄美を楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「Gentle Confrontation」
幽玄なストリングスと共に始まるタイトル・トラックがオープニング。幽玄なストリングスとグリッチしたミニマル・ビートが交錯した退廃的な音世界が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=BNoQnQntdKs

「2003」
Lusine「Ask You」をサンプリング。7歳の時に父と生き別れとなり、傷ついた心を歌ったもの。滲み出てくるような幽玄エレクトリック・サウンドと淡々と歌い上げるLoraineの組み合わせが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=6gikGLeq6mc

「Let U Go」
US女性SSWのKeiyaAをフィーチャー。Loraine Jamesらしいビート、音色を楽しめるエレクトリック・ソウルに仕上がっています。KeiyaAが手掛けたヴォーカル・プロダクションもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=pOo75AA8Lz4

「Deja Vu」
RiTchieのラップをフィーチャー。アンビエントな雰囲気ながらもLoraine Jamesならではのハイブリッド感覚を存分に楽しめるトラック。かなりのお気に入り!
https://www.youtube.com/watch?v=1W4U_J2Heyc

「Prelude Of Tired Of Me」
タイトルにあるように「Tired Of Me」のプレリュード。後述する「Tired Of Me」とセットで聴くといいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=lEC2RFeupQc

「Glitch The System (Glitch Bitch 2)」
サブ・タイトルから想像できるように『For You And I』(2019年)収録「Glitch Bitch」のセルフ・オマージュ。「Glitch Bitch」からさらに磨きのかかったグリッチにLoraine Jamesの進化を感じましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=DuwE8C_di4E

「Glitch Bitch」と聴き比べるのも楽しいのでは?
「Glitch Bitch」(From 『For You And I』)
https://www.youtube.com/watch?v=fidiO-g2gok

「I DM U」
Black MidiのドラマーMorgan Simpsonが参加。新世代UKエレクトロニック・ミュージックに生ドラムが加わることでサウンド全体のダイナミズムが増しています。
https://www.youtube.com/watch?v=hoHx4G4FCHQ

「One Way Ticket To The Midwest (Emo)」
Corey Mastrangeloのギターをフィーチャー。何処となくフォーキーなエレクトロ・ワールドで和ませてくれる箸休めのようなトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=0NYA-8E1pxI

「Cards With The Grandparents」
認知症を患う祖父について歌ったもの。祖父とのかけがえのない時間の大切さが伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=vBITQW3kIwc

「While They Were Singing」
スペイン人女性SSWのMarina Herlopをフィーチャー。『Reflection』(2021年)収録の「Running Like That」をサンプリングしています。グリッチを駆使した彼女らしい新世代UKエレクトロニック・ミュージックを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=uMkYMCfyTBs

「Try For Me」
『Reflection』にも参加していた女性シンガーEden Samaraをフィーチャー。無機質なビートながらも幽玄な美学を感じる僕好みのトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=buozyAVy4fo

「Tired Of Me」
Loraine Jamesらしいアンビエント感覚のUKドリルといった雰囲気の仕上がりです。『Reflection』が好きだった人であれば気に入るトラックだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=kxJGBIV9LmM

「Speechless」
西ロンドンの女性シンガーGeorge Rileyをフィーチャー。ジャジー・ソウルを感じる仕上がりです。Sadeが新世代UKエレクトロニック・ミュージックにアプローチするとこんな感じになるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=CANbof4_MDs

「Disjointed (Feeling Like A Kid Again)」
このトラックも大好き!Loraine Jamesの美学が詰まった完成度の高いエレクトリック・ポップに仕上がっています。余韻に浸りたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=OPpTJZrarPU

「I'm Trying To Love Myself」
Dntel「Anywhere Anyone」をサンプリング。グリッチも駆使しつつ、本作らしい幽玄な雰囲気を持つ実験的トラック。こういうのも嫌いじゃありません。
https://www.youtube.com/watch?v=4KgQZJrCMng

「Saying Goodbye」
Contourをフィーチャー。Telefon Tel Aviv「Fahrenheit Fair Enough」をサンプリング。このトラックも幽玄モードの哀愁トラックに仕上がっています。引き算の美学ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=t2aKOdR-iR8

「Scepticism with Joy」
ラストは日本のインストゥルメンタル・バンドMouse On The Keysをフィーチャー。派手さはありませんが、エレクトロニック×生音ならではのトータルな質感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=jEjJxD4CbEU

Loraine Jamesの他作品もチェックを!

『For You And I』(2019年)


『Reflection』(2021年)


『Building Something Beautiful For Me』(2022年)
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2023年11月17日

『今の気分は...2023年11月17日編』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。
1970年代カテゴリーからAOR/フリーソウルを中心に10曲セレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Jorge Calderon「City Music」
https://www.youtube.com/watch?v=AxpwuEv1CJY
From 『City Music』(1975年)
City Music

Jaye P Morgan「Keepin' It To Myself」
https://www.youtube.com/watch?v=Sd8mJ6syoLU
From 『Jaye P Morgan』(1976年)
ジェイ・P・モーガン(紙ジャケット仕様)

Stylus「Funky Music」
https://www.youtube.com/watch?v=VvhcQGmTiWw
From 『Best Kept Secret』(1978年)
ベスト・ケプト・シークレット

Bob Welch「Hot Love, Cold World」
https://www.youtube.com/watch?v=S_ZONNdqKGM
From 『French Kiss』(1977年)



Jerry Corbetta「Sensitive Soul」
https://www.youtube.com/watch?v=-js5wJaE8Ds
From 『Jerry Corbetta』(1978年)


Evie Sands「I Love Makin' Love To You」
https://www.youtube.com/watch?v=rq2u5GQoEu4
From 『Estate Of Mind』(1975年)
エステイト・オブ・マインド + 4(生産限定紙ジャケット仕様)

Pages「Let It Go」
https://www.youtube.com/watch?v=0xvYsvNtNuI
From 『Pages』(1978年)
ファースト・ペイジズ

Wilson Bros.「Take Me To Your Heaven」
https://www.youtube.com/watch?v=aXtx29Sc6yk
From 『Another Night』(1979年)
アナザー・ナイト

SpaceArk「Sexy Lady」
https://www.youtube.com/watch?v=z63_tyWrj6Q
From 『SpaceArk Is』(1978年)
spaceark spaceark is.jpg

Gino Vannelli「Wheels of Life」
https://www.youtube.com/watch?v=QIliKkORi_M
From 『Brother to Brother』(1978年)
ブラザー・トゥ・ブラザー
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2023年11月15日

By All Means『Beyond A Dream』

Stan Sheppardプロデュース☆By All Means『Beyond A Dream』

発表年:1989年
ez的ジャンル:レトロ・ヌーヴォー系R&Bユニット
気分は... :forever young!

今回は80年代後半から90年代初めに活動していたR&BトリオBy All Meansの2ndアルバム『Beyond A Dream』(1989年)です。

By All MeansJames VarnerLynn RoderickBilly SheppardからなるR&Bトリオ。

JamesとLynnは夫妻であり、Billyは人気プロデューサーStan Sheppardの弟です。

そのStan Sheppardのプロデュースにより、1stアルバム『By All Means』(1988年)をリリース。その後もStan Sheppardのプロデュースで『Beyond A Dream』(1989年)、『It's Real』(1992年)という2枚のアルバムをリリースしています。

良くも悪くもStan Sheppard絡みのグループとして注目されていましたね。当時僕もStan Sheppardの名でアルバムを購入した記憶があります。

一般的には、1st『By All Means』(1988年)の方が人気かもしれませんが、僕がよく聴いていたのは2ndとなる本作『Beyond A Dream』(1989年)でした。

今回久々に聴き直しましたが、ミディアム〜スロウ系が多いこともあり、アーバンなオトナR&B作品として十分楽しめました。

プロデュースはStan SheppardJames Varner

レコーディングには、元RaydioCharles Fearing(g)、Freddie Washington(b)、Gerald Albright(sax)、Paulinho DaCosta(per)、Wayne Linsey(key)、Keith Andes(syn prog)等も参加しています。

アルバムを象徴するのは、US R&Bチャート第3位というグループ最大のヒットとなったMarvin Gayeの名曲カヴァー「Let's Get It On」と同じくシングルとなったミディアム・バラード「Do You Remember」

ミディアム〜スロウ系であれば、当時一番好きであった「I Know You Well」、オーセンティックな魅力を持つ絶品スロウ「I Think I Fell In Love」、アーバン・メロウな「Stay With Me Tonight」「I'd Rather Be Lonely」あたりがオススメ。

ダンサブルな「Early Fall」「Point of View」「The More You Give, The More You Get」もなかなかイケます。

もっと再評価されるべきアーバンなオトナR&B作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Let's Get It On」
Marvin Gayeの名曲カヴァー(Ed Townsend/Marvin Gaye作)。シングル・カットされ、US R&Bチャート第3位というグループ最大のヒットとなりました。「Sexual Healing」(1982年)の頃のMarvinが「Let's Get It On」を再録したら、こんな雰囲気になるんじゃないかな・・・と妄想してしまう好カヴァーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=PpsSivr1y7M

「Do You Remember」
Billy Sheppard/Jimmy Varner/Lynn Roderick作。この曲もシングルとなり、US R&Bチャート第17位となっています。本作らしいアーバンなオトナR&Bを満喫できるミディアム・バラード。ブラコン好きの人ならば楽しめるはずです。
https://www.youtube.com/watch?v=qKeMFn4wW2o

「Early Fall」
Steven Dante/Wardell Potts作。今回聴き直して、いいな!と思ったのが本トラック。Jam & Lewis好きの人も気に入りそうなダンサブル・チューン。このあたりは、さすがStan Sheppard!という仕事ぶりかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=q38xuHuX2Zo

「Tender Love」
Billy Sheppard/Jimmy Varner/Lynn Roderick作。James Varneのヴォーカルが映えるオトナR&Bなミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=XQVEWeJb-ms

「I Think I Fell In Love」
Jimmy Varner/Stan Sheppard/Terry Carter作。オーセンティックな魅力を持つ絶品スロウ。James Varneのヴォーカルにはこういう雰囲気が似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=zfov2ZegEB4

「Stay With Me Tonight」
Christopher Buckingham/Jimmy Varner作。Gerald Albrightの素敵なサックスと共に始まるアーバン・スロウ。ブラコン好きの人は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=gMLEEWAanlk

「Point of View」
Billy Sheppard/Jimmy Varner/Lynn Roderick作。なかなかキャッチーなダンサブル・トラック。Jam & Lewisプロデュースのダンス・チューンあたりと一緒に聴くとマッチするのでは?ここでもGerald Albrightのサックスがいいアクセントになっています。

「I'd Rather Be Lonely」
Billy Sheppard/Jimmy Varner/Lynn Roderick作。80年代後半ならではのアーバン・スロウ。James VarneのリードとLynn Roderickのバック・コーラスの夫婦ヴォーカル・ワークがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=mMyPm4Je9Bo

「The More You Give, The More You Get」
Billy Sheppard/Jimmy Varner/Lynn Roderick作。アップであれば「Early Fall」と並ぶお気に入り。80年代前半のブラコン的エッセンスと80年代後半ならではのダンサブル感がうまく融合している感じが好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=-BH9RWgsjwY

「I Know You Well」
Billy Sheppard/Jimmy Varner/Lynn Roderick作。ラストはJamesとLynnの夫婦デュエットによる素敵なラブ・バラードで締め括ってくれます。当時はこの曲が一番好きでしたね。
https://www.youtube.com/watch?v=Whv7ebWHs2Q

ご興味がある方は『By All Means』(1988年)、『It's Real』(1992年)もチェックを!

『By All Means』(1988年)


『It's Real』(1992年)
posted by ez at 01:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年11月12日

Gregory Hutchinson『Da Bang』

53歳にして若々しい1stソロ☆Gregory Hutchinson『Da Bang』

発表年:2023年
ez的ジャンル:ベテラン・ジャズ・ドラマー系現代ジャズ
気分は... :forever young!

新作からベテラン・ジャズ・ドラマーGregory Hutchinsonの初ソロ・アルバム『Da Bang』です。

Gregory HutchinsonはN.Y.ブルックリン生まれのジャズ・ドラマー。

Roy Hargroveのグループをはじめ、1990年代から今日まで数多くのセッションに参加してきたベテラン・トラマー。

そんなGregory Hutchinsonが53歳にして初ソロ・アルバム『Da Bang』をリリースしました。

新世代ジャズ・ミュージシャンと錯覚しそうな、R&B/ネオソウル/Hip-Hop/ロック等のエッセンスを取り入れた今ジャズ的な演奏を楽しめる1枚です。

こうしたアルバムの特長は多彩なフィーチャリング・アーティストの顔ぶれからも窺えます。

アルバムには、Hip-Hopプロデューサー/トラックメイカーとジャズ・ドラマーという二刀流で活躍するアーティストKarriem Riggins、ドイツ人女性シンガーLeona Berlin、女性R&Bシンガー・ソングライターPJ(Paris Jones)、シンシナティ出身のUS男性シンガーソングライター/ギタリストKameron Corvet
Tim Smith(vo)、現代ジャズ・ギターの皇帝Kurt Rosenwinkel、ブラック・ロックの最高峰バンドLiving Colourの活動で知られるギタリストVernon Reid、現代ジャズを牽引するトランペッターの一人Christian ScottLiselotte Ostblom(vo)、クロスオーヴァーな女性ソウル・シンガー Sy Smith、ワシントンD.C.を拠点とするラッパーJavier Starks、UKジャズ・サックス奏者/ラッパーSoweto KinchSamora(vo)、The SoulquariansThe Rootsメンバーとしてお馴染みJames Poyser、ニューオーリンズ出身のベテラン・ジャズ・トランペッターNicholas Paytonという多彩なミュージシャンがフィーチャリングされています。

それ以外にBurniss Earl Travis II(b)、Dario Deidda(b)、The RootsRaymond Angry(key)、Shedrick Mitchell(key)、Matthew Stevens(g)、Keyon Harrold(tp)等のミュージックが参加しています。

Gregory Hutchinsonはドラム以外に、ヴォーカル、ベース、プログラミング、キーボードも手掛けています。

プロデュースはGregory Hutchinson自身。

Robert Glasper以降の新世代ジャズの流れを汲む、R&B/ネオソウル/Hip-Hop/ロック等のエッセンスを取り入れた今ジャズ的な演奏が貫徹されています。

その意味では、ジャズ好きよりもR&B/ネオソウル/Hip-Hop好きの人の方がフィットすると思います。

53歳にしてこの若々しい1stソロに感服致します。

全曲紹介しときやす。

「Straight from the Heart」
Leona Berlin/Karriem Rigginsをフィーチャー。HutchinsonとRigginsのツイン・ドラムによる生音Hip-Hopなサウンドで楽しませてくれます。Karriem Riggins好きの人は満足するはず!
https://www.youtube.com/watch?v=w4X3ilF7FXk

「What's Best for Us」
PJをフィーチャー。Keyon Harrold(tp)も参加しています。Robert Glasper以降のJ Dillaの影響を感じる新世代ジャズの流れを汲む演奏です。Erykah Baduを思わせるPJのヴォーカルも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=CH_9tZUxHhE

「So Confused」
Kameron Corvetの男性ヴォーカルをフィーチャー。トリオ編成の演奏によるメロウ・ソウル・グルーヴですが、Kameron Corvetのジェントル・ヴォーカルともマッチしていて心地好いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=z1Z3WL5-l28

「Angels Around」
Tim Smith/Kurt Rosenwinkelをフィーチャー。少しインディー・ロック調の演奏です。現代ジャズ・ギターの皇帝Kurt Rosenwinkelが存在感のあるギターで魅せてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=W9eWWF2j5lg

「Crazy Games」
Leona Berlinをフィーチャー。Leona Berlinの哀愁ヴォーカルと剥き出し感のあるHutchinsonのドラムの組み合わせが印象的な演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=RlFTc75DYXc

「N...........az (Skit)」
Hutchinsonがドラム、ヴォーカル、キーボードを一人で手掛けたスキット。
https://www.youtube.com/watch?v=32Z1BiQxBZA

「My Turn Now」
Kameron Corvet/Vernon Reidをフィーチャー。Vernon Reidのヴィヴィッド&ハードなギターが唸りを上げるブラック・ロック調の演奏です。ベースだけがロックっぽくないのが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=nitE9Cvk7Ww

「Losing You」
Leona Berlinをフィーチャー。Robert Glasper好きの人は気に入るであろう、新世代ジャズ調のリズム隊が印象的な哀愁ヴォーカル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=VTKnuLhZqro

「Last Time We Gonna Polite」
Christian Scottをフィーチャー。Christian Scottのトランペット以外はHutchinsonがヴォーカルを含むすべての演奏を担当しています。演奏全体はHip-Hop調の仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=CzaZYDUtJq8

「New Dawn」
Liselotte Ostblomの女性ヴォーカルをフィーチャー。ネオソウル好きの人は気に入るであろうジャジー・ソウル・グルーヴ。Liselotte Ostblomのヴォーカルの語り口とサウンドがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=qwFY3NDMLJw

「Blow My Mind/Let's Take It Back」
Sy Smith/Javier Starksをフィーチャー。Hutchinsonの力強いドラムが演奏全体を牽引します。前半の「Blow My Mind」は哀愁R&B、後半の「Let's Take It Back」はレゲエ調というコントラストも面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=pxR_Mf4C0-o

「Sugar Bang Bang (Skit)」
Hutchinsonがドラム、ヴォーカル、キーボードを一人で手掛けたスキット。
https://www.youtube.com/watch?v=Xo_5z9OZzJE

「We Got Drums」
Javier Starks/Soweto Kinchをフィーチャー。タイトルにあるようにHutchinsonの叩き出すビートが強調された攻撃的なHip-Hopトラック。すべての演奏を手掛けたHutchinsonのHip-Hopセンスを存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=6p88-hfj-0c

「When They're Gone」
Samora/James Poyserをフィーチャー。儚さが魅力の哀愁ネオソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=zrWr4xMjf6o

「Fly Away」
Nicholas Paytonのトランペットをフィーチャー。ラストはジャズとソウルとロックが渾然一体となったクロスオーヴァーな演奏で締め括ってくれます。Hutchinsonのドラム・ソロも堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=VjsaOwkP1m4

Amazonのアソシエイトツールバーの画像リンク作成機能が11/10で削除されてしまいましたね。かなりショックです(泣)
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2023年11月10日

『今の気分は...2023年11月10日編』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。
2000年代カテゴリーからクラブジャズを10曲セレクトしました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Mario Biondi & The High Five Quintet「This Is What You Are」
https://www.youtube.com/watch?v=5IzccDy94Zg
From 『A Handful Of Soul』(2006年)
ハンドフル・オブ・ソウル

Milano Jazz Dance Combo「Just In Time」
https://www.youtube.com/watch?v=KdFo-8ee4Sc
From 『Milano Jazz Dance Combo』(2009年)


Fabio Nobile「San Diego」
https://www.youtube.com/watch?v=jW_jOt_Y0hs
From 『Always Love』(2008年)
Always Love

Ray Harris & The Fusion Experience「Scaramunga(re-edit)」
https://www.youtube.com/watch?v=cpPI9fGpqu0
From 『Ray Harris & The Fusion Experience』(2007年)


Hird「I Love You My Hope」
https://www.youtube.com/watch?v=XEQXD-qgD2o
From 『Moving On』(2004年)
Moving on

Dalindeo「Willpower」
https://www.youtube.com/watch?v=Vb_ihYx2wok
From 『Soundtrack for the Sound Eye』(2009年)
サウンドトラック・フォー・ザ・サウンド・アイ

The Jazzinvaders「Cancao Pequena」
https://www.youtube.com/watch?v=zTyQRomJUCc
From 『Blow!』(2008年)
ブロウ!

Jazzanova「Mwela, Mwela (Here I Am) 」
https://www.youtube.com/watch?v=B1HuSXQZRhg
From 『In Between』(2002年)
イン・ビトゥイーン・デラックス・エディション

Jazzinho「Astral」
https://www.youtube.com/watch?v=Paok6F-Vkhg
From 『Jazzinho』(2003年)


Praful「Says Kabir」
https://www.youtube.com/watch?v=L1LeprWrvss
From 『Pyramid in Your Backyard』(2005年)
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